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世に棲む日日(四)
世に棲む日日(四)
司馬遼太郎/文藝春秋
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総合評価

142件)
4.2
58
47
23
2
0
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    読んで振り返るには面白くても、およそその時代には生きたくないのが幕末だ。まあ戦国の世はいずれもそうなんだけれど、お上に従うしかないのがほとんどの戦時でしょ。でも、攘夷だの開国だのと右か左かを自らが選択して争う世ならば、結末を知り未来から傍観するにとどめたい。理屈を後付けし、曖昧な観念と思想でもって敵味方命を奪い合う時代に生きるなんておぞましい。松蔭も晋作も若くして逝ったからこその一途さ、頑迷さが魅力的なんだろう。歳を重ねて達観した二人を想像したくない。彼らの去ったのち、世にに棲む日日は萩の乱に至るんだわ。

    10
    投稿日: 2025.11.19
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    思想に酔う思想家タイプの松陰と、あくまで現実主義の晋作。プラトンとアリストテレスにも通じるかもしれない。楽と苦を差し引きすれば浮世の値僅か三銭。救いのないこの世の中、人生だからこそ、おもしろきことも無き世を面白くしたかったんじゃないかと思う。

    0
    投稿日: 2025.11.02
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    吉田松陰という人が真の変態であり、真の革命家だったのだなという学びがある。一般的な人物像とはかなり違うのが発見だった。また、彼が日本一周していたという話は驚く。前に東北で旅した時にたまたま吉田松陰の碑を見つけ、こんな所まで来てたのかと思ったものだ。 吉田松陰、高杉晋作ともに早すぎる死。明治を待たずして江戸時代の世に棲むまま居なくなってしまったが、幕末のカリスマとしてこれからもその存在が語り継がれる。

    0
    投稿日: 2025.10.21
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    前半が吉田松陰、後半が高杉晋作についての話。驚くのは、高杉晋作が幕藩体制の中で、幕府の攻撃に打ち勝っただけでなく、その行動によって新しい価値観と体制の日本を革命的に創り出していたこと。本当の天才だったんだろう。若くして死んだのは残念だけれど、この本を読むと、明治政府に入っても、直ぐに新政府に絶望してしまったような気がする。人にはその人に与えられた使命と寿命があるのかもしれないと思った。

    6
    投稿日: 2025.09.26
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    下関 白石正一郎 辞世の国 おもしろき こともなき世を おもしろく (すみなすものは 心なりけり) 27年と8ヶ月で亡くなる

    0
    投稿日: 2025.09.05
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    この作品を読むことで学びがたくさんありました。 吉田松陰と高杉晋作について、あまりよく知らなかったのですが、歴史に名を残す人というのは、こういう人たちなのだと理解できた気がします。すごい人たちが日本にいたのですね。

    25
    投稿日: 2025.08.20
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    疾風怒濤のごとく戦乱を駆け抜け、自分を信じ続けることができた類いまれな精神。師である吉田松陰への尊敬だけにとどまらず、具現化することができた高杉晋作。 そんな晋作とは真逆な一面(妾の“おうの”とのやりとりや、実母や妻に頭が上がらない)も、4巻では見られました。晋作の、丸ごとの人間性が感じとれました。 本作品を読み始めたときは、名前しか知らなかった吉田松陰や高杉晋作、幕末のドタバタ劇(?)が少しずつ分かってきてとても楽しかったです。歴史に残る事件が小説になっていると、こんなにも面白いのかと思いました。 しかし、晋作が、27年と8ヶ月の生涯を終える最終章を読んでいるときは、感動以外の何もありませんでした。泣けました。そして、松陰の言葉「どの人間の生にも春夏秋冬はある」心に沁みました。 辞世の句「おもしろき こともなき世を おもしろく」は以前、聞いたことがありました。晋作の一生を垣間見た後で、この句にあらためて接し、そして司馬遼太郎さんが、『世に棲む日日』というタイトルをつけたその心を想像すると、胸に迫るものがありました。

    20
    投稿日: 2025.08.03
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    後半は少し単調な感じが続くが、一貫して明治維新に繋がるきっかけになるような2人の人生は短くも情熱に溢れるストーリーだった。

    0
    投稿日: 2025.06.24
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    2025/5/3読了(再読) 徒手空拳の状態から藩内クーデターを成功させ、更に対幕戦にも勝利する怒濤の展開。これで倒幕へと潮目が変わった(この間、行方不明になってた桂小五郎がいつの間にか帰って、薩長同盟も晋作とは関係ない所で成立。長州を蘇生させたのは晋作一人の功績ではないのだが、まぁ本作では彼が主役ですから……)。しかし、晋作も病魔には勝てず、維新回天を見届ける事なく、短く濃厚な生涯を閉じる。時代を変える、その為だけに短い生を燃焼させた様は坂本龍馬にも似るか(思い描く革命のプロセスに違いはあれど、為った後に高位高官を望んでなかったらしい所も意外に似ていると思う)。 高杉晋作は、維新志士には珍しい上士階級(旧体制派)出身。本作では、旧体制の破壊者でありながら藩主父子や実家には頭が上がらないという矛盾を抱え(それを言うなら明治維新も、“尊王攘夷”をスローガンに始まる倒幕運動から始まった筈なのに、為ってみれば開国西欧化路線が加速化したとか、矛盾と言うより詐欺の様なムーブメントだったと言えなくもない?)、加えて育ちの良い甘やかされのお坊ちゃん故か、嫌味無くナチュラルに我儘放題出来る所が、傍迷惑でありながらも憎めない愛されキャラな存在として描かれていたように思う。でもやはり、平時向きの人物ではないなぁ……。

    17
    投稿日: 2025.05.03
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    ■10年前の学生時代の自分のメモ転記 ・この本を選んだ理由  幕末の数多くの思想家を排出した松下村塾の師、吉田松陰に興味を抱き、その生い立ちを詳しく知りたかったから。 ・大まかな流れ  本編は4冊で描かれており、1冊目は吉田松陰がどのような生まれ育ち、どのような若者であったかを描く。2冊目は、吉田松が故郷の牢獄に入れられ、その中で松下村塾を開き、久阪玄瑞や伊藤弘文、高杉晋作、桂小五郎といった門弟が松下村塾に入る流れや、そこでの生活が描かれており、松蔭が無くなるまでを描く。3冊目では、その弟子である高杉晋作にフォーカスが当てられ、晋作がどのような人間で、どのような思考を持ち、どう成長していくかが描かれている4冊目は、末期の奇兵隊が暴れ回り、高杉が最後の幕府との戦を行い、病床に伏して無くなるまでが描かれている。 ・印象に残ったこと。  吉田松陰の人間性として…大河ドラマ、龍馬伝に描かれた吉田松陰のイメージを抱いていたが、大体合っていた。ただ、童貞のような純情青年で、同世代からはあまり尊敬される存在ではないという部分が以外であり、面白くもあった。   ・謙遜家、しゃべり好き、人の長所を見つけるのが上手い、節約家、仲間思い、等が読み取れる。また、どんな人でも長所を見つけて、教わろうとする姿勢が魅力的に感じられた。各地で牢獄に入れられているが、彼は囚人を説き伏せるばかりか、彼らのすばらしい点を本気で尊敬し、彼らを師匠とたてて学ぼうとする姿勢が、彼の狂人である部分の一つであると思った。  司馬遼太郎は、革命は3世代に渡って実行されるものではないかと述べている。第一世代は、吉田松陰のように、思想を発信する者。その者は狂人として扱われ、死をもってその思想はより高尚なものとして受け継がれるようになる。第2の世代は、その意志を実行する体現者である。これが、長州藩では高杉晋作がその代表にあたるものである。この世代が革命を成し遂げるが、ほとんどが生き残らない。第3の世代によって、革命後の世界が制定されていく。この世代で必要な者は、狂人的な思想体質の持ち主でも、ぶっとんだ実行力を持つ革命家でもなく、現実的で打算的な政治家が必要となる。この世代が、伊藤弘文や、山県有朋になるが、現在の政治家と違い、彼らも晋作達と共に幕末の長州で人並みにならぬ活躍をしている人たちであり、十分豪傑であると考える。   晋作はクーデターで勝ったときに、「勝利軍は無言なるがよし」といった。 強者が黙っていることこそ、恐い者はない、という考え。 雄弁なのが必ずしもよい訳ではないということを学んだ。 また、長州藩の代表者として、イギリスの代表者と対面するときの魔王高杉の描写が面白い。決してごまをすらず、対等、もしくはそれよりも上の態度で外人と接する様子に、相手も経緯を払い出すという流れ。その胆力は自分も持ち合わせているか分からんが、目標と信念を持っていれば私にもなせるはず。 白石正一郎の存在 海賊と呼ばれた男」の出光社長にも、全力でサポートしてくれる出資者がいたが、晋作にもまた、商人でありながら1人の男に全人生をかけるという豪傑の出資者がいた点に、魅力的な人物には全力でサポートしてくれる人がでてくるのだなと、思った。それは、自分から発信していかないと得られない者であると思うし、常日頃から自分の価値観を明確にしておかないといけないことを学んだ。 松蔭と晋作の違いは、思想家と現実家であるという点意外に、松蔭は名誉を求めたが、晋作は名誉を求めなかった、また、松蔭は節約は武士の身を綺麗に保つものであると考えたが、晋作は芸者遊びや酒を好んでいる。この似てるようで似てない師弟から、その行動において、自分の信念に沿っていればどのような行動をとってもいいと思えた。自分によくあるのが、この偉人はこうしているから俺もそうしようとか、教授・先輩がこうしてるから俺もこうしようとか考える場面があるけど、結局は自分がどのように考えて、意志決定できてるか。自分のルールに反しなかったら、俺が望むように行動するべきである。 いつまでも、意志のない人のまねばかりするのはよくない。

