
総合評価
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powered by ブクログこの文庫本が出版された2910年の頃買って読んだ本だったのですが、再読しました。最初読んだ時にはとても苦労した記憶があったのですが、今回は結構夢中になって読むことができました。やはりこの本は素晴らしい本です。特に素晴らしいと思うのはその章立てですね。 第2章 平和の民と戦う民の分かれ道 第5章 持てるものと持たざるものの歴史 第7章 毒のないアーモンドの作り方 第8章 りんごのせいか、インディアンのせいか 第9章 なぜシマウマは家畜にならなかったのか 第12章 文字をつくった人と借りた人 第13章 発明は必用の母である 第15章 オーストリアとニューギニアのミステリー 第17章 太平洋に広がっていった人びと エピローグ 科学としての人類史 なんて章はしびれますね。 今まで考えてこなかったことや、なんとなくそうだと思っていてもその理由がわかっていなかったこと。とても勉強になる本ですね。かつてニューギニアとオーストラリアが一つの大陸であった頃、ニューギニアの先住民は食糧生産を行っていたが、オーストラリアの先住民アボリジニは狩猟採集生活をしていました。そのことがその後の先住民の運命を大きく変えることになります。まあそんなことについて歴史家というより科学者として論究している本ですね。 興味ある人にはおすすめです
43投稿日: 2025.12.14
powered by ブクログ宗教がなぜ生まれたか?という問いへの考察が、腹落ちしました。(上下巻のどちらに書いていたか失念) 個人的に、人類史を解き明かすような、学術寄りの本の上下巻を読了できたことで、ひとつハードルを越えた感覚になりました。
0投稿日: 2025.12.11
powered by ブクログ農耕、牧畜に適した環境であり、さらに発明や技術の伝播を阻害するものがない場所が世界を支配するに至ったと言う内容。 どの章も事実と因果関係の説明や研究方法的なこともしっかり記述されていて満足感がある。しかし、言語学の視点からの説明はカタカナと分類が多すぎてこんがらがってしまった。 第4部以降はそれまでで得た結論の具体例といった内容で、ある意味新鮮さがないが、前半の文字の発明に話や発明が必要に先んじるといった話は初めて知ったので興味深く読めた。
0投稿日: 2025.11.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。 同様に人類史を整理、分析した書籍としては、個人的にはサピエンス全史の方が衝撃が大きく印象に残っているが、本書の文化・言語学的な側面からの分析も興味深かった。 結局はもって生まれたものが重要なのだなという印象を受ける。
0投稿日: 2025.11.30
powered by ブクログ筆者の言う人種間に差異はないとする説は、橘玲氏の「言ってはいけない」の中で、人種間に明確な優劣があると言う意見の正反対のもので、中々面白かった。西暦1,400年ぐらいまでは、中国がヨーロッパを軍事的にも文化的にも上回っていたのは驚き‼️
0投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログ目から鱗な内容だったが、繰り返しが多く長すぎるために、流し読みでも十分楽しめる。とりあえず、読んでおいて損はないかなといった感じ。
1投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ人類の進化、発展がなぜ、今ある姿になったのか、を分かりやすく説明してくれる。要因はよく分かるし、ある意味、偶然の賜物である、ということだが、統計学的に扱う科学というのは、アシモフのファウンデーションを思い起こした。AIで膨大な知見を解析できるようになると、そんな未来もあるのか?
0投稿日: 2025.07.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
5年前から読み始めてようやく読了。英語版。 私の世界の見方というか、歴史観を変えた。 とともに、人間の本質(種としての繁栄、余剰食糧の蓄えや技術(鉄、銃)を持ったグループが他を凌駕する)への洞察も与えてくれた。 文明の発展は、偶然の自然条件によるもの。 たとえば、アフリカ大陸は人類発祥の地ではあるが、家畜にしやすい動物がいなかったり、(ユーラシア大陸と違って)東西に移動がしやすい条件ではなかったり。 熱帯の国は病気や行動時間が限られていて、平均寿命が短かったり。 日本の成り立ちについても詳細に書かれていた。 島国なのに世界発の土器(縄文土器)が生まれたこと、自然条件としてとても生産性が高かったことから、縄文人は狩猟採集をしながらも定住していたという世界でも稀な生活形態であったこと、弥生人が朝鮮半島から来たタイミング。 「定説」はシンプルなので受け入れられやすいし、歴史上の事件・事象だけを捉えてもあんまり意味がない。その背景や、どういう経緯だったのかを多角的に(偏見なく)丁寧に分析していくことで見えてくるものがたくさんある。 この、比較文化や史学のみならず、組織論などにもつながるなぁと思う。 大学の教科書みたいに、ある意味重厚な、思考に対するチャレンジが大きい良書。
0投稿日: 2025.06.27
powered by ブクログ社会的ステータスがあるからカナ文字じゃなくて漢字を利用している?のだろうか?筆者の漢字嫌いがよくわかった。
0投稿日: 2025.05.30
powered by ブクログ人類社会を形成したのは征服と疫病と殺戮の歴史である 現代世界における各社会間の不均衡を生み出したもの ー直接要因は西暦一五〇〇年時点における技術や政治構造の各大陸間の格差 紀元前一万一〇〇〇年から西暦一五〇〇年
0投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログ本書に対する批判的な論評も読みたいし、サピエンス全史も読みたい、たただ少し読み疲れたのでひとまずはCivilizationをプレイしようと思った 感じたことを一つだけ、漢字舐めすぎじゃない?
0投稿日: 2025.05.17
powered by ブクログ本全体を通した結論も面白い上に、そこに辿り着くまでの過程で様々なものを観ることが出来知的好奇心が満たされる。
0投稿日: 2025.04.28
powered by ブクログ下巻も読了。 上巻ともに。 文化・文明の発展は人種や祖先の優劣によるものではなく、大陸ごとの地理的な要因であると言う結論は、この文章だけだと短いけれども、視点をすごく深く与えてくれる。 銃・鉄という部分よりも、病原菌による人種・文明の変化の大きさ。その病原菌が発生してしまうのは、農耕による集団的生活と、家畜によるものである。農耕・家畜がなぜその地域・人種・文明で発達したのかは、地理的要因であるという点。 上巻を読んでいたときは、農耕・家畜の話が種だったと思い、タイトルと全然違うんじゃないか? とも正直思ってしまったが、下巻でちゃんと理解を深められる内容だった。 下巻を読んでからもう一回上巻を読みたいと思える内容だった。
0投稿日: 2025.03.21
powered by ブクログ2024年以前から書店で見つけて知ってはいた。 ● 2025年2月22日、YouTubeで「本を読むこととお金持ちになること」と検索して出たショート動画「保存必須!賢くなれる本3選」のコメ欄で、皆がおすすめしてた本。 コメ欄より: 銃・病原菌・鉄 学問分野の壁をものともしない思考がスゴい ツァラトウストラかく語りき 非常に人を選ぶが私は間違いなく人生変わった https://youtu.be/zW1jx6LS4ko?si=EpTXRbzGwUm9u9fN
0投稿日: 2025.02.24
powered by ブクログ例えばこんな話が載ってます。 ユーラシア大陸に対するアメリカ大陸に対する優位性は 1タンパク質豊富な穀物が生育していた 対 澱粉主のとうもろこし 2種を手で巻く散種がおこなえた 対 種を手で植える点播 3使役動物による鋤耕作ができた 対 人力 4肥料(使役動物の糞)が手に入った 5使役動物による脱穀製粉灌漑ができた。 だからアメリカはヨーロッパに侵略された。 こんな学びって面白いと思いませんか?
