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クリスマス・プレゼント
クリスマス・プレゼント
ジェフリー・ディーヴァー、池田真紀子/文藝春秋
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総合評価

123件)
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20
44
34
7
2
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    非常に面白かったが、一部大満足とはいかない短編もあったため、惜しくも★5とはならなかった。 個人的には「三角関係」がどんでん返しという意味で衝撃的だったかもしれない。しかも、リンカーン・ライムシリーズとはまた違った種類のどんでん返しだったので、そういう意味でも印象に残った。 逆に表題になっている「クリスマス・プレゼント」は、もちろん面白かったのだが、いつものクオリティから考えると期待以上とは言えなかったのが少し残念だったかもしれない。

    1
    投稿日: 2025.11.04
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    ほぼどんでん返ししかない短編集 大変レベルが高く、読後感は良かったのだけれど レベルが高すぎてパターン化してる気も とはいえ、来るぞ来るぞとわかっていてもしっかりバックドロップをかけられるのだから凄い ディーヴァーの長編はどうも、残りのページ数で 「あと◯回はあるな」とか弄り回しすぎて結局最初のいらなくないか?とかなっちゃうけれど 短編は大体ワンパンチKOを狙いに来てるのでそういう意味では僕にとってディーヴァーは圧倒的に短編派なのです さくさく読めて驚けて良い読書でした

    12
    投稿日: 2025.09.23
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    初めて読んだ作者だったけどとても楽しめた。短い短編なのにしっかりしたオチにつながってて、とてもいい時間だった。ぜひ長編の作品も読んでみたいな。

    1
    投稿日: 2024.03.16
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    アメリカの作家ジェフリー・ディーヴァーのミステリ短篇集『クリスマス・プレゼント(原題:Twisted)』を読みました。 ここのところミステリ小説はアメリカの作家の作品が続いています……ジェフリー・ディーヴァーの作品は、7年前に読んだ『007 白紙委任状』以来なので久し振りですね。 -----story------------- ひねりにひねった短篇16連発。 原題もズバリ“Twisted”。 これぞ「どんでん返しの魔術師」ディーヴァーの真骨頂だ! スーパーモデルが選んだ究極のストーカー撃退法、オタク少年の逆襲譚、未亡人と詐欺師の騙しあい、釣り好きのエリートの秘密の釣果、有閑マダム相手の精神分析家の野望――。 ディーヴァー・マジックが次々に炸裂するミステリー短篇集。 お馴染みリンカーン・ライムとアメリア・サックスが登場する「クリスマス・プレゼント」は本書のための書き下ろし。 2006年週刊文春ミステリーベスト10第8位、このミステリーがすごい!第2位。 ----------------------- 2003年(平成15年)に刊行された短篇集……以下の16篇が収録されています。  ■はじめに 池田真紀子  ■ジョナサンがいない(原題:Without Jonathan) 土屋晃  ■ウィークエンダー(原題:The Weekender) 土屋晃  ■サービス料として(原題:For Service Rendered) 土屋晃  ■ビューティフル(原題:Beautiful) 池田真紀子  ■身代わり(原題:The Fall Guy) 土屋晃  ■見解(原題:Eye to Eye) 森嶋マリ  ■三角関係(原題:Triabgle) 池田真紀子  ■この世はすべてひとつの舞台(原題:All the World’s a Stage)  ■釣り日和(原題:Gone Fishing) 土屋晃  ■ノクターン(原題:Nocturne) 池田真紀子  ■被包含犯罪(原題:Lesser-Included Offense) 池田真紀子  ■宛名のないカード(原題:The Bkank Card) 藤田佳澄  ■クリスマスプレゼント(原題:The Christmas Present) 池田真紀子  ■超越した愛(原題:Together) 藤田佳澄  ■パインクリークの未亡人(原題:The Widow of Pine Creek) 池田真紀子  ■ひざまずく兵士(原題:The Kneeling Soldier) 池田真紀子  ■解説 三橋曉 原題は『Twisted』……つまり「ひねり」で、その名の通り全ての作品でどんでん返しが仕込まれている、、、 ストーカーに悩むモデル、危ない大金を手にした警官、罪を認めない悪党と対峙する検事など、ディーヴァー度が凝縮された全16篇。 どんでん返しがメインの秀逸な作品が並んだ短篇集でしたねー 16篇、どの作品も意外性のある結末が待っていて愉しめました……そんな中で特に面白かったのは、 ピート・アンダーソンは古本屋から万引きしてきた書籍『三角関係』をなめるように読み、三角関係が引き起こした殺人事件の一部始終をしっかり頭に入れ、同居しているモーと彼女と付き合っているダグとの三角関係を解消しようと計画する……この叙述トリックにはやられました、途中にヒントも隠されていたんだけど心地よく騙された『三角関係』、 有罪が確実な裁判、その被告人レイ・ハートマンは優秀な弁護士を雇い無罪を勝ち取るが、法廷で最後に検事ダニー・トリボウはある質問をする、そして、その質問こそが……すっきりしてわかりやすい、そして結末が心地良い法廷闘争を描いた『被包含犯罪』、 四肢麻痺で車椅子の犯罪学者を主人公としたリンカーン・ライム・シリーズのスピンオフ……クリスマスの日、少女カーリーが自分の母親スーザンが行方不明になって探して欲しいとライムに頼んできたことから、ライムはパートナーのアメリア・サックス等と捜索を行うことになり、それがきっかけで家族のトラブルに巻き込まれる『クリスマスプレゼント』、 の3篇かな……それ以外では、 夫ジョナサンの思い出に苦しんでいる34歳のマリッサは一人のハンサムな男性と知り合った……しかし、その男は殺人鬼だった というドキドキの展開の『ジョナサンがいない』、 ハリー・バーンスタインはNYのパーク・アヴェニューにオフィスを持つセラピスト……患者で1980年代にドナルド・トランプが建てた豪奢な高層ビルに住んでいるパッツィ・ランドルフが彼にひとつの転機をもたらす『サービス料として』、 夫スタンを消したいキャロリンは、帰宅途中のガス・ステーションで強盗に襲われたところを前科者のローレンスに助けられ、彼の手を借りて夫を殺害しようとするが……因果応報、天網恢恢疎にして漏らさず的な展開がスッキリする『身代わり』、 保安官助手のエド、ボズは強盗殺人事件の目撃者としてナサニエル・ホーソン校時代の同級生ネイトから無理矢理証言を得ようとしていた……ネイトはエドとボズが学生時代に虐めていた人物で、その間には当然、見解の相違があり、当然の結末に向かう『見解』、 殺人事件が頻発しており幼い娘ジェシカから心配されながらも、休日の気分転換のために釣りに出かける父親アレックス……その釣り場には言動が不審な一人の男性が! 温和な家族小説的な展開から不気味で異常な世界への転換が見事な『釣り日和』、 音楽をこよなく愛するマンハッタンの警官トニー・ヴィンチェンツォは、ニュー・アメリカン交響楽団の第一ヴァイオリン奏者エドワール・ピトキンがストラディヴァリウスを強盗に取られる瞬間に居合わせたことから捜査に加わることに……彼が突き止めるた犯人は、まだ若い少年だった! 心がぞわぞわする嫌な展開の作品が多い中、心温まる展開に好感が持てる『ノクターン』、 あたりが印象に残りました……面白かったなー リンカーン・ライム・シリーズは機会があれば長篇を読んでみたいですね。

