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トーマの心臓
トーマの心臓
萩尾望都/小学館
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総合評価

245件)
4.5
139
51
24
2
1
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主への信仰心をくじかれ悪い上級生に傾いてしまったユーリを許してくれるのは、神様じゃなくてオスカー、エーリク、トーマの愛なんだ… 本当に上品な漫画。再読しよう。。

    0
    投稿日: 2025.11.07
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    いつも解説文がすごくて草。いつも何かに重ねて誰かを見てしまうという愛とエロスの不可能性を驚くべきほどの耽美さで表現した作品。そして無償の贈与…

    0
    投稿日: 2025.07.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なかなかむずかった。一番の失敗は、文庫本サイズのを購入してしまったこと。 文字が小さくて読みにくい~~ たぶん、この1回目を読んで、また少しして2回目読んで、またかなり時間たってから3回目読んで・・・ってしたらもっと深いところにまで気が付けて面白いんだろうなって思った。 昔読んだ竹宮恵子さんの「風と木の詩」も、何度か読んでいくとどんどん面白くなっていったんだよね。あれの感覚に似ている。 今の現代でいうところの、高等部の男子寮、なのかな? みんなのアイドル的存在の一人、トーマが鉄橋から落ちて死んだ。 事後であるとされたが、一学年上で寮監のユーリに遺書的な手紙が届いた。 「ユリスモールへ  さいごに これがぼくの愛 これがぼくの 心臓の音 きみにはわかっているはず」 と書かれていた。トーマは自殺だった? ユーリはずっとトーマにアプローチをされていた。 だが、もう一人のアイドル的存在アンテとどちらがユーリを堕とせるか賭けをしていたらしい。なおさらお堅いユーリはなびかなかった。 だが、自殺するほどとは・・? あのトーマからに気持ちは本物だったのか? トーマの葬儀も終わってしばらくして、トーマに瓜二つのエーリクが転入してきた。 みんながざわつく。 エーリクはひたすら「トーマ?」って聞かれることにうんざりしくる。 しかも彼はこんな寮にはいりたくはなかった。 ずっと母親のマリエを愛していた(超マザコン!)マリエは男をとっかえひっかえするが、別れたらエーリクのところにくるので、自分はマリエについていてあげなくては。とも思っていた。 今回はマリエがある男と結婚するので、エーリクを寮付きの学校に入れたのだが、 エーリク的にはあんな男とはすぐに分かれて「帰ってきて」と手紙が届くと思っていたのに全然届かない。まさか・・自分は・・・・? ってな感じのめちゃくちゃ閉鎖的な世界で、ほぼ男子しか登場しない漫画ですww ユーリの過去、 エーリクのゆがんだマザコン、 アンテの思惑、 オスカーのことも・・・ みんないろいろあってぐちゃっとしている BLとはいえ、キスはするけど全然健全なお話だと思う。 昔はこんなもん?(でも風と木の詩はそんなことなかったよねぇ?)

    0
    投稿日: 2024.10.19
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    トーマの捨身飼虎的な行動は読者を最初から釘付けにする。ユーリが背信的な過ちに苦悩し、彼を取り巻く恋がさらに心境を複雑にする。ここで特に惹かれたのが作中の「愛情」はあまりいいものだと思えないことだ。だれかを縛ったり苦しめたりする「愛の様相」が見応えあった。日本との文化的差異が大きいから前提を間違えるとBL的な要素しか見えてこない気がした。

    0
    投稿日: 2024.08.07
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    萩尾望都先生の名作、久しぶりの再読です。若い頃にも読みましたが、当時はほとんど理解できなかったなぁ…。共学の学校しか行ったことなかったし。 ささくれた心で転校してきたエーリク。完璧な優等生の仮面で何かを隠しているユリスモール。彼に遺書を送って命を絶ったトーマ。少年たちは、ぶつかりながら苛立ちながら、やはり成長せずにいられないのですね。

    13
    投稿日: 2024.08.03
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    1974年から「週刊少女コミック」連載作品 ドイツのギムナジウムが舞台 春近い雪の日 誰からも愛された少年寄宿生トーマが 陸橋から転落死 トーマは 先輩のユーリに遺書を残す 「これが ぼくの愛 これが僕の心臓」 ユーリは 品行方正成績優秀な美少年 しかし、ある過去のトラブルから感情を隠し友人とも一線を保ち学生生活を送っていた トーマの気持ちを知りつつも それを拒否していた 遺書さえも 受け入れようとはしない ユーリが自分の出自やトラブルを受け止めて トーマの死の真意を受け止めるまでの物語 ユーリと同室で自分の気持ちを表現することなく支えるオスカー 亡くなったトーマにそっくりの転校生エーリックは ユーリへの気持ちを隠さずに包みたい 亡くなったトーマは 死んでユーリの記憶の中で生き続ける 彼らは家庭にそれぞれ悩みを持ちながら ギムナジウムという場所で 友人であり家族でありそれ以上の感情をも持ちながら大人になっていく ほぼ半世紀前の伝説的コミック 思春期の美しい少年達をめぐるストーリーと詩的なモノローグ 嫌いな部分が見つけられない なんだけど ひまわり師匠の「聖書の壁」的なものも感じてしまう作品なんですよね ユーリは羽をもがれた天使的に表現されるし ユーリが神学校に転校していく際 「ルネッサンスとヒューマニズム」がプレゼントされる これにはトーマの手紙も挟まれているのだけれど このあたりの意味合いを理解できていないんですよね しかもユーリはギリシャ系のミックスという設定だったと思う それでも 傑作です!

    78
    投稿日: 2024.08.01
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    いや、こちとら全然わかんねえんだけど笑 ここで描かれている世界も分かんないし、 これを読んで胸躍らせている世界も、 理解できないんですけどね。 でも、まあ、読みごたえはありました。 オスカーやろなー、推すとしたら笑

    1
    投稿日: 2024.05.12
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    近所の古本屋さんに出てきた通知をみてまた読みたくなって速攻で買いに行った。この内容がこの表現で70年代に出てきたんだよな…行間がものすごく多い。ストーリーもだけど情景や心理描写なんかももう文芸、純文。久々に読んで、大昔に読んだときはたいして読み取れてなかったなと思った

    1
    投稿日: 2024.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    神様みたいな本だった。 なにかを愛することってどうしても自己愛の裏返しになってしまうけど、トーマの愛は違う。 冒頭の彼の遺書が、本編を読む前と後とでこんなにも意味合いが変わってくるとは思わなかった。 「彼はぼくを死んでも忘れない」ということ、「彼の目の上にぼくがずっと生きている」ということ、そのおかげでユーリはこれからどれだけ心安らかに生きていけるか、トーマは全部分かったうえで彼に翼を捧げたんだ。 代わりのいない人間なんていないってずっと思ってた。 確かに「物質」的にいえば人間の代わりなんていくらでもいるかもしれない。私と似た顔、似た声、きっといくらでもいる。 唯一代わりのきかないものは「思い」なんだ。 オスカーにしか、エーリクにしか、ユーリにしか、そしてトーマにしか抱けない思いの形があって、その思いが人に向うことで、その人でしか満たされない「思い」がまた生まれていく。そうやって人はゆっくりと自分が存在する意味をみつけていくんじゃないかと思う。 真実の愛なんて存在しないってここ最近ずっと思ってたけど、すくなくともここには、この本の中だけにはあった。 現実にもあってくれ〜

    0
    投稿日: 2023.12.09
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    〝愛は死をはらむ〟 愛というものを知っている人間はどれくらいいるのだろう? 愛には距離感が大切だと思う。 遠すぎては愛がわからないし、近づきすぎると愛は別なものに形を変える…気がする。 でも、この本で描かれている愛はちょっと違うと思う。きっと読むたびに答えが違うのだろうな… 愛について考えたい時、何度でも読み返そう。

    8
    投稿日: 2023.07.30
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    友人からの薦めで読みました 萩尾望都作品を読むのは、二作目です。 トーマの死の意味にようやく気がついたとき、雲間から光がさすような、暗く長いトンネルから抜けたような、柔らかでいて強烈な衝撃でした。 そして私は冒頭のページを開き直しました。

    0
    投稿日: 2023.05.06
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    萩尾作品の有名な「トーマの心臓」。 なんかよくわかんないけど、「すごい」ということだけは理解できる。 哲学的というか、なんというか。 言葉に上手くできないけど、心にとても印象を残す作品だった。 モヤモヤした感じと晴れ上がったような気持ちとか交錯して変な感じ。 どなたかの感想で「サイフリートは創世記でいう蛇のような存在」のコメントになんとなく腑に落ちた感じだった。

    3
    投稿日: 2023.02.24
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     あまりにも有名な萩尾望都氏の初期の傑作。最近、長山靖生著「萩尾がいる」を読んだので、図書館で借りて何十年ぶりかで再読してみた。  自分も歳をとり、それなりの人生経験を重ねてきた。そこでこの作品を読み返すと、いろいろな解釈ができるのことに気付いた。単なるBLの本ではないと感じる。  これを小説で描いていたら、きっと芥川賞をとっていたかもしれない。他の人が書いたものがありますけど(未読です)。  あと、歳のせいで文庫版コミックは絵も文字も小さく、読み続けるのが辛くなってきた。

