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キノの旅III the Beautiful World
キノの旅III the Beautiful World
時雨沢恵一、黒星紅白/KADOKAWA
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総合評価

5件)
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第一話でキノが「一緒に行きましょう」と誘う場面には珍しさを感じた。普段は一定の距離を保って旅を続けるキノが、自発的に誰かを誘うなんて滅多にないという認識。 第二話では懐かしい師匠が登場し、キノの過去や成長の軌跡を垣間見ることができた。師匠との関係性を通して、キノがどのような経験を積んで今の旅人になったのかが伝わってきた。 第三話では、自分が理解できないことは排除しようとする人間のエゴが剥き出しになっていて、ぞっとした。異質なものへの恐怖が暴力に変わる瞬間の描写は、現実世界でも頻繁に目にするものだけに、より一層リアルに感じられた。 第四話では、耐えきれない経験に直面した時に記憶を改ざんしてやり過ごすという、人間の防衛本能が描かれていた。真実と向き合うことの辛さと、それを避けたいという心理のせめぎ合いが巧妙に表現されていて、読んでいて胸が苦しくなった。 そして第五話では、物事を見る角度によって印象が全く変わってしまうという現実を突きつけられた。両者の立場で話を見聞きすると、片方からだけ聞いていた時の印象とは全く違う感想を持つことになる。一面的な情報だけで判断することの危険性を改めて思い知らされる内容だった。 このシリーズを読むといつも感じるのは、人間という存在の複雑さと矛盾に満ちた不思議さだ。善悪では割り切れない微妙なラインで揺れ動く人間の心理を、キノの旅を通して冷静に観察できるのがこの作品の魅力だと思う。

    7
    投稿日: 2025.10.31
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    同じ顔の国がとても印象的だった 知らない、わからないことの怖さとか不気味さとかそこからくる不寛容さを思い知らされる感じ

    4
    投稿日: 2024.04.04
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    「差別のない国」が印象的だった 差別はダメというのはよく言われることだが、そういっている側も差別していることを気づかされる 過剰な差別排除が果たして正しいことなのか

    0
    投稿日: 2024.03.15
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    第四話「機械人形の話」 自分のあり方に疑問がなく やるべきことがハッキリいしているのは 楽でいい。

    0
    投稿日: 2022.07.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    安定の面白さ。でも、今回のあとがきは好みじゃなかったな。 相変わらずオチはあるのに、「だから、どう」と、いう結論を明記しない短編。 そのぶん読み込み甲斐があるんやろうなー、と、思う。 ブギーポップと同世代の電撃文庫なので、ほんまに当時はこういう作風がはやってたんやなあ、と、思う。 ちょっととんがってる感じというか、盗んだバイクで云々というか・・・(わかりにくい)。 今回は第一話の「城壁のない国」のラストが気になったな・・・。 この行間は、私には読めない・・・! ネタバレを探してみようかな? 第五話の「差別を許さない国」でも、審査官の謎かけの真意を深読みしたくなった(できひんけど)。 ほんで、第六話は「終わってしまった『話』」なのね。確かに冒頭部分を読んだら、書き手はキノなのかと思っちゃうけど、 「そんなわけはない」 と、ハナから思えるくらいには、著者の作風になじんできたと思います。 ライトノベルなので、さらさらっと読めば数時間で終わっちゃう本なんやけど、そんなふうにわりと余白や深読み部分もあるのが、ひとつひとつの世界観をじっくり味わうほうが面白そう。 なので、わりと一話ごとにちまちま読んで、ひとつの国をじっくりかみしめている(つもり)。 シリーズとして最終的にどういうエンディングがつくのか、また、数冊にわたる伏線があるのかは気になるので、どんどん続きを読んでいこうと思う。 もう20年近く前に刊行された本なのね・・・・・・。うわあ、そう考えると、なんか、こう・・・! そして相変わらず、重版ペースが早い。売れたんやなあ・・・! (2016.03.24)

    0
    投稿日: 2016.09.17