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遺跡発掘師は笑わない ほうらいの海翡翠
遺跡発掘師は笑わない ほうらいの海翡翠
桑原水菜/KADOKAWA
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総合評価

34件)
3.6
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13
2
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    面白かった。 本書、角川文庫ではあるが、 角川文庫の中のキャラクター小説 所謂キャラ文庫と呼ばれるカテゴリーのもの 別に男子向き女子向きって最近は言うたらあかんかもだが ラノベ的なのが一応若い男子ターゲットになっているのに対して キャラ文庫は若い女子がターゲットになってるというような感じ。 さらっとみる限り、甘酸っぱいロマンスものとか、 後宮ものとか、花嫁ものが目立つ、そんなレーベルな印象が強い 書店でも、富士見Lとか角川ビーンズとかタイガとかと 同じ棚にならんでいる 古本屋でも普通の小説とは混ぜず、 ラノベのコーナーに配置されてることがおおい。 でまあ、この『ほうらいの海翡翠』も そんな小学女児が読むような小説だろうと、舐プで読み始めた。 ところがどっこい、かなり骨の太い しっかりした小説なんである。 確かに登場人物が歳若く、男前で 天才ってのがラノベ的ではあるが。 主役は天才発掘師のサイバラムリョウ、 そして、ヒロインがナガクラモエという武闘派の美女。 奈良の上榛古墳から出土した遺物をめぐる ミステリやらアクションやら。 たしかに、そんなにヴォリュームもないし 軽くはあるが、いやはや恐れ入谷の鬼子母神 とてもすばらしいエンターテイメントでありました。 確かに、高田本とか京極本とかを期待したらあかんが これはこれで、、(笑) シリーズ20巻ほどリリースしているようなので、 全部読んでみたいと思う。とてもリラックスに良い。

    30
    投稿日: 2025.06.01
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    再読。 随分前に読んだ作品だけど、シリーズが長くなるにつれ続きを買い溜めてしまい放置状態に…。ようやく読んでた別のシリーズがひと段落ついたので、溜まってるこっちを読もうと思いたち、いっそ最初からってことで読み始めた。 で、ブクロクにも登録してなかったことに気付く…。 ぼんやりとキャラは覚えてはいるので、最初から相良さんの立ち位置はわかっていたけど、それでもやっぱり面白かった。 出土した緑色琥珀を巡る陰謀と、そこにまつわる歴史ミステリー。 奈良から沖縄へと繋がる話が本当なら面白いよね。 近年時々耳にする海底熱水鉱床にも触れられていて興味が湧いた。 この勢いで買い溜めたのを読破する!(笑)

    0
    投稿日: 2024.11.23
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    中々関わらない分野でのミステリ。遺跡だけあって結構壮大というか豪快であったが、キャラが立っていたのでとても楽しく読めた。 萌絵がはじめポンコツであまり好きではないけど、めちゃ武闘派のところは好印象。頭の無量、身体の萌絵ってとこか。 シリーズ沢山あるので次も楽しみ。

    3
    投稿日: 2024.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うっかり2巻から読んでしまったゆえ敵味方がわかってる状態だったけどしっかりハラハラしました。皇族のルーツを巡る陰謀と思っていたら現世利益の覇権争いになり、すごい読みごたえだった。能天気ヒロインにイラッとするとこもあるけどこのくらい能天気なミーハーヒロインでないとバランスが取れない。

    0
    投稿日: 2024.10.14
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    表紙の割に中身は硬派で読み応えがあった 発掘に関する小説はこれが初めてだった 難読漢字に最初だけではなく数十頁後に再びルビが降ってあるのは親切だなと感じた

    0
    投稿日: 2023.12.29
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    古代とミステリーというのが気になって読みました。 テーマは好みなんだけど、鉱物関係は難しくて疲れてしまった。やたら眠くなってしまった。 あとヒロイン?の言動にモヤモヤしつつ、恋愛要素もいらないかなと…

    0
    投稿日: 2023.11.26
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    2023/09/26 再読 亀ケン遅刻したら1万円給料から引くって酷いなw 所員キャサリンは時々出てくるけど、もう一人の金垣寛人ってこの後出てきたことあったっけ? 現場は奈良県上秦古墳。

