
総合評価
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powered by ブクログスウェーデン作家ミカエル・ヨートとハンス・ローセンフェルトの共著の長篇ミステリ作品『白骨 犯罪心理捜査官セバスチャン〈上〉〈下〉(原題:Fjallgraven)』を読みました。 ミカエル・ヨートとハンス・ローセンフェルトの共著は、先日読んだ『模倣犯 犯罪心理捜査官セバスチャン』以来ですね。 -----story------------- 〈上〉 トレッキング中の女性が偶然見つけたのは、山中に埋められた六人の遺体。 ずいぶん前に埋められたらしく白骨化していたが、頭蓋骨には弾痕が。早速トルケル率いる殺人捜査特別班に捜査要請が出された。 トルケルは迷った挙げ句、有能だがトラブルメーカーのセバスチャンにも声をかける。 家に居座ってしまったストーカー女にうんざりしていたセバスチャンは、渡りに舟とばかりに発見現場に同行する。 史上最強の迷惑男セバスチャン再び。 〈下〉 妻子を残して移民の男性が失踪した。 警察は強制送還を恐れて自ら姿を消したと結論づけたが、妻は納得しなかった。 夫が自分たちを残して逃げるはずがない。 TV番組の記者が妻の訴えに興味を持ち、事件の調査をはじめる。 一方山中の白骨事件を調べているトルケルたちは同じ頃、近くで運車の墜落炎上事故があったことをつきとめる。 車に乗っていたのは