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powered by ブクログ元外交官の佐藤優による、創価学会と公明党の平和主義について。 彼自身はクリスチャンであるものの、公明党の平和主義については比較的肯定的に捉えてるのが印象的だった。
1投稿日: 2024.03.12
powered by ブクログ公明党及び創価学会の反戦平和主義が、集団的自衛権を骨抜きにしたと主張。現代日本で、大きな影響力のある創価の内在的論理を、歴史、宗教観、主要人物の思想・行動から紐解いていく(人間革命の解説本的な側面も)。集団的自衛権、政教分離、宗教(日蓮、キリスト)の勉強もできて良い。もちろん、公明党・創価という言葉を聞いただけで、思考停止に陥る方にもお勧め。私は信者ではないが、日本人の一人として知っておいて損はないと思いますね。
0投稿日: 2020.12.20
powered by ブクログ学会のことがよくわかる 創設から現在までの歴史 社会的な影響や宗教との関連などわかりやすく書いてある 池田大作の影響力は大きいようだ
0投稿日: 2020.06.26
powered by ブクログ佐藤氏は創価学会の会員でもなく、かといって批判しているわけでもない。中立な立場で語っているようだ。公明党の連立与党での在り方にも理解を示している。
0投稿日: 2019.06.27
powered by ブクログ創価学会について知りたくて読書。 私は学会員ではないが、周りの知人、友人には学会員が少なくない。もっとも勧誘されたことは1度もなく、同じ人から2度勧誘されたら縁を切ろうと決めている。 食わず嫌いであることは否めない。だからもっと勉強したいなと思った。 確かに著者が指摘する通り、中国に関して言えば、創価学会が果たしてきた役割は大きい。現役の大使館、領事館関係者に学会員が多いことも周知の事実だ。 日本で初めて中国人(中華人民共和国)留学生を受け入れたたのは創価大学。 今は北朝鮮に対しても積極的に交流を図っていて、訪朝する政治家でもっとも多いのは公明党の地方議員であることも事実。そうすると北朝鮮と国交が樹立したら最初に留学生を受け入れるのは再び創価学会になるのかもしれない。 著者は、創価学会をいまを生きる宗教としている。 どういう意味だろうと考えながら読み進めた。 私の理解が正しければ、池田大作名誉会長の存在そのものが創価学会であり、いまを生きる源になっていると。 それって個人崇拝と違うのかと学会員へ聞くと当然ながら否定する。だが、私にはその違いがよく分からない。個人依存する部分が大きいということであれば、もし亡くなったら創価学会自体が大きく変わるのであろうか。 読んでいてふっと、大川隆法氏が、1000年以上前に誕生した既存の宗教(大まかに仏教、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、ヒンズー教など)はすべて死んだ宗教だと述べている発言を思い出した。 話を戻し、創価学会が平和主義であることは認めるが、アメリカ、フランス、ドイツ、ベルギー、チリ、オーストラリアではカルト認定されて活動が禁止されているのも事実。これはどういうことなのか。 入会すれば分かるとある知人に言われたが、学会員になろうとは思わない。私は神社が好きだし。 読書時間:約1時間
1投稿日: 2018.09.08
powered by ブクログ◆日蓮宗を軸とした創価学会のありようを著者が解剖。が、神学者・キリスト教徒という思考のフレームワークが、著者の目を曇らせてはいないだろうか?◆ 2014年刊行。 神学者の一面を持つ著者だから感じない違和感。それは宗教における価値絶対主義であろう。 そして政教分離においても消極的信教の自由、つまり国家権力が信教(=信仰・宗教的行為・宗教的結社)の自由に干渉しない側面のみを重視している誤謬。 この点の違和感が個人的には払拭されないまま、つまり説得的ではないと感じ取れたが故に、著者の見解には賛同できないなと。これが全体を読み通した後の読後感である。 ① そもそも、価値絶対主義は何らかの形で価値の優劣を肯定してしまい、政治における平等に非親和的(矛盾していると言いたいが、そこまでは言わないでおく)。 ② 政教分離は信教の自由(信仰の自由・宗教的行為の自由・宗教的結社の自由)を国家が妨害しないという消極的自由。その保障のみで足りるわけではない。 つまり国家権力による宗教・宗教的行為への非干渉で済まされるものではなく、戦前の国家神道の問題から、国家による「特定」の宗教への援助・助長及びその恐れを忌避するという側面も有している。 後者の面に関して殆ど言及しないため、言い知れぬ違和感を拭い去れないのだ。 本書において著者が言及する飯島勲氏や石破茂氏が有している政教分離・信教の自由保障観は、憲法の国家権力の抑制機構という側面を等閑視して、全く駄目なのは言わずもがなだが、著者の発想も果たして…。 無意味だとか、理解できないとまでは言わないが、どうにも疑問符立ちまくりの読後感であった。 そして、公明党が具体的要件の検討において重要な存在感を示したという集団的自演権行使のための3要件も、そうそう著者の思うように取り計らわれるのか?。 アクロバティックな文言解釈=結論ありきの解釈は政府のお家芸でもある。 もとよりこれらの要件は、無いよりはマシという意味では、その限度で理解できなくはないのは、そうかもしれないが…。
0投稿日: 2018.05.12
powered by ブクログわたしは創価学会の会員ではない。 この本を手に取ったのは、創価学会というのがどういった存在なのかを理解したかったからである。入会したい、とかいうわけでもない。 一通り読んで思ったのは、日蓮正宗というよりも、創価学会は池田大作さんそのものである、というように思えた。全ては池田大作さんを中心としている。もちろん、南妙法蓮華経は唱える仏法なのではあるが。それが一番の印象である。 宗教的観点から見えれば、世俗化することもなく、お題目を唱えるなど、信者の日常生活を律している場面は多く、秩序のある宗教だという印象だ。「生きている宗教」という意味もわかる。 憲法二十条は少し誤解していた、 『信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。』 これは国やその機関が宗教を国民に強制してはならないことを述べているのであって、宗教が国(政治)に関与することを禁止しているわけではない。それであれば、創価学会が政界(公明党)に積極的に進出しても良いわけだ。 池田大作さんの名言より『星々のかけらから生命が誕生したことを思うと、この宇宙それ自体が生命的存在であるといえよう。星々も地球も、華も木々も人間も、すべて同じ次元から発して、今ここにある。ゆえに人間は、全宇宙の一体なのである』というのはわたしも同じように思う。人間も自然の派生物であるのならば、人間が大気汚染などをするものも自然がバランスをとった結果なのではないかと、その温暖化対策を行う人間の行動もまた自然のひとつなのだと。 わたしの宗教に関して言えば、典型的な無宗教系といえる。世俗化した浄土真宗であり、葬式の時に「南無阿弥陀仏」と唱えるだけである(お盆やお彼岸などは墓参りしますよ)。わたしはそれで良いと思っている。それもまた時代の流れ、自然の流れなのだと。もともと宗教とは人が救済を求めるために、今よりもっと幸せになりたい、変わりたいという思いから入信するものだと思う。現状に満足しているのであれば、それ以上は不要だ。 それに神道も好きだし。日本人のモノを大切にする心は神道が深く関わっているとわたしは思う。日本八百万の神、モノを大切にすれば、そのモノにも魂が宿る。それが根幹にあるだと思う。針供養などのその表れだね。
2投稿日: 2018.03.12
powered by ブクログ人は知らないものに恐怖を感じます。 「学会ってなんなんやろう」って疑問に1つの答えを出してくれています。 ただ内容的にはかなり踏み込んだものなので学会礼賛的なところはあります。 でも中から見ないとその本質はよくわからないというのも真実やと思います。 そういう意味では毛嫌いするわけでもなくのめり込むのでもなくニュートラルに読まないといけないと思いました。 読後の感想としてはやはり他教排斥の宗派なので迷惑さえかけなければ信仰は自由と思ってる僕としては相容れないかなあと思いました。 でも知らないことで感じていた忌避感は薄らいだと思います。 まあ読者を選ぶ本かなあとは思いました。