    27
    投稿日: 2022.08.23
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    「許すこと」について 「受け入れる」よりも重くて、ずっと覚悟の必要な行為 愛に順位などつけたくないけど、一番純度の高い愛があるとしたらこれなんじゃないかと思った 「彼が私を愛さねばならない」、決して自分勝手な思いではないこのことば、、ユーリに生きていてほしいが故のことば 誰もが誰かを許したり、求めたり、そうして欠けた翼を補い合って生きている。 簡単に思えるこの理を、生死や宗教を絡めながら文字通り少しずつ悟っていく作品、「理解」なんてもっての外だと思う 「翼をあげる」の場面何度でも読み返せる涙 キリストとユダの関係性もうちょっと勉強する

    8
    投稿日: 2022.03.06
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    これは献身の物語だろう。登場人物たちは初めから愛されている。けれども愛されるだけじゃ足りない。愛することでやっと幸福になることができる。 今はここまで

    0
    投稿日: 2022.03.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1974 何度も読んだはずだが今回ようやく気付いたのが、キリスト教でいうユダとイエスの関係が重ねられているのだということ。 今までは少年愛、ギムナジウム、という意匠に、あっけなく惑わされ、いわば気軽に耽溺していたのだ。 なぜトーマは死んだのか。 ユーリが暴力に屈して信仰を捨て(かけ)たからこそ。 →八角形眼鏡のサイフリートは終盤突然差し挟まれた人物では決してなく、創世記でいう蛇的存在だった。 トーマはいわば身を徹してユーリを「正しい道」に引き戻したのだ。 いってみればユーリおまえ全員から愛されているんだぞ、と、作品の外から言ってやりたい。何度でも。 プレ作品である「11月のギムナジウム」と比べるとエーリクがコミカルな活躍をするのも、息抜きになって、よい。 が、個人的には少しスレた感じのオスカーが、ほんっとうによくてよくて。 思わず続けて「訪問者」を読んでしまった。

    15
    投稿日: 2021.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ――  部屋の一角に本棚とは別に、ちょっと特別なタイトルを並べてるところがあるんですよ。  その中にもちろん、トーマの心臓も入ってるわけなんだけれど、  いまじっとその背表紙を眺めていて、ふと気付いたんですよ。  だいたい全部どういうきっかけで手に取ったかを憶えているんだけれど、萩尾望都だけそれがはっきりしない。  実家の図書館にあったのは間違いないとして、流石に全部読み尽くしたってわけじゃないからなぁ…多分こっそり姉貴の少女漫画を読み漁ってた頃に混ざり込んだんだろうなぁ。  歳の離れたきょうだいが居ると、こういう面白さはあるよね。なんであれ物語なら読んでみるか、となる自分の節操の無さに結構感謝しているところもある。ダウンタウンがBLしてる同人誌とか、そうでもなきゃ読まないよね…そんな時代もあったんやで…!  さて。根っからのオスカー推しです。  彼のなんというか器用貧乏感というか。万能であるからこそ、本当の欲求からは遠いところに居るあの感じが、ずっと好きです。なんやかや、オスカーの持ってる要素がすべて、それぞれの抱えているものを照らし出している。なんてキツい役回り。そりゃこれくらいのキャラクタじゃなきゃ背負えないか。  ところで今回サイフリート・ガストのなんとも云えない「……」ってひとコマに妙に引っ掛かった。  なんかもっと悪し様に描かれていてもおかしくないなぁ、と思って。なんだか取って付けたように悪役振って「楽しい晩だったな!」とか云っちゃってるように見えた。自分が損なったものを目の当たりにして居た堪れなくなっているような。  凄く俗っぽいたとえで云うなら、遊び半分で手を出した挙げ句自分の方が本気になってしまったんだけどもう決して関係を修復できない相手を見るような(主観入りすぎやて)。  別に誰も彼をも救おうと思っているわけじゃないんだけれど。  彼もまた、ユリスモールに対してああするしか、ああいう形でしか自分をぶつけられなかったことに、何かを感じていてもいいんじゃないか、って。  とりまきのひとりも居なかったというのも、変化の兆しと読むこともできる…かな?  きっと読み返すほどに書くことは増えて、けれど感じられなくなっていくことも増えていくんだろうなぁ。  はてさて。いつまで☆5かな?

    0
    投稿日: 2021.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    13歳のトーマ・ヴェルナーが陸橋から転落死し、1学年上のユーリに対し遺書が送られていた「これがぼくの愛 これがぼくの心臓の音」。半年前、トーマは学校一の優等生のユーリに好意を寄せていたが全校生徒の前できっぱりと拒絶されていた。彼の死の真相に苦しむユーリと見守る友人のオスカー。そんな時トーマとそっくりなエーリクが転入してくる。 ドイツのギムナジウムを舞台に少年たちの愛と死、信仰と赦し、そして再生を描く。心に耐え難い傷を抱え完全に心を閉ざした少年、ただ見守り待っている少年、自己犠牲により愛を示す少年、事態を読み解く鍵となり核心に触れる少年、それぞれの無垢な純粋さが尊い。 「今 彼は死んでいるも同然だ。そして彼を生かすために、ぼくはぼくの体が打ちくずれるのなんか なんとも思わない 」 「どうして神様はそんなさびしいものに人間をおつくりになったの?ひとりではいきていけないように」 「彼がぼくの罪を知っていたかいなかが問題ではなく、ただいっさいをなにがあろうと赦していたのだと、それがわかった時ぼくはもう一度主のみまえで心から語りたいと思い。。。」

    0
    投稿日: 2021.07.10
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    大泉サロン関連本初読み1974年S49週刊少女コミック連載開始。初回読書アンケート最下位で打ち切り危機を 乗り越えての誕生秘話。独ギムナジウム(寄宿学校)が舞台。ユーリに想いがあったトーマがある冬の朝死亡する、黒髪のユーリ、両親がいないオスカー、トーマにソックリマザコン転入生エーリク。人間の愛をキリスト教と絡めて問う少女マンガを超えたまるで小説のような作品同じギムナジウム竹宮惠子さん少女マンガ革命少年愛「風と木の詩」とは世界観違いを感じました。  

    0
    投稿日: 2021.06.02
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    物語も、言葉も、描線も、聞こえるはずのない音楽も、全てが美しい。トーマのか与えた愛、エーリクの愛、オスカーの愛、そして神への愛。 愛、というのは永遠のテーマであり語り尽くされることも描き尽くされることもなく、完全なる定義はきっとあたえられない。でも、『トーマの心臓』は、愛というものに1つの輪郭と答えを与えている。それは完全ではなく、あくまで1つの輪郭に過ぎないのだけど。

    0
    投稿日: 2021.01.26
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    永遠の名作。最近、森博嗣さんの小説を読んで、頭にきた。オスカーは、そんなじゃない! 親友、なんて言葉を、あんなにたやすく、使ったりしないだろう。怒!萩尾望都先生の世界を壊さないで!  もう、こっちを読み返して、気分をなおす。…やはり、名作だ。私は、オスカーが、大好きなのです。15歳にして、あの大人感。…素敵です。

    21
    投稿日: 2020.07.25
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    小学生の頃読んだことがあって、先日森博嗣さんの小説を読んだ時に、こんな話だったかな?と思い図書館で借り読む あぁ、やっぱりこっちだなー、と思った 小説より原作がいい

    1
    投稿日: 2020.07.19
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    暑い夏に外から帰ってきてソーダ水を飲んだような感じ。 少年愛がこころに痛いです。 「ギムナジウム」という場所のパワーと隔世感がすごいです。 たぶん「ギムナジウム」でなら、こんな美しい事件も起こるんじゃあないかと思わせる。

    6
    投稿日: 2019.11.03
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    有名な作品で興味があったので手に取ってみました。 漫画には珍しく理解するのに少し時間が必要だと思う作品でした。

    0
    投稿日: 2019.01.14
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    「BLマンガだろ」と思うなかれ、 友情・家族・恋心から、命・信仰心・無償の愛まで 、非常に深く掘り下げて描かれています。 このマンガを「文学作品」と呼んで差し支えないとさえ思う。

    3
    投稿日: 2018.10.08
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    3週間かかって読みましたよ。私は図形認識能力が非常に低く、どの登場人物も同じ顔に見えてしまって大変困った。最後は流してしまった。スミマセン @yosi193 様

