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必笑小咄のテクニック
必笑小咄のテクニック
米原万里/集英社
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総合評価

36件)
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    日本人離れしたユーモアセンスの持ち主で、ロシア語通訳者にして作家、エッセイストの著者が、様々な小咄を紹介しながら、笑いの法則をしたためた本。 その中のひとつふたつ。 「光源氏には、その生涯を通じてたった一人、抗えない女がいたってこと。彼の心と身体を好き放題に弄んで、彼の運命をいかようにも狂わせることのできたおんながいたこと。あれ、気付かなかった?その女の名前、紫式部ってんだけど」 「結婚したばかりの男が仲間に打ち明ける。『結婚ごときでこんなに世界観が変わるとは思ってもいなかったよ』『どういうこと?』『結婚前は、僕は世の中のあらゆる女性が好きだった』『それで?』『今は、好きな女性が一人少なくなっちまったよ』」 小咄好きなひとには、一読の価値あり。

    11
    投稿日: 2025.12.03
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    小咄を方法論で分類。文学賞受賞作、人気作家作でもない、権威が通じない、面白いか面白くないかの中身だけが勝負の小咄。詐欺の手口にも似ているが、騙されてなんだか嬉しい。小咄である限り、抑制かきかない状況、マウントの取り合い、言わない方が…悪魔的発言が可笑しいです。

    0
    投稿日: 2025.08.23
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    第38回アワヒニビブリオバトル「笑」出張@もりのみやキューズモールで発表された本です。 2018.05.23

    0
    投稿日: 2022.11.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「薔薇の名前」で知ったアリストテレス「詩学」の第二部が現代に伝わっていたら、この本のような内容だったのではないかと思わせてくれる。小噺を通じて「笑い」が生じる普遍的な構造を探究した本。各章の最後に例題があって楽しめた。 著者の相変わらずの教養の深さテーマと読者への誠実な姿勢。本当の意味で真面目な人だなと感じた。闘病中に書かれた本だと知ってさらに尊敬。 以下、印象に残った文: 物語の最も基本的な構造が、「失われたものの回復」あるいは「その代償」だとしたら、小噺の基本的な構造は「失われたものの回復の失敗」あるいは、予定されていた回復の処方箋の(代償)が無効であることの言い渡しである。 「小泉首相とスターリンはトートロジーという論理のマジックを駆使する類い稀な才能がある」とのコメント。 これを15年も前に言っていたのは慧眼。息子にこの才能が引き継がれ、SNSでネタにされている。

    0
    投稿日: 2022.01.16
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    最後に出てくる、田丸久美子さんとの対談ネタが傑作。 P150 コンサルタントとは、あなたの時計を見て、あなたに時間を教えてくれる人たちのことである。 プログラマーとは、あなたが知りもしない問題を、あなたが理解できない方法で解決する人たちのことである。

    3
    投稿日: 2021.11.09
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    笑いの構造を分析して、必ず笑える小咄を創作できるテクニックを教える本。 先行き不透明で不安が高まる今だからこそ、ユーモアを忘れないようにしたいですよね。本書は小咄の創作テクニックを通してユーモアを身につけるために必要なことを伝えています。 ユーモアある話ができるようになりたい方は、本書を読むことをオススメします。

