
総合評価
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powered by ブクログ秋の牢獄が1番好み。 北風伯爵、初めは恐怖の対象だったのに、永く同じ日に囚われているうちに救いのような存在に変わっていく。終盤は諦めと希望が混ざっていて、次の日に行けたのかどうなのか想像させる。 途中グループ行動したりするが、最後は結局人間1人なんだよなあと、行動心理も見えたりして面白かった。
0投稿日: 2026.02.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
生活の中の牢獄といってもいいような空間で、リアルな風景の中にホラーというか不思議な感覚を溶け込ませた、深みには欠けるがアイデアの優れた一冊だった。 手にとって見ると、「牢獄」と言う題名が少し気になったが、読んでいると、捕らえられて出られない世界のことだった。 ☆ 秋の牢獄 雨の音を聞きながら、朝起きて普通の生活を送る、友人の釣りの話を聞き、帰って音楽を聴きながら豚肉とキャベツの醤油炒めを食べて。 次の日に目を覚ますと変な既視感に襲われた。また雨が降っていて、友達は昨日と同じ釣りの話をする。日付けを聞くと昨日だと思ったのが今日だった。1日がダブっているのだ。 もう一度繰り返すならもう少し違った過ごし方があったのに。 ところがそれは一日で終わらず、とうとう同じ日の繰り返しのループの中に入ってしまった。 寝なければ明日が来るのかと、公園に散歩に出掛けたが、ふと毛布に包まれた感じがして朝起きると布団の中で雨の音もしていた。 こうして戻れない日が過ぎていった。そしてある日公園のベンチで青年に出会った。同じ日を50回も繰り返していると言った。仲間がいて「リプレイヤー」と呼んでいるという。公園の広場にはそんな仲間が集まっていた。また同じ日が来るなら、何をしてもいいはずだった。みんなでそう思いながら暮らした。 しかし終わりは来るのだろうか。 不思議な北風伯爵に出会う時、仲間が消えて行くという。不思議な白い顔のない影を時々見かけるようになって、仲間が少しずつ減っていった。 ☆ 神家没落 春の朧な夜に散歩をしていた。ほろ酔い気分で気持ちよく公園の道に入っていった。その奥の少し開けたところに古い藁葺き屋根の家があった。 翁の面をつけた男が「奥へどうぞ」と言った。誘われて身の上話を聞いた。話し終わると男は面を残して消えてしまった。 仕方なく縁側に座っていると、一度漆黒の闇に包まれ、再び明るくなると家は白樺林の中に建っていた。 垣根から外に出られず、庭の果実を食べ特に水は甘露で沸いて出てくる。一定期間が過ぎると家は移動して、待っていた男が食料を運んできてくれた。 出るには身代わりがいるという。その時を待った。訪れる人がないわけではなかったが垣根より中には入ってこない。見えない結界が見えているように去っていく。 やっと待っていた身代わりが現れた。その男を家に残して逃げたが、その後事件が起こり始めた。 決まったルートで移動する家や、身代わりをおくという残酷なしきたりは面白かったが、翁の面という素材は少し唐突で違和感があるようにも思えた。 ☆ 幻は夜に成長する リカは海で誘拐された、連れて行った老婆は人を幻惑する術が使えた、物を一時的に変化させる不思議な力も持っていた。 リカはそれを受け継ぐ、老女が殺されて、4ヵ月後に迎えに来た両親のもとに帰った。 身についた不思議な力は残ったまま成長し、恋人もできた。 しかし恋人に秘密を打ち明けると、彼は離れて行ってしまった。 彼女は老女と住んでいたころの知り合いに出遭った。そして波に身をゆだね、彼の誘いに乗った。 それからは部屋から出ないで御簾越しに、相談に来た人の不幸を引き受け、身に飼っている怪物を育てていった。 一話の非現実な(パラレルな)世界が存在すると言うことのつじつまは合っているが、そのねじれが解消される根拠・過程が希薄で、現実の世界に戻す北風伯爵の力、それは何だろう。 一日が繰り返され、ループの中で暮らすことになると、遊びでも旅でも一日だけなら何をして過ごしても良くなる、心情は納得できるが、北風伯爵とはどういう位置なのか、なにものなのか。その世界だけに住むループ妖怪かなw 三話、随分アイデアが割愛されているのではないか。両親についても何か釈然としない。全く生活観のない世界に思えて残念。面白くて少し怖い伝説なのか、お伽噺風で面白いのに。
3投稿日: 2026.02.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
透き通るようなきれいな文学。不思議で幻想的ですが、悪く言うと盛り上がりもオチもありません。 個人的にはあまり好きなタイプの小説ではないのですが……この作品はなんか好きです。
0投稿日: 2026.01.26
powered by ブクログ最初の話は本当に楽しめたけど、2つ目の話は好みじゃなくて、最後の話は特にいいとも悪いとも思わなかった。
0投稿日: 2026.01.14
powered by ブクログ面白かった。「神家没落」が人気だが、「幻は夜に成長する」が私は一番好き。冒頭比喩のようであったものが、何一つ比喩でないと気付かされた時の戦慄、結末の圧倒的カタルシス!やっちまえ!!!という気分になる。
0投稿日: 2025.12.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
色んな意味で牢獄に、何かに囚われてるような3人だった ①1日に囚われる ずっと同じ1日が繰り返される女の子 ピンポイントの1日を繰り返して人生がひらけて行くの、過ごし方次第でどんな1日にでもできるんだなと思う。主人公の女の子が普通の日を繰り返すのでよかった。疲れてる時とか体調悪い日にループしたら最悪〜! ②家に囚われる 家に閉じ込められる男性 家から出たくて殺人犯と変わってしまったが、家への愛着を持っている、家が焼けた。 ③能力に囚われる 不思議な能力を持った女性の話 モンスター飼いで手を握る神のような存在になっている。元は普通の女の子だったのにね。性描写と闇堕ちにびっくり。 あんなくだらない男と別れて正解。
0投稿日: 2025.12.17
powered by ブクログ3つの短編集。 一作目の秋の牢獄は本のタイトルにもなっている作品。11月7日をずっと繰り返すことになってしまった主人公と同じ境遇に陥ったリプレイヤーたちを描いている。奇しくもこの本を読み始めたのが11月6日だったのでより臨場感を楽しめた。 タイムループ物はいくつか読んだことがあったが、どの作品でも読了後に自分が同じ経験をしたらどうするかを考えるのが楽しい! 3作品ともそれぞれに牢獄というキーワードが浮かぶ作品で今作も楽しめた。
0投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ11月7日を何度も繰り返す女子大生、ひょんなことから奇妙な家に囚われた男、不思議な力を持った少女の数奇な運命の三者三様の幻想的な三編が収録された短編集で、美しくも恐ろしい世界観や登場人物の心情の変化が精緻に描写されていて味わい深い作品だった。
