
総合評価
(461件)| 170 | ||
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powered by ブクログひろゆきさんが出版区のYouTube動画で100年後に残したい本の1位に挙げており、興味を持って手に取りました。どうして世界の不均衡が生まれたんだろう?という、所与の事実として自分は受け入れていたものを解明していく本。
0投稿日: 2025.12.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
サピエンス全史と同様に、人類史を整理し謎を解き明かしていく本だったが、サピエンス全史がより進化生物学的視点が強く、本書は文化的(文化人類学、言語学)側面からの分析や考察に重きを置かれている印象を受けた 民族的差異ではなく地理的要因の差が、文明の進化度合いの差の説明になるというのが趣旨かと思う。 大陸が南北に伸びているか、東西に広がっているかで、農耕や文字の伝わる方の差異を説明した点面白かった 下巻も楽しみである
0投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログ農耕も牧畜も与えられた環境が良かったためにユーラシアの人々が優先して獲得できたものであり、そもそも人間の能力には地域による差はないそうです。みんな同じ、ユニオン、ファミリーなのです。それなのになぜ人間は驕り昂り侵略や蹂躙などの暴挙に出てしまうのか。愚かなものです。どうかあなたは慈愛に満ちた優しい人間でいられますように。
0投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログ一万三〇〇〇年前まで遡り、地形の特性や食糧生産・病原菌といった地域毎の差異から地域の発展の原因を遺伝子や民族とは別の観点から紐解いていく内容。 民族の抗争や食料生産における特色等のミクロな視点で多く語られる。
1投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログ知人が半ば押し付ける形で勧めてくれた。 書き口は面白かったけど、なんか世界情勢にズレあるなあと思ったら結構古い本、、 本読むならって勧められたけど、フィクション推しなんだよなあ なんか貸してくれた方、空想科学読本を信じ込んで布教してくる中学生みたいだった
0投稿日: 2025.10.09
powered by ブクログ確かに何でなんだろうと思わされる疑問が次々に提示され、解き明かされていく。 どれもさまざまな事例を挙げて根拠が説明されるので、ド文系の自分としては、要約して結論だけ教えてくれ!と思うところもあった。結局自分は物語が好きなんだなあと思う。 すごーく簡単に言えば、ヨーロッパ人は家畜との長い親交を持ったことで、犠牲はありつつも病原菌の免疫ができた。そして結果的に進出した地帯の先住民を未知なる感染症によっても苦しめ、征服することができたということらしい。 排他的にならず、いろんな生物や技術と関わることで得する(地形的にそれができたこともあるので、先住民側が愚かというわけではないけど)というのは、なんだか示唆的だ。
30投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログなぜヨーロッパ人(旧世界)がアメリカ、オセアニア等(新世界)を支配できたのか、という壮大なクエスチョンについて、環境要因であることを丹念に論証していく本。 東西に長く広大なユーラシア大陸では、栽培可能な植物、飼育可能な大型哺乳類に恵まれ、狩猟採集から農耕型社会にいち早く遷移した。 農耕型社会では余剰食料の生産が可能になることで稠密かつ社会的な集団を形成し、こうした社会はやがて本書のタイトルでもある「銃、病原菌、鉄」を獲得。 反対に、新世界においては、手頃な動植物が存在せず、原始的な狩猟採集型社会が継続。また、新世界は南北に長く北と南で環境が大きく変わるため、技術などの伝播もユーラシア大陸よりも遅い。 15〜16世紀ごろに両者が出会った時、前者がもつ「銃、病原菌、鉄」により後者を支配下に置いたとする。 また、同じユーラシアに位置する中国は、地理的に連続性が高いという特徴から、独裁者が広大な土地を支配するかたちで統治されており、それゆえにトップの判断により社会の発展、衰退が決まりやすい特徴を持つ。このことが、ヨーロッパの世界進出先行を許したとする。 筆者は医学の教授であり、科学的な視点で人文歴史に切り込んでおり、その意味でも斬新だった。古典にして名著だと思う
1投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私はこれまで、世界の地域ごとに貧困の格差があったり、文明の発達段階に差があるのは人種的な能力の違いだと思い込んでいた。しかし、この本を読んで、その差が地理や環境の条件によって決まってきたのだと知り、とても新鮮に感じた。タイトルにもある「銃・病原菌・鉄」が歴史を大きく分ける要素になったという説明は、強い説得力があり納得できた。 人類の歩みを努力や才能だけでなく、環境や偶然の積み重ねから説明する視点は、自分にとって新しい発見だった。次の巻も読むのが楽しみである。
0投稿日: 2025.09.08
powered by ブクログスペインがインカ帝国を数百人で滅ぼしたのは必然。多分1万2000年前に時を戻して、現在まで時を進めるのを何百回試しても、だいたいこうなるんだと思った。
0投稿日: 2025.09.04
powered by ブクログ現代はなぜ西洋の土台の上に成立しているのか、アメリカ先住民やアフリカ人ではないのはなぜか、1万3000年の歴史を遡り検証。歴史を学ぶことはロマンではなく、今を知り未来を考えるための礎
8投稿日: 2025.07.26
powered by ブクログ私の分類上、星★1つにしていますが、内容が悪かったわけではありません。 2024年3月31日に定年退職したとき、部屋の中に散らかっている本を見て、1年以内(2025.3.31)までに全て処理することを心に決めました。段ボール箱3つと、スーツケースに入った本達です。読み終えてポストイットが貼ってあるものは完全にレビューまで書き終えましたが、読みかけ本の処理に困りました。 半分以上読んでいるものは、読み終えてレビューを書きましたが、それ以下のものは処理に困っている状態でした。興味があって購入し、読み始めたもの、読んだらきっと良いポイントがあるのは分かっていますが、これから読みたい本も出版されるし、部屋を整理するためにも、全ての本を片付けたく思い、このような結果となりました。尚、当初は61歳までの誕生日を目標としていましたが、左目の不具合期間がありましたので、期間を2025円7月末までとしました。 2025年5月27日作成
1投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログかなり読みにくく時間がかかった。後半につれて読みやすくなる印象。 地理と歴史を結びつけて、なるべくして今の現代は作られていることを理解した。 ピサロとアタワルパの戦いの描写には引き込まれたし、その後のインカ帝国の人口の激減などの話は何度見てもあまりに衝撃的。 かなり前の作品だったから、もしかしたら人類学的解釈のトレンドは違うのかもしれないけど、一つの視点として学ぶのはやはり大切だと思う。
1投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログ20年近く前の本だが、今読んでも古さを感じない。科学的な考察の仕方で人類がどうやって歩んできたか、を分かりやすく解説してくれて、知的好奇心を満たしてくれる。
1投稿日: 2025.05.17
powered by ブクログ具体の話が多いため興味のないパートに入るとかなり読むのがキツくなる。 その代わり興味深いと思える箇所は非常に楽しく読める。
1投稿日: 2025.04.28
powered by ブクログ死んだじいちゃんにやっと顔向けできるよ(まだ上巻) 中学の夏休みに課題図書となっていた本書、これまでに何度か挑戦するも挫折していたのをなんとか一気読みできた。 飽き性のせいで途中で投げてしまっていただけで内容自体は興味のあるものだったので、すでにあちこちで断片的に知っている話も多かった。とはいえ、如何にして現代のパワーバランスが成立したのかを筋道立てて説明されることで、読みやすさも納得感もなかなかあった。 いまのところはユーラシア大陸と地中海性気候が二つの巨悪という理解でいて、下巻を読むことでこれがどのように深まったり変わったりするのか楽しみ。
0投稿日: 2025.04.26
powered by ブクログ57ページに及ぶプロローグにおいて、ジャレド・ダイヤモンドの情熱と意志を感じた。 ヨーロッパとパプアニューギニアなどの他国で発展の違いは能力による違いではないことを筆者強く主張した。 書き方を間違えた場合、人種差別の問題に繋がるような内容であったので、それを明確に否定するためにもプロローグに熱がこもっていたことも頷ける。 発展の違いは大陸の形に大きな理由があった。 それにより、食糧生産の発展、病原菌に対する免疫の力の違い、武器の製造技術の違いが生まれたことを知り、目から鱗の内容だった。 筆者がパプアニューギニアで長い年月を過ごし、原住民と暮らしながら、長い年月をかけて研究した結果が凝縮された名著だとおもった。 上巻でかなり内容が濃かったが、ほぼ同じ分量の下巻があることに驚きを隠せない。 どんな内容が下巻に書き認められていのか期待しながら下巻を読もうと思う。
10投稿日: 2025.03.30