    0
    投稿日: 2018.10.06
  • あなたが愛すれば、誰もそれを止めたりはしない

    「11人いる!」や「ポーの一族」と並ぶ、萩尾望都さん初期の代表作です。 閉鎖的な寄宿舎学校を舞台に、愛に関するいくつもの謎が提示されます。与える愛、見守る愛、待ち続ける愛、追いかける愛、選び取る愛…。あなたが読み終えたときには、いくつの謎が解けているでしょうか。 (1)「心臓」に邪念なし 物語は、トーマという少年が、雪道を歩いていくシーンから始まります。冒頭ページの素晴らしいこと!優れた物語は、世界に足の先をつけていなければなりません。わずか数行で、読者の心も今いる場所を離れ、トーマのいるノルトバーデン地方の街角に立たされる。名描写です。 トーマの死の知らせと同時に、主人公ユリスモール(ユーリ)に彼の手紙が届き、最初の謎が現れます。なぜ、トーマは衝撃的な手段をとったのか。 初め、この贈り物は爆弾のように炸裂し、ユーリは、自分を支配しようとする策略と誤解します。これは防御反応です。自分を恐れ、好きだという感情を、自分自身からも隠しているユーリ。その原因と背景は、物語が進むにつれて明らかになります。 不思議なことに、全身に血液を送り出す心臓は、愛する人にも直接つながる臓器です。手の届かない所にいる人の身を案ずるときに、胸の奥が締め上げられる、おなじみの感覚。心臓が相手のところに飛んでいき、自分の胸にはないかのようです。 トーマは、「人を愛する資格がない」と思い込んでいるユーリに、自分の翼を与えようとします。そのとき差し出すものを「心臓」と表現したのは、自然なことなのかもしれません。 (2)オスカーとエーリク ユーリには、近くで見守る二人の友人がいます。 一人は、「番人」であるオスカー。ユーリのために細やかに心を配りつつ、それを容易に悟らせない、複雑な人物です(彼の美しい母親を巡る厄介な家庭の事情については、「訪問者」という別な作品で詳しく語られます)。 年長らしく分別があり、信頼がおけるイイ男です。 しかしユーリとの関係では、理解の深さゆえに手を出せないジレンマに悩んでいます。一気に突撃したトーマやエーリクが、ユーリに変化を起こすことに成功していることに、悔しい思いもある様子。保護者的立場は、対等・協力の関係を結ぶ妨げにもなるのです。 もう一人は、転入生のエーリク。甘えん坊ですが、孤高の優等生であるユーリが、実は「まるでわかってない」空っぽの存在だと見抜くなど、なかなかの慧眼の持ち主です。 トーマの始めた仕事を彼が引き継ぎ、ユーリが自ら人生の扉を開く勇気を与えることになります。望んだものとは異なる結末となりますが、これもまた、他人を愛するということの面白いところですね。 (3)ユーリの魅力 オスカーに「頭のいいやつ」「たいへんな感情派」「気が小さい」と評されるユーリ。優等生の役割演技に逃避していますが、皆に好かれ、気にかけられています。 その魅力の源は、優しさでしょう。本当は、ユーリは人を愛している。それを自分で認めることができずに苦しむ姿が、助けてあげたいと思わせるのです。 その背景には、人種差別や暴力など、本人の努力では解消できない問題もあります。この辺りの設定の巧みさも、本作に、単なるお花畑の恋愛模様とは異なる、リアルな骨格を与えています。 物語後半では、トーマ本人が書いたラブレターが発見され、これが登場人物たちにとっての「正解発表」となっています。ラストで、この手紙を読むユーリの表情が良いですね。 図書館で、想い人が借りた本を追いかけて読んでいくトーマ。相手を問い詰めるのではなく、本を追うことで内面を知るという手は、優れた着眼。よく見つけましたね(相手が読書家でないと成り立たないですが…)。 その思いを記した手紙が本に挟まれ、発見され、最後にユーリに届けられるという流れの美しさ。トーマの想いが、エゴではなく、ユーリを大切に思う他の人々にも響くものだからこそ、手から手へと渡されていったのでしょう。これこそ、「心臓」ならではの働きといえるのではないかと思います。 命を投げ出す激しい愛が、いかに細やかな観察と、深い理解と共感とにより生み出されたか。物語の見事な構成により、不思議な愛の本質に導かれてゆきます。 世代を超えて読み継がれるのも納得の傑作です。ぜひ手に取って、ユーリたちと共に、謎を解いてみてください。

    2
    投稿日: 2018.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんなんだ こんな少女漫画は読んだことがない 段々と引き込まれてページをめくる手が止まらなかった 異性愛をタブーとしない流れ、 ショックを受けた時の描き方が今と比べると態とらしく感じてしまいシュールな心地、 花や木々のロマンティックな描写、 共感せずにはいられない悲しみを背負った少年たち

    0
    投稿日: 2018.06.18
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    中身について何も知らずに読み始めたところ、美少年たちが同性を愛する話で、ちょっと躊躇してしまいましたが、最後まで読んでみると深い話でした。少年たちの純粋な愛情が眩しかったです。

    1
    投稿日: 2018.05.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    少女漫画というかBLというか、そういうのを腰を据えて読んだのは初めて。文庫本で読んだけど、絵を味わうにはサイズが小さかったかもしれない。そして、どうにも外国モノは人物名が頭に入らなくて苦戦する。これが太郎や広志だったらどんなにわかりやすいことか。しかしそれでは世界観ブチ壊し間違いなしだ。 まずガツンときたのは、オスカーがユーリにマウスツーマウスで人工呼吸してるところを見てしまったアンテの場面。 オスカー:はあ アンテ おまえも息苦しいのか アンテ:そうだよ オスカー:よし こいよ アンテ:・・・いやだ そこ明るいから (グッ) アンテ:あ・・・ オスカー:ほら終わりだ いけ くわああああ。オスカーは壁ドンしそうなキャラですなあああ。アンテはこの場面だけでなく小賢しいところが描かれていて良いなと思う。一方、トーマの人物像は登場人物の口からその素敵さが語られることが殆どで、その魅力がマンガとして描かれる場面は少ない。そこがニクイ。だがそこがいい。読み手は渇き、想像せざるを得ない。 そういえば、学園青春(?)映画『桐島、部活やめるってよ』の中で、魅力的な人物である桐島も登場人物の口から語られるだけで、描かれてはいなかった。飛び降りた?とも取れる描写があったし、何かトーマと共通点を感じる。そこはやはり両者とも人々の罪を背負って犠牲となり、人々を赦したキリストのコピーなのかもしれない。いつだって神はその素敵さが人々の口から語られるばかりで、その姿を現すことはない。神は『桐島・・・』の世界では死んでるけど、『トーマの心臓』の世界では生きている。『桐島・・・』の世界では桐島なき後、赦された登場人物達は狼狽するばかりだが、ユーリはトーマ亡き後に神学校を目指す。まだ神に救いがあると信じている。また、トーマはユーリを愛したが、桐島は誰も愛していなかったような気がする。 『トーマの心臓』はユーリの成長物語と言える気もするけど、一読して心の機敏までは理解できなかった。けど、正しさ、特に自分の正しくなさに囚われるが故に、他人の想いを受け入れることができないのはわかる。自分は他人に愛される資格がないと思い込んでしまう。卑屈さに近いと思う。ユーリは物語の最後にエーリクに自分の罪深さを告白した。果たしてユーリはこれで他人を、そして自分を受け入れることができるようになっただろうか。最後を見る限り、そんなふうには見えなかった。彼は学校を去って神学校に行ってしまう。他者との関係よりも神との関係に入ってしまう。神が死んでいる現代の世界から見たら、これはリセットであり逃げだろう。 ところで下世話な想像だけど、告白の場面でユーリはこう言っている。『彼のいう通りひざまずいて 主のかわりに彼の足先にくちづけして』これは字面通りなのか?足先は何かの比喩なのでは?

    0
    投稿日: 2018.04.07
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    重い、難しい、ツラさを伴う物語。でも目を離すことができず、つい引きこまれてしまうパワーがある。これが「名作」と呼ばれる作品のチカラか(@@)。

    0
    投稿日: 2018.01.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お名前は随所で見かけていたけれど読んだのは初めての萩尾望都作品。 ギムナジウム的な少年愛。 元々世代が違うけど、でも昨今の「BL」というジャンルの枠には収まらない、あまりに文学的な作品だった。 オスカーが格好良い。

    0
    投稿日: 2017.09.10
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    よく聞く題名だったので、気になっていた漫画。男としては初めての世界で驚いたけれど、楽しく読み進めることが出来た。詩的な表現が多くて、漫画だけど文学的な要素も含んでいる。「トーマの心臓」という不思議な題名は、読み終わってみると素晴らしい題名だと気づかされる。どのキャラクターにも感情移入できて(悪い奴は別)、人間関係の設定が良く出来ていると思いました。萩尾望都に影響を受けたのが漫画家だけじゃなくて、小説家にも多いことも頷けます。個人的にはオスカーのカッコよさに惚れた。森博嗣の小説版もあるので是非読んでみたい。

    0
    投稿日: 2017.01.17
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    名作とかいう触れ込みの元、読んでみたんですけれども、正直内容がどうこうよりも読みにくさが際立っていたと言いますか…。 正直、途中で投げ出そうと思ったんですけれども、頑張って最後まで読みました…まあ、そこそこに良かったと思いますねぇ…人を選ぶ作品だとは思いますが… ヽ(・ω・)/ズコー あんまり人間同士の愛とかを強調するやうな作品は好まない僕ちんですけれども、そしてこの作品も普段なら決して手に取ることのない作品なんですけれども、上記したように名作扱いなことと作家の森博嗣氏が小説化していることから手に取ってみたのでした…。 まあ、なんでしょう…ホモ?漫画とか言うんでしょうかねぇ、これ…作者の絵のタッチのせいか分からんのですけれども、全然いやらしさとかは無いんですけれどもねぇ…。 ヽ(・ω・)/ズコー というわけで、初めて読むジャンルの漫画だったので☆三つですね! いや、決してつまらなかったわけではないのですけれども…自分の中でどう消化すればいいのかわからなかった漫画なのでこういった評価に相成りました…さようなら。 ヽ(・ω・)/ズコー