0投稿日: 2017.05.19
powered by ブクログ国柱会 田中智学 八紘一宇 八紘(あめのした)を庵いて(おいて)宇(いえ)にせんことを 現代の人が無意識に信じている宗教 拝金教、出世教、ナショナリズム
0投稿日: 2016.08.06
powered by ブクログ集団的自衛権行使は、1.国民の権利等々が根底から覆される明白な危険性があり、2.これを排除する適当な手段が他になく3.自衛のための必要最低限の実力の行使に留まること この3要件に当てはまる場合実行することができる。 著書によれば、法曹上で「明白な」危険というのは主観的に判断されるものではなく、「誰もがそうだと納得する客観性が求められる」とのことである。 この明白な危険の例として、政府は「邦人輸送中の米輸送艦の防護」など8つの事例を挙げた。それと同時に「現に戦闘行為を行っている現場」では支援活動は実施せず、支援活動の現場が戦闘行為の現場になる場合には支援活動を中止又は中断 すると定めている。 このような事例での出来事は、邦人が襲われている状況とも考えることができるので、個別自衛権での対応が可能だ。なので今回の集団的自衛権は個別でも対応できるものを集団的自衛権としてまとめなおしたものと言える。 また、この時例に挙げられていたホルムズ海峡の事例においては、ホルムズに巻かれた機雷を取り除くことは戦争に参加することを意味している。イランがオマーン領域に機雷を巻くことは宣戦布告に他ならないからだ。 こういった規則がとても多く実際の行使への障害が多い集団的自衛権は、所持していても実際は使えない状態に近いのではないか。 それにも関わらず、あたかも使えるように解釈する政府の答弁を見ていると、政府は危機が訪れた際には法学的観点を無視して実力を行使してくると思えてくる。 政府は国内外で二枚舌を用いているのではないか。今後先政府は国民を裏切るのではないか。注視して今後を見守っていきたい。
0投稿日: 2015.09.20
powered by ブクログ公開情報をもとに偏見をもたない0ベースの思考で考える。この姿勢がとても大事なことだと思った。 自分の偏見が世界をゆがめ、狭めてしまう。 悪いものは悪い、良いものは良いといえることが大事だということをこの本を通じて学んだ。
2投稿日: 2015.09.09
powered by ブクログ創価学会や公明党と聞くと、嫌悪感を抱く。理由は分からないが、親や友人が、「良くないもの」としていたため、肌感覚として、そうなのだ。では、創価学会とは何なのか。勉強しなければ、自らの周囲で起こるこの反応を理解する事は出来ない。 本著の面白さは、この問いに、集団的自衛権の解釈を切り口とする点だ。「平和の党」を党是とする公明党が集団的自衛権に賛成した。この意味は何なのか。 しかし、私自身、誰かの思想に身を委ね、組織化し、組織の論理を優先し、組織を拡大しようとする集団への嫌悪感は拭えない。その括り方が、宗教であれ、ボランティアであれ、政治であれ、だ。これは、創価学会に限った事ではない。人間が思想まで機械の一部として取り込む組織の力学への潜在的恐怖なのだ。然るに、私の嫌悪感の本質を考えさせられる一冊であった。
3投稿日: 2015.08.09
powered by ブクログ多くの人の感想にあるように、私も宗教アレルギーあるいは食わず嫌いがあり、創価学会についても、近寄ってはいけないイメージがあった。 本作を読み、大分意識は改まったが、何故か、今でも近寄りがたいものを感じるのは何故だろう。 ともあれ、私は世の中バランスが大事だと思っているので、右傾化している今、政権与党内でそれが取れるのは、公明党であることには間違いないと思う。大いに期待したい。本音言うと、民主よしっかりしろだが・・・ それにしても論理明晰な佐藤さん。本作でも、分かりやすく、宗教と政治のあり方について教えてくれている。
1投稿日: 2015.07.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