powered by ブクログアメリカ大陸の先住民はなぜ、旧大陸の住民に征服されたのか。なぜその逆は起こらなかったのか。それを大きな問いとして、その要因を一つずつ検証していくという構成になっている。 この問いに対する一つの答えとしては、「旧大陸の住民は新大陸の住民が持っていないものを持っていたから」ということになる。所謂「コロンブスの交換」と言われるもので、タイトルにもなっている銃、天然痘などの病原菌、鉄を使用した武器のほか、馬や戦車などがそれに挙げられる。だがこれは問いに対する本質的な答えではない。そこからさらに一歩踏み込まなければならない。「なぜ旧大陸の住民はこれらを持っていたのか」という点こそが求めなければならない問いである。最初に著者は、これらの文明の差異は決して生物学的な差異ではないと明言している。ともすれば優生学的な思想に陥りかねない問題を、あくまで環境にその要因を見出していくと提示している。 著者が要因として挙げたうち特に興味深いところとしては ①アメリカ大陸やアフリカ大陸よりも先にユーラシア大陸で農耕とそれに伴う定住生活が始まった点。それは野生の植物のうち栽培化しやすいものが多かったということが挙げられる。農業の発展は人口の増大を促し、それは社会の階層化や国力の増強に結びつく。特に、すべての構成員が食料の獲得に従事しなくてよくなったことで職業の多様化や技術の発展に繋がっていく。 ②野生動物の家畜化。牛や豚などは世界全体での家畜化が進む。それにより高カロリーの食料の安定供給や農業の効率化が進んだ。だが、戦争における重要な戦力である馬を家畜化できたのはユーラシア大陸だった。アメリカ大陸にはシマウマがいたが、気性の荒さなどから家畜化には至らなかった。動物の家畜化は植物の栽培化以上に条件が厳しいこともあり、アメリカ大陸ではユーラシア大陸で言うところの馬的存在の家畜化が進まなかった。スペインからのコンキスタドールによる征服が容易かったのは、病原菌のほかこの馬の存在が大きかったとされている。 ③ユーラシア大陸の住民とアメリカ大陸の住民との間で、病気に対する抗体の獲得に差があったこと。病原菌は動物を媒介として蔓延するので、動物の家畜化が著しいユーラシア大陸の住民のほうが家畜を通じて長い年月をかけて抗体を獲得した。特に、農耕民として定住し、人口が増加したことで頻繁に病気が蔓延しやすかったことも抗体獲得に一役買っている。 ④ユーラシア大陸とアメリカ大陸での伝播のスピードの差。これは植物の栽培化、動物の家畜化、病原菌の伝播、技術の伝播などあらゆる点で言える特に興味深い考察である。アメリカ大陸やアフリカ大陸が南北に長い大陸であるのに対して、ユーラシア大陸は東西に横たわっている大陸である。南北に長いアメリカ大陸では、たとえ大陸中心部にあるメキシコで特定の植物が栽培化されても、北方南方へは伝播しにくい。緯度が変われば気候が大きく変わるからだ。一方でユーラシア大陸は東西に伸びているので、同緯度帯では砂漠地帯などを除き気候は大きく変わらない。そのため栽培化や家畜化、人々の交流にともなう技術の伝播がスピーディーに進んだ。
0投稿日: 2025.03.02
powered by ブクログ2024年以前から書店で見つけて知ってはいた。 ● 2025年2月22日、YouTubeで「本を読むこととお金持ちになること」と検索して出たショート動画「保存必須!賢くなれる本3選」のコメ欄で、皆がおすすめしてた本。 コメ欄より: 銃・病原菌・鉄 学問分野の壁をものともしない思考がスゴい ツァラトウストラかく語りき 非常に人を選ぶが私は間違いなく人生変わった https://youtu.be/zW1jx6LS4ko?si=EpTXRbzGwUm9u9fN
0投稿日: 2025.02.24
powered by ブクログ人類史について資料や文献を用いて明瞭に明記されていて、勉強になった。また期間をおいて読み直しないと思った。
6投稿日: 2025.02.20
powered by ブクログ著者のダイヤモンド博士がニューギニアでヤリという現地人から「欧米人はニューギニアに多くに物質を持ってきたが、ニューギニア人はどうしてそれらを作り出せなかったのか」という問いかけられたという。氷河期が終わった1万3000年前、人類は世界各地で狩猟採集生活を送っていたのが、その後各地の発展には多くの差異が見られた。その理由について、「銃・病原菌・鉄」の観点から疑問の解決を進めている。2ちゃんねるの西村ひろゆき氏の推薦書でもある。上下巻で60万字にも渡る大作であるが、大変興味深い。
0投稿日: 2025.02.13
powered by ブクログ以前から読みたかった本ですが、年末年始の休暇でやっと時間を取ることができました。 「世界の富や権力は、なぜ現在あるような形で分配されてしまったのか?」「逆に、なぜ欧州は征服されることはなかったのか?」を、人類史から追いかけている本となります。 上巻は、紀元前8500年にメソポタミアで始まった食料生産(小麦などの栽培)がその後の技術や支配体制の発展を可能にし、世界の歴史の流れを決定づけた、という点まで書かれています。 ----- 有史以前の話となるため、内容はほぼ紀元前の話に限定されており、馴染みのある世界史上の出来事はほとんど出てきません。 しかしながら、丁寧に話が進められており、推論はデータに基づきロジカルな展開となっているため、納得感を得られながら読み進めることができました。 また、各章が「なぜ○○?」と、疑問を解き明かす形で話が進められている点も、引き込まれていった理由であるとは思います。 下巻も近いうちに読んでみたいと思います。
7投稿日: 2024.12.31
powered by ブクログなぜアステカ帝国はコルテスに破れたのか。その原因はタイトルの通り、両者の使う武器に大きな違いがあったこと、新大陸の住民が旧世界の病原菌に対する耐性を持ち合わせてなかったこと、そもそも新世界は青銅器文明であり鉄の精製にまで至ってなかったことがあげられる。では、旧世界の人々がこれらを持ち合わせることができたのはなぜなのか、新世界にこれらがなかったのはなぜなのか。その理由をユーラシア大陸と新世界・アフリカ大陸の環境の違いに求めたのがこの本である。具体的には、ユーラシア大陸は東西に広がっていたため、家畜や穀物といった食料、鉄や文字といった技術がスムーズに双方向に伝達していった。ところがアメリカ大陸やアフリカ大陸は南北に広がっていたため、砂漠やジャングルを越えての伝達が難しかったのである。
0投稿日: 2024.12.27
powered by ブクログ上巻の最初と下巻の最後の数ページずつだけ面白かった タラタラ間延びさせるだけの内容、何度同じ言葉を繰り返すんだと思わずにはいられない つまり、「長い割りに内容薄っ」
0投稿日: 2024.12.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
サピエンス全史の帯紙にこの本のタイトルがあったので興味をもって購入した本。 たしかに、世界の国ぐにには、それぞれ文化、歴史も異なっている。人類のはじまりは同じなのに、どこでどう分岐したのか気になっていた。 影響したのは、人種間の知性の違いではなく、たまたま住んでいた土地の環境によって運命が左右されたことがわかった。農耕をはじめたのも、家畜化ができたのも、栽培できたのも、その土地の気候や地形等さまざまな条件が揃っていたからこそ可能にできた。そして持てるものによる侵略によってさらなる多様性も生まれたんだなぁと感じた。 世界史をあまり知らない私にとって、第三章のインカ帝国の話は、まるで映画をみているときのように興奮した。興味があるので、本屋に行ったときに色々見てみよう。
0投稿日: 2024.12.18
powered by ブクログ地域ごとによってなぜ発展の違いが生じたか、人種ではなく、その環境という点から、データに基づいて述べたもの。
0投稿日: 2024.11.24
powered by ブクログなぜシマウマは家畜にならなかったのか。とか、面白い!!気性が荒い物は無理。などなど。なるほどね。 アメリカ大陸やアフリカ大陸が南北に長いのに対し、ユーラシア大陸が東西に長い大陸である。人類の歴史の運命は、この違いを軸に展開していった。 過去の戦争で勝利できたのは、必ずしも、最も優れた将軍や武器を持った側ではなく、たちの悪い病原菌に対して免疫を持ち、免疫のない相手側にその病気をうつすことができた側である。 ユーラシア大陸を起源とする集団感染症の病原菌は、群居性の動物が家畜化されたときに、それらの動物が持っていた病原菌が変化して誕生したものである 少数のヨーロッパ人が、圧倒的な数の先住民が暮らしていた南北アメリカ大陸やその他の地域に進出して行き、彼らにとって代わったのは、ヨーロッパ人が家畜との長い親交から免疫を持つようになった病原菌を進出地域の先住民に渡したからだった
0投稿日: 2024.10.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろい。 なぜ世界の中で貧富の差があるのか、という疑問についていろんな角度から分析している。 ユーラシア大陸が東西に伸びているため、その後の発展に有利だったということは自分の中では新たな発見だった。 最初のうちは動物の名前や地名で難しく感じたが、そこは具体例にすぎないため、読み飛ばしてしまってもいいと思う。
0投稿日: 2024.10.05
powered by ブクログなぜ私の島の文明は世界に残らず、欧州らの文明は世界に広がったのか? こう問われた問いに答えるために作者は諸々の問いを重ねる。その答えが、銃 病原菌 鉄。 そこに至るまでの問いと答えが素晴らしい。 なぜある地域では狩猟採取から農耕社会に移行したのか? なぜシマウマは家畜にならなかったのか? (動物の食性、気性、繁殖、生育速度) なぜユーラシア大陸ほどに、南北アメリカやアフリカでは農耕、家畜含む文明が早く広まらなかったのか?(緯度の問題) なぜ数ある野生種の中でわずかな種を品種改良し、類似種は育成されなかったか? なぜユーラシア大陸の病原菌は南北アメリカ大陸の先住民を殲滅し、その逆は起こらなかったのか?