    1
    投稿日: 2024.03.09
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    本の雑誌・どんでん特集から。あと、クリスマスってことでこのタイミングで。表題作は悪くなかったけど、おしなべていまひとつだった。自分にとっては、残念ながらあまり良いプレゼントにはならんかった。

    1
    投稿日: 2023.12.27
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    ジェフリーディーヴァーの短編集。原題は「TWISTED」つまり「ひねり」。原題の通り収められている16の短編はほぼすべてどんでん返しのある意外性に満ちた作品となっている。ディーヴァーというとリンカーンライムシリーズなどの長編で有名だが、短編でもその手腕はいかんなく発揮され、長編作品を読んだことがない読者でも楽しめる。その意味では本書をディーヴァーの入門編と見なしても可。ただし表題作の「クリスマス・プレゼント」はリンカーンライムシリーズの短編なのでシリーズを読んでおいた方が背景が理解できるだろう。一読して心に残った作品は「ビューティフル」と「宛名のないカード」だ。前者はストーカーに悩まされるスーパーモデルがとった究極のストーカー撃退法、後者は妻の不倫を疑う夫が妻の怪しい行動から一枚のメッセージの何も書かれていないクリスマスカードを見つけ、不倫相手に送るものだと推定していき…という話だ。短編のような長さだと読者を欺こうとする作者の意図がすぐに察知できてしまうと思いきや意外にわからないもので簡単にだまされることが多かった。もっとも半分読んだあたりでネタがわかってしまうものもあるにはあったが。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou19110.html

    1
    投稿日: 2023.12.17
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    「ジョナサンがいない」「ウィークエンダー」 「サービス料として」「ビューティフル」「身代わり」 「見解」「三角関係」「この世はすべてひとつの舞台」 「釣り日和」「ノクターン」「被包含犯罪」 「宛名のないカード」「クリスマス・プレゼント」 「超越した愛」「パインクリークの未亡人」 「ひざまずく兵士」を収録。

    1
    投稿日: 2023.07.18
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    どの短編も2時間の映画として成立する精緻で洒落たストーリーばかり。読み進みながら、この役はヴィゴ・モーテンセン、これはエディ・レッドメインそしてこっちはライアン・ゴズリングというように登場人物が生き生きと目の前に浮かんでくる。久しぶりに短編を堪能した。

    0
    投稿日: 2023.04.03
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    どんでん返りまくりというか、最後まで分からんというか。しかも短編なので続々と来るので贅沢にも後半はやや飽きてくるというか慣れるというか。美人は3日で飽きるとはよく言ったもんだよ。 というわけで後半もクオリティは落ちてないかもしれんけど、どうせひっくり返るんでしょこれとか穿った見方をしてたら更にダブルでどんでんされたりするからね。向こうも分かってるな。

    0
    投稿日: 2023.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集だが、非常にレベルの高い作品の集まりだった。 ジョナサンがいない が1番好き。こういうミスリードは上手く騙されると気持ちいい。確かに読み返してみると、これから会う男と恋愛するとは一言も書いてなかった。ニッケルバックのsaving meを思い出した。 他では サービス料として も好き。 後半になるにつれ、パターンが読めてきた部分はあるが、それでもどれも楽しめた。

    0
    投稿日: 2023.03.06
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    J・ディーヴァーの短編集。 16作品収録でページ数だけ見れば長編小説級。  短編小説を真っ向から感情移入して読む人はいないでしょう。 どれだけドラマティックな結末を用意しても登場人物に思い入れようが無いのだから仕方ない。  ならばひたすらにエンターテイメント性、読者を驚かし裏切ることに傾倒してゆこう。 ただ短い話ではないです、予め短編とはどうあるべきかを作者なりに捉え定義して作られています。 本作はそんな短編集です。    私は本作を一種のパズルクイズのように考え、直感的に誰が悪意を持っているのか答えるように読んでいきました。 当たれば喜び、外れれば驚く、そこには至極単純な感情しか湧き上がっていないのですが面白いのだから何の問題もないです。 大きな展開の起伏と複雑な感情が欲しいのなら大人しく長編を読めばいいのですよ。   短編に求められてるものを見極め書かれた本書は「クリスマスプレゼント」程の一大イベントではないが大きなサプライズになりました。

    0
    投稿日: 2023.03.01
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    どの短編も飽きずに楽しく読めました。 ただ、次から次へと永遠に裏切りが続くので若干ストレスもたまり、一気に読むことが難しくて読み終わるまでかなり時間が掛かってしまいました。笑 設定に驚いて読み直したのは「三角関係」で、ずっと記憶に残りそうなのは「ビューティフル」と「ひざまずく兵士」かな。

    0
    投稿日: 2023.03.01
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    流石のどんでん返し短編集。 ビューティフル、クリスマスプレゼントが良かったかな。独白のやつも良かった。

    0
    投稿日: 2023.02.12
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    ミステリー短編集。 ミステリーは好きだがやっぱ海外の著者さんだと風景がイメージしづらく、、読むの大変でした、、 個人的には最後のひざまずく兵士がシンプルだけどとても面白かった。

    2
    投稿日: 2023.02.04
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    短編集。 結末が面白い。 訳者が違うせいか読みやすいものと読みづらいものがありましたが。 どんな結末が待っているのかを楽しみに読みました。

    2
    投稿日: 2023.01.30
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    ジョナサンがいない★★★☆ ウィークエンダー★★★ サービス料として★★★★ ビューティフル★★★★ 身代わり★★★ 見解★★★ 三角関係★★★★ この世はすべてひとつの舞台★☆ 釣り日和★★★ ノクターン★★★★ 被包含犯罪★★★★ 宛名のないカード★★★ クリスマス・プレゼント★★★★☆ 超越した愛★★☆ パインクリークの未亡人★★★★ ひざまずく兵士★★★★

    0
    投稿日: 2022.12.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ジェフリー・ディーヴァーのショートミステリ集。表題となっているクリスマス・プレゼントや、ウィークエンダーなど、どんでん返しを楽しめる。ニューヨークの街が出てくるので、ふとした風景は想像できるのだけど、ショートショート的にそのあたりは端折られているので、やや一気に結論(逆転)まで走っていく。 スーパーモデルが、ストーカーに追いかけられ続け、最後にとった整形で普通の女になるという方法、など通常は取らない方策を用いて読者を欺く手法をとってくる。一つ一つの短編を、味わいながらゆっくり進んで、一冊を終えられる幸せ。

    0
    投稿日: 2022.07.05
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    僅か30-40ページだが、かなり中身の濃い短編が盛りだくさん。テイストもそれぞれ異なり楽しめる。短編が好きになってきた。

    2
    投稿日: 2022.05.14
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    J,ディーヴァ得意の「大どんでん返し」が、次々と押し寄せる。しかも必ずしも「勧善懲悪」ではなく、あと味の異なるものばかり。 前書きで「作者は読者に責任を負っている」と言い、長編では期待される結果を裏切らないように作ったという。 それが短編では、あと味が妙などんでん返しの結末を意識して取り入れている。 そこが、なんとも楽しそう。 短編って「イイね」ってこと……。

    1
    投稿日: 2021.12.28
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    どの短編もテンポよく読み切れる。ただ、一冊読了した後、どれが一番おもしろかったと問われても「コレ」という一編が思い浮かばない。

    0
    投稿日: 2021.09.04
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    ライムの短編は面白かったが…。他のはどうにもシニカルな結末ばかりでやや食傷気味。シェイクスピアの短編のように、オチのわからない話もあった。