    0
    投稿日: 2020.08.15
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    【概略】  素晴らしいキャリアを持つ著者が常に意識するのは、読者であれ知り合い・友人であれ、周囲に対して幸福感をもたらすことができること。すなわち、「笑い」という要素。あらゆる状況でも、その状況に合った「笑い」を意識してきた。その意識が、本書作成のキッカケとなった。  従来は、ジャンルごとに分類されがちな「小咄」について、その質・アプローチといった視点での分類を試みた本書は、小咄の本質を理解することで、日々の生活への応用を可能にするものである。 2017年06月不明  読了 2019年02月05日 読了 【書評】  トーストマスターズクラブの大先輩、大嶋友秀さんに「笑い」に関するワークショップ依頼を頂き、その際に紹介してもらったのが本書との出合いのキッカケ。大嶋さんに感謝。  一回目に読んだ時は、少し慌てて読んだせいか、「技術的な分類がされてるのは理解できたが、果たしてそれをどうやってワークショップ素材に落とし込もう」と悩んでた。ワークショップは目の前に迫ってたからね(笑)それに対し、今回は特に締め切りなどがない状態で読んだため、よりじっくりと楽しめたかな。  最近、日本の芸人が持つ笑いの技術に対する意見を目にする。風刺の要素を入れるべきだ、みたいなね。風刺をするためには、風刺対象への研究が必須。本書内の「オチを思いがけないものにするために費やす知力とエネルギーを惜しんではならない」という言葉、刺さる。  とりあえず、「風刺」というレベルまでいかないにせよ、日々の生活、いわゆる雑談の中に本書で分類されているコトを入れ込む・・・まずは「ゼロからオチを作る」のではなく「見出して演出する」という意識を強くもつことから、はじめるといいかも。並び替えてみたり、言葉を入れ替えてみたり。  そういう意味でいうと、こういうことは母語でやったほうが効率的な気がする。「語学」に対して「あれもこれも」と盛り込みすぎることは、メモリ負荷により、動きが鈍ってしまうからね。

    0
    投稿日: 2019.02.05
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    小咄を方法論によって分類して紹介するという試みは新しい。でも成功しているとは思えない。 本文にもあったけど、ある一つの方法論だけで分類できないんだよね。たいていはAともいえるし、Bともいえる、というものになってしまっている。 でも本書を嚆矢として、小咄の分類学が進めば面白いな。

    0
    投稿日: 2018.06.09
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     ジョークの面白さを分析しようという、ある意味で無粋な本です。ジョークが面白い理由を抽出しています。この本には、その分析を踏まえて読者自身がオチを考える応用問題というのがあって、これがまた頭の体操になって面白いのです。  ジョークがあれば、一触即発の場を和ませることもできるし、悲しみや怒りを転換することもできます。なにかと苛立つ人の多い昨今(いつでも多いのかもしれませんが)、その意味で、こういう本は多くの人に読まれてほしいと思います。  また、この本は現代社会への警鐘でもあります。ジョークだからこそ笑い話になるような奇妙な論理が、じつは政治や経済においても用いられ、批判の声が高まらないまままかり通ってしまうことがあるということです。他の著書でも見られるような小泉政権への批判が本書でも見られますが、それは小泉政権だけの話ではありません。そういう点からも、いま米原万里さんの警鐘に耳を傾けてみるのもよいと思います。  ただ、まずはなんといってもジョーク。たった一行で場面を一転させるような劇的なジョークを、ぜひ考えてみてください。それがけっこう難しくて、読み進めるのにも時間がかかったのです……。

    1
    投稿日: 2016.08.15
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    小咄の構造についての考察。いかに話の落ちをつけるか。各章末には練習問題のようなものがあるが,なかなかうまい答えを出せなかった。これからスピーチをすることも多いし,なんと言っても授業においても毎回しっかりつかむことも大切だから意識して話を工夫してみることにしよう。

    0
    投稿日: 2014.12.14
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    全12章で語られる小咄(こばなし)の数々。 それらいろいろな小咄を読むにつけ、 フッ、とか、クスッ、とか、ブバッ、とか 笑えてしまいます。 論理的に分析して、12章に分類してあるわけです。 そんな笑い話の考察の仕方って、 あとがきにもありますが、珍しいものですよね。 そうやって分類されたものを楽しみながら読むことで、 そして各章の最後にある問題に頭をひねらすことで (ぼくはすらーっと読んでしまったので、二問くらしか解けませんでした)、 自分の笑い話の創作技術の向上も見込めるような感じが ありましたね。 ほんとに笑い話を得意になるんだと決意する人なら、 本書を研究して愛読することで、センスは磨かれるかもしれない。 しかし、よくこれだけのお仕事をしてれくたなぁと 著者の米原さんにはグッジョブと言いたいですね。 米原さんは若くして亡くなられてしまって、 本書は存命中に発行された最後の作品にあたるみたいです。 各章、13,4ページくらいで非常に読みやすいですから、 通勤のときに読むにも向いているかもしれないですね。 そういうときにあんまり集中力が発揮されない人でも 読めそうな雰囲気のある本です。 面白かった。