0投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログ11月7日という一日を繰り返し続ける女性の視点で展開されるわけだが、 同じ日が延々と続くという奇妙な状況は、単なる怪異ではなく、むしろ自分達が日々の中で無意識に支えにしている「明日がくる」という希望の「脆さ」を浮き彫りにしているように思う。 死後の世界を誰も知らぬように、自らの有限な肉体と時間の束縛の中でもがきながら生きている。 それでも、1日の終わりに「いろいろあったが、悪い一日ではなかった」と思えるならそれはひとつの救いであり贅沢な事なのだと本編を読んでそう思う。 「幻は夜に成長する」は醜悪かつ後味の悪い「人間の怖さ」を描きながらも、どこか登場人物が見せる夢幻のような美しさが作中には漂っている。 「肉体は魂の牢獄」という言葉があるが、人が人として生きること自体が、ある意味ではこの世の「牢獄」なのかもしれないと作品を読んで感じた 秋という季節は、楽しい行事が多い一方で、だんだんと寒く夜が長くなり、 自然の色が褪せていく寂しい季節でもある。 そんな秋の静けさの中で読むには、「秋の牢獄」ほどぴったりな本はないと思う。
1投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ夜市に続き、恒川光太郎作品は二作目。やっぱり良いなあ。特に『神家没落』が良かった。不条理ホラーであり、その不自由に価値を見出し歪んだ執着を抱いていく人間ドラマであり。独特な余韻を残すオチも巧い。いずれも満足感高く、上質な娯楽小説でした。
0投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログホラーというよりファンタジー。 読みやすくあっという間に読み終わったけれど、感情移入や共感はあまりできなくて、怖さもあまり感じないので、ホラー苦手という人にもおすすめ。 ファンタジー要素があるからこそ、やっぱり一番怖いのは人間なのだなと思った。
1投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログ『夜市』から大ファンになり恒川さんの本で2作目に秋の牢獄を読破。 恒川さんの書く話はかなり王道ホラーと言うよりかはファンタジー寄りなんですが、怖いところはしっかり怖くて、その上での幻想的で儚さを感じ、そして切なくもなるような、そんな不思議な気持ちにさせてくれるので大好きです。
0投稿日: 2025.07.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表題作含む3編が収録されていました 秋の牢獄 神家没落 幻は夜に成長する 秋の牢獄は同じ1日を繰り返す時間の牢獄に囚われた人のお話。 神家没落は家に囚われたは人のお話。 幻は夜に成長するは幻術(精神の幽閉?)に囚われた人のお話。 どのお話もラストが幻想的で切なさも混じっており素敵でした。恒川さんの作品は世界観や言葉のセンスがとっても好み! 表題作はとある1日から抜け出せなくなる中で仲間を見つけ、どうしたらこの1日から抜け出せるのか、その先はどうなるかなど考えることがたくさん。そんな中で少しずつ仲間が減っていき、登場人物たちの気持ちも変化していく様子が丁寧に描かれていてよかったです! 2つ目の作品の主人公が次に交代した家守がまさかの…という伏線の回収もよかった、こういう伏線回収の仕方好き! 最後の作品はちょっと私には難しかったけど、不思議な世界観を味わっていました 解説を読んでさらに物語への理解が深まりました
0投稿日: 2025.06.05
powered by ブクログ面白かった!読みやすいのに雰囲気が圧倒的だし、どれも異世界や非現実的な設定の話なのにそこに現れる苦悩は私たちの世界の風刺であるようなドキりとする言葉がたくさん出てくる。 2話目の神家没落が1番好き。 だいぶ昔に読んだ夜市をもう一度読み返したくなった。
7投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログブクログに登録忘れており、たぶんこのたび再読(か、再再読か再再再読か)タイトルから影響されていつも秋に読んでいるような、特に表題作の「秋の牢獄」11月7日あたりにたまたま本棚から手にとってビックリするような、不思議な気持ちになる1冊。 時間や空間や能力の牢獄に囚われた主人公たちの短編、どれも切なさが根底に感じられて、読んでいる間ずっとちょっと苦しい。苦しくて美しい文章をすいすい読み進めて、あとにちょっとにがい読後感が残る。何度読んでも、内容が分かっていても同じなのがすごい。
0投稿日: 2025.03.31
powered by ブクログ夜市のような恒川さんの最も強いと思うダークだけどそれよりも不思議なファンタジー感に溢れる作品集。 「秋の牢獄」「神家没落」「幻は夜に成長する」 すべて時間や場所なんかに囚われる話が共通です。 秋の牢獄も神家没落もほんの少し体験したくなる魅力がある。 幻は~は胸糞人間と展開が多くて辛くなる。 秋の牢獄の北風伯爵との最後の何ともいえない邂逅シーンが幻想的で大好きです。 11月7日に読みたくなる。
0投稿日: 2025.03.10
powered by ブクログ単行本の表題は、『秋の牢獄』。他に『神家没落』『幻は夜に成長する』の2作品が収められている。3つの物語の共通点は、”閉じ込められる”ということのようだ。”ようだ”というのは、実は『幻の…』はちょっとよくわからない話だったから。どういう意味があるのだろうとググってみたら、他の人が”閉じ込め”がテーマだと語っていたのだ。確かに、『秋の…』は”ある1日”に、『神家没落』は”不思議な家”に主人公が閉じ込められて抜け出せない話だ。でも、『幻は…』に関しては、私にはよくわからない。 この本を読みたいと思ったきっかけは、「毎年11月7日になると『秋の牢獄』を読みたくなる」と書かれたブログに出会ったからだ。どんな話だろう?と興味を持った。『夜市』の著者であったので、迷わず図書館に予約したのだった。 しかし、私には『秋の牢獄』は少し退屈で、読むのを挫折しそうだった。だが、2つ目の『神家没落』はおもしろかった。『夜市』や『風の古道』に似た雰囲気の、異世界の話。ある日、不思議な古民家に迷い込み、そこの家守を強制的に交代させられて、そこから出られなくなってしまう。そこで暮らすうちに、代わりの人をみつけて家守を交代すれば出られることがわかり、実際、ある男と交代してその家を脱出できたのだが…。 恒川ワールド炸裂だった。やっぱり、恒川さんにはこういう短編がいい。不思議な世界感が想像でふくらむから。 『夜市』で好みの作家に出会った!と思ったが、どうも、作品によるところがあるみたいだ。
0投稿日: 2025.02.06
powered by ブクログ★3の中。 ホラー&SF&ファンタジー。 短編3作。 ・秋の牢獄 時に囚われる。 ・神家没落 家に囚われる。 ・幻は夜に成長する 幻に囚われる。 薄暗くて寂しい感じが持ち味。 きっと同じアイディアを持った誰かが書いてもこんなふうにはならないんだろうな。 それが個性か? この書きっぷり。そこはかとなく美味でした。
44投稿日: 2025.01.31
powered by ブクログ「夜市」が とても好みでしたので 恒川さんの小説を読みたいと思っておりまして 「秋の牢獄」 ある年の11月7日を繰り返す人々 どんな変化をつけても11月7日の朝がやってくる 時間による拘束世界 「神家没落」 ある山中の民家から 翁の代わりとなって出られなくなってしまう男 そこは神域 場所による拘束世界 「幼は夜にに成長する」 幼児期ある教団に誘拐され監禁生活を強いられた少女 解放されてからも幼術にとらわれる 拘束される世界だけれど 当事者達には そこが生きる場所となりつつあり 恒川さんの 古民家ホラーやっぱり好きです