創価学会の人の活動で、とても嫌な思いをしたことがあるので、苦手な宗教。 池田大作氏の初代会長・二代目会長への思いから平和主義をとっているということは知らなかった。 でも、創価学会内で世代交代が行われたときに、それが維持されるのか? 佐藤優氏の作は、納得できることが多かったが、どちらかというと創価学会より公明党に重きを置いたタイミングで書かれているので、「カトリック信者から見た創価学会」という内容を期待していた分、少しがっかり。
0投稿日: 2015.06.09集団的自衛権に関する閣議決定の分析は優れたものだが、日本の宗教政党の未来については切り込み不足
元外務省職員で、鈴木宗男氏の事件に連座して服役したことで有名な佐藤優氏が創価学会をテーマに書いたもの。 本書の前半は、公明党が与党の中にあって、集団的自衛権の解釈変更に係る閣議決定にどのような影響を及ぼしたかを仔細に分析したもの。この閣議決定が集団的自衛権の行使を大きく認める内容となっていないことを明らかにしている。日本のマスメディアの喧伝していることと真逆の結論だが、マスメディアの無能さを改めて明らかにした点は評価したい。また、政教分離の原則の主旨を説明し、公明党が創価学会の支援を受けているからといって政教分離の原則に反するものではないことを説明している箇所も、現代の日本の政治を理解する上では基礎的な知識だと考える。 一方、本書の後半は、公明党と創価学会の行動原理を分析し、その躍進を願う著者がいくつか提言しているのだが、ここは感心しなかった。著者がキリスト教徒であるが故に、現代日本に多い無神論者に対する捉え方が浅薄に過ぎるのではないか。創価学会だけでなく、キリスト教、イスラム教、仏教など、あらゆる宗教に対して、多くの日本人は「うさんくささ」を感じていると考えるが、この点への切り込みなくして、日本での宗教政党の躍進は絵空事のように感じる。
1投稿日: 2015.06.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
佐藤氏の著者はとても知的で、内実を知らない人じゃないとわからない視点から世界の事象を見ることができるため、とても好きでよく読んでいる。今回は、テーマが創価学会ということで、著者がこの宗教法人についてどのような視点を持っているのかというものに興味があって読んだのだが、結果は期待外れであった。内容が、創価学会に肩入れしたようなものになっているからというわけではなく、著者にしてはあまりにも視点が偏っていて、創価学会側が出した資料ばかりを引用して話が展開する点にがっかりしたのだ。もっと客観的かつするどい視点を期待していただけに、残念な印象しか残らなかった。集団的自衛権容認について、創価学会が果たした役割という視点では、著者の論じている点はその通りなのかもしれないが、もっと逆側からの視点も取り入れた論述をしてほしかったところだ。しかし、創価学会と聞いただけで盲目的に毛嫌いするだけでは真実は見えてこないという視点を提供したところは評価したい。
1投稿日: 2015.05.25日本はまだ平和国家だと安心できた
集団的自衛権は、とにかく悪だ、平和の放棄だというヒステリックな論調が溢れていた当時、疑問に感じていた事について良く判った。著者は平易な言葉で、ヒステリックな視点では見えない事を教えてくれる。 創価学会に対しても、これまたヒステリックな拒否反応を示す人が多いけれど、キリスト教の熱心な信者である著者の、冷静かつ温かい視点は、これまでと違う創価学会の印象を私にもたらしてくれた。 日本が全世界に胸を張って訴えていくべき日本らしさとは何か。「創価学会と平和主義」というテーマではあるけれど、それ以上に大きな日本論でもあると思う。これからの日本を背負う若い世代に読んでほしい。
1投稿日: 2015.05.23
powered by ブクログある種毛嫌いしていた創価学会と公明党ですが、記載されていた側面もあるのだとわかり、よかったです。 普段目にする信者さん方々の行動発言等々だけで、創価学会や公明党すべてがおかしい、とは限らないですからね。。 (であれば盲信的な布教活動をやめたほうがいいのでは?と思いつつ…)
0投稿日: 2015.05.10