0投稿日: 2025.02.13
powered by ブクログ長い本ですが、下巻も読み終えることができました。 下巻では、上巻で提唱された説をさらに発展させ、食料生産や定住農業がもたらす「文字の発達」「技術の発明・伝播」「権力の集中化」へのへの変遷に話が進められます。 それらの説明を一通り終えたうえで、具体的な中国・アメリカ大陸・オーストラリア大陸・アフリカ大陸は、なぜユーラシア大陸のように征服する側に立てなかったのか?といった点について、大陸ごとの具体的な状況を見ていきます。 ----- 大きな意味では「人類学」に属する本ではあるものの、説明は理論的でかつ丁寧に書かれており、非常に興味深く読めました。 また、具体的な大陸ごとの特徴を丹念に調べ、深堀して疑問点を解き明かしていく様は読んでいて大変心地の良く感じることができます。 もちろん、この本の内容がすぐにビジネスなどに役に立つ、というものではありませんが、たまには厚みのある本に挑戦しよう、という方や、紀元前の人類の歴史に興味がある方にお勧めです。
6投稿日: 2025.01.19
powered by ブクログ下巻は上巻で考察された内容が、それぞれの地域で具体化されて述べられている。 大筋としては上巻で述べられていた内容になるので、難しいと感じた部分は飛ばして読んでしまった。 言語や人種の話は知識が足りず読みにくく感じた。 それでも全体を通して勉強になった。
0投稿日: 2024.10.28
powered by ブクログちょっと下巻の方は本筋と関係はあるものの細かい話が続いていて、私の読書力ではしんどい箇所も多かったです。それでもやっぱりおもしろい。
0投稿日: 2024.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シュメール人は、絵ですぐ描ける「矢尻」を意味する「ti」という文字を、絵で描くのは難しいが同じ発音の「生命」を表す文字として使用するようになる。そして同音異義語の曖昧性を解決するために、それがどういう範疇の名詞かを指定する決定詞を導入した。これを現代の言語学者は、決定的な革新と読んでいる。 1873年に開発されたQWERTY配列は、当時のタイプライターのキーが絡まる問題を避けるため、タイピストの動きを遅くする設計が施された。頻出文字が左側に集中しているのもその一環である。1932年に効率的な配列のキーボードが開発され、速度や使いやすさが大幅に向上したが、すでにQWERTY配列が社会に定着していたため、普及の試みは成功しなかった。 ユーラシアの人々は、他の大陸の人々より、地理的に恵まれていた。ニューギニア人の中にいるであろうエジソンに匹敵する才能の持ち主たちは、自分の才能を蓄音機の発明にではなく、密林で自給自足の生活を送るという、自分たちの問題を解決するためにその才能を使っている。 ヨーロッパ人がアフリカ大陸を植民地化できたのは、大陸の広さの違い、東西に長いか南北に長いかの違い、栽培化や家畜化可能な野生祖先種の分布状況の違いによるもの。 アメリカで発明されたトランジスタ技術は、日本で電子機器産業を開花させた。しかし日本よりもっと近くのパラグアイでは起こらなかった。パラグアイとちがい日本などがその技術を利用できたのは、文字を読み書きできる人々の国だったからである。金属の加工技術が発達し、集権的政治組織があ?国だったからである。世界の食料生産の発祥地の肥沃三日月地帯と中国は、その国々や、その周辺にあり古くから影響を受けていた日本やヨーロッパを通じて世界を傘下に収めている。
0投稿日: 2024.10.09
powered by ブクログ壮大な人類史を紐解く長編の下巻。上巻の結論を裏付けるための事例が多いため、上巻ほどの驚きはなかった。いずれにせよ、名著。
0投稿日: 2024.09.27
powered by ブクログ著者が何回か漢字に苦言を呈している以外は、納得のいく推論だと思う。世界の富の不均衡について、ともすれば人種差別的な憶測が論じられることもあるが、環境の差(こんな一言で表せるものでもないが)と言い切れるだけの根拠を明快に示してくれてよかった。
0投稿日: 2024.09.03
powered by ブクログ下巻は主に言語学をもとに考察されることが多い印象でした。 私の「なぜ人類はアフリカ大陸で誕生したのにアフリカ大陸が世界の主導権を握ることはなかったのか」という疑問が解決されました。とても納得できたしスッキリです。 人種的な優劣ではなく、環境の優劣により富とパワーに差異が生じる。これはすごく大切で重要な認識だと思います。 また歴史学とは文系の学問だと思っていましたが、科学の要素もあり面白かったです。
0投稿日: 2024.09.03
powered by ブクログジャレド・ダイアモンド氏による著作の邦訳、下巻。 最初の邦訳は2000年に刊行されたそうだから、私が読み終えた今から数えれば24年前になる。本の最初にあるcopyrightの表示を見れば1997年だから、私は随分遅くになってこの本にたどり着いたわけだ。 「サピエンス全史」の解説本の参考図書に挙げられていて本書を知ったのだが、読んで良かった。 高校で通り一遍に習った世界史。小学生の高学年で読んだインカ帝国の滅亡を描いた児童図書。テレビやインターネットでの細切れの知識。 そういったものが今までとはまた違う統合の仕方で再生される感じだ。 びっくりするような派手な結論ではない。だがそこに至るまでの論証にはいろいろな学問分野がクロスオーバーする。言語学、文化人類学、生物学、歴史科学その他諸々…。 優れた洞察力と知力のある著者だからこそ書けた本なのだと思った。 2024.8.19読了
11投稿日: 2024.08.19
powered by ブクログ要点はシンプルなのだが、医学畑出身でありながら歴史学者の立ち位置に留まらない、自然科学、地理学、進化生物学、言語学、人類学、考古学など、一分野に留まらない壮大な視点から、理論的で説得力のある考察をしていくのが鮮やかだった。そのためたくさんの立ち位置から要点を何度も繰り返したり、いささか詳細すぎる専門的な深掘りに読書欲が削がれる部分もあったが、総じて考察の丁寧さには目を見張るものがあるし、何より今まで都市伝説的だったりオカルト的に認識していた事例について、納得のできる現実的な考察をしていて、既成概念が面白いほど覆った。壮大で実に理論的に謎解きをしてくれるのが気持ち良い。
0投稿日: 2024.08.10
powered by ブクログパプアニューギニア人のアリの質問に対して、明確な答えはまだ未解決ながらも、どんどん新たな疑問が湧いて出てくるのが面白かった。記憶にも新しい中国とヨーロッパ、同じユーラシア大陸内の地域同士において、なぜ中国が覇権を握れなかったのか。の考察の続きが気になる。 人類史科学としての良識をもっと蓄えたいと感じた。
1投稿日: 2024.05.22
powered by ブクログヨーロッパが抜きん出た理由 肥沃三日月地帯は伐採などにより土地が痩せて食料生産が続かなかった。 ヨーロッパは肥沃三日月地帯に気候が近くて雨が多いので、自然が再生しやすく食料生産が拡大できた。 中国も条件はヨーロッパに近かったが、1400年代の政策により外国への船団の派遣中止で勢力を拡大できなかった。政権が統一されていたため外国への進出が止まった。 ヨーロッパは大航海時代に他国に進出して植民地化を行った。中国と異なり統一支配されていなかったので外国に進出するような挑戦的なことを支持する支配者もいた。それによりコロンブスも航海に出ることができた。
1投稿日: 2024.04.05
powered by ブクログ詳しく評価できるほど理解できたかは怪しいが、文字の重要性や、孤立した状況に置かれると一度手に入れた生産様式を放棄することがあること、ニューギニアとオーストラリアのように、近くでも気候が違いすぎて伝播しないなど、膨大な知識量のみならずそれを張り巡らせたネットワークのように、組織化できてることのすごさよな。
7投稿日: 2024.03.19
powered by ブクログ食物生産、家畜、土地の広がりが東西か南北か等の要素が複雑に絡み合って人間の社会性の進化が導かれることを学べた。
4投稿日: 2024.03.11
powered by ブクログヨーロッパ大陸がひと足先に他の大陸よりも有利な発展を遂げたことは議論された。「ではなぜ同じユーラシア大陸にある中国ではなかったのか」という疑問について、エピローグでごく簡単にまとめている。こちらの方が新たな知見が得られた気がしたので、個人的にはエピローグが1番良かった。 また、本書のタイトルは『銃・病原菌・鉄』とあるが、ほとんどが病原菌と食傷生産について書かれており、銃と鉄についてはそれほど触れられていない。しかし口当たりの良さや覚えやすさを考えると、良いタイトルをつけたなと感心する。
1投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログ世界は侵略と征服の歴史。結局は文明を発展させた地域が銃と病原菌と鉄で発展の遅れた地域を支配してきて今があり、これからも続く。 では地域による差はどのようにして生まれたかを明快に説明したのが本書。 ・農業に適する原生植物が近くにあったかどうか ・家畜化に適する動物がいたかどうか ・大陸が東西に長いか、南北に長いかは文明の伝播速度つまり発展速度に大きく影響する。 本書でユーラシア大陸が他の大陸より有利な条件で発展したところまではすんなり理解できたが、 ではユーラシア大陸の中で中国やインドではなく西洋文明が覇権を握ってる理由に対しての説明は薄い。 時の中国の指導者が対外航海を禁止したから、だけなのか。 もっと知りたくなるという意味で良書。
0投稿日: 2024.03.02
powered by ブクログ本書を一言で要約すると、今日の人間社会のありようがかくも多様なのは、大陸ごとの食糧生産と哺乳動物の家畜化の開始の時期と伝播のあり方による。ある意味決定論もしくは環境要因論的な要素によるものであり、人種や民族の優劣に基づくものではないということだろう。 いち早く食糧生産や哺乳動物の家畜化などを実現した地域の人間が狩猟採集社会から定住型生活に移り、人口を増大させ、アメリカやアフリカ、オーストラリアの諸大陸を征服したという流れは一般的ににもよく語られているところである。 一方、著者はこの要因を、ユーラシア大陸が東西に広がっていることから食糧生産や家畜化の伝播が比較的スムーズに進んだ(=緯度が大きく異なることがないために農作物や哺乳動物の移動にさほどの困難を伴わない)ことに対して、その他の大陸では南北に長いことが要因により食糧生産並びに家畜の伝播が遅い、もしくはできない(=赤道をまたぐような緯度の変化は、農作物や哺乳動物の移動を困難にする)ことが要因であることを示唆している。 そして、哺乳動物を家畜化した農耕民は、狩猟採集民に対する最大の武器を手に入れた・・。それが病原菌だという。農耕民は哺乳動物との濃厚な接触により、様々な感染症に対する免疫を身につける。この病原菌は、やがてヨーロッパ人が大陸に行き着くたびに現地の人々を壊滅的に追いやった。 巨視的な視点で描かれ、豊富な示唆に富んだ書。
0投稿日: 2024.02.23
powered by ブクログ第3部が非常に良かった。 2部までの人類と食料生産の流れを、さらに発展させて言語と技術にまで派生する。その流れからの大陸毎の話(4部)がまた再度読み直したくなる深さだった。 著者も文章内で言うように、反論の余地や考察の意味、分類することの弊害を感じているが、そこを加味しても人類史を多視点から考察する意義は非常にあると思う。 20年以上前の本だが、今も褪せることはない。 研究もさらに進んでいるだろから、続編や他の人類史系の本を読みたくなりました。 というより僕自身が人類史にとても興味があることを認識させてくれた本です。 何故か。 →長い尺度でみた今の人類のあるべき姿を思考できる。 問と新たな視点をもらえる。 当たり前を壊し再構築してくれる。 上記3つに意義を感じた本です。
2投稿日: 2023.12.30
powered by ブクログなぜ、同じアフリカに起源をもちながら、ヨーロッパ人は多くのものを持ち、それ以外のものたちは持っていないのか。 そこに人種的な優劣はなく、ただ食物生産性に優れた地域に住んでいて、それゆえに集権国家が誕生した。文字や文化が発展し、疫病に対する抗体をもつことができ、銃火器を発達させることができた。 つねに人は、その時々の利益を考えて行動するため、日本の戦国時代に伝来してきた銃は、島国ゆえの文化により衰退して失われ、黒船来航によってその選択は不利益となった。 中国の強すぎる中央集権国家にも同じことがいえる。 ヨーロッパ諸国は周りに小国が乱立し、それゆえに互いを牽制し合って技術を発達させていった。 そういった、地理的要因、環境的要因に恵まれていた。 未来は不確実性に満ちている。江戸幕府を開いた徳川家康が、250年後に黒船来るから銃火器の技術残しておこうよ、とは言わなかったように。 それを考えれば、ある特定の人種だけ先見性に優れているというのも不思議な話なので、本書を読んで大いに納得した。
1投稿日: 2023.12.28
powered by ブクログこの本のタイトルは「食物・病原菌・環境」の方がしっくりくる気がする。あるいは「言語(文字)」を追加してもいいかもしれない。いずれにせよ、地理的範囲も広いし時間軸も長い割には同じ話が幾度も出てくるので、本当はもっと色々なことを書けたのではないかと思ってしまう。 銃火器と冶金については学校などでも習うという観点から記述が少ないのかもしれないけど、影響度は大きいとはいえ表層的であり著者の言う究極の要因とはなりえないのではないか?