    0
    投稿日: 2014.11.29
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    人に強くなる極意 からリファレンス。やはりロシアンジョークこそ最強。寒い国だからこそ爆笑は最高のご馳走だったのでは、とか勘繰ってしまうw。 落語「壺算」にみる詐欺的なジョークから、後半持ち返すセクシー系のノンストップジョークまで網羅的に材料として挙げられている。が、著者は少女時代をプラハのソビエト学校で過ごし、ロシア語会議通訳として多方面で活躍される作家さん。 ロシア人が取るに足らない事でもジョークにして激動の二十世紀を乗り切ったと評価している。例えばとして、挙げられていたのが以下。 ーモスクワの郊外のマッチ工場が火災で、ほぼ全焼した。が、唯一燃えなかったものものがあった。それは、その工場が製造するマッチだったー 何故かこのジョークを読んでから♪カーリンカ、カカリンカ、カカリーンカマヤ、庭にはイチゴ、私のカリンカ♪ が止まらない♪

    0
    投稿日: 2013.11.18
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    納得の連続。 でも、ひとりで読んでると、 無性に寂しくなってくる。 笑いは、 ひとりよりも大勢の方がいい。 大勢をつくるための テクニックかもしれない。

    0
    投稿日: 2013.11.10
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     小咄(とこの本の中でひとまとめにした、短いジョークの類)に関して、その創作の仕方を方法論で語った本である。  実話から何から、実例を多く取り入れて、非常にわかりやすい内容になっている。  採った話はピンキリだが、なかなかクスリと笑えるものも多いし、方法論を語る点では充実した内容だった。  惜しむらくは政治談義。小泉政権批判にはユーモアの欠片もなく、なぜハウツー本に加えたのかはなはだ疑問である。内容の強度がその時事部分の量に比例して下がっている。  この手のハウツー本では時に見られる政治談義であるが、あたかもハウツーは撒き餌であって自分の主張をこそ聞かせたいように見えて、読者に対して不誠実に思えるところだ。  料理のレシピ集で政治談義をする人はいないだろう。同じように、プロ意識を持ってもらいたいと切に願う。  また、日本の政権と野党と国民を嘲笑い、哀れむ一方で、例えばプーチンを扱った135ページなどではその論調はなりを潜めていて不可解である。むしろ、事情に明るいロシアでこそ、その舌鋒は鋭くあるべきだと思うのだけど。

    0
    投稿日: 2013.10.16
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    いつものエッセイのつもりで読んだら、テクニック論でした。 「面白い文章を書きたい」「人を笑わせたい」と思う人には参考になると思う。 ただ自分は、そういう努力をして面白い文章を書こうというする気はさらさらないナマケモノで、なおかつ優雅に泳いでいる白鳥の水面下の必死の水掻き運動はあえて見たくないという人間なので、ちょっとはずした感があります。

    0
    投稿日: 2013.02.25
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    制作の勉強に。 笑いについて、方法論的に整理して考えることの必要性は感じていた。 ・予想していた展開と実際のオチとの落差が、笑いになる。 (そこを大きくする努力をしないと笑えない) →落とすために、先に持ち上げておく。 →動物、子どもなどの存在が、急に理性的なことを言い出す。 →弱者、被害者など反撃すると思われない者が反撃する。 ・異なる論理と視点が出会うことによって、落差は生まれる。 (もとの論理を、相対化、転覆させる) ・ギャグは逆 その論理が想定している対象を正反対のものに転化することで論理をハイジャックする。 ・観念的、理想的な人vs現実的な人 ・木を見せてから森を見せる(ミスリード) ・人間の生死など大げさなことを矮小化する  どうでもいいことを誇張する ・危機的状況を設定する  些末なことを生死より上に置く ・言わないで、想像させる ・失われたものの回復、の失敗  