0投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログちょうどミセスの「コロンブス」MVが炎上していたので、タイムリーだな…と感じつつ読んだ。狩猟採集から農耕への変化に伴う人口増加、また家畜と伝染病への耐性などユーラシア大陸が先んじられた理由が綿密に考証されていて読み応え抜群。
0投稿日: 2024.09.03
powered by ブクログ現在の世界に広がる富のパワーの「地域格差」を生み出したものはなんなのか?を問う一冊。 「なぜ人類はアフリカ大陸で誕生したのに今日のアフリカ大陸は他の大陸と比べ発展途上国の割合が大きいのだろう?」という疑問を解決すべく購入しました。 読み進めていくうちに点と点が線で繋がる感覚があり気持ちいい。先史時代が現代の研究などでこんなにも解き明かされていたとは驚きです。 丁寧に説明してくれてると思うが、何回も同じことを説明している気がしてくどい感じがする…。 早速下巻を読み進めようと思います。
0投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログ『銃・病原菌・鉄』を読んで、特に興味深かったのは、なぜ特定の動物だけが家畜化され、他の動物はされなかったのかという点です。シマウマが家畜化されなかった理由や、家畜化された動物が文明の発展にどのように影響したかが印象的でした。この本は、人類の歴史を地理や環境の視点から考察することで、文明の発展を理解する手助けをしてくれます。
0投稿日: 2024.08.11
powered by ブクログ「サピエンス全史をどう読むか」という本の巻末の参考書籍に載っていたので、BOOKOFFオンラインにて上下巻を購入、上巻を読了。 タイトル通り銃や病原菌や鉄の伝播から世界史を解釈し直す試みだ。上巻では食糧生産と定住化、家畜を飼うようになってヨーロッパにおいて天然痘などの病気が牛痘から派生し、ヨーロッパ人の上陸と共にアメリカ大陸にそれが持ち込まれ、アメリカの先住民を壊滅させたというところまで。 アングロサクソンを始めとするヨーロッパ人やアメリカ人は「人種的に優れているから」世界の覇権を握ったのか、それとも地理的に優位な立場にあったからか、優位な立場にあったとしたらなぜ優位だったのかなど、丁寧に論を進めてあるので上巻も下巻も共に分厚い。 どういった結論を著者が出すのが結末が気になるが、ぽつぽつと読める時間を見つけては読み進めている。
14投稿日: 2024.07.31
powered by ブクログ本書を読むまでは、なんとなく無意識的に 原始的な生活をしている(と表現する時点で誤謬なのかもしれないけれど)地域や時代の人類は"その時点までに偶然的要因で手に入ったモノの恩恵を受けて生きている"と考えていた。 ただ、狩猟→農耕の流れや家畜の話からわかるように彼らは常にその時に選ばれるべき合理的な選択をしており、まして自分たちの今いる文化がそれらに対して進んだ地点にいると考えることが重大な勘違いを含んでいることに気づけた。 もう少し読みやすい書き口だったらいいな~
1投稿日: 2024.06.24
powered by ブクログ読みきれぬ。短時間で一気に読むぞという気概がなければ私には読めない気がしている。個人的には説明がくどく長く感じてしまった。
0投稿日: 2024.06.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やっと、読めたー! 何度、チャレンジしても三分の一ぐらいで、挫折を 何回繰り返したことか。。。 内容的には、非常に唆る内容で、興味深く読んでるんだが、とにかく長い!難しい!表現の重複がお送り!(これは、大事な事だから繰り返しているだけと思うが) 内容は大まかにいうと、先住民を虐殺され、あまつさえ植民地にされたオーストラリアや南北アメリカ大陸。彼らは、何故にヨーロッパ勢に遅れをとったのか?逆に、アボリジニやインディアン達がヨーロッパを攻め込む事は、何故できなかったのか? という問いに、あらゆる角度から説明していく話。 大きな要因としては、やはりタイトルにもある通り、病原菌が大きく関わっている様。特にアメリカ大陸に持ち込まれた天然痘は、当時2000万人もいたアステカ文明の人口を160万人にまで減らすという恐ろしい致死率で蔓延、インカでも同じ様な事が起こった。 そして、何故、新大陸(アメリカ)は旧大陸(ユーラシア)の病原菌に対し、こんなにも免疫がなかったのか?それは、病原体の進化の多様性にあったと。 基本的にウイルスは、種族を超えて感染していく度にエラーを起こし、変異していくらしい。そして、その種族は人の場合、大型哺乳類が1番適している。特に群居性のある動物。 旧大陸には、何種類もそういった動物はいたが新大陸には5種類しか存在せず、また、その5種に関しても、人間とそこまで密接な関係ではなかった。その為、新大陸では危険な集団感染症を起こす様な病原体が生まれなかった。それが、不幸にも旧大陸の病原体に対し、全くの免疫を持たずに接触してしまうという結果に繋がってしまう。 ちなみに、新大陸の大型哺乳類が少ない理由は、13000年前の氷河期でほとんど、死滅してしまったというのが、理由らしい。 その他、ネアンデルタール人はクロマニヨン人にほぼ完全に撲滅させられたらしく、混血の様子がほとんど残されていないという事。 また、人類は14種の動物の家畜化に成功しているが、サハラ砂漠以南では、それらが1種もいない事。 シマウマは個体差ではなく、種族として気性が荒く家畜化には、不向きだという事。 情報の伝播は、東西の移動は早いが、南北になるとだいぶ遅くなる。(これは、気候帯が大きく関与している。) そして、熱帯雨林は緯度±10度以内にしか存在しないといった。知識がてんこ盛り。 とても、為になる内容だった。 熱が冷める前に、早めに下巻にチャレンジしたい。
2投稿日: 2024.05.20
powered by ブクログ人類史をある角度から切り込んで、非常に丁寧に文献をあたり考察していて、説得力はあるが、説明が細かすぎたり重複したりテンポがよくないので、読み物的には読みづらさはある。 とはいえ自分の中で漠然と都市伝説的に捉えていた謎が、根拠を持って順序立てて明かされていくのは面白かった!知っているようで知らなかった事がわかる楽しさはある。NHKのドキュメントで映像を交えたらわかりやすそう。 ホモサピエンス全史からの、これを読んだら良かったかも。下巻も地道に読んでみよう。
2投稿日: 2024.05.15
powered by ブクログヨーロッパによる南北アメリカがピサロやコルテスによる武器のみではなく、持ち込まれた天然痘によってももたらされたことは知っている人も多いはず、本書はそこから出発しながら、ではなぜ大群相手に圧勝できる地域とそうでない地域があるのかと問を転換し、人口密度、気温などから分析していく。基本的に人口が周密でなければ定住農耕に向かないし、集団感染が起きず、したがって集団抵抗を持たない。また、南北と東西の伝播のスピードに差がある点、栽培に向く野生種の植物、家畜化に向く動物の話など、どれも面白い。
1投稿日: 2024.03.16
powered by ブクログジャレド本人からの序文およびプロローグが、とにかく他文化への配慮・リスペクトに溢れている。彼の誤解がないように常に気遣う丁寧な説明は「あぁこの本は安心して読めるな」と思わせてくれる。 「ヤリ」と言う名のニューギニア人との会話をトランジションとして本文が始まり、読み進めていくと、「なぜヨーロッパ大陸の人々が他の大陸を征服できたのか」がわかる。それこそが「銃・病原菌・鉄」であると。しかしそれは、「ではなぜ銃・病原菌・鉄の戦略を先に獲得したのがヨーロッパ人だったのか」という根本的な問いに答えられていない。ジャレドはそこも忘れず、全ての疑問に順を追って紐解いてくれる。 人間が一般的に家畜を可愛がる傾向にあるという話があり、それが第11章にて、「動物由来の病原菌」の話に繋がるのがまさにカタルシス。 本書は初版から年数が経っており、正直「病原菌」が新大陸に持ち込まれたのが重要だったという話は既に耳にしたことがあるし、高校世界史でも言及されていた。しかし、仮説や結論を導くまでのプロセスや、ジャレドの持ってくる実体験が非常に効果的で驚くほど新鮮な気持ちで読み進められる。 これほどまでに紀元前(先史)の時代に思いを馳せ、考えさせられる機会はなかなかない。
1投稿日: 2024.03.06
powered by ブクログ現代の世界で欧米が権力を持つ理由を考察 地中海の東にある肥沃三日月地帯に農耕向きの作物や家畜化しやすい生物が多く存在 農耕が早く始まる ユーラシア大陸は横長で農作物が伝播しやすい アメリカ大陸やアフリカ大陸は南北に長く気候条件等により伝播しにくい 人口増加 帝国、伝染病の増加、工業等の文明発達が起きる 病原菌、武器等によりアメリカ大陸先住民より有利となり占領できた
0投稿日: 2024.02.20