    0
    投稿日: 2017.01.03
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    始めて読んだのは中学生の時でした。当時森博嗣が好きで、森博嗣がかなり褒め称えて紹介していたので購入。 その時は、「オスカーとユーリ超イイ!w」という感想と、よくわからないけど洗われた気持ちになったなぁというぼんやりした感想でした。 あれからしばらく経ち、何度も読み返しましたが、読むたび新しい感動があります。 萩尾先生…すごすぎる… ユーリがトーマの言葉の意味に気付くシーンの美しさは異常です。

    0
    投稿日: 2016.05.26
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    ものすごい名作ってことだったけど、いかにも昭和の少女まんがで全く好みではありませんでした。 ドイツの名門男子校での少年同志の恋愛をメインにした耽美なお話。 とても小さな世界で暮らしているから、ちょっとしたことが大げさになって、生死を左右するくらいの大事件ってことになっちゃう。 そもそも彼らは自分たちの人生について将来仕事に就くとか真剣考えていたんだろうか? 最後にユーリはいきなり神学校へ行くけれど、これだって家のこととかを真剣に考えた結果とは思えないし…。 愛しているから命捧げますってのも相手に対して重い十字架を背負わせるだけのことだし、美しくないな~って思っちゃうんだよね。 他の愛し方ってあると思うの。 自分自身が大人になろうとする若くて未熟で精神的に不安定だった頃に読んだら、妙な共感を覚えたかも知れないけれど…。 名作ってことに敬意を示して☆2つです。 なんだかすいません…。

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    投稿日: 2016.05.24
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    なんてこった!名作ってのは名作だからそう呼ばれるんだね。ユーリ、トーマ、オスカー、エーリク、全ての事情と感情が入り乱れて美しくまとまっています。

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    投稿日: 2016.04.12
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    胸が苦しくなる。何度も読み返したくなる。 美しすぎる男子の園、美しくもなく男子でもない私には一切無縁の愛の物語。 無縁すぎて、純粋に楽しめました。

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    投稿日: 2016.03.28
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    ドイツのシュロッターベッツというギムナジウムを舞台に、少年たちの繊細な心をえがいた作品です。著者の初期の代表作のひとつとされています。 13歳のトーマ・ヴェルナーは、ユーリことユリスモール・バイハンという少年に一通の遺書を残して自殺します。かねてからトーマは、ユーリに好意を伝えていたのですが、ユーリはトーマの好意を拒みつづけていました。そこへ、トーマにうり二つのエーリク・フリューリンクという少年がやってきます。破天荒なエーリクの登場によってギムナジウムは騒々しくなりますが、そんな彼に対してユーリはいつまでも冷たい態度をとりつづけます。最初は、ユーリのことを疎んじていたエーリクですが、ユーリと同室のオスカー・ライザーという大人びた少年やクラスメイトたちとの交流を通じて、しだいにユーリの心の奥にひそむものに魅かれるようになっていきます。 物語が進展するにつれて、エーリクの母が死に、オスカーの親にまつわる秘密が明かされるなどのエピソードを通して、登場人物たちの心の襞がしだいに細やかにえがき出されていきます。そしてクライマックスでは、ユーリがトーマに引かれていながら、悪魔主義者であるサイフリート・ガストという上級生に誘惑され、トーマの愛を受ける資格をうしなったと感じ、みずから心を閉ざしていったことが明らかになります。 少女マンガ史において隠れもせぬ名作と評価される本書ですが、たしかに登場人物たちの心情の細やかさには目を瞠らされました。

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    投稿日: 2016.02.18
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    きっとこのお話は深くて美しい話なのだろうけれど、一度読んだだけでは解釈が難しい。 文学的な作品なんだと思った。 ネットで解釈を調べてから再読すると新たな発見があるかも。 最後までユーリの胸の内を身近に感じられなかった事が読み込めなかった理由かもしれない。

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    投稿日: 2016.01.30
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    純潔で残酷でとても脆い少年たち。とても美しいこころだからこそ時には人を傷つけてしまう。その感情の移り変わりがとても繊細。 愛することの恐怖、愛されることの恐怖に怯えていたユーリを救ったのは愛、そのものだった。これは単なる恋愛物語なんかではない。もっと根本的な「愛」というものについて訴えかけてくる。 長い詩集を読み終えたような心地よい余韻があって、ストーリー展開も全く飽きることなく、最後まで満足して読んだ。絵も、とても綺麗。たっぷり水分を含んだ果実のような瑞々しさを感じた。

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    投稿日: 2015.10.24
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    ギムナジウムものでよくあるテーマであるイニシエーション 萩尾望都の描く少年たちは瑞々しくて大すき もういちど読んでからレビューを書く

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    投稿日: 2015.09.13
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    「トーマの心臓」の存在を知ったのはおそらく大塚英志の評論の中での出典からだと思う。そのときはBLモノのハシリみたいな紹介だったか、非常にうろ覚えだがタイトルにインパクトがあったのか、なんとなく記憶に留めていた。 萩尾望都の作品といえば、「マージナル」がぼくの中では一番印象に残っている。原作漫画を読んだわけではないが、NHK-FMのラジオドラマのサントラを細野晴臣が担当していたことが記憶のマーキングとなったのだ。音楽素材としての「マージナル」を通して萩尾望都に辿り着いた逆引きパターンである。その他では、菅野美穂の初主演ドラマでもある「イグアナの娘」ぐらいだろう。昭和24年頃生まれの竹宮惠子や大島弓子などとともに「花の24年組」と呼ばれ少女漫画ブームを巻き起こしたが、ぼくが読んだ少女漫画と言えば、いがらしゆみこの「キャンディ・キャンディ」と庄司陽子の「生徒諸君」と限定的であったため、花の24年組は引っかからなかったようだ。そしてその後のアニメブームによって再認識することになる。「地球へ・・・」とか「綿の国星」とかね。 そんな萩尾望都の「トーマの心臓」をミステリー作家の森博嗣がノベライズしたものをブックオフで不意に見つけてしまったものだから、原作漫画未読のまま興味津々で読んでしまったわけだ。 ぼくはずっとこの「トーマの心臓」というタイトルの心臓の意味が気になっていた。ミステリー作家の森博嗣だけにぼくは以下のようなことを読みふけりながら想像していた。 事故か自殺で死んだことになっているトーマは、実はトーマそっくりのエーリクと双子の兄弟で、お互いその事実を知らないまま、エーリクが心臓疾患で心臓移植が必要な状態になり、トーマはなんらかの事情でエーリクに自身の心臓を捧げ命を絶ったのだろう、と。 まあこれがまったくの妄想であったことは、森博嗣のノベライズを読むだけでも容易に理解できるが、では「トーマの心臓」の心臓とはなんだったのか、という疑問は森博嗣のノベライズだけでは理解することはできなかった。それよりも、舞台をなぜあえて日本にしたのか、ということの方が気になったが、それはここでは深く追求するまい。 そうして、原作漫画の「トーマの心臓」をブックオフで探す間、とりあえず大塚英志の評論を再度読んでみようと思ったので探してみた。すると、「人身御供論」という評論に「トーマの心臓」をテーマにした章があったので再読することにした。 ここで、大塚英志は心臓の意味を冒頭で言い当てている。 萩尾望都『トーマの心臓』は例外的なケースに属するという点で注目すべき作品だ。この作者が〈供犠〉という主題に自覚的であることを確認するには、題名に含まれた「心臓」というキーワードの存在を指摘するだけでこと足りよう(人身御供はその心臓をえぐられ神に捧げられることで供犠たりうるのだから)。この作品のタイトルはこの物語の主題あるいは読みほどかれる方向を作者自身が暗示しているといえる。 大塚英志によれば「トーマの心臓」における心臓とは供犠として差し出されるものであり、それはユーリの成熟の代償であったとしている。つまり、ユーリが成熟する物語のために御供死としてのトーマが必要だったわけである。トーマの死によってユーリの成熟の物語は発動し、その象徴としてタイトルに心臓が冠されたと考えるのが妥当なようだ。 そうして、ようやくブックオフで文庫版の漫画「トーマの心臓」を108円で購入し、小さなコマをチマチマ読んだわけだ。しかしながら、少女漫画に慣れないぼくは非常に時間がかかった。さらには文庫版の小さなコマ割りにあまり得意ではないぼくはさらなる遅読を強いられることになったのだ。 原作漫画は、ヨーロッパの全寮制男子校を舞台にトーマという少年の死から始まる愛の物語だった。少年の恋愛を取り上げているのでBLと言われても仕方がないが、描かれているテーマはもっと深く、キリスト教的な教義を元にして生と死、愛と憎悪などを問題提起していて非常に真面目な物語であった。 誰からも愛される美少年トーマと誠実な学級院長ユリスモール(ユーリ)の関係、その関係の末のトーマの死、そしてトーマと瓜二つだが性格はまったく真逆のエーリクの登場で、ユリスモールの人生が大きくねじ曲げられることになる。しかし、その背後にオスカーという謎ある同級生が関係していく。彼らの1年間を通して、少年が大人になっていくための葛藤や軋轢が実に見事に描かれていると思う。 「死を持って愛を尊ぶ 」と誰かが言ってたのか定かではないが、少年たちには過酷な問題提起がなされっていると思うけれど、彼らはそれぞれに困難な生い立ちも含め、そしてそれぞれの愛を内包させてひとつ成長できたのだろう。 これは、少女漫画におけるビルドゥングスロマンの傑作だと感じた。