86投稿日: 2024.12.23
powered by ブクログ『夜市』に次いで2作目の恒川光太郎。 この方の本、読み尽くしたい。やはり好きだ。文が。表現が。世界観が。 表題作含めて短編3作なのだけど、どれも好きなので一番が決められない。 何度も同じ日を繰り返す「秋の牢獄」、突然現れる神の家に、たまたま閉じ込められてしまう男の話「神家没落」、幻を見せる力を持った祖母に育てられた女の子の行く末を描いた「幻は夜に成長する」。 どれも不思議なことが起こっているのに、この世のどこかではあるかもしれない気がしてくる。いや少し昔に戻ればあったかも…?なんて。 読みながら不穏な雰囲気を背中に感じているのに、もっと知りたくなってしまうような、少し先から手招きされてるような。 恒川光太郎が生み出す世界に、もっと迷い込みたい。
28投稿日: 2024.10.20
powered by ブクログ表題作を含む三編を収録した短編集。 簡潔な言葉で紡がれる、幻想性を帯びた不思議な物語に魅了されました。 自分が気づいていないだけで、日常のすぐ隣に異世界に通じる何かがあるのかもと、想像することが怖くもあり、楽しくもあります。 表題作をベストに挙げる方が多いような気がしますが、個人的にはノスタルジジックな雰囲気と、登場人物の心の中に潜む、狂気のような感情の対比が印象的な、「神家没落」が好みです。
2投稿日: 2024.10.19
powered by ブクログ『秋の牢獄』『神家没落』『幻は夜に成長する』の3作品が収録されていて、特に『神家没落』が好きでした。 恒川光太郎さんはどの作品も着想が面白いというか、独特のルールを設けられた世界が魅力的なのですが、『神家没落』の移動式の家は、わたしも一度住んでみたいと思いました。 主食がマンゴー芋と美味しい水でよければ自給自足で暮らせるし、何より人間関係に悩む事なく生きられるのがいいなぁと思いました。 寂しくなる時もあるかもしれませんが、たまに迷い込んできた人とお話しできればそれで良いかな、と d( ̄  ̄)
4投稿日: 2024.09.10
powered by ブクログ随分前に読んだ記憶。表題作の記憶はほとんどないんですが、『神家没落』は自分には結構衝撃な話だったので、今もよく覚えています。オチもぼんやりと覚えてる。この作家さんの話は色んな面白い設定があって、それが自分にカチッと合う話だと何年経ってもすごく覚えてるけど、そうじゃないと全く忘れてる笑
1投稿日: 2024.08.25
powered by ブクログ恒川さんの本3冊目読破 夜市に魅入られ全部読みたいとおもってるんですが、今のところハズレなし。私の大好きなスタイル。こんなに面白いお話を作れるのかと毎回脱帽する。次は何を読もうかと迷うが、時間はたっぷりあるので、私も噛み締めて読んでいきたい。
2投稿日: 2024.07.21
powered by ブクログ恒川光太郎さんの『夜市』の世界観が 好きなので、次に手に取った本。 三編からなる短編集。 明日はこれをしよう、あれをしようと考えているということは、今日過ごした1日とは違う、新しい明日が来ることに、希望を感じているからなんだなぁと気付かされる。 他人を陥れようとか、自分が優位に立ちたい、とか、嫌いな人に対する蔑みの気持ち… 人のネガティブな心理や態度がリアルに描かれていて、ざわっと嫌な気持ちになる。 なのに、物語全体に漂う雰囲気は、穏やかでどこか懐かしい感じもするのが不思議。
1投稿日: 2024.04.20
powered by ブクログ面白かった。ふつうの短編集かと思っていたら、全体を通して“秋の牢獄”になっているようだった。 ホラー小説と一辺倒に語れるものではなく、なんだか心の奥が薄気味悪くて震えてしまうような、そんな心地がする。徐々に恒川ワールドに取り込まれていくような構成になっていた。 幻は夜に成長する は、読む手が止まらないというがどんどん取り込まれていって、ふと気がつくとあまりにも集中していたのか眠気に襲われるほどだった。 個人的には神家没落の世界観とテンポが好きだったな。救いがあるからかもしれない。
1投稿日: 2024.03.30
powered by ブクログホラーというかファンタジーというか、ドカンととんでもないオチで驚かされるというよりしみじみ、おぉ…となる感じでした 面白かった!
1投稿日: 2024.03.17
powered by ブクログ恒川光太郎のホラー短編。無限とも思える時間に囚われる物語。特に「秋の牢獄」は秀逸。未来のない人間の空虚がにじみ出る。ノスタルジックなところも好き。
1投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログ『竜が最後〜』に続き、恒川作品四作目。表題作。同じ日が何度も繰り返すというホラー作品。私だったら……まず職場のムカつく奴を○すわ。あとは——これ以上は書けませんわ。外道過ぎて…。アナタならどう過ごしますか。とても人間性が見える作品で良かったです笑
5投稿日: 2023.12.17
powered by ブクログ恒川光太郎さんの作品は「夜市」が好きで、フォローさせてもらってる方の感想でこちらも手にとりました。 結論から言うと『良い』。 読んでホラー感は薄いけれども、いざその境遇になることになったらもちろんゾッとする。 不思議は不思議なまま置いておきながら、納得してしまうお話が心地よく感じてしまう。 つかみどころのない出来事で終わりが想像に任せる感じだが、それがバチッとはまった作品で大好きになりました。
17投稿日: 2023.11.11
powered by ブクログあっ!もう11月8日やわ! 良かった〜 もう一回というか、何度も同じ日の繰り返しって精神的にキツい。 何しても、元に戻るってのは、魅力的やけど、無限ループなんか嫌や。 3つの短編集やけど、どれも牢獄というか囚われてる。 11月7日という時、 家という空間、 幻術という力。 いずれの作品も最終的には、解放に向かうんやけど、そこは、違った形で。 ホラーというより、民話というか、世にも奇妙な物語というか… こういう、何か身近にあるような恐怖。 「ないわ〜こんなん〜」って思って後ろ向いたら… 「あれ???」みたいな…
83投稿日: 2023.11.09
powered by ブクログ『秋の牢獄』を読むのは二度目。昨年、図書館で借りて単行本で初めて読んだ。これは毎年読みたくなるわと感じたので、文庫で手に入れた!今年は雨と雷の中、読み始め……そうか。この物語は水曜日なのか……。今年は火曜日。水曜日に読むとまた違う気持ちになるのかな?と手を止め、次に来る11月7日の水曜日を調べ……
1投稿日: 2023.11.07