powered by ブクログ集団的自衛権の行使についての政府閣議決定において、公明党が果たした役割、またその過程にて見える本物の平和主義があるということについて書かれています。 創価学会とは何なのかという世間の無知に対して、その成り立ちから思想に至るまで、とても客観的に分かりやすく書かれており、かなり整理して理解することが出来ました。
0投稿日: 2015.04.24
powered by ブクログ表題には創価学会とされているが、公明党と平和主義としたほうがしっくりくるのではないかと思う。内容は確かに創価学会の宗教団体としての考え方についてだけれど、宗教団体が平和主義を標榜するのはある意味当たり前のことで(今は物騒な宗教団体も多いけれど)、公明党が今や完全に右翼となってしまった自民党の動きに歯止めを立てている、という事実こそ知る価値があると思うからだ。
0投稿日: 2015.04.24
powered by ブクログ閣議決定の内容が「名ばかり集団的自衛権」であるか否かは今後の歴史が証明していくのだろう。浄土真宗の念仏→極楽浄土と違い、日蓮の教え(法華経)が現世での行いに根ざしており、結果、創価・公明は行動する宗教・政治団体であるとの指摘は妥当性があるように思う。 基本的に創価・公明に肯定的内容であり、これを鵜呑みにするのも問題はあるかと思う。著者の言うように、「真実はひとつではない」「物語は複数ある」。他の批判本もセットで読む必要はあるだろう。
0投稿日: 2015.04.14
powered by ブクログ今まで曖昧模糊だった存在が、比較的中立な視点で語られている。なんともいえない嫌悪感を持つことは、もったいないと感じる。 信じる、感じるだけでいいのかは気に留める必要があり、偏らない理解を続けること(読書など)が必要。
0投稿日: 2015.04.09佐藤氏による創価学会研究
集団自衛権行使の閣議決定が公明党により、どの様に骨抜きにされたのか?また、その公明党及び創価学会の思想・教義の中に、どの様な歴史的な背景が有り、平和主義が育まれ、今回の動きとなったのかが、丁寧かつ簡潔に述べられている。宗教としての創価学会の今後、記号としての「池田大作氏」、救済宗教としての役割と、公明党の中道左派としての脱皮・躍進の可能性等が、好意的に書かれている。根源には、佐藤氏のキリスト教信者としての、創価学会に対する共感が有ると言うのは言いすぎか?ただ「公平」な立場で創価学会・公明党を理解するには、最良の書である。
1投稿日: 2015.04.05
powered by ブクログ集団的自衛権を容認した2014年7月の閣議決定は、日本を戦争のできる国にする大転換と評価されたが、著者は、さまざまな「縛り」によって実際に行使は不可能な内容になっていると指摘し、公明党が一定の歯止めの役割を果たし得たと評価している。 本書で読む価値があるのは、この第一章まで。あとは公明党=創価学会を擁護するだけの内容である。それも、公明党の政治的戦略を客観的に分析したうえで導かれた結論なら説得力もあるだろうが、根拠にしているのは学会自身がうたっている教義と、戦争中に軍部の弾圧と闘ったという歴史だけ。これでは日本共産党のプロパガンダと変わりません。 だいたいさ、社会党や共産党を「反米ナショナリズムをあおる」と批判しておきながら、創価学会がナショナリズムに陥らないと主張する根拠はというと、池田大作個人とむすびついた宗教には国境がないから、とは恐れ入る。それを言ったら共産党だって、理論としては国境をもたないはずだったのに、まんまとナショナリズムにはまった歴史があるわけでしょ。まして個人崇拝にもとづく宗教が、どうして排他的性格を免れると言えるのか。 実際に戦後政治のなかで公明党=創価学会が果たしてきた政治的役割の分析もないし、池田大作への批判封じや共産党への盗聴事件など、学会に都合のわるい歴史はすべて無視したうえで、日本の政党政治で空白となっている中道左派の部分を公明党が埋められる、とまで言う。とても中立客観的な立場から書かれた本とは言えません。 むしろ興味深いのは、佐藤優は公明党が実際に日本政治で果たしている、かなり黒に近いグレーの部分だって知っているはずであるにもかかわらず、あえてキレイな宗教的教義の面から、公明党=創価学会の擁護論を押し出してみせたということ。この出版に政治的意図がないわけがない。プロテスタントが評価しているから客観的、という装いにだまされず、冷静に彼の狙いを考えるべきでしょうね。