    0
    投稿日: 2025.04.28
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    短くも劇的な生涯。もし彼の人生がもう少し長く続いていればどうなっていただろうかと思わずにはいられない。でも、どんな立場になっても性に合わないと投げ出してしまいそうだ。またそれも高杉晋作らしくていいような…

    0
    投稿日: 2024.03.01
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    【全四巻の感想】 行動が思考を決定するという高杉晋作の激烈かつ濃厚な圧縮人生。 わいが生まれる100年前に没す。

    0
    投稿日: 2023.11.20
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    ▼とある夜に、帰宅電車で第2巻読み終えました。松陰さんは刑場の露と消え、高杉晋作の、「大暴発を始める寸前までの鬱々とした気分の時期」が描かれて。2巻の終盤くらいから、だったか、「高杉晋作のパンクでロックな活動」が始まります。 ▼オモシロイ。やめられない止まらない、そのまま帰宅して、なんと明け方近くまでかかって、第3巻、最終第4巻と読了してしまいました。司馬遼太郎さん、語り口(省略の仕方)、とにかく、上手すぎます。反則です。 ▼高杉晋作さんの(松陰さんも)歴史的な事実は司馬さんが書いたことが全て正しくは無いだろうとは思います。小説だし、そもそも書かれてから半世紀は経っているので、その間に新文献なども出てるでしょうし。さらに言うと、「事実を書くこと」ぢゃなくて「面白く書くこと」が優先でしょうからね。 ▼というのは前提としても、高杉晋作に、司馬遼太郎が惚れるのは分かるなあ、と。実働、この人多分、僅か4~5年なんですよね。28歳くらいで死んじゃうので。その間に、 ■江戸幕府に対する、テロリズム的な侮辱示威行為を繰り返して、「幕威を失墜」させ。  (まずこれだけで、「下手すりゃ捕まったら死刑じゃね?」というスリルとサスペンス) ■有名人になったものの、睨まれて、なんだか忽然、出家して隠遁生活に入り。 ■ところが1年経たずに長州藩から懇願されて忽然、家老ランクで舞い戻って「奇兵隊」という、その後維新戦乱の先頭を切り続けて、果てには武士階級を崩壊させる危険な部隊を思いついて創設し。 ■ところがまたまた保守派に睨まれて牢屋にぶちこまれ、自宅軟禁になり。 ■ところがまたまた1年経たずに、自分を罪人にしたはずの長州藩に請われて、家老ランクで舞い戻って、諸外交艦隊との和平交渉を成立させ。 ■ところがまたまた今度は「一部過激派」から裏切者と狙われ、「王道幕府派」からはお尋ね者とされて藩外に逃亡。 ■ところが1年経たずに舞い戻って、たった30人で挙兵して長州藩数万の正規軍を相手に勝ち続け、とうとう長州藩を乗っ取って「幕府と戦う革命藩」に塗り替えてしまい。 ■戦国時代以来の、幕府軍との堂々たる軍事衝突。そこで小倉方面を受け持って勝利してしまう。 という、もうなんだかくらくら眩暈がする活動を、4年だか5年だかでやってしまって、倒幕を軌道に乗せたところで肺病で死んでしまう。 なんて面白い。そして、師・松陰と足しても恐らく20年程度の「社会活動」。それを通して見ることで、たった20年くらいで日本の政治外交思想がどう激変したかが、茫然と良く分かる。 オモシロイ本だなあ・・・・さすが・・・。

    6
    投稿日: 2023.10.21
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    高杉晋作が俗論派の政権を倒すべく周囲を巻き込んでいくところから第二次長州征討で小倉城を奪い、死すまで。 長州藩に関心が湧かないのか、高杉晋作に思い入れができないためか、コロナでしばらく読めてなかったためか、理由はともあれ強くは惹き込まれなかった。

    0
    投稿日: 2023.08.14
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    革命的思想家としての松陰吉田寅次郎と革命家としての高杉晋作をある意味対比させているような、気がしないでもない。 というのは読みながらなんとなく感じていたけど、最後の松本健一さんの解説がわかりやすくて、なるほどなと腑に落ちた。 あの時代で見れば「狂」であるのは両者変わりないだろうが、活動する時期でまったく環境も成すことも変わってくる。

    1
    投稿日: 2022.11.14
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    吉田松陰、高杉晋作共に20代で生涯を終えるとても短い人生でも、この2人が描いた日本の将来や、世界と向かい合う思想や行動に、とても大きなスケールに感服しました。そこには男のロマンが感じられ、感動しました。

    0
    投稿日: 2022.08.16
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    吉田松陰の思想と高杉晋作の行動を対比させながら読めて面白い。幕末のまさに革命の世の中を生きた2人の生き様に感服する。 「おもしろきこともなき世をおもしろく」 この句の意味を、高杉晋作の気持ちや当時の情景を思い浮かべ噛みしめながら考えてみたい。

    0
    投稿日: 2022.06.19
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    おもしろきこともなき世をおもしろく 生とは天の我を労するなり。死とは天の乃ち我を安ずるなり こういう思いで生きていきたい。

    1
    投稿日: 2022.04.10
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    とても長かったが幕末に興味が湧いた。 吉田松蔭の思想、高杉晋作の行動。 動けば雷電のごとく。発すれば風雨のごとし。 おもしろきこともなき世をおもしろく。 高杉晋作すげえ。困ったとは言わない。

    0
    投稿日: 2022.01.29
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    晋作は藩でクーデターを起こす。僅か百数十名の隊士を率いて、下関を襲い金品を強奪。更に藩の軍艦を奪い取り、幕府への勝利の道筋をつけ、イギリス遊学費用として3千両をもらうも、グラバーやパークスを助けるため日本に残り、ほぼ遊行に使ってしまう。妻を慰めるために芸者を何人も呼び騒ぎまくる(妻は面白くもなんともなかったらしいが)。まぁその位の働きは十分したのであるが。そして結核で27歳8か月の生涯を閉じる。 著者あとがきに松陰は戦前、国家思想の装飾としてその名を利用されていた。しかし、国は松陰の文章を国民に読ませることに大層消極的だった。その理由は松陰が本当の意味での革命家であったことと書いてある。 解説でも松陰の「狂」は革命的ロマン主義(自らが美しい・正しいと考える世界を実現するため、現実に目をつぶる精神の構え)の精神によるとのこと。昭和史で云えば北一輝・石原莞爾・三島由紀夫らがそれだとのこと。そして晋作は思想家松陰に対する現実化・合理的な精神の持ち主の革命家であったとある。 なるほど、この二人がそれぞれ合わさって、あの革命を成し遂げる大きな力となったという事なのだろう。 そして私が惹かれた理由も、自分では良く判らなかったが、この革命思想と革命行動にあると理解した次第。 強く感じたことは松陰と晋作の、人を惹きつける力が尋常でなく強烈だという事。これほど滅茶苦茶な二人に、実に多くの人達が共鳴し率いられ何回も復活し革命を成し遂げた。主要な指導者は粗方死んでしまったけれど。 この二人に実際に会ったとしたら、どのように感じるのだろうか。これほどの傑物には生涯お目にかかることは無いとは思うが…

    0
    投稿日: 2021.11.24
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    最後までひたすらに激しい嵐のような展開。史実に基付く小説とは思えない... 最終巻まで来ると、吉田松陰、高杉晋作という夭逝の、刹那の流れ星的な存在であった二人の役割の違いというものが鮮明に現れます。時代背景や年齢感覚の違いはあれど、彼らがそれぞれ28年くらいの人生の中で成し遂げたことの大きさにただただ呆然とするばかりです。

    0
    投稿日: 2021.11.03
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    吉田松陰についての小説かと思っていたら案外あっさりと亡くなったのでビックリしたが、本作はむしろ高杉晋作を中心とした幕末志士たちの物語である。これらの人物に対しては心酔しているファンも多いが、しかし本当に有能であったかどうかは本作を読んでも評価がわかれるところだろう。もちろん将来的に明治維新が実現したことを考えると、彼ら幕末志士たちもまた「正しかった」。とはいえ、個人的に吉田松陰や高杉晋作は思想家としては正しくとも、政治家としては間違っている部分も多々あったのではないかと感じる。第2次長州征伐における戦術などは無鉄砲の極みで、たまたま成功したからよかったものの、失敗していたらいったいどうなっていたかわからない。2人が亡くなったことでむしろ明治維新が成功裡に終わったという見方すらできるかもしれない。しかし、このような不器用な存在だったからこそ、後世までその人物像に惹かれる人が続出するのだろう。

    0
    投稿日: 2021.08.02
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    わたしにとって、初めての司馬遼太郎であり、初めての歴史小説でした。 「長州の人間のことを書きたいと思う」 で始まるこの小説は、必然的に 「明治維新前夜のことを書きたいと思う」 となり、それはまた 「日本の近代化前夜のことを書きたいと思う」 ということになるのでしょう。 高校生の修学旅行は萩にいったのですけど、その時は歴史に興味がなくてSLしか覚えてないのです。 もう一度行ったら色々と感慨深いんだろうと思います。

    0
    投稿日: 2021.05.09
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    吉田松陰とその弟子である高杉晋作を描いた長編小説。あのようにしか描けなかったのも分かるが、ラストは意外とあっさりしたものだった。高杉晋作や吉田松陰は、30年足らずの短い生涯だったが、いろんなことが凝縮されたすごい方たちなんだよという作者のメッセージは、とても伝わった。正直、二人とも身近に居て欲しくないタイプだが。

