
総合評価
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powered by ブクログひょんなことから、マタギや熊文学の話になり、夫が実家の自分の本棚からごっそりその手の本を持ち出してきた。 しばらく続きそう。 薄い本だけど、ヒグマとの緊迫感漂うシーンは、臨場感抜群。 ラストには切なさも残してくれる。 これが新人賞だったのだからスゴイ。
0投稿日: 2024.08.03
powered by ブクログ凄いスリリングで、北海道におけるヒグマに対する信仰的なものが見えた。 人を襲う熊なのか、熊に襲われる人なのか。 よく動物の生息域を人間が侵したというが、それもまた自然の姿のような気がする。 それでも人間には知力があるので、自然を守る為になすべき事をなすべきである。 …ということかな?
0投稿日: 2024.05.22
powered by ブクログB級映画の出だし 唐突にスタート いきなりヒグマ 無駄がないといえば聞こえはいいが、節操がないとも言えるのかもしれない 起承転結自体はまさにB級映画の構成そのもの 実は昨年に『シャトゥーン』(このミス)を読んでいた だからかどうしてもヒグマの凶悪さと常軌を逸した粘着質がどれだけ描かれているのかを比較してしまった そしてやはりこのウエンカムイの爪にはそれらがシャトゥーンと比べ不足していた シャトゥーンがヒグマそのものの理不尽さと自然そのものの畏怖を描き切っていたのに対し、 こちらのウエンカムイの爪は、最終盤に主人公が一つ自分の中の答えを出すための、いわば舞台装置としてでしか描かれてはいなかった ヒグマそのものを徹底的に描き切っていたのは圧倒的にシャトゥーン もちろん同じ題材だからといって全く別々の作品を一方的に比較し個人的な優劣をつけるのは下品きわまりない行為だが、だってヒグマの小説を読みたかったんだからきちんとヒグマそのものを描いてほしかったのだ シャトゥーンと比べヒグマが舞台装置として利用されている点にどうしても目が行ってしまうし、結果として星2にせざるを得ないというものだ
0投稿日: 2024.02.11
powered by ブクログ1997年に書かれた作品。東北で熊が人を襲うニュースが多い昨今、旬なテーマといえるかも。 北海道の山中で、殺人ヒグマを追いかけて駆除するストーリー。ボンボンの私大大学生や、アウトドア雑誌に雇われたカメラマンといった、いかにも90年代的な登場人物が現れることはご愛嬌。 会話主体の文体なので軽く読めた。1月の連休最後の夜の読書。
0投稿日: 2024.01.08
powered by ブクログ熊が人の世界に現れる。 いま、とても身近な話題。 熊谷達也のデビュー作で1997年のすばる新人賞受賞作。 本当は「邂逅の森」を読むべきと思ったけど、ある意味原点では?として、短い方を選んでしまった。 短い中にも、「自然」というものに対する人間の感覚の過ちを露わにしており、ひとつ腹に落ちる物語。
3投稿日: 2023.12.08
powered by ブクログ大好きな熊谷達也さんのデビュー作。 ものたりなーい!もっとよみたーい! 主人公の吉本は、北海道取材中にクマに襲われ、謎の女に助けられる。謎の女は吉本とクマの間に現れ、催眠術をかけるかのようにクマを追い返してしまった。彼女はヒグマの研究をする学者で、彼女たちの活動に吉本はカメラマンとして同行することとなり…。ヒグマはどうしてウィンカムイになってしまったのか。人間が自然に与えた影響とは何なのかを考える。
10投稿日: 2020.05.23
powered by ブクログゴールデンカムイが好きなので、それに近いものを感じて読んだ。ハラハラするヒグマとの闘い。人間のおろかさを感じる。
0投稿日: 2020.01.02
powered by ブクログ巻末の参考文献を見てもそうだがこの人はきっと色々な資料調査や取材等をキッチリしているのだろう。羆に関する生態や保護研究の実態等の情報を作品内に分かり易い様丁寧に描いている。これ迄にクマ本を色々と読んできた為、どうしても羆の残虐性や怖さを期待してしまうのだが、本作品はあまりそこに重点を置いて無いのでパンチ力の弱さは否めない。しかしストーリーの全体構成はそれなりに纏まっておりクマ本入門書としてみれば非常に読み易い作品ではなかろうか。
1投稿日: 2016.06.19
powered by ブクログすばる文学新人賞を受賞した熊谷達也のデビュー作。 マタギ3部作の1作目である『相剋の森』に繋がる前段の話。 200ページ足らずだが構成も面白く、あっと言う間に読める。 『相剋の森』や『邂逅の森』と比べると、かなり荒削りな感じはするが、それはマタギ3部作があまりに凄すぎる所以だろう。 2013.11.28読了