    0
    投稿日: 2021.06.22
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    16篇の短篇、安定した出来。作者の才能が偶然でないことが必然である。 全篇に何かしらの仕掛けがあり、またそれらに嫌味がなく素直に受け入れられるのが嬉しい。特に、池田真紀子訳が良い、個人的には。 ただ、やはり海外作品特有のクセは否めない。例えば本作で、「ティッシュ」は「クリネックス」となる。 また、連城三紀彦を超えなかったことにも言及しておく、これまた個人的に。

    0
    投稿日: 2021.03.12
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    面白い。どの話も、最後にどんでん返しが用意されていることが多く、話としてもしっかりまとまっていて面白い。 ジョナサンがいない 叙述トリックというべきか、男の正体と女の目的がわかった時のスッキリ感 ウィークエンダー  サービス料として ビューティフル 美しさ、というものが時に人生を狂わせることも…面白い 身代わり  見解 三角関係 これぞ叙述トリック 被包含犯罪 シリーズ化して欲しい。すっきり 宛名のないカード 嫌ミス系かな。 クリスマス・プレゼント どんでん返しからのどんでん返し、からのどんでん返し。すっきりします。 超越した愛 この小説をここまで読んだ人は、割と序盤にオチに気づくかな。 パイんクリークの未亡人 強い女。これもどんでん返し系だけど、最後のところはやはりもうここまで読んだ人は気づくかな。 ひざまずく兵士 ブラックジョークが聞いたオチで秀逸。

    0
    投稿日: 2021.03.01
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    このミス海外編2017年版2位。ジェルリー・ディーヴァー初の短編集。短編16編は流石にしんどい。表題作のみがリンカーン・ライムシリーズでその他はいろんな設定。面白いのも何作かあったけど色々あり過ぎてあんまり覚えてない。設定が多様なので状況理解するのがしんどくて。もともと短編集苦手なもんで。まあ、季節的には良かったかも。

    0
    投稿日: 2020.12.23
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    リンカーン・ライムシリーズは好きですが、短編は初めて。 気持ちよく騙されます。見事な仕掛けと16話というお得感。 結末を読んだ上で、気を取り直してもう1回読み直してしまう話もありました。

    0
    投稿日: 2020.05.07
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    池袋・梟書茶房で出会った本。 (全ての本にカバーが掛けられて売られており、あらすじで本を選ぶ体験) 買ったときは、1月にクリスマス・プレゼントって本を引くってどんな状態wと思ったが、読み始めたら止まらなくなった。

    0
    投稿日: 2020.01.26
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    クリスマスにふさわしい気の利いた短編集で、ページを開くのが楽しみだった。ただ、ディーヴァーの短編というのは知らなかったので、海外フェアに入っていなかったら読まなかったかもしれない。 ビギナー向きだったし、すぐに読めそうだったが、文庫で600ページ近く、読み終わるのに時間がかかった。 短編というと最後のどんでん返しとが、気が利いたコント風とか、パズルを解く楽しみとか、短い中にも遊びがあるものが多い。 これはディーヴァーらしくというのか、短編といえどもストーリー性があって、読んでいると物語が出来上がる、それが面白いこともあれば何か少し気合が入りきらないものもあった。 「ジョナサンがいない」「サービス料として」 だまそうとして馬鹿な失敗する。計画を煉りつくしたつもりで墓穴を掘ってしまう。 「三角関係」 どうも他に好きな人が出来たらしい。「三角関係」という本を買ってきてじっくり読んで研究をする。この手なら相手をうまく殺せるのではないか。何食わぬ顔をして、一緒に猟に出かける。ここだ!と本の通りの場面は逃したが、何とか目的は達した。さて空港まで帰ってきたら。 これは最後でやられた。そうだったのか。これオススメ、巧い。 もう一編 「この世はすべてひとつの舞台」 シェークスピアが意欲的に脚本を書いていた頃だという時代がかった物語が実にうまい。 芝居を楽しんで帰り道、名士だった父親がムルタにはめられた話を聞く。今は好きな芝居代もやりくりする生活だ。敵は父親の土地を元に肥え太っている。復讐だ。橋の上で決闘だ。今ではムルタは宮中にまで取り入っている男である。決闘の声で治安官が駆けつけた時にはムルタは橋から突き落とされ岩に頭をぶつけて死んでいた。 裁判が行われた、犯人にされたクーパーは申し開きにこういった。 「わたしたちは芝居の稽古をしていたのです、そこに通りかかったムルタさまが、私があまりに下手で稽古をつけてくれたのです。軽く突くとよろけて、手摺にぶつかり不幸にして崩れ、落ちてしまわれたので私は胸が塞がる思いでございます」 ムルタは芝居好きだったが。民衆に憎まれている。うぬぼれやでつい剣を抜いたのだろう。と検察官は考えた。 そこで呼ばれたシェークスピアが証人に立った。「クーパーは芝居を愛好していて、一度舞台で演じてみたいといって来ました。台詞も優雅でいいので剣も練習して置くようにといったのです」 私の次の戯曲ですか?推敲中ですが。仮の題は「ヴェニスのムーア人、オセロー」と呼んでおります。 クーパーは放免された。 その夜は仲間が集まって祝杯を挙げた、決闘中どういう手順で誰が助けたか興味深いが、少なくともシェークスピアは一枚噛んでいた。 「クリスマス・プレゼント」 短編というには少し量が多い。車椅子の気難しいリンカーン・ライムはクリスマスの騒ぎが気に入らない。母親が家出したという少女が尋ねてきた。なんだかだとぶつくさ言いながらそれでも少女の訴えに協力する。リンカーンファミリー総出で、アメリアは昔のカーレースの腕を生かして雪の積もった橋の上を突っ走って、真っ赤なカマロを追跡する。介護師のトムは車椅子の後ろにリースをつけてライムに怒鳴られる。ちょっとテレもあってクリスマスをあからさまに楽しめないライムがなんだか可愛いらしい。 母親も無事に見つかり、結婚詐欺師まで捕まえて、ご機嫌なライムは主義に反して母子のパーティに参加する。オールスターが顔をそろえた、クリスマスストーリーだった

    0
    投稿日: 2019.12.26
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    ショートストーリーの中に、どんでん返しを盛り込んだ、驚きアイデア満載の短編集。残念なのは翻訳。堅すぎて、白々しいというか、芝居がかっていてイマイチ入り込めない。文化的背景も分からない部分があるので、作品の良さを100%楽しめたとは言えないのが残念。

    0
    投稿日: 2019.06.17
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    ディーバーの短編集。20〜30ページのものがほとんどですが、どれもが綺麗な設定で最後にきちんと落とす、ひとつひとつが短篇とは思えない仕上がりです。余りに綺麗な落としに思わず読み直したり、本当にどっぷりディーバーの世界に浸かりました。「身代わり」「三角関係」「釣り日和」「パインクリークの未亡人」が特に好み。後味の優しいものもあるけれどやっぱりブラックが似合うと思います。表題作はリンカーンライムシリーズのひとつで、またちょっと違った読み応えがありました。16編全て、しっかりと楽しめて素晴らしかったです。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    ジェフリー・ディーヴァーの作品だったので。 長編のどんでん返しのすごさからいって 短編も面白いだろうなと予想してはいたが、 予想以上に面白かった。 いつもの登場人物に入れ込めるシリーズ物も好きだが、 色の付いてない人たちが出てくるのもニュートラルに読めて良かった。 なので、ライムたちが登場した作品が、話としては面白かったが、 墨絵の世界に絵の具をぶちまけたような違和感があったことは否めない。 自分としては、一番面白かったのは「三角関係」かな。

