
総合評価
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powered by ブクログもとは「週刊朝日」連載(1987.10.16~88.4.8)。 上巻は、半ばまでイギリスで道草。なかなかアイルランドに行き着かず、気を揉んだが……後半でなんとかダブリン上陸。 下巻は、一気に西海岸、ゴールウェイを目指す。アラン島にも行く。妖精の話も出てくる。 アイルランドへのキリスト教の布教は紀元5世紀。布教は土着の宗教を一掃するのがふつうだが、アイルランドの場合は寛容だった(布教者セント・パトリックのせいか)。その結果、土着のドルイド教の神々が(妖精たちも)広野や森や古代の墓地に住むにまかされたのだという。 ドルイドの霊魂や妖精つながりで、ダブリンで少年時代を過ごしたラフカディオ・ハーン(小泉八雲)も登場する。ハーンが日本の「怪談」に憑りつかれる素地は、アイルランドの地で育まれたのかもしれない。 少し驚きだったのは、日本との関係。アイルランドはずっとイギリスの支配下にあったが、1922年に独立し、第二次世界大戦時は「中立国」だった。大戦中、日本はイギリスとは国交を断絶したが、アイルランドとは国交があって、ダブリンには領事館がおかれていたという。
1投稿日: 2025.11.27
powered by ブクログ静かなる男(ジョン・フォード) 小泉八雲はアイルランド人 第二次世界大戦時 アイルランドは中立で日本の在外公館があった カトリックを虐殺したクロムウェル ケネディの父はWWⅡの時駐英大使でイギリスが嫌いだった 暗号名イントレピッド
0投稿日: 2025.02.06
powered by ブクログ司馬遼太郎はほとんど読んでないから少しは読んだほうが良いだろうということで読み始めた街道をゆくも31冊目まで来ましたが、31冊の中で一番波長が合わなかった気がします。 なんか過去の文学作品に描かれたアイルランドを通して見ようとしすぎて、実際のアイルランドを見てないように思えてしまって。 まぁこの作品が書かれたのは40年ほど前なので、いまの経済発展をしたアイルランドとは違っていたのかもしれないのですが……。
0投稿日: 2024.08.09
powered by ブクログ司馬遼太郎 街道をゆく 愛蘭土(アイルランド)紀行 2 アイルランドとは 地理的に離れ、歴史と文化が異なる分、ほどよい関係が作れそうな気がする 著者が余談として語った通り「日本人は ギリシア・ローマの子孫では ない」という異郷意識を持って、受け身的にヨーロッパと接するのは 正しいと思う アイルランドだけでなく、どこの国も愛国主義が極端になると、二項対立的になり、争いが絶えない。アイルランドが徹底した反英国や反プロテスタントのに至る歴史をもう少し知りたい 小泉八雲 がアイルランド人というだけで、アイルランド人に親しみを感じる。特に印象に残ったのは 妖精を中心としたケルト的神秘。妖精は神なのか?死者の霊なのか? アラン島は 見てみたい
0投稿日: 2022.05.15
powered by ブクログIから一貫している視点はプロテスタントとカトリックの関係からアイルランドという国を読み解こうとしていること、またジョイスやイェイツ他の文学を通しても見ている。最後に「まことに、文学の国としかいいよがない」(p。274)とあるが、そこに視点がやや固定されてしまっているのではないかとも思う。連載途中で文学によりすぎていると指摘を受けたいう件りもあるから他の方も同様に思われたのだろう。他の海外の紀行は未読だが、ご自身の文学への関心もあろうが、現地でのコミュニケーション等の限界を埋めようとなさったのではとも思ってしまった。ダブリンに戦時中日本の領事館が置かれていた話は興味深かった。
0投稿日: 2018.02.11