1投稿日: 2013.11.28
powered by ブクログ「名前が熊谷だからクマから入りたかったんです!」 という氏のデビュー作です(言ってません)。なんか テンポのいい熊谷作品て不思議な感覚ですね。
0投稿日: 2013.08.29
powered by ブクログ「ヒグマと人間」は私の好きなテーマ。つまりは人間にとっての神、人間にとっての恐れるべき存在というもの。ただつくりとしては単調。新人っぽいともいえるが。「邂逅の森」を書いた重厚な熊谷達也とは思えないほどの軽さ。もうちょっと主人公及び准教授の内面を描くべきだ。一方でどうでもいい大学生たちの描写が細かかったり。
1投稿日: 2013.07.23
powered by ブクログ著者名が記されていなければ『山背郷』と同じ作家だとはわからなかっただろう。直木賞作家・熊谷達也氏の処女作。ストーリー展開等さほど気に掛けず、東北という風土の断面を無作為に抜き取って、無造作に並べた様な構成であるにも拘わらず、限りなく魅力的であった『山背郷』に比べ、本作は全く以て普通の文体である。まあ、その分、非常に読み易く数時間で読み終えた。羆版『サンダ対ガイラ』みたいな話。古く遡れば『海彦山彦』のテーマか?二本足で立ち上がって咆哮する、ウェンカムイらしい金毛羆を描いたイラスト(写真?)が結構お気に入り。
1投稿日: 2012.10.19
powered by ブクログ第10回小説すばる新人賞受賞作にして、『邂逅の森』で直木賞を受賞した熊谷達也氏のデビュー作。 マタギ系の古風な狩猟モノではなく、現代風のクマ小説。 登場人物の描写が甘いのと、展開が早過ぎ&終盤がアッサリし過ぎの感もありつつ、良い意味でサラッと読める。 巻末の阿刀田高の解説が、かなりの上から目線。
1投稿日: 2012.08.16
powered by ブクログ熊谷さんはやっぱり浸かっていると思う一作だった。熊に対する並々ならぬ執着心と山の神に対する畏怖。ここぞとばかりに散りばめられている。 前半よりも後半の方がよめてしまうのと、カムイとの対峙にはもう少し余韻を持たせて欲しかったなどと思ってしまった。山で暮らす人達に魅入られた想いは十二分にも伝わった気がする。
2投稿日: 2012.04.04
powered by ブクログ例によってクマは大暴れしていたけれども、1時間程度で読了してしまうというちょっと物足りないボリューム。
0投稿日: 2012.01.23
powered by ブクログ再読。 吉村昭を思わせる(記録文学的な吉村さんよりずっと物語よりですが)動物文学です。 かなり綿密な調査を行った物だと思います。熊との遭遇シーンなど、リアリティも迫力もあります。戸川幸夫さんに嵌り、吉村さんのマタギものを大好きだった私からして、熊谷さんの登場は喜ぶべきものでした。 「面白かった」と言う記憶があって再読したのですが、意外に粗さが目立つ。改めて調べてみたら前回の感想も「もう少し・・・」でした。 設定や登場人物が魅力的なだけに残念です。 熊谷さんはどうもばらつきの大きな作家さんですね。 ========================== 05-071 2005/07/16 ☆☆☆ 熊谷さんのデビュー作。 羆との遭遇シーンなど、迫力があります。そこだけ取り上げれば、吉村昭と比較しても遜色が無いほどではないでしょうか。しかし、さすがに荒さが目立つような気がします。ストーリーそのものは面白いのですが、人物造形がやや甘いのでしょうか。準主役の老猟師など、もう少し上手く書き込めば、もっと迫力ある作品になったのではないかと。
1投稿日: 2011.12.02
powered by ブクログ熊谷達也のデビュー作です。 アイヌの人々は善い羆のことを山の神『キムンカムイ』いい、性悪の羆を『ウエンヤップ』という。そして人間を食ってしまった羆のことを、真の悪神『ウエンカムイ』と呼ぶ… 北海道で撮影旅行中だった動物写真家・吉本は、ある日巨大な羆と遭遇してしてしまう。しかし今まさに襲われそうになったとき、彼はひとりの女性に救われた。その女性はまるで羆を魔法にでもかけたかのように自在に操り、山へと導いた。 なぜそんなことが出来るのか。彼女は何者なのか。 一方でそれとは別の羆が、キャンプ旅行中の学生たちを襲い3人を惨殺してしまう。一度人間の味を覚えた熊は警戒心より、人肉への嗜好のほうが勝ってしまい再び襲う。『ウエンカムイ』だ。 羆の生態や、北海道の生態系が直面している自然破壊、そして羆を保護する調査研究の実態や、駆除か放逐かを分ける法律的基準など、羆に関するあらゆる情報が詰め込まれているし、羆から身を守るための様々な防御法なども詳しい。通勤の行きと帰りの電車の中で読みおわってしまうほど薄い本なのに内容は非情に濃い。 羆の恐怖という点では吉村昭『羆嵐』には及ばないし、ラストが意外とあっさりだったので物足りなさもありますが、いろいろと勉強になるので、自然保護とか動物の生態に興味がある人にはとくにオススメします。