    0
    投稿日: 2019.06.05
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    「ドンデン返しの達人」による、最初の短編集。 まだその手練れは熟していないというか、ドンデンというよりは皮肉っぽい。膝あたりまでの落とし穴、ぐらいの感じ。殺しとかストーカーとか陰惨な話が多くて、その辺もちょっとどうかな。 表題作はリンカーン・ライム物。

    0
    投稿日: 2019.06.04
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    "16の短編集。ジェフリー・ディーヴァーさんの作品を初めて読む。映画化されたボーンコレクターは、好きな作品の一つだが、原作者を意識したことはなかった。 本書に収められているいずれの作品もひねりのきいた作品ばかりで、最後まで読まないと、どんなお話になるかがわからない。 私の好きな作品は、「ノクターン」。現代のおとぎ話のような心温まる作品。 リンカーン・ライムさんが主人公のシリーズを読み始めてもいいかと思った。"

    0
    投稿日: 2018.11.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全編を通じて、最後にどんでん返しがある短編集。 よくある、最後の一行で驚く、系ですが、 これぐらいの短編でも十分に楽しめます。 素直に終わらないのは固定として、1回だけでなく2回ひっくり返るような話もあり 今回はどのパターンかと想像して読むと楽しいです。

    0
    投稿日: 2018.11.15
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    頂きものです。外国作家のミステリは初。長編作家のショートショートは一気読み。ビジネスに続きこちらでも新しい領域へのきっかけをもらいました。ハマる深さは未知なれど先ずはこの作家の作品に手を付けます。ありがとうございます。

    0
    投稿日: 2018.10.09
  • 九割当たりの傑作短編集

    とにかく贅沢な短編集。どんでん返しのオンパレード。個人的には最後が一番好き

    0
    投稿日: 2018.09.08
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    手練れた作者でさえも、大どんでん返しのカタルシスを味わうには、そこそこ長めの文章が必要だと痛感させられた作品です。

    0
    投稿日: 2018.01.01
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    短編なのに全てに違ったどんでん返しがあって面白かった。いつも短編集に感じる物足りなさがなかった。 短くても騙されて面白い、さすがディーヴァー! 『サービス料として』『身代わり』『三角関係』『ノクターン』『クリスマスプレゼント』『パインクリークの未亡人』『ひざまずく兵士』が良かった。 あまり好きじゃない短編集で、16本のうち7本も気に入るとは…本当に大満足♪

    0
    投稿日: 2017.12.27
  • ドンデン返し16連発!

    ドンデン返し16連発の贅沢な短編集。 短編のディーヴァーもなかなか良いではないか。 16作品のどれも甲乙つけがたい秀逸なストーリー。 作者自身がまえがきでネタばらししてるとおり、究極の善が究極の悪として描かれるパターンが長編にはない短編の醍醐味と言える。

    0
    投稿日: 2016.07.21
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    どんでん返しがあると知人にオススメされて読んだ本。 海外モノは遠のきがちなのだが、ボーンコレクターの作者と知り前のめりで読んだ。 短編集で訳者も複数。 訳によって雰囲気が違ってくるね。

    0
    投稿日: 2016.05.28
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    ジェフリー・ディーヴァーの短編集。表題作は書き下ろしでリンカーン・ライムが主人公。 どの短編も読者の予想を裏切る結末。叙述モノもあるしハートウォーミングもあるし、痛快なものもあるし、そりゃひでえっていうものもある。 「クリスマス・プレゼント」 これがリンカーン・ライムもの 「ノクターン」 は良い話だけど、予想を裏切るという展開はない。音楽に詳しい警官の機転、その機転を良い感じに見逃してあげる上司。 「サービス料として」 これがホントに記憶に残ってなかった。 と思ったら、これが面白い。犯罪者を最後に大逆転で陥れるラスト。精神治療というシリアスな導入、精神障害者による犯罪。どうすんだよ、これと思わせて…という構成も良い。

    0
    投稿日: 2016.01.06
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    ミステリー短編集。外国の作品は名前とか地名とか頭に入りづらいのが玉にキズ。しかしあの手この手のどんでん返しで面白かった。個人的には後半の方の作品の方がいいですね。今度はこの作家の長編も読んでみようかな。

    0
    投稿日: 2015.07.31
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    ディーバーといえば、ひねったストーリー展開が売りだが、短編もまたいい。 長編みたいに複雑な展開にはなっていないが、最後にどんでん返しがある作品が多いのは、やはりディーバーならでは。 ただ、作品の通りにあれだけ間違った犯人を挙げてしまうと、アメリカの警察は怒られるだろう(笑)

    0
    投稿日: 2015.05.19
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    図書館の本 読了 内容(「BOOK」データベースより) スーパーモデルが選んだ究極のストーカー撃退法、オタク少年の逆襲譚、未亡人と詐欺師の騙しあい、釣り好きのエリートの秘密の釣果、有閑マダム相手の精神分析医の野望など、ディーヴァー度が凝縮されたミステリ16作品。リンカーン・ライムとアメリア・サックスが登場する「クリスマス・プレゼント」は書き下ろし。 リンカーン・ライムはさすがです。この短編集の中では一番好きな作品となりました。 どれがすき?って目次を見返したら池田真紀子さんの役のものが好きだと気がつきました。 Twisted by Jeffery Deaver

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    投稿日: 2015.02.12
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    ジョナサンがいない ★★★☆☆ ウィークエンダー ★★★★★ サービス料として ★★★☆☆ ビューティフル ★★★☆☆ 身代わり ★★★★☆ 見解 ★★★★☆ 三角関係 ★★★☆☆ この世はすべてひとつの世界 ★★★☆☆ 釣り日和 ★★★☆☆ ノクターン ★★★★☆ 被包含犯罪 ★★★★☆ 宛名のないカード ★★★☆☆ クリスマス・プレゼント ★★★★★ 超越した愛 ★★★☆☆ パインクリークの未亡人 ★★★★☆ ひざまずく兵士 ★★★★☆

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    投稿日: 2015.01.08
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    ジェフリー・ディーヴァーの短編集。 短い中でも相変わらずのどんでん返し。 予想を裏切られっぱなし。(いい意味で) 善人と思ったら悪人で、悪人が騙されて‥ いやー、面白い。 リンカーン・ライムシリーズ最新作を手に入れたので年末は楽しめそう。

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    投稿日: 2014.12.26
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    捻りの利いたミステリーの短編16編でわりと普通に楽しめた。あっさりしていて味わいや余韻は少な目だと思う。「三角関係」にはけっこう驚き。好みは「ノクターン」だろうか。池田真紀子氏の訳は読み易くていいですね。私的にはまた長編が読みたくなった。

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    投稿日: 2014.12.16
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    この短編集の原題は「Twisted」なのですが、まさにどの短編も捻りがきいた作品ばかりです。 どの作品もあっと驚く結末で、本当におもしろくておすすめです。

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    投稿日: 2014.11.18
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    こら凄い。 最初は何てことのない不通の話なんだけど、 最後にひっくり返される。 しかも短編全部。 よくまあこんなこと考えつくよなー。 「へー」とか「ほー」とか唸りたい人には超オヌヌメ。

