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彼岸島 48日後…(21)
彼岸島 48日後…(21)
松本光司/講談社
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    漫画喫茶で読みました。 左吉が勝次と会った話から、 勝次が東都ドームで行われる何かの賞品になることを知り、 目的地を東都ドームに決定。 途中で人間を燃やして酒の肴にしていた吸血鬼から東都ドームの武闘会の話を聞き、 東都ドームで天井から吊るされた檻の中に勝次を発見。 狐男に変装して武闘会に飛び入り参加して、 カメレオンの邪鬼を倒して本戦出場を勝ち取る。 ユカポンの「おいしくて止まんない これじゃ太っちゃうよ」のシーンは、この巻。 散々、クソ喰い爺と対峙した後にカレーである。 鮫島が包丁の遠投で吸血鬼に当てて、更に明が鉄筋を投げて包丁の柄に当てるシーンも、この巻。 相変らず投擲が正確無比すぎる。 更に、トイレの便器が異様なほどのクソで埋まってシーンも、この巻。 たぶん明が義手である右手で刀を持っていたことを指摘されて単行本時に修正されたのも、この巻だと思う。 石井が「嫁の飯はうまい」と言いながらレトルトカレーを振舞うっていうギャグなんだろうか? と思ったら「レトルトじゃないカレー」か、紛らわしい。 でも流石にカレールー使ってるんだよね? 流石にこの世界でスパイス調合からやれるとは思えない。 中には数種類のカレールーを混ぜて独自の味を出している人もいるにはいるけど、それも難しいだろう。 だったらカレーはカレールーの味だと思うのだけど。 そしてカレールー使ったカレーなんて、少し料理が出来る人なら失敗する方が難しい・・・。 煮込み方が絶妙とか? 西山の豚汁といい、どこで味に差がついてるのかわりと興味がある。 鮫島は白米のことを銀シャリって呼ぶのか。 わざわざレトルトじゃないカレーを強調するってことはレトルトカレーはそれなりに食べてるってことなのでは。 なのに銀シャリが久しぶりってことは、いつもはライスなしでカレー食べてるんだろうか? 上野の吸血鬼たち、ちゃんとゴミの仕分けしてて偉い。 ていうか、缶の中身がほぼ空とはいえ満杯のゴミ箱を投げて、あの高さの柵を越えられるって、勝次はどんな腕力してるんだ。 太まゆげは、アレで左吉の存在に気が付かないとかマジか・・・。 明たちが出発するときの石井たちの見送り五月蠅すぎない? まだ近くに吸血鬼いそうなんだけど。 実際、少し進んだところで吸血鬼が人間を燃やして酒盛りしてたし。 っていうか、なんで一瞬で人間がボロボロになる量の灯油をかけて燃やしてるのに、吊り下げてるロープが燃えないんだ。 大勢のモブ吸血鬼との戦闘に入って次のコマで吸血鬼が全滅してる描写は・・・大阪でもあったね。 『彼岸島』ではよくある光景。 頭に包丁が刺さったくらいで死なないのは『彼、岸島』の佐々岡で既出。 その包丁の柄に鉄筋を当てたら何故か頭がスッパリと切断されるのも『彼岸島』ではよくある光景。 東都ドームの元ネタである東京ドームって、よく広さの比較に使われるけど、いうほどデカくはないんだよね。 東京ドームよりも広いドーム球場も存在するし、なんならビッグサイトの半分しかないらしい。 ただ、そうはいっても野球場ではあるし、名前からしてインパクトがあるから使われる。 要は大して含有量の多くないレモンを出して「ビタミンCレモン〇〇個分!」とか「タウリン 1000mg !」(要は 1g しかない)みたいなもの。 東都って、まるで『名探偵コナン』の世界観だ。 