    0
    投稿日: 2023.09.26
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    図書館でたまたま見つけて、ブクログ評価悪くないので手に取ってみました。 なんか2時間ドラマ的な?いやあそこまでいくとインディか?展開ではあったけど楽しめました。この龍の一族さんは今後も出てくるのだろうか?忍さんは今後も出てくるのだろうか? 永倉の留学理由と特技が好きでした。 あと、鬼の手ってゆーと、某漫画を思い出すのは年代によりけりか 2023.8.29 142

    3
    投稿日: 2023.08.29
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    遺跡発掘というなかなか触れることがない話がテーマ。 でもそれだけではなくて、その土地の特色が書いてあったり民俗学的なテーマも盛り込まれていたり天皇の話もあったりでとにかく盛り沢山。 これだけの内容をよくひとつの物語に出来てるなーと。 個人的には2時間ドラマとかを見てる感覚になりました。 巻末の参考資料の量なんかを見てると、やっぱり歴史や民俗学なんかが絡むとこれだけの資料を参考にしてひとつの物語を纏めるんだなぁ、凄いなぁ、大変なんだなぁ。 とても面白い話だし、シリーズものなので追いかけてみようかと。

    0
    投稿日: 2023.06.20
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    発掘派遣事務所と発掘に特化した派遣事務所があることを知った. イケメンで人間関係に難ありの西原無量の天才的な発掘師としての勘と技量が問題を作っているようなシリーズ, 邪馬台国や天孫降臨に関わってくるような蓬莱伝説のキーとなる海翡翠を巡って起こる殺人事件,歴史の蘊蓄と無量,萌絵の会話が面白い.

    0
    投稿日: 2023.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    友人に勧められて読んだ1冊。 元々私自身遺跡好きで、遺跡発掘師の話という珍しい題材で読み始めるまで期待値は高かった。が、初っ端から専門用語が出てきてなかなか読み進むのに苦労した。でもだからこそ、本格的で深い内容になっていると感じたし、客観的に遺跡発掘師や遺跡発掘に携わる他の職業(遺跡発掘師のアテンドなど)の細かな仕事ぶりを知れて面白かった。 ただ、キャラに魅力があるように思えず、萌絵の言動に終始イライラさせられた。普通の性格だと、キャラづけの観点から弱いんだろうなと思ったが、その仕事についているなら、口に出さず心の中で言うとか、もう少しミーハーなところを抑えつつ、経験不足を色々な方法を考えて補う等、応援したいと思わせるキャラだと尚良かったのかなと感じた。 中盤〜後半にかけては専門用語に慣れて、展開もけっこう派手に動くので個人的には読んで良かったと思う。無量の人間味もページを追うごとに出てきて、こちらは応援したくなった。それと萌絵の特技に驚いた。ちょっとやるじゃん、と思った。

    1
    投稿日: 2022.10.07
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    遺跡発掘師の無量くんは魅力的なんだけどね いかんせん 無学の自分には 古代の歴史とか鉱物とか む難しい… 漢字の羅列が… エネルギーを要する それでもストーリーは楽しめた 長く続いているシリーズで 最近、新刊も出ていたので読んでみたけど これからあの3人の関係がどうなっていくのか 楽しみだ

    1
    投稿日: 2022.06.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「遺跡ー!!!楽しそう!!」と言うことで調べたら、割と最近に出た新刊に恐竜を発掘するとあったのでシリーズを追いかけ始めました。少し難しいですが、面白いです。 私だけかもしれませんが序盤は専門知識が多く、かなり情報量が多いのでなかなか進みません。遺跡の名前や後半からは慣れ、専門知識が少なくなっていくのでスイスイ読めます。( 一応本文に説明があったりするのですが、頭が弱いので調べながら読みました ) しっかりと遺跡発掘についても調べられていて、読んでいてとてもワクワクしました!キャラクター小説なので、無量や忍の設定背景もしっかりしていて、物語もどんどん壮大に…。ワクワクです! 次作も楽しみです( それと恐竜まで心折れずに追いかけられるかも心配です )

    0
    投稿日: 2022.06.17
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    高田崇史のタタルシリーズより面白いとのレビューに購入。 歴史の蘊蓄オンパレードかと思っていたら最初の巻は物足りない気がする。ストーリーを重視するなら過去の苦い思い出や幼なじみの再会とこの人は味方なのだろうか?とハラハラする場面もあり、事件重視で内容はいい。 でもタタルシリーズでの読後の知識が培ったという感動は全くなかった。 しかも自分に知識が全くないので本当の事をいってるのか分からないのでモヤモヤが残る。