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    投稿日: 2014.10.18
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     日本語訳で「ポーカー・レッスン」が最近出たらしいことが分った。  で、どんなものか調べてみたら、短編集だったので読もうかどうしようか迷っていたら、リンカーンライムシリーズも入っているらしい。  それなら読むかとさらに調べたところ、やはり出版済みの短編集本著があり、ライム物が収録されているとのことで、こちらから読むことに。  時間的にライムシリーズのどこに位置するかは不明。  本著の原題は「Twisted」で「ねじれた。よじれた」と訳すらしいが、短編でもどんでん返し感は十分。

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    投稿日: 2014.10.14
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    リンカーン・ライムシリーズのジェフリー・ディーバーの短編集。 殆どにリンカーンは出てきませんが、一つだけ、 リンカーン・ライムシリーズの短編が含まれています。 長編とは異なり、どんでん返しの繰り返しということはありませんが、 それでも、最初の書き出しとは異なる結末になります。 ただ長さがあまりないだけに、最初に予想した通りの結末になります。 もっとも、その結末に至る過程が予想以上だったりしますが。

    0
    投稿日: 2014.07.12
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     書き手のにやにやが透けて見える一作。  だまされる!と分かっていて用心しながら読むのにだまされる快感。

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    投稿日: 2014.06.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編でもブレないジェフリー・ディーヴァー。 短編だからこそ、気持ちよく騙されるというのはさすが。 そして基本的に勧善懲悪なので気持ちよさは二倍。 本が大好きな地味な子供だった身として、まえがきも面白かった。 ジョナサンがいない ウィークエンダー サービス料として ビューティフル 身代わり 見解 三角関係 この世はすべて一つの舞台 釣り日和 ノクターン 被包含犯罪 宛名のないカード クリスマス・プレゼント 超越した愛 パインクリークの未亡人 ひざまずく兵士

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    投稿日: 2014.05.12
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    Jディーヴァーは短編も書ける人であった…。一作一作が贅沢だわー。洗練された濃厚さ。もったいなくてちょっとずつ読んだ。

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    投稿日: 2014.01.30
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    意外な結末に惹きつけられるものの、ハッピーエンドではない。 全編そうなのかな?と思いきや「被包含犯罪」で少し救われる。 以降は同じようにスカッとする話がないか期待して読んでいる自分がいたのだけど残念ながらそれはなかった。 重いといえば重い内容だったけれど、どの話もしっかりとしていて面白く最後まで飽きなかった。

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    投稿日: 2013.10.31
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    一篇、一篇、味わい深い短編集です。短いながらも、よく考えられた短編で、面白いですし、怖い話ばかりです。まさかそんなことが…と思われるようなどんでん返し、実に面白かったですミ(`w´彡)

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    投稿日: 2013.09.10
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    初ジェフリー・ディーバーです。リンカーン・ライムは有名ですが、どうも現代の警察ものは敬遠してしまうのでまずは短編集で様子を窺おうかと。 全ての作品に何かしらの捻りが効いています。何かあると警戒して読んでいても結構やられました。真相には気づいていても、登場人物の反応までは見抜けなかった作品もいくつか。作品によって捻り方が違うのも面白かったです。かなり大胆にひっくり返してしまうものから、注意して読んでいても気づかなかったところに手がかりを残していたものまで。驚きを最後までとっておくものから、二転三転してスリルを味わうものまで。同じ捻り方をしている作品は一つとしてありませんでした。著者が前書きで善人と悪人について書いてましたが、わりと道徳的な、一般的な感覚に照らし合わせれば正しいと言える結末が多かったのはちょっと物足りなさも感じました。ウィークエンダーくらいブラックなのがあと何作かほしかったかな。 リンカーン・ライムが登場する作品もあり、登場人物の関係が少しわかりました。このシリーズは読んでみようか。

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    投稿日: 2013.04.17
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    完成度の高い短編集。 おなじみのリンカーン・ライム御一行が登場する話しもあり、読み応えのある作品。 しかし、私は最初のまえがきの中での作者の言葉に何より感銘を受けました。

    1
    投稿日: 2013.04.06
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    十六の短編を収録したミステリー 思った以上に完成度の高い短編が多くてうれしい驚きでした。ページ数も3、40ページほどのものがほとんどなので、気楽に読めるし、どんでん返しをたくさん楽しみたい、という方なら一気に読んでもいいと思うし、一話一話気が向いたときに読んでいくのもいいかもしれません。 苦い結末の物も多いのでイヤミス好きの方にもお勧めできそう。またそういう結末のものが大勢を占めるので時たま紛れている、爽やかな結末の作品がまた引き立っています。 特によかったのは『ジョナサンがいない』『三角関係』どちらも見事にやられてしまいました。 『被包含犯罪』はリーガルものの面白さに加えラストシーンのかっこよさが光ります。 『ウィークエンダー』『ひざまずく兵士』は後味の悪さがなんとも言えず好みです。 『クリスマス・プレゼント』は中編ほどの長さがあるだけあって、スピード感もある作品です。リンカーン・ライムなどの登場する作品となっているので『ボーン・コレクター』など彼らの登場するシリーズ作品を読んでからだと楽しさも倍増すると思います。トムのキャラはやっぱりいいなあ。 英国推理作家協会賞最優秀短編賞受賞作『ウィークエンダー』収録 2007年版このミステリーがすごい!海外部門2位

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    投稿日: 2013.03.02
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    短編ミステリ16篇が収録。 ジェフリー・ディーヴァーの作品は始めて読んだのですが、 とても魅力的な作品ばかりで、早速ファンになりました。 結末で予想を裏切られた時の感覚は、何とも言えない感があります。 どれも面白かったけど、“三角関係”が印象的。

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    投稿日: 2013.01.14
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    短編ミステリです。 私は基本的にミステリはそんなに読まなくて、ましてや短編は(ミステリに限らず)好みじゃないのですが、以前TVでアンジェラアキが絶賛していたのをみて、興味を持ち読んでみました。(アンジェラアキも特に好きじゃないんだけどね。。) 予想外に、とっても面白かったです。 短編なのにどれもどんでん返しがうまくって! 短編で軽く読めるし、どんな人にでもオススメできそうな本です♪

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    投稿日: 2012.11.27
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    ディーヴァー短編集。 ディーヴァーらしい、ちょっと捻りのある話ばかりです。 ミスリード作品が好きでこの著者の作品を読む様になったのですが、やっぱり私には海外翻訳のミスリードは向かない様です。 和書ならではの叙述トリックが好きみたい。 リンカーン・ライムシリーズに続き読んでみましたが、いま一歩でした。 でもドラマでも見る感じで読めばとても楽しめる短編集だと思います。 人間は表面に見える姿が全てでは無いんだよ、という様な裏に隠された怖さを感じる作品ばかりです。

    0
    投稿日: 2012.10.12
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    ミステリーに属するのかな? TVで誰かが薦めていて、手に取った作品。 なかなか進まなかったのは、自分には合わないから? 面白くないわけじゃないんだけど。

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    投稿日: 2012.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    テレビでどなたかが(アンジェラ・アキだったかなぁ)推薦していたので、ついついアマゾンしてしまいました。 結果はまぁ、こんなもんでしょうといった感じ? 16話を含む短編集ですが、どれもこれも似た話。弱者と見えていた者が実は悪者、被害者と見せかけて実は犯人…同じパターンのどんでん返しで、2話めからはどうしても構えて読んじゃう。 こんな読者、いやだよね。 ヨーロッパへの旅行中、暇を見つけては読んでいたので、いい時間つぶしにはなった。

    0
    投稿日: 2012.10.05
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    よくできた短編集。原題の"Twisted"のとおり、すべての話にひねりがきいている。後味の悪いものもあるけど、うまいまとめ方で不快にはならず、エンターテイメントとしてよくできている。暑い夏、涼しい部屋でぼんやりと読むのに最適!