0投稿日: 2023.12.24
powered by ブクログ2023.11.01 秋になり、読書欲が戻った。 東西に長い大陸と南北に長い大陸。そんな単純な違いがもたらす影響の大きさに驚愕する。 文化の伝播のしやすさには、気候の同一性がクリティカルであり、東西に長いユーラシアがたまたまそれに適した形であったのだ。 環境が決する要因の大きさを実感する。そんなことで先進国と後進国が決まってしまったとは。 家畜できる種の少なさと、家畜を持つことで手に入れた病原菌への耐性。ユーラシアの人類が持った病原菌が新世界の人類を削減してしまうということなんて、誰が想像できたろう。 人類の歴史とは途方もない。 視野が大きく広がった。
0投稿日: 2023.12.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
長い。だが割とすんなり読める。学のないわたしでも、意味を知らなかった言葉は上下巻合わせて10もなかったし、語り口も丁寧であるため、難しいということはあんまりない。ただやはり長くって嫌になる可能性は大きい。また、同じような話が何度も出てくることになるので、それもまた読破を諦めてしまう理由になると思う。 同じような話が何度も出てくること、長いこと、それらは著者が科学的に誠実であろうとしているゆえだろう。というか扱っているテーマがデカすぎて、まぁこれだけの尺は必要か、とも言える。 一番印象に残ったのは、これは人種差別主義者たちに対する声明だな、ということ。明らかに、人種差別がいかに無根拠で無意味かを伝えている。 地球に存在する様々な人間たちが、その人種であることを理由に栄えたり滅びたりしたのではない、人種による人間の差が仮にあったとしても、長い歴史の尺度で見れば意味がないのだということを徹底して言っている。 欧米の人間が世界をリードしているようなこの現状は、人種の差ではない。それは、「地域の環境差」、つまりたまたまでしかないのだ。 また、上下巻続けてずーっと使われている「直接の要因」と「究極の要因」という考え方は、素晴らしい発明だと思う。 ヨーロッパが他の地域を征服できた直接の要因は、銃・病原菌・鉄を先に手に入れたからである。先に銃を持っていれば他民族を追い出し、または殺せる。先に病原菌に対する免疫を持っていれば、他の土地で免疫を持たない人たちは勝手に死んでいく(銃による被害者どころではない数が)。鉄の武器や道具で有利に立ち回る。これらは「直接の要因」だと。 本書のキモは、ではなぜ銃・病原菌・鉄を先にゲットできたんだ?その「究極の要因」を考察しなきゃダメだろってことで話を進めるところだ。 で、その究極の要因は先に書いた通り、地理というかその場所(環境)だ、ということだ。 ちょっと意外でおもしろいのは、南北に長い大陸よりも東西に長い大陸の方が進歩しやすいという話。どゆこと?と思うが、これは簡単なことで、東西方向ならば日照時間が同じで気候の差も少ない。しかし南北方向だと気候が全然ちがう。そのため、ある地域で栽培や家畜化が始まったとき、東西には早く伝わる。南北にはなかなか伝わらない。なるほど、そりゃそうか。 究極から直接への流れを、思い出しつつ書いてみる。 ★スタート★ 環境がいい(地形、気候、作物、動物) ↓ 栽培や家畜化を始めやすい ↓ 移住を繰り返す狩猟採集民から定住民へとシフト ↓ 家畜と接する時間の増加により病原菌をもらってしまう(免疫の獲得) ↓ 食糧確保および定住により養える人口が増える ↓ 食糧生産者以外の職が生まれる(政治家や職人や宗教者) ↓ 技術発展しやすい ↓ 「銃・病原菌(への免疫)・鉄」を獲得 ↓ 周辺地域を征服できる ↓ つまり最初の環境がすべてやんけ ★ゴール★ ざっくりだけども、だいたいこういう感じか。
0投稿日: 2023.12.15
powered by ブクログ「銃・病原菌・鉄」上下巻、読み終わりました。 非常に勉強になりました。 アメリカ大陸にヨーロッパ人たちがやってきた時、彼らが原住民の文化を駆逐することになった直接の原因は、ヨーロッパ人が「銃・病原菌・鉄」を持っていたから。 …ということで付けられたタイトル。 読み始める前までは、なぜヨーロッパ人たちが、銃や病原菌や鉄を持っていたのか、という小さい問いに答える内容なのかと思っていたんですが、さらに広い科学的考察の数々を知ることができました。 アフリカで生まれたと思われる「人類」が、どんなタイムスケールで各大陸や島々に渡っていったのか。 そこで暮らす人々が、どのように食糧生産を始めたのか、始めなかった場所ではなぜ始めなかったのか。 考古学的な考察や、遺伝学的考察に加えて、言語学的な考察も加えて、各大陸での人々の暮らしがどうなっていったのか、それが現在の状況にどう関わっているのかの大まかな流れを知ることができました。 「人類の長い歴史が大陸ごとに異なるのは、それぞれの大陸に居住した人々が生まれながらにして異なっていたからではなく、それぞれの大陸ごとに環境が異なっていたからである」 人種の優劣があるのではなく、大陸や土地の特性や、人類がそこに到達したときの技術力など、様々な要因によって作り上げる社会が異なっていった結果、今があるのだ、という「歴史科学」。 地球を俯瞰して、人類が発生して、少しずつ住居地を広げていって、そこでどうやって暮らしていて、どんな工夫をして、どんな社会を作っていったのか、ジオラマを見ているような感覚で読みました。 歴史を「科学」で考察する。 確かにこれはベストセラーになるわけだ!
11投稿日: 2023.09.08
powered by ブクログ非常に読み応えのある一冊だった 文系・理系の壁を超えて…というか文系の不足分を理系で補って?知の巨人によって描かれている壮大なストーリー
0投稿日: 2023.09.02
powered by ブクログ読み切った…!!世界で格差が生まれた話、完。とはいえこれからも人類は続いていくのでこの先の研究にも期待ですね。そして人間科学だけの話ではなく、自分の人生にも置き換えられそう。ここでの結論は忘れず自他ともに活かしたい
0投稿日: 2023.07.02
powered by ブクログ銃、病原菌、鉄はインカ帝国やアメリカ大陸先住民の制圧にどのように関与したのか。歴史、地理、生物学を俯瞰して解き明かす。
0投稿日: 2023.06.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上巻を読み終えたのが2022/1/31… 下巻を読み終わるのに一年半かかっとる! 合計でたぶん3年位かかってると思うが、実際なにか学べたのかと言うと、たぶん圧倒的に覚えられていないと思う。ただ、それよりも人類が先に生まれたはずのアフリカ大陸が世界の支配者になることはなく、面積や人口で言えば小さく、歴史も浅いヨーロッパが大陸を「発見」し、先住民を滅ぼしていった理由はなぜなのか?という、確かにそう言われたら不思議に思う疑問を疑問だと感じられるようになり、その理由をある程度理解できるようになった。 なにより、「暇は大事」ということ。古代ギリシャで技術もアートも何もかもすごい勢いで育ったのは、なによりも奴隷文化があり、上流階級が勉強や趣味に没頭できたから。 そして食べ物を探して歩くその日暮らしでもなかったこと。栽培できる植物があり、家畜にできる動物がいて、気候もひどくなくて定住できる場所だと更に強い。つまり農耕民族は狩猟民族より強い。 文字も同様の背景で生まれた。余剰食料を保管するために記録を取るということで文字が必要になった。 さらに周囲にライバルがいると、それに負けない技術を開発し続けたり、新しい技術が見つかったら生産力が下がらないようにその技術をすぐに応用する、と。逆に、ライバルがいないとその技術を使う必要がなく、技術が発展していくことがない。 アフリカは太古の昔は砂漠ではなかったのに、文化が育たなかったのは、家畜にできる動物がおらず、植物も栽培に向くものがなかったから。それだけの違いでオセアニアが大発展した、と。 中国とヨーロッパが似たような条件だったのにヨーロッパばかりが発展したのは、中国は一枚岩になっており、そのときの支配者の気分次第で一気にすべてが禁止されたり止まったり巻き戻ったりしたから。ヨーロッパは国が多すぎて技術が封印されるということがほぼなかった。 南北に移動する場合、気候が変わるために植物も動物も病気も新しいものになり、文化が動かない。だが東西だと植物の種も普通に育つし、どんどん文化の共有ができる。そういうのもあってヨーロッパは強かった。 上下ともに大変おもしろかったが、なんだろう、自分には役立てられないかもしれないなと思ってしまったのだった。
0投稿日: 2023.06.17
powered by ブクログようやく読み終わった、下巻。 面白かったけど、なかなかしんどかったー。 上巻から引き続き、ヨーロッパが世界の中心となり、富や権力を把握した理由、なぜアメリカやオーストラリアの先住民やアフリカ人の黒人が、逆にヨーロッパを侵略したり、植民地化したりすることがなかったのか? という問いを、下巻では主に、世界に広がる言語や文字を皮切りにして、発明やら社会のあり方の変遷、人々の拡散などの側面からときほぐしていく。 普通に生活していたら、なんの意識もせずに使っているが、文字って本当に凄いと改めて思わせられる。 言葉もすごいけど、文字を1から作るのって確かにめちゃくちゃ難易度が高い。何から手をつければ作り出せるのか、「文字がある」世界の人間なら造作もなさそうに思うけど、「ない」世界においてを想像するだけでも途方に暮れてしまう。しかも人類がこの技術を手にしたことで得られた恩恵は計り知れない。 そういった、よく考えたら当たり前なんだが、よく考えることのあまりない事象をデータとともにこれでもかと繰り出される。 個人的には江戸時代の日本が銃火器の技術を手放した事象についてとても興味深く感じていたので、もう少しここを掘り下げて知りたかったけど、この疑問を自分なりに温めておけば、まあいずれどこかで学べる日が来るんじゃないかな、と楽観的に思っている。 そして下巻はエピローグが圧巻だった。 なんならここだけでもいいんじゃないか、とうっかり思ってしまうくらいによく纏められていて面白かった。 かなり歯応えのある骨太な内容だったので、出版当時にまかり間違って読んでいたらたぶん挫折していただろうな。 ここ1年のいろんな勉強で、ようやく半分くらいは理解できたな、という印象。 またそのうち読み返そう。