4投稿日: 2015.03.03
powered by ブクログ公明党・創価学会と聞くだけで思考停止になるのではいけない。物語は1つでない。複数の視座を持つことが必要である。政権与党を担う公明党・創価学会の内在的論理を読み解くことで、その平和主義の真贋を知り、個人と国家の中間団体としての可能性を探る。 異なる視座を持つことで見える世界が違うことに改めて気づかされました。
0投稿日: 2015.02.18
powered by ブクログ新・戦争論をきっかけに読んだ。 池田大作の平和志向は本物。 SGIになってカルトではなくなり、新時代の新宗教になった。
0投稿日: 2015.02.01
powered by ブクログ集団的自衛権の行使容認閣議決定により、自衛隊の海外派遣は遠のいた、それは公明党の活躍によるものだというのが筆者の主張なのだけれども、「遠のいた」とする根拠にそもそも疑問を抱いてしまった。。閣議決定で「現に戦闘行為を行なっている現場では支援活動は実施しない」というのが現実に機能するならそうかもしれない。ほかに、中東を例として筆者が根拠とする「国際法に照らして日本が中東で戦争をする蓋然性が高い事態に国会承認が得られるか疑問」「戦争になり、イランに住む日本人が拘束されるというリスクを日本政府は負わないだろう」ということも本当にそれが機能するかよくわからない。「閣議決定せざるを得ない中でも最善を尽くした公明党」とは言えるのかも。 本は全体として公明党、創価学会、池田大作の大幅な礼賛になってて驚いた。創価学会の発端から現在までしっかり書かれていて創価学会の公刊物を読んでいるようだった。「創価学会の活動すべてが池田大作という名と結びついている」ことがポイントらしい。 筆者のプロテスタント信仰と、創価学会の教えは通じるものがありそうだなぁとは読んでいて感じた。こういう政党があってもいいよねとはおもった。
0投稿日: 2015.01.27
powered by ブクログ昨年、集団的自衛権 の行使を容認する閣議決定がなされた。連立与党である公明党は自民党に押し切られ、日本が戦争に巻き込まれる危険が高まったという見方が一般的である。ところが、この著書の新聞広告では、「公明党の要請による文言の変更により、むしろその危険は少なくなった」と紹介している。田原総一朗も「納得できた」と推薦しているので、気になって読んでみた。 集団的自衛権の問題については、単なる導入に過ぎない。読み始めてすぐ、「創価学会の平和主義は本物である」ということが一番訴えたかったことだと分かる。しかし、キリスト教徒が創価学会について論じるのだから、これは虚心坦懐に創価学会について学ぶチャンスと思い読了する。 <価>値を<創>造するという理念から生まれた創価学会の歴史を辿り、『人間革命』などの著作を元に、池田大作の思想に迫っている。平和への思いの深さは、母親が沖縄生まれであることや、長兄がビルマで戦死していることなどからも窺える。 「星々のかけらから生命が誕生したことを思うと、この宇宙それ自体が生命的存在であるといえよう。星々も地球も、花も木々も人間も、すべて同じ次元から発して、今ここにある。ゆえに人間は、全宇宙と一体なのである」 「国家主義というのは、一種の宗教である。誤れる宗教である。国のために人間がいるのではない。人間のために、人間が国をつくったのだ。これを逆さまにした”転倒の宗教”が国家信仰である」 これらは、すべて池田大作の言葉であるという。自然及び社会に向ける根源的で透徹した眼差しに驚かされる。 著者は、政教分離の問題にも踏み込み、憲法第20条は、国家及び政治が宗教に介入することを禁じているのであって、宗教団体の政治活動を禁じているのではないとする。さらに、創価学会は世界に向けて布教活動を展開することで、普遍性も獲得しつつあるという。 そして、現実の社会に影響を与えている創価学会は「生きている宗教」だと結論付けている。このことを、宗教用語を用いて「此岸性に彼岸性を包み込んでいく」とも表現している。しかし、この志向性は創価学会や著者の信じるキリスト教だけではなく、この他の宗教にもあるのではないかという疑問が、最後に一つだけ残った。たとえば親鸞の説く浄土真宗には、彼岸(浄土)に向かう往相廻向と、此岸(穢土)に向かう還相廻向があるように。