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    投稿日: 2012.08.17
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    世の中のものごとは、ずべてが見た目どおりであるとはかぎらないと。 思案のしどころだ、思案のしどころだ

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    投稿日: 2012.08.11
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    おもしろ短編集 母曰く「ボーンコレクターの原作の人」らしい あの映画はおもしろかった 王様ブランチでアンジェラアキがおすすめしてた本だった気がする ふだんかかない短編かいてみたよ☆とかって前書きにかいてあった けっこう厚くて時間がかかってしまった どれもけっこうどんでん返しがあってにやにやおもしろい ネタバレになっちゃうから読みたい人はよまないでね ↓↓ 妻の浮気相手を殺そうとたくらむけど主人公11歳だったって話がおもしろかった。そりゃチヤホヤもされるよ~ ストーカーをお父さんが殺しちゃう話が娘の腹黒さにびびった・・子育て失敗してるよお父さん・・ 旦那さんを殺すために精神異常を装ったり、別れた夫がDV男だったり ストーカーから逃れるために顔を変えたり 奥さんが浮気してるかと思い込んで精神病院に入れられちゃったり(これ結局奥さんほんとに浮気してたんだよな~こわいな~) 浮気してる旦那を殺してもらおうとしたらその浮気相手の旦那さんが罪を自分になすりつけたきた!このやろ! みたいな話とか 人間のくろーい部分がいっぱいのお話ばかりだった。 ほっこりあたたかい気持ちになった^^ みたいな話はなかったような・・笑

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    投稿日: 2012.08.10
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    王様のブランチでアンジェラアキのイチ推し本。とのことで借りて読んでみたけれど、久しぶりの翻訳ものだったので最初の違和感はいなめず、さらに意外にミステリーで勝手ながら拍子抜けしてしまった。  が、このミステリー短編集にはしてやられた感たっぷり。 最後のどんでん返しで著者の術中にまんまとはまってしまったものも多く、文章ならでは、ドラマではこうはいかないな、と思った。面白かったです。おみそれしました。

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    投稿日: 2012.08.05
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    現在最高の人気作家(らしい)の作品を初めて読んだ。 翻訳ものに感じる堅い文体からずっと敬遠していたが、それを後悔するほどのインパクトは感じず。 どうやらこの作家の本領は長編にあるようなので少々割引が必要なんだろう。随所にアメリカという徹底したエンターテインメントの世界の厳しさも感じられたし、機会があれば他作品も読んでも良いのかも。

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    投稿日: 2012.06.24
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    ほんとあの 翻訳文体が 苦手で…… 「この世はすべてひとつの舞台」の前まで読んで一旦挫折。こう、意識がひっくり返される系のお話の宝庫!一番評判のいい(と思う)「三角関係」が私もやはり好きですね。原文のほうがいいんだろうなー。

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    投稿日: 2012.04.05
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    ジェフリー・ディーヴァーの短編集。まぁなかなかヒネった感じの佳作揃いなのかな。基本的にリンカーン・ライムシリーズのファンとして手に取ったので,そっちの長編の方が好みか。ちなみに表題作はリンカーンシリーズの小品。登場人物には当然思い入れがあるが,お話としてはあんまし大したコトが無い。

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    投稿日: 2012.03.03
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    期待したほどでは無かった。いわゆる『叙述トリックのジレンマ』。 極力オチを探りながら読む自分としては「またこのパターンだよこれ」な話も2、3発あった。

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    投稿日: 2012.02.06
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    J・ディーヴァー、初の短編集、原題はTwisted(捻り)。 さすがに原題通りに、捻りの効いた短編が16編収められている。ただ、収録作品が16編もあると、好き嫌いが分かれてしまうのも事実で・・・。どの作品も水準以上の出来だとは思うものの、かと言って、その16編全ての作品が好みかというと、それは別問題なわけで・・・。そのあたりで、☆3個にとどまってしまった。 表題作の「クリスマス・イブ」や「三角関係」、「被包含犯罪」など自分の好みにピッタリ嵌まる作品もあるが、シェイクスピアの登場する歴史物の「この世はすべてひとつの舞台」などはいただけない。

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    投稿日: 2012.01.17
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    今まで読んできた話が、突然まったく違う様相を呈してくる。見事にだまされたことに気づき、あわてて最初から読み返す。読み終えるのに、ふだんの倍の時間がかかってしまった…。とはいえ一気読みだ。おもしろかった! しかし、だまされる痛快さが主眼である以上、そんなに何度も楽しめるものではないだろうと思う。

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    投稿日: 2011.12.29
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    帯に書いてある通り。16発のどんでんがえしに目が離せない。最後数行まで結末予測不能。1話40P強と読みやすいサイズ。いやいや、値段も900円台ですし、これ読まない手はないっしょ。

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    投稿日: 2011.12.28
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    短編集だし、暇つぶしにサラッと読もう・・・と思い手にしたのですが、どれもこれも、「えっ!え~!」と二度読み。長編では勿論のこと、短編でもこのようにどんでん返しに驚かされるなんて。

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    投稿日: 2011.12.06
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    16作品からなる短編集です。季節外れのタイトルですが、ふとJDミステリを読みたくなったので一気に読了。どの作品ももれなく素敵なオチが待ち受けています。高まる期待にもしっかりと応えてくれるのが著者の凄いところ。600P近くありますが、通勤時間や昼休みに1本ずつ読めるのでサクサク進みます。リンカーン・ライムシリーズの新作が待ち遠しいです。

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    投稿日: 2011.12.02
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    「リンカーン・ライム シリーズ」で有名な、ミステリー犯罪小説作家による短編集……と言っても、その有名な方は読んだことが無くて、これが初めてのジェフリー・ディーヴァーです。 どの作品も、ある意味短編集のお約束の展開なんですが、短くドラマツルギーを凝縮して、読者をミスリードし、最後にドンデン返す、というパターンを、基本的には愚直に守っています。そうはいっても、ひとつひとつの物語に、きちんと違う形でのドンデン返しを織り込んでいるので、読んでいて飽きません。多少、出来の善し悪しのブレはありますが、まぁそれは仕方ない。 個人的に気に入ったのは「被包含犯罪」と「この世はすべてひとつの舞台」。「サービス料」「三角関係」もなかなか。浮気ものとストーカーものが多いのは、(アメリカの)時勢の反映なんでしょうかね。「被包含犯罪」は法廷もので、最後のドンデン返しは読者に情報が無いので推測は不可能ですが、こういう裁判劇は好きです。ゲームの「逆転裁判」好きなのと近いかも。 表題作の「クリスマスプレゼント」は、リンカーン・ライムの出てくる物語ですが、これも面白かった!ライムのキャラと洞察力の作り方が素晴らしいですね。このシリーズ自体を読んでみたくなりました。 (2007年読了)

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    投稿日: 2011.08.27
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    大好きな作家さんの1人、ジェフリー・ディーヴァー。 もともとリンカーン・ライムシリーズが読むきっかけでしたが、 短編集も出してるとの事で早速読んでみた。 短編集なので読みやすかったです。

