
総合評価
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powered by ブクログ「どこまで行けるか言わないで」 電車の中なのに泣いちった。 もう57歳になろうというのに。 三崎亜記さんという方が、巻末解説を書いている。 失礼ながら存じ上げないのだが、そこに書かれたとおり。 どこへも行けない、なにものにもなれない。 そうしたことへの焦り、苛立ち。諦められたようでいて諦めきれないしつこい埋み火のようなもの。 青春もの、と分類されるのかもしれないが、それは時期ではなく心のありよう、なのだろうし、50代後半の自分にもあまりにピタリと来る内容だった。 最も好きな作家さんを見つけた。
0投稿日: 2026.04.08冴えない人たちの連作短編集
冴えない人たちを次々と描いた連作短編集である。どの短編の主人公も何らかの屈託を持っていて、新しい環境に馴染めなく、落ち着き場所を探しているという感じである。どの短編も面白くないわけではなく、不愉快なところもないが、主人公たちのややいじけた感じが読みてにまで伝わってきて、どの短編もスッキリとしない読後感であった。
0投稿日: 2023.03.13
powered by ブクログどこかしらに劣等感を抱えて「何者かになりたくてもがく」登場人物たち。 最後には全て救われハッピーエンド!なんかでは無い。 他人が眩しくて嫉妬して、何かを変えたくてひたすらもがいて苦しくて、結局何にもなれない。 でもそんな日々の中にも、小さく光る星があるのかもしれない、と思わせてくれる小説でした。 自分と重ね合わせ感情移入して苦しくなる。 読了後は少し救われた気持ちになる。 そんな豊島ミホさんの小説が大好きです。
0投稿日: 2021.03.06
powered by ブクログ6つの章にそれぞれ主人公的な学生を置いて、それぞれのキャラが微妙にかかわり合いながら、作者の言うところの「めくるめかない」学生生活を切々と描くちょっと風変わりな青春もの。 なんちゅうか、それぞれの章の主人公をつとめるキャラクターがまさに文字通り「青春のどん詰まり」で、周りのクラスメートと馴染めず疎外感を感じ、どうにもならないコンプレックスを強く抱いているという一癖も二癖もある連中で、なんとも自分の学生時代を思い出して切なくなるほど愛おしくなるような人物たちなんだなぁ。 あの、なんかみんな仲良さそうで、本当に楽しそうに見えて、楽しくないのは自分だけ?面白くなさそうな顔しているのは自分だけ?という恐怖感とも思えるような4年間のキャンパスライフを思い出すと、ぞくぞくするほど恐怖感と共にいろんな思い出が甦るねぇ。 作者の豊島ミホさん、現在は創作活動されていないようで、それはすごく残念。とりあえず既刊を全部読もうっと。
0投稿日: 2020.09.24
powered by ブクログ帯は 『ダメダメの日常から、 彼方の光に向かって 手を伸ばす。 痛くてかっこ悪くて愛しい 「若さ」の物語。 世界は あたしのために 回ってる わけじゃない。 でも…』 本当に久しぶりに豊島さん読みました。 この本も積ん読で、10年ぐらい前に買った本。苦笑 当時は読むのがもったいなくて、そこから気づけば10年。 20代前半から気づけば30代になっていて、 当時の自分に会いに行くような気持ちで読み進めました。 最初は自分も遠くまで来ちゃった感じだと思って読んでましたが、読み進めていくうちに、今でも自分には大学時代に感じていた悶々が残ってるんだと気づかされました。 と言うか、実は変わってなくて、10年前も今も、私は私だったんだなあ、と。 みんな、承認欲求も変身願望も自意識も、自己否定も、自己肯定も、全部あって良い。 私の大学生活は、華やかなパリピでもなんでもなく、日陰で一人で本読んでるような時代を過ごしたので、豊島さんの表現とか言葉がいちいち刺さります。 豊島さん、また、本書いてほしいです。 好きです、豊島さんの本。
0投稿日: 2018.11.10
powered by ブクログ短編連作。 大学コンプレックスのせいか、登場人物にイマイチ感情移入できず。「でも、早稲田でしょ」って感じで。 ピンク映画は、監督が女優になったということ?