    1
    投稿日: 2012.10.22
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    米原万里さんがご存命なら東京Mxテレビ「5時に夢中!」のレギュラーコメンテーターになって頂きたかった。今の木曜レギュラー岩井志麻子&中瀬ゆかりの回のコピー「エロ&インテリジェンスの波状攻撃があなたを襲う!」という言葉がこれほどハマる本はないと思うので。

    0
    投稿日: 2012.04.29
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    2012年2月18日読了。ロシア語通訳として活躍する著者が、ロシアのユウモア小咄をベースに、短くて人を笑わせる小咄の構造を分析、つまらぬ小エピソードを笑える小咄に転換する技法を説く・・・。表紙折り返しの「日本人離れしたユーモアセンスの持ち主である著者が、(中略)笑いの本質に迫る」という文章を読むとげんなりするが・・・「笑いの構造を分析する本」は、必ずしも「笑える本」ならず、だな。「必ずオチをつける」「オチに至る前提条件(背景など)を前段で満たす」などの構造に気を配りつつ、「政治家など有名人を茶化す(自国政府に対する自虐ネタ?)」「登場人物を緊急事態に置く」「『死』などの問題を矮小化、あるいは些細な問題を拡大化する」など適切なテーマを選択することで小咄は作ることができる、ということ。

    0
    投稿日: 2012.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) 短くて人を笑わせる話―単にネタを暗記するのではなく、笑いの構造を理解すれば、臨機応変・自由自在に小咄を創り出せる。本書では、日本人離れしたユーモアセンスの持ち主である著者が、世間に流布する笑いの法則を突き止めて分類し、自作も含めて豊富な例をあげながら、笑いの本質に迫る。詐欺にも似た、相手を錯覚させる方法、同じ内容の順番を変えるだけで悲劇が喜劇になる方法、マクロとミクロを反転させる方法など、思いがけないオチをつけるテクニックをマスターして、窮地に立ったときこそ、周囲に笑いを呼び込もう。 簡単に言うとおちの作り方とでも言いましょうか、話の持って行きかたとかそういうもののhow to本でした。 それにしてもロシア人って、シュールだなぁ。 イギリス人のブラックジョークとも違うんだよね。

    0
    投稿日: 2011.12.20
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    もうなんなら小咄集でもよかった。テクニックや分析も面白いが、やはり米原さんが選んだ小咄だけで一冊読みたい。 小泉批判に力が入ってるが、これも笑いとばす小咄に変換してくれれば実践も伴っててなおよかったのに。

    0
    投稿日: 2011.03.16
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    こういう分類をされると、 自分が笑えるところとそうじゃないところがあり、 なんだか自分の笑いポイントを探っているようでした。 しかし、米原さんは小泉首相がキライだったんだなぁ笑。 あとがきが少し悲しい。

    0
    投稿日: 2011.02.24
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    タイトルにもある「テクニック」を学ぶのに興味があって読んでみた。でも、テクニック本というよりは、あとがきにもあるんだけど、世界中の数々のジョークを方法論で分類したジョーク集みたいなかんじ。勉強になるというよりは楽しむ本で、これはこれでおもしろいからいい。著者のエッセイとか他のも読んでみたいと思った。

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    投稿日: 2010.08.01
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     題名どおり、小咄について分析した一冊。もちろん、例として笑える小咄が満載。そして、筆者の晩年の作品にまいどのことだが、政治に対する皮肉もたっぷり。

    0
    投稿日: 2010.06.03
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    [ 内容 ] 短くて人を笑わせる話―単にネタを暗記するのではなく、笑いの構造を理解すれば、臨機応変・自由自在に小咄を創り出せる。 本書では、日本人離れしたユーモアセンスの持ち主である著者が、世間に流布する笑いの法則を突き止めて分類し、自作も含めて豊富な例をあげながら、笑いの本質に迫る。 詐欺にも似た、相手を錯覚させる方法、同じ内容の順番を変えるだけで悲劇が喜劇になる方法、マクロとミクロを反転させる方法など、思いがけないオチをつけるテクニックをマスターして、窮地に立ったときこそ、周囲に笑いを呼び込もう。 [ 目次 ] 詐欺の手口 悲劇喜劇も紙一重 動物と子どもには勝てない お株を奪って反撃 木を見せてから森を見せる 神様は三がお好き 誇張と矮小化 絶体絶命の効用 言わぬが花 悪魔は細部に宿る 権威は笑いの放牧場 耳を傾けさせてこその小咄 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

