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投資は「きれいごと」で成功する
投資は「きれいごと」で成功する
新井和宏/ダイヤモンド社
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総合評価

28件)
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    鎌倉投信さん、実は弊社のサービスのユーザーでもあるらしく、著者の講演を聞く機会があったので、読んでみた。近年の日本の金融業界は、マネーゲームに明け暮れる投資銀行、詐欺商品を売り付けて利幅を確保する証券会社、雨が降ると傘を回収しに来る都市・地方銀行、未成熟で幼稚なファイナンシャル・マーケットと、完全に機能不全に陥っている。そんな中にあって、お金の流れを選択的に制御することで人や社会をより良い方向に向けていくという金融が持つ本来の機能に立ち戻り、小さいながらも信頼(credit)を積み上げていっている人達の物語。信託報酬 1%は小さくないので自分自身は投資しないが、もう少し興味を持って鎌倉投信を調べてみよう。

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    投稿日: 2023.03.29
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    いい会社を増やすことが大事。 いい会社とは、 強みを理解し、社会的価値とつなげ、継続的に成長する仕組みを持っている企業。

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    投稿日: 2021.09.04
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    業績の予想をせず、ちゃんとしたビジネスを確立している銘柄に分散投資をする。 そして、株価が目標値に達したら売って、目標値以下になったら追加購入するという手法は、鎌倉投信が投資対象としている企業ならばありなんじゃないかと思います。 現金比率も高いので下がった時に強いというのも何となくわかった気がします。

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    投稿日: 2021.04.19
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    鎌倉投信の「結い2101」の元ファンドマネージャー、新井和宏さんが、在職中に書いた本。 独立系投信のなかでも、ひときわ異色の存在感を(良い意味で)放つのが鎌倉投信。 リターンはお金だけではない(資産の形成、社会の形成、心の形成)。 投資先の倒産は真のリスクではない。真のリスクは社会からいい会社がなくなること。 投資手法の高度化が投資家と投資対象を分断している。 など、独自の世界観が語られます。 金融の在り方に対する本質的な問題提起をしている本であり、おそらく10年後、20年後に読んでも、「う~ん」と深く考えさせられる良書だと思います。

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    投稿日: 2019.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    投資ファンド・鎌倉投信を作った著者による、 新しい投資のありかたを身を持って提言した、 その精神や考えをわかりやすく解説した本。 さくさく読めます。 この鎌倉投信の新しいやり方は、 2013年の投資効率をみる賞で第一位を獲得したとのこと。 投資というと、 ハイリスク・ハイリターンなものというイメージがありました。 社会的に肯定されたギャンブルといったイメージもです。 さらには、金融工学という学問でカチカチに固められた、 金儲けのためだけに特化した錬金術の門をくぐる行為、 とも想像していた。 本書を読むと、 リーマンショックまでの金融界は、 まさにそんな感じだったようです。 数式で固めた理論でもって、株を売り買いする。 まあ、全く詳しくない分野なので、 細かいところはわからないのですが、 そうやってお金を生みだしてきていた。 でも、そのようにお金が増え続けるというのは、 すごく不自然な印象があります。 鉱脈から、埋蔵している鉱物をどんどん掘っていくのとは違う。 ある期間を限定して考えれば、お金の総量が決まっていて、 それを奪い合うようなイメージがありますが、 やっぱりそのあたりも知識がないので、僕にはなんともいえない。 本書の著者は、 鎌倉投信という投資ファンドをやっていますが、 既存の考え方とは180℃違うような方向性でもって 投資をおこなっています。 まず、ローリスク・ローリターンで、 投資先を決める際にも、数字を最重要視しない。 元来とは違い、投資家は投資先を知っているし、 投資先は投資家がどんな人物なのかも知ることができる。 そこには、人と人とのつながりが、鎌倉投信を仲介して できあがっているんですよねえ。 鎌倉投信は、 小さな、いい会社にだけ投資する。 (その会社のなかには、 なんと僕の街の会社の名前もあがっていました) 会社選びには、 その会社がいい意味で「ずるい」ビジネスモデルをもっているかどうかを 重要な点として見ています。 また、技術力よりアウトプットの量が大事だとか、 現場力が大事だとか、 現実的に、会社のなかでの注視する点をちゃんとおさえています。 そして、 資産の形成のみならず、社会の形成とこころの形成をも含めた、 三つの形成材料を等しく並べ、 どれも欠けてはいけないものとして、 投資の定義にしているようです。 それで気付いたのですが、 この鎌倉投信のやり方の根本にある思想って、 マルセル・モースの『贈与論』的な 「ひとのあたたかみをちゃんと感じる」ことを 大切に考えるものですね。 モノに生産者や持ち主のあたたかみを感じることが大事じゃないのか、 たとえばトレーサビリティをそういう方向性に使うだとかって考えてましたけど、 この著者はお金でそれをやったか! 思想だけじゃなしに、 具体的に「できること」として 現実面に落としこんで行動できる仕組みにしたのは非常に素晴らしいです。 お金は身近なものです。 そのお金に対するイメージが変わっていけば、 世の中も変わっていくかもしれない。 そういったアプローチでもありますね。 やってる人はやってるんだな、 と教えられる、よい読書体験でした。