0投稿日: 2023.06.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下巻も面白かった。上巻より日本がピックアップされていたかも。 日本人が非効率に思われる漢字を使い続けるのは感じの方が社会的ステータスが高いからというのだけは納得いかなかった。表音文字の世界の人にはそう見えるのか。
0投稿日: 2023.06.04
powered by ブクログなぜ人類は現在のような人種の分布になったのか、人種間での優劣の結果なのか、といった疑問に対し、人種による生物学的な優劣はなく地理的・環境的要因によるものと説明する本。地理・言語・生物学・文化・食物など猛烈に幅広い視野と多角的な切り口で分析し、人類の文明誕生から種族がなぜどのように移動・繁栄してきたかを、ユーラシア、オーストラリア、アメリカ、アフリカなど地域ごとに長いスパンで考察しているので、上下巻合わせてまあこれくらいのボリュームになるのも仕方無いかと思える。密度は高いが、平易な文章で納得しやすい。人類史はもともと興味はなかったが、読んでみたらとても面白かった。 ①栽培しやすい穀物や家畜によるユーラシア大陸での人口増加 ②技術や文化的発明の発展(東西に長いユーラシア大陸では交流も多かったため、技術が発展しやすかった) ③病原菌への耐性(ユーラシア大陸は人口稠密で人間と家畜も近かった) これらの背景からヨーロッパ人が銃・病原菌・鉄をもって他部族を侵攻すると、他部族が技術力と疫病で大量に死んでしまい、ヨーロッパ人の侵略が成功、という事例が多かった模様。
0投稿日: 2023.06.02
powered by ブクログ読んでいる途中で4ヶ月ほど間を空けてしまったので、内容が少し飛んでしまったが、それでもやはりこの本の伝えたいことは、欧米とその他の差というのは長年の環境の違いがもたらしたものだということ。 また中国が覇権を取れなかった理由も興味深い。要因としては中国がヨーロッパのようになっていてもおかしくなかった。しかし結局は当時の政治が優れたものを採用しなかったので、差が生まれた。 この本全体を通して、何かを今後に繋げるのなら、 与えられた環境をいかに活かすか。そしてその中でどれだけ自分を発揮するかということだと思う。 転職して1ヶ月半ほど経つが、だんだんと新しい環境に慣れてきた。それが良くも悪くもある。 自分がどれだけ充実した時間を送れるかは、自分次第だと思う。 印象的なフレーズ 『つまり多くの場合、「必要は発明の母」ではなく、「発明は必要の母」なのである』
0投稿日: 2023.05.26
powered by ブクログ世界的ベストセラーの下巻。上巻におとらず奥が深い。 日本についてだけ語られた章はないけど、ところどころに日本についても書かれてあって面白かった。 識字率が100%の国の例としてあげられてたり、日本人は「l」と「r」の区別ができないと書かれてあったり。 なお、日本人がアルファベットやカナ文字でなく漢字を使うのは、漢字の社会的ステータスが高いからなのだとか。そんな風には考えたことなかったから新鮮だ。 後、日本の話でいうと、1600年頃は世界でもっとも高性能な銃を多く持つ国だったとか(なのに今は、銃をもっている人はほとんどいない)。確かに、1600年の関ヶ原の戦いでは鉄砲で戦ってるイメージがあったけど、そんな優れていたのかと驚いた。 多くの場合、「必要は発明の母」ではなく、「発明は必要の母」という話はなるほどなと思った。案外、役立つか分からないような発見でも、未来には役だったりするしね。 蒸気期間についても、発明されてから結構な年月がたって普及したらしい。発明についての歴史については、それだけで一冊の本として読んでみたいと思えた。 オーストラリア周辺のオセアニアの歴史については全然詳しくなかったのだけど、なかなか面白かった。 ニューギニアは面積の割に言語の多い地域だとか。島々の生活だけど、結構多様性に富んでいるのだなと思った。 病原菌についての話は、コロナ禍の今読むと、感慨深い。COVID-19に限らず、中国発祥の病原菌は多いよう。 後、「日本は、日本語の話し言葉を表すには問題がある中国発祥の文字の使用を今だにやめようとしていない」と書いてあったけど、どういうことなんだろう。確かに、漢字が読めないと思うことはあるけど、話し言葉を表すのに問題があると思ったことは無いなぁ。 不思議だったは、マダガスカル島。アフリカから比較的近いのに、東南アジアから人がやってきたと考えられてるらしい。どうやってこの島に流れ着いたのだろうか。 そういえば、文系・理系という分け方は日本独特なんて話をどこかで聞いたことがあるけど、エピローグで「歴史学は、通常、理系の学問ではなく文系の学問に近いと考えられている」と書かれてあって、日本だけの考えじゃないのかと思った。調べてみると、世界にもあるけど、日本ほど断絶されてる国は珍しいらしい。知らなかった。
0投稿日: 2023.05.24
powered by ブクログ12章 文字を発明したのははっきり分かっているのは、シュメール、中米、中国?エジプト?のみ。その他は、実体の模倣またはアイディアの模倣。 シュメールは、表音文字と表意文字の組み合わせ。 13章 発明は必要の母 発明があって、それをどう利用しようかと考え、発展してきた。 技術が受容されるか否か。 経済性、社会的ステータス、互換性、メリットの分かりやすさ 時代によって保守性は変化する。例、中国、イスラム 技術の伝播は農業の伝播と似ている。ユーラシアは伝播しやすい。 14章
0投稿日: 2023.05.07
powered by ブクログ下巻では文字の発明、技術面での発明、社会の大規模化の過程が説明され、その後は各論として世界の特定地域に関する分析が述べられています。基本的な主張は上巻と同じで、食糧生産を早く進めた地域が大きなアドバンテージを得たということになります。またユーラシア大陸のように東西に長い大陸は食糧伝搬が早いのに対して、南北に長い北中南米大陸とアフリカ大陸では、大陸内の気候の差が激しい、あるいは地形的な問題で食糧や技術、文字の伝搬がきわめて遅かったという分析がなされています。 他の方々が述べられているように、ところどころ納得しがたい点はあるものの、全体を通してみれば筋が通っているという印象は持ちました。エピローグには欧州と中国の比較分析をして、なぜ中国が世界の覇者になれなかったか、というのを政治システム面と地政学的側面から述べているのはなかなか面白かったです。というよりもエピローグではなくもっと早く本編でしっかり分析して欲しかったと思いました。 しかし最後までわからなかったのは、彼のロジックを日本に当てはめるとどうなるのか、という点です。巨砲を備えたアメリカ軍艦が幕末に日本に来た後に、なぜ日本はインカ帝国のようにならなかったのか。なぜ日本は超スピードで欧米に迫るキャッチアップができたのか(インカ帝国はキャッチアップできなかったのか、病原菌のせい?)。しかし全体的にはなかなか読み応えがあって知的好奇心を満たしてくれましたので大満足ではあります。
1投稿日: 2023.04.27
powered by ブクログ読み始めるきっかけが何だったのか、忘れてしまうくらい前に買った本。 やっと読み終わった。 自分の歴史観に、堅牢な柱を作りあげた本。 歴史が異なるのは、人の違いではなくて環境の違いによるもの。 人種差別を論じる本はいくつか読んだけど、この本による説明が一番腑に落ちた。 歴史の本なのに。 ネアンデルタール人が別な種類の人類であることも知らなかった。 この本で知った後、アニメのドラえもんでスネ夫がすでに知っていたこともビックリ。 文字の伝播に自然環境が影響しているのにはびっくり。 説明を読むと、「そりゃそうだよな」と思う。 日本の方言分布も、もしかしたらそうなのかもしれない。 今度そういう本も読んでみたい。
0投稿日: 2023.04.16
powered by ブクログ上巻よりおもしろかった!野生植物や野生動物の生息状況の違いと、大陸の形や気候の違いといった自然要因の話が主だった上巻とくらべ、そうした違いが文字戦争技術発明等、文化文明的にどのような違いをもたらしたのかが詳しく書かれていて興味深かった。また、ユーラシア大陸内でのヨーロッパ、肥沃三日月地帯、中国の発展の違いに触れられたエピローグは個人的に割と目からウロコ。統一された社会と不統一社会では長期的に発展スピードが異なる。統一不統一の究極的要因もやはり地理が影響。
0投稿日: 2023.04.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文明が発展するには家畜化できる生き物や農耕に適した土地など地政学的な要因が強く人種毎の能力差ではないということ
0投稿日: 2023.03.29
powered by ブクログいまさらですが歴史に残る名著。学術的な名著かつ読み物として大変面白かった。 著者の言うところの歴史科学としての人類史。 文庫本上下計800ページ超。主張の結論は、拾い読みや内容の要約、別の読み物(例えば「父が娘に語る経済の本」第1章とか)でも可能だが、じっくり読むことで得られるものも多いと思われる。(日本の政治家等は読んでいてもらいたい)
0投稿日: 2023.03.25