    0
    投稿日: 2021.04.01
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    1〜4巻、全体の感想 何だろう。この本を読んでると、突き動かされるような気持ちになってくる。吉田松陰や高杉晋作の生き方そのものはもちろんのこと、それ以上に思想や革命、正義といったものへの司馬遼太郎の考え方や解釈がそうさせるんだろう。 読み終わるまで、思想やそれが見据える正義の影響力の凄さに引き込まれていたが、読み終わってふと現実を見回すと、実はちょっと違うんだということに気がつく。実際に周りや後継に影響を与えているのは、人となりそのものなんだろうな、と。思想に共感してるんじゃなくて、生き方に共感してるんだと。 大切なのはずっと先を見据えることと、少し先の作戦を考えること。ずっと先の作戦を考えることではない。そう教えられた気がする。 ・学問は好きだからするもので、必要だからするものではない。 ・革命は現実の先にはない。現実離れした思想が現実を破壊することで起こるもの。 勝手な解釈だけど、勇気をもらえる本だった。

    0
    投稿日: 2021.03.07
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    ついに最終巻。晋作爆発の時。 創始者である奇兵隊から挙兵の加勢を断られた晋作は自分と伊藤俊介(のちの博文)と力士隊のみで長州藩に対してクーデターを行った。嗚呼、晋作よ。生き急ぎ、師である松陰先生同様幕府の瓦解と新しい日本を見ることができなかったが、それでも師の教えの通り、生きて為すべきとを為してから旅立ったので悔いはなかったのではなかろうか… これより長州男子の肝っ玉をお目にかけます とか わしとお前は焼山葛 うらは切れても根は切れぬ とか、しびれる名言。 確かにこの時代の志士には珍しく、他藩とは全く交流が無かったのも面白い。そこも松陰先生が生きてたら違ってたのだろうなぁ。 この時代の人物は代わりがきかない人だらけなのだけど、勝海舟、西郷吉之助、大久保一蔵と並んで晋作も幕末の巨大な柱でしたね。 山縣狂介が意外と活躍してたので安心した…

    0
    投稿日: 2021.01.23
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    革命思想家の吉田松陰と革命家の高杉晋作。明治維新をあのような形に方向づけたものが何なのか、少しだけ知ることができた。

    0
    投稿日: 2020.12.27
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    前半が吉田松陰、後半が高杉晋作。 人は艱難を共にすることはできるが、富貴を共にすることはできない。 面白くこともなき世を面白く、すみなすものは心なりけり

    0
    投稿日: 2020.06.10
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    『坂の上の雲』でも同様の趣旨のことを言っているが、司馬遼太郎の、いわゆる「偉人」たちを特別視しつつも、もしその人たちがいなくても他の誰かが同じ役割を担ってたっていう考え方が好き。

    0
    投稿日: 2020.06.06
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    最後まで高杉晋作の魅力に引き込まれたまま読了しました。 動けば雷電の如く...という彼に対する形容も、おもしろきこともなき世を...という辞世の句も、まさに彼の個性を的確に表していると思います。 賛辞を書き始めるとキリがなくなるので、文句なしに素晴らしい作品だったの一言にしておきます。

    0
    投稿日: 2020.01.31
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    幕末期の長州藩は、尊王攘夷と開国討幕で藩内を二分する内乱状態に陥り風前の灯であったが、混迷の時代が求めた革命児らの相次ぐ出現と獅子奮闘の働きによって、徳川幕府の圧政を覆すまでに至った。その立役者こそ、傍若無人・厚顔無恥お構いなし、太く短い人生を疾風の如く駆け抜けた高杉晋作であった。“おもしろき こともなき世を おもしろく(すみなすものは 心なりけり)” の辞世の歌を残し、維新の曙を前にこの世を去って行った(享年29歳)。

    0
    投稿日: 2019.12.30
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    高杉晋作というのは不思議な魅力にあふれている人物だ。なんか日本人らしくない。全くもって自分にはない所を多く持つこの人に益々惹かれた。 この時代の人達って常に詩を書くのも良いな。

    0
    投稿日: 2018.11.05
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    幕末の風雲児の一人、高杉晋作がその28年という短い人生を突っ走り、結核で死に付する。最後に残した句は、「おもしろき、こともなき世をおもしろく」だった。「苦と楽を差し引きすれば、浮き世の値僅か三銭」と言った彼は、人生をその三銭の差し引き黒字で死んでいったのであろう。浮き世に未練が無い事が、その日暮らしで命知らずの大胆な行動を可能足らしめたのであろう。また、それは師の吉田松陰による、だれもがその人生に春夏秋冬があり、それは人生の長さできまるものではないという教えが由来になっているのかもしれない。 革命においては、まず第一段階として吉田松陰のような思想家がまず現れそして断罪される。その後、その意思を次いで破壊的な活動を行い、政権を転覆させるのが第二段階。さらに、第三段階において仕上げの実務作業を行う事となるのが、伊藤博文や山県有朋などであると、著者は再三にわたって述べている。

    0
    投稿日: 2018.10.08
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    思想的正義が登場するのは幕末になってから。それ以前では石田三成にだけあったかもしれないと言えるらしい。が、結果的には松陰の思想は引き継がれなかった。よって松陰の思想よりも個性が重要であるとの事。著者は「人間が人間に影響を与えるということは、人間のどういう部分によるものかを松陰において考えてみたかった」らしいが、であるからこそ思想書・研究書の類ではなく、「物語」の体裁を取る必要があったのかもしれない。これが学者と小説家の違いと言えるのだろう。

    0
    投稿日: 2018.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高杉による藩内クーデター画策から高杉死去までの第四巻。晋作という人物は作者が何度も言っているように無比の天才です。クーデター成功を時代の流れや民衆の心理を肌で感じながら成功に導く手腕、爽快です。伊藤との会話も粋で、伊藤が小者に見えてきます。家族を顧みない、平穏を嫌う天性の快男児、妻のお雅に向かず女郎の“おうの”を連れまわすところは残念ではありますがわかる気がしますし、そもそも不可能なのでしょうね。 「浮世の値(あたい)は苦楽を差し引いて3銭」「どんな人生においても春夏秋冬あり」「おもしろきこともなき世をおもしろく」など、数々の晋作語録も胸に響きます。 師匠、虎次郎松陰の遺志を継ぎながら師匠を超える偉業を成しえた晋作の最後は涙なくしては読めません。 この作品は文庫本あとがきによれば松陰に強い興味が起こることが執筆のきっかけとなったようですが、頑なに意思をつきとおしながらも断罪される生涯よりも痛快な大革命を起こす天才に心惹かれます。ただ、題名は晋作をイメージしたものなんですね。 「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し。衆目駭然として敢えて正視するものなし、これ我が東行高杉君に非ずや。」 言い得て妙です。

    0
    投稿日: 2018.05.13
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    司馬遼太郎の名作の一つ。 幕末の長州に生まれた短命の天才高杉晋作。 「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し…。」 「おもしろき こともなき世を おもしろく」 魅力に取りつかれむさぼり読んでしまいました。

    0
    投稿日: 2018.05.10
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    【感想】 ついにシリーズ読破!! 高杉晋作の本では、やはり司馬遼太郎が最高に面白かったな。 2巻途中から、主人公が吉田松蔭→高杉晋作に移り変わり、高杉晋作の奇想天外な生涯が描かれていた。 「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し」。 正にそのような生涯を過ごした高杉晋作は、どのような思いで死んでいったのだろうか? 辞世の句のように、面白くもない世の中を面白く過ごせたのだろうか? 幕末を雷の如く駆け抜けて行った高杉晋作に思いを馳せる、最高の名作だった。 【この本を読んで参考になった事】 【あらすじ】 動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し…。 わずか八十人で兵を挙げた高杉晋作のクーデターは、きわどく成功する。 幕府は、慶応二(1866)年、この長州藩を圧し潰そうと、天下の兵を糾合し、藩の四境から進攻するが、時運はすでに移り変っていた。 維新の曙光を認めながら、しかし高杉はもはや死の床にあった。 【内容まとめ】 1.晋作という男は直感で物事を判断する資質には富んでいたが、それを理屈で相手に分からせるという能力に欠けていた。 2.行動を欲するがために行動しているのであり、終末がたとえ革命の成功であれ栄達であれ、天性いやなのである。 3.「人間というのは、艱難は共にできる。しかし富貴は共にできない。」 4.「おもしろき こともなき世を おもしろく…」「…すみなすものは 心なりけり」 【引用】 p19 晋作という男は直感で物事を判断する資質には富んでいたが、それを理屈で相手に分からせるという能力に欠けていた。 p20 藩に対するクーデターのため、奇兵隊など諸兵を説得する高杉晋作 「萩に向かって一里ゆけば一里の忠を尽くし、二里ゆけば二里の義をあらわすときである!」 p145 「おれは外国船を拾うため長崎へゆく。」 この男は行動を欲するがために行動しているのであり、行動の終末がたとえ革命の成功であれ栄達であれ、天性いやなのである。 p147 「人間というのは、艱難は共にできる。しかし富貴は共にできない。」 事を為すべく目標を鋭く持ち、それに向かって生死を誓いつつ突き進んでいる時は、どの人間の姿も美しい。 が、ひとたび成功し、集団として目標を失ってしまえば、そのエネルギーは仲間同士の葛藤に向けられる。 げんに、諸隊の隊長は互いに政治家を気取って、互いに蹴落としあいをはじめていた。 p151 晋作にとっての生とは、天がその生に目的を与え、その目的のために労せしめるという過程であるにすぎず、死とは、天が彼に休息を与えるというにすぎない、ということ。 自分は創業はできるが、保全はできないということ。 p254 聞いておそろし 見ていやらしい 添うてうれしい 奇兵隊 風儀が悪く、武士の持つ気品などは彼ら奇兵隊にはない。 また、その便の悪さに開き直ってしまっている。 ただ、この連中には強さがあり、だからそ自らの悪臭を誇るところがあり、実質武士と戦えば彼らが勝つ。 p260 幕府でもへとも思わぬこの男が、両親にだけは頭が上がらなかった。 p264 「この男ばかりは、千万人に一人の男だ」 高杉晋作のスポンサー、白石正一郎の思い。 晋作は自分の人生に主題を設け、純粋にその主題のもとに生きようとし、そのために人の百倍の蒸気圧を噴き上げている。 p285 この1時間のあいだで、晋作は幕府艦隊に対する戦法を思案しきった。 この男の生涯が短かったように、この男には長考という習性がなく、思案はつねに短切であった。 というより、すぐれた剣客の剣技のように行動そのものが思案となっており、彼のときに飛鳥のような、ときに潜魚のような行動の振り幅と起伏そのものが熟慮しきった結果である。 p295 (わしは、果たした) と、晋作は思った。 彼の青春の大目標のようなものを、晋作は幕府の牙営である小倉城を落とすことによって果たし尽くしたように思った。 p303 「どの人間の生にも春夏秋冬はある。」 p306 辞世の句 「おもしろき こともなき世を おもしろく…」 とまで書いたが、力が尽き、筆を落とした。 望東尼はこの尻切れとんぼの辞世に下の句をつけた。 「…すみなすものは 心なりけり」 晋作の好みでないはずだったが、晋作は今一度目を開いて、 「…おもしろいのう」 と微笑し、ほどなく脈が絶えた。