0投稿日: 2016.12.18
powered by ブクログ著者の出身、早稲田が舞台の作品 描写される場所がほぼ全部実在している 毎日すれ違うだけの、何万人もの他人の中で 自分が素になれる場所を見つけるってきっと誰しも難しい 何か見つけたいなぁって思って大学に来て その理想と現実はまた別だけど みんなそれぞれに何か考えながら生活してるのかなぁって 自分は上京組じゃないけれど、 それでも共感することいっぱいありました
0投稿日: 2016.01.04
powered by ブクログ20151204 ところどころに私がいた。青春のどん詰まり。クレバーにいきたい。まあ、わたしってこんなもんだし。花束になりたい。特にリベンジリトルガールは自分のことなんじゃないかという気がした。せっまい教室できゃいきゃい騒ぐ女子たちを思いっきり斜めに見る自分そっくりじゃないか。 でも、自分と重なるのは変わる前の彼ら彼女らなんだよなぁ。変わった後の彼ら彼女らと自分は全然重ならない。それがなんだか辛かった。自分は何かになりたくてもなりたいだけで、なる努力も行動もしない人間なんだなぁ、と改めて気づかされる。とっくに知ってたけど。私はやっぱりフツーの人なんだ。 といっても、大学で過ごしていると感じるいろんな気持ちを綺麗に表現してくれるから、こういう小説は好き。大嫌いな全然輝いてない私の大学生活も立派な青春だと教えてくれるから、好き。
0投稿日: 2015.12.04
powered by ブクログ「いちごに朝露、映るは空」良かった。学生時代に読んだら、どんな風に感じただろうか。今だから「懐かしいな」って思えるだけなんだろうか。自分も訳も分からず突き進んでた「学生時代」、ああ、こういうの「青春小説」ってネーミングするんだ(^_^;)
0投稿日: 2015.08.22
powered by ブクログ中学高校のとき好きだった豊島ミホをぱたりと読まなくなり、というより読めなくなり、何が面白かったのか分からない と思うようになったことがあった。 それはあまりにも近かったから。 通り過ぎてしまえば受け入れられる。彼女が描いた、その同じ位置に立って。 わたしは豊島ミホの劣等感が好き。浮いたり沈んだりする。何者にもなれなさ。
0投稿日: 2015.08.21
powered by ブクログ同じ大学に通う学生たちの連作短編集。 あるお話では天真爛漫に見えた彼女も別の章では悩みをかかえていたりする。そういうのもひっくるめて大学生っていいなと思える一冊。
0投稿日: 2015.08.17
powered by ブクログ大学を舞台にした青春小説。 青春は、輝かしいばかりではない。ドロドロも含めた全てが青春。 (解説より) ・周りに苛立つ自分、そんな自分にうんざりする優等生 ・輝けない誰かにも希望はある、輝いている瞬間を、きっと誰かが見てくれているという「救い」が、この作品にはある 作中のひとたちが悩み、戸惑い、もがく姿を、不器用な自分と重ねた。 過去の経験(大学時分の後悔等)を今後に活かそう、又、周りに対して誠実なまなざしを持とうと思った。
0投稿日: 2014.12.13
powered by ブクログ豊島さんの作品って、 出てくる人のどこか一部分に 何だか身近にいそうな人だぞ、と思わせる 生活の香りがします。 読んでいる最中はそんな事考えずに ぐんぐん頁を進めるのですが あっという間に読了した時に その理由をふと浮かべるのです。
0投稿日: 2014.03.08
powered by ブクログ大学生活・・・本当はこんなんじゃなかった!と思ってる彼・彼女。抜け出すきっかけ見つけた人、まだ見つからない人、空回りの人、いろんな大学生活、人生。連作短編な感じ。 初めて読む作家さん。 それぞれ、もう少し物語を読みたかったので、★4つ
0投稿日: 2013.11.25
powered by ブクログこの人は私だといつも思わせてくれる「豊島ミホ」 思春期な自意識過剰っぷり。 卑屈。 基本的に劣等感の塊。 社交性のなさ。 ただ鬱々と毎日は過ごせる。だって時は過ぎていくのだから。 どの主人公にも私の要素を感じて そして惹かれつつも嫌悪する。 オムニバス形式の大学生の物語。 豊島ミホ素晴らしい。 大絶賛です。いや、素晴らしい。