0投稿日: 2015.01.27
powered by ブクログ昨年の閣議決定により、「集団的自衛権行使による自衛隊の海外派遣は遠のいた!?」その背後にあって公明党・創価学会の貢献があった。とのクリスチャン著者の実に楽しい逆説論証。「何?」と思わずびっくりするが、確かにこの説明で論証できている!著者は違う宗教ではあるが、創価学会には非常に公平な立場で評価しているように思われる。日蓮と同様に此岸の現実と向き合って解決していこうという姿勢はカルヴァニズムと共通しているからだろう。王仏冥合という考え方が、日蓮正宗から破門された学会ではあり得ないため、政教分離をここまで強調する必要がない!とまで。しかし池田大作氏そのものが、学会の秘儀だという説明であり、理解できるものの、学会は何を信じる宗教なのかが分からなくなってきた。学会が初代・牧口常三郎の獄死を象徴としている以上、平和主義は彼らの存在意義そのものだということは良く理解できた。
1投稿日: 2015.01.09
powered by ブクログ公明党の平和主義は本物である。安倍政権において、そのブレーキ役を果たしている、という筆者の主張。冒頭で述べられたこの主張と、自分の理解とのギャップに意外性を感じ、つい購入してしまった。筆者はプロテスタントであるが、国家権力を肌で感じるという点で、初代会長が獄中死している創価学会に共感が持てるのだろう。 国家の定義の一つに、警察や軍隊など暴力装置の独占があるという。この言葉に鈍感でいられるなら、幸せな生活を送れているということだ。しかし東アジアの緊張とともに、国家もまた変容しうる。 創価学会インターナショナル(SGI)は、各国間の個別利害を留保しても、SGI自体の存続を優先させる。このメカニズムこそが、平和主義をうたうSGIの存在意義だという主張。しかし、SGIとそれ以外、という二項対立を新たに生むことにならないか?例えば、浄土真宗などへの排斥性はいかがなのだろう? いずれにしても、国家と個人の中間に位置する団体として、あるいは移民増加時の排外主義に対する緩衝作用を持つ団体として、創価学会の意義を筆者は期待している。 著作全体を通して、筆者の視点から、創価学会への高評価を追体験することはできた。 我々読者に必要なのは、多面的な視点なのだろう。
0投稿日: 2015.01.07
powered by ブクログ○作家の佐藤氏の作品。 ○創価学会をテーマに、その実態を明らかにした作品。 ○先入観を抜きにして、きわめて客観的な書きぶりな印象であり、創価学会について知ることができた。
0投稿日: 2015.01.04
powered by ブクログ創価学会が存在意義、教義に据える「平和主義」を、公明党という与党を通していかに実現しようとしているか、同時にSGIを通してナショナリズムに対抗しつつ、世界規模での平和を実現しようとしているかを解説。 公明党が創価学会と深く関係しているのは周知の事実であるし、他国においても宗教を標榜する政党は数多くあるので、公明党も創価学会の教義に則った政党運営をしていくべき、というのは興味深かった。 此岸性が彼岸性を包み込み、この世での現実的な問題へのアプローチを大切にしつつ、「平和」実現するためには柔軟な立ち位置を維持し続けるというのも、強かだと感じた。 一方で、創価学会とサウロの回心をなぞらえるのは違和感を感じた。組織宗教としての拡大と、一個人の天命には違うものがある気がする。 創価学会を創価学会たらしめてる論理や、与党としての立ち振舞いなどを、キリスト教徒して一歩下がった立場から考察していくのは読んでて興奮した。
3投稿日: 2014.12.21
powered by ブクログ強引な勧誘とか脱退の難しさとか、怖いイメージが先行していたが、これを読むと、もっと「怖い!」と思ってしまうほどのクレバーな集団。これからの活躍も楽しみになった。
0投稿日: 2014.12.18
