
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まずは絵! フルカラーの色彩の美しさなわけだが、すべて光の表現に通じているのだ。 紙に光は描けないというのに光を感じるとは。 フェルメールとかレンブラントとか。 あるいは「モノクロ漫画描き」としての高野文子とか。 話と絵の静謐さが通じ合っているのも、素敵。 他の作品も読んでみよう。
1投稿日: 2019.09.18置き去りにしてきた喪失感とひきかえに、わたしがたどりついた場所。
静謐で美しい修道女の暮らしの中に、ふと落とされた黒いしみ。平然と知らぬふりをしながら、神に祈りを捧げ、日々は淡々と過ぎていく。池辺先生の作品は、登場人物たちが言葉少なに、心の中でだけ淀みが貯まっていく描写が巧みで、この作品は特に表面上の静けさとのコントラストが綺麗。眺めるように楽しめます。
1投稿日: 2016.12.29
powered by ブクログ自分で自分を許すしかない。自分で自分を癒すしかない。自分で自分を認めるしかない。 でも、考えてみれば「ゆるし方」を習ったことはない。だから、作中にその道標として拝読する祈りがあることを、少しうらやましくも感じた。 ついた傷の深さは結末で明示されない。どちらが籠の内で、どちらが外なのかも。
1投稿日: 2015.05.04
powered by ブクログこの静けさと美しさはなんでしょうね。コミックを読んで、こんな気分になったのは初めてです。静謐、とでもいうのでしょうか。マルエナもアミラも幸せになって欲しいです。ヨーロッパの教会に行ってきたはかりなので、そのときの厳かな雰囲気が蘇り、とても重みを感じました。セリフもとても短いけれど、研ぎ澄まされていて染み入ります。大切にしたい作品です。
0投稿日: 2015.01.31
powered by ブクログ全カラーで素敵なんだけど、私にはいまいちだった。 メッセージ性が強い感じ?感受性高くないと感動できない気が…。
0投稿日: 2015.01.19
powered by ブクログ久しぶりに帰った実家にて。 全編フルカラー、優しく淡い色合いで美しい世界を堪能できた。 捨てられた子は 捨てた人は 何を祈るのか
0投稿日: 2014.11.26
powered by ブクログ読み進めるうちに、胸にじわじわとくるものがある感じでした。この作家さん独特の淡々とした空気感が漂っている中にオールカラーがとてもよくあっていて、よかったです。 主の世話をし、管理することで一生を終える修道女たち。とらわれたかごの中の鳥のように自由のない一生。一人の人間として何を大切にして、生きていくのかを考えさせられる内容でした。
0投稿日: 2014.09.17
powered by ブクログシーンと静寂した物語の中、修道女達の日常が淡々と描かれているのだけれど、そんな修道院の中で起こっている人間模様はなんともいえない独特な感じが逆に新鮮に描かれていて、その中で起こったある出来事。 修道女達のそれぞれの生き方、女の幸せとは?本当の幸せとは?など少し考えさせてくれるような話だったように思います。
0投稿日: 2014.09.13