0投稿日: 2013.11.02
powered by ブクログある大学に通う、「冴えない」面々を描いた連作短編集。 この人の作品は、読むとその時代の自分に引き戻してくれるなあ。 大学にいた頃の、何を目指していいのか分からない、そして何にもなれない自分への焦燥感を思い出した。 連作短編なので、次の作品に行くと前の作品の登場人物の姿が少し出てくるのが嬉しかった。一作一作は胸に刺さる展開も多いのだが、その痛みを受け入れながら前向きに終る結末もいい。 印象に残ったというか、「刺さった」のは「いちごに朝露、映るは空」「どこまで行けるか言わないで」。
0投稿日: 2013.09.09
powered by ブクログ多分、今の私は短編集が読みたい気分なんだと思う。でも、ただ単に短いお話が並んでいるだけでは物足りなくて。その点、豊島ミホさんの短編集には、その一冊の中の全ての作品にスッと貫かれた一本の筋のようなものがあって、短編集でありながらも、一つの長編を読んでいるような気分になる気がします。読んでて心地いい感じ。 この作品で描かれるのは、さまざまな大学生の日常。傍目から見ればそれは青春と呼べる時期なのかもしれないけれど、言葉ほどの煌めきを感じられないまま、他人と自分に葛藤しながら生きるそれぞれの登場人物たちの姿に、なんだか不思議と共感する想いがしました。もう、青春なんて時代からはずいぶん遠くにきてしまっているはずなのにね。私はいまだに、彼らと同じように葛藤しながら生きてるのかも。社会人になってもこんなもんだから、きみたちの悩みはきっと尊いもので、悩みはしても苦しまなくていいんだよって、登場人物たちに言ってあげたい気持ちになってしまったり。ちょっと偉そうですけどね。 “それでもいつか、やっと一輪の花を咲かせることができた時、それを誰かに拾ってもらえればいいなと思う。” ある話のこの言葉が心のど真ん中に飛び込んできました。多分私も、こんなふうに思ってるんだろうな。今の私は、つぼみか花か、盛りを過ぎて枯れかけているのか……。どんな姿であるにしろ、私は今の私を生きるしかない。そんな私を、誰かに拾ってもらえたら幸せなんだと思う、きっと。
0投稿日: 2013.08.03
powered by ブクログ一つの大学を舞台にさまざまな大学生の心情や日常を描いた作品を六編収録した連作短編集 ここで主人公となる大学生たちは、無気力だったり内気だったり、何かしたいことはあっても具体的にどうしていいかわからずその気持ちを持て余していたりと、いけてない大学生たち、というところがミソです。現役のいけてない方の大学生の自分が読むには、少々リアルすぎて切なくなってしまいましたが(苦笑) でもこういう輝いてない大学生たちを取り上げてくれたことがまたうれしくもあります。なんだか自分のことを書かれているようで目をそらしたくなる箇所もあるのですが、そういう個所を読んで自分の傷に塩を塗られる感覚がまた楽しいというか……。自虐ネタを見て笑ってしまう、という感覚に近いものだと思います。
0投稿日: 2013.07.31
powered by ブクログやっぱり豊島ミホ好き。日常の中にある絶望、自己嫌悪、投げやりな気持ちがぷんぷんで、もういやんなっちゃうよって感じなのに、やっぱりなんかがんばろ、私だって捨てたもんじゃない…かな…?って登場人物皆が希望を見つける。それぞれ自分らしく前を向き直す姿がなんだかやたらと清々しくて青春だなと感じてしまう。読んでてすごい早稲田を思い出した。スロープとか懐かしいな。
0投稿日: 2012.10.12
powered by ブクログおもしろかった。 みんな、表面では悩みなんて無さそうに、楽しそうに繕ってるけどその実、必死に自分に言い聞かせりしている。 淡々としてるのにがむしゃらに出来たり、若いっていいー
0投稿日: 2012.08.09
powered by ブクログこんな大学生活だったらよかったー と こんな生活してたなあ がまぜこぜになって再現される話。
0投稿日: 2012.05.26
powered by ブクログちょっとうーん…最後が分からない。自分は、芽が出るはずだ!!とかいう思考がないから。こんな気持ちなのかなぁ?といった感じでした。すごい早稲田っぽい。ら