powered by ブクログ秋真っ盛りのこの時期に読むことをずっと前から計画していたので、銀杏並木の木の下で読んでみた。 11/7から一日も進まなくなってしまった世界線での生活の中に、どこか青春めいたものを感じる「秋の牢獄」 1人では出ることができない家を舞台に、予想としない角度からの急展開が繰り広げられる「神家没落」 祖母から受け継いだ魔法を持った少女の絶望を描く「幻は夜に成長する」 ホラー小説としてよく名の挙がる「夜市」も読みましたが、その時と同様に恒川光太郎さんはただ怖いだけで終わらない物語を描く作家だな思いました。 3つは全く違う内容ですが、それぞれにある種の”切なさ”を内包されているため、怖くてゾッとしつつもノスタルジックな気持ちになるという、不思議な読書体験ができました。
17投稿日: 2023.11.06
powered by ブクログ読んだ最初の感想は、藤子F不二雄のSF(少し不思議)ワールドの読後感に似ている、だった。 ホラーだと思って読んだのだが、民話のようでもあり、SFのようでもあり、何というか少し不思議な世界だった。 文体も寓話的なので残酷なシーンも静かで清潔な印象を受ける。感情的にもなりすぎない淡々としていながら登場人物の孤独が伝わってくる。 村上春樹が藤子不二雄のノベライズをしたら、こんな感じかもしれない。 三話とも主人公に共通するのが、「持ってしまった者の孤独」。 ・秋の牢獄 普通の女子大生が同じ一日をループする世界で、同じ境遇の仲間と出会い、別れる話。 ・神家没落 空間を異動する屋敷の主にされてしまった男が、代わりの人間を見つけて逃げ出すが、新たな主には問題があって解決しようとする話。 ・幻は夜に成長する 不思議な能力を継いだ少女が、思想団体に利用される話。
0投稿日: 2023.08.28
powered by ブクログ静かで残酷な狂気に魅了された…! 牢獄を受け入れる→受動的な脱出→能動的な脱出にしている話の流れ良いですね 恒川光太郎の他の作品も読んでみたい
0投稿日: 2023.08.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【収録作品】秋の牢獄/神家没落/幻は夜に成長する いずれも「囚われた」人の話。 「秋の牢獄」は、同じ一日を繰り返す。何をしても目覚めると同じ日。主人公たちは現象は理解するが、解決策はない。まさにホラー。 「神家没落」は、移動する「家」から出られない。こちらは主人公がルールに従って出る方法がある。 「幻は…」は、主人公が力を蓄えれば出られそう。 「秋の牢獄」と「神家」は、人によっては救いかもしれないと思えてしまうのがまたホラー。
10投稿日: 2023.02.18
powered by ブクログ秋の牢獄、神家没落、幻は夜に成長する の3編からなる短編集 個人的には神家没落がとても好み。 恒川光太郎氏の作品は、幻想的なのにこの世に存在するかのように描くことが出来る所が好きだが、 この本は特にそれが強く感じた。
1投稿日: 2022.12.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
三篇のお話からなる本ですがどれも違った味わいがあり好きです。 恒川さんの世界はいつも美しくうっとりすることが多い反面、いきなり切りつけられるような残酷さが鮮やかに引き立つような気がします。 二つ目の迷家の話が特にそうで、主人公とともに幻想にひたっていたのに突然現実をつきつけられ、なかなか衝撃がありました。 でもそこが好き!
0投稿日: 2022.11.24
powered by ブクログ角川ホラー文庫だけど、ホラーというよりは不思議という感じ。3つの短編が納められている。 場所、時、といった何かに囚われてしまう話だった。3つの小説も独立しているようで何となく似た情景を思い浮かべる。 とても好きなタイプの本でした。
0投稿日: 2022.11.13
powered by ブクログ同じ秋の1日を繰り返す秋の牢獄。 前半は割と呑気に1日を繰り返していた。 天気も良くてのほほんとした感じ。その日に使ったお金も寝て起きたら戻っているなんてちょっと羨ましいような。 でもその1日が例えば体調不良の日なら、夜寝て朝起きてもずっと体調不良の繰り返し。 割と洒落にならない日を過ごしている人や、嫌なことを知ってしまう人も。 表題作以外の2作、家が移動する話は人がつくづく怖い話だった。
6投稿日: 2022.09.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一番好きなのは、幻は夜に成長する。 夏のイメージがすごく好き。文字も幻術と同じ、読めば情景がそれぞれの頭の中でイメージ化される。素敵な景色をくれて嬉しかった。 新家没落、最後はすっと終わったけど優しい力を感じた。 秋の牢獄は、悲壮感もなく終わってよかったな。 #Kindleunlimited
0投稿日: 2022.08.14
powered by ブクログ3つの短編。 表題作は今一つだったけど、あとの二つは面白かった。 暗い欲望。 この作者は「夜市」がとてもよかったので、ちょっと期待しすぎちゃったかな。
2投稿日: 2022.07.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
閉じ込められた(?)閉ざされた(?)3編。ちょっとゾクっとする感じのホラーファンタジー…かな。どれもラストは切ない気持ちになった。「秋の牢獄」明日起きても、また今日だったとしたら…。ま、仕事しないのは確実だな。
2投稿日: 2022.04.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
閉じ込められたものやことに対して人がどう思い行動するかを題材をとした三つの短編。それぞれ、最終的に諦めて達観する、愛着を抱く、力をつけて出ていくという結論に達しており、それぞれの結論に至る過程に納得できるストーリーでした。世界観の設定がとても面白いものの、どれも理不尽なものとして描かれており、人がそれに対し抗いはするものの結局できずに利用したりするしかないという流れが共通していて途中から展開が読めてしまうのが難点でした。また、文体があっさりしていることもあり激しい感情の変化が見えづらく、主人公が淡々としているようにも感じられてしまいまだまだ恒川さんの世界観に慣れていないことを感じました。
6投稿日: 2022.04.02
powered by ブクログ或いは『時』に、或いは『家』に、或いは『力』に囚われた人々。 得体が知れず、不思議で薄気味悪いのに、抜け出したくなくなるような美しさがある。 恒川さんの創り出す世界観はクセになります。 「神家没落」の終盤の展開がかなり好み。
0投稿日: 2022.03.13
powered by ブクログ夜市で有名な恒川光太郎さんの囚われた人を描いた短編集です。同じ一日を繰り返す「秋の牢獄」、日本中を旅する藁葺小屋に閉じ込まれる「神家没落」、そして牢屋に閉じ込まれた幻術を使う人の物語「幻は夜に成長する」の三編です。 恒川光太郎さんの作品は、怪奇小説というよりは現代を舞台にした幻想小説という印象が強いですが、秋の夜長に読めばよかったと後悔するような作品でした。
0投稿日: 2022.02.16
powered by ブクログ図書館に行くたびに探していた恒川光太郎の本。この新しい本 ( 出版はだいぶ前 )を見つけて、一気に読み終わりました。期待に違わず、奇想天外な着想と、見事な文章力は、素晴らしい。 秋の牢獄での、同じ日の繰り返し、自分は自由でも周りが同じでは、嫌になりますね。周りを含めて新しい一日があることのありがたさを、改めて知らされました。
0投稿日: 2022.02.04
