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わたしは真悟(10)
わたしは真悟(10)
楳図かずお/小学館
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    ■10巻「そして愛が」  さとるは元のまりんの家の前で、奇妙な不良少年たちに声をかけられる。  仕事があると誘われ、彼らと共に佐渡へ渡るが、様子がおかしい。  真悟は新潟の港まで、さとるを追って辿り着き、負傷したさとるの血痕を目にする。  そこにいればさとるが戻ってくるのではないかと考え、  まりんから託された(と、真悟が思いたがっている)メッセージを残そうとする。 【全体の感想】  いい年した大人になっても思い出せる感覚が一つあって、それは、  子供時代って物事の考え方がデジタルだったこと。  生活時間すら緩やかな連続体ではなく、今日は今日、  プツッと終わって明日は明日、みたいな。  例えば、現実には幸不幸はスペクトルを成していて、  現在自分がどの位置にいるかを考えるわけだけど、  子供って「今すごく幸せ、最大限MAX」と思うか  「救いようのない不幸のどん底、もうおしまい」って思うか、  all or nothing というか、0か1かのデジタル思考じゃないのかな、と。  0から0.01に増え、次は0.02で、そのうち1になる……のではなく、  0の次は問答無用でバキッと1、なんだよね。  そんな子供たちが、0と1で思考を組み立てるコンピュータを揺さぶり起こしたわけです。  さとるとまりんが、大人になったらまた会いましょうと言って別れたなら、  奇蹟も大惨事も起きなかったんだよなぁ。  「今」にしか意味がない――その強い妄執が、彼ら自身をも呑み込んでしまった、  というお話だと思った。  それにしても、真悟の進化を□→△→○と表現し、ビジュアル化するって凄いっ!  って、初めて読んだときは鳥肌が立つのを通り越して毛穴から何か出てきた(笑)

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    投稿日: 2012.08.18