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    投稿日: 2019.03.08
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    2018/12/2 詳細は、こちらをご覧ください。 『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-920.html ・ 特定非営利活動法人「URLはこちら http://iikaisha.org/ 『いい会社をふやしましょう 』 : 」 ・ 金融ベンチャー「URLはこちら https://www.kamakuraim.jp/ 『鎌倉投信 』 : 」 投資は「きれいごと」で成功する― ―「あたたかい金融」で日本一をとった鎌倉投信の非常識な投資のルール 内容 : 赤字、非上場でも長期投資-。 数兆円を運用する外資系金融の職を辞し、社会性と経済性を両立する金融ベンチャー「URLはこちら https://www.kamakuraim.jp/ 『鎌倉投信 』 : 」を立ち上げた稀代のファンドマネージャーが、ありえない運用を支える手法と哲学のすべてを明かす。 著者 : 新井 和宏 → URLはこちら https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E4%BA%95%E5%92%8C%E5%AE%8F 『Wikipedia 』 :  1968年生まれ。東京理科大学工学部卒。鎌倉投信株式会社取締役資産運用部長。 横浜国立大学経営学部非常勤講師、特定非営利活動法人「URLはこちら http://iikaisha.org/ 『いい会社をふやしましょう 』 : 」理事などを務める。 2018/9/21 新刊棚で見つけて借りて読み始める。 読み終わる。  

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    投稿日: 2019.01.12
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    「いい会社」への投資を通じて、資産・社会・心の形成を生み出していく鎌倉投信の哲学が詰めこまれている。 前職では第三者による「客観的」な指標によって投資先を決めていた著者が、いい会社だと「主観的」に感じた会社を信頼し、投資先として付き合っていくことを決めるようになったプロセスが面白かった。 とかくビジネスにおいては効率や生産性が求められる場面が多いが、ロジカルに説明できない主観的な行動がのちにつながりを生み出し、結果として社会へ好影響を与えていく循環が出来上がるという著者の想いには深く頷ける部分があった。 また、何かと冷たい目線が集まりがちな「お金」についても、そこに意志が伴っていれば、集め方や使い方によっては温かいものを生み出す手段となりうるということに気づいた。

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    投稿日: 2017.12.17
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    「きれいごと」は理想論だと思う方もいるかもしれませんが、私はすごく好きな考え方です。 「この会社を応援したいと思うから投資する」というのがあるべき姿だと思いますが、現在の経済はそうした姿勢でいる人ばかりではありません。 信頼を積み重ねていくことは、効率的ではないかもしれないけれど、最大のリスクヘッジなのだろうと思います。 社員を大切にする会社、顧客を大切にする会社、地縁を大切にする会社が好業績であるという研究は他にも読んだことがあります。 また、この本で紹介されているヤマトHDも、値上げという消費者にとってはネガティブなニュースが出た時でさえ「でもヤマトは東日本大地震でこんなに被災地を助けてくれた。この恩は忘れない。頑張れ!」という声が上がっていました。 情報がたくさんある社会ですが、数字で現れる情報以外に大切なことがあるのだろうと思いました。 感動したのでまた何かの機会に読み返したいです。