powered by ブクログ久しぶりに再読。大まかな話の筋しか記憶になかったので、新鮮に楽しめた。表題作も好きだが、神家没落もあらためて面白さを感じた。本当に怖いのは人なんだなぁ、とあらためて実感。。
0投稿日: 2022.01.08
powered by ブクログ表題の「秋の牢獄」「神家没落」「幻は夜に成長する」のそれぞれ独立した3つの話。 日常と非日常は常に隣り合わせにあり、ため息をつくように入れ替わってしまうのだなと薄ぼんやり思う。静かで淡々とした描写に滲む、不気味さと後ろ暗さに閉じ込められる。
0投稿日: 2022.01.07静謐な中の不気味さ
この作者の特長である「静謐な中の不気味さ」がよく描かれた短編3つからなる作品集である。表題作は「時間に閉じ込められる」というストーリー設定が大変に面白い。第2篇は相変わらずの文体で雰囲気はいいが、殺人事件は必要だったのかしらん。第3篇はあまり気に入らなかった。
0投稿日: 2021.12.14
powered by ブクログ11月7日までに読みたくて。他2編はゆっくり読んだ。1、2作目が好き。3作目はちょっとイヤ。またこの作家さんを読みたい。
0投稿日: 2021.11.26
powered by ブクログ『時間に、家に、幻に囚われ続けた人達の幻想物語』 11月7日を繰り返す人。 転々と移動を繰り返す家に捉えられた人。 幻を自在に操る能力を得た人。 自分の意志とは裏腹に、束縛を受け続ける人たちの苦悩と快感を、恒川ワールド全開の幻想的な文章で綴る。
0投稿日: 2021.11.17
powered by ブクログ「秋の牢獄」を丁度11月7日に合わせて読み始めたものの、「幻は夜に成長する」を読み終わったのは今日。ゆっくりゆっくりでした。 再読するとまたじっくりこの世界に浸れる気がします。今回も面白かった。 「秋の牢獄」は11月7日をずっとリピートするお話…先日、「老化が止まったとしても、死なないで生き続けるなんて苦でしかない」と力説したばかりですが(どうかしてるので職場のお昼休みに…)、リプレイヤーの彼らも繰り返す日々に倦んでるもんな。時間が進まないとはいえ記憶は堆積していくし、北風伯爵のせいか、知っている人はひとりひとりこのループから去っていく。少しずつ少しずつ崩れていくのはわたしも耐えきれない…リプレイヤーたちが11月8日に行けたらいいな、と思いました。最後の一文が秀逸で心に残ります。 「神家没落」と「幻は夜に成長する」は随分とブラックで闇が濃いです。神家はマヨヒガみたいなものかと思ったけど、移動するし物資は減るのでそうでもないみたい。幻〜の方は教団に上手いこと利用されているのだろうけど、リオが育てた怪物がこれから顕現するのかと思うと昏い歓喜が伝わってきます。 3篇とも、その後が気になってずっと考えてしまいます。
3投稿日: 2021.11.15
powered by ブクログ11月7日は、「秋の牢獄」DAY。 毎年、この本を読んでいる。 同じ水曜日。 7回目くらいの朝に藍が感じた寂しさが、牢獄。 とりあえず学校へ行き親友の由利江とお昼ご飯を食べても、彼女は同じことしかしらゃべらない人形だった。 1人ぼっち感。 映画をしらみつぶしに見るのもいい。 私だったら図書館へ行き、しらみつぶしに本を読みたい。 北風伯爵→何だかよくわからない白い異形。薄く輝く白い布を被ったお化け。巨大化したクリオネ。背筋が寒くなる。 仲間がいる事を知り心強くなる。 犬飼さんの奥さんの不倫の話は、とても印象的。 4人で旅行へ行くあたりは、とてもワクワクする。 2021年11月7日。今年は日曜日。良い1日だった。
0投稿日: 2021.11.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
恒川さん、初読み。読み友さんから表題作をお薦めされる。秋の牢獄、11月7日を繰り返す主人公。得体の知れない北風伯爵。で?結局正体何だったのか?乾くるみ・リピートではなぜリピートするのか?それは時空を操る奴が「暇つぶし」「楽しむ」ため。この徹底的な主張が読者の緊張感を増す。この本はある意味、幻想的。でもうやむや感を超える主張を感じたかった。もしかして自分のバカさ加減の問題か??全体的に幻想的な内容で、森見さんに似たモヤモヤ感。もっとファンタジー感・ホラー感を突き詰めて欲しかったな。中途半端な感じで読了。
12投稿日: 2021.11.07
powered by ブクログ“牢獄”をテーマにした3編は、短いながらどれも圧倒的な読み応え。残酷で甘美で儚い…独特な世界観にどっぷり浸かれた。
5投稿日: 2021.10.07
powered by ブクログ面白かった!文書が自分と合ってたのか読みやすい 秋の牢獄が1番好きかな。いやどれも好きだな 秋の牢獄の最後の一文で人生じゃんって思った
1投稿日: 2021.08.29
powered by ブクログ表題作より、他の二作のほうが物語に引き込まれた。 『夜市』を読んだときにも思ったのだが、 幻想を、決して“現実っぽく”描かず、幻想を“幻想”として描く。まったくリアリティがない、しかしそれがいい。もし、現実的に描かれたなら、ちっともそれは魅力的じゃなく、こんなにもその世界に没頭、引き込まれない。
3投稿日: 2021.08.27
powered by ブクログ幽霊は苦手。だけど、妖怪・異界・神話・伝説の部類は好き。 その感覚と一緒で、ホラー苦手で読まないけれど、恒川作品は角度の違うホラーなので好き。(乙一氏も同じ位置にいらっしゃる) 11月7日を繰り返しているリプレイヤーの話「秋の牢獄」。 移動する神家、家守を知らぬ間に引き継いでしまった男の話「神家没落」。 幼い時期に少しの間一緒に過ごしたおばあちゃんによって不思議な力を目覚めさせた少女の話「幻は夜に成長する」。 「ただ無意味に怖い」のではなく、角度を変えれば現実に起こり得たりして…?と不思議な期待を覚える作風が好み。 代表作「夜市」に続き、どこか品がある美しい風景(シーン)が浮かぶのも好きなところ。
1投稿日: 2021.08.17
powered by ブクログ恒川氏初読。三つの短篇からなる本作は、いずれも「何かに囚われる」はなし。とある秋の一日を何度も繰り返す「秋の牢獄」、一定期間で日本中を移動する家に縛られる「神家没落」、幻術を引き継いだ女の子がそれを利用しようとする組織に囚われる「幻は夜に成長する」。中でも「神家没落」の設定が非常に面白く、自分ならこうしたい、こうするのに、といった妄想が捗る。恒川氏の別作品「スタープレイヤー」あたりも積んでいるので、また読んでみたい。
5投稿日: 2021.06.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
神家没落がめちゃくちゃ良かった 理不尽な閉じ込められ方をして最初は泣くほどだったのに最後には家に愛着を持ってしまったのが良い 家が移動するからいろんなところに行けるのは良いけど他に人がいないと出られないのが厄介だよな〜って
4投稿日: 2021.03.26