    7
    投稿日: 2018.03.12
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    高杉晋作、何というスケールの男なんだろう。 坂本龍馬といい、時代を変えた男たちの視野の広さ、洞察の深さに驚きます。

    0
    投稿日: 2018.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文章中の記述で「革命は3代で成立する」という言葉が印象に残った。これは戦国時代の信長(既成勢力をぶち壊す)、秀吉(新しい基盤を確立する)、家康(確立した基盤をより安定したものにする)で言えると思う。主にこの本は長州藩の革命について記されているが、そのことが長州藩の改革にも当てはまるなと思った。あと高杉晋作は巷で神格化されているほどあまり活躍をしていないという印象が残った。(残したものが少ないという意味です。革命を実行に移した功績は称えるべきですが。)感想はこんなところです。

    0
    投稿日: 2017.11.01
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    第二次長州征伐の終盤、高杉晋作が歿する迄。 生きて維新を迎えていたら日本はどうなっていたか?と想像するが、藩内クーデター成功後と同様にきっと大官は固辞したんだろうなあ。 鬼神のような行動力はひたすらかっこいいです。 その後ながく長州人のあいだに伝えられた名言、「人間というのは、艱難は共にできる。しかし富貴は共にできない。」

    1
    投稿日: 2017.08.27
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    この4巻にて世に棲む日日も高杉晋作の生涯も終わりを迎える。佐幕攘夷に戻った藩政を再びひっくり返し、長州討伐にやってきた幕府軍を返り討ちにする。 薩摩にしても、長州にしても、地理的に辺境っていう場所が効いているんだよな。もとは徳川幕府の外様政策で端に置かれたというのがあるんだろうけど、その地理要因で引いた目で見られるんだろうし、外国とも直接交渉する場所もある。 わが故郷伊賀なんてそもそも伊勢の属国だし、京都に近いし、藤堂は外様と言っても準譜代だから流れに任せるしかなかったんだろうな。この話の中では「藤堂の腰抜け」と書かれる始末だし。 とりあえず、改革を成し遂げるには、いくら正論であっても時を待つことも大切なんだなと再認識する話でした。

    0
    投稿日: 2017.05.06
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    大河小説の最終巻。吉田松陰に続く主人公の高杉晋作も短い生涯を終える。28歳であった。 刑死した松陰と違って、高杉晋作は布団の上での病死。イマイチ、ラストの盛り上がりに欠ける。幕末司馬小説では「峠」、「燃えよ剣」、「竜馬がゆく」など、いずれも主人公は花火のように劇的な最後を迎えることが多いだけに、いつの間にか終わってしまったという読後感。このあっけない終わり方は読者の好き嫌いが分かれそうだ。 さて、高杉晋作は長州藩を率いて、外国と交渉し、幕府と全面対決。しかし、対幕戦争が終わると、一転して長州藩から追われる身に。さらには愛人を連れての逃避行に正妻や実家が追いかけてきたあげく、あっさりと病死。有名な辞世の句の通り、 死を直前に控えても激動の生き様だった。 おもしろき こともなき世を おもしろく

    0
    投稿日: 2016.07.05
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    薩長は好きではないが、高杉新作の生き様には好感をもった。詩才に長け、判断力・行動力が常人ではない。まぎれもなく史上の偉人だが、家庭のことに苦渋するところなど、おかしみもある。

    0
    投稿日: 2016.06.26
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    1,2巻は、松陰について書かれています。3,4巻は、高杉晋作と革命...。息もつかず読んでしまう本です。

    0
    投稿日: 2016.04.30
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    松陰もそうだが、晋作の生き様で最も頭を悩ませたもの。彼らは何のために生きたのか?かつて松陰は「どの人間の生にも春夏秋冬はある」と言ったとか。それは分かる。しかし松陰はその春夏秋冬の果てに生きる道を語る前に死に陶酔してしまった。晋作はどうだろうか?彼の人生の行動をまとめると、戦争と芸者遊びと妾との逃避行の繰り返し。もはや生の意味を語る以前の問題。開国に向けた指導者の物語というより、幕末の日本に生きることを真に楽しんだ、文字通り「世に棲む」一人の人間としての姿に、偉大さというより親近感を覚えてならない。

    0
    投稿日: 2016.01.16
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    高杉晋作の最後までを描く。革命の実行者として天から生を受けたとしか思えない男の最後は病に散る。あのまま生きていたらどうなっていたんだろうか。生をもて余していたようにも思う。あれだけの男が母親と嫁に妾の居るところに乗り込まれ狼狽えているところが人間味がありそれも魅力になっている。なんのために生まれて、なんのために生きるのか、その問いかけを突きつけられるような全四巻。新年最初に読むにはぴったりの本でした。「おもしろき、こともなき世を、おもしろく」。最後にこんな詩が詠めるような、そんな生き方をしたいものだ。

    0
    投稿日: 2016.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    温和でごく自然な人情のゆきとどいたこの家の家風は、晋作の祖父のころからすでにそうであった。こういう家庭から、なぜ晋作のような、武士ぐるいの好きな一人息子がうまれたのであろう。 「松本村の寅次郎が、こうしたのだ」と、小忠太は梁のきしむような砲声のなかで言ったことがある。松陰のことである。いま諸隊を扇動してさわぎまわっている連中は、みな寅次郎の門人ばかりであった。  が、お雅はそうは思わない。教育というものがそれほど力のあるものであろうか。夫の晋作を見ていると、高杉家の、いかにも良吏の家といったおだやかな家風から、あのような武士ぐるいの好きな男が出てくるというのは、なんともつじつまがあわない。晋作は、教育の力というものがいかにむなしいものかという標本のようなものではあるまいか。晋作は明倫館の秀才でありながら、しかも良家の子でありながら、十代の終わりごろ、祖父母や両親の目をかすめて、松本村の吉田寅次郎の私塾に通っていたという。そのために晋作が寅次郎の力で変形されたというのはまちがいで、本来、寅次郎と同質の人間だったのだとお雅はなんとなく気づきはじめている。同質であればこそ、晋作は寅次郎の感化を受けたのであろう。感化をうけてから、同質の部分がいよいよ砥がれて鋭利になったのであろう。 新生内閣が、成立している。その首相格の座に、山田宇右衛門という老人が就任した。宇右衛門は吉田松陰の幼少のころの師匠であり、松陰も、 「自分は終生この人の学問、見識を越えることはできない」と、兄の民治に書き送っているほどの人物で、晋作もこの人事に大いに満足していた。本来なら革命軍の首領である晋作が政府首班になるべきだったが、かれは避けた。  藩では、晋作を諸隊をすべて統括する陸軍大臣格にしようとしたが、晋作はそれに対し、一笑で報いただけであった。  かれはこの時期、その後ながく長州人のあいだに伝えられた名言を吐いている。 「人間というのは、艱難は共にできる。しかし富貴は共にできない」と、いう。その具体的な説明について晋作は一切沈黙しているが、かれは革命の勝利軍である諸隊の兵士の暴状を暗に指しているらしい。かれらは上士軍との決戦のとき、あれほど義に燃え、痛々しいばかりの真摯さで連戦奮闘してきたのだが、ひとたび革命が成功するや、ただの無頼漢になったような面がある。  二流、三流の人間にとって、思想を信奉するほど、生きやすい道はない。本来手段たるべきものが思想に化り、いったん胎内で思想ができあがればそれが骨髄のなかまで滲み入ってその思想以外の目でものを見ることもできなくなる。そのような、いわば人間のもつ機微は、井上も伊藤も、ここ数年、生死の綱を渡ってきて知りすぎるほど知った。彼等は、こわい。