powered by ブクログアイルランドを旅して、アイルランドからいろんなことを語る、第2巻。全2巻です。 結局、ちょっと昔に。 帝国主義という、とっても暴力的で理不尽な、国家レベルの資本主義ルールにのっとったヤクザ的な支配で、ものすごい被害者になったわけです。 それも、殴られた、とか殺された、というだけぢゃなくて、その後子々孫々まで、「勝ち組に這い上がれない仕組み」を狡く作られたわけです。 そして後年、さすがに大枠としては撤廃されているけれど、資本主義というのは、自由ではあるけれど、勝っているものが次も勝ち易い、という特色のゲームなのです。 だから、過去のつけというのは、被害者にとっては払われていないまま。 加害者にとっては「歴史のことじゃん?今更どうしろって言うの?怠けてるお前らが自業自得だから貧しいんだろ?」と、上から見下す訳です。 という、実はとっても2016年現在でもリアルな状況を、司馬遼太郎さんが、解剖した癌を淡々と研修医に説明する外科医のように語ります。 色々と面白い、「ふむふむへー」という話に満ちた魅力的な読書でした。 そして。 だからそれでどうだっていうのサ。という、大きな難しい壁に、そろそろと近づいて行くような、2冊でした。 その壁がこの本で壊れるワケでもなければ、魔法のような精神的救済を説くわけでも、ありません。 好みが別れるでしょうが、僕は司馬さんの考え方は、好きです。 (本文より) ひとつの民族が他の民族に歴史的怨恨をもつというのは、その民族にとって幸福であるのかどうか、わかりにくい。 ---それは歴史を知らない者の謂だ。 という人があれば、その人はきっと歴史というものを別なふうに理解しているのだろう。 歴史は本来、そこから知恵や希を導きだすべきものなのである。 でなければ人類は何のために歳月をかさねるのか、無意味になる。 ##########以下、備忘メモ######### ●アイルランド系アメリカ人である、映画監督ジョン・フォード。 彼が、映画監督として成功したあとで、アイルランドに1度来ている。 その時、イギリスからの独立運動を非合法にしていた叔父と会っている。 それ以降、映画監督として快進撃を続けるのだが、フォードにとって、アイルランド、抵抗の血、というものが、物語を語る主題になっているのでは、というお話。 ●アイルランドの中でも、悲しいくらいに貧しい土壌の島。アラン島の話。 ●ジャガイモが、虐げられし国にとって、どれだけの助けになったか、という話。 ●ホーンブロアー・シリーズ、小泉八雲、その他文芸から垣間見える、「アイルランド対イングランド」。虐げられし愛蘭土。 ●搾取の構造。貧しく、単純労働にしか従事できないような巧妙な仕組み。 その上で、搾取される側のことを、「自業自得だ。愚かなのだから」と見下す精神。差別。 帝国主義という、侵略と簒奪の仕掛けの分析。それを短期間でやろうとしたヒトラーまでに言及。
0投稿日: 2016.07.15
powered by ブクログダブリンから西へ行き、荒野のゴールウェイへ。アメリカのジョン・フォード監督はアイルランド系移民で父親が移住したとか。故郷を舞台に『静かなる男』を撮った。そして記録映画『アラン』で有名なアラン島へ。そこへ行くことが目的だったようだ。南部を周りダブリンへ戻ったところで終わる。何度も触れられているが、アイルランド人は「英国憎し」でアイルランド対英国、カトリック対プロテスタントという思考で英国の敵は味方という発想だそうだ。1は大変面白く読んだが、2は連載だったせいか同じ話が繰り返されてちょっと辟易してしまった。 アイルランドは〈偏った言い方をすれば、行かずとも、イェイツやジョイス、あるいはシング、でなければベケットを読むだけでもいいといえるかもしれない。〉
0投稿日: 2014.05.27
powered by ブクログ上下巻の下巻。ダブリンに着いた後、西岸ゴールウェイまで向かい、南下して再びダブリンまで戻ってきます。そこで出くわす様々な出来事にアイルランドの反英の国、移民の国、妖精の国としてのアイデンティティを随所に感じます。著者本人も認める通り、今回の旅は歴史の旅というよりむしろ文学の旅になってますが、貴重なアイルランド文学入門になっていますし、アイルランド史もポイントを押さえてますので、アイルランド史の入門書としても面白く読めると思います。
0投稿日: 2011.11.14