    0
    投稿日: 2010.05.08
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    米原万里による小咄のエッセイ。優れたエッセイストにしてロシア語通訳者であった彼女のこと、国際感覚豊かな小咄を語らせたら右に出るものはいない。……はずが、本書はあまり面白くない。基本的に、彼女のエッセイは豊富な体験談に裏打ちされて輝くもので、あまり分類学的な方向に向くと、軽妙な語り口が失われる。おまけに、たまに挟まれる政治的主張を含んだ皮肉が妙に軽薄で、知識人として底の浅さすら感じさせてしまう始末。本書のように古典的な小咄の分類を試みるよりも、彼女の体験談をそのまま小咄調にアレンジしたほうが、きっと優れた読み物になっていただろう。なんとも残念な一冊だった。

    0
    投稿日: 2010.02.19
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    私の話にオチがないのは、 自他共に認めるところ。 それを克服し、且つ楽しめるという本書は 私にとって好都合。 練習問題までついているのだから。 あとがきに著者が述べていることから考えると、 人を笑わせるというのは、 感動させるよりも難しいのだ。 そこに重きを置いて、 小咄を系統別に分析分類してしまうのだから すごい。 がんと戦いながらも仕上げた本書、 もうこの世にいない著者のことをおもうと 妙にしんみりしてしまうが 彼女はきっとこんなこともどこかで笑い飛ばしているんじゃないだろうかと あったこともない人のことをふと考えた。

    0
    投稿日: 2010.01.08
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    【内容】 短くて人を笑わせる話―単にネタを暗記するのではなく、笑いの構造を理解すれば、臨機応変・自由自在に小咄を創り出せる。本書では、日本人離れしたユーモアセンスの持ち主である著者が、世間に流布する笑いの法則を突き止めて分類し、自作も含めて豊富な例をあげながら、笑いの本質に迫る。詐欺にも似た、相手を錯覚させる方法、同じ内容の順番を変えるだけで悲劇が喜劇になる方法、マクロとミクロを反転させる方法など、思いがけないオチをつけるテクニックをマスターして、窮地に立ったときこそ、周囲に笑いを呼び込もう。 【感想】

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    投稿日: 2010.01.06
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    小咄…世の人はいったいどういうシチュエーションで小咄を披露しているんだろうかブラックあり 下ネタあり 洋の東西をとわず米原さんが集めた小咄集であり実用書似ているというだけのモノマネがなぜ面白いと感じるのか少しだけわかった気がします

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    投稿日: 2009.12.24
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    SSの参考になりそうな本でした。 1. 詐欺の手口 2. 悲劇喜劇も紙一重 3. 動物と子どもには勝てない 4. お株を奪って反撃 5. 木を見せてから森を見せる 6. 神様は三がお好き 7. 誇張と矮小化 8. 絶対絶命の効用 9. 言わぬが花 10. 悪魔は細部に宿る 11. 権威は笑いの放牧場

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    投稿日: 2009.12.03
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    おーもーしーろーいっ!!!かねてから、米原さんのエッセイとかでは小咄話がでてきてたけどこういう風にジャンル分けすると、おもしろさ爆発。最後の練習問題は、頭をひねってひねって楽しかった。1番おもしろかったのをココに。−クリスマス・イブの夜、息子に向かって父親がややかしこまって告げる。「ツトムももう大きくなったから、父さんも本当のことを言おう。サンタクロースなんてこの世にはいないんだ。あれは父さんだったんだよ」「うん、そんなこと、とっくの昔に知ってたよ。コウノトリだって、実は父さんなんだよね」−