powered by ブクログ人類の文化の進捗が地域によってなぜ異なるのかを食糧生産、病原菌等の観点から分析した書籍。個人的には東西に長い地形(例:ユーラシア大陸)が南北に長い地形(例:アメリカ大陸、アフリカ大陸)よりも文化や食事等の伝播が早いことが特に衝撃だった。
0投稿日: 2024.02.15
powered by ブクログなぜメソポタミアから始まったヨーロッパ文明が世界を支配したのか。アメリカ大陸やアフリカ大陸から世界を支配する文明が育たなかったのか。 直接的な要因はタイトルの通り銃・病原菌・鉄があったから。 ではなぜそれらを持つ人と持たざる人ができたかは、要は運。農業に適した植物が近くにあり、農業に適した土地と気候があったり、家畜にできる動物がいたり、大陸が東西に広がっていたり。 実証や論拠ではなく推論に過ぎないと言われる部分もあるかも知れないが、私にとって説得力は十分。 要は、西洋人よ、良い気になるな、お前たちの能力が優れているのではない、と言っている本。 ただし、西洋人が優れてるわけではないが、西洋人が今世界を支配しているのは必然だとも言っているとも読める。 今後世界はどうなるのか、世界はどうすべきかの筆者の主張は下巻にあるのかもしれないので楽しみ。
0投稿日: 2024.02.10
powered by ブクログ興味を引く内容だったのでパケ買いしましたが、ちょっと長すぎて疲れてしまいました…日本語訳が回りくどいのかな。 上巻は思っていた以上にずっと食料生産の歴史です。
0投稿日: 2024.01.17
powered by ブクログメモ→https://x.com/nobushiromasaki/status/1743483944300089827?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
0投稿日: 2024.01.06
powered by ブクログ歴史からどのように文明が変化してきたかを紐解く。内容は歴史的背景を細かく見ていくため少々骨が折れる。上巻は大陸ごとの衣食住の変遷が大半だった。
0投稿日: 2024.01.03
powered by ブクログどうにも断定的に過ぎる気もするけれど、先史からの歴史を俯瞰できる意味で十分に興味深い。上巻だけ読んだ時点では、中だるみというか、銃と鉄についてちょっと中抜けという観が否めない気もするが。
0投稿日: 2023.12.24
powered by ブクログ人類史を知る上で外せない本。 当たり前に思ってた地域差。欧米の発展や植民地化の挙動に対して、なぜ?を突きつける。 結論、環境が違うから、の一言に尽きるが、その詳細を丁寧に追っていってくれる。 具体的には、人類の出発点と移住の流れ、食料生産の始まり、栽培化家畜化とそうでない種…。 そして3部の最初で終わるが、タイトルにもある病原菌についての言及。 すぐに暮らしの役に立つものではないが、知る知らないでは生物やいのちに対する姿勢が変わるのは間違いない。
1投稿日: 2023.12.23
powered by ブクログ2023.11.01 秋になり、読書欲が戻った。 東西に長い大陸と南北に長い大陸。そんな単純な違いがもたらす影響の大きさに驚愕する。 文化の伝播のしやすさには、気候の同一性がクリティカルであり、東西に長いユーラシアがたまたまそれに適した形であったのだ。 環境が決する要因の大きさを実感する。そんなことで先進国と後進国が決まってしまったとは。 家畜できる種の少なさと、家畜を持つことで手に入れた病原菌への耐性。ユーラシアの人類が持った病原菌が新世界の人類を削減してしまうということなんて、誰が想像できたろう。 人類の歴史とは途方もない。 視野が大きく広がった。
0投稿日: 2023.12.23
powered by ブクログおもしろいが、やはり長い。作物の話などはそんなに細かくなくていいかな……などと思う。 丁寧に書こうとしていることはもちろん好感を持てるが。 あと、人類が農耕を始めた流れを詳細に書いているが、あくまでも地理的条件が一番と言っていいくらい重要であり、民族そのものやそこに住む人の性質は関係ないのだ、というスタンスがナイス。先に農耕を始めた人たちは、優れているから先に始められたのではない。単に、周囲にそういう条件が揃っていたからなのだ。 そういう話がメインなので、人類のアイデアとか人間の工夫みたいなのが少ないのが、やや飽きるところ。私の好みとしては、もう少し、人が生み出した知恵みたいな話を読みたい。 そういう意味では、目次を見る限り、下巻の方がおもしろそう。
1投稿日: 2023.11.25
powered by ブクログp 71ネアンデルタール人とクロマニョン人とが混血したという痕跡は、まったくといっていいほど残されていない。 これについては、現在、混血していたことが分かっています。執筆された2000年当初からは、アップグレートされた情報もあるかもしれない、ということを念頭において読み進めました。 疫病がもたらす恐ろしさについては、奇しくもコロナを経験した私たちにとっては周知の事実ですが、そういったウィルス側からみた生存戦略と段階(家畜から人間に稀にうつるがヒトヒト感染はしない段階から、直接人間を媒介にして感染するようになり、そのうちに人間だけがかかり大流行する)はとても面白かった。 ヨーロッパ人が、家畜との長い親交から免疫を持つようになった病原菌を、とんでもない贈り物として、進出地域の先住民に渡したからだったのである。 著者の表現もウィットに富み、難解な専門用語などもないので、するすると読めます。
5投稿日: 2023.11.05
powered by ブクログタイトルの重たさで敬遠していたが、とても面白く読めた一冊だった。 現在の地域の格差はどこから生まれたのか? この問題を人類の誕生から追いかける壮大な一冊。 下巻も引き続き期待。
0投稿日: 2023.11.04
powered by ブクログ地域格差(世界史上の勝者と敗者の差)が生まれた理由を大きな主題とし、地理学や文化人類学の観点から様々な人類史の謎に迫る名著。 「なぜ人類は栽培を思いつき、毒のある植物の栽培化に成功したのか」「なぜ家畜化された動物は地球上でわずか14種類しかいないのか」「なぜ地域間で疫病に対する免疫力の差が生まれたのか」など、作者の問いの立て方がとにかく秀逸で、知的好奇心をくすぐられて止まない。 推薦書として何度目にしたか分からない本書は、読み手を壮大な人類史の謎への旅へと誘ってくれる。難解な箇所も多いが、興味のある部分を読むだけでも新たな知見への扉が開かれるのでは。
0投稿日: 2023.10.10
powered by ブクログ「白人はたくさんのもの発達させてニューギニアに持ち込んだが、ニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜか?」 ニューギニアのカリスマ政治家の質問から解説は始まる。 別の言葉で言えば、人類が地域によって異なる発展を遂げてきたことに対する歴史的確に解明だ。 キーワードは ・銃・病原菌・鉄 (これら直接要因がどう発展・伝播したかが本書の目玉) ・人口の稠密性 →高いほど専門化された集団が形成されやすい ・緯度による地域間の気候の差異 →野生動物の家畜化、生物相にも影響 ・有用な野生植物の有無 →新しい主要食物は近世以降ひとつも栽培されていない ・家畜化されなかった理由 ex.シマウマは一度人に噛み付くと離さない習性がある。 群れをなす群衆性があるか否か。 ・病原菌も生物同様に淘汰され進化している 下巻も楽しみです。
2投稿日: 2023.09.19
powered by ブクログ飛ばし読み。 なぜユーラシアで、アフリカではないか?家畜から来る菌耐性のあるなし。ピサロのアステカ征服。 なぜアメリカ、ヨーロッパで、中国ではないか? 不統一だから。
0投稿日: 2023.08.18
powered by ブクログ銃、病原菌、鉄はインカ帝国やアメリカ大陸先住民の制圧にどのように関与したのか。歴史、地理、生物学を俯瞰して解き明かす。
0投稿日: 2023.06.29
powered by ブクログ何故世界は格差が起こったのか。何故逆転しなかったのか。1万3000年前から食糧生産の違いや人口密度、大陸の形や家畜の有無などから軽やかな解説でわかりやすく教えてくれる。タイトルに行き着くために下巻を早く読みたい
0投稿日: 2023.06.27
powered by ブクログ膨大な範囲の知識と情報を持って作者が主張する「支配する側とされる側の違いをもらたしたのは、人種的な優劣の違いではなく様々な環境条件の違いによるものだった」ということが丁寧に説明されている。読書中に浮かび上がる様々な細かな疑問に対しても筆者が歴史的考古学的事実から推論してくれるため、知的好奇心が十分に満たされる。その弊害として枝葉の情報量が非常に多いこと、また、枝葉からメインの主題に戻る際に類似の内容についての記載が何度も繰り返し出てくるため読み切るのが少ししんどかった。全ての情報を拾おうとするより、流れを大まかに把握していく読み方の方が楽だったかもしれない。 下巻も楽しみたい。