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    投稿日: 2017.12.09
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    鎌倉投信という名前は聞いていましたが、その中身まではどのようなものが知りませんでした。それが本書を読むことで、一般的なファンドの常識では考えられないような哲学で運用していることがわかりました。応援したくなるファンドで、自分も毎月積み立てしてみようかなと言う気になりました。

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    投稿日: 2017.08.03
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    "【いい会社の特徴】 人材の多様性 感動サービス 現場主義 市場創造 地域を大切に 技術力 オンリーワン 経営理念 グローバルニッチ モチベーション 製販一体体制 社員を大切に 変化し続ける力 循環型社会創造 技術よりも「アウトプット」を評価する(意匠登録の件数など) 特許に頼ってラクをする会社は、そのうち弱まる 100年後の子供に残したいと思うか"

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    投稿日: 2017.07.12
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    この理論の投信はすこしずつ増えてきているようだ。 良い信念だし、金融の世界では差別化にもなろう。しかし組織は大きくなる過程でプラスもマイナスも増えていく、ということを忘れてはならない。 経営者と同じ目線で働くことがワーカーの第一条件ではないし、利益を生むものには利益のみを狙う輩も出てくるからだ。 良いものは良いが、それだけで良い方向にだけ向かうものではない。 しかし自分の代わりに自分の余剰でありながら大切な虎の子を活かしてもらうならば、こういう企業にお願いする方が良いなぁ。

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    投稿日: 2017.06.25
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    やはり経験に裏打ちされた哲学を持って仕事に力を注いでいる人はかっこいい。 外資金融の道で成果を出しながらも現在の金融システムに疑問を持ち、それに対抗する哲学を持って鎌倉投信を始めた新井さんの考えが存分に伝わってくる本だった。 シンプルに経済成長や多額の報酬を追い求める思考法は、僕たちミレニアル世代には今ひとつ魅力的に思えない。 鎌倉投信の投資哲学は経済的成長と社会への貢献の両方の観点がバランスよく取り入れられていて、それが今の時代にはウケるのだろう。 社会的に意義のある企業への投資といっても、外資で金融工学を突き詰めた人が言うと説得力が違う。ファンドなら当然ではあるのだろうが、社会貢献を言い訳にリターンをおろそかにしすぎない姿勢が素晴らしいし、情報開示への積極性も是非見習いたい。 金融の世界に身を置く社会人としての一つの理想形を見せてもらった気がする。

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    投稿日: 2017.06.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    鎌倉投信の結い2101という投資信託。この投信の要旨は1.長期投資(投資哲学に合っている限り保有し続ける) 2.分散投資(個々の銘柄は総資産額の1.7%のレンジで納めるように売買する)3.数字だけを見るのでなく実際に対象企業に足を運ぶ(企業理念などを聞いて、これは「いい会社だ」というところに投資をする)。ハイリターンは望んでいませんと著者自ら言っている。投信の基準価格を見るとそのとおりハイリターンは出てないが落ち込んでもいない。投資会社というようより、隠れた良い中小企業を応援する信用金庫みたいな存在だ。

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    投稿日: 2016.11.26
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    短期的な業績にこだわらず、経営者の理念や社会に必要な企業であることにこだわり、出資先を決める鎌倉投信のお話。

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    投稿日: 2016.11.24
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    テクニカルじゃなくファンダメンタルズに基づいて投資しろ。清廉潔白な「負けない投資方法」の本。投資の本なのに心に響く。  投資は金儲けだけのためじゃない。この考え方は非常に大事だと思った。  善い商品というモノはそれだけで社会貢献、つまり我々に価値を提供しているのである。どうせ持ち腐れた資金なんだから、創造力のある企業に使ってもらって社会を発展させる原資にする。それが投資なのである。  お小遣い稼ぎのための投資だったら、この方法が一番いと思いました。自分の稼ぎが増えたら、鎌倉投信の金融商品を買ってみたいと思います。ためしにね。

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    投稿日: 2016.06.05
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    人は思いに共感する。 とりあえず鎌倉投信を見てみよう。 自分への投資が、一番リターンが大きいことを忘れてはならない。

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    投稿日: 2016.03.22
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    ・いい会社の特徴 人財の多様性、感動サービス、現場主義、市場創造、地域を大切に、技術力、オンリーワン、経営理念、グローバルニッチ、モチベーション、製販一貫体制、社員を大切に、変化し続ける力、循環型社会創造