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    投稿日: 2015.07.24
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    中学の時に2冊組コミック本で読んだ 懐かしい作品。 皆で何度も回し読みして今手元にある2冊の傷み具合も 当時を思い出させて懐かしさがこみ上げます。 私達の間では圧倒的にオスカーが人気でした。 ドイツのとある寄宿制の男子校が舞台で、 今で言うBLモノのハシリ?とも 思われるだろうけど、改めて読みなおすと その手の香がほんのり漂いながらも ハッキリと別モノって思います。 ある、事件をきっかけに 人を愛する真心を封印してしまうユーリ。 トーマは命を差し出して 愛は全てを許すことが(他人も自分自身も) 出来るとユーリに伝えたかったのかな。 ラストで神学校へ1人向かうユーリと 見送るエーリックとオスカー。 救われたユーリの清々しさ 友が去っていく寂しさ どちらも切なく愛おしい。

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    投稿日: 2015.07.19
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    【レビューになっていないので皆さん、スルーで(笑)】 えへへ・・・今回は題名の通りレビューになっていないレビューだったりして?? 正直に言うとね、お世話になってるフォロワーさんとちょいと思い出を話してたらそういえばってこのレビューに(笑) なので正直に言うとこの作品、私が子供の頃、父の海外赴任でオーストラリアに住んでた時に読んだけど内容をほとんど覚えていない・・・って、駄目じゃん(笑) ではなぜこの作品を掲載したのかって事だけど・・・それは読んでからのお楽しみって事で(笑) あはは・・・ここまで聞くと続きが知りたくなっちゃうよね?? だけど最初に断っておきますが、異端な話が嫌いな方は即、退場してねっ!! Allez-vous-en!! Allez-vous-en!! もう・・・大丈夫かな?? ここには破戒者しか残っていないよね?? では安心して・・・興味津々で瞳を輝かせ続ける異端の皆さん、心臓は大丈夫ですかぁ~?? では、いきますよぉ~!! 【本文】 さあ、まずは記憶を探りながら『トーマの心臓』の概要を・・・って、思ったけど、読んだのが中1の頃だったのでほとんど覚えてないっ(笑) この『トーマの心臓』って、1974年に『少女コミック』という少女向けコミック雑誌に掲載されてた、あの『11人いる!』なども執筆された超有名な女流漫画家の萩尾望都さんの作品で・・・ 前述したように内容は殆ど覚えていないけど・・・でも読んだ後のショックはいまだに忘れられないほど(笑) 覚えていないからって今更、買って読むのも恥ずかしいので・・・取り敢えず概要を再確認する為にWIKIから転記っ(笑) ”ある雪の日、シュロッターベッツ・ギムナジウムのアイドルだったトーマ・ヴェルナーが陸橋から転落死し、ギムナジウム中が騒然となる中、委員長であるユリスモール・バイハン(ユーリ)のもとにトーマからの遺書が届く。 事故死とされていたトーマの死が自殺であること、トーマが死を選んだ理由が自分自身にあることを知り、ユーリはショックを受ける。 数日後、ギムナジウムに亡くなったトーマとそっくりの転校生、エーリク・フリューリンクがやってくる。エーリクを見るたびにユーリはトーマと重ねてしまい、怒りや憎しみをあらわにすることすらあるのだが、そこにエーリクの母の事故死の知らせが入り、悲しみにくれるエーリクをユーリは慰め、これを機会に2人は次第に心を通わせていく。 エーリクはユーリへの気持ちを深めていくが、心の傷を呼び覚まされたユーリは再びかたくなな態度を取るようになる。しかし、ひたすらユーリを愛し信頼を得たいと願うエーリクの言葉から、ユーリは、トーマがユーリの罪を自ら引き受け、あがなおうとし、そのために自分の命を代償にしたのだと悟る。そうしてユーリは、自分を取り巻く多くの愛と幸福、そして自分を見守っていた周囲の人々に気づく。 神はどんな人をも愛し、許していることを知ったユーリは、神父となるために神学校への転校を願い出、ギムナジウムを去る。” そうそう、こんな感じの話だった!! 先入観なく読んでみると何だか普通の恋愛漫画っぽい雰囲気がするので問題は無いような気がしてくるけど・・・皆さんもそう感じたでしょ?? でもね・・・本作を実際に読んでみると、ありゃりゃ・・・恋愛してるのはどちらも男の子じゃんってびっくりしちゃうのですっ!! これって本気モードの男の子同士の同性愛漫画・・・現在のBLの先駆けと呼べる作品で・・・何故か会社の宅配サービスの段ボールに入っていた本作を読んだ妹が怪しくにやけながら、”ねえ、これ面白いから読んでみて”って一巻を貸してくれたのがきっかけで・・・ 正直、最初は普通の恋愛ものかと・・・でも読み進めていくうちに、何かおかしいなぁ~~~~~~って、違和感がっ(笑) 思い込みって怖いもんだねぇ~!! 名前も設定も全て男性であるのにも関わらず、妹に二巻目を借りるまで、同性愛って事に全く気付いてなかったかも(笑) その時のショックって・・・それまで推理小説や歴史小説など、お堅い本しか読んだ事が無かった私にとって、まさに天地がひっくり返るほどの衝撃・・・って、想像つくでしょ?? 恥ずかしすぎてしばらくの間、妹の目をまともに見る事が出来なかった・・・って、いやあ~、女の子は男よりも成長が早いっていうけど・・・ホント、怖いっ、怖いっ(笑) 暫くして妹に何故、読ませたのか聞いてみたら、あっけらかんと”お兄ちゃんの学校って男子校でしょ、だったらこんなこともあるんじゃないの?”って(笑) ”冗談でしょ”って、その時は笑い飛ばしたけど、気になって同級生たちの言動を観察してみると・・・ひぇぇぇぇぇ~~~、現実は漫画よりも奇なりで・・・実際にあっちゃったりして??? そんな”気がある男の子”に一番人気だったのは、卒業までずっと同じHRにいて親しかったスチュアートで・・・ 彼って学校全体でも下から数えた方が早いほど、ずっと背が低く、いつまでも華奢(きゃしゃ)で女の子みたいな声質で・・・産毛など全く存在していない静脈のか細い蒼いラインが微かに浮き出た透き通った肌に、爽やかな蒼い宝石のようなつぶらな瞳、少しの風にもそよいでしまう綿のような細毛の金髪で・・・彼が微笑むだけでその気が無い人でも思わずドキッとときめいちゃうほどのキュートな男の子!! そんな彼が髪を伸ばせば、本物の女性の中でも断トツの美少女風の顔立ちをしてて・・・ブルーの瞳なので太陽光アレルギーを持ってて、いつも校舎壁際の日かげのベンチに、女の子のようにちょこんと座って広場で遊ぶ私達を静かに見てたかも!! そして二番人気は赤毛の・・・誰だっけ・・・名前を忘れちゃった(笑) 彼もスッゴク可愛くて、薄い赤毛なので健康的に日焼けした肌・・・って、言っても日本人とは比べ物にならないほどの透き通った白い肌・・・でもスチュアートとは違って腕や顔にそばかすが沢山あるけど・・・に緑の瞳・・・そうそう、芸能人のベッキーを子供にして華奢にした感じの明るい子で、彼も髪を伸ばせばスチュアートには負けるけど、それでも一般的な女の子よりもはるかに可愛らしい容姿をしてて・・・ そんな男の子たちがいれば・・・そりゃ、人気が出るよね・・・って、女人禁制の男子校だしっ?? そんな当時の私のハイスクールって”美少女にしか見えない男の子”達がかなりいて・・・道路を挟んでチョイ行ったところに女子校があるんだけど、そこの女の子たちが霞んで見えるほどレベルが高いって巷では評判だったほど・・・(笑) そういえば一般的に、”女の子はお父さんに似て、男の子はお母さんに似る”ってよく言われてるよね?? 実際、授業参観時の彼らお母さんが絶世の美女ばかりで・・・お姉さんじゃなくてホントにママなの?って訊いちゃうくらいの美少女って感じ!! なので、あれって真実だって確信できるよねっ!! そんな可愛い男の子達の周りにはひっきりなしに”その気がある男の子”が集まってて・・・驚くべきことにスチュアート以外、みんな男子と付き合っているのがおぼろげに判明・・・って、性に大らかすぎるでしょ・・・的な(爆笑) でも一番人気のスチュアートだけは結局、どんなに言い寄られても卒業まで誰とも付き合わず、結局、親しい友人は私だけ?? うわぁぁぁ~~、当時は何とも思わなかったけど、今から思えばスチュアートって・・・いやいやいやいやいや・・・ノーマルだっただけでしょ・・・多分?? でも、向こうの学校ってメンバーが固定されたクラスってHR(ホームルーム)しか無くて、授業は全て選択式なんだけど、英語以外全ての科目が同じだったような?? そういえば私が『CADET(豪州軍の士官候補生)』をクラブ活動で選んだ際も、アレルギーを持ってる彼は入部を許可されず、それでも教官にゴネて、みんなの前で泣きだしちゃったことがあったっけ?? それからしばらくして私は10年生の時に向かいの女子校の子と付き合ったんだけど・・・しばらくの間、スッゴクそっけなかったような?? ありゃりゃ・・・勿体ない事したかな~、って、無い、無い、無い、無いっ・・・ホントにノーマルなので誤解しないでね・・・って、地球上に存在しない会話をしてるよねっ(笑) もしかしたらスチュアートって私のブサイクな顔が好みだったかもしれないし・・・って、あはは・・・悲しくなるからこれくらいにしとこっと(笑) それで学校内で付き合ってる人たちだけど、その行動はかなり大胆で・・・校舎に囲まれた広場の端に図書館、兼、礼拝堂があるんだけど、空いた授業の合間にそこに入り浸っては・・・とか、テニスコートの裏の土手でとか・・・いや、何をやってるかは知らないよ、興味もなかったし・・・でも、今から思えば・・・的な?? そういえば面白い事があって、オーストラリアって猛毒を持った動物が多くて・・・そんなある昼休み、”蛇だ~”って、土手から必死に駆け上がってくる三人を見て思わず口があんぐり・・・全員がズボンを履いてなかった・・・って、こわぁぁぁぁぁぁぁ~~(笑) そんなハプニングがあったけど当時、地域では最高レベルの学校で・・・いやぁ~、文化の違いって怖いですなぁ~(笑) まあ、そんな感じで思い出話だけしかしてないけど・・・『トーマの心臓』って、画がスッゴク綺麗で・・・こうやって思い出を掘り返す為にネットで出てくる絵を見てると、ノーマルな私でもそうなっちゃうよなぁ~って、妙に納得しちゃったりして(笑) でも、彼女がいる男性にはきついよぉ~!! だって作品の男の子たちが可愛いすぎるっ!! なので同じ男性として自信喪失・・・的になっちゃったり?? あはは・・・でもまあ、良いんです!! 限りある人生、その瞬間にしかできないことが山のようにあるので、その瞬間を思いっきり自分の好きなように生きれば良いんです!! かと言って・・・相手を傷つけるようなことは絶対にNGだけどね!! 男女ともに本作のような傾向が強まれば、少子化対策には絶対にならないけど・・・でも、幸せならそれもハッピーって事で(笑) 一応、言っときますけど・・・本作に興味が出たからって頭が固い人や純粋な方は読まない方が良いよ?? 忠告を聞かないで暴走した挙句、ショックで暫く立ち直れなくなっちゃってもしらないからね!! 彼女には絶対に読ませたくない・・・むうでした!!

