
総合評価
(20件)| 3 | ||
| 2 | ||
| 9 | ||
| 1 | ||
| 1 |
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ああ、また。自分なんて、とか、自分は一人じゃないとかお決まり文言が出てきた。まだ元の世界に戻らない。どこまで続く。
0投稿日: 2023.06.18
powered by ブクログまたしても面白い、スッキリ終わるのが大好き。さらっと読めちゃうが、読み応えもある。このシリーズ大好き!3もすぐ読みたい。 p.172 生まれた時からずっとそうだったので、それが当たり前だと思っていました。だけど、この世界に来たをかけて、クリスさんのいう空恐ろしいの意味がわかってきたかも。ここでは、自分が何かすれば、やっただけの成果がついてくる。だけど、何もしなければ、何も起こらないでしょう?でも、僕のいた世界は違うんです。ほとんど何もしなくても、すごいことが怒っちゃうんですよ。他にも、ボタンを1つをしただけで、部屋を冷やしたり温めたりできる。いちいち火を熾したり薪をくべたりしなくても、スイッチ1つで気をつけて2丈ができる。クリック1つ…えーっと、つまり指を動かしただけで、熱々のご飯が届く。店では、すぐ食べられる状態で、魚や肉や野菜を打ってる。…そんな感じです。 ますます魔法じゃないか! それは、本当は魔法じゃなくて、他人の苦労の賜物だったり、技術の進歩のおかげだったりするんですけど、そうした過程や裏側の事は目には見えないし、知りたいと思っても、あまりにもたくさんの人やものが関わりすぎていて、全部を把握しきれないんですよ。僕のいた世界は、ちょっと複雑になりすぎたのかもしれません。 p.244 そのままゆっくりと歩きながら、クリストファーは話を続ける。 「多分誰だって、自分1人でできる事はそんなにないんじゃないか?先生、自分の腕が届く範囲の事位だ。…こんな風にな。だが、誰かと出会って、そいつと手をつなげば、今度は2人でいっぱいに腕を伸ばした範囲の事が出来るようになる。もう1人増えれば、もっと広くなる。今みたいに1人がつけば、上にも範囲が広がる。これは、ロドリック様やフランシス様のように、気の利いた言葉言えんし、嘘もつけん。正直言って、お前をここにまねき寄せた、ジャヴィードの魔法を、好きにはなれんのだ。あれを使うのは、正しいことだとは思えない。俺たちの勝手で、お前を無理矢理ここに呼び寄せたことで、お前の人生は、悪い方にねじれてしまったかもしれないと思っている。だが、それでも、俺はお前と出会えて良かったと思う。必要だのなんだのと言う堅苦しい言葉よりも、今夜もお前と飯を食えて嬉しいと思う。…それでは足りんか?」 自分1人の力など、ちっぽけだ。だからこそ、誰かと出会い、共に新しい扉を開けることを、人は望み続ける。いろいろな人に出会い、たくさんの経験をして、自分のできることを、どんなにささやかでも、一つ一つ見つけていく。そして少しずつ、前に進んでいけば良いのだ。そう思うと、乾いた土に水が染み込むように、カチカチになっていた心が、ゆっくり解けていくのがわかる。
0投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログ「高みに上る日」 困った時は頼りにされる。 専門的な知識はなかったとしても、想い出に残る品ですら初めて知ることが多くて面白いのかもな。 教科書や資料だけでは知り得ない事を尋ねるのはいいが、限度はあるかもな。 「輝かしき日」 城内まで送り届けた矢先。 余興のように見せかけることすらも、他国に向けて新たな国王や護る者の力を示す一つなのかもな。 皆が寝静まり暗闇の中聞こえた音は、誰しもが不安になりそうなものだろう。 「信じる気持ち」 慌てて死体を隠した理由。 どんな相手であろうと他国から来た者が殺されたとなると、早急にどうするか考えねばいけないな。 イニシャルだけだと同じ者はいるかもしれないが、不審な動きはあるからな。 「負うもの、守るもの」 真実を解き明かすために。 現代では考えられないことだろうが、国を護るためには必要な過程であると分かっても辛いだろう。 既に嘘が紛れているが、会話の中に本当のことは紛れているかもしれないな。 「まことの片腕」 全てを背負い死ぬ者から。 しっかりと相手を見極めてから計画を実行していたら、綺麗なままの遺体は戻る事はなかっただろ。 誰かに相談したくとも身内の不祥事で、国絡みとなると簡単には無理だろう。