1投稿日: 2023.06.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なぜヨーロッパ等、現在の先進国が先進国となり、途上国が途上国となったのか。その疑問を人類の進化に基づき科学的に解説した本であり、一読の価値はある。 狩猟民族がなぜ農耕民族となり定住者となったのか。そこにはいわゆる「効率」というものがある。 家畜化できる野生動物が少なかったり家畜化してもメリットがないのであれば人類は家畜を持たず狩猟に出かけるし、農耕に適した野生種の植物がなければ人は農耕に移行しない。逆に、野生動物を狩り尽くした上に家畜化しやすい野生種がいれば人は家畜化するし、栽培に適した植物があれば人は農耕を始める。 家畜化や農耕を始めても放浪した方が食料を手に入れられるのであれば遊牧民になるし、定住した方がメリットがあるのならば定住者になる。 定住者になれば農民と支配層、戦士のように分業制が可能になるし、食料の貯蓄ができるため人口も増える。 家畜化しやすい動物は元々、集団で生活し、集団の中で序列をつくる等の条件が揃っていなければならない。そして、そのような動物と密接に過ごしている人類は動物が持っている病原菌に感染しやすく、それが感染症に進化する。故に、遊牧民や狩猟民族は定住者が持つ感染症への免疫を持たない。 非常に理路整然と、各地の気候や地形等々踏まえての解説は、これまで漠然と捉えていた人類の歴史を明確に形づけるものだった。 途中冗長なところもあり読むのに苦労する部分もあるが、ぜひ一読を勧めたい。
1投稿日: 2023.06.12
powered by ブクログめちゃくちゃ面白かった。(さすがにパートによってなかなか読み進まないところもあるが)読み終わってすぐ下巻も借りた。 ヨーロッパ人が支配的な立場にあることは生物学的な差異にあるというわけではないという導入から、アジア人はじめとした非白人に媚びているように感じられたが、読んでみるとどれも納得感があった。 序盤のスペイン人のアステカ征服の件はむごくて唖然とした。 どうでもいいが、これを読んだ直後に富士サファリに行ったとき、エランドがいてちょっと感動した。
0投稿日: 2023.06.04
powered by ブクログなぜ人類は現在のような人種の分布になったのか、人種間での優劣の結果なのか、といった疑問に対し、人種による生物学的な優劣はなく地理的・環境的要因によるものと説明する本。地理・言語・生物学・文化・食物など猛烈に幅広い視野と多角的な切り口で分析し、人類の文明誕生から種族がなぜどのように移動・繁栄してきたかを、ユーラシア、オーストラリア、アメリカ、アフリカなど地域ごとに長いスパンで考察しているので、上下巻合わせてまあこれくらいのボリュームになるのも仕方無いかと思える。密度は高いが、平易な文章で納得しやすい。人類史はもともと興味はなかったが、読んでみたらとても面白かった。 ①栽培しやすい穀物や家畜によるユーラシア大陸での人口増加 ②技術や文化的発明の発展(東西に長いユーラシア大陸では交流も多かったため、技術が発展しやすかった) ③病原菌への耐性(ユーラシア大陸は人口稠密で人間と家畜も近かった) これらの背景からヨーロッパ人が銃・病原菌・鉄をもって他部族を侵攻すると、他部族が技術力と疫病で大量に死んでしまい、ヨーロッパ人の侵略が成功、という事例が多かった模様。
1投稿日: 2023.06.02
powered by ブクログサピエンス全史を読んで以来、 ずっと読みたかった本。ようやく読めた。 本著は、長い歴史の中で、ヨーロッパを中心に世界の富や権力が偏っている理由、 なぜアメリカやオーストラリアの先住民やアフリカ人の黒人が、逆にヨーロッパを侵略したり、 植民地化したりすることがなかったのか? という問いからはじまる。 まえがきの段階で、というか、 タイトルそのものの、「銃・病原菌・鉄」が、その問いの答えとも言えるのだが、 ではなぜ、ヨーロッパがそれらを獲得し、それらの影響力を行使することができたのか…、 というもう一段階深い原因を探っていく内容となっている。 上巻は、狩猟採集者から農耕民族に移り変わるその状況や、植物を栽培化するということはどういうことか、また動物を家畜化していくということはどういうふうに起こるのかということ、栽培化や家畜化が可能であった植物動物の面から、それらの繁殖した地理的条件、そしてまた、植物の栽培化や動物の家畜化が他の地域へ伝播する条件を丁寧に列挙しつつ進んでいく。 狩猟採集社会から農耕社会への移行は、この本を読むと、今までぼんやりと想像していたものに比べると格段に解像度があがる。 また、栽培化や家畜化についても、 今まで自分が考えていたものは、ただ言葉としての知識でしかなかったことに気づいてとても面白かった。 第11章でようやく病原菌の話が出てくるのだが、こちらは食料生産の話以上に興味深い。今まで持っていた曖昧で得体の知れない嫌なイメージの病原菌について、具体的な数字とともに体系立ててクリアに書かれているので、冒頭の問いに対する解答として理解がすすむ。 正直なところ、地名、植物名、動物名の羅列が続く箇所はほぼ読み飛ばした感があるし、退屈じゃなかったと言えば嘘だけど、11章の感じからすると下巻は期待が持てる。 読んだ順番がサピエンス全史より前だったら印象が変わってたかもしれないな。
0投稿日: 2023.05.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ずっと気になってた本。 文明に差が生まれてしまったのは、人々の知能に差があったからではなく、地域によって気候が異なるため自生の植物が異なり、また大陸の形により食物や家畜などの伝搬の所要時間が大きく異なってしまったかららしい。 途中眠くなってしまった箇所もあったが全体的に興味深かった
1投稿日: 2023.05.24
powered by ブクログ現代の先進国と途上国が生まれた要因、ヨーロッパ人がアメリカを制服して逆は起こらなかった原因などを大陸の形や動植物といった環境的な要因から説明してる本。面白かった。
0投稿日: 2023.04.30
powered by ブクログやっと上巻を読み終えました。これは本当に深い本ですね。じっくり読める本ですし、じっくり読めば読むほど、面白いです。1度読み終えた後に序章を再度読むと、理解がぐっと深まります。 本書の特色は著者が自分の説に対してこれでもかというくらい質問をぶつけていることです。AとBという現象がみられる。ではその背景にある理由は何か?可能性としてはDとEがあり、どちらが正しそうかということで1つずつ可能性をつぶしていくという作業が延々続きます。 21世紀は情報世紀と呼ばれるくらいですから、ある国が画期的な武器を開発しても、世界のほかの国々もそれをまねするのにさほど時間はかかりませんが、これが15世紀くらいの世界ではまだまだ情報格差があった。そして農業生産や武器生産、病原菌への免疫などで数千年の先をいっていたのが欧州大国であった訳です。「なぜ〜だったのか?」という質問に対する著者の検証作業は非常に引き込まれました。下巻も楽しみです。
1投稿日: 2023.04.26
powered by ブクログ読み応えがあった 前に読んだ世界史の本はたしかにヨーロッパ中心で全体像は想像しながらだったけど、こちらは同時期にいろんな生活様式に変化したインドネシア諸島の例をあげてから始まったのでわかりやすかった 下巻も読みたい 日本はJアラートやら大変だから巻き込まれないような場所にあったら良かったのにと妄想してたんだけど、もし太平洋の真ん中とかにあったらそもそも日本人のルーツや日本史が全然変わっちゃったかもな〜
0投稿日: 2023.04.13
powered by ブクログ少し古い本だけど、やけに評判がいいようなので読んでみた。 いわゆる、人類史についての本。哲学的な内容が多く、少し分かりづらいところもあったけど、深い考察まで示された奥深い本だった。 序文に書いてあった、「日本人のみなさんにとってより親しみやすい内容ではないかと思う」というのはよく分からなかったかな。日本の話はほとんどでてこないし。下巻はもう少し日本についても触れてるのだろうか。 ただ、途中に描かれていた、人類の拡散について示した世界地図が、日本を中心とした世界地図で、珍しいなと思った。 まあ、アメリカ大陸に人が住み着くようになった経緯が、アラスカ経由だし、そういう図になるか。 ネアンデルタール人については、殺戮されて混血されていないみたいに書いてあったけど、確か今の人類にはネアンデルタール人のDNAが含まれているというのをどこかで聞いたことがあるような気がするのだけど、どうなんだろう。この本が書かれたあとに分かったことなのかな。 途中、肥沃三日月地帯という言葉が何度もでてきて、てっきりそういう種類の地域のことをいうのかと思ったら、いわゆるメソポタミアのことだそう。メソポタミア文明ってそういや習ったけど、この場所を中心に食料生産が発展したらしい。チグリス・ユーフラテス川という川の名前は憶えてるけど、どういう文明だったのかということを全く覚えてなかった。 食用植物について、野生と栽培種では全然違うものらしい。全然知らなかった。野生のアーモンドには毒があるとか。よく毒のない種類を選別して、栽培することができたなと思う。フグとかもそうだけど、最初に毒を取り除くようにした人はどうやったのだろうかと(アーモンドについては、偶然っぽくはあるけど)。 リンゴとかトウモロコシも野生と栽培種で全然違うそう。アダムとイブの禁断の果実は、野生だったのだろうか。 家畜に適さない動物として、チータがあげられていたけど、その理由が、人前でのセックスを好まないからというのが少し面白かった。そりゃ、性行為は人前でやりたくないよね。 なお、シマウマは気性が荒いため、家畜化できないらしい。馬肉とかたまに気くけど、シマウマの肉というのはあまりないのだろうか。 感染症については、免疫をもってないし医療も発達していない状態で広がると恐ろしいなということがよく分かった。アメリカの先住民も、かなりの人数がヨーロッパからの感染症で亡くなったそう。 新型コロナウイルスも、最初のうちは一気に世界中に広まって何百人も亡くなるという事態になったし、感染症は本当怖いなと思う。