    0
    投稿日: 2016.01.10
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    松陰は理想論掲げて中途半端に亡くなってしまったかんじ。全国に師を求めて学問を究めようとした江戸時代の勉強スタイルが目からウロコ。これだけ志の大きな人だったからもっといろいろなことを実現する苦しみや喜びも経て政界で活躍する老年の姿も見たかった。晋作は行動力素晴らしいが若すぎて取っつきにくさがある。中年、壮年の丸くなったすがたがやはり見たかった。本当に残念。ちょんまげから洋装、全国行脚からイギリス留学まで目巡るしく変わっていく環境の描写も楽しい。ここまで書いてなんだけど、この小説はやはり読みにくい。

    0
    投稿日: 2015.12.02
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    1~4巻の感想をまとめて。 大河ドラマで丁度幕末の長州藩のことをやってるからいい機会と思い読んでみた。吉田松陰と高杉晋作は共に20代後半で亡くなっており、その半生なので1巻から4巻までは10年間くらいの話で歴史小説ではなく二人の伝記小説となっている。特に彼らのファンであったり、山口県出身でもない自分からすれば、少し限定的に過ぎ、あまり興味のわかない箇所もあった。

    0
    投稿日: 2015.08.20
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    随分と時間をかけて 読んだ。 吉田松陰のもつイメージは 時代の大きな中で 拡大されて 『大和魂』なるものに 結実された。 その弟子である 高杉晋作は、 おもしろき こともなき世を おもしろく。 と、おもしろいという主題に 人生をかけた。 思想家と実践家によって 長州は 幕府にはむかい 維新の核となった。 それを、描き切ろうとする 司馬遼太郎の熱意が 何とも言えないほど あつく たぎる。 時代の転換点に 常に先んじて その場にいた 高杉晋作も 27歳8ケ月で 自らの生命を閉じた。 なんという、若さでありながら その 大きな視点での物事のとらえ方が 自らを 試し、自らを背負い 生きた。  なんといっても、 この文庫のあとがきが すばらしいのだ。 司馬遼太郎の歴史観が如実に吐露されていて ここに、すべてが 凝縮されているのだ。

    0
    投稿日: 2015.08.17
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    吉田松陰、高杉晋作が送った激動の日々を描かれる。以前、萩を訪れた際、幕末の英雄たちが非常に狭い範囲に密集して生まれている印象があった。これは、たまたまこの地域に優秀な人間が多く生まれた、とするよりも、松陰が彼らを変えたと考える方が素直だろう。教育が持つ力と怖さを感じた。

    0
    投稿日: 2015.06.05
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    (2015.05.13読了)(2013.06.15購入) 【杉文とその周辺】 主な登場人物は、高杉晋作、山県狂介(有朋)、伊藤俊輔(博文)、といったところです。 佐幕派が実権を握った長州藩は、幕府に降伏して、山口城の破却を受け入れようとしています。 高杉晋作は、奇兵隊を利用して少人数(120名ぐらい)でクーデターを敢行、まず海軍を手に入れ(1864年12月13日)、海と陸から萩の長州藩本体と戦い、勝った。 イギリス行きを企てたが、長崎で、イギリスと組んで貿易する方針に転換して、下関に戻ったが、攘夷派に狙われそうになったので、大阪方面、四国方面へと逃げ回った末に下関に戻った。 開闢総督に任じられ、幕府軍と戦い小倉城を攻め落とした。 高杉晋作の命脈はここで尽きた。労咳だった。 まったく不思議な人物です。芸者遊びが好きで、遊んでいるか、遊びの合間に、瞬時、仕事をする、という感じです。 資金を提供したり、命令に従ったりする人たちがいるのが不思議です。 【目次】 長府屯営 功山寺挙兵 襲撃 進発 絵堂の奇襲 反乱 V路上の戦闘 御堀耕助 攻勢へ 政戦 兵威 海峡の春 転換 逐電 風伯 浮世の値段 呑象楼主人 金毘羅船 お雅と 総督夫人 断交 航走 一時三星旗 老年 文庫版あとがき 解説 革命的ロマン主義の松陰と合理的精神の晋作と  松本健一 ●西郷と晋作(35頁) 終生晋作は西郷と会う機会を持たなかったし、そういう機会を持とうともしなかった。持たなかったのは、かれの長州第一主義によるものであったし、それに何よりもかれは西郷と薩摩藩が嫌いであった。 ●革命思想派(48頁) 革命思想派代表格は、高杉晋作、久坂玄瑞の両人と藩官僚の周布政之助、桂小五郎の四人であったが、久坂は蛤御門の変で戦死し、周布は自殺し、桂は蛤御門の変の後、行方不明になっている。残っているのは、高杉晋作だけであった。 ●艱難をともにすべく、富貴をともにすべからず(148頁) 事をなすべく目標を鋭く持ち、それに向かって生死を誓いつつ突き進んでいるときは、どの人間の姿も美しい。が、ひとたび成功し、集団として目標をうしなってしまえば、そのエネルギーは仲間同士の葛藤にむけられる。 ●浮世の値段(204頁) 生きていることの楽しみはたしかに多い。しかしその裏側の苦しみもそれとほぼ同量多いであろう。その楽と苦を差引き勘定すればいくら残るか、というのが、晋作のいう浮世の値段なのである。(まあ、三銭か) ●二十一回猛士(231頁) 松陰はその生涯で二十一回の猛を発しようと自ら誓い、結局、三回発したのみで、幕府に殺されざるを得なかった。 十八回の猛を仕残して松陰は死んだ。その十八回の猛を、門人たる晋作たちが引き継いで発すべきであったし、げんに久坂玄瑞ら多くの同門の士が十人のうち八、九人までが猛を発し、非業にたおれ、先師の後を追った。 ●東一(247頁) お雅が東一を出産した。東一が生まれてから二十日後に藩内に大政変がおこり佐幕派が政権を握ったため、晋作は藩におれずに海峡を渡り、博多へ亡命した。その後、かれが展開したのは例のクーデター戦である。長府から下関へ、下関から山口へと連戦連勝して進んだが、しかし萩までは至らなかったため、東一を見ることがなかった。その後この男は洋行しようとして長崎へ行った。ところがまた舞い戻って、下関開港をはかったために反対世論が殺気立ち、難を避けるため、脱藩し、おうのとともに四国へ飛んだ、 ●革命家松陰(310頁) 幕末から明治初期にかけて出た多くの文章家のなかで、平明で達意という点では松陰は飛びぬけた存在のように思えるが、国家はそれを強いて読ませようとしなかったのは、松陰が、本来の意味での革命家だったからに相違ない。しかし名前だけが、程よく利用された。 ☆関連図書(既読) 「花燃ゆ(一)」大島里美・宮村優子作・五十嵐佳子著、NHK出版、2014.11.25 「花燃ゆ(二)」大島里美・宮村優子・金子ありさ作・五十嵐佳子著、NHK出版、2015.03.30 「久坂玄瑞の妻」田郷虎雄著、河出文庫、2014.11.20 「世に棲む日日(1)」司馬遼太郎著、文春文庫、2003.03.10 「世に棲む日日(2)」司馬遼太郎著、文春文庫、2003.03.10 「世に棲む日日(3)」司馬遼太郎著、文春文庫、2003.04.10 (2015年5月14日・記) (「BOOK」データベースより)amazon 動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し…。わずか八十人で兵を挙げた高杉晋作のクーデターは、きわどく成功する。幕府は、慶応二(1866)年、この長州藩を圧し潰そうと、天下の兵を糾合し、藩の四境から進攻するが、時運はすでに移り変っていた。維新の曙光を認めながら、しかし高杉はもはや死の床にあった。

    1
    投稿日: 2015.05.14
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    前半は吉田松陰の稀有なまでの純粋さ、誠実さに心打たれ、後半は高杉晋作の天才性に酔いしれました。 この師弟に共通している"狂"という人生観のようなものは、僕は個人的には非常に好きです。血がたぎる思いがします。 実は読んだのはこれで3回目なのですが、いつも興奮しますね。名言が多い!

    0
    投稿日: 2015.05.11
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    全4巻読了して。 幕末の長州藩が舞台。前半は吉田松陰、後半は高杉晋作を中心に展開されます。 長州藩といえば、“維新の勝ち組”的な印象がありましたが、その実は「藩ぐるみで暴走」とまで書かれるほど、こんなに右往左往して大変な状況だったのですね。 松陰も晋作も短い人生でしたが、「その短さのなかにちゃんと春夏秋冬がある」濃ゆい生き様だったと思います。

    1
    投稿日: 2015.04.17
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    最後は高杉の生涯。どのように幕府との戦いをしたかの巻。 高杉の大活躍が凄い! あっちへ行ったと思ったらこっちへ。長州が崖っぷちから這い上がったのは確かに彼の功績が大きい。しかし、死ぬのが早すぎた。 ちょっと大きな感動がないところが惜しい。

    0
    投稿日: 2015.04.14
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    幕末の動乱って、何度勉強しても複雑でややこしい。 それが、少しでも解消されればいいな、と思っていたけれど、やはり複雑でややこしかった。 そして、それが真実なのだと思う。 人間ってのは、それだけ複雑で、多面性を持っているもので、それが時代の波とともに大きなうねりを見せたのが、あの時代だったのだと思う。 時代が変わるときには、三つの段階がある。 一つ目の段階は、思想家によってもたらされる。新しい時代を、思想を唱えて周りを鼓舞し、影響を与える人物。これが、吉田松陰であった。 二つ目は、戦いを率いる者によってもたらされる。革命には、戦争が必要だといったのは高杉や西郷や中岡か。実際に血を流すことが、社会を変える原動力になると。そして、これを率いるだけの頭脳とリーダーシップを持ち合わせた人物。 最後が、現実主義的な政治家によってもたらされる。伊藤であり、山県であり。現実を冷静に観察し、理想だけに偏らない政策を打ち出すことができる。新しい制度や秩序を、作り出すことができる人物。 『世に棲む日日』はこの1、2段階を追った作品で、主人公は吉田松陰と高杉晋作の二人。 司馬氏はあとがきでこういう。 「とくに、人間が人間に影響を与えるということは、人間のどういう部分によるものかを、松陰において考えてみたかった。」 「『世に棲む日日』という題は、高杉の半ばふざけたような辞世の、それも感じようによっては秋の空の下に白い河原の石が磊々ところがっているような印象からそれをつけた」 思想と、個性と、社会と。 今もきっと変わらない、時代のうねりがあるのだろう。 最後に、高杉の言葉より、二つ。 「艱難をともにすべく、富貴をともにすべからず」 「おもしろき こともなき世を おもしろく」