    1
    投稿日: 2022.04.11
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    本屋で気になって購入。そして一気に読破してしまった。読むの遅いのに一晩で読了は無茶した… 奈良での考古学的調査がテーマだったので、奈良好きとしてはとても楽しめました。三輪山から檜山神社への道は私も歩いたし、箸墓古墳見も見て「これが卑弥呼の墓かもしれないのかー」と古代に思いを馳せたこともあったので、懐かしくなりました。 萌絵ちゃん可愛いし、これからの無量くんとどうなるのかも気になりどころです。2人揃って可愛い。 まだ買ってもいない続巻を早く読みたいシリーズです。

    0
    投稿日: 2021.10.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    歴史が好きで考古学が気になるのと、イラストレーターさんのファンで読んでみました。 考古学展開にはワクワクしました。 歴史のロマンを感じますね!ぞくっとします。 発掘の裏側はあまり知る機会がないので興味深かったです。 でも登場人物たちにあまり感情移入できない。 特にヒロイン。イマイチ立ち位置がわからない。周りのキャラが淡々としているせいか1人で勝手に騒いでる感じがする。必要か…?と思ってしまう…。 恋心も唐突に感じました。無理やり良い感じにしてるような…そんなに恋愛要素入れないとダメなのかしら…。 作者がコバルト文庫出身だからかな? 入れるなら巻数重ねてからでも遅くないだろう…と思いました。 ストーリーも盛り上がりどころがパッとしない。あちこち連れ回されて「なんだなんだ?」ってついていけないうちに、いい話でまとめようとする…みたいな。 考古学部分だけは冴えてる感じ。 題材は気になるシリーズなのだけど…他のも読もうか迷うところです…。

    1
    投稿日: 2020.05.18
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    「桑原水菜さんて…」 と、見覚えのある著者名から記憶を辿ってみれば、「炎の蜃気楼」の著者でしたね。私にとっては大変懐かしいお名前です。 昔、「考古学者になってみたい」と思っていた私には、大変そそられるタイトルで、知り合いの「おすすめ本」にあったのをいいことに読んでみました。シリーズの最初です。 地味な考古学の世界にサスペンス的要素も入れ、さらにちょっと心トキメクキーワードが散りばめられた作品となっています。専門的な言葉もたくさん出てくるので、確認しながら読むのは手間もかかりますが、歴史好きにはたまらないでしょう! 中学生から読める一冊で、さらに考古学をメインの作品はなかなかないので、学校図書館に1つあっても良いのでは?と思う作品です。

    0
    投稿日: 2020.03.19
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    シリーズ1「ほうらいの海翡翠」 東大寺法華堂の本尊・不空羂索観音像(国宝、8世紀)の宝冠。 銀製、高さ88cm。2万数千個のコハクやヒスイなどの宝石で飾られ、弥生―古墳時代のガラス玉が多数使われている。 権力者に代々受け継がれた"お宝"が宝冠に使われた可能性もある。6割が奈良時代に作られた鉛ガラスだったが、3割が弥生―古墳時代に輸入されたアルカリガラスと判明。残り1割は、翡翠(ひすい)や水晶、琥珀(こはく)などである 3億7000年前に海底隆起で生まれたといわれてい石垣島伊原間(いばるま)サビチ洞と、天皇の祖先は海を渡って来たという竜宮伝説。 楽しく読めたけど、すこーし粗いかな。

    0
    投稿日: 2019.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    笑う鬼の顔に似た熱傷痕のある右手"鬼の手"を持ち、次々と国宝級の遺物を掘り当てる、21歳の発掘師が殺人事件、大企業の陰謀に巻き込まれるお話。 「発掘」と聞くと恐竜を浮かべてしまう私が、初めて日本の遺跡に関する物語を読みました。 出土される物って、自分との直接の関わりがなさすぎて興味がなかった私ですが、本作品を読んでその物に関わる物語を知るとちょっと興味が出てきたかなぁ。

    0
    投稿日: 2019.07.14
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    前半は読みにくかったです。女主人公が考古学の知識がなくて、 いまいち好きになれなかったです。無量と忍のコンビだとBLかしら。

