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花井沢町公民館便り(1)
花井沢町公民館便り(1)
ヤマシタトモコ/講談社
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総合評価

26件)
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    ほのぼの町内会マンガだと思っていたら、外界から隔離された町の話だった。 当たり前にある外の世界。 そこに飛び出すことができないなんて、耐えられない。

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    投稿日: 2024.12.20
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    全巻通しての感想。何だか怖かった。シェルターの開発事故により、生体反応があるものは花井沢町へ入れず、出ることも出来ない。その閉ざされた小さな街、花井沢町で起こる出来事はどこそこの誰があんなことした、という些細なことだったり、泥棒が入るみたいな事件だったりするんだけど、どれもよくある日常として描かれていながら、背景には誰も入れず出られないという異常な事態が横たわっているので静かな恐怖を覚えた。街の誰もが主役になれるようなエピソードたちは全体的にほのぼのとしているけど、淡々と世界の終わりに向かっていくような静けさが隠れてて、何だか怖かった。

    0
    投稿日: 2020.12.15
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    「生命体を通さない膜」で、見えながらにして外界から隔絶される ことになってしまった町に住む人々の物語。 「隔絶された場所」でのドラマは他の人の作品にもあるけれど、 これほどまでに痛く厳しいお話はあまり見たことがない。 『WHITE NOTE PAD』での「人格入れ替わり」といい、 ヤマシタトモコさんの描く状況ドラマは「甘さ」を許してくれないなー。

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    投稿日: 2019.05.31
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    外の世界から遮断されてしまった町。一見、何気ない日常の風景のようだけど、やはりどこか歪んでいて町の住民は蝕まれていっているようだ。三巻で完結のようだけど救いはあるのだろうか

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    投稿日: 2017.03.05
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    花井沢町という、とても特殊な状況におかれた町のふつうの人たちの日々の短編集。 風景の、人々の、空気のふつうさが、言葉やシンプルな絵柄によって強調されていて、それがより緊張感を誘う。 だからどうしても自分の日々を思わずにはいられない。 私の毎日は?私の大切な人の日常は?明日も同じように来るのかな?と 三巻完結でよかった。最後まで一気に読めて心からよかった。

    0
    投稿日: 2016.12.27
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    シェルター技術の開発事故により、「生き物を通さない膜」によって外界と隔てられた花井沢町。 しかし物は届くし電気もインターネットも繋がるわけで、人々は普通に生活しているし、それは別に、どうしようもない絶望ではない…のだけど。 「一生出られない小さな町で暮らす」。 それゆえに起こる…ちょっとしんどいことが、町のいろいろな人々の視点で見える短編集。 うん。どうにもちょっと…最終的にしんどいことになる話ばっかりでなかなかずっしり来ます…。

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    投稿日: 2016.12.19
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    初期設定は理由で、そこから動けない人々のお話。 この方はショートがとてもおもしろい作家さんだと思う。不思議のなかにやたらとリアルなストーリー。この先どうなっていくのかなあと気になる。 けれどちょっとこの雰囲気に飽きてきたかもしれないな、とも思う。私が。

    0
    投稿日: 2016.02.05
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    町は死にゆく私は生きるという帯が最高だったのと周りの評価が高くて購入した1冊、読んでみて思ったのは外の世界と隔離されてしまった花井沢町の住人達の何気ない日常は、ごく自然な日常のように描かれるけれど、どこか悲しく、日常会話もどこか客観的で悲しみを帯びている。狭い閉鎖された空間で人が暮らすとこうなるのだろうか?と考えさせられる1冊でした。

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    投稿日: 2015.12.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    設定は超常的だが、村社会、被災地域へのポジティブな差別、ネガティブな差別などが生々しい。 自警団や裁判機能のうまく機能してない感じもリアル。たまたま有能な指導者が隔離側にいればいい形で組織されるだろうが、そうでなければこういう人間的な、だらけた形になりそう。 面白かった。 まだまだ語られていない物語も多そうで楽しみ。

    0
    投稿日: 2015.11.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    別に住民たちは悲観的ではないのにどの話もどこか悲しい。3号が特に悲しかった。閉鎖的空間の狂気と悲しみ

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    投稿日: 2015.11.07
  • SFみたいなリアルな世界