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    投稿日: 2015.06.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2010年4月3日読了。 トーマとユーリとオスカーとエーリク。そうそう、こんな話だった。 以前読んだことは記憶にある。魅力的な少年たちの物語。細かいことはすっかり忘れてた。 また読み直して、いろいろ思い出した。オスカーって案外良い子。ユーリは几帳面な優等生だけど心の傷を隠している。誰にも知られまいとしているからこういう態度というのはわかるけどちょっと苦手だ。エーリクは天真爛漫で良い子。トーマも皆に好かれてた良い子だったんだろうな。 さて主要人物以外シリーズ。みんな素敵なのですが、バッカスがかなりイイわ。昔っからこういう脇役趣味だったんですけどね。 ちなみに竹宮恵子さんの「風と木の詩」では、パスカル。読んだ当時から好きで、何度読み直しても変わらなかった。どうしてもそういう方向なんですね。少年愛はやはりちょっと体質に合わないらしい。この話はとても面白く懐かしく読みましたが。

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    投稿日: 2015.06.18
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    読了:2015/5/6 難しい…。 なんかやっぱり、乳幼児期の育ての愛というものが欠損してるからなのか…他人への愛というものが深く理解できない気がする。 ただ雰囲気は好きだった。 だれも愛していないの それで生きていけるの…?これからもずっと…? というトーマの問いが心に刺さった。

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    投稿日: 2015.05.06
  • 何度読んでも

    子供の頃に読み、何十ねんぶりかで読み直しましたが、何度読んでも感動します。最近は、欧州の男子寮を舞台にした作品ってあるのかなあ。あこがれです。

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    投稿日: 2015.04.01
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    まちがいなく傑作だと思った 多感な時期の、純粋な少年の愛、無償の愛に胸を打たれる 読後はすごく満たされた気持ちになった また、読み返す さいごにまだ瞼の裏を離れない台詞を 「ぼくではだめか ユーリ ぼくではだめか…」 オ、オスカー!!!!!;;;;;;;;

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    投稿日: 2015.02.19
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    閉鎖的な男子学校でのお話。男の子たちのあれこれだけど、なんていうか、登場人物の性別が曖昧な感じで、その間に巡る人間の思想とか感情とか、そういうのが、なんか、すごかった。 最初のトーマの手紙がもう、すごい。 愛情友情お祈りお別れ。

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    投稿日: 2015.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごい話だなあ・・・これは。圧倒されっぱなしだった。 一人の少年の死から物語が始まり、すべての登場人物、行動、行為が、彼の死の真相に向かって集約していく。盗癖の男の子が重要人物とは思わなかったし、謎の真相は想像よりも深く、単なるギミックかと思われたトーマとエーリクの外見の相似は、すべての決着に不可欠なものになっている。 テーマはキリスト教的詩感を交え、純粋な人間の生きづらさが表されている。 少女漫画であるせいか、登場人物たちの感情とそれに伴う行動は現実離れして激しい。トーマにしたって、冷静に考えれば別に死ぬことはなかったんじゃないかと思う。でも少年時代の生き方というのは極端なもので、なんとなく覚えているその時代の気持ちに照らすと、ユリスモールの救済のためにはトーマはやっぱり死ぬしかなかったし、運命的なエーリクの転入を含めて、トーマは死後にこそユリスモールの死にかけていた心を甦らせる力を持てたのだとも感じる。

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    投稿日: 2014.12.02
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    トーマがなぜ死ななければならなかったのか。 想いを勘違いされ、拒絶させられたからじゃないのかと序盤では考えていたものの、読み進めていくうちにそんな簡単な理由ではなさそうだと気づかされました。 そう気づくことはできたものの、なぜという理由まで分からない……。 私がまだ精神的に成長できていないのか、トーマの行動自体、宗教的な考えによる行動だったのか。 ただこの作品が娯楽で片付けられるような作品ではなく、深層まで考えてようやく到達できるような文学要素を兼ね備えた重たいものであることだけは、かろうじて分かる。

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    投稿日: 2014.10.01
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    ギムナジウムが舞台の少年達の物語。ミステリー要素もあって最後までドキドキしながら読み進めることができます。脇役もキャラがたっていて魅力的です。

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    投稿日: 2014.09.25
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    スタジオライフの舞台を観たので、およそ35年位ぶりに読んでみた。 大人になって読んでも難しい。 精神年齢が高い子供たちだな。 その後のゆ。ユーリやオスカー、エーリクの話があったような? 読みたい。

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    投稿日: 2014.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    萩尾 望都:作 私がもっているのは、文庫タイプの漫画です。 何故コレを購入するに至ったか… ↓ 数年前にやっていた 劇団 STUDIO LIFE の舞台を(BS2で放映していたのをビデオにとって)観たからです。 途中まで… 肝心なところで、テープが終っていました。 数ヶ月経っても続きが気になって気になってしかたがなかったので、購入しました。 今回このビデオを久々に発見したので、漫画を再読しました。 最初に読んだときは「???」トーマの気持ちも、ユーリの気持ちも良く解らない。 キリスト教徒であるユーリやトーマさらにサイフリートの気持ちがさっぱり理解できませんでしたが… 再読後は↓ 少年の頃の 大人でもない子供でもない 男でも女でもない  そんな一瞬の透明な時の愛が、愛しくも、儚い。 宗教のこととか…そもそも人間の愛とは!?…のような。 ちょっと難しくて重いテーマもだいぶ含まれています。 今の私だから理解できた、感がいっぱいです。 (時が経つっていうのは、凄いです。) 読むときには精神集中。ページを捲り終わったとききょとんとする事のないように。 オチとして… 本購入の、数年後またBS2で舞台が放映されました!!!とり直しました!!! すっきり。 さらにちょっと調べました。 劇団 STUDIO LIFE「トーマの心臓」今年もやっていたんですね!? 私が観たのと配役が違ってます。詳しく知らないので何ともいえませんが… エーリク役とオスカー役の役者さんが見当たらない…

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    投稿日: 2014.05.20
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    自分への影響が大きくてうまく感想が言えない作品。ただエンターテインメントのマンガじゃなくて文学的な作品だと思う。無償の愛、アガペー、絶対的な愛、というのは他の漫画でも小説でもいくらでも出てくるんだけど、「トーマの心臓」で示されている物に比べると全部大量生産されたチープな製品のように見える。