    0
    投稿日: 2019.06.18
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    遺跡を発掘すると必ず大きな発見につながる主人公による推理小説。発掘されたものを取り巻く歴史のミステリーを絡めながら、ストーリーが展開されている。スピード感やアッと驚くストーリ展開がなく、物足りなさを感じた。

    0
    投稿日: 2019.02.27
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    心の奥底に閉じ込めていた復讐劇を。 結果が全ての世界だからこそ我先に研究を進めていくのだが、それが邪魔だからと結果を奪い相手ごと消してしまう等してはいけないだろう…。 その行動がどれだけ必死に研究している人を乏しめている行為か分かっていないし、眠っている本当の宝を貶す行為だろうな。

    0
    投稿日: 2018.12.20
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    発掘派遣所に勤めている従業員は、所長にお願いされ 天才発掘師を迎えに街中へ。 発掘作業は肉体労働のわりに、給料が少ない。 だからパチンコで稼いでいる、と言われると 納得してしまう最初でした…w 事務員が主人公なのか、発掘師が主人公なのか。 ちょこちょこと視点が変わっていますが、それぞれの 得意分野を生かしている? 発掘師と幼馴染との、思わぬ再会。 もしや…の疑いに、幼馴染の過去。 それでも頑張ってきた彼に、後悔がないのなら それはよい事ではないでしょうか? 社会的には、かなり迷惑な状態ではありましたが どんなところで、どれほどの状態だったか考えると 頑張りました、と言いたくなります。 そもそも…ばれないように行ったのなら 証拠品を再利用って、どうなのでしょう? 仕事が終わった証拠に、というのなら 自分で片付けておけ、と思いますが。 それとも、勝手に再利用された?? いやでもそれは怒って取り上げそうなので やはり渡した?? そんな彼はおいておいて…。 主人公コンビは、なかなかすごいです。 12年前の幼馴染の家の事から、今現在の自分の 置かれている立場まで。 息もつかせぬ、というわけではないですが どうするんだ!? という場面が多々。 まぁ、人類の永遠の欲望は、いつまで経っても 叶わないと思います。

    0
    投稿日: 2018.06.11
  • 発掘のディティールが興味深いです

    桑原水菜さんは炎の蜃気楼(の途中まで)以来です。 炎の蜃気楼もそうでしたが、歴史好きには興味深い話が満載で、面白かったです。 どこまでが史実で、どこからが創作なのかが気になります。調べてみようかな・・・。 とある人物の派手な設定が若干興ざめポイントでしたので、星4つで。

    0
    投稿日: 2018.05.17
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    詳しくはないけど古代は好きなので楽しく読めた。 無量が生意気だけどかわいい。 萌絵ちゃんがうざい子かな、と思ったら結構、好感持てる子でよかった。

    0
    投稿日: 2017.05.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    妹より。 楽しく読了。はじめは遺跡発掘とかとっつき難かったけど、なんやかんや良いながらも途中から勢い止まらず一気読み。歴史好きには興味深い話かも(勿論、真偽のほどはさておきだけど(笑))。 遺跡発掘師がだんだんと心を開いてくる感が、私的に好き。あと、年下男子可愛い(ノ≧▽≦)ノ 次も読むぞ。

    0
    投稿日: 2017.04.28
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    『悪路王の右手』の次に読むと、無量のツンツンぷりに驚いた。『悪路王の~』では青年だと思っていたが、少年(高校生)のような態度でビックリした。それだけ無量が成長したのだろう。 風呂敷を広げ過ぎたような印象

    1
    投稿日: 2016.09.04
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    桑原さんはコバルトで書かれている炎の蜃気楼で知っていたのですが私は読んだことがなくこれが初読み。 専門用語や道具の名前が飛び交うので最初はGoogle先生に聞きながら読み進めました。 読みにくいというわけではなく知識不足だからで後半になるにつれ時間を忘れて読み続けちゃいました。 元々歴史とか古墳とか好きだし。 それでも沖縄と天皇を結びつける説は驚きました。 沖縄の海に人工物があるのは知っていたけれどそれぞれの交易はそれほどではないと考えていました。 シルクロードみたいなもので商業的なつながりでしかないかと思っていたけれどすごく面白かった♪(小並感 さっそく次を読みます!