1投稿日: 2023.04.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文明が発展するには家畜化できる生き物や農耕に適した土地など地政学的な要因が強く人種毎の能力差ではないということ
0投稿日: 2023.03.29
powered by ブクログ・環境って大事。ちゃんと選べる人が強くなる ・たまたま農業ができるようになって、これが人類の社会性の獲得に大きく結びついてる
0投稿日: 2023.03.23
powered by ブクログバーナード嬢で登場してた本。 題名の通り、銃・病原菌・鉄が、現在の世界の勢力図の大きな原動力になったことを説明する本。なかでも、スペインの征服者たちが、どうやって新世界を征服したかの説明が面白い。スペインがたった数百人で、どうやってアステカ、インカを征服したのかが面白い。 また、本書にある定住化というキーワードで、「暇と退屈の倫理学」という本にもつながるので興味深く読むことができた。
0投稿日: 2023.03.19
powered by ブクログ3年前くらいに買って途中で放置していたものを引っ張り出して読んだ。確かに面白いのだけど、食料栽培や家畜化、病原菌などの先史時代についての考察は個人的には退屈。下巻ではもう少し文明時代の考察があるのかな、と期待。やっぱ物語がイメージできる歴史が昔から好き。 季候による野生種の栽培化(動植物両方)で人口稠密社会を築けたユーラシア大陸が強くなった。そして大陸の形がその電波に影響。家畜化を早期にしたことによって病原菌に耐性がついた。
0投稿日: 2023.02.23
powered by ブクログ面白いけど,ここまで売れた本だと,あちこちで引用されてたり,解説を目にしていたりして,何となく中身を知っているため,大きな概念という意味では新しい発見はないように思う。細かいエピソードやデータには知らないことも多くてとても興味深いのだけれども。
0投稿日: 2023.02.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
思いのほかすんなりと読めました。 章の初めに「なぜ〇〇になったのか」という問いかけからスタートし答えが順序立てて書かれているので、読み終わったあとに記憶として残りやすかったです。 新大陸はなぜ旧大陸の人々に滅ぼされたのか。なぜ逆ではなかったのか。 それは人類が狩猟採集から農耕へと移行し、人口を増やしたからである。その結果、家畜化や植物の栽培に成功したことで、動物からの病原菌が早いうちに感染し、抗体のある遺伝子を持った人間が生き残った。しかし新大陸の人間は免疫がなかったので、旧大陸から持ち込まれた病原菌により人口が減少した。逆にならなかったのは、新大陸には病原菌が映る動物も少なかったため、病原菌が人間に移ることがなかったからである。
0投稿日: 2023.02.15
powered by ブクログ図書館で借りた。 歴史書のベストセラーとして有名な1冊。 プロローグで語られている、ニューギニア人の「あなたがた白人は、たくさんのものを持ち込んだ。私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?」という疑問が本書のメインテーマ。 これに対して歴史を紐解いていくように進んでいく。欧米人が先進的な歴史を辿ったのは、遺伝子的に優れていたわけではない、といった旧来の欧米人のベースとなる考え方を否定する論じ方が多く、これが衝撃となってベストセラーになったのだろうと思われる。
0投稿日: 2023.01.29
powered by ブクログ大学で生物を専攻していました。歴史学って、文系でしょ、過去にあった出来事を並べて覚えるだけの学問でしょ。そう思っていました。違いました。この本を読んで、考え方が変わったと思います。 今まで歴史学の入門向けの本も読んできました。それらを、新たな視点でもう一度読み返し、理解を深めようと思います。
0投稿日: 2023.01.24
powered by ブクログ・プロローグにて、『ダーウィンの進化論が提唱されると、自然淘汰や進化の経路にもとづく説明が試みられ、原始的な技術しか持たない人びとは、猿に似た祖先からの進化の過程にある人びととみなされた。産業化された社会からやってきた人びとが先住民の土地に移り住み、先住民にとってかわることは、適者生存を実証するものと考えられた』という文章があるが、自分が無意識的にそのような認識を持っていたことに衝撃を受けた。。自分の無知さに気づかされる。 ・世界地図を頭に入れておかないとイメージしにくい部分も多い。 ・世界や歴史への興味が湧き上がってくる。
0投稿日: 2022.12.28
powered by ブクログ読み応えあり とりあえずの流し読みなので いつかゆっくり ちびちびと 読み返したい 妙興寺ブックオフにて購入
0投稿日: 2022.12.15
powered by ブクログ益井くん走行会@アワヒニ天満橋店「海外に持っていって読み返したくなる本」で紹介された本。 2016.01.08
0投稿日: 2022.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
当時中学生だった私には難しかったですが、面白かったです。銃病原菌鉄がヨーロッパを覇権に導いたらしいです。
0投稿日: 2022.10.29
powered by ブクログ西洋とアフリカ民族などを比較して、人類の中でも急速に文明を発展させた民族とそうでない民族との違いが分析している歴史書。個人的には「ホモデウス(ユヴァル・ノア・ハラリ)」のほうが簡潔にまとまっていて面白かった。
0投稿日: 2022.10.28
powered by ブクログ人類の歴史、格差の謎が説得的な論拠によって説明されていてとても分かりやすい。 民族の優劣ではなく、家畜や栽培作物として利用可能な動植物が存在するか、またはそれが伝播しやすい場所にいたかどうかによって命運が分かれたというのが著者の結論。 今食べられている基本的な食べ物と、歴史上初めて栽培された食べ物が変わらないのに驚いた。家畜として利用可能な動物種や、栽培可能な植物種が地球上に意外にも少なく、どこの地域の人間も長い時を経て検証を繰り返した結果利用できるものはもう全部してしまっているというのが興味深い。
0投稿日: 2022.09.05
powered by ブクログタイトル通りの「銃・病原菌・鉄」にまつわる先史からの歴史。上巻は食物の伝播と病原菌の摩訶不思議な拡大に焦点が当てられていて面白かった。 特に病原菌の話は納得が行き、ヨーロッパから見た「大航海時代」はアメリカ、アフリカなどの先住民から見れば「悪魔の降臨」でしかなかった。結果、植民地になったり、アメリカ大陸はヨーロッパ人に奪い取られたわけだ。解せない世界が今展開されている。
39投稿日: 2022.09.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なぜ植民地にする国とされた国があるのか。その国はそれぞれどのような原因があったのか。この理由は人種の優劣があるわけではなく、環境から生活スタイル、家畜へとつながり、それが感染症まで広がっていくことがわかる本であった。 人種差別や文化的な価値観はどこで発生してしまったのだろう、、文化の発祥も気になったので下巻まで読みたい。
0投稿日: 2022.08.30
powered by ブクログ膨大な調査からなる大作ですが、とても読みやすくてわかりやすい論調です。 大陸が南北ではなく東西に伸びていること、繁殖しやすい家畜がいることがキーポイントというのが興味深い。
0投稿日: 2022.08.29
powered by ブクログ狩猟採集民族から農耕民族への変遷を、大陸の特徴などから考察していて面白かった。ページ数に気後れしていたけど、読みやすい文章でサクサク読めた。文字など文化的なことへの考察は下巻がメインのようなので、続きが楽しみ。