0投稿日: 2012.03.22
powered by ブクログやっぱり良かった!! 「センチメンタル病」になるほど共感… 裏に隠れている感情の描写に、自分の心まで 見透かされているような気分になった。 けど、どうにもできない無気力な時に読むとすごく 背中を押される感じがあるし、支えられる感じがする。
0投稿日: 2012.02.01
powered by ブクログなんだかやけにリアルに感じました。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-778.html
0投稿日: 2011.10.15
powered by ブクログ素人が上から目線であえて言いますが、 巧くなったなー 豊島ミホ。 と、そうゆう感じです。 純情エレジーをよんだあたりから感じてたけど、 一皮むけましたねこのお方。 今後が楽しみな作家さんです。 作品自体は、大学生活をおもいっきし謳歌した人にとっては 『あぁ、こんな人もいたんだー』という驚き、 大学生活、なーんもしなかったなーあぁ青春の無駄遣い、な人にとっては、 まざまざと当時の卑屈さとか窮屈さとか孤独とかその他もろもろ、 ありありと手に取るように舞い戻ってくるような作品です。 もちろん、わたしは後者だったので(笑)、 とても懐かしいような、不思議な気持ちになりました。 てかこの人の作品は最初は同族嫌悪的な感じで読むたびにちょっと嫌な気持ちになったけど、 最近は外側から自分を見ているようで面白い。 この人がうまくなったからだろうか、それともわたしが成長したのか。 作家と自分が似てるとか、なんぼのもんやねん、というかんじですが(笑)、 それでもこの人とは考え方とか価値観とかがとてつもなく似ている気がしてならない。
0投稿日: 2011.09.08
powered by ブクログ若いころ特有の閉塞感を打ち破りたい若者たちの物語。主人公たちは、全体の中では冴えない人間と見られ、また自らもそう思い込んでいるが、何かを変えたいと常に思う気持ちが、未来への可能性を感じる。 若いときってのは、それだけで特権だね。
0投稿日: 2011.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「もやもや大学生に贈る」っちゅうかんじでした。短編。だけど、ひとつの大きな大学のなかでの話ですな。だからどっかしら繋がっている。 どれもこれも共感しながらよみすすめました。 飾っていない感じが生っぽくていいなあと思った。 いろんなタイプの人間がどっさりでてきて、こういう人大学にいるよなあ、と度々思えた。 すらすら読める本ですな。 所々にでてくる、おっと思えることばえらびもちょいちょいあって素敵。 それから作者のあとがきを読んで、また読もうと思える作品。「選ばれる」と「選ぶ」ね。なるほどなあ、と。 とにかく大学生のうちに読めて良かったと思えた。でも大学出てからのほうが案外、グッとくるものがあるかもね、な作品。
0投稿日: 2011.08.04
powered by ブクログ学生時代、それは期限付きで、そこでやってきたこは卒業と同時にほぼリセットされ、そこから新入社員とか新社会人とかとして、また新しい時代を迎える。だからこそ、湧いてくるエネルギーがあったんじゃないかなと、社会人になった今、突拍子もないこと、自分の枠を越えてしまうことがなかなかできない状況で、この本を読みながら考えた。 印象に残ったのは 「生ぬるいフィルター」、「シラフで酔う」、「頑張ってる間は意外と楽」、「選ばれることより選ぶことが大事」etc こういう短編ものは、それぞれの話につながりがあって、登場人物を違う角度から見られることが楽しいな、と思った。こういうのは好き。 入れ込まなかったからか、入れ込むことができなかったからなのか、評価は星三つ。もっと早く読んでいたら違っていたのかもしれない。最近は、心が少し堅くなってきたように感じる。冷めた心じゃなくて、醒めたこころを。
0投稿日: 2011.07.05
powered by ブクログハードカバーで一度読んでいたけど、なにげなく本屋で手にとり、文庫版のあとがきを読んだ.で、あとがきのために、購入してしまった.