1投稿日: 2011.08.19
powered by ブクログ北海道の山に登る予習も兼ねて読んでみた。”野生と人間の壮絶な闘いを通して、生命の尊厳と自立を描いた傑作”との紹介文は大げさだが、ストーリーは面白かったし、熊の生態やアイヌ文化に関していろいろ勉強になった。いろんな要素を盛り込みすぎたせいでテーマが薄まっている点、科白のやりとりや人物設定にリアリティに欠ける点は多少あったものの、別の著書を読んでみたいと思った。今度は、東北の山に行くときに『漂泊の牙』を持っていこうかな。
1投稿日: 2011.08.14
powered by ブクログ熊谷達也ならではの野生の描き方。 人を喰ってしまう悪い熊『ウエンカムイ』は、自然への畏敬の念を忘れている現代人に警鐘を鳴らす存在なのではないでしょうか?決して説教臭い作品ではないけれど、根底にはそんな思いが込められているような気がします。
1投稿日: 2011.08.11
powered by ブクログ野生のヒグマの話 ではない アイヌ語(アイヌ文化)が あまりにも適当に描写されている のが気になるが 入門編としてはあり なのか な・・・
1投稿日: 2010.12.01
powered by ブクログ熊にもいい熊、悪い熊がいるらしい。 アイヌの言葉で、いい熊は「キムンカムイ(山の神)」悪い熊は「ウエンカムイ(悪神)」。 たとえいい熊だとしても、山の中でばったり出会ったら、怖いはず。熊は熊。 それもでかいヒグマならなおさら。 都会で生活しているとそんなシチュエーションは想像しにくいけれど、この「ウエンカムイの爪」を読むと、熊の息遣いを耳元に感じるような気がします。 駆け出しのフォトグラファー吉本は、北大の熊の研究チームのフィールド調査を取材する。 自然と対峙する世界へ踏み出した吉本と、金色に輝く毛並みの巨大な熊「カムイ」との出会い。 日本最大の野生動物であるヒグマを取り巻く自然環境の変化と人間社会との関わり。 自然と人間とがどのように関わっていくべきかを問いかけながら、シンプルかつ力強く、ヒグマとの緊張感あふれる対決を描いています。 子供の頃に「シートン動物記」を読んだときのドキドキ感を思い出しました。 この「ウエンカムイの爪」は熊谷達也のデビュー作。 文庫本はとても薄くて、すぐ読めちゃうのですが、「俺はこういう小説を書くんだ!」という作家自身の宣言のような小説です。
1投稿日: 2010.08.27
powered by ブクログまあまあ面白かったけど、シャトゥーンと比べると(比べるな)パンチ不足。でもコレから熊谷達也は続けて読み始めることになったから悪くなかったのだろう。
0投稿日: 2010.06.11
powered by ブクログ相克の森を読んだ後だったので、 吉田と小山田はコレからだったのかと。 この人の文章はぐっと来ます。
0投稿日: 2009.01.14
powered by ブクログ若々しいと思ったらデビュー作だったのね〜 「邂逅の森」を読んだ後ではかなり物足りない・・でも著者の作品これがお初だったら、「邂逅の森」や他の作品に手がのびたとはとは思わないので、よしとしようか。
0投稿日: 2008.10.27
powered by ブクログアイヌの言葉で、カムイとは神のこと。人間を食ってしまう悪いクマのことをウエンカムイというらしい。ヒグマと共存してきたアイヌたちとは違い、現代人たちは、ヒグマの生息地を荒らし、生活圏を分断している。中途半端な環境問題を描くのではなくて、もっとリアルにこの本は心にせまってくる。作者は人よりもクマの方に親近感感じてるんじゃないかと思うくらい。初期の作品ということで、人物の描き方などは荒い気もするが、でも、そうした欠点以上に内容がおもしろい。でも、クマに襲われる大学生たちはバカすぎてちょっとどうかと思うけどね・・・
1投稿日: 2008.09.19
powered by ブクログ7/2読了 写真家の人が熊に殺されそうになったところを 謎の女が超能力のように熊を操ってなんやかんや。
0投稿日: 2007.07.03