powered by ブクログ・社会性の構築に関して、文字というのも関係している。その要因として、農業ができる・地形の問題があるとかとか ・「発明は必要の母」といっているのが結構納得がいく。以前 "Weekly Ochiai"で富野由悠季が理系の純粋な直線的な発想を否定していたのだが、これってまさしく発明が必要よりも先行しているのではないかということがわかる。必ずしも必要が先行しなければいけないとは思わないが、社会の目線に立つことは今後より重要になると考える。 ・すごい発明なんてない。常に今までの積み重ねというものがそこに存在する。 ・宗教の力って本当にすごい。宗教によってネーション内の抗争を減らすことに成功したし、権力とかといったものを正当化することができる。 ・余剰食料が労働の分化につながる。分化することによって組織がより複雑化するし、その規模も拡大する。そしてその組織をまとめることができるとより長く集団が保つ。
0投稿日: 2023.03.23
powered by ブクログ地理的な環境要因が文明の発展にもたらした影響については、上巻でたっぷりと語られた。下巻では、環境要因だけでは説明がつかない差異についても語られる。文字、道具。文化的側面。はるか昔、我々が先住民と呼ぶ人々がなぜ当時その地域の覇権を握ったのか。歴史というものの不可思議さ、面白さを十二分に堪能できる。
1投稿日: 2023.03.22
powered by ブクログ環境が社会を作るというお話。 栽培化・家畜化できる原種の分布,東西か南北かという地理的要因,人口が稠密化することによる社会の複雑化,などなど。どれもさして目新しいところはない。 中国に関していえば,古くから統一されていたことが,発達を阻害したという視点は面白かった。多様性と競争がなければ新規性は生まれない。 日本の江戸時代に銃火器の開発が止まっていなければ,その後の歴史はまた違ったものになっただろうが,幕府としては政権を維持するための正しい選択だったのだろう。外敵の侵攻は予見可能性がなかったか。 歴史の重心は東から西へ移り,現在また東に戻りつつあるという説があるが,本書を読んで,そんなに単純なものでもないように思えた。ほんの少しのリードが自己触媒的に増殖して,今では取り返しのつかないほどの格差になってしまった。が,それも万年単位で見れば,一時的なものなのかもしれない。
0投稿日: 2023.03.04
powered by ブクログ図書館で借りた。 ベストセラーの下巻。こちらは文字の発達から道具発明の観点、アボリジニはなぜ発達しなかったか、などが詰まっている。
0投稿日: 2023.01.29
powered by ブクログ上巻の理論をもとに話が展開していくので、どうしても上巻ほどは驚きはなかった。一番驚いたのは、台湾先住民のオーストロネシア系の人々が700年前後にはポリネシアからマダガスカル島まで辿り着いていたということ。あと、言語学の知見から人種ごとの拡散と発祥の地が分かること。
0投稿日: 2023.01.27
powered by ブクログとてもスリリング 人類の歴史の謎解き 地理地形の影響は大きい (何故か下巻から読んでしまった 自分でもびっくり!) ブックオフ妙興寺店にて購入
0投稿日: 2022.11.29
powered by ブクログ長かったけれど大変面白かったです。 現代の国家間の裕福の違いは、異なる人種の差ではなく、 その地の環境や存在した動植物の種類によるもの。つまり運だという。人種に優劣は無いという結論には大賛成。 何故4大文明が生まれ、ヨーロッパと中国が発達したかは、大陸を通して比較的温暖な環境で変化が少ない東西に伸びたユーラシア大陸のおかげ。人間の進化を地球規模で解き明かしてくれた、この本に感謝。
38投稿日: 2022.10.21
powered by ブクログ2022/10/9 なぜヨーロッパが植民地時代に世界を征服できたのかという人類史の問いに向き合った書。人種による優劣がないことを前提として、技術の発達の背景となった地理的特徴を整理した ・文字は食糧生産の後に、管理の必要性と書紀階級を養う余剰作物から生まれた。最初は文語と口語は大きく異なっており、書記言語は最古のシュメール文字は数字と一部の名詞、形容詞しか使えず、特権階級による支配の道具だった。表音文字の誕生によって文字が大衆化した ・技術は独自に発明されるよりも、実物あるいはアイディアが模倣され伝播することで受容されることが多い。また、技術は自己媒介的に技術革新を早める、巨人の肩である。これが最も広くネットワーク性のあったユーラシア大陸が他の大陸に比べ、技術が決定的に進んだ要因である ・中国とはかつて分断した複数の文化だったものが、征服し、征服されることで統一的な文明として広がっていった国 農業と牧畜、特に牧畜ではアメリカ大陸で家畜が1種類しかおらず動力や軍事力として活用できなかった ・農業による人口密度の増加と家畜は病原菌の蔓延を生み出し、アメリカの既存文明人の減少に大きく影響した またアステカ、インカ帝国しか国家が存在せず他は首長社会であった。これは文字や冶金技術がなかったことの結果とも言えるが、新大陸が征服された主要な原因 ・ユーラシア大陸が他の大陸よりも有利であった点 -栽培化、家畜化が可能な動植物種 -伝播しやすい地形。ユーラシア大陸は横長で同じ緯度の地域が広く栽培化、家畜化の技術が伝播しやすかった -大陸の大きさ
0投稿日: 2022.10.06
powered by ブクログ下巻は結論から絞っていく なぜヨーロッパ人ひいてはユーラシア大陸の人類が征服者となり、主導権を握れたのか ポイントは4つ ①栽培化や家畜化の候補となりうる動植物種の分布状況が大陸により異なっていた ユーラシア大陸は家畜化や栽培可能な野生動植物が多様で、食料生産をより効率的におこなうことができた 食糧生産の実践が余剰作物の貯蓄を可能にした つまりその余剰が非生産者階級の専門職を養うゆとりを生み出し、大規模集団の形成を可能とし、技術面、政治面、軍事面で有利となった また家畜化できる動物が多かったため、人や荷物を運ぶ運搬する手段、さらには他地域へ侵略する際の戦闘用にも役立った ②伝播や拡散の速度 東西方向に伸びるユーラシアの陸塊が有利に 生体環境や地形上の障壁が他の大陸より少ない アフリカ大陸や南北アメリカ大陸は南北方向のため、障壁が大きい (例:南北アメリカ大陸→アマゾン川、砂漠、ジャングルにより地理的に分断) ③異なる大陸間での伝播の影響 地理的に孤立している大陸は不利 ユーラシア大陸から遠い、南北アメリカやオーストラリアなど ④大陸の大きさと総人口の違い 面積の大きな大陸や人口の多い大陸では、何かを発明する人間の数、競合する社会の数、利用可能な技術…などが相対的に多い (ユーラシア大陸は社会の人口密度が高く、労働の分化や専門化が進んだ) 一部重複するが、他にも下記要因がある ・ユーラシア大陸は、定住生活が比較的早くからはじまった ・ユーラシア大陸は家畜化できる動物が他の大陸より多かったため、動物のかかる感染症が変化して人間がかかるようになった しかしながらそのおかげで病気に対する免疫や遺伝性の抵抗力が(他の大陸より早く)自然に出来上がっていた ・特定の宗教を国教と定め、政教の結びつきを利用して征服戦争を正当化し政治的複合体を形成できた ・ユーラシア大陸は多くの国家で読み書きできる官僚がいた 理由としては、食糧生産とともに文字は発達した(納税の記録や、国王の布告、さらに文字は交易を通じて広がった) そのため食糧生産が早くからさかんなユーラシア大陸は文字の伝播も早かった そして下巻の中で一番気になったのが ユーラシア大陸と似たような恵まれた条件の中国がなぜ主導権を握れなかったのか 東西方向に比較的ゆるやかな地形が続く中国 異なる地域を結ぶのに黄河と揚子江の水系が利用され、文化的及び政治的に統一されやすかった 食糧生産も早い時期に始まり、地形や環境の変化に富み、多様な作物や家畜や技術が誕生している 世界最多の人口を誇り、広大な土地を有している 著者の意見として、中国は国全体が政治的に統一されている このことがかえって裏目に出たという 何かを取りやめると国全体の流れが変わる… そのため技術や文化が後退しやすい そして比較的孤立している この辺りはかなり興味深いのだが、いまいち納得のいく結論がなかったため、もう少し掘り下げて今後の個人的なテーマとしていきたい 結局のところ人類の能力などに差があるのではなく環境の差でしかないのだ たまたま運よくユーラシア大陸に居たヨーロッパ人が恵まれていたがために傍若無人な振る舞いをし、 先住民を絶滅に追いやり世界を牛耳ることになったのだ 知れば知るほどこの理不尽さになんともやりきれない気持ちになってしまう もっと身近なところにもたくさんある 恵まれた環境の人たちと、そうではない人たち… あああ、何とも虚しい(嘆いたところで何も変わらないのだが…) 上下巻ようやく読み終えることができた 決して読みにくいこともわかりにくいこともないのだが、結論までがとてもとても丁寧で(笑)… 読む時間がなかなか取れない身としては、いったい何の話だったか都度都度テーマを確認しないと迷子になる もちろんトピックによっては実に興味深いものもあったのは事実 面白かったのか微妙であるが一時間度は読んでみたかったのでおおむね満足である
29投稿日: 2022.09.28
powered by ブクログ今まで生きてきてこんなにもニューギニアという言葉を目にしたことはなかった。太平洋の島国についてよくわかっていなかったけど、人類の流れが見えた気がして面白かった。 大陸の延びている方向やそれに伴う気候、元々あった動植物によって世界はこんなにも変わるのかとゾクゾクした。
0投稿日: 2022.09.12