0投稿日: 2022.10.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
現代から中世欧州へ転送されたアスマ 新王即位に貢献したため鷹匠の弟子として 王の知恵袋として過ごす 王の暗殺を防いだりもする(´・ω・`)
0投稿日: 2021.12.18
powered by ブクログ時空と時代の違う中世風の王国に飛ばされた西條遊馬は、王室の鷹匠の弟子として使えることになるが、誰もが知らないいろいろな知恵を持っていると思われて、ロデリック新王、フランシス宰相(ロデリックの異母弟)、ヴィクトリア姫王子(ロデリックの異母弟)たちに頼られることになる。新王の宴会の料理のアイデアを出したり、不審な殺人の謎を得意の医学の知識で探ったりする。その中で、遊馬は自分なりに様々なことを学んでいく。王国の人々ともつながりを深めていく。こうなると、もとの世界に戻るのが辛くなっていってしまうかもしれないなあ。
37投稿日: 2021.10.26
powered by ブクログまさかのシリーズものでした! 前作を知らないのに、読んでしまったw タイトルに興味が湧いて読み始めましたが、面白かったです! あれよあれよという間に読み終わってしまうのですが、遊馬くん…医大生には思えぬ幼さですよ。いや、そんなモノか? 医療の知識がない世界での、医大生的な気付きとか心情の変化が楽しい一冊。なんか勝手に上から目線(むしろ親目線?)で読んで応援しちゃうww
1投稿日: 2021.10.18
powered by ブクログ違う世界に飛ばされた主人公が医学生の知識で、事件を解明する話。とはいっても学生なので、治療、手術なんてやったことないので、ひたすら知識と記憶を頼りに奮闘します。 ある意味JINより過酷です。 今回はロデリックが王座に収まり、パーティを開いたところ殺人事件が発生。 平和なこっちとは本当に世界が違います。
1投稿日: 2019.07.26
powered by ブクログシリーズ2作目。作者の法医学の薀蓄が好きで手に取るので、器具などの十分にないファンタジー世界での話の展開はかなり歯がゆいものがありました。このシリーズはミステリ展開を期待するよりファンタジーとして単純に楽しむ方がいいのかもしれません。オレンジ文庫というレーベルがライト文芸ということなのでそのテーマには沿っているのでしょうね。まだまだですが主人公の成長物語でもあり悪くはないので、シリーズの続きを読むとしたらレーベルの色を意識してにしようと思います。
1投稿日: 2019.06.14
powered by ブクログ推理というにはちょっと物足りないが、遊馬が父との思い出を頼りながら、現代医学の道具に頼らず工夫と観察力で人を助け、真相を究明していく様子が興味深い。また、3兄弟を主軸にひとを思い合う気持ちがあたたかく、楽しく読めた。料理の話題もあって古代と現代のハーモニーが面白い。
1投稿日: 2018.10.12
powered by ブクログ即位式の夜に起きた招待客である外国の要人の不審な死の真相。遊馬と師匠になったクリストファーと三兄弟のやり取りが、殊更な特別さはないのに妙に魅力的で、過去のマーキス島の世界に引き込まれる。芋やパンの素朴な食事も良い。現代法医学の知識と死が絡むけれど殺伐とはせず、ちょっと暢気なくらいの柔らかいシリーズ。