0投稿日: 2022.08.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
世界的名著ということで読み進めてみた。もちろん内容は興味深いものであったが、途中から挫折や寝落ちも多かったのでこの評価。 (もちろん作品がつまらないということではなく自分の問題。それかハードルが高過ぎたか) なので、もっとたくさんの本を読んで予備知識が付いてから読み直すともっと面白く感じられるのかと思う。 筆者が結論を述べるために、多くのソースを羅列するがそれらをまじめにすべて読むよりは、主張とその理由をまとめた部分を注視し、それからその根拠となる細かい情報を見ると飽きずに読めるかな。 筆者はニューギニアにて、現地のカリスマ的政治家にこう問われる 「白人はたくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、ニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。」 この一言で、世界の格差はなぜ生まれているのかに対する研究が始まった。 列強の世界侵略の結論としては、タイトル通りだが、その銃・病原菌・鉄はなぜ地域ごとに差が生まれたのかを様々な角度から考察をする。 自分の言葉で今まとめるのは難しいので、参考になったYouTubeをいつでも見られるようにしておく。 https://youtu.be/Rx4LnPXW5lc 大切な価値観として、この差を生んでいるのは人種などの優劣ではなく、地域の環境の差によるものだということ。 少し深堀をすると、 中東の肥沃三日月地帯で発達した農業や家畜はそもそも環境に恵まれていたからこそで、それに近いヨーロッパもユーラシア大陸が縦ではなく横に長いために、早くからそのやり方を知ることができたということ。 印象的なフレーズ 「トルストイのアンナカレーニナの有名な書き出しの部分、『幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである』 人類史を大きく変えた動物の家畜化の問題も、この原則によって説明できる。
0投稿日: 2022.08.15
powered by ブクログあまりにも有名な本書 ようやく読むことができた 大昔に一度挫折したので身構えていたが、実に読みやすく拍子抜けであった ヨーロッパ、アジア、アフリカ、南北アメリカ、オーストラリア… それぞれの地で多様な社会が作り上げられた なぜ人類社会は数千年にわたって異なった発展の道筋をたどったか また世界の地域間の格差を生み出した正体は何か というテーマなのだが、あまりに膨大な情報量と多岐にわたった内容のため、興味深かったものだけにフォーカスをあてることにする わかりやすい例として、スペイン人とインカ帝国の激突がある 1532年スペインの征服者ピサロとインカ帝国アタワルパがペルーのカハマルカで出会った際、たった168人のスペイン軍が1人の犠牲者も出さずに何千人と言う敵を殺し自分たちの500倍もの数のインディを壊滅状態に追い込んでいる スペイン軍が鉄製の剣や短剣などを持っており、ほとんど武装していなかったインディオたちをそれらの武器で惨殺できたからだ 騎馬隊を持っていたことがスペイン側を有利に さらにはインカ帝国では天然痘の大流行にもよる 他にもスペイン人の集権的な政治機構や文字による情報の伝達が勝因 一方の情報不足で騙されたインカ帝国側 そう、「銃・病原菌・鉄」ヨーロッパ人が新世界を植民地化できた直接の要因がまさにこれ このように人類史をたどりつつ、分子生物学や進化生物学、生物地理学、考古学、文化人類学などの研究成果をもとに解き明かす ちょっとピンポイントだが個人的に興味深かったのが動物の家畜化だ 家畜化の候補となりうる大型草食動物は148種類にも関わらず、実際家畜化されたのはこのうちの14種類だけだ どういった理由からか… 大型肉食獣は餌の問題から難しい コアラのように餌が偏りすぎるのもダメ また成長速度が15年もかかるようなゾウやゴリラも無理である 繁殖の問題としては、複雑な求愛行動をとるものも無理である 例えばチーターのように何頭かの雄が一頭の雌を何日間か追い回すような壮大で荒っぽい求愛行動により、ようやく排卵し発情する(女王様気質なのかしらん?) これは檻や柵の中で繁殖させるのは無理だろう そして気性の問題がある 気象が荒くては我々人間が殺されてしまう そして意外にもアフリカに生息するシマウマがこれに該当する シマウマは歳をとるにつれ、かなり気性が荒くなり危険になる(人間でもいますね) さらにいったん人に噛み付いたら絶対に離さないというやっかいな習性があり、カウボーイでさえ、投げ縄で捕まえるのは不可能だという(ちょっと意外じゃないですか?) 他にもパニックを起こす神経質な動物も無理であるし、群れを作らず単独行動する動物も家畜化は難しい こうしてふるいかけて残った…じゃなく選抜された家畜はたった14種類なのである ここまでの道のりは考えただけで気が遠くなる こんな感じのエピソードがぎっしり詰まった本書 だが、この上巻をまとめると 栽培できる植物や飼育できる家畜を手に入れることができたことが、ユーラシア大陸の帝国の出現だという ちなみに植物栽培と家畜飼育の開始が征服戦争に直接貢献した最大の例は、ユーラシア大陸で飼い始められた馬(先程のスペインの征服でも重複する) 馬と同様に重要だったのは家畜から人間にうつった病原菌の果たした役割だ(役割とは皮肉なものだが) 天然痘、はしか、インフルエンザなど これらの伝染病は動物に感染した病原菌の突然変異種だ 家畜を持った人々は最初の犠牲になったものの、やがて抵抗力を身に付ける こうして免疫力を有した人々が、それらの病原菌に全くさらされなかった人々と接触した時、疫病が大流行し、多くの人が亡くなった 先住民を征服する上で決定的な役割を果たした 他にも食料生産も相当な影響を与えたことがわかった 当たり前に感じている現代の世界の力関係 よく考えたら一体いつからどのような経過を経て現代に至るのか ひとつひとつ丁寧に分析されており、改めて納得することがたくさんある でも…知れば知るほど理不尽で暴力的な世界にうんざりしてしまうのだが… とにもかくにも下巻へ
33投稿日: 2022.08.13
powered by ブクログ上巻は文化の細分化・植物の栽培・動物の家畜化や病原菌の話。 植物の話は、非常に細かく冗長な印象。個人的にはあまり興味をそそられず。 人の営みとか、ダイナミックな文化の動きに対しての言及があった、新作の危機と人類とか、30年前の第三のチンパンジーとかの方が面白い。 ただしこの本が一番売れているが、みんな植物に異常に興味があるのだろうか?
0投稿日: 2022.08.13
powered by ブクログあなたがた白人は、たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?
1投稿日: 2022.08.09
powered by ブクログ文明の発展と進化が異なったのは、なぜか。 狩猟社会から、農耕社会へと発展する過程で、より多くの人を育むことができ、リーダを中心に、分業化した社会が生まれ、数の上で、狩猟民を駆逐していく。 トルコ周辺の肥沃三日月地帯では、農耕に必要な作物の栽培だけでなく、家畜となる牛や豚、馬などに恵まれている。 普段、口にする作物や肉なども、気が遠くなる長い年月をかけて検分し、先祖が苦労して見つけてきた贈り物だと知る。 農業などの伝播は、ユーラシア大陸の様なヨコに長いエリアでは、伝わる速度が速いが、アメリカ大陸のように南北に長いのは、速度が遅い。これには、緯度による気候の違いからくる。 集団で生活し、家畜と触れ合うことで、病原菌が生まれる。更に人が移動し交わることで拡散する。スペインのインカ帝国征服も、現地のひとにこれに対する免疫があれば、歴史は変わっていたかもしれない。 インカ帝国が、なぜヨーロッパ文明に攻め入らなかったのか。逆に、ヨーロッパにアメリカの病原菌が広まらなかったのかなど、面白い気づきがたくさんありました。 下巻も楽しみです。
1投稿日: 2022.08.02
powered by ブクログムギは偉いな。とんでもなく偉い。 人はどこでも生きていく、でも生きやすさはそれぞれなのね。 それにしても感染症の破壊力よ…。 ほんと殲滅兵器。
0投稿日: 2022.07.30
powered by ブクログオーディブルにて。 なぜ世界の地域によって発展の差があるのか。ヨーロッパ地域が先行して栄え、帝国主義の時代にはアメリカ大陸など先住民に有利に立ち回れた要因は何かと検討していく。 上巻では銃と鉄にはあまりたどり着かず、農作物や家畜の獲得、そして病原菌について述べる。 植物の農作物化の過程が、人類が自身の生活に都合の良い突然変異種を収集することによる淘汰の結果という下りは面白い。 また、アンナ・カレーニナの「幸せな家族はいずれも似通っている。だが、不幸な家族にはそれぞれの不幸な形がある」の一節を引用し、家畜化にあたって動物に要求される条件が多くなり、またすべてを満たしていなければ家畜となりえないため、家畜化される動物は似通ってくるという章も興味深かった。 家畜とのふれあいから病原菌と親しみ、その結果、先住民にはない抗原を手に入れた西洋人が猛威を振るった話で上巻は終わり、下巻へと続く。