powered by ブクログ表題作の「秋の牢獄」を再読したくて図書館で借りた。 内容は作品紹介通りだが、リプレイ関係の物語に惹かれる気持ちってなんだろう?と考えてしまう。 自分の人生に悔いがあるのか?無い奴は居ないと思うけど。 やり直しは出来ないからこそ、そこに夢とか物語を紡いだり、それを読んだり観たりして共感するのだろうか。 いつかまた再読する日が来ると思う。その時は何を思うのだろう? 作品紹介・あらすじ 十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。何をしても、どこに行っても、朝になれば全てがリセットされ、再び十一月七日が始まる。悪夢のような日々の中、藍は自分と同じ「リプレイヤー」の隆一に出会うが…。世界は確実に変質した。この繰り返しに終わりは来るのか。表題作他二編を収録。名作『夜市』の著者が新たに紡ぐ、圧倒的に美しく切なく恐ろしい物語。
21投稿日: 2021.03.21
powered by ブクログ『秋の牢獄』は11月7日という日にちに、 『神家没落』は空間を移動する民家の中に、 『幻は夜に成長する』は特殊な能力を持つ女性が宗教団体の施設の中に、 それぞれ囚われてしまうお話。 一番好きなのは、一話目の『秋の牢獄』。 大学に通う藍という女の子が11月7日から出られない話。 11月7日を過ごし、眠りについて朝目覚めるとまた11月7日に日付が戻ってしまう。何度目かの11月7日を過ごした頃、自分も同じ境遇だという男性に声をかけられる。他にもそういう人たちがいるから、その集まりに顔を出してみないかと。彼らは自らをリプレイヤーと称し、11月7日という1日を繰り返し繰り返し生きている。 ・・・ふと11月7日という日付に意味はあるのだろうかと思い、調べてみたらその日は立冬だった。 秋が極まり冬の気配が立ち始める日。 つまり秋が一番濃い日だ。 7日を何度も繰り返すということは、7日の夜に時間が巻き戻るということなのだろうか。 ということは、このリプレイは人類全体に起きていることなんだけど、それに気づいた人がリプレイヤーということ? それとも7日が終わった時点で、パラレルワールドの7日に移動するということなのだろうか。 たくさんお金を使っても、どんな怪我をしても(極端な話、死んでしまっても)、もちろん誰かを殺したって、何もなかったことになるんだからやりたい放題だ。ある意味うらやましいともいえる。 角川ホラー文庫なので怖い話ではあるんだけど、幽霊とかお化けとかそういう直接的な怖さではない。ここからずっと抜けられないかもしれないという絶望に近い恐怖を抱えながらも、いつかこれが終わってしまうかもしれないと思う矛盾した思いが、まるで腐った落ち葉の上をぬらぬらと歩くような妙な感覚を呼び起こす。 それが終わった後、果たして自分はどこに流されるのか。永遠に消えてしまうのか、それとも8日に運ばれるのか。そのとき、自分を捉えにくるものとその瞬間。そういうのがじわじわと怖い。 もしわたしがリプレイヤーに選ばれ、同じ日を繰り返すとして。 毎日湯水のようにお金を使い、殺したいほど憎んでいる人(そんな人いないけど)をありえないくらい残酷な方法で殺害し、なんてことはとてもじゃないけど出来ない。 だって、翌朝起きて11月8日になってたら目も当てられない。それこそが本当の恐怖だと思う。
8投稿日: 2021.02.03
powered by ブクログ読みやすい本だった。自分が知らないだけで、もしかしたらこうゆう体験をしている人がいるかもしれないというゾワッ感がある。
3投稿日: 2021.01.03
powered by ブクログおすすめされました。 とても読みやすい文章だったので良かったです。 短編に丁度いいカジュアルな話の構成でしたが、設定は凝っていて面白かった。
4投稿日: 2020.12.01
powered by ブクログ【秋の牢獄ツアー】再読。読友さんの感想で、今日が立冬だと初めて知りました。だから北風伯爵なのか。人それぞれの冬が来るまでは、11月7日には進めないのか。季節の流れを描いていると考えれば、不思議な話でもホラーでもないような気もする。それでも明日が8日であることを願うばかりだ。北風伯爵が洗濯屋と重なって、常野物語と似通った世界観にも感じた。
6投稿日: 2020.11.07
powered by ブクログこれは「死」がテーマの作品か。 どうしようもない状況に陥り、焦り、もがき絶望し徐々に鈍磨し諦め、そしてその状況を慣れ受け入れるようになる。それが当たり前の日常になる。 自分ではどうしようも避けられない事をくよくよ考えるよりも、自分自身で出来る事だけに一生懸命になろうと言う心の持ちようが僕は好きだ。(松井秀喜もそう言ってた。) 受入れないとダメな物、受け入れてはいけない物を見誤らない事は人生においてとても重要。 色々な事を考えさせられる人生の指南本。 只、前の2作よりはインパクトは無かった。
5投稿日: 2020.10.22
powered by ブクログ『秋の牢獄』 恒川さんの作品は独特の世界観や雰囲気が好きなのですが、『秋の牢獄』については、ホラー小説にありがな物語の落ちがあまり良くないように思われます。 村上春樹ばりに落ちがよくないです。 『神家没落』 こっちは落ちがスッキリしている作品かと思います。ある状況から抜け出そうとしていたが、最後にはその状況をある種受け入れようとする心境になるあたりが安部公房の『砂の女』みたいな感じで良かったです。 『幻は夜に成長する』 よくわからない力に触れて不幸になってしまった少女の物語です。 悲しい雰囲気が漂う作品です。
5投稿日: 2020.10.15
powered by ブクログ日常に隣接する異界と、異界のルール。 この作者は、神隠しに遭遇したことがあるのではないかと思うことがある。 作品はあくまで異界のルールの中で進み、そのルールに反することはできない。創作でありながら妙にリアリティを感じてしまうのは、このルールのおかげではないだろうか。
5投稿日: 2020.09.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
切なくて恐ろしい人間たちの不思議で奇妙な三編。 この瞬間も世界のどこかで「実際にありそう」な話で、自分ならどう過ごすだろうかと常に想像した。本の中では楽しめても、自分の身に起きたとしたらかなりホラーだ。ある日突然、今の生活を失い「囚われ」たら… 神隠しを連想させる『神家没落』が好み。一年に一度会う人たちからの差し入れで生き延びるというのも、お供物のようで良かった。
5投稿日: 2020.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
不思議な空間に閉じ込められた話3編。 表題作は突然1日を繰り返すことになった女子大生が主人公。 何をしてもどこにいても夜の12時を過ぎると11月7日の朝に戻ってしまう。 同じような状況の人々との出会い、その人たちが姿を消していく様子、新たなリプレイヤーの誕生。 本人のループだけでなく、現象そのものがループしていく。しかしその出口はあるのかないのか。 主人公が最終的にどうなったのかわからないまま終わるので余韻がある。 他2編もそれぞれ違うタイプの閉じ込められる話。 後味の悪いように思えてどこか爽快な読後感。 2編目の神家没落がスリリングでまた良かった。
4投稿日: 2020.08.02