人間が死にまくるところも似ている。 トイレの惨劇は「水道が止まっているから」だとのこと。 それでもちゃんと便器(があるハズの場所)で用を足してるんだから吸血鬼ってのは律義だ。 このトイレ、最初に入ったときは個室の扉全開で糞が溢れていたけど、鮫島が会場の様子を見て戻ってきたときには閉まっていた。 流石に臭すぎて閉めたのかもしれないが、それには溢れた糞を押し返す必要がある・・・。 ちなみに勝次と左吉が捕えられていた上野は、これよりも臭かったらしい。 このトイレもそうだけど、視点カメラの位置がコロコロ入れ替わるので場所の把握がしにくいときがある。 今回の場合、最初は個室が右側に描かれていたのに鮫島が戻ってきたときは左側に描かれていたので、最初は違う場所のトイレかと思った。 マスクで口(牙がないこと)を隠す作戦は逆効果じゃなかろうか。 明らかに怪しい。 明が勝次の救出に拘る理由は「仲間の大切さ」を教えられたから、らしいけど・・・。 巣鴨でもそうだったように、仲間の大切さしか教えられなかったために他人は平気で見捨てるという。 第一、そんなものは教えられるまでもなく無印『彼岸島』のときから知ってただろうに。 『彼岸島』を出るときに忘れてしまった、ことすら忘れてしまったんだろうか。 巣鴨で石井の嫁と子供を見捨ててたら上野は空振り(まだ雅はいるかもだけど)だった。 明たちが東都ドームに着いたときに予選実施中ってことは、上野経由してたら勝次は間に合わなかった。 そもそも左吉に会わなければ勝次が何処に行ったのか分からない状況だった。 やっぱ人助けはしておくべきって教訓なのかな。 --- 石井: クソ喰い爺に嫁と子供が捕まっていた人間。 勝次の帽子を被った左吉を助けたために明がクソ喰い爺を倒すことになり、嫁と子供が救出できた。 石井の嫁: 料理が上手らしい。 でも出されたのはレトルトカレーだ。 山下: 最初、石井と一緒にクソ喰い爺を倒しに行こうとしていた人。 レトルトカレーを囲んでいるメンバーを見るに、この人の嫁や子供もクソ喰い爺に捕まってたっぽい? 勝次: 明の仲間。 ウルトラ小四。 姑獲鳥に連れ去られて上野に捕まっていた。 襲ってきたヤツのチンコを噛みちぎったため、一緒に捕まっている大人たちから恐れられている。 っていうか、やっぱ若い男も襲われてるのね。 左吉の兄貴分。 吉田のじいさん、左吉と共に脱走したものの途中で見つかり東都ドームで行われる何かの賞品にされる。 左吉: クソ喰い爺から救出した子供。 勝次と面識があり、帽子も勝次から貰った。 勝次の弟分。 父親は空手の師範代。 東京で家族三人で吸血鬼を撃退したり隠れたりしながら生きていた。 でも遂に吸血鬼に囲まれて殺され左吉のみ生け捕りにされて上野に連れていかれた。 そこで勝次に出会い一緒に脱走。 途中で勝次が東都ドームで行われる何かの賞品としてして吸血鬼に捕まる。 その際に帽子を託される。 明に助けを求めるために巣鴨まで逃げて来てクソ喰い爺に捕まる。 自分では何もできないくせに他人を憐れんで救いたがったりする(でも口だけ)トラブルメーカー予備軍。 また、勝次の野球帽を「形見」と言ってしまう無自覚クズ。 ちなみに左吉の方が勝次よりも歳上らしい。 デブの左吉: 左吉のこと。 勝次呼称。 吉田のじいさん: 勝次と一緒に上野に捕まっていた爺さん。 勝次と仲が良い。 元々は空き巣で生計を立てていた。 鍵開けのプロ。 吉田のジジイ: 本性を現した吉田のじいさん。 実は子供が嫌い。 脱走時に勝次と左吉を裏切って独りで逃亡する。 (が、勝次の機転の副作用で逃亡がバレて、たぶん捕まって殺されてると思われる。) ハゲ野郎: 左吉を襲おうとしたハゲ。 