    0
    投稿日: 2007.09.29
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    単なる優越感ゆえに笑うのではなく、騙される側にいながら、騙されていた事実と意外な騙しの手口を知らされた瞬間に笑ってしまう ミスリードによって生まれる点線と実線との落差がオチを可能にするわけで、オチそのものが必ずしも面白かったり可笑しかったりする必要はない オチをオチ足らしめるミスリード部分こそ作者の腕の見せ所 平凡な台詞が非凡なオチに聞こえるように、前提条件のほうを非凡にしてしまう オチとは、前提部分によって聞き手や読み手の頭の中に生まれるだろう予想と、実際の結末との間の落差によって生まれる。この落差を設けるためにこそ心血を注ぐべき オチはゼロから創造するというよりも、見いだして演出するもの。「最初からオチなんてない。オチにしてやるのだ。」ということ 話の各構成要素の中から、順序を買えて最後に持ってくればオチになりそうな要素を見いだし、それをオチとして引き立てるために、他の構成要素の順序を買え、字句の修正、削除、加筆、登場人物の設定変更などを施す。 ミスリードによって生まれる落差がオチを可能にするわけで、オチそのものが必ずしも面白かったり可笑しかったりする必要はない 人は謎に取り憑かれると、他のことを顧みなくなるので、ミスリードしやすくなる ミスリード=話のリアルさ、もっともらしさ 情報提供の順序 1.オチが最後に来ること 2.オチを成立させるための前提条件を先行させること 3.オチも前提条件もあたかも必然であるよう、要するに取って付けたような感じがしないように取り繕うべく他の情報の順序に配置すること 4.最後のオチまで付き合ってもらえるよう、謎と答えを小出しにしていくこと 5.できれば謎解きとミスリードをシンクロさせること 6.理想は、最大の謎の氷解とオチを一致させること オチを演出する、つまり、落とすためには、先に落ち上げなくてはならない ・大切なのは、わたしたちの予測を裏切るような、素っ頓狂な論理の持ち主が、それを笑わせたり冗談を言ったりするつもりではなく、大真面目に考え、行動し、発言しているということである ex. 子供、動物 ・異なる論理と視点が出合うことによって生じる落差こそがオチになる可能性を秘めている(常識的な論理とは異なる論理の持ち主、人生の優先順位が異なる人々、漫才コンビの一方が愚者を演じ、他方がそれをたしなめる常識家を演じるのは、この構造に則っている) ・相手のお株を奪って反撃 2つの異なる論理を印象的に対峙させる方法、反撃するとは思いも及ばないような人物の設定、Aの論理が想定している対象を正反対のものに転化することで、論理をハイジャックする方法 相手の論理に従っているように見せながら、その実、相手の論理の部分的欠陥に付け入ったり、主客転倒させたり、論点のアクセントを移動させたりして、転覆させてしまう別な論理 他人事になると、Aの論理がBの論理にひっくり返される瞬間に笑ってしまう。いずれも、自分の利害を当然無視していて、同じような利害が相手にもあることを想像だにしていない。自分達は例外だと思い込んでいる。別な視点や論理に対する想像力の欠如こそが、小咄に必要な盲点を形作る。この盲点を突くだけで、オチになるのだから、Aは一見常識的で、その常識は疑わない人、要するに、視野が狭く生真面目で一辺倒な思い込みの持ち主であることが望ましい AとBのコントラスト A:観念主義的、理想主義的、夢見がち、独りよがり B:現実的、冷静 ある論理や物の見方を、突然他の論理を持ち込むことで相対化させる。ときには、転覆してしまう、その相対化や転覆の瞬間こそがオチになる ・木を見せてから森を見せる ある論理や物の見方を、突然他の論理を持ち込むことの一つ、どアップから突然ズームアウトする。 ミクロな視点からマクロな視点への移動。ディテールに拘ってから、そのディテールを取り巻く文脈を示して見せる方法。 たいがいの悩みや苦しみや怒りや憎しみは、至近距離の事態に対して抱くもので、その事態を突き放して大局的な見地から見据えたとたんに、悲劇が喜劇に転じることはよくある。 ・神様は3がお好き 3つの立場を並べて見せるやり方。先行する論理で形成された期待値を、次の論理でずらす、あるいは破綻させる。 ・誇張と矮小化 死という人間にとっての最重要事項をあたかも些細なことのように矮小化することによって絶景の素晴らしさを誇張する 異常に誇張すると、目前の出来事とは別のリアリティ、別な論理、別な見方が出てきて、不愉快な現実を相対化する、取るに足らないことであるように思わせる効果がある ・絶体絶命の効用 本来再重要視されるべき死よりも、日常の些末事を優先させている。