powered by ブクログ今の世界が形作られていく中で、地形が如何に影響を与えてきたか。農耕社会が起こり、階級社会が発展していく。それがまわりに波及していく。 本書は、ヨーロッパの人々なぜ、がアフリカ、アメリカ、アジアに対して、侵略ができ、逆に、先住民のひとたちはそれができなかったのか。 余剰食料も大切ですが、文化や技術が伝播していく環境が大きいのかなと感じました。進学校などで、頭の良い人たちが集まり、互いに切磋琢磨するイメージでしょうか。 今の世界は、過去の歴史の積み重ねの結果だとしたら、成り立ちを知ることが、世界の不均衡を解決する鍵になるのかなと感じました。 人が集まることは、効率的な社会になるかもしれませんが、病原菌を生み出し、争いを生み出す。また、人間関係の悩み大きくなり、現代の様な鬱病に繋がるのかもしれない。それでも、人の進化は後戻りできないのだから、受け入れることで、よりよい道を選択していくしかないのだろうなと思います。 考察も深く、色々と考えさせられる一冊でした。
1投稿日: 2022.09.09
powered by ブクログめっちゃ長かったが、歴史というあまり合理的な説明ができないと思われる分野でも、かなり合理的な説明ができるのだぞというのを繰り返し説明したかったのだろうと感じた。 単語の類似性から作物の伝播の時期を推測する方法がとてもよい。
0投稿日: 2022.09.02
powered by ブクログ大陸が東西に伸びていること、育てやすい家畜がいることがキーポイントであることのベースは変わらず、それは中世以降の技術伝承や人口繁栄にも繋がっていたのですね。 上巻とやや重複する論調ともいえますが、知的好奇心を掻き立てられる内容でした。
0投稿日: 2022.08.29
powered by ブクログ示唆として非常に面白い、が長い。 論文としての体裁のためなのか、たとえば南北に長い大陸では技術が伝わりにくい,という話を、飛石にさまざまな事例を通じて話されるのだが、すでに結論を明確に理解しているにもかかわらず、またその理由についてページ数を割いてくるので、非常に冗長に感じる。 アメリカ大陸の先住民によりヨーロッパが制圧されたのではなく逆であった理由は、銃・鉄器機による、銃火器力の差による兵力の違いと、主に天然痘などの病原菌を保菌していることによる、非免疫者の大量死などがあったと。 ただ、これは制服の直接的要因であり、そもそもなぜその持つものと持たざるものが別れたのか?という究極の原因について、掘り下げていくのが本書の構成。 究極の原因としては、 ①アフリカ大陸でも、アメリカ大陸でもなく、ユーラシア大陸が最も技術的に進歩した理由は、 −1;大陸の構造。南北ではなく、東西に長いことにより、緯度つまり、気候が同じであり、農作物が伝播しやすかった −2;ユーラシア大陸に固有種として家畜化しやすい原種が多数存在していた ②同じユーラシアにおいて、中国でなく、中東でなく、ヨーロッパであった理由は −1;中東は三日月肥沃地帯もあり、当初バビロニアなども栄えた、一文化発祥の地であったが、地理的に乾燥しており、人間が森林を伐採した結果、自然環境が戻らず、砂漠化してしまったため、文化の中心地として長くその地位を維持できなかった。 −2;中国は、環境的には恵まれていたが、海岸線がなだらかだったり、山脈が少ないことにより、交通が容易であり、全体が歴史的に統一されることが多かった。統一が容易であることにより,競争原理が働きにくく、権力者の一声で、イノベーションを止めたり、過去の知見を放棄したりしたため、進展が遅かった。 −3;ヨーロッパは自然環境もよく、伐採後も自然が復活したことに加え、山脈も多く、川も小さく、全体として交通の利便性が悪かったため、歴史的に非統一。それにより小国が多数でき、それによる競争原理が働いた。 ということ。 つまり、人種・能力の違いなどではなく、あくまで環境の違いによるものと。 納得性は非常に高かった。 文化の発展のステップの構造化もわかりやすい。
0投稿日: 2022.08.28
powered by ブクログ言語や文字の伝播や消失について述べられる下巻。また、作物について農耕が盛んな地域こそ豊かで文化の主流といった印象を持つが、実際は逆で、豊かな場所ほど農耕は行われない。採集では生活が成り立たない痩せた場所こそ農耕の出番が来ると説く。 最終的に、現在の先進国が先進国なり得た理由についての回答が出される。それは、遺伝子的に優れているからでも、知性に溢れ精神的に優秀な民族性を持っているからでもなく、ただ「その環境にあった」からである。 エジプト周辺は最古の帝国が興り、文化技術が発展し隆盛を誇ったが、しかし今は砂漠となった。なぜか。それは、長期的な発展に耐えられる自然がなく、使いつくされてしまったからである。ヨーロッパは先進国と発展した。なぜか。ヨーロッパ人が思慮深く自然を使い、エジプト人がそうではなかった…ということはまったくなく、単純にヨーロッパの環境が発展で野放図に消費される自然に追いつくスピードで回復できただけの話である。 こういった視点は、最近ではマイケル・サンデルが「実力も運のうち」と語っている通り、個々人の人生というミクロな分野でも注目されているのが興味深い。
0投稿日: 2022.08.27
powered by ブクログ下巻は文字と言語に関する考察が中心。たった1万3000年の人類史が経過する中で、旧石器時代然とした生活を営む民族から、科学の最先端を享受する民族までの格差が生じたのはなぜか? その理由は「肌の色」にあるのではなく、大陸が東西に延びるか南北かによる環境の影響だとする著者の主張に賛同。狩猟採集から牧畜農耕による定住と、人口の稠密化。そして国家へ繋がる人間社会の進展を興味深く読めた。本書の主旨ではないが、驚きだったのがキーボードのQWERTY配列が、タイプライターの構造的な問題にあったとは……
1投稿日: 2022.08.07
powered by ブクログ環境が良かったから。 そもそも地球に生物がいることからして、「環境が良かったから」だものなあ。 環境が良くてよかった。 日本もたくさん雨が降って、米が良く育つ地域でよかったね。 さて、これから先の「環境が良い」とはどのようなことなんだろうな。
0投稿日: 2022.08.03
powered by ブクログ究極の要因が地理的要因と生物的要因である仮説は面白かった。読み進めるうちに、ヨーロッパ、中国でなぜ差が生まれたのか疑問が生まれたが解決できてよかった
0投稿日: 2022.07.12
powered by ブクログ内容としては上巻と同じく面白かったものの、例示をあげて同じ内容を説明するくだりが長く、後半はだれてしまったように感じた。
0投稿日: 2022.06.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ちまちま読みすすめ、一年くらいで読み終わった。 以下メモ ヨーロッパがアメリカアフリカを征服したのは、たまたま適性のある動植物がその地に豊富だったためであり、 人類史の支配構造は各民族の知性格差によるものではない。 動物の家畜化により、農業が発展、定住生活が可能になり、これは文明の発展と病原菌への免疫をもたらした。 アメリカ植民地化の際、原住民の95%が持ち込まれた病気で死んだ。 天然痘、麻疹、インフルエンザ ユーラシア大陸が東西に伸びている反面、 アフリカ大陸とアメリカ大陸は南北に伸びていたため、 動植物の移動(伝導)が困難だった。移動すると気候気温が大きく変わってしまうため。 元々、中国の文化がヨーロッパに持ち込まれているはずだが、彼らが世界を支配しなかった理由は? →内政争いのため船の渡航を禁止。その間にヨーロッパが激しく動いた。 肥沃な三日月地帯(シリア、イラクなどのメソポタミア近辺)は動植物にこそ、恵まれていたが地中海気候など他の環境は、あまり良くなく、時代を経るごとに西へと勢力が移って行った。(アレキサンドロス3世の征服など)
0投稿日: 2022.04.19
powered by ブクログ16世紀、スペイン人はインカ帝国を征服したが、なぜ逆にインカ帝国がスペイン人を征服することにならなかったのか。 その究極の要因をもとめて、さまざまな分野から人類史を分析する。 1万3千年という悠久の時間は読み応え充分(文量的にも)。 やっぱり歴史って面白い。
0投稿日: 2022.04.17
powered by ブクログ本書の課題設定は下記のようなものであった。 アメリカ大陸の先住民はなぜ、旧大陸の住民に征服されたのか。なぜ、その逆は起こらなかったのか。現在の世界に広がる富とパワーの「地域格差」を生み出したものとは。 下巻のエピローグで、筆者はそれに対しての答えを四つに要約して答えている。 1)栽培化や家畜化の候補となりうる動植物種の分布状況が大陸によって異なっていたこと。すなわち、そういった種の数が多い大陸では食料生産がそうでない大陸に比べると多い、すなわち生産性が高く、より多くの人口を養うことが出来たと同時に、食料生産に携わらない専門職の人たちを養う余裕が、その地域全体として生じた。 2)ユーラシア大陸が東西方向に伸びる大陸であったのに対して、アフリカや南北アメリカは南北に伸びる大陸であったこと。栽培植物は、気候条件が近ければ同じように育つがそうでない場合には、うまく育たない。熱帯植物が寒帯ではうまく育たず、逆も同じである、ということだ。すなわち、ユーラシア大陸では東西に栽培植物が広く伝播していったのだ。 3)大陸内の伝播の容易さと同じくらいに、大陸「間」の伝播の容易さも重要であること。ユーラシアの動植物はアフリカの北側くらいまでは伝播したが、そこから以降のアフリカには広く伝播しなかったし、南北アメリカやオーストラリアに伝播することはなかった。 4)大陸の大きさと総人口の違い。総人口の違いは上記の1-3の結果でもある。総人口が多ければ、例えば何かを発明する人も多くなる。ある地域で技術的な発達が起こるかどうかは、その地域の人口の大きさの違いの影響が大きい。 本書は、これらを上下2巻を使って説明している。 もう少しテンポ良く書いて欲しいな、と読みながら思ってはいたが、書いてある内容はとても面白く、スリリングなものであった。
8投稿日: 2022.03.16
powered by ブクログ家畜化に向く動物とそうでないものがいる。確かに動物園で見る動物は手なづけることはできても家畜化はできないかな。ジャレド・ダイアモンド氏は今のパンデミックをどう見ているんだろう?