powered by ブクログ「秋の牢獄」恒川光太郎 永遠に繰り返す11月7日に閉じ込められる表題作、数日毎に全国を移動する日本家屋から出られなくなる『神家没落』… 恐ろしい状況の筈なのに、それを存分に楽しむ主人公達が羨ましくなってくる。 恒川ワールドの異界は自分もそこに閉じ込められたくなる魅力がある。 STAY HOMEな今にぴったりかもしれない。 3作目の『幻は夜に成長する』で描かれる牢獄は、他の2作と違い重く過酷だが、ホラーファンとしては最後の解放は映画「キャリー」のプロムでの覚醒シーンを思い起こさせるような爽快感もある。 恒川さんは魅力的な異界を書くのも上手いが、胸糞悪くなる醜悪な人物を描くのも上手いんだよなあ。
3投稿日: 2020.05.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
神家没落が好きでした。 全国を転々とする、家主を縛り付ける家。 最初は恐怖と絶望しかなかったけど、それが失われてしまった時には悲しく感じている自分がいました。
3投稿日: 2020.04.26
powered by ブクログ囚われた人々が登場するサクッとゾクッと読める短編集。 とある秋の一日、移動式古民家、幻を操る能力とそれを利用する教団。 移動する藁葺きの家は使い方によっては相当便利。 狂人にしか出来ないけど。 この話を掘り下げた、もっと狂気に満ちたホラーはなかなか読み応えありそう。
4投稿日: 2019.10.06
powered by ブクログ2016/9/24恒川ワールド展開。主題作がお気に入り。秋風伯爵に捕まる日はいつか来るのでそれまで楽しもうという件は、人生に置き換えられる。座右においてじっくり読みたいが。★4
3投稿日: 2019.08.27
powered by ブクログ独特の世界観、読みやすい構成はそのままだった。 「夜市」のような誘われるような陶酔感は薄かったが、大変面白かった。 恒川ファンとして、彼の作品中では星3だが、全体のレベルでは星4。
8投稿日: 2019.08.15
powered by ブクログ【秋の牢獄ツアー参加】恒川さんのお話の怖いより幻想的な美しさを感じられる所が好きです。昨年の同じ日に単行本で読んで以来の再読になります。今日はいろいろなことをきちんと記憶しようと思いながら過ごしたので、さっき外を見て思いがけず窓の外に見えるビルの夜景がきれいなことに気づいたりちょっと特殊な一日になりました。表題作はもちろん印象に残っていましたが、今回改めて読んでみると「神家没落」の設定が好きですね。急激に都市化が進んだ日本…今でも忘れられた小路を行ったら選ばれた人の前に出現しそうな気がします。 2015−11−07再読 [再読]この本に出会って初めての週末の11/7。学祭の娘を送り出し、夫と軽い昼食を済ませ、一人でショッピングモールで数時間。手頃な合皮のバッグとリップブラシ、ネイルを一本。明日の朝食用にちょっと贅沢な食パンを買って帰宅。毎年この日は一日の出来事をじっくり振り返ることになります。さて、一晩寝てリプレイヤーになっていたら、読み友さんに会いに出かけましょう。帰宅の心配はしなくていいからかなり遠くの読み友さんにも会えますね。同じ日に同じ本を読み友さんと共有できるという幸せを今年もありがとう(*^^*) 2016-11-07 2012年にこの本に出会って、今年で5回目になります。過去の自分のレビューを見て、子供が大きくなったのを実感したりしています。今日は仕事を午前中で終え、午後をのんびり読書で過ごせました。昨日しっかりと買い物をして冷蔵庫には食料がたくさん。リプレイヤーになってまず食料調達なんてしなくていいように^^私は今年もリプレイヤーになることにあまり怖さを感じません。それなりに後悔しない日々を送ってきたからかな?もし読み友さんと一緒にリプレイヤーになれたなら、昨年お約束の通り絶対に会いに行きますから、連絡くださいね! 2017-11-07 この本に出会って6年目。どの話も囚われの物語ですが今年も恐怖より美しさともの悲しさを堪能しました。午前中仕事をしながら、リプレイヤーになっていても続く8日がどの7日に続いているかわからない以上、少なくとも暫くは仕事を毎日ちゃんとするだろうなと自分の真面目さに気づき苦笑。リプレイヤーになったら、まずは全国の読友さんに会いに行き、満足したら図書館の本を片っ端から読もうと思います。図書館に読む本がなくなるまでには北風伯爵もやってくるでしょう。今年も同じ本を同じタイミングで読めるという幸せをありがとう♪
0投稿日: 2019.06.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
成る程!!出口の無いループに囚われる恐ろしさか。。この人の物語は奇想天外なんだけど、人間の心の闇を物語と上手く融合させていていてジワりとくる怖さが良い。中々面白い本でした。さらりと読めるし。 「秋の牢獄」やり直しはきいても、やりきれない思いは残るのか… 「神家没落」こんな事があったら私は毎日、本を読んでいる笑笑 「幻は夜に成長する」特殊な能力を上手く利用する輩は最低。最後の主人公は怖いが、
5投稿日: 2018.12.31
powered by ブクログ今年は11/7の水曜で、その前にと思い読み切った。 生死の観念が牢獄だったり北風だったりとメタで綺麗に表されていた。 深く考えなくても面白くサラッと読めてしまえたので何度も読めそう。また来年の11月7日頃に思い返して読みたい。
3投稿日: 2018.11.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
時間に、場所に、自らの精神に囚われた者たちを描いた3つの短編は、ホラーというより、幻想奇譚と呼びたい、美しくて切なくて恐ろしい物語。 11月7日を待って読み始めた標題作「秋の牢獄」 雨の音で目を覚ますと、昨日と同じ雨の朝だった。秋のその一日を何度も繰り返している女子大生の藍。何をしても朝にはリセットされ、再び11月7日が始まる。 世界は確実に変質した。カレンダーの日付はすべて11月7日に塗り替えられた。 ある日絶望のうちに、藍は自分と同じ「リプレイヤー」に出会い、行動を共にするようになる。どうせリセットされるのだからとある者は人を殺し、またある者はやりたかった暴走行為の果てに死亡する。 明日がない一日を生きることは、なんと寄る辺ないことなのだろう。希望とは明日があると考えることだ。 しばらくすると、仲間が一人また一人といなくなっていく。「お迎え」がくるとどこかに行ってしまうのだ。 最初は怖がっていた藍も何百回もの11月7日を繰り返し、いつしか「お迎え」を待つようになる。 連れていかれる先が11月8日であると信じ、最後まで希望をもって。ラストの一行がとても印象的でした。 今日が11月8日でよかった(^^♪
3投稿日: 2018.11.08
powered by ブクログ前作「雷の季節の終わりに」は文庫版の加筆修正がすごく良かったのだけど、今回はどうだろう。楽しみに読もうと思います。
3投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログ三つの短編集、いずれもが、時間に場所に閉じ込められる。その中で私は、その牢獄の中でもがき、諦め、それでも生きるのだ。美しく、切なく、静かな物語が、秋の寂しさと共鳴する。恒川光太郎は末恐ろしい作家だ。心揺さぶる作品。
4投稿日: 2018.10.07
powered by ブクログ何らかの牢獄に囚われた人たちの短編集. 一度囚われるとそこにいるのも抜け出すのも困難を伴うと思えば,日常が小さな牢獄のようにも思えてくる.