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    投稿日: 2011.07.30
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    いちど読みたいと思っていたジェフリー・ディーバー。そりゃ、長編の方がうんと噛みごたえはあるだろうけど、とりあえず短編に食いつく。 長編が旨い作家が、短編も旨いとは限らないのだけれど、この人は「これなら長編だって期待を裏切られるはずがない!」と思わせる手練れっぷり。 後味…という点ではあまり良くないものが多いけれど、トリックの妙と割り切れる程度には技巧が冴えている。 中には「ノクターン」「被包含犯罪」のようにスカッとする作品もあり。 また、女子としては、「ジョナサンがいない」や「パインクリークの未亡人」あたりのしてやったり感がたまりません。

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    投稿日: 2011.05.22
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    短編ならではの良さはあるけど、やはり、長編の方がいいな、ジェフリー・ディーヴァー。ライム&アメリアも期待ほどでなくて、残念。

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    投稿日: 2011.05.17
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    ライムとサックスが出るストーリーは、楽しめたけど、基本的にはショートストーリーは、やっぱり好きじゃない。

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    投稿日: 2011.04.15
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    簡単に人が死にすぎる。「どんでん返し」も続くとワンパターン。毎日同じ店で食べてるとメニューを変えても飽きてくるようなもの。この人は長編のほうが圧倒的にいい。

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    投稿日: 2011.02.18
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    作者は長編を得意としているが 短編もさくさく読める一方全編を通せば なかなか読み応えがあり、どんでん返しもちゃんと用意されているというまさにジェフリーディーヴァーワールド全開という感じです。 長編を読み疲れたとき、気分転換にどうぞ。

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    投稿日: 2011.01.20
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    あのジェフリー・ディーヴァーの 16 作品からなる短編集。 それぞれにどんでん返しが楽しめる。 リンカーン・ライムとアメリア・サックスが登場する書き下ろし作品まであり、贅沢な 1 冊。

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    投稿日: 2010.07.25
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    どんでん返しの短編集。 後半は、どこで「どんでん」返されるのかと考えながら読んでいたいたから、読みが当たったりでびっくりは減少。 好きなどんでんは「三角関係」「釣り日和」

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    投稿日: 2010.07.20
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    ぽつぽつオチが読めちゃうのもあったけど、この量でこのクオリティはすごい。「三角関係」が一番良かった。

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    投稿日: 2010.07.11
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    推理物・探偵物というよりは、騙される気持ちよさを味わう為に読んだ。どんでん返し好きな方には文句なくお勧め。1話ずつは30ページ前後と短く読みやすいが、その分各話ごとに物語に入り込むのに苦労した。そこだけが難点といえば難点。

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    投稿日: 2010.03.29
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    どれもこれも趣向が一杯に詰まった短編集。リンカーン・ライムシリーズの短編があるのもファンとして嬉しいところ。表題作はやっぱり見事。どんでん返しに継ぐどんでん返しで油断がまるでできないもの。 最大お気に入りは「宛名のないカード」。この真相ってのはつまり……ってことなんだよねえ。しばらく考えた後、妙にぞくっとさせられて余韻の残るラストが印象的。「ひざまずく兵士」のラストひとことも凄かったなあ。

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    投稿日: 2010.01.31
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     「ボーン・コレクター」のジェフリー・ディーヴァーの短編集。  もお、めちゃくちゃ面白かった!!!    ここまで面白い短編は、ローレンス・ブロック以来の衝撃だわ。  原題は「TWISTED」(捻り)なんだけど、ひねりにひねって、どの作品もおおって結末。完成度高すぎです。  ローレンス・ブロックを引き合いに出したけど、両者ともクールってところは共通していると思う。善者も悪者も同じようにクールに淡々と表現いていく手法(?)は、かえって緊張感を呼んでいる。では、何が違うのだろう?  うーーーん。  ディーヴァーは、視点が常に俯瞰状態なのだと思う。確かに、主人公がいてその視点で話は進んでいるし、それが破綻すること等全くないのだけど、俯瞰で見ているものを感じる。それが物語りに、奥行きや広がりを与えているのかもしれない。  …ブロックにそれがないという意味ではなくて。ブロックには、エッジのきいた感じや、冴え冴えとした光のようなものを感じる。  絶対、お勧めです。

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    投稿日: 2009.11.28
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    今回はジェフリー・ディーヴァーの「クリスマス・プレゼント」、ディーヴァー初の短編集。 ディーヴァーは映画にもなった「ボーン・コレクター」を書いた最近人気の作家さんです。 過去ディーヴァーの作品は「悪魔の涙」「青い虚空」の2つの長編を読んでおり、両方ともかなり面白かったので「この人の短編集なら」と思い購入しました。 結果としてはまあまあ。中の中~中の下 って感じかな。期待が大きかった分、低い評価か? 原題は「Twisted」って言うんだけど、そのタイトルはピッタリだと思う。もちろん筆者は意識しているんだろう。 短編サスペンス小説が16編程収録されているのだが、短編の悲しいところかネタがミエミエの話が多かった。 2,3編は「おっ!そう来たか!」てのも有りましたが・・・ 辛口に書くとこうなりますが、お気軽に楽しむには良い短編集でした。良質のサスペンスドラマを見ている様な感じかな。 私個人の意見としてはこの作家さんは長編の方が面白いと思う。

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    投稿日: 2009.11.18
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    ☆2008・12 一編一編が面白い!でも、ライム&サックス&セリットが出てきた章には狂乱と悶絶です。 キタキタ踊りでもしたい!ほど。個人的に大好きなだけですけど。

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    投稿日: 2009.08.03
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    どの短編も面白かったなぁ。 しかしこのジャンルから遠ざかった久しい私には、 現実的なストーカーや不倫、怨恨による殺人など、生々しくって怖くなってしまった。

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    投稿日: 2009.04.21
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    ディーヴァーは長編のイメージしかなかったので、 短編は当たり障りの無い話なんだろうなあとさほど期待しなかった。 が、しかし、これが大はずれ。 最初の話でガツンとやられて座り直しました。 二編目からは何かあるぞ何かあるぞと疑いながら読み、 こんなに緊張感持って本を読んだのは久しぶり。 どんでん返しは適度に毒を持ち、とても面白い短編集。

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    投稿日: 2009.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ジェフリー・ディーヴァーの美味しいところ取りの短篇集。16作品収録。 読み終わってまず感じたのが、J・ディーヴァーのネタ帳を覗いたようだったということ。この中の短篇をいくつか組み合わせるだけで、J・ディーヴァー得意の二転三転する面白ストーリーの出来上がりではないか。登場人物に肉付けし、舞台背景を描き込むだけでよい。それほどこの作品集の一篇一篇の完成度は高い。 そして、16篇すべてに「どんでん返し」がある。読者にとっては嬉しいクリスマス・プレゼントだ。 本作品集の原題は『Twisted(捻り)』まさにJ・ディーヴァーの特徴を象徴するタイトルといえる。「捻り」をくわえられた各篇のエンディングは、複雑な余韻を残す。 人は主観で物事を判断しがちだ。言い方を変えれば、人は物事を一つの側面からしか見ていないのではないか。しかし、物事を一つの側面から見ているだけでは真実を見ていない場合がある。それに気づきもせずに。主観で判断すると痛い思いをすることがあるのはそのためだ。本書を読んでそう痛感した。 本作品集の邦題『クリスマス・プレゼント』は収録作品のタイトルをもってきたもの。この1篇はJ・ディーヴァーのファンならお馴染み、大人気≪リンカーン・ライム・シリーズ≫の番外編。短篇書き下ろし作品で、本作品集における最大の目玉である。私はすでにシリーズ最新刊『ウォッチメイカー』を読み終えており、寂しい思いをしていた。ライムとサックスにほんの束の間ではあったが再会でき、心浮き立つひとときを過ごせた。

