寡作だが高名な17世紀の作家フォールの謎に迫る。 娯楽作品としては読後感が良い。架空の絵にもクラシックな説得力があって、実在するのか確かめてしまった。いや、本作には実在の絵も登場するから、これは「数ある本物の中に1つの偽物を混ぜると、偽物も本物に見える」というやつかもしれない。