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    投稿日: 2014.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ギムナジウムのキラキラした透明感と、多感で繊細な少年たち。 彼らと同世代だった頃読んで、強くひかれた一冊。 同時に、当時は宗教的な面でいまいちピンとこない点があったけれど、 おとなになって読み返した今回、以前より彼らに近づけたような気がする。 自分を厚い塀に閉じ込めるユーリ。 助けたいオスカー。 開きたいエーリク。 神。友。自分。 昨今のBL事情にそれほど詳しくないのにこういう言い方はよくないかもしれないけれど、 ひとくくりにしてしまわずに、ちょっと離れたところにおきたい感じ。

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    投稿日: 2014.02.16
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    大学の知り合いから、洗礼祝いでもらった (というか押し付けられた)一冊。 マンガは好きなのでとりあえず読んでみたけど、 主題が結構難しい…と私は思いました。 ある人を救うために、自ら命を投げ出すということが 描かれているのだと思います。 男子学校が舞台なので、そっち方面の描写も少々あります。 それがちょっとね~~と言ってた人もいたので★マイナス1に しました。 でも信仰をもって読んでみると、色恋沙汰でなく かなり深い話なのかなという気がしています。

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    投稿日: 2014.01.13
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    愛と許しについて。 ユーリが一人で行ってしまったのは、納得しつつも寂しいなあ。別にシュロッターベッツから去らんでもいいやん…。 シドさんの愛の深さに胸打たれる。身ひとつで雪まみれのサンタみたいになって飛んできたとことかほんまに(;_;) これはユーリの物語やったけど、幸薄そうなオスカーとシドさんもうんと幸せになってほしい。 しかしこれが40年近く前の発行とは。萩尾望都は偉大なり…

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    投稿日: 2013.10.06
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    言わずとしれた元祖少年愛漫画。BL・少年愛を語る上で欠かせない作品であると個人的に思っていました。やっと読めた! *** 少年同士の愛の話なのに、少女漫画らしいすごく綺麗な話でした。 漫画なのに全てが詩的で、文学的。合間合間に描かれる、花びらや天使の羽根が舞う暗喩的な心理描写。 少年だからこその危うさ、少年たちだからこその愛し方。少年同士だからこそ名作なんではないかと思いました。

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    投稿日: 2013.06.08
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    以前に借りて読んだことがあったのだけど、そんなに印象に残っておらず、図書館で見つけたので再読です。 名作といわれていますが、自分にはあまりあわないみたいです…。 とても綺麗な作品だとは思うのですが。 こういう綺麗な少年達の愛って、ファンタジーみたいです。 ごく自然に同性を好きになる構図にまず疑問を抱いてしまうのですが、それは私の頭が固いんでしょうね(苦笑)。 同性愛を否定したいわけではないんですが。 エーリクが可愛くて好きですが、もし付き合うのならオスカーが良いです。

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    投稿日: 2013.03.24
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    ひとりの少年が愛を理解するまでの物語。 ユーリには必ず理解できると信じたから、トーマは死を選んだのだな。 と、大筋はこれなのだけど、彼らを取り巻くそのほかの少年たちの様々な心の葛藤も丁寧に描かれていて見所満載。

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    投稿日: 2013.03.17
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    美しい。 しかし私にはトーマの純粋さが理解できなかった… なにも、死ぬことはないんじゃあないだろうか。 時をおいてみれば見方が変わるかもしれない。 また、読んでみたい。

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    投稿日: 2013.03.15
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    この作品が世に出た頃、私はまだ小学生で、漫画誌など読ませてもらえなかった。タイトルだけ知っていたもののずっと未読だった作品。 ここに描かれているのは、形ばかりのBLなどではない。 ドイツ、寄宿舎、天使のように美しい少年達、どれをとっても日本の少女たちの日常とはかけ離れた、ファンタジー的異世界において、香りのようにたちのぼり、蒸留され純化される「愛」そのもののかたちである。

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    投稿日: 2013.02.27
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    純粋でひたむきで真っ直ぐだからこそ頑なにもなる、透明なガラス細工のような少年の心の時間。 誰かの悲しみを憂い、誰かの幸福を祈る――簡単そうで、時にすべてを投げ出す覚悟を求められさえする。 読み返すほどに、静かに心に降り積もる――さらさらと輝く結晶のような名作。

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    投稿日: 2013.01.24
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    「トーマの心臓」は以前読んだと思っていたけれど、今回読んでみて気がついた、読んだことなかった!いや、トーマじゃなくて「11月のギムナジウム」を読んだんだったんだ。 なので、今回は初読で一気読みするという贅沢だった。よかったんだけど、「11月のギムナジウム」がまとまっていて無理がないのに対しこの作品はなんか青いなという感じがしてしまったので評価は4。 なんか、エーリクのマザコンぶりが鼻についてしょうがなかったというのもある。私はやっぱりオスカーのファンだな~。

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    投稿日: 2013.01.14
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    長野まゆみ先生が好きな私が、この作品を好きにならないわけはありませんでした。 少年のリボンタイとか、全寮制とか、つまりギムナジウム好きには元祖と呼べる作品なのでしょうか。 年代を感じさせる独特な画風ですが、繊細で美しく世界観に惹きこまれました。 物語も続きが次々知りたくなる展開で飽きさせません。 少年たちの日常に垣間見る心の移り変わりや愛に、特に最後に感動しました。

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    投稿日: 2012.12.12
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    ようやく読み終わりました。 当初トーマはヤンデレだと思っていましたが全然違いました。ごめんなさい。 この作品が今もなお読み継がれている理由が、ほんの少しですが分かりました。人間は醜いけど、それでも信じるに値する「何か」がある。それを純粋に信じられる彼等だから、このテーマが描けたのかなと思います。 ユーリもトーマもエーリクもオスカーも、皆救われて良かったです。

    1
    投稿日: 2012.12.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    トーマとエーリクの違いはユーリと話合ったかだと思うし、このお話の問題を解決するには皆幼すぎたと思う。

    1
    投稿日: 2012.12.08
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    上野の弥生美術館の企画展で、元祖BLのようにもてはやされていたと知ったので、よんでみた 切実で重くて漫画とは思えない内容だったが、理解しきれなかった

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    投稿日: 2012.11.07
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    考えさせられるマンガだった。ボーイズラブ・ヨーロッパにおける差別の構図・愛するということと愛の変遷など深遠なテーマが作品内にちりばめられていた。一回読むだけでどっと疲れるけれど、その分とても読みごたえがあって頭をフル回転させられる。とてもよいマンガだった。

    1
    投稿日: 2012.11.06
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    衝撃的な内容でした。 トーマの純粋すぎる愛情の傾け方が読んでいてすごい衝撃でした。 こんなふうに思えるなんてすごい... 少年にしかなしえない話でした...

    1
    投稿日: 2012.11.01
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    BLというより、性別というくくりに捕われない愛の形、無償の愛を描いた作品であるかと。これを男女の愛にしてしまっては、この愛は表現できなかったものだと思う。

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    投稿日: 2012.09.22
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    要はBLの元祖だと思うのだけど、いやらしさゼロ。男の子同士が普通にちゅーしてたりもするけれど、当たり前のように受け入れられます。「性」を感じないと言うか。宗教絡みもあるからか、きれいなものを読んでる感じ。 ユーリの過去とか、謎?は後半に後半にひっぱってあったから急いで読んでしまったけれど、 漫画と言うより小説を読んでいるかのようでした。 落ち着いたらもう1回読み返したいな。

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    投稿日: 2012.07.23
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    まさに号泣。涙と鼻水がとまらなかった! そして美少年がたくさんいすぎて気が変になりそうだった、あたしはオスカーがいいな。 漫画というより文学です。

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    投稿日: 2012.07.10
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    トーマの死の真相。 まっすぐな無償の愛を身を挺して伝えたトーマ。 しかし、心を閉ざしたユーリには届かない。 彼の気持ちを気づかせてくれたのは、ユーリを愛するオスカーやエーリクなどの仲間たちだった。 たくさんの人の愛に触れ受け入れることで、ユーリの内にある罪の意識から許されたのかもしれない。 トーマの死をちゃんと受け止めることが出来たユーリは、彼の想いを抱えてこれから生きていける。

    4
    投稿日: 2012.07.07
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    名作の誉れ高い作品なのでとりあえず。 安野モヨコさんも推してたし。 最新マンガは無理でも、年代物は図書館にあるんだね~。 母の分のカードも使うと、三週間で20冊借りられるし入り浸る訳です。 ベル薔薇やガラスの仮面に通じるキラキラタッチ。 酔えないけど、耽美でした。宝塚っぽい。

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    投稿日: 2012.06.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ヘルマン・ヘッセの『車輪の下』と相通ずる空気感がありますね! 少年同士の愛の、神秘的な美しさが読後の印象でした。 心理描写がすごいです。絵もきれい!

    1
    投稿日: 2012.06.16
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    父親所有の漫画。 いってしまえばBLになるけど、これを読んで嫌悪するのは寂しい気がする。 むしろ私はこれを読んでいたから、BLに抵抗感が最初からなかったんだろうか…?

    1
    投稿日: 2012.04.25
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    初めて読んだ萩尾作品。 墓場まで持っていきたい本ランキングNo.1。 何度読んでもやっぱりオスカーが大大大好きだ!