    1
    投稿日: 2016.08.27
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    発掘調査員のミステリなんて新しいな、と思ったので手に取ってみた本書。なかなか面白かったです。 小学生の頃は恐竜博士だったので、発掘現場が写真がわんさか載ってる大人向けの本もよく読んでたんですが、その写真を思い出しました。でも、高校の地学選択で培った知識は、作中に出てくる鉱石が特殊すぎるせいで全然役に立ちませんでした…。残念。 殺人は起こってるんだけど、ミステリというか、基本的に発掘調査の本、かな?単行本ではもう何冊も出てるみたいですが、次巻も文庫になるのかしら。ちょっと気になります。

    0
    投稿日: 2015.07.12
  • 天才発掘師が掘り出した、緑色琥珀を巡るサスペンス

    天才発掘師・西原無量が掘り出した緑色琥珀を巡る物語。遺跡や歴史の話を昨今の尖閣問題やエネルギー問題と絡めるのは面白い。軽いサスペンスで、トレジャーディガーだのオーガ・ハンドだの、派手な単語は登場するが、発掘作業そのものはリアルに近い。うん、昔、ありましたねぇ…ゴットハンド捏造事件。全体的にはサラッと読了。 解説に、文章がストイックでそっけないほどあっさり…とあったのですが、例として抜粋されていた部分が、むしろ「ゴテゴテ装飾しすぎだよ。そんなにイケメンを強調したいのか…」とか私が思っていた場所で、なんかスッと覚めてしまって解説は途中放棄。

    8
    投稿日: 2015.06.17
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    歴史ミステリー。詳しい歴史がわかると2倍も3倍もおもしろいんじゃないかと思いますが、どこまで史実でどこまでが創作なのか、わからない。線引きのドキドキ感が味わえない悔しさを引き起こす本でもありました。最近、古墳の勉強したところだったから、タイムリーなのは嬉しかった。しかし、古墳も墳丘墓の区別も読むまでついてなかったけどね。

    0
    投稿日: 2015.06.07
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    遺跡発掘師シリーズ1作目。 奈良の古墳発掘を発端に、関係者の殺人事件が発生。 事件に対する推理と、 発掘の目的でもあった皇統に関する謎の究明が絡んで・・・という話。 近頃読んだシリーズ物の中では珍しく、 主役の抱える闇というのか過去の謎の部分をあっさり開示。 幼馴染みとの因縁なんかも全部説明されました。 いろいろと推論も展開されていて、結構盛沢山な感じです。 萌絵さんと無量くんのコンビ(?)結成にまつわる話とも取れますが、 表紙の印象だったり、 王子様的要素とも取れる若さに似合わぬ能力値の高さだったり、 当初危惧していた予想を良い意味で裏切られました。 萌絵視点の部分はどうしてもラブコメ要素が強くなりますが、 失われた時への推理というのか、 発掘品や古文書などから展開される話が良かったです。 特に後半、作者はこれが書きたかったんだろうなという、 怒濤の展開があって一気に読破しました。 次回は何のテーマで書かれているのか楽しみです。

    0
    投稿日: 2015.05.06
  • 発掘作業をエアで体験できます。

    私事で申し訳ございません。実は私、『見返りの鹿』さん(島根の埴輪)の大ファンなのです。 なにかの気配に はっ!とこちらを振り返った瞬間。 この時代背景のなかで、なんで、どんな思いで、どんな人が、どうしても振り返った鹿さんを作りたかったの?。 こんな事を考えながら、弥生時代や古墳時代へ思いを馳せるのです。 明日香あたりに行くとあぜ道でさえ古代の人たちに出会えそうな雰囲気があります。 そして、今回のこの発掘。ここでは権威とお金のなんともやりきれない渦の中。締め付けられるような息苦しさ。 でも発掘作業をエアで体験できたし、萌絵さんの特技も確認できたし。 『絆は生きている。』『そして、未来を紡いでいける。』無量君と相良さんはこのことばを信じて疑わない。 シリーズ追って行きます。

    7
    投稿日: 2015.01.30
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    久しぶりに桑原水菜氏の本を読んだ。相変わらず、コバルト離れしてる。あ、これ、コバルトじゃなかったな。 話は発掘、レアメタル、殺人事件が絡み合い複雑になっていくのだけど、終盤にむけて、加速していく物語に比例して世界に引き摺り込まれ、自分の読む速度が追いつかず、もどかしかった。久しぶりに、続き読みたい!萌絵ちゃん、無量くん、どーなる!って感じですた。

    0
    投稿日: 2015.01.03