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    投稿日: 2016.03.12
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    TVや雑誌記事で目にしたことのある内容がほとんど。知らない方が読むにはいいかもしれないが、その場合でも内容は薄い。 良いことをされているなぁとは思うので、しっかり伝えられていないのは残念。

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    投稿日: 2015.12.18
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    将来性だとか企業規模ではなく、いい会社に投資をする『鎌倉投信』の設立者の本。 こんな投資信託があることを初めて知った。確かに、真似されにくいだろうし、いい試みだと思う。グラフ見てみたら、ほとんど右肩上がりだし。 この投信に投資してもらうってことは、それだけ信用度が高いということだし、この投信に投資してもらえるように努力する会社が増えるといいんだけど、世の中にはまだまだブラック企業が多いからなぁ……。 もう少し調べてよさそうだったらいくらか預けてみようかな。 ところで、未来工業っていい会社としてよく聞くのだけど、上場していることを初めて知った。なぜか、してないものかと思ってた(ああいう経営は、社長一人の独断じゃないとできないイメージ)。 社会貢献は本業の中でやるべきというのはまさにそのとおりだと思うけど、なかなかうまいこといかないんだろうなぁ。

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    投稿日: 2015.12.02
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    社会性を追求すると、お客様からの信頼が生まれ、結果として儲かる時代に「なった」とある。時代は変化したのだ。経営者に脂質があれば数字はついてくる。世の中には数値化できないものもあるが、人はそこに共感する。社会からいい会社がなくなることが本当のリスクだ。技術よりもアウトプットを重視する。ニッチ市場で勝利しているということはその市場を創造したということ。いいビジネスはずるいビジネス。

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    投稿日: 2015.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    現ブラック・ロックジャパンに所属していたが、『日本でいちばん大切にしたい会社』を読んで感動し退社後、鎌倉投信を設立。「投資はまごころ」という考えで、企業を応援するという発想で成果を出している。 読んでいて、心地よい。 〈いい会社の見つけ方〉 1、起業の素の姿を見る 警戒心のない場に行く、経営者に話を聞く、社長がいない時間に出向く 2、多様性のマネジメント 3、技術よりもアウトプットを評価する 4、特許は信じない 5、ニッチを選ぶ マーケットを創出出来るか 6、現場力がある 7、大量生産、大量消費を目指さない 8、100年後の子どもたちに残したいと思えるか

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    投稿日: 2015.09.15
  • 社会性と経済性を実現する投資

    鎌倉投信でファンドマネージャーをつとめる新井和宏氏。 本書では、世界トップクラスの投資銀行をやめて鎌倉投信を設立した経緯や、「R&Iファンド大賞2013」の1位となった投資信託「結い2101」に込めた思いが語られています。 そこからは分かるのは、新井和宏氏の「社会性と経済性を実現する」という投資哲学です。 社会性は、例えば環境問題や地域社会づくりなど「社会課題の解決」です。 経済性は、言うまでもなく利益の創出です。 社会課題の解決には利益が犠牲になる、というのが今までの常識でしたが、新井和宏氏、そして鎌倉投信が目指すのは「社会的課題の解決と企業の成長を、同時に実現する」投資なのです。 そして、その目的を達成するための投資先選択のベースにしているのが、「信頼」です。 新井和宏氏は、それまで投資銀行で格付けに基づく「科学的な投資」を行っていましたが、リーマン・ショックでその限界を知り、投資先との「直接的な関係」から生まれる信頼の重要性を知ったといいます。 『でもリーマン・ショックで、格付けに極端に依存してはダメだと教わりました。だからその代わりに、私たちは「直接的な関係」を重視したのです。レバレッジのもとは、「友達の輪」。自分の目で確かめ、信頼している人をまた信頼し、信頼している人の信頼している人を信頼し、投資先の取引先をまた信頼する。その信頼の輪によって、商品を維持しようと考えました。 第三者の評価をもとにレバレッジをかけるのではなく、自分の目で見て信頼をもとにレバレッジをかける。目に見えないもので「信用創造」をするのではなく、目に見えるもので「信頼創造」をする金融に変えたのです。 実態のないものにレバレッジをかけた結果、金融バブルははじけました。でも信頼ははじけません。崩れる可能性はあるかもしれないけれど、一歩一歩、積み上げる努力もできる。実態があるからです』 『信頼にレバレッジをかけ、「表情」のついたお金で、人と人、企業と投資家をつなぐ。これが鎌倉投信で働く私の仕事の本質なのでしょう』 「投資」というと、つい、儲け話だけに陥りがちですが、本書を読んで、社会性という軸を立てることで、投資の新たな可能性を感じさせてくれました。