    仮想の科学技術によって封じ込められた町という一見ありきたりな設定の世界での生活が描かれる今作ですが、この作品の白眉は逃げる場所の無いところでの「正しいこと」の過酷さを書いてることだと思います。 作品中では仮想の技術によって逃げる場所が無いことが描写されますが、これは決して荒唐無稽な環境ではありません。 私たちの世界に壁はないけど、私たちは会社や学校といった閉じた組織からそう易々と逃げ出せないし、検索エンジンの検索結果は世界中どこにいてもついてまわってくるものですから。 そういう風に、一皮剥いたところに生々しさを感じる作品です。

    1
    投稿日: 2015.08.09
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    はっと感じる「境界」が鋭くて息が詰まることもありました。ラブラブカップルが変わらずラブラブでありますように

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    投稿日: 2015.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生きているものは誰も入れず出られない、見えない壁で囲まれてしまった小さな町が舞台の話。時系列バラバラのオムニバス。 善くも悪くもない普通の人々の優しさと悪意が満ちています。ほとんどの人がモブ顔なのが印象的。 第3号と第6号は特にショック。 田舎の付き合いは陰険で面倒とかいうけれど、ちょっと手癖が悪い人がいたとしてもわざわざ犯人探しなんかしない。犯人も被害者も出ていくわけにはいかないんだから、曖昧にしておいたほうが賢いわけで、村八分なんてされるのは本当に最悪のケースだけです。江戸の長屋だって同じだ。狭い社会で生きていくための知恵がある。しかし、お隣との付き合いが希薄な、都市のど真ん中だった花井沢町の住民にはそれがなかった。第3号のラストで、被害者の少年は初めて、警察も裁判所もないところで人の罪を暴くとどうなるかということに気づく。 そこから学習して小さな民主国家みたいなものができたか、あるいは村社会的な知恵が生まれたかというとそうではなく、吟味されない無秩序な「正義」がまかり通る場所になってしまっていた。数十年後の第6号では、女性が青年にしていたストーカー行為は無視され、親が子を守るための殺人は仕方なかったで済まされる。最後のシーンで青年が泣いているのは、この町への恐怖や違和感そのものと、それを誰とも共感できない寂しさからだと思う。 第2号の女子中学生の話などを見ていると、これは「被災地」のことを言っているのかなと思ったりもしますが、実はピンポイントな世界の話ではなく、花井沢町は日本社会のデフォルメとも受け取れました。 閉鎖的で、物と情報だけは外の世界と行き来できるところ。若者が学ぶこと、働くこと、生きることを大事にできないところ。普段は善人でもない普通の人間が、ひとたび何かあると「悪いことをした人間は攻撃してもいい」と当然のように行動できる残酷さ。そして、この狭い小さな世界には、そこそこ人がいて、そこだけで通じる常識があるということ。自分たちにしかわからない常識だということを、彼らは知らない。 物語では、日本のごく一部分がこうなってしまったということになっているけれど、日本という国そのものがこうなってもおかしくないと思いました。だから恐ろしく感じるんだろう。 それでも本人たちにとってはこれが日常だから、ただただ怖いだけとは思わないし、絶望もしない。1巻だけでもおなかいっぱいだけど、2巻はどんな話が描かれるんだろうか。

    0
    投稿日: 2015.07.02
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    見えない壁によって隔てられてしまう人々の物語。全編にわたって切なさにまみれてる。 導入から引き込まれるし、読み終わって最初に戻ると、喪失感みたいなモノが押し寄せてくるみたいな? 巻数があるから、続くのだろうけど、この設定で色々な作家さんに物語を紡いでみてもらいたいなとか夢想する。  この作者に不満があるではないけど、思いもしない物語とか、読めそうじゃん? 例えば、野尻抱介とか、絲山秋子とか、江國香織とか? 映画化とかされたら、少しみてみたいかな。 諏訪敦彦とか、岩井俊二とか。

    0
    投稿日: 2015.05.24
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    やーーー、すばらしい。 星新一のショートショートで有ったネタ「外からの攻撃は完全に防ぐ、けれど中からも出られないバリア」を、その後もそこに生きる人々を描いたSF、なのかな。 やー、これは、おもしろい。 もうある意味結論は出ちゃってるわけで、そこまでの間をいろいろな段階で良いシチュエーションだけ抜き出してる。旨い。 微妙に謎があるのも、気になる。

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    投稿日: 2015.05.16
  • 閉じられた世界のお話。

