
懲役339年(2)
伊勢ともか/小学館
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総合評価
(3件)3.5
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powered by ブクログ世界の背景によどんでいたものが、徐々に姿を現し始める第2巻。 前巻のエピソードがそれぞれに意味を深め、つながり始めます。 そして新たな陰謀や展開も…。このお話、どこへたどり着くのか(@@)。
0投稿日: 2019.05.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
新たなるハローに選ばれ少年は秩序を失った牢獄の中で、悪党達とつるんでいた…輪廻転生という思想の元に秩序作られた世界の中で、罪人達は何を思い、何を償うのか!?(Amazon紹介より)
0投稿日: 2018.06.19階層の固定化に抗うレジスタンス
富裕層と貧困層の階層が固定化される、という問題はアベノミクスでもまことしやかにささやかれているけど、このマンガではその「階層化」を生まれた環境はおろか「前世」にまで個人の責任へと押し付けるとんでもない設定が面白い。 1巻ではその制度に疑問を持ち始めた人が出現した程度だったが、2巻では組織だったレジスタンスの活動が見られるようになる。さらには、レジスタンスがリーダーに担ぎ上げようとしたのが最も理不尽な前世、懲役339年を負わせられた「ハロー」であるあたりがうまいストーリーだと思った。 とはいえ体制側も切れもの「オレンジマン」が老獪な動きを見せていて、これがどう転ぶかがこの先の見どころか。 この人のマンガは手塚治虫とか藤子不二雄(A)的なところがあるな。 単純化された人物の書き方は藤子不二雄(A)っぽい。 ディストピア的な世界観と体制をひっくり返そうとする構成は火の鳥っぽいかもしれない。 体制側が、宗教の教義を信じておらず、体制の維持、利権の確保の手段として割り切っているあたりも火の鳥の太陽編っぽくて社会風刺が効いている感じ。
3投稿日: 2014.12.24