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    投稿日: 2012.03.20
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    トーマの気高さ,純粋さ,愛情,儚さ,強さ...それがすべて。 主人公たちや,このものがたり自体は,それほど評価しているわけではありません。 ただ,ただトーマがいとおしくて。 あんなふうに生きられたならよかった,と。

    1
    投稿日: 2012.03.08
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    懐かしく一気読みしました。 昔にも読んだことがあったのですが、 全然理解出来てなかった事に愕然。。。 もう一度萩尾作品読み直そうかな。。。

    1
    投稿日: 2012.03.07
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    いわゆる「BL」ということで、読むのを躊躇していたのだけれど、読んで一変。素直に泣いた。 少年たちひとりひとりが、それぞれにそれぞれの思いを抱えながら、悩み、ぶつかり、そしてすべてを受け入れていく、という過程がとてもきれい。 「愛」というか、根源的な人とのつながりというか、読むたびに人と人との「関わり」について考えさせられる。

    1
    投稿日: 2012.02.23
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    これがぼくの愛 これがぼくの心臓の音 君にはわかっているはず もう、こんなに力のある言葉は今の少女漫画では見れないと思う。 ドイツ、ギムナジウム、当然出てくるのは男の子ばっかり。 自分とは一切接点がない。でも、目の前で彼らの息遣いが聞こえてきそうなぐらい、彼らの生はリアル。傷つけあって、支えあって、それぞれの『愛』にむきあっていく彼らをBLとか、そういう言葉で片付けたくない。 最後まで読むと、この「トーマの心臓」というタイトルが別の意味をもつことになる。 岡崎京子がリバーズエッジでいっていた「僕たちの短い永遠」を、もっと、ずっと前に、しかもこんなに美しく描いてたなんてモー様さすが。 BLに抵抗がある人も、ぜひ読んでほしい。 あと、オスカー萌え。

    2
    投稿日: 2012.02.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終えて、思わず涙がこぼれた。間違いない。名作。 少年の時ならではの純粋な気持ち、相手の立場をよく分かっているけれど、むき出しの感情をぐいぐい押し付けてしまう。それが故に傷ついたり苦しくなったりする心情の変化に痛いくらい共感できる。それぞれのキャラクターの描き方が本当に上手。 最後は誰の望みも叶わない。それなのに、読み切ったあとのじわじわと心に沁みてくこのあったかい気持ちはなんだろう。 それぞれの「好き」という感情は叶わないけれど、お互いの事をわかりあっているからこそ、相手を思いやって、自分の感情をしまいこんで。そうやって全員が納得できる選択で物語が終わる。 うまく書けない!ともかく素晴らしい!文句ない!お金払ってでも読んでほしい一冊。

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    投稿日: 2012.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中学生のときコミックスを持っていましたが、その時は登場人物の気持ちがわからなくて面白いとは思わなかった記憶があります。 しかし先日、ブックオフの105円コーナーで見つけたので購入して読んでみると...泣けて仕方がありませんでした。 年をとってそれぞれの気持ちを想像できるようになったのかもしれません(^^;) でも、ひとつだけ... 物語の中心の部分でもあるのですが、トーマがなぜ死を選んだのかだけがどうしてもわかりませんでした(ここがわからないとどうしようもない?) ユーリの心を開こうとするなら他にいくらでも方法はあったはず、と思うのですが。 宗教に対する思いや物語の時代背景について知っていると理解できるのかもしれなません。

    1
    投稿日: 2012.02.02
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    すごーく、心に残った少女漫画です。 普段はあまり少女漫画を読まないのですが、父がこれを買ってきたので読んでみたら、こういう少女漫画はありだな、と思いました。 内容が薄っぺらくないし、読み応えもあったので、すごい満足感でした。 大好きな漫画のひとつです。

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    投稿日: 2012.01.12
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    一度読んだだけじゃ完璧には理解できないほど深い。 純愛、という一言で片付けてしまうには勿体ないくらいの少年たちの儚く繊細な愛と死。哀しくも美しい。 トーマが数えるほどしか登場しないにも関わらず、存在感がすごい。

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    投稿日: 2011.12.28
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    泣きました。 萩尾望都さんの作品は読み終わった後に じわじわと心に居座り続ける作品ばかりですなあ 深夜に読んだのでなかなか寝れませんでした(笑)

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    投稿日: 2011.11.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    トーマ・ヴェルナーが自殺をするシーンから始まる本。 だからといって、暗い話ではなく、むしろ透き通った光のような話。 人を愛することがどんなことなのか、教えてくれる本。 読み終わった後には、なんだか優しい気分になる。 そして、何かわからないけど、愛おしくて、祈りたくなる気分になるのでした。 私のバイブル的な本(^_^) 高校生くらいから、ずっと好きだった漫画。 ふと、また読みたくなって、本棚から出してきた。 何度読んでも、心に染み入る何かを感じさせてくれる本。 また、いつか読みたくなった時のために、そっと本棚に戻したのでした。

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    投稿日: 2011.11.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    以前からチャレンジしてみたいと思っていた、 荻尾作品デビュー。 哲学的少女マンガの代表格? こういうこってり(?)した少女マンガは あまり経験が無く、 あまりに「少年らしくない」「少年たち」にまずびっくり。 男性でも女性でも無い、少年たち… ストーリーの伏線の散らし方、 回収の仕方がとても美しい。 テーマ的には、 「あっち(闇)の世界に、落ちてしまった主人公は、 こっち(光)の世界に戻れるか」で、 舞台を現代の日本の高校にした「彼氏彼女の事情」を思い出した。 愛する主人公を見守り、助け、待ち続ける、 友人(恋人?)たち…。 もしかしたら、「カレカノ」の著者は 荻野さんに影響を受けているのかな? 知的なキャラクター達や舞台的な台詞まわしなど、 共通するところをいくつも感じた。 印象に残った台詞。“彼の感情はすなおでぜいたくだ” “すなお=贅沢”ととらえる感覚にすごく、同感。 ねじれて、闇に心がつかっている “すなお”に手が届かない者の言葉だな、と思った。

    4
    投稿日: 2011.10.09
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    生まれたときぐらいに発表されたのに とっても影響を受けた作品 深夜にコーヒーとクラッカーとか・・・・・・胃もたれします(w

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    投稿日: 2011.10.01
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    「美しい学園と死、運命」 萩尾望都の初期作品にして、大傑作。 ギムナジウムの少年少女。 心臓ってどきどきばくばく。 恋と一緒だね。

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    投稿日: 2011.09.16
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    超破壊的な説明をすればBLなんですが.....。 ごめんなさい全然違いますね....。 キリスト教の自己犠牲の教えを良く学べる漫画、という説明はwikiとかにあるんですが、それだけでなく登場人物の心理描写だとかが凄く豊かで良いです。ここまで心の動きを描いている作品も珍しい。 自己犠牲を描く上で、男の子同士というのは形として一番良かったように思いました。男の子と女の子、では表現しきれなかった部分がやはりあったのかな。 漫画として秀逸だし、セリフも良い。文学作品としても良い。 こういう良い作品は珍しいです。

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    投稿日: 2011.09.03
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    中学校のころ、とうまくんっていう友達がいたのを思い出しました。 なんだか、竹宮恵子やら萩尾望都らを読み漁ってると、ボーイズラブって普通やん、と思えてくるね。 壮大な文学を読んでるような気持ちになります。 ユーリの葛藤、トーマの残したかったもの、エーリクの気持ちの変化。 傑作です

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    投稿日: 2011.08.23
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    読むたび、 救済と愛の手の内に終わってしまう物語だと思ってしまいます。 需要と供給の解釈は人それぞれだけれど、 愛の形も個人の理解以外にもあるのだと思うことを、 小さな思いと一緒に促してくれたような気がします。 (2011.08.20)

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    投稿日: 2011.08.21
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    1度読んだだけでは理解出来なくて何度も読みふけっちゃう作品。エンターテイナーな娯楽は無いけど、文学的で読み応えがあて良かった。感想を言い合って解釈を語り合う楽しさもあって、読み終えた後すぐには萩尾ワールドから抜け出せない。気に入ったので、訪問者も読みたい。

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    投稿日: 2011.08.09
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    生理的に受け付けない。 けど引き込まれる。 というのが一回目。 ふと気がつけばあの詩がめぐる。 そして幾度も読むんだろうなあ

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    投稿日: 2011.07.15
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    マンガでこんな表現ができるんだ…という驚き。これまでなんとなく絵柄が合わなくて挑戦しては挫折のくり返しだったが、今回は孤独をかみしめる中で読んだので思いを寄せることができた。三人が三様に一人きりの心細さとたたかい、他人に手を差し伸べようとし、つながっていたい願望を自覚しながら進む方向を探す姿に心打たれた。発表当時だと、誰派かで盛り上がったんだろうと思うと少しうらやましい。(小学館叢書で読んだんだけど、みなさんの感想が多いのでこちらで。でも大きいページのほうがやっぱりいい。)

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    投稿日: 2011.07.12
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    少女漫画というより「作品」として、私の中で最高峰。 初めて読んだ時の気持ちを、いつまでも大切にしたい漫画。

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    投稿日: 2011.05.24