0投稿日: 2022.03.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なぜ、ヨーロッパやアメリカのような西洋は世界をリードする存在になったのか、の答えが書かれた本。決して西洋人が他の人種よりも優れていたわけではなく、環境の違いが他を圧倒する原因となったということが、丁寧に考察されている。 ユーラシア大陸が東西に長いことが他の大陸の文化よりも優位に立てた理由であり、気候が東西であまり変化なく、イノベーションが波及しやすかった。 逆にアフリカ大陸は南北に長く、イノベーションが気候、感染症によって波及できなかった。 またヨーロッパでは、支配者が一定でなく常に覇権争いがあり、多くの為政者がひしめき合っていた。それがイノベーションと発明が波及しやすい環境を生み、中国は統一されていたため、文明で14世紀にはリードしていたものの、時の為政者の意向次第で衰退した。 このように地球を俯瞰して考えられるのが本書の特徴である。文化人類学に興味のある人は是非読んでほしい。
1投稿日: 2022.02.23
powered by ブクログ下巻は「文字、言葉、入植」といったところか ・東西に長く大きい大陸が、作物や文字や言葉や技術の伝播を容易にし人口増加の下地に。ユーラシア大陸に比べ南北に長いアメリカ・アフリカ大陸では緯度の違いによる寒暖差や湿度、降雨量の違いが障壁となり伝播が遅れたり途切れたり。 ・家畜になり得た大型動物の差。アメリカ・オーストラリア大陸では数万年前の人類の大陸進出とほぼ同時に大型動物は絶滅。アフリカ大陸では乾燥や動物の伝染病媒介蚊などの影響もあり家畜可能な動物がラクダくらいとこちらも少ない。そのために農耕業や軍事力に差が生まれ、また免疫の獲得もない状態。 ・西暦1400年頃まで中国がもっとも進んでいた。航海術や印刷術などの技術は当時のヨーロッパ諸国に比べて数千年進んでいた。しかし、四季もあり障壁も少なく交流にも有利な大河もある好条件が、強固な統一を生み進展するも鎖国的な政策と後進する政策がまかり通ってしまい、それらのことがその後のヨーロッパとの覇権交代に大きく影響。
0投稿日: 2022.02.07
powered by ブクログアフリカがヨーロッパより貧しいのは、人種的に劣っているからではなく、単なる偶発的な環境要因の違いによるものである。
0投稿日: 2022.01.29
powered by ブクログ生物学的差異(ヨーロッパ人が他の人種より優れている)によってヨーロッパ人が主導権を握ったのではなく、地理的な要因よりヨーロッパ人が銃(武器)病原菌(家畜)鉄(技術や文字)食料(穀物、定住、階級)を手に入れ、優位に立った。ただ地理的にも優位であった中国は政治的なミス(地理的要因でなく統一され過ぎていた)により、ヨーロッパより優位に立てなかった。
0投稿日: 2022.01.01
powered by ブクログ上に続いてついに読了。長かった、、、 地理的観点から人類の歴史を紐解いた内容だった。 事実の部分を読んでいるときはただ事実としてそういうものがあったと読んでいて中だるみ間はあったが、ここまで事実に基づいて説明されるとうんうんとしか言いようがないのかなと思う。 正直言って上下合わせて全体の3割も理解できていない気がする笑 以下、印象的なシーン 1.技術は、非凡な天才がいたおかげで突如出現するものではなく、累積的に進歩し完成するものである。また、技術は、必要に応じて発明されるのではなく、発明された後に用途が見いだされることが多い。 →それはもともとの目的が達成できなかったからでは?とか、じゃあニーズっていったい何なんだろうかとか思ってしまうなぁ。現代に生きる身としては。累積的に進歩するっていうのはなんとなくわかる。人間は作るより使うほうがうまいのかもしれない。 2.二つの大陸は車輪の利用においても異なっていた。ユーラシア大陸では重いものの運搬、ろくろ、時計に使われていたのに対し、南北アメリカ大陸では、古代メキシコ先住民の陶製のおもちゃとしてのみ存在していた。 →使い方ひとつで支配する側とされる側が決定されると考えると恐ろしい。 この裏にはそういう考え方ができる土台(識字、環境など)があったということもあるが 3.ヨーロッパ人はなぜ、サハラ以南の人々よりも先に、技術、識字、政治機構という点で優位に立てたのか。 ・食料の生産に適した土地があまりなかった。 家畜となる動物も少なかった(サイ、カバ、シマウマ、、) ・南北に長い、陸塊が、食料生産や発明の拡散の妨げになった。 →地理的要因がこう考えると大きいと思う。人間は地球に生かされている感じ。 4.環境決定論といういい方には、人間の創造性を無視するような否定的なニュアンスがあるかもしれない。人間は気候や動植物相によってプログラムされたロボットで、すべて受動的にしか行動できないというニュアンスだ。しかし、それは全くの見当違いである。人間に創造性がなかったら、われわれはいまでも、100万年の祖先と同じように生活しているだろう。しかし、発明の才にあふれた人間はいずれの社会にもいる。そして、ある種の生活環境は、ほかの生活環境にくらべて、原材料に恵まれていたり、発明を活用する条件により恵まれていた。それだけのことである。 →昔のひとありがとう。私も次につながるように生きていきます。 5.中世の中国は技術の分野で世界をリードしていた。しかしなぜ、中国は自分たちよりもより遅れていたヨーロッパにリードを奪われてしまったのだろうか。 中国は国全体が政治的に統一されていたという点でそれらの国々とは異なっていた。政治的に統一されていたために、ただ一つの決定によって、中国全土で船団の派遣が中止されたのである。 →完全に組織化されても進歩しないんだろう。柔軟性が必要。 6.自然の障壁がさほどなく、地域の地理的結びつきが強かったことは中国に有利に働いた。しかし、地域の結びつきが強かったことがかえって逆に作用し、一人の支配者の決定が全国の技術革新の流れを再三再四止めてしまうようなことが起こった。 逆にヨーロッパでは何十、何百といった小国が誕生し、独自の技術を競い合った。 →5にもつながる。現代にも通じる部分があるのか、、? 7.1947年にアメリカ東部のベル研究所で発明されたトランジスタ技術は、800マイルを旅し、日本で電子機器産業を開花させた。日本をはじめとする国々がトランジスタ技術を素早く利用できたのは、それが文字を読み書きできる人の国だったからである。 →環境、教育、政治。これが3拍子整っているところが今後も生き残っていくんだろうな。これを個人にまで落とし込んだ時に、思うことは、政治以外ならなんとかなりそうだけど、、政治は難しいな。
1投稿日: 2021.12.15
powered by ブクログ歴史的俯瞰観点から、何故ユーラシア大陸で大きな進歩が広範囲で開花し、その他の地域を圧倒するに至ったかを非常に論理的に、大きなファクターに特化して説明してくれる。 理由がある事により生まれた肥沃な三日月地帯に発する汎用食物の農業化と牧畜がユーラシア大陸の人口の爆発化を産み、そこから文明と社会と化学の成熟が生まれたことが理解出来た。 また牧畜の過程で人類に影響を与えた家畜からの病原菌が、逆に早期に免疫を植え付け、それが侵略に大きな影響を与えた事は現在のコロナウイルスと戦う現在の世界にとっても興味深く読まれているのは良くわかる所。 大きな意味で人類が多く持つか否かは決して人種の優位さではなく上記の環境的要因を免れなかった事実がよく理解できた。
0投稿日: 2021.11.27
powered by ブクログなぜアフリカを支配したのは中国ではなくヨーロッパだったのかなど知的な問にあふれ面白い。 しかし、上だけ読んでも満足という人もいるかもなと感じました。
0投稿日: 2021.11.10
powered by ブクログ現代の世界規模での地域間格差や人種間格差がなぜ起こったのかを分かりやすく明らかにしている。人種的な優位さではなく、環境要因であったという事実は、世の中の多くの人が思い込んでいる事にNOを突きつけた。 現代日本が抱える格差も同様だと捉えると、子育て環境や教育環境を政治が整える大切さが浮かび上がる。 今の流行り言葉でいう親ガチャという言葉が風化する世の中が来る事を切に望む。
0投稿日: 2021.10.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
p.56 技術は、非凡な天才がいたおかげで突如出現するものではなく、累積的に進歩し完成するものである。 p.111 主権の放棄は、征服または外圧によってのみ起こっている。 後半の中国とヨーロッパの技術、進歩の差はなるほどーと思わせてくれました。…が、ふむふむ、ふーんという感想は上巻に続いて拭えませんでした。
0投稿日: 2021.10.16
powered by ブクログなぜインディアンやアボリジニがヨーロッパを征服したのではなく、ユーラシア大陸の民族が世界の覇権を握ったのかという問題に地理的な観点から切り込む名著 問題解決のために、歴史や文化、考古学的視点をふんだんに取り入れられており、それらはひとつの答えを指し示している。
0投稿日: 2021.10.08
powered by ブクログアメリカや南米の民族がなぜ征服され、その逆はなかったか。 家畜化、栽培化しやすい動植物が豊富。 ユーラシア大陸は東西に広く技術が電波しやすく、広く集住しやすい環境があったが、それ以外の大陸は南北に長く熱帯、砂漠などによる分断があった。 人の差分ではなく、取り巻く環境による差が大きい。 様々な視点から多くの具体例を用いて、立証していて大変学びが多かった #オーディブル
0投稿日: 2021.10.07
powered by ブクログ歴史を一万年スパンで見ると、いかに環境的要因に人類が影響されるかがよくわかる。本書を読めば何故ユーラシア大陸で文明が発展したのかを理解でき、歴史を読み解く視点が一段と深くなると感じた。 根拠となるデータからの結論の出し方がすごく綺麗で納得させられる。
0投稿日: 2021.08.28
powered by ブクログ今のヨーロッパが世界を支配するようになった過程には人種間の知能差があったわけでなく、ただ地理的に恵まれて、技術の伝播がしやすかっただけということがよく分かった。 よって、世の中はものすごく理不尽だなとも感じた。今の格差は自分の祖先が地理的に有利な環境にいたかどうかだけで決まってしまうことが。 また、中国も歴史の中では最も技術的に優れていたのにもか変わらず、政治機構の統制がされすぎて、程よく統一されていなかったヨーロッパに優位を抜かされてしまったことも面白かった。 そして、食糧生産が最も早く始まった中東が食糧生産にとって肥沃な土壌を持っているとは言えず、その食糧生産が伝わっていったヨーロッパの方が肥沃な土壌を持っており、長い期間を通して後進国から世界を支配する地域に変化したことは面白かった。 偶然は本当に強力なものだと感じた。しかし、ほんの少しの偶然の変化が永続的なものとなり、やがてその地域の文化を作っていくことがあるのも面白いと思った。
0投稿日: 2021.07.04
powered by ブクログ本書の序盤でいきなりタイトル回収されています。スペインの将軍ピサロがインカ帝国を滅ぼしたエピソード。その勝因が銃•病原菌•鉄でした。一説によるとコロンブスから始まった一連の侵略の最中、病原菌により95%の先住民が犠牲になったそうです。 序盤でいきなり山場な感じを受けましたが、それはみんななんとなく知ってる話。だけど本書の面白いところはまさにここからです。 じゃあ何故ヨーロッパ人だけが病原菌に対して耐性を持っていたのか。 そもそも当時のインカ帝国には戦争に使える馬も鉄も銃もない。ヨーロッパに行けるほどの船も航海技術もない。家畜と呼べるものもほとんどない。文字すらもなかった…。 この大陸間の圧倒的実力差、文明差はどこから来ていたのか。なんと本書では約13000年前のメソポタミア文明まで遡ってその謎を解き明かしてくれています。 人類の発展の歴史がよくわかりました。どこかの経済の本にも書いてましたが、食料生産技術の発達による余剰の存在ってほんと大事なんですねー。メソポタミアすごい。 上下巻あってほんと長い本だけど、2021年上半期に読んだ中で一番面白い本でした。おすすめの一冊です。