どんな人間にも決して避けることのできない、最大の恐怖の元、それが死。恐れているからこそ人間にはこの死を、なあに大したことではない、恐れるほどのことはない、と思いたい、できれば笑い飛ばしたいという願望が元々強いのではないだろうか 些末事を生死より上に置くという、この優先順位逆転の方法をとると、実に簡単に小咄が出来上がる ・言わぬが花 考え方を最後まで言い切らずに、聞く者や読む者の想像に任せてしまうことで効果を倍増する方法 比喩やほのめかしによって、短い小咄に、建前と本音、思い込みと現実などなど2つの立場を共存させることが可能になる ・悪魔は細部に宿る 部分と全体 出来合いの論理または物語の本質ではなく、脇道に、大枠ではなく細部に視点を転じて、勝負の土俵をすり替える方法 物語の最も基本的な構造が、失われたものの回復、あるいはその代償だとしたら、小咄の基本的構造は、失われたものの回復の失敗、あるいは、予定されていた回復の処方箋が無効であることの言い渡し ほとんどの小咄は、映像や場面や事件ではなく、言葉と観念をもてあそぶことで成り立っている。肝心のオチとなる悪魔の声ももちろん、何らかの場面や行動や事件の叙述というよりは、何らかの言葉によって示されるのである。言ってみれば、小咄は、常に言葉の意味と無関心に関心を集中している。別な言い方をすれば、生真面目で支配的な現実の解釈から言葉を(そして、言葉に込められた感情と思考を)解き放とうと努めてきた 本筋本論に対して正面切って反論しない。「セックスは汚らわしい」というシスターに対して「いいえ、セックスは素晴らしい」と大見得を切って主張するのではなく、シスターの論旨のディティールに過ぎない「わずか一時間の快楽」という部分にスポットライトを当てて、「快楽を一時間も長引かせる」というほうへテーマの重心を移してしまう。懺悔に異議を唱えるのではなく、懺悔推奨の延長線上に懺悔の趣旨に反する論理を滑り込ませる。「妻の駆け落ち」という一大事を「運転手の視力」というディテールに。「罰金額の増加」という理不尽を「豚肉の値段」という些末事に軸足をずらすことによって、ひっくり返すか、肩すかしを食らわせるか、無意味化する 本来全体に奉仕すべき細部を取り出して、その細部に全体を奉仕させてしまう ・権威は笑いの放牧場 権力や権威あるモノを意識の中のみではあるが、一瞬のうちに破壊し転覆させる意地悪な優越感の笑いも含まれている

    0
    投稿日: 2007.08.01
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    日常的な小咄の分析にこれくらい情熱をもって考えてみる心の余裕を私も持ちたいと思いました。人生って何なのかね。

    0
    投稿日: 2007.07.14
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    確かに小話については結構考察されているような気もするが、日本でこの本に出てくるような話し方をする人はあんまりいないと思う。実践的ではない。

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    投稿日: 2006.12.28
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    エッ勝手リーナ。もっと生きて、活躍して欲しかった。闘病しながらこんな本を書いていたなんて、なんという女。 生きていて欲しかった。

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    投稿日: 2006.10.06
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    日本人離れしたユーモアセンスの持ち主である著者が、その明晰な頭脳で世の中の笑いを分析、解説。窮地に立った時こそ、お笑いだー!!

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    投稿日: 2006.06.20
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    昔から存在してた小咄‐各国のブラックユーモアも紹介。 小咄のテクニックのノウハウを分類し展開。 そしてちょっぴりの政治的ブラックユーモア。 そして言語は使い方によって状況を覆すほどの力を持っていることがわかる。

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    投稿日: 2006.03.04