4投稿日: 2018.08.13
powered by ブクログ以前読書メーターで秋なので「秋の牢獄」を読もうという呼びかけで一斉に皆さんが読んでいて、私も読もうと読みたい本に登録して去年の秋はすっかり忘れていたのですが、今年は奇蹟的に思い出したので購入。表紙も素敵なうえ去年読みそこなったせいもあり、思いが募り過ぎてか「秋の牢獄」は身勝手にも想像とは違うし怖くもなくて評価減からスタートしてしまったのですが、残り2つの短篇は好き。初読み作家さんですが既に「夜市」も「無貌の神」も気が付けば読みたい本にポチっているところをみると、私読む前から感覚で好きだったみたいです。
4投稿日: 2018.03.05
powered by ブクログ初の恒川作品だったが面白かった。解説にもあるように世界観が何とも良い。文章力があるな。もがきの美学とでも言うのか、憧れはしないが妙に納得させられる。『夜市』も読んでみたい。
3投稿日: 2018.02.11
powered by ブクログホラーなのに何故かハラハラではなくワクワクしてしまう。ホラーなのにその世界に自分も行ってみたくなる。でもやっぱ怖い。これは面白い。凄く不思議な完成された空間。例えば主人公以外の登場人物の目線で語られても、それはそれで一つの不思議な物語が完成する感じ。季節に合わせて読んでみたけど、もう一つは春のお話だった。もう一つの話はゾクッとした。他の著書もめっちゃ気になる。
4投稿日: 2017.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
世界は幻に満ちている。 それはどこか曖昧で不確かなもの。 3つの独立した物語からなる短編集。 重なりは全くないけれど、どの主人公も各々の「牢獄」に閉じ込められる物語。 ある者は同じ一日に、またある者は家に、そしてある者は自己に芽生えた不思議な力に。 どうにかして逃げようと模索するが簡単には逃れられない。 そうしている内に逃げることを止め、徐々にそこを「安楽の地」と錯覚してしまう。 恒川さんの描く世界観はいつも静かに、でも確実に読み手を追い込む。 追い込められてしまった私は、どうすることも出来ずただジタバタするだけ。 暑い夏が終わり寒々とした冬になる前の、しんと静まり返った「すき間」のような季節がもうじき私の所にもやって来る。 ひっそりと潜む曖昧で不確かな「すき間」に閉じ込められてしまわないよう、私も気を付けなければ。
8投稿日: 2017.09.03
powered by ブクログ今回も読み終わってからの一種のあきらめと、あきらめたことによる投げやりな希望のようなものを覚えた。どの話も残酷だったり凄惨だったりする。なのに淡々と水が流れるように物語が進んでいくことが、淋しさを覚える原因なのかもしれない。
3投稿日: 2017.01.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
*十一月七日水曜日、秋のその一日を何度も繰り返している女子大生。神の領域にある「家」に住まう人間。魔訶不思議な力に人生を絡め取られた女ーまるで童話のようなモチーフ、透明感あふれる文体、物語る力の凄まじさ。圧倒的な多幸感と究極の絶望とを同時に描き出す、新鋭・恒川光太郎の珠玉の作品集* 本当に不思議な物語の数々。今までに読んだことのない類の別世界観。酸いも甘いも知り尽くした、大人の童話。
4投稿日: 2016.11.28
powered by ブクログこの作者の描く世界は本当に独特だと思うが、この作品は特に心に響く。 不思議な世界に囚われてしまった人の、心の動きに自然に感情移入出来た。 購入して、秋に読み返したいと思える作品。
1投稿日: 2016.09.02
powered by ブクログ秋の牢獄 ★★★ 何度も同じ日を繰り返す話。 1日あれば人はいろんなことが出来ると感じた 神家没落★★ 代々受け継がれる動く家の話。 幻は夜に成長する★
0投稿日: 2016.07.13
powered by ブクログこの人の描く世界観は凄いと思う。予想がつかない感じも心地よい。牢獄に囚われた人々を描く三編。物悲しい物語だ。面白くてすぐに読んでしまった。脳内で情景が綺麗に映像化される感じがする。 11月7日に読み返す人が多いことにも納得した。 神家没落が面白かった。
3投稿日: 2016.05.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
朝起きたら、昨日と同じだった、しかもそれを無限に繰り返す。同じ仲間が何人も見つかる。因果関係は不明ながら、北風伯爵(名前がすごくステキ)という人間だか死神だかオバケに見つかると仲間がいなくなる。はじめはその不吉な存在から逃げるのだがそれしか無限ループから脱出する方法が見つからないため、その不吉な存在を心待ちするようになる。元に戻るというニュアンスがどこにもないため、自殺に近く感じてしまえて怖い。
2投稿日: 2016.02.29
powered by ブクログ恒川光太郎著「秋の牢獄」 「秋の牢獄」「神家没落」「幻は夜に育つ」の3つからなる短編集。 それぞれ「束縛」や「捕らわれる」がテーマになっています。 個人的には、現れては消えてしまう奇妙な"家"がモデルになっている「神家没落」が面白かったです。 始めは自分が囚われていて「出たい!」と思っていたはずなのに、いつの間にかそこから出るよりも、居続けるほうが心地よくなる感覚。 身に覚えがある人間の感覚を、鋭く抉るようなストーリーでした。
2投稿日: 2016.01.19みんな閉じ込められている
教室を間違えたことに気付かず、別の教科の講義を始める教授。ランチで昨日と全く同じ話を繰り返す友人。違和感の正体は、11月7日から抜け出せなくなった自分の方にありました。 何をしても、どこにいても、朝が来るとリセットされて自分の部屋からスタートする『秋の牢獄』。たまたまこの本を読んだのが、咳で眠れない夜だったので、どうせ繰り返すなら健康な一日にヒットしてほしいと切に願いながら読み終えました。 そのほか、迷い込んだ家から出られなくなってしまった男の『神家没落』、不思議な能力のために教祖に祭り上げられ、監禁状態になってしまった少女の『幻は夜に成長する』、収録されている3篇の話に共通するのは、みんな閉じ込められているということです。 果たして彼らは脱出できるのでしょうか? 気になった方はぜひ読んでみて下さい。
5投稿日: 2016.01.07
powered by ブクログ短編集です。 「秋の牢獄」「神家没落」「幻は夜に成長する」 3篇それぞれの牢獄に囚われた主人公が牢獄の中で何を考え 行動して、結果どうなったかというお話なのですが、 ある日突然訪れる怪異。その世界観が好き。 ありそうでなかった3篇のファンタジックでダークなお話し。 やはり恒川作品は定期的に補充したくなります。
2投稿日: 2016.01.01
powered by ブクログ頭に浮かぶイメージが癖になりそう。空気は冷たく澄んでるけどなんだか暗くて重くて、でも色彩は鮮やかに光って。不思議な小説だ。 このレーベルを初めて読んだのだけど、ホラーっていうのも幅広いんだな。 「幻は夜に成長する」がいちばん好き!
4投稿日: 2015.12.31
powered by ブクログ何かに囚われた人々の不思議な物語が三編。理不尽な厳しさや残酷さ、悲しさがある中にどこか優しさがある。 『秋の牢獄』 突然同じ11月7日を繰り返すことになった女子大生が、繰り返しの中で同じ境遇の人々と出会い、楽しみ、悩み、いずれ来る明日を望む。ループの謎解きや設定よりも主人公たちの心の動きに重点が置かれており、日々の大切さが心に沁みました。すごくよかったです。 『神家没落』 神の家に囚われた男性の話。開放されるには替わりの管理者が囚われる必要があるという昔からあるパターンの話ですが、独特の味に仕上げてきました。ちょっとした休暇のようなのんびりした雰囲気から急展開でひねってきました。囚われると考えるのか、そこに安らぎを得たと考えるのか。 『幻は夜に成長する』 幻を見せる不思議な力のために、教祖として教団に囚われ、人とは違う人生を送ることになる少女の半生。暗い記憶と信者から引き受けた地獄を糧に少女の心の中で怪物は成長し、最後には開放感を感じさせてくれる。
4投稿日: 2015.12.27
powered by ブクログ"ある意味牢獄"に囚われた人々の奇妙な話が3編収められた短編集。幻想的なホラーと言ったらいいのかな?こういった奇妙な世界に入り込む設定はやはり面白い。囚われた人間の幽閉感や心情、季節感の描写も凄くしっくりこの本にハマった理由の1つ。ファンタジーなのだが意外と明日は自分の身に起こったりして?なんて読了後に考える自分に笑える。北風伯爵に気を付けないと。。。(笑)
2投稿日: 2015.12.22
powered by ブクログ夜市に引き続き2作目に 読ませていただきました 恒川さんの作品 面白いですね ”秋の牢獄”はある意味 深い意味合いを含んでいると思いました! 個人的には神家没落が 一番好きです。
4投稿日: 2015.09.30