1投稿日: 2018.10.09
powered by ブクログ図書館で、3冊がまとめて返却されていたので、飛びついて借りたものの、タイトルが、どういった経緯で決められたのか、興味がある。 女の子がほとんど出てこない。若い男だけでそのうち一人は王子なのに姫しかも信念をもって女らしく振舞っていて、芯は女性化しておらず、男らしい。 面白い設定だった。 内容的には起承転結が明確だが、あまり大きな山場がなく、手に汗を握るようなことは、なかった。少し残念。
1投稿日: 2018.05.13
powered by ブクログついに新王が即位した夜、上から落ちてきたのは 他国の要人だった。 序盤、料理の相談までされています。 めでたい事があった状態なので、全編通して やたらに料理がでてきたような。 無事に済んでよかった、と話は進んでいくので 一体どこで何が起こるのかと思ったら…。 王様って大変だな、というのがよく分かる内容です。 鎧ひとつとっても、そこまで考えられているのか、と。 今とは違うので、命の価値も身分も、なのですが 王族、という身分に生まれた者がどうするのか 何をするのか、を考えさせられてしまいました。 しかし前回も思ったのですが、姫王子ひ引き続き(?) 犠牲公という制度、すごいです。
2投稿日: 2017.01.26法医学というよりも
医者の卵・・・ですものね。実践したことがない、書物の中だけの知識。自分の知識を総動員して、いろいろと解決していきます。まさか、新王の即位の衣装まで相談されるとは・・・(笑)でも、ちょっと格好よさそうだったので、イラストカラーで見たい気もします。即位式の祝いのメニューとか・・・法医学以外にも駆り出されてしまいます。そして、もちろん死体はもちろん怪我人にも・・・壁にぶつかり、少しずつ成長していく姿に好感が持てます。次巻も楽しみです。
0投稿日: 2016.11.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本は続きがどれくらい出てるのかなー と、思って、オソルオソルグーグル先生で調べてみたところ、案の定 他の方の書評を読み歩いてしまったよ・・・! ←書評好き 自分が書くまでは・・・! と、思うんやけどねえ。 他人さまの感想ってほんま面白いよね・・・。 ただ、そういうノリ(?)やったのか、あんまりいいようには書かれていなかったかな? たとえば、 「○○シリーズのような専門的な法医学ではない」 とか(その「○○シリーズ」は、著者の別シリーズらしい)(なんで伏せてるのかっちゅうたら、タイトルを覚えてへんから) 謎解きものなのかファンタジーなのか中途半端 とか 前半が説明臭くて読みづらい だとか・・・(おおいに私の言葉で書き換えてるけど、だいたいこんな感じ)。 個人的には「もっと法医学の専門知識が豊富」らしい著者の別シリーズも知らんし、また、謎解きものがこれ以上込み入ると若干敷居が高い。 でもって、ファンタジーはその世界観を説明せなあかんので、だいたいは前半が説明調でもっちゃりするわな・・・。 ・・・と、思った(笑)。 なんかし、私はすっごい面白いと思うなー! その「説明が多い」のも、シリーズ二作目とあって今回はスルスルと本題に入っていってくれたと思う。 もっと登場人物が増えるのかと思ったら、基本このメンバーでやってくのかしらね。 この、著者の 寡黙+誠実=ワイルド系 と 見た目草食系+精神的骨太=可愛い子 の、組み合わせは、テッパンなわけやな(笑)! べつに、ええけどな!! だってこの話もラストシーンどうよ。 遊馬とクリスがいちゃいちゃして終わってるけど、大丈夫!? ええけど。 前回同様、全体の3分の2ほど読んでもまだ何一つ明らかになっていないので、 「えっ、この話、もしかして続く?」 と、思ったら完結した。 謎解きとしての筋はあっさりしてるし、わかりやすい(ミステリは苦手なので私にはほんまちょうどいい)。 