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    投稿日: 2008.12.21
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    J・ディーヴァーの初の短編集。ちょうど、シーズン的にぴったりの題名。全体的には、お〜〜とか、えっ??とか、予想通りのおもしろさだった。刑事物はもちろん、人情的に訴えるもの、サスペンスもあり、盛りだくさんの一冊だと思う。けれどあえて辛口に言わせてもらうならば、なんかこじつけてるみたいな、終わり方の話があったり、なんでもひっくり返せばいいというものでも無いだろう。と思わせるような話があったり。だから☆4つです。ディーヴァーさん、えらそうにすんません。

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    投稿日: 2008.12.15
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    いやはや、やられた。長編だけじゃなかったのね。 限られたページ数の中で、あんだけ綺麗に落とすって言うのは そうそう出来る事ではない。 私は短編は好んで読まないのだけれど、 これを機に少しだけ興味が持てそう。 いや、多分好んでは読まないけれどね。

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    投稿日: 2008.11.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どんでん返し職人による名人芸16連発が炸裂するディーヴァー初の短編集。まえがきから興味深い。ディーヴァー少年が物書きを始めたのは短篇小説で、そして熱心な短編小説読者でもあったというのに納得。現在数多く書いている長編では、物語の中の善悪のバランスを考えたりジェットコースターのような波乱万丈の展開を心がけているそうだが、短編は全く別もの。たとえるなら「狙撃手の放った銃弾」、「素早くショッキング」が醍醐味で、書き手には自己鍛錬にもなるそう。原題「TWISTED」の名の通り、どの短編も捻りに捻ってある。。またディーヴァーの言葉を借りるなら、せっかくのどんでん返しをぶち壊すようなヒントをうっかり口にしてしまいそうなので、詳しいことは話せない(感想に書けない)のが残念。【以下ネタバレ含むため未読の方はご注意】↑といいつつ、やっぱり…覚え書きのために、全16作品にひとことコメ+再評価(★=1、☆=0.5)を。『ジョナサンがいない』★★★★新しい人生、夫ジョナサンのいない人生に思いを巡らせる34歳の女性。初めて会う魅力的な男性との食事、そして…そういうことか!!『ウィークエンダー』★★★★ドラッグストアに入った強盗一味は客に乱射、客のひとりを人質にとり逃げだした。仲間への苛立ち、妙に落ち着いた人質…強盗もまさかこんな展開になるとは!『サービス料として』★★★★☆マンハッタンの精神クリニックのセラピーで、精神分析医の前で泣きだす女性患者。彼女の妄想はエスカレートしていき、最悪の事態に…一枚上手なのはどっち?『ビューティフル』★★★★☆良識と礼儀をわきまえた才女で容姿端麗の元ファッションモデルは、執拗に付け回すストーカーに悩まされていた。追いつめられた彼女がストーカー撃退にとった方法とは…。『身代わり』★★★★☆夜のガソリンスタンドで給油中に襲われた魅惑的な女性。間一髪のところで助けてくれた男性と親しくなり、ある計画を持ちかけるが…騙し騙されの妙。『見解』★★★☆異様な風貌で周りから気味悪がられていた青年は、ある事件の目撃者として警察官に取り調べを受けていた。昔からいじめっ子だった警察官コンビの顛末は自業自得?『三角関係』★★★★★ピート・アンダーソンは一緒に暮らす彼女と男友達との関係に疑いの目を持っていた。妻の不倫相手を殺害した実話「三角関係」という本に興味を抱き…。ラストのある人物の正体の明かし方が絶妙で「やられた〜」感たっぷり。『この世はすべてひとつの舞台』★★★☆父を陥れた悪党に復讐するある男の物語。男の友人としてシェイクスピアが効果的に登場。『釣り日和』★★★★趣味の釣りに出かけた男性は、釣り場の公園内で殺人事件が多発しているという通達書を目にする。目撃証言に似た男はすぐそこにいたはず…。家庭的な男に隠された一面に唖然。『ノクターン』★★★☆マンハッタンでパトロールをしていた警官が強盗事件に遭遇。盗まれたのはバイオリンだけ、被害者の無事にホッとするも、あれはストラディヴァリウスだったと激怒される。警官の粋な計らいに心温まるエピソード。『被包含犯罪』★★★★地元の悪漢を謀殺の容疑で起訴する検事。どう見ても圧倒的不利な状況なのに、悪党は余裕綽々。法廷で逆転されてしまうのか…。男の秘策、検事の奥の手、やきもきされたがラストですっきり。『宛名のないカード』★★★☆妻の浮気を疑う夫。そして見つけた宛名の無いクリスマスカードに疑いは確信に変わり…。苦味のある皮肉さがいい。『クリスマス・プレゼント』★★★★☆ライムのタウンハウスにセリットーが厄介事を持ち込んで…。ライムファンの読者にもクリスマスプレゼント♪マーサ・スチュアートもビックリなカリスマ介護士トムの手によってクリスマスデコレされたライムのストームアローににやり。『超越した愛』★★★男がある女性との超越した愛について語る。一方的な語り。それがどんなに異常な状況下だったのかがわかるラスト。『パインクリークの未亡人』★★★会社社長の夫を亡くした未亡人が社長に就任し、会社の建て直しを図ろうとするが…。騙し騙されの展開を楽しんで。『ひざまずく兵士』★★★★年頃の娘に付きまとうストーカーに悩む父親。被害に遭う前に何とかしたいと思い行動を起こすが…。やられた!嵌められた〜。娘怖っ。でも娘にとっては彼こそがモンスター。勧善懲悪ものもあれば、悪が善、善が悪になったり、舞台も時代背景も様々で、色とりどりのパレードやサーカスを見ているような面白さ。目の前に繰り広げられるツイストの嵐に身をゆだねて楽しんでほしい作品だ。

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    投稿日: 2008.09.01
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    16編の短編集。いくつか惹かれる作品はあったものの、全体的に読みづらくて読了まで時間がかかってしまいました。長編とは全く雰囲気が異なるなぁ。読後感が悪い作品が多いのも、時間がかかった理由かもしれません。

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    投稿日: 2008.03.05
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    『ボーンコレクター』『コフィンダンサー』を年末に読み終わってしまい、シリーズの続きを購入する前の「つなぎ」で読んだ短編集。 軽い気持ちをあざ笑うかのような、ずっしりくる短編集でした。 収録作品数もさることながら、その一編一編が、まるで長編を凝縮したような密度で、一冊読み終わるのが果てしなく感じました。 内容も、「心温まる‥」云々というよりは、「人の心の暗部を覗く‥」というものが多いので(そういうところでアメリカの空気を感じることも可能かと。もちろん描かれる内容が=アメリカの今というわけではないですよ)、個人的にはメインで読む本の中継ぎ的に、折を見て一編づつ読んでいく‥というスタイルの方が、楽しめるんではないかと思います。 作品の出来自体はよいと思うので、読んでみてもらえたら‥って思います。 そうそう。ライム達が登場する短編「クリスマス・プレゼント」も収録してますよー。

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    投稿日: 2008.01.27
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    短編集ミステリー。邦人作家には見られない活字の使い方が何とも好きです。全部にオチがあると分かっていながら、その結末はどれも予想外です。「ジョナサンがいない」「釣り日和」好きだなー。

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    投稿日: 2007.08.20