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    投稿日: 2015.08.13
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    「きれいごと」という言葉には、嘲り、現実無視等の否定的な意味があるが、この会社は「きれいごと」で成功するという。本当にそうなのであろうかと疑問に思って読んでみた。 「投資はまごごろ」という理念がこれからも通用するのかどうか分からないが、ぜひ成功してほしいと思ったことは確かだ。 印象に残ったところ。 ・「鎌倉投信が投資するならいい会社」という新たな与信になる

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    投稿日: 2015.08.09
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    タイトルのとおり、きれいごと満載です。 しかし、きれいごと、を貫くことにより、生まれる強みが、論理的に説明されている、大変興味深い一冊でした。投資家と、投資先が、互いに顔の見える関係性を持つことにより、信頼関係を生む。 信頼関係があるから、短期的な業績の変動により、投資家は、投信を手放すことなく、長期的な運用ができ、収益を生むことができる。 印象的だったのは、金融工学に頼った運用は、皆、同じ数値を参考にしているため差別化が図れない。よって、儲かるときも、損をするときも、皆、一緒であるという点でした。この最たるものが、リーマンショックです。 むしろ、これまで、バイアスと見られてきた、直感的、主観的なものが、不確定要素はあるにせよ、差別化は図れると。 そして、その不確定要素を、リスクヘッジするのも、また主観的なもの、すなわち信頼関係なのです。 お金ではない報酬で、人をつなぎとめる という点は、人材マネジメントにも通じる部分があり、 私は、それに置き換えて興味深く読みました。 ポートフォリオに組み込まれている企業が、 社会的使命を担った活動をしているなど、投信を購入することにより、投資家自身も、社会貢献しているという実感がわく仕組み、こうしたことが、短期的投機ではなく、長期的に、その企業を見守る、 すなわち長期保有につながる…。 本当に、こんなことができるんだなあ…。

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    投稿日: 2015.07.06
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    友人の紹介。 目的を変えると、方法が変わる。 ・資本形成×社会形成×こころの形成 ・信頼による安値購入 ・いい会社は、定義せず一社一様 ・めんどくさい関係を築き上げる。

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    投稿日: 2015.07.05
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    ニッチマーケットを攻めた。大企業にとっては、薄利だし、一般投資家にとっては、金額が少し大きい。 取引先の倒産がきっかけで銀行の融資がとまることがあった。 ホスピタリティを標準化すると、ただのサービスになる。 投資はまごごろ 結い2101に共感している方々のつながり。投資家と企業のつながりがあることで、お金儲けだけでなく、企業が生み出す価値に対して投資をすることの大事さを感じ取った。 鎌倉投信が支援してるなら安心ですって他の企業から言われるというブランドづくりは決して簡単ではなかったと思う。風当たりも強い時もあったであろうし。

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    投稿日: 2015.06.16
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    2015年50冊目。 「いい会社」にしか投資をしないという哲学を貫いて国内投資信託第1位に選ばれた鎌倉投信のファンドマネージャー新井さんが書いた本。 「科学」ではなく「まごころ」の投資は、短期の上がり下がりによってぶれず、本当に応援したいと思う会社を末長く見守る。 受益者総会は業界平均の10倍の参加率で、投資家にもその哲学が浸透している。 「成功する投資術」ではなく、「会社として社会に役立つ哲学」の本。

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    投稿日: 2015.05.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    社会的に貢献している企業へ投資するというスタンスでローリターンの投資信託運用を行っている。それでも2013年に答申1位を取っている。 いい会社は定義ができない。 金融はつなぐこと。 会社の人が良いところへ投資する。 ずるさが必要。 2024/8/5 一見効率の悪いことをやって、オリジナルポジションを築いている。

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    投稿日: 2015.05.02