0投稿日: 2022.07.30
powered by ブクログ南北問題に付随する趣旨の話。この格差は単に食料が豊富か否かとばかり、また偶然の一致なのかとばかり考えていた。だがそう単純ではなく、端的に本質は病原菌にあったのだ。そこに至る考察は非常に面白かった。
0投稿日: 2022.07.04
powered by ブクログ書名がキャッチ―だが銃と鉄はダブっていない? 閑話休題。人類が狩猟採集生活から、農耕定住生活に移行することで食糧供給が安定して人口が増加。その結果、良い意味で統制社会が確立。その食糧生産を支え、文明を発展させたのが、温暖な大地が東西に広がるユーラシア大陸だった。家畜病から変異した病原菌に耐性を持った文明人が、耐性を持たない南北アメリカの先住民を死に追いやった。鳥インフルエンザやBSEが発生すると、全頭処分しなければならない理由が分かる。コロナ禍が本書との出会いになるとは皮肉なこと。
0投稿日: 2022.06.30
powered by ブクログクイズとして出されれば、答えられそうな小さい問題同士が繋がっていく中で、深掘りしていく感覚が心地よく感じた。
0投稿日: 2022.06.22
powered by ブクログ「なぜヨーロッパ人がオセアニア、アメリカ、アフリカなどを征服したのか」について、各地域の発展のスピードや特徴が、民族自体ではなく地域の特徴に起因したことを踏まえて読み解いていく内容。 筆者が章の初めに問いを設定し、それに答える形で仮説をいくつも並べていくスタイルがわかりやすかったし、知的好奇心を常に刺激されるのでとても面白い。 なぜ一部の動物が家畜として選ばれる結果になったのかと、近年の人類史における病原菌の影響の大きさとその発生頻度は自分にとって新しく、特に印象に残った。
0投稿日: 2022.06.04
powered by ブクログなぜヨーロッパ人がアメリカを支配することができたのか、なぜアフリカがヨーロッパを征服できなかったのか、人類史の様々な謎を解き明かす。 タイトルが超かっこいい、意味はアメリカ征服できた要因の3つだけど、人類史全体にするなら「農作・畜産・土地」かな?これだったら絶対読んでなかったな。 規模の大きい話はとても面白かったんだけど、東南アジアやアフリカの細かい民族の話とかは、馴染みのない民族や言語の色々な名前が出てきて、正直結構眠くなった。
0投稿日: 2022.06.02
powered by ブクログ16世紀、スペイン人はインカ帝国を征服したが、なぜ逆にインカ帝国がスペイン人を征服することにならなかったのか。 その究極の要因をもとめて、さまざまな分野から人類史を分析する。 1万3千年という悠久の時間は読み応え充分(文量的にも)。 やっぱり歴史って面白い。
0投稿日: 2022.04.17
powered by ブクログ様々な媒体で、長きにわたり紹介されていた。 それだけ長期間薦める人がい続けるなら楽しめるだろうと思い購入。 まだ上巻しか読んでいないけれど、とても楽しめている。 文明の発展に地域差があるのはどうしてだろう、と言う問いに答える本。 よく考えたら確かにそうで、人類発祥がアフリカなら、アフリカが発展しているべきだけど現実はそうではない。 気候、農業伝播、それによる人口の増加…などなど、「なるほどね!」と膝を打つ根拠がたくさん書かれている。 家畜からの病原菌に触れたところで上巻が終わっているので、下巻が楽しみ。
0投稿日: 2022.03.31
powered by ブクログ文庫本の裏表紙に書かれている本書の紹介を、下記にそのまま引用する。 【引用】 アメリカ大陸の先住民はなぜ、旧大陸の住民に征服されたのか。なぜ、その逆は起こらなかったのか。現在の世界に広がる富とパワーの「地域格差」を生み出したものとは。 【引用終わり】 本書が明らかにしようとしているものは上記に尽きる。 北中米・南米の先住民は、ヨーロッパから航海し上陸してきた住民に征服されたが、それは何故だったのか、という疑問がテーマである。 本書は上下巻に分かれていて、まだ上巻を読んだばかりなので、その全体像は説明されてはいないが、上巻を読んで理解したところを箇条書きで書くと以下の通りになるのだろうか。 ■アメリカ大陸に上陸したヨーロッパ住民は、先住民よりも優れた武器を保有していたし、また、馬を使って有利に戦闘を進める術を知っていた。 ■優れた武器を保有したりするには、社会的・文化的な仕組みが整っている必要があるし、文字があった方がそういうことが起こりやすい。 ■社会的・文化的な仕組みは、余剰の食料、余剰の生産物があり、食料生産に携わらない人たちを社会全体で養っていけるだけの食料生産がなければならない。 ■食料とは、一つは植物(麦・米・豆類など)であり、一つは家畜である。 ■食料になる植物は自然種を人間が栽培化したものである。それらは、地球上にまんべんなく分布していた訳ではない。例えば文明の起源とされるメソポタミア地方を含む、西アジアに多く分布していた。これらの地方でまずは定着的な農業が起こり、人口が増え、更には上記のように、社会全体として食料生産に携わらない人達を養う余裕が出来た。 ■役に立つ家畜とは、牛・鶏・豚・馬等であり、哺乳類の中でも種類としてはそんなに多くなく、分布も意外と偏っていた。家畜を飼うことが出来た地域の人たちの食料生産性は、その家畜を食べることが出来ることを通じて、また、家畜を農作業に使うことを通じて、そういうことが出来ていない地域の人たちよりも格段に高かった。 ■食料栽培化は、上記のように、例えばメソポタミアで起き、それが他の地方に広がっていったが、伝播のスピードは東西に早く、南北に遅い。それは、同じ緯度であれば、気候が似ており、ある特定の品種が育つ条件が整っているからである。南北に移動すると、気温や降水量が東西に移動するよりも大きく異なる可能性が高く、食料栽培化が難しくなる。 ■ウィルスは家畜から人間に感染する。ある種のウィルスは人間に時に致死性の病気を引き起こす。長い年月をかけて、ヨーロッパの人たちの間に免疫が出来ていたウィルス性の病気に対する免疫をアメリカ大陸の人たちは持ち合わせていなかった。このために、闘いで死んだ数以上にアメリカ大陸の人たちはウィルス性の病気で死んでいった。 ある地域の人たちの技術や仕組みが他の地域の人たちのものよりも、歴史的に早く発達した理由の一端を上記は説明しているのだと思う。それが上巻の内容と理解した。 文章がやや冗長でくどい感じがして、私にとっては読みやすい本ではない。ただ、内容はかなり面白く、下巻も楽しみ。
11投稿日: 2022.03.11
powered by ブクログなぜ、旧大陸が新大陸を侵略することになったのか?そして、なぜその逆は起こらなかったのか?の疑問を紐解いていく。 上巻は原因となる前提知識を書いていて、知識欲が満たされる。 上巻の前提知識が、結論となる下巻にどう繋がるのかが楽しみ
1投稿日: 2022.03.05
powered by ブクログ著者 ジャレド・ダイアモンド アメリカ人 進化生物学、生物地理学、人類学ほか 「なぜヨーロッパ人がニューギニア人を征服し、なぜその逆は起こらなかったのか?」を事実をもとに紐解いていく。 ヨーロッパ人が優秀なのではなく、農耕、家畜、地理的環境、病原菌と免疫。それらが大きな要因である ・狩猟採集と農耕生活は2択ではなく、選択的に栽培可能な作物を選んでいく内に、農耕の比率が増していき定住した方がメリットがあると判断を下していった結果。また栽培できる作物の少ない地域・環境下が狩猟採集を続ける、または狩猟採集に逆戻りする要因に。 ・農耕生活が狩猟採集民を追い出す →狩猟採集をしながらも野生種の植物果実が採れる時期は定住。食べられる植物が選択され続けることでより食料に適した植物が繁栄する →定住のメリットが増した段階で農耕生活へ移行したと考えられる →農耕生活が余剰食糧を生み出し、定住が人口を増やし、軍人や政治など役割分担が生まれる →人口、政治機構が増した農耕民が狩猟採集民を追い出す ・地域、環境による差 地域により、栽培、家畜化できる種類の格差が発展に差異を生む。 南米やアフリカ大陸などでは、栽培できる品種、家畜化できる動物の種類が圧倒的に少ない。一方の肥沃三日月地帯(地中海東側)を中心としたユーラシア大陸では、植物、家畜できるものが豊富である。また、ユーラシア大陸は東西に長く、南北に差のあるアフリカ大陸やアメリカ大陸よりも気候の変化が比較的に少ないことが、作物や家畜などの伝播スピードに大きく影響。益々ユーラシア大陸が繁栄していく ・家畜が病原菌と免疫を生み、新大陸を駆逐する 家畜化できる動物が多く居たユーラシア大陸では、動物と人間が供に長く暮らすことでヨーロッパ人は免疫を獲得していた。 ヨーロッパ人の渡来によってもたらされた天然痘などの病原菌により、各地の原住民は50〜100%死亡した。
0投稿日: 2022.02.04