0投稿日: 2021.06.18
powered by ブクログオーストラリアやニューギニア、インドネシアのような、陸続きではない島において、どのように文明が発展したか、言語や食生活がどのようなものかを学ぶことができる。人類史として、技術の発展と征服の歴史の関係性も知ることができた。 キーボードのQWERTY配列の背景も出てきたのが、意外だがタメになった。 上下巻を通して、文明技術の発展や背景については、東西に伸びる大陸の地理特性、動植物の栽培・家畜化、新技術を容認する社会性が重要な要素であると学んだ。 そして、ヨーロッパ人はどこの地域よりも先に「銃・病原菌・鉄」を手にしたことで、世界を征服しえたのだ。 客観的に定量化できる環境特性によって説明されているので、非常に説得のある学説であった。
0投稿日: 2021.05.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人類の発展について、とても深い考察がされていて読んでいてたのしかった。 文明の発展は食糧生産によるものであり、人種間の知能や能力の差ではないことを知って少し安心した。今後の多様性を認めるにあたり大事なことだと思った。 人類はどう発展し、どう歩んできたのか。
0投稿日: 2021.05.08
powered by ブクログ上下巻とも本当に面白かった。 大陸間での格差が固定されてしまっているのは何故か。 すなわち、ヨーロッパ大陸の人類が、南北アメリカ大陸・オーストラリア大陸・アフリカ大陸を支配したのであって、なぜ逆ではなかったのか。 直接の要因となったのは、タイトルでもある「銃・病原菌・鉄」をヨーロッパ大陸の人類が持っており、逆ではなかったこと。 この本は、そこから「ではなぜ、その直接要因をヨーロッパ大陸の人類が持つに至ったのか」という疑問を徹底的に事実ベースで解明していく。 その謎解き的なプロセス、そして結論の両方が面白い。 人が持っている能力とか資質とかよりも、どこの大陸に住んでいたかという偶然の要因で現在の世界の姿が形成されているという結論。 ひろゆき氏が「成功するには個人の才能は関係ないんだなとわかった」とコメントしていたが、確かに敷衍すると人間も才能よりもたまたま生まれ・育ちの環境の方が重要だということは言えるかもしれないなと思った。
0投稿日: 2021.04.30
powered by ブクログこの本が扱ってる時期って、歴史の話題でも中心的じゃないので、知らないこといっぱい書いてて面白かった。「人類が家畜化したラクダは3種、ヒトコブ、フタコブ、ラマ」ラマ、おまえらラクダやったんか。言われれば確かにラクダ顔だ。
0投稿日: 2021.04.17
powered by ブクログ★言語 ・シュメール人が同音異義語のアイデアにより抽象名詞などを表現できるようになったので広まった ・広がり方としては、文字の形そのものをパクったor文字というシステムをパクったの2種類が考えられる →中国はもしかしたら独自? →エジプト文字は楔形文字からアイデアだけ拝借し、さらにアルファベットに繋がった? ・文字も農耕などと同様に、地理的に縦よりも横方向に広がりやすかった ★発明は必要の母 ファイストスの円盤 ・どこかで発明された技術を受容するかどうかは大陸によって異なる? →あまり変わらん、どこの大陸にも保守的、革新的な地域や部族はある →それよりも、デカい大陸の方が人口が多いからそもそも発明が起きやすく、生まれた発明が伝播しやい →また敵対国との関係などで揉まれて、ブラッシュアップされやすいという正のフィードバック →最初の一歩のリードが他の大陸との大きな差に繋がった ★集団の規模 部族→首長制→国家 ・国家が生まれる前は、国のために死ぬといった愛国心は存在しなかった →部族同士、個人的な恨みなどで殺し合うことはあった ★オセアニア事情 ・オーストラリアとかニューギニアとか南アジアらへんは元々一つの大陸だった →アジア人が徒歩で移動してきた後に海面の水位が上がって孤立し、独自に農業を開始した →サゴヤシとかいう生産性が高い澱粉質が自生していたので、農業化は進まないものの発展 ・しかし金属器、文字、国家は生まれなかった、なぜか ①ニューギニアの食料は低タンパク、家畜もちょっとしかいないし荷車を牽くような大型家畜もいない ②農業利用可能な面積が小さい ③農業利用可能な場所が山の中腹のみ →高度によって生産作物が異なるようなアンデス等では、バランスの取れた食生活や、物々交換が盛んになったりする ・また、少数の部族がバラバラで暮らしていた →世界の言語6,000のうち、ニューギニアが1,000 技術を発達させるほどの人口スケールがない ・オーストラリアは世界でもっとも乾燥しているので農業難しい、しかも何年かおきに旱魃や洪水が起きるという無理ゲー環境 →そのため原住民は狩猟採集生活で対応した ・弓矢を使ってたっぽいけど放棄したっぽい →日本も火縄銃を放棄したし、技術は後退することもある ・ヨーロッパ人がニューギニアを統治したが定住しなかった理由 ①熱帯病 南北アメリカ侵略の時は逆にヨーロッパの病原菌が現地人を殺しまくったが、ニューギニア人はインドネシアを通じて免疫を獲得していた ②ヨーロッパの農作物がニューギニアの環境に適さなかった ③生活様式 結果的に現地人に統治を任せることになった ・一方オーストラリアは病原菌もなく、農業できるところもあったので入植が進み、今ではアボリジニは2割だけ ★中国事情 普通、デカイ国は内部に色々な民族、言語が存在するが、中国はバラつきが小さく、かなり早くに統一完了した、なぜか?? →南北の距離があるとはいえ、他の例とは異なり地形の起伏が少ない →さらに、黄河や揚子江とそれらを繋ぐ運河の建設によりネットワーク構築 ★太平洋に広がった人々 ジャワやニューギニアへは、実は台湾にいた人が広がった ★アメリカ大陸とユーラシア大陸の違い ・地理的要因 ①食料生産→社会が複雑化、大規模 ②大型動物の有無→農業、移動、戦闘、タンパク源 ③アメリカ大陸は砂漠、ジャングル、山脈等によって地域が分断されており、技術が伝播しづらかった ・パンパなど農業向きの土壌はあったのに活用できていなかった →栽培に適した穀物と、それを助ける大型動物の不在が枷となっている →事実、馬が入ってからは変わる、インディアン ・ちなみに旧世界でも新世界でも、自然の恵みが豊富だったところは「定住生活をする狩猟採集民」がいた →日本!肥沃三日月、エクアドル、アマゾン流域 ・中央アメリカのトウモロコシは、たった1,100キロ北上してアメリカへ伝わるのに3000年かかった ・入植してきたヨーロッパ人に先住民は95%滅ぼされ、残ったのは住みにくく資源がない地域 ★アフリカ大陸 ・黒人しかいないと思われがちだが、実は5つの人種 →エジプト人やモロッコ人など、北部の人は実は白人 黒人は農耕民族で、ピグミーやコイサンは狩猟 ・地理的にも砂漠や熱帯雨林ありの、多様な大陸 ・言語 近東で発祥した三大宗教が全てセム語系なので、セム=近東と考えがちだが、実はセム語の起源はアフリカ →西洋文明の精神的支えである聖典の言語はアフリカ起源だった! 身体的特徴だけでなく、言語の分布によって言語学的観点から人種の動きを推測することができる ・農業 エジプトは地中海性気候だったので、肥沃三日月地帯からの農作物を受容できた 赤道以南のアフリカでは栽培可能な植物や、家畜化可能な大型動物が少なかった(シマウマとかサイとか沢山いるにも関わらず!) ・交易 ヨーロッパ人が来る前から、東アフリカはアジアやインドと船で交易をしていた ★今後 ・人類史を歴史「科学」として扱う本書は、あくまで研究の叩き台 なぜアフリカの哺乳類は家畜化に向かなかったか、 なぜユーラシアが他の大陸より有利だったのは考察したが、より狭い範囲で、なぜヨーロッパが覇権を握ったか等はさらに考察の余地がある ・かつての「肥沃な」三日月地帯は、今日においては砂漠や乾燥地、塩害が進んだ土地となった 石油くらいしかない →降雨量が少なく、森林再生スピードが開墾や伐採スピードに追いつかなかったから 自らの首を絞めたかたち ・ヨーロッパと中国 中国は起伏が少なく、河を航行することでネットワークを構築しやすく、早くに統一された →統一のデメリットとして、1人の支配者の決定によって技術が後退してしまったりした、鄭和の航海中止、文化大革命など ・ヨーロッパは地理的要因によって小国に分断されていた →隣国に飲み込まれないよう、新しい技術を受容する必要があった →また、分断といっても文化や技術の伝播を妨げるほどでもなかったので、程よく発達した
0投稿日: 2021.03.10
powered by ブクログ要旨: 主題は、なぜ大陸別で繁栄の仕方が異なり、北半球が栄える結果となったのか。 それを地理・生物・歴史等の広範な研究分野の知見を用いて考察、分析を行っている。
0投稿日: 2021.03.06
powered by ブクログ壮大な人類史のまとめ。文字、発明、社会構造の変化と続くうちに頭をよぎる疑問と上巻冒頭のヤリの問いかけへの答えが最後に整理され、スッキリする。
0投稿日: 2021.02.28
powered by ブクログ「あらゆる事象は地理的要因に起する」ことへの違和感を持った。しかしそれは、私たち人類は自然を超越した存在だという驕りゆえなのかもしれない。むしろ自然の生態系に存在し、その制約の中でしか発展を遂げられなかったということだろう。農業ではなくインターネットでありとあらゆるところが自由に繋がるようになって初めて、その制約からある程度解放されるのかもしれない。ただ、その頃には埋められない差や歴史の蓄積が大きく幅を利かせてしまうのかなと。 「なぜヨーロッパがアフリカやオーストラリアなど後発地域を侵略したのか」というのが大きなテーマになっているが、「そもそも侵略という残虐な選択肢が生まれるのはなぜか」ということも考えたい。(奴隷制度を成り立たせる産業があったから、資本主義が膨張を必要としたから…)
0投稿日: 2021.02.22
powered by ブクログ上巻で議論の中心は大方語り尽くされている。後者は、それぞれを更にフォローする内容と、一層の事例に注目している。
0投稿日: 2021.02.11
powered by ブクログ人類の文明がなぜ多様な発展を遂げた末、世界の地域間で甚だしい不均衡がみられる現在の形になるに至ったのかという究極的な要因に迫っていく本。 詳細は下記 https://note.com/t06901ky/n/n5cef7be3a7ab
0投稿日: 2021.02.09
powered by ブクログ面白かった‼︎ 勉強している感覚で読み進めた。 でも、どうぶつ奇想天外を観ているかのような楽しさがあったので、さくさく読み止まらなかった。 色んな植物や動物について知識が深まったー。 人種の違いによって文化や技術の発展があったわけではなく、環境の違いによってという説明がよく分かりやすくまとまっていた。 最後の、なぜ肥沃な三日月地帯や中国が世界の覇権を握らなかったのかという現代の話に繋がったので、最後の最後まで楽しめた。 研究ってすごいなー、、もっと、人の神秘や自然の神秘、国の違いとかに興味を持たせてくれた一冊。出会えて良かった‼︎ あと、言葉ってやっぱり大事だよね、、 歴史が詰まってるね。 もっと、言葉を大切にしよう。と思えた。
1投稿日: 2021.01.14