「俺が女だって信じ込めば穴は同じだろ」とのこと。 新入り: 上野に連れてこられた新入り。 尻に針金を隠していた。 この針金により、吉田のじいさんが牢屋の鍵を開けて脱走できた。 でも、この新入りは「新入りは騒ぐから」との理由で置いていかれた(寝てた)。 太まゆげ: 上野から脱出した勝次が空腹のために崖から落ちたところに出くわした吸血鬼。 勝次を東都ドームで行われる何かの賞品にしようと提案する。 どれだけ勝次が生意気でも殴るだけで食べたり血を吸ったりしない意外と理性のある吸血鬼。 ボケ吸血鬼: 太まゆげのこと。 鮫島: 明の仲間。 隻眼なのに観客席からドームの天井に吊り下げられた檻の中の勝次の顔が腫れていることまで見える驚異の視力。 吸血鬼が邪鬼を倒したのを見て「吸血鬼のクセに」と言っていたけど、そもそも「人間のクセに」が隣にいるぞ。 ネズミ: 明の仲間。 勝次を見捨てて東都ドームへ行くのをやめようと言ったと思ったら、 ユカポンが東都ドームへ同行するからついて行ったり、 筏で留守番しようと主張したかと思えば、 ユカポンのライブの話を聞いて吸血鬼への殺意が湧いたり、 情緒が忙しいクズ。 ユカポン: 明の仲間。 元アイドル。 東都ドームライブを夢見ていた元アイドルなのでボロボロになったドームを見て涙する。 糞の溢れたトイレで嘔吐したりするヒロイン。 サカナの邪鬼: 東都ドームで行われている武闘会の予選で投入されている量産型邪鬼。 複数匹投入されている。 普通の吸血鬼でも倒せるヤツがいるレベルの強さ。 カメレオンの邪鬼: カメレオンのような見た目の邪鬼。 尻から頭が生えており、首からは触手のような尻尾が生えている。 カメレオンっぽい見た目ではあるが舌で攻撃したり消えたりはしない。 「バジュー バジュー」と鳴いているのでバジリスクかもしれない。 武闘会の予選に投入されたが、異様なくらいに強い。 でも明に瞬殺される。 モブ吸血鬼: 明にカメレオンの邪鬼が間違いだから手を出さずに待っていた方が良いと助言してくれた吸血鬼。 本人はカメレオンの邪鬼に踏みつぶされて死ぬ。 狐野郎: 明が武闘会に飛び入り参加するために変更した姿。 狐の仮面を被り、和服で、刀を所持している。 狐男: 狐野郎のこと。 サブタイトルのみで本編では呼ばれていない。 狐仮面: 狐野郎のこと。 勝次の帽子: 平和のシンボルであるピースマークが付いた野球帽。 野球帽なのに野球チームのエムブレムじゃないのか。 明のコート: 新田から貰った大切なコート。 形見でもある。 ネズミの服: お気に入りらしい。 それにしてはブリブリしすぎである。 東都ドーム: 上野へ行く途中にある、勝次が賞品として捕まっているらしいドーム。 英字名は TOUTO DOME というローマ字と英語の混合。 おそらく元ネタは東京ドーム。 現在は闘技場になっている。 外見の格子状の模様はコマによって違う。 goo??? NITON : 東都ドーム球場内に貼られている看板。 ゲームだろうか? 武闘会: 東都ドームで行われる大会。 吸血鬼の娯楽。 人間と邪鬼を戦わせたり、腕自慢の吸血鬼が自分で戦ったりする。 飛び入り参加アリ。 今回の大会では優勝者に九州か四国あたりの地域を任せてもらえるのでは?との噂がある。 勝次は副賞のようなもので、血をビールかけのビールのように扱われたりするらしい。 邪鬼と戦う予選と、本戦がある。 予選の具体的な通過方法は不明。

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    投稿日: 2023.12.22