    表紙の絵や題名とはうってかわって、考えさせられる物語。あらすじにある事故が目に見えない壁を地域に現出させ、外界から孤立させた。生体は壁を通り抜けることが出来ない。そんな場所で人々は普通で普通じゃない日々を過ごしている。今巻に関しては各話ごとに住人間で視点が変わる為、一話完結している。冒頭から世界の仕組みがハッキリ描写されているのでスッキリ読めた。

    1
    投稿日: 2015.05.13
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    花井沢町という世界からシャットダウンされた小さな町の住民達にも適応者と非適応者が実在しており、その途上さがどう渦中をこれから泳ぎ回るのか。あのエピローグがどう結びつくのか。色々楽しみなところ。

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    投稿日: 2015.05.06
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    設定が斬新だけど切ない物語ですね。 第1号の希の台詞の意味が分かったときは、悲しみで胸が打たれました。

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    投稿日: 2015.04.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    否が応でもこの設定は震災直後の原発事故を私に想起させる。現実世界ではこの漫画とは逆に人々は町を追い出されてしまったけれど、その町の名前だけで心の中に偏見というバリアを張ってしまったという事はないだろうかなどとつらつら考えさせられたりした。これからの展開はどうなるっていくんだろう?次巻が怖いけれど早く読みたい。

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    投稿日: 2015.04.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作者買い。 設定はSF?未来で特殊な小さな街のはなし。非日常の日常、ささいな歪が描かれている。 どうしようもない、救いのないオチがたまらない。 しかし2055年にSNSって今と変わらなくね?って言うツッコミ、近頃の作品に表現と絵にギャップ・距離を感じて少し苦手になってきた。

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    投稿日: 2015.04.16
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    朝日新聞の書評見て即買い。アンダーザドームみたいな設定。深刻さはあまり出ない淡々とした日常的作品。2055年らしさってこのドームだけ。あとは今と少しも変わらない。短篇形式なので最初の話の女の子がどうなるのかめちゃめちゃ気になる。最後ですってどーゆーことなんやろ。二巻が早く読みたいです。

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    投稿日: 2015.04.12
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    多分海外ドラマのアンダーザドームの設定からヒントを得てるんだろうな~って感じで、でも花井沢の方は外界から隔離された設定が必要なだけで、別に町を断絶するものが見えない壁じゃなくても成り立つ。 そしてアンダーザドームの方はドームの謎を探り、脱出を目指す人々やドーム内での事件を描いててまだまだ終わりが見えないけど、花井沢は脱出する事や謎はどうでもよくて、そこで生きる人たちの暮らしを描いてるだけだから最終回も持っていきやすそう。

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    投稿日: 2015.04.04
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    震災がなければうまれなかったのかな、このディストピアは。まだ断片、つやがっていくのが楽しみ。それともオムニバス的なのかな?

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    投稿日: 2015.03.30
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    また新しい世界観…! 今回は社会風刺っぽいものもあり。 1巻てことは2巻も出るのか?続きがあるような終わり方ではありません。基本1話完結。でも全て同じ町で起こっている。2巻以降は過去のこと掘り下げていくのかな。町が廃れるまでとか。 個人的にはこういった話とても好きです。 モヤモヤもするんだけど。でもハッピーエンドだけあってもつまらないから。やるせない日々の連続。ヤマシタトモコはこういったお話を描くのが本当に上手だなぁ。

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    投稿日: 2015.03.29
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    久々に震えた一冊。 生物を通さない、見えない膜に囲まれた小さな町。そこに住む人たちの物語です。 全員が全員の名前を知っている世界。 そして、決して逃げられない世界。 個人的には考えただけでゾッとするのですが、花井沢町の人々はそれを日常として(一種の)明るさを持って生活しています。 しかし、狭い世界だからこそ蹴落としたり裏切ったり様々なことが起こります。 そして、私たちが生きている学校や職場なども、登場人物たちが生きている「とても小さな町」と同じなのかもしれません。

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    投稿日: 2015.03.27
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    新技術のシェルター開発実験の事故により「生物を通さない見えない膜」に覆われてしまった町の日常。精神にくるエピソードが多いですが、これも彼らにとっての日常なんだな。 「世界がもし100人の村だったら」ってやつを思い出しました。小さな町だけど、いろんな人がいて、いろんなことが起こる。表情豊かな作品でした。次巻も楽しみです

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    投稿日: 2015.03.25