0投稿日: 2011.03.03
powered by ブクログ久しぶりの豊島ミホの作品だったけど、淡々として面白い。登場する人々はいずれも閉塞感を抱いている印象で、その閉塞感を抜け出そうとする葛藤が描かれている。 物語られるなかでは、成功までを見せてはくれないのだけれども、後半の物語には前半の登場人物がチラチラと姿をみせ、なんとなくそれなりにブレイクスルーを果たした感じを漂わせている。 全体的に暗い、鬱屈した物語だけれども、そのあたりの描かれ方が救いになっていると思う。
0投稿日: 2011.02.26
powered by ブクログ神田川デイズは都内のとある大学を舞台にした、主人公が次から次へと変わっていく、長編とも短編ともいいきれない「連作(あとがきの著者のコメントより)」です。 しかも、登場人物のほとんどが何かしらの「コンプレックス」を持っていて、それが絶妙で全体として「妙なリアリティがある青春小説」に仕上がっています。 例えば、最初の「見ろ、空は白む」に登場するいけてない3人組は、大学の明るい雰囲気に馴染めず、同類相憐れむのごとく、半分引篭もり生活を送っていますが、それではいけないと一念発起して「お笑いコンビ」を結成します。 また、「雨に飛び込め」に登場する準は、本当の自分と少し違う『クレバーな俺』を演じようとするも、そんなにうまく行かず自分の中で葛藤を繰り返していく。。。 などなど大学という枠を外したとしても自分の事として経験があったり、同じよな悩みを抱えた友人がいたりと柄にもなく「10代のころ」を思い出してしまいました(笑 設定面での上手さ、そしてネガティブな感情の読み取り方は素晴らしいと思いますが、それ以上に上手いなと感じたのはある人が憧れている人も内容は違っていても同じよな悩みを持っていることをしっかりと描いているところですね。 物語(連作ですが)を通じて、誰が一番ということを強調するのではなく、誰もがみな悩みながら成長している過程描かれているのが、リアリティをより強くさせていると思います。 この例えがいいかちょっと微妙ですけど、人間関係が縦関係の序列じゃなく、円(リング)のようになっている感じですね。
0投稿日: 2011.01.14
powered by ブクログ初めて手に取った作家さんだったけど、なんだろうか、意外と好き。 若干哀愁漂いつつも底の方に力強さみたいなものを感じた。 他の作品もぜひ読みたい。
0投稿日: 2010.12.24
powered by ブクログ東京に出るだけで何かが変わると思い込み、その勘違いに気付いても自ら何かを始めるには臆病で、さらに鬱屈して行く若者。そうした青春の挫折をテーマにした短編集です。 まあ、豊島さんらしいテーマというか、こういう所は豊島さんの真骨頂なんでしょうね。 ごく普通の若者が感じる鬱屈や焦燥が見事に描かれます。年を経て読む身としては、そこに何とも言えない懐かしさ、甘酸っぱさのようなものを感じる物語です。 等身大の鬱屈や焦燥の物語ですが、将来に向けての(本当に小さな)一歩のようなものがあって、それがどちらかと言えば明るさを感じさせる物語にしています。
0投稿日: 2010.12.15
powered by ブクログ1話目読んだ時、「暗っ」って思った。大学生ってこんなだったかって。でも次々と読み進める内に(ちょっとオムニバス的に主人公が変わりながらも脇役で前の話の人が登場したりする)「そうだよな、現実ってこんなだよな」って思った。私は体育会系の部活やってたし彼氏も居たから試合に勝つこととか恋愛のこととか(当時にすれば最大の悩みごとだったけど)毎日どうでもいいことで悩んだり笑ったりして過ごしてきたけど、実際大学生活が華々しいかと言えばそんなことは全くなく、本当は地味で鬱屈したものなのである。そういうのって周りにはわからないものだろうけど。 この話に出てくる1人1人がどこにでも居てそうで同じようでありながらそれぞれなりにいろいろ考えている。みんな愛しい分身のようだ。
0投稿日: 2010.12.11
powered by ブクログ豊島ミホにしては、サクサク進まなかったなぁ~ どうしてでしょう。 冴えない、「選ばれなかった人たち」 が主人公で連作短編? みたいになってるお話でした。 いつもの豊島節というか、 青春の勢いがなくって物足りなかった。 でも豊島さんはこういうお話を書きたかったんだろうなー って読んでてすごく感じた。登場人物への愛、みたいな。 活動休止かぁ。淋しいなぁ。
0投稿日: 2010.12.10