    0
    投稿日: 2015.03.24
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    幕末の長州に起こったことは、革命だったのか・・・。 革命のダイナミズム、思想、スローガン、人々の熱狂・・・そんなことに思いをはせるのは、ニュースにテロや過激な思想集団の暴力があふれてる今だからなのか・・・。 ともあれ、温厚・篤実な家庭の一人息子として生を受けた高杉晋作は、まばゆい光を残して駆け抜けていきました。一陣の風のように。

    0
    投稿日: 2015.03.20
  • 世に棲む日日(四)

    前半の下関クーデターもいいが、中盤からの晋作とおうのの逃避行、終盤の晋作の最後が感動的。師匠であった松陰と晋作を対比する箇所を読むと、主人公を途中でチェンジした作者の意図が良く分かる。

    0
    投稿日: 2015.03.14
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    吉田松陰と高杉晋作、二代にわたる幕末長州藩を描く、教育とはいかに他人に影響を与えるか、人生は長くとも短くとも春夏秋冬がある

    0
    投稿日: 2015.03.01
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    高杉晋作の人生がどんなものであったか、司馬遼太郎からの視点ではあるが初めて知る。 短くも太い人生。 吉田松陰によって激動の人生が始まっている。 そして役割、天命を果たして去っていった。 そういった歴史が自分が生まれるたった100年前のことが大昔のようだが、その歴史の上に自分たが生きていることは忘れてはいけないだろう。 あの世からどんな心境で今の日本を見つめているだろうか。

    0
    投稿日: 2015.02.21
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    主人公は高杉晋作。 この男の挙兵から一気に時勢が加速し、倒幕にいたる。 派手な行動で読んでいて楽しいし、後半の親や嫁に頭が上がらない場面は笑ってしまった。 司馬遼太郎の作品で笑ったのはこの本が初めてである。

    0
    投稿日: 2015.02.10
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    司馬遼太郎は「余談」が面白い。 備忘録的に2つ「余談」を。 幕末期の長州は指導者層はもはや攘夷が現実的でないことを知っているが、藩内世論の狂騒でそれを止めることが出来なかった。この状況は太平洋戦争を始めたころの日本にそっくりであり、これが日本人の自然律ならばまた起きる。 ヤクニン(役人)の意思決定は「上司」とか「会議」といった抽象的存在で行われ責任の所在はウヤムヤにされる。太平洋戦争もそうして始まった。 今の(2015年)日本、ちょっときな臭いです。司馬遼太郎の洞察が外れることを願います。

    0
    投稿日: 2015.02.09
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    唯一読んだ司馬遼太郎作であり、高杉晋作が好きになるきっかけとなった本である。再読 世の流れがあっちを向いたりこっちを向いたり、よく分からぬまま歴史はできあがってしまうものなのだなあ(小並) とってもおもしろかったです。

    0
    投稿日: 2015.02.05
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    最終巻(四)は、高杉晋作が藩内革命戦の導火線に火に着けた功山寺挙兵から、四境戦争で小倉城に一字三星旗を立て、幕軍を駆逐するまで、晋作の人生28年の終幕までを描いている。藩内の革命戦に勝利した晋作は皆が当然に藩政府の重職につくものと思っていたが、「人間と言うものは艱難は共に出来る。しかし富貴は共に出来ない」として断ってしまいます。世界中にクーデターに成功してこのように自らまた野に下る人間がいるであろうか?そしてまた晋作は軍艦による夜襲を行い華々しく舞台に登場する。是非大河ドラマ花燃ゆが好きな方はもちろん、そうでない方も読んでほしい大作です。完

    0
    投稿日: 2015.02.01
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    「どの人間の生にも春夏秋冬はある」 ついに読み終わってしまった。最後は若干駆け足気味に感じましたが、それでも最後まで高杉晋作でした。扇子一つ持って戦場へ出かけるとかもうどうしろと!!!それゆえに老年期、冬と称される彼の晩年にしみじみするばかりでした。どうでもいいですが、読んでいるうちに山口県、とくに萩と下関に行きたくなってきました。

    2
    投稿日: 2015.01.26
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    2014.1.24 自分の人生を賭して、事を成した人。 長州を世界と伍して戦える国にしたかった。 最後は、あまりぐっとこなかったかな。 解説が分かり易かったかな。 思想とは、事をなすには、必要な原動力となるが、それは、テロリズムも携えてしまう。 松蔭の思想と、昭和の天皇思想をパラレルに考えた解説。本質的には、一緒なのかもしれない。 晋作は、そこに行動を伴った。 思想を利用した。

    0
    投稿日: 2015.01.24
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    「おもしろき ことなき世をおもしろく」と辞世の句を残して若しくて亡くなった高杉晋作。吉田松陰は基礎を作り上げ、高杉晋作が幕長戦争を勝利に導き、維新回天を成し遂げる礎を築きあげるために生まれきたと感じる。このような人は使命を成し遂げると天に召されるのであろう。2回目の読書だったが、とても面白かった。幕末物は最高!

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    投稿日: 2015.01.18
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    藩の上層部だけでなく、彼の追随者達でさえ彼を危険思想者とみなして排除(つまり暗殺)しようとするが、下関で英国に屈し、同時に幕府の征長軍との緊張が高まり、手のひらを返したように急遽総指揮官に任ぜられる。幕府側の西の大拠点である小倉城を落としたときには既に不治の病に冒されていた。たった27年と8ヶ月の人生であったが、人それぞれ人生には春夏秋冬が有り、十分四季を楽しんで生き、役割を果たしたと。作者の司馬遼太郎が、第一世代:思想家吉田松陰、佐久間象山、第二世代:革命家高杉晋作、小坂玄瑞、坂本龍馬、中岡慎太郎、第三世代:政治家伊藤博文、山県有朋、桂小五郎、大久保利道などと分類している。世代が進むほど長生きできるという指摘は納得。

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    投稿日: 2014.12.28
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    生涯を27歳と8カ月で終えた高杉晋作の一生は本当に雷のようなスピードで通り過ぎたのだろう。 思案するよりも行動。 生涯で決断を下すのにかけた最長の時間は1時間。 学ぶことが多い本。 オモシロキコトナキヨヲオモシロク

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    投稿日: 2014.11.28
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    艱難ヲトモニスベク、富貴ヲトモニスベカラズ 苦と楽を差引きすれば浮世の直わずか三銭 マシバシ イネツル カモ おもしろき こともなき世を おもしろく 晋作の短い生涯が終わったが、勤皇として藩主助けて東奔西走し幕府と戦ったが、実は手段が目的化していたんじゃないか。短い人生おもしろく生きる為に血が沸き立つ戦いを求め、尊皇攘夷を手段としていた。 もし、この後生きながらえたとしても征韓論に与し、次から次に戦いを求め続けるか、御座敷遊びに現を抜かしていたんじゃないだろうか。家庭内環境に悩みつつ。 遠くから眺めるにはおもしろき人ではあるが、近しき人にとっては迷惑この上ないようにみえる。 日本史的には必要な人ではあったろうが。 今いち感情移入は出来ませんでした。 今ひとつ感情移入ば出来ませんでした。

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    投稿日: 2014.08.03
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    吉田松陰。高杉晋作。 激動の時代、長州藩という政治の僻地から、日本を揺るがす思想を語り、実行し、死んでいった二人。 二人とも20代で亡くなっているんですね。 なんて密度の濃い生きざまであったことか。 あの時代に生き、のちの時代に偉人と呼ばれた人たちは、命を賭けて、この国のために、より良い世の中をつくるために奔走したのですよね。 自分たちだけは安全地帯にいて、口だけ勇ましいことを言っているような人間に、人はついていかないのです。 今は、安全地帯から出てくることなく、私たちに「命を賭けろ」という政治家が多すぎます。 だから、政治家に対する不信感がぬぐえない。 ただ、だからと言って「まずご自分から死んでください」とはならないわけで、みんなで生き延びていい人生を送ろうとする坂本龍馬とか、勝海舟の方が私は好きなんです。 平和ボケって言いますか? あの時代、建前だけでも武士道が残っていて、刀が当たり前にその辺にあり、お金を出せば鉄砲が買える時代に、武力に訴えない方が難しいと思いますし、自分が言葉で説得しようと思っても、相手に命を狙われることも普通にあり、よく、日本が崩壊しないで現在まで続いてこられたなぁと思います。 吉田松陰や高杉晋作の理想とする社会になったのかどうかはわかりません。 こんなはずではなかった、のではないかと思います。 でも、それでも、あの時代にこれだけの人材が続々と生まれてきてくれたことの不思議。 いや、時代が人を生んだのかなぁ。

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    投稿日: 2014.07.16
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    前半は吉田松陰の話。 後半は高杉晋作の話。 久しぶりの司馬遼太郎、幕末あたりの小説。 2人とも僕より若く死んだなんて思えないくらいエネルギーを感じる。 この行動力はなかなか身に着かないものだけど、でもそういう気持ちを持つことは大事じゃないかと思う。 おもしろかった。

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    投稿日: 2014.07.08
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    やっぱり高杉晋作はカッコいい。行動が早く奇抜。第二次長州征伐に勝つためだけに生かされた人の様に思える。僕にとっては、幕末ヒーローの一人!

