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総合評価

14件)
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三四郎→それから→門につれて主人公の表現や環境が陰鬱で諦念をまとったものに変わって行くその変化が印象深かった。どの作品も明治時代の東京を舞台にしていて個人の自由、自立が重要視され始める時代になった結果、登場人物がある行動を選択する葛藤が描かれていてよかった。『門』ではその葛藤した選択の後が描写されていて「ようやく春が来た」となっ ても「じき冬がまたくる」と返してしまうほどに罪の意識に苛まれ、今後もずっとその重荷を背負って生きて行く主人公が痛ましかった。

    1
    投稿日: 2025.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    難しい。格別面白かったわけではないんですが、面白くないと断定できるほどこのストーリーの全てを味わい尽くしたかの自信がもてません。読み返そうとは今思えないのですが、何か認識しづらくて小さいヒントみたいものが散りばめられていそうな文章のように感じてしまって、読んだ実感はあっても理解できた実感が0です。 読み終えて真っ先に思ったのは、「安井の元から宗介とお米がいかにして離れたか見当がつかないので、宗介の苦しみに共感できない」ということでした。夫婦で社会からのつまはじきものとして生きることにしたこと、この結論だけしか分かりません。なんかこういうよく分からんけど結果そうなったみたいなのが全編多いです。 多分、私には早すぎた小説な気がしました。

    0
    投稿日: 2025.02.20
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    夫婦仲が悪いわけでもないのに宗助とお米の暮らしに漂う後ろ暗さや倦怠感のようなものは一体何なのか、謎のまま物語は進む。そして残り3分の1くらいでやっと真相が少しづつ明らかになっていく構成が実に上手い。

    0
    投稿日: 2024.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    内容を全く覚えていない。 紹介文からは暗そうな内容だが。。。 機会があれば再読してみよう。 (2024.7.19) 【Amazon紹介文】 かつての親友の妻とひっそり暮らす宗助。他人の犠牲の上に勝利した愛は、罪の苦しみに変わっていた。宗助は禅寺の山門をたたき、安心と悟りを得ようとするが。求道者としての漱石の面目を示す前期三部作終曲。 ※1998.5.4読了  HPの日記から記録を確認(2024.6.27)

    1
    投稿日: 2024.06.27
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    なーにが言いたいのかわからんかった、 日常描いてるほのぼの作品なのかと思いきや、略奪愛?だの、禅寺だの終始宗介が何をやってるのか理解できなかった。

    0
    投稿日: 2024.05.14
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    略奪愛をテーマにした作品だったが、最後まで自分とはテーマが合わなかった。表現技法などには共感する部分も多々あったが、二人の関係性や心情など理解ができない部分もあった。

    2
    投稿日: 2021.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前期三部作、三作目… 三四郎、それからと大きく違うのは、最初から夫婦である、と言う点である。 ただ、略奪愛という面では、それからの流れを汲んでいる。 弟の進学問題など色々ありながらも、二人で慎ましくと暮らす夫婦。彼らには"罪"があり、あることがきっかけで夫は禅に救いを求めるが、結局上手くいかずに戻ってくる。そして…という。 夫婦の日常生活の描写がとても綺麗だなと思った。 ただ単に、仕事に行ったり食事をしたりとか、その辺をぶらぶらしたりとか、ありがちな生活を送っているだけなのだが…。 多分だけど、夫は元々、禅とかそういうのは興味がなかったんだと思う。 だけど、自分が親友の妻を略奪して結婚し、その親友の行方は知れず。でも、隣人から久しぶりに、かつての友人の名前を聞き、怖くなったんだろうね。 だけど、友人の名前を聞いたことを妻にも誰にも言えず、何かに縋りたかった。それが禅だったんだろう。 こういうのって、誰にでもあると思う…。私にもある。だから、この点は夫にちょっと親近感を覚えた。 最後の方で「鶯が鳴いているのを聞いたと誰かが言っていたよ」と弟と妻が話していて、妻が「もう春の兆しが来ているのね」と喜んでいたが、友人の件もあり、でもすぐに冬が来る…なんて言う。不穏な終わり方。 彼は、この先も不安から逃れることが出来ないんだろうな。

    1
    投稿日: 2021.01.16
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    『それから』の「それから」の話が、『門』に繋がっていくのかと改めて思った。罪がどんなものか、詳細が語られていないのが謎で、少し難しい話だった。

    0
    投稿日: 2020.07.07
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    漱石の前期3部作にあたる最後の作品。 表紙に書いてあるあらすじが割とネタバレだった。まだ読んだことのない人は見ない方がいいかも。 一度道理から外れたことをすると、それを一生背負い続けなくてはならない。因果関係のない不幸も、その過ちを原因だと考えるようになる。そういうこともあるんだなと考えさせられた。

    0
    投稿日: 2020.03.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宗助とお米は、穏やかでお互いに思いやりを忘れずに暮らしている。 その所作や何気ない一言一言は、素直に理想的と思えるものであり、美しい。 そのようにしてふたりが深く結びついているのは、ふたりがふたりのみ世間と距離を置いて暮らしている、暮らさざるを得ないが故。 そんなふたりは、それでもなお、分かり合えない余白を残している。 その余白が宗助の不意の一言をきっかけに現れた時、人ごとで無いような怖さが湧いてくる。 夫婦の美しさと哀しさを感じるこうした描写が胸を打つ。

    0
    投稿日: 2018.02.09
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    この作品は、『それから』のそれからといった感じで、代助夫婦を、宗助夫婦に置き換えて、その顛末を描いたような作品である。俗世の人間を厭い、婦人にさえも信を置けない宗助は、苦悩の末山奥の禅寺へ入門するが「我」を捨てることを躊躇い、山を下って元の生活に戻るという話しだ。僕は話しの筋よりも、冒頭から70ページぐらいまで続く宗助夫婦の生活描写に魅了された。これが抜群に上手い!   崖の上で世を忍ぶように生活する夫婦の姿が、小じんまりとしているがさもしくなく、二人が住まう静謐した空気とゆるりとした時間が、作品内に絶妙に息づいている。素晴らしい!これだよ、これ!! 後日、吉本隆明さんの『漱石を読む』を本屋で読んでいたら、吉本さんも同じ箇所を絶賛しておられた。小説を読んで、同じ箇所で心が動いたことが、何とも嬉しい。

    1
    投稿日: 2013.11.01
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    前期三部作と言われる三作の中では世間的評価が最も低いかもしれないが、それはこの作品が恋愛成就後の現実を描くからだろう。 二人は共犯者としての過去を共有するが、その罪をそれぞれに見つめた結果、ある意味最も遠い存在同士になってしまう。 それでも人生は容赦なく回り続けるため、その現実を受け入れ、慣らされていく(そして時に過去に慄く)。 この作品は決して諦めを描いているのではなく、生きるということの本質を抉りだそうと漱石がもがいているのだと思う。

    0
    投稿日: 2013.04.12
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    深すぎて私ごときには全く理解できませんでした。というかそれこそ、この作品を真に理解すること=悟りを得ること、なんじゃないだろうか。とすると私のような俗な人間じゃ到底無理だー・・・。

    0
    投稿日: 2011.02.11
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    『三四郎』『それから』に続く、前期三部作最後の作品。親友であった安井を裏切って、その妻である御米と結婚した宗助が、罪悪感から救いを求める様を描く。

    0
    投稿日: 2007.09.19