"「また 家に来るか 何年ぶりだったろう 夕飯が一人じゃなかったことは あの部屋に一人じゃなかったことは 環がいてよかった」" 「青春惑星」

素直に面白いと思った。 タイトルにもなっているようにアインシュタインの名言がこれでもかと詰まっている。 タイムマシンを作りたいと夢みる物理男子とおバカだが憎めないヒロイン。ヒロインは一歩間違えると女性読者の反感買いそうなキャラだが、作品とうまく噛み合っていて、この二人の恋の行方素直に応援してしまう。 こういう物理男子って不器用だけど言動が素直だから読んでてキュンとしちゃうなぁ。

キャラクター設定はかなりブッ跳んでいるが 内容は保守的で微笑ましい恋愛モノ。 テレビドラマ「ガリレオ」の学園バージョンといった印象。

タイトルで購入 人との交流が不得手な理系男子と、元気と前向きさだけが取り得な女の子の、半歩ずつ前進していく恋愛ストーリーだろうか 今後、男の子がどんな風に変わっていくのか、変えられていくのか、期待できる