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    投稿日: 2014.06.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    だいぶ昔に購入したまま読んでいなかったのをやっと読んだ。なんでもっと早く読んでおかなかったんだろうと後悔。司馬遼太郎の作品に描かれるキャラクターはみな男前だよね。本作もまた同様に男前たちが大活躍でした。 お話は前半戦と後半戦。前半は幕末の初期。浦賀の真ん中で「開国!」と叫ぶペリー的な時代に、長州藩の兵学者である吉田松陰が色々やらかしながらもその志が引き継がれていくってお話。後半はその意志を引き継いた連中が幕末の中で大暴れするお話。後半の主役はご存知高杉晋作。 吉田松陰はまぁミスターストイック。そして逆境に対する耐性の高さが異常。もう羨ましいというか見習いたい。だって黒船に乗せてもらって密航大作戦も黒船を目の前にして失敗失敗失敗の繰り返し。ようやく黒船の近くに漕ぎ着いたらお腰の大小を乗り付けた小舟においたまま流される始末。挙句の果てには密航NG。そんな中飛び出す言葉が「謀いよいよ違って 志いよいよ堅し」ってどんだけ前向きなんだよ!というかドM過ぎだあんたら!!もうこの辺のズッコケっぷりは読んでいて笑ってしまう。 しかし彼の「志」に対する直向きさと、それに向けた覚悟は見ていて怖くなるくらい。そんな志を持っているからこそ狂気じみた一連の行動が出来たのだろう。まぁ本人が狂って言葉が大好きってくらいだからなぁ。まぁ若干中二病っぽいところあるよね。 で、結局処刑された。安政の大獄で。で、そんな松陰の作った学校「松下村塾」で学んだ幾人かの人間は、幕末の風雲の中で大暴れし、多くの者は命を落とすが、倒幕を実現し、新しい時代を切り開くに至って訳です。そんな塾生の一人高杉晋作が後半の主役。 子供の頃から自分を曲げずに大人に土下座させたりとやりたい放題。女が大好きで宴会が大好き。ロックな奴です。で、海外に密航して上海とか見て、あ、こりゃ攘夷とか言ってる場合じゃないっすわと即効理解。やっぱり今も昔も頭の切り替えの早いやつって頭のいいやつなんだなぁ。 作中では奇兵隊お初代総督の座を惜しげも無く放り出して、ってあるけど、実際は処罰されて責任取って辞任らしいし、まぁその辺は小説って事で。海戦もあんなに上手くはいかなかったんじゃないのかなぁ。 やっぱり志って大切だよなぁ。目的意識。それがどんなものであれ、志のない人間はただただ日常をボケーっと生きて死んでいくんだなぁと。男子たるもの、志を、夢を持たんといかんと、いい歳したおっさんは思った訳です。

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    投稿日: 2014.06.08
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    人生のバイブル。200点。おもしろき こともなき世を おもしろく。困ったという言葉を発する前に、思案できる人でありたい。

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    投稿日: 2014.04.20
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    世に棲む日日、全巻読破しました。 美人妻を娶るも妓楼に入り浸り、有志達を焚き付けるも自身は出家し山籠りや長州に高杉在りと言わしめる人望にも脱藩して謹慎…自分の出る幕でないと地位も名声もスパッと時局からフェイドアウトし、動く時は奇策を引っ提げ雷電風雨の如く歴史も一緒に動く。 おもしろき  こともなき世を   おもしろく 辞世の句通りの短くも太く凝縮された28年の生涯であったと思います。 余談ですが…同じ時代を生きた新選組の沖田総司と同じ労咳で亡くなるのですが、病床には沢山の縁者が見舞わい、最期まで大好きな歌を詠み息を引き取る事が出来て良かったなぁと思うのでした。

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    投稿日: 2014.03.31
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    明治維新=革命 戦争とも違う戦い 革命は三代で成立する… 思想→闘争→処理 学校では教えてくれない歴史書を読んだみたいでおもしろかった。時勢が右左激しく変わり登場人物も多く、頭の整理が追い付かなくなりながらもワクワクしながら読んだ。

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    投稿日: 2014.03.16
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    全4巻を読破。 司馬遼太郎作品の中では一番読みやすい長編歴史小説だった。幕末モノはあまり好きではない私でもサクサク読めたのだ。 さて、最終巻となる本巻でも、とにかく高杉晋作は日本全国津々浦々動き回る。一箇所にじっとしていられない性格なのか、それとも時代が革命者たる彼をそうさせるのか。 ここにあらすじを書いても仕方がないので、印象深かったエピソードや人物描写を引用したい。 「成功の暁にはよ、俺はその日から消える。あとは頼む」 →長州藩での革命に成功する前夜、革命の果実を味わうことなく革命の成功とともに逃げ出してしまうのである。こんな爽やかな男がかつていただろうか。 「この若者は、おれはかつて困ったという言葉を使ったことがない。思案すれば必ず活路がひらけるものだ」 →司馬遼太郎が高杉晋作を評した描写。これに似たシチュエーションにプロレスラー棚橋弘至の「オカダ(カズチカ)、俺は疲れたことがないんだ」がある(笑)。 ・「やりきれぬ」という気持ちが晋作にはある。息子の顔を見て暮らすことはである。両親と妻と子に囲まれて団欒するという生活から反逆することによって高杉晋作という名の特異な人生を成立させた。息子を抱いて一家の団欒にひたるということをせぬために、いわばそのために晋作の青春の血涙があったといっていい。 ・妻に対してでなく、妻も両親もそして嫡男も含めた家庭という得体の知れぬ存在に対して、晋作も言い分がある。「そういうものを相手にしていては、男子は滅びる」 →まさに革命者の価値観。共感する点アリ。 「おもしろき こともなき世を おもしろく」 →晋作の辞世の詩。私が大好きなセリフ。「なんか面白いことないかなー」という人がいるが、自分で面白い生活を創造するのである。2012年大河ドラマでも平清盛は「おもしろきことをしたいのじゃ」と連呼していた。 何はともあれ読破。次は、黒田官兵衛を題材にした「播磨灘物語」全4巻を読もう!

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    投稿日: 2014.02.22
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    京都政変、長英戦争の揺り戻しを経て佐幕政権となった長州藩に対して、高杉を中心とする攘夷派の革命軍が立つ。その数たったの80名。数では圧倒的に不利な状況の中で、それでも高杉軍は勝利をおさめる。決して高杉の戦術が極めて優れていたわけでもないように思えるし、軍備にさほどの違いがあったわけでもなかろう。やはりここには幕末という時代の大きな流れの力を感じずにはいられない。 松陰と高杉。そして長州の人々を描いたこの作品。印象的だったのは、松陰の思いの強さもあるけれど、やはり高杉の時代の流れを見極める冷静な眼と行動力でした。 おもしろき こともなき世を おもしろく この辞世の句がすべてを語っているような彼の人生。必ずしも新たな時代を自ら創る人ではなかったかもしれないが、彼にとっては最高のハマリ役である、イノベーターの夢を実現させる人として、生き抜くことができた人生だったのではないかと思います。

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    投稿日: 2014.01.29
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    完読。毎度思うことだが、司馬遼太郎氏の本を読むと、偉大な革命家も河原の石の一つとなってしまう。 確かに人が成し遂げることは、絶対にその人でなければならないということではなく、歴史の絶え間ない流れ(河)の中で、たまたまその人が選ばれ、事を成すのかもしれない。 その人物の生き様は心を打ち、感動的であるが、時に滑稽で哀れだ。 天命に生きるということは、自分の人生を生きるということではなく、生かされた命を生きるということかもしれない。

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    投稿日: 2013.12.24
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    結局どっちつかずの 脳内再生で物語終了 高杉晋作の辞世の歌として有名な 「おもしろき こともなき世を おもしろく」 という歌には、野村 望東尼によって添えられた 「すみなすものは心なりけり」 という下の句があったことを 初めて知った。司馬遼太郎はこの下の句を、変に道家的じみていて尻すぼみの感が否めないと批判していたが個人的には、好みだった。 以下 他に印象的だった部分 たとえ少年の身で死んだとしてもその短さのなかにちゃんと春夏秋冬がある。 果たせばすなわち詩とは無用なものなのであろう

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    投稿日: 2013.12.20
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    27歳と8か月と決して長くない人生ですが、様々なことをやり遂げた太く短い人生でした。私も来年27歳。まだ何もできていないし、死すら想像もつきません。とにかく行動しないと何も始まりませんね。

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    投稿日: 2013.12.02
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    おもしろき こともなき世を おもしろく この辞世の句の深さに思いを寄せることが出来た。 高杉の、様々な場面での詩の創作がかっこいい。 以下心に残ったセリフなど 人間と言うのは艱難は共にできる。しかし富貴は共にできない。 生とは天の我を労するなり。死とは天のすなわち我を安んずるなり。 狂ったように踊り狂う。飲みつぶす。豪快さ。爽快。 苦と楽を差し引き勘定すれば三銭が残る。浮世の値段。 司馬遼の文章がかっこいい。膨大な資料を以て書かれているのだな。こんな人が歴史の先生であったのならば。 『世に棲む日日』という題は、高杉の半ばふざけたような辞世の、それも感じようによっては秋の空の下に白い河原の石が磊々と転がっているような印象からそれをつけた。 あと、高杉が、そりゃ無理だろ、ということを、やってみなきゃわかんねー、うまくいくのなら、天が叶えてくれるみたいなのもかっこいい。うん。かっこいい。