じゃあほかは何を中心に話が進んでるのかって・・・・・。 料理? また? 今回は、みょうに料理の話が多かった(笑)。著者の料理ネタは大好きなので全然かまわんが、異世界の食べ物でもおいしそうに表現するんやからほんますごいと思った。 そりゃあ田舎のリストランテだとか、芦屋の食堂なんかもう、おいしそうでたまらんわなー。 その、田舎のリストランテといい、芦屋の食堂といい、著者の話って 「誰かに必要とされること」 が、根っこにあると思った。 そうだよね。誰だって、誰かに必要とされたい。 そして必要とされたら、それにこたえたい。 だって、それが、うれしいんですもの。 けれどいつの間にか、こたえないといけないというプレッシャーにだけ追われて、うれしいだとか胸がいっぱいになるだとか、そんな感情はどこかに置き忘れている。 そんなことはしなくても大丈夫だというのね。 必要とされている人に、いつだって何かをこたえないと、いつか、自分を必要としてくれなくなるんじゃないかなんて不安に思わなくてもいい。 だってわたしは、「あなたがこたえてくれる何か」だけを必要としているのではなくて、「あなた」を、必要としているのだから。 ・・・と、いう本。 いやいや、そんな人に出会いたいですよねえ。笑 (2016.02.07)
1投稿日: 2016.09.17
powered by ブクログ検死が犯人逮捕に全く生かされないのは相変わらず、どちらかと 言うと現代の医学知識を生かして中世での謎解き!ってコンセプトが 邪魔になってる気がする 今回は、医療器具の使えない状況で、身の回りの物を使い 医療行為をする辺りが「天才外科医 鳩村周五郎」っぽい 「仁」寄りになってしまうけど、未だこっちの方が、アスマの 能力を生かせるんじゃないかな?
1投稿日: 2016.06.29
powered by ブクログ戴冠式がいかに厳かで絢爛だったかと生活様式の違いに悩む遊馬に力を入れすぎている気がする。 メインテーマだと思われる事件の推理と解決部分が駆け足気味だったけど、作者としてはそっちはより遊馬が生活や、各々の役割、国とはどういったものかなんてことをメインなんだと考えているのなら、十分な作品あのかな。遊馬は事件外でも悩みはつきないらしい。
1投稿日: 2016.05.15
powered by ブクログ2作目、飛行機乗ってる間に続けて読みました。 みんなの距離が近くなっていい感じ。 タイムスリップがこの過去の時代の人の意思っていうのは主人公が受け入れられるのになんとまぁ強力なチケットだろうか。 2016.5.4
1投稿日: 2016.05.04
powered by ブクログシリーズ2冊目 レーベルの制限なのかページ数的に物語がさらっと終わる 少し不器用な王様が弟君をきちんと思いやっているところはほろりと来た このシリーズは人気が出たら主人公が現代と過去を行ったり来たりして男版王家の紋章みたいになったりして とか思った(笑)
1投稿日: 2015.10.24
powered by ブクログそうか、前作はシリーズ1作目だから後半が駆け足なのではなく、この作家さんの傾向として事件を後半に起こしたいのね!とやっと理解する。他の作品もそうなのかな。 あの時代に関して割と現実的な描写なのだが、闇や臭いを感じないので、逆にそこに違和感を感じてしまう。 リアルとファンタジーの境界がいまいち分からない。 ああでもやはり2作目だけあって、キャラクターが元気で読んでいて面白い。
1投稿日: 2015.09.17
powered by ブクログ医学生異世界召喚ストーリーの続編。今回は戴冠式からさっそく暗殺者に狙われ、王宮で殺人事件が起きて――と、ロデリックさん前途多難そうな感じ(;^-^) と思っていたら意外なストーリー展開で、ラストはちょっとうるっと。今月発売の雑誌cobalt9月号から連載がスタート。やっとこれで雑誌の方読める!!
1投稿日: 2015.08.13