powered by ブクログプロテスタントの教徒である佐藤優氏が創価学会と公明党について著すとどうなるのか?「多くの日本人が(圧倒的な独裁者が現存する)宗教をバックボーンとする政党へ胡散臭さを感じている」ことを認識しながら、自らがほかの宗教の教徒であることを「客観性の根拠」に使っている。けれどもやはり創価学会と公明党を評価する論舌は意外です。読了後の「あとがき」を流さず熟読したのも個人的には珍しい書でした。 信念を持つ人物が軸にいることが「ぶれない」「拠り所」で単なる人気取り政治ごっこの寄り集まりに比べれば主義主張への信頼感を持ちやすいことは認めます。でも、所詮人間は「神」ではない。年をとれば「おかしなこと」を言い出すこともありえる。その時誰かが適切な処置を施せるのか?と、やはり凡人の頭からは胡散臭さはぬぐえないのであります。
0投稿日: 2014.12.06
powered by ブクログ【何故読みたいか?】 佐藤 優さんの本だから 日本の政治を知りたいから 集団的自衛権の創価学会の考え方を知りたいから 【一読】 創価学会の紹介的な内容までしか読み取れなかった。
0投稿日: 2014.12.01
powered by ブクログ佐藤優による創価学会評。 物凄く意外だったのだが、中身は創価学会、公明党、そして池田大作氏の全面肯定と礼賛。 この人、確かプロテスタントのクリスチャンだった筈だが…。 客観的にみて賞賛に値す、と言うことなのかも知れないが、本書を記した動機、目的や如何に?
0投稿日: 2014.11.22
powered by ブクログ著者は創価学会を評価する発言が多いが、その考えがよくわかる。 集団的自衛権の議論についても同様。たとえば、「閣議決定分に書かれた内容は、従来の個別的自衛権や自衛隊がもつ警察権で対応できる事柄を、集団的自衛権としてまとめ直したものだといえる」など。その結果、「本気で集団的自衛権を使えるものにしようとしていた人たちは、(中略)無力感にとらわれているのではないだろうか」という指摘は、いまさらだが安倍の無能さをよく言いあらわしている。
0投稿日: 2014.11.12
powered by ブクログ創価学会と公明党の関係、立ち位置がよくわかる一冊。 キリスト教徒だからこそ描くことのできる内容。とても勉強になりました。
0投稿日: 2014.11.07
powered by ブクログこの著者ならではの視点で,なるほど,と思わせられる点がいくつもあった。著者がいうように,リベラル,社民的立場の有権者の受け皿に公明党がなってくれるならそれもいいんだけど,どうなんだろう。現実を注目していきたい。
0投稿日: 2014.11.02
powered by ブクログ碩学佐藤優氏の創価学会観。キリスト教徒である佐藤氏の分析であるがゆえに説得力があります。 ナショナリズム、グローバリズムの中で世界宗教として存在するためには?
0投稿日: 2014.10.21
powered by ブクログ近現代で宗教を信じている人には大雑把にいって2つの類型がある。第1は、宗 教を年中儀式(慣習)の一部、あるいは個人の内面の問題ととらえる類型だ。 こういう人は、宗教が政治に関与することを嫌う傾向が強い。そして、此岸( この世)よりも彼岸(あの世)を重視する。 これに対して、宗教は、人間生活の中心であり、宗教を中心に据えた価値観、 世界観、人間観で行動すべきと考える人たちがいる。この類型に属する人たち は、近現代の世俗化を正面から受けとめ、此岸性を重視する。この世の中で起 きる現実的問題を解決することを通じて、目に見えない超越的な世界をつかも うとする。此岸性に彼岸性を包み込んでいくのだ。キリスト教にもさまざまな 潮流があるが、筆者が信じる宗教改革者カルバンの伝統を引くプロテスタンテ ィズムはこのような宗教だ。創価学会も此岸性に彼岸性を包み込んでいく宗教。
0投稿日: 2014.10.18
powered by ブクログ佐藤優の宗教本はいかんて… いつものように煙に巻かれてしまった。学がないので手放しで創価学会礼賛してるようにしか見えぬ… 見る人が見たらきっと違うのかもしれないのかなあ。
0投稿日: 2014.10.18