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    投稿日: 2013.10.10
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    吉田松陰と高杉晋作を中心に書かれた幕末を舞台にした歴史小説。全体を通して、松陰の弟子を1人の人間として尊重し、絆を大切にする姿勢に感服です。会社も教育現場も、何らかのコミュニティの上に立つ人に必要なものではないでしょうか。

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    投稿日: 2013.10.07
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    高杉晋作ってほんとうにすごい人だったんだな その晋作が師匠と生涯にわたって慕っていた吉田松陰のすごさがよくわからんかった

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    投稿日: 2013.09.23
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    師匠と弟子で対照的な人生。 熱さは引き継がれていている。 それにしても高杉は若死にしたわけだが、明治まで生きていたらどうなったのだろう。天来の革命家でもあり保守的な考えもあるので、あらゆる可能性を想像させてくれる。

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    投稿日: 2013.08.30
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    “どの人間の生にも春夏秋冬はある” おもしろき こともなき世を おもしろく すみなすものは 心なりけり

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    投稿日: 2013.08.03
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    長州藩の革命が成功し、そして晋作の最後。27年と8カ月という短い生涯ながら、人生とは時間ではないなと思います。 長州藩の革命が成功したのち、晋作が言った 「人間というのは、艱難は共にできる。しかし富貴は共にできない。」 面白かったというより、勉強になりました。

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    投稿日: 2013.06.26
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    最終巻 なんか淡々と終わったかんじ 花神の村田蔵六は一度しか出てこないのでは? 今から長州男子の肝っ玉をお目にかけます、 って馬上で言うのが格好いい 長州藩兵との戦い、海外留学を計画 攘夷藩士から暗殺されそうになって、 大阪→四国(丸亀、村岡宗四郎・金比羅、日柳燕石) 愛妾のおうのも一緒 何かというと詩をつくり、唄を歌う 157 作った唄が残っていて、それと知らずに下関の芸者が歌い 伊藤博文が涙する 桜炭、活けた炬燵にうたたねすれば 夢じゃ吉野の花盛り 16 死後は墓前に芸妓を~ 17 伊藤、桂小五郎→高杉→大久保利通の尻馬に乗る。桂は不快 61 島津に暗君なし 77 山県の戦い。陣中に中岡慎太郎 89 山県、味噌徳利、おいそれと出ない。慎重居士 147 人間というのは艱難はともにできる。富貴はともにできない 149 晋作は寡食で食欲なし 298 甘いもの嫌い

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    投稿日: 2013.06.15
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    司馬遼太郎は吉田松陰が好きではなかったというエピソードがナルホド、と。でも松陰なくして高杉晋作は語れない。おもしろきこともなき世におもしろく。短い生涯ではあったけれども、その春夏秋冬を駆け抜けた、その疾走感。爽やかな読後感です。そしてまた、火神を読みたくなった!

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    投稿日: 2013.06.01
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    おもしろかったwwが司馬遼太郎氏のあとがきを読むと、自分の読書の質は、甘いなあとつくづく感じた。読書だから読み手である自分がどう感じようとまあ自由なのだけれど。高杉晋作は28歳足らずで急逝してしまうが、その短い人生のなかにいかに濃く生きたかということには、ホント驚く。彼の行動すべてが後の歴史からみれば、面白いほど読み通りに成功していくwのでカッコ良い☆必然は偶然。逆もまた同様☆彼の存在そのものが奇跡であるかの様。歴史的妄想は楽しいww客観的にみれば、松陰も晋作も革命家。今の時代こんなにも熱く理想を掲げ国の未来に命をかけるなんて、ありえないなww危険な感じすらあるwwしかし、今の時代だからこその複雑さが、人々の身動きをさせなくさせているということはあるとは思う。今の時代も未来からみれば歴史の1ページww幕末の流れを長州から知ることができた意味でも興味深かったww

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    投稿日: 2013.01.30
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    濃密な28年を生きた二人の偉人。後半の高杉の話の方が興奮しますが、それは本人の性格というより、時代のせいかと思います。

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    投稿日: 2013.01.15
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    滑稽だ。 高杉の子どもっぽさ、時代は変革期とはいえ、生き死にの重さが滑稽過ぎる。悲しくもあり、それが「小説だ」と言われているようだった。 ただ、「人生にも春夏秋冬がある」というくだりは好き。 今、私はどの季節かな?とか考えながら読み更けた。

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    投稿日: 2012.12.21
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    吉田松蔭寅次郎とその弟子、高杉晋作の話。この本を読むまでは二人とも教科書に出てくる歴史上の偉人(実際に何をした人かは知らないが。)というくらいしか知らなかったが、この本ではかなり等身大の人物像が書かれているように思える。その分、ホントにそんなにスゴいの?と思ってしまう。吉田松蔭は極端な直情的な性格で身近にいたらかなりウザいだろうな。高杉晋作は適当な理由で藩から金を引き出し、結局派手な芸者遊びや遊蕩に使ってしまう。こんな輩が勤王思想を打ち立て倒幕の立役者になっていく。ある意味面白いかも。

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    投稿日: 2012.12.09
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    高杉晋作の晩年…もっと生きていてほしいと願ってしまった。最後の「27年と8ヶ月でしかなかった」という文に涙が出た。 まさに雷電、風雨のごとき人生。人間として男の人として強烈な魅力を持つ人だと思う。ダンナにはイヤだけど(笑)

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    投稿日: 2012.11.22
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    この時代の背景がうまく書かれているからか、いままで読んだ作品の登場人物たちとのつながりがはっきりと理解できました。 私がもし、学校の先生だったとしたら、絶対に参考資料に生徒に薦めます。 読みごたえがありました。

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    投稿日: 2012.08.23
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     高杉晋作は何をした人なのだろう。一言でいえば、騎兵隊を組織して徳川以前から永遠と続く武力を生業とする武士の地位を貶めた人となる。逆を言えば徳川300年がいかに平和な時代であったかということなのだ。ペリー来航以後、明治維新へと続く激動の時代を敏感にキャッチしたのは、平和ボケした武士階級ではなく庶民だったということ。彼らが時代を変えようとするエネルギーは凄まじいものであった。そんな中、上級武士でありながら高杉晋作は抜きん出た逸材だったのである。ちなみに、坂本竜馬は郷士出なので階級社会に反旗を翻す理由はある。

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    投稿日: 2012.08.10
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    「最後の将軍」「竜馬がゆく 全8巻」「燃えよ剣 全2巻」に続けて「世に棲む日日 全4巻」で、幕末ものは4シリーズ目となりました。 4シリーズのなかで、本書はもっともうまく志士たちの思想の変遷を描けていたと思います。 松田松陰(狂)から高杉晋作(行動)、更には伊藤博文(調整)へと受け渡されていくバトンには、パラダイムシフトの普遍性があります。 歴史から学べることはたくさんあります。 現在生きている先生の話より終わってしまった人の話の方が、結末まで見えているので読んでいて納得することができます。 納得して志向しないとトレースできません。 読み手が納得しやすいという点で、歴史小説は非常に有用だと思います。

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    投稿日: 2012.08.08
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    吉田松陰と高杉晋作、思想家と革命家としての師弟関係にあり、ともに夭逝した人物である。維新回天の中心となった長州藩において、尊皇攘夷から天皇を国家元首とした開国近代化の理論を打ち立てたのが吉田松陰であり、四民平等による革命軍を具体的に組織して藩政を変えたのが高杉晋作である。 江戸時代において、幕藩体制というのは盤石なものとして300年もの徳川幕府と諸侯が支配する体制が続いた。それが揺らぎ始めたのが黒船来航であり、さらに安政の大地震といった自然災害がこの統治構造に対する不信感を高めた。 尊皇攘夷というイデオロギーは、現代社会における脱原発に似ている。それだけを叫ぶのはナショナリズムであるが、それによって規定される枠が拡大する。次の社会システムをつくるために既存の統治構造を分解していくプロセスにおいて、イデオロギーによる熱病は必要なのかもしれない。 長州藩という国は、吉田松陰や高杉晋作という異端児に対して非常に寛容であり、そのために才気ある若者は頭角を現した。一方で当時も現代も共通の日本人政治の体質によって、この統治構造は誰も責任をとらない合議システムによって運営されている。“そうせい候”と揶揄される毛利公は、佐幕派でも倒幕派でも首を縦に振る君主であり、だからこそ時代の趨勢に応じて与党が入れ替わる藩政に若者たちは翻弄された。 それでも吉田松陰は自身の思想を確立するために、脱藩をも辞さずに日本全国への見聞を広めることに努め、結果として彼の国体としての枠組みは日本という島国全体を視野に入れる形となった。江戸時代の幕藩体制に生きる藩士としては異例であろう。 高杉晋作はさらに、藩政の重役を担うべき家柄に生まれたにも関わらず、自身の持つ狂気と奔放さを抑制することなく「動けば雷迅の如く、発すれば風雨の如し」という行動力を持って革命を成し遂げていく。 革命の本質・プロセスを体系的に理解できるという点において、いま現在の混迷を深める日本社会においても参考になる本であろう。既存の統治構造がどのように崩壊していき、新しい枠を規定する若者たちが躍動する。そんな時代が到来している。

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    投稿日: 2012.08.07
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    うーん。歴史の教科書のような感覚で結局最後まで入り込めなかった。 高杉晋作に好感が持てなかったです。

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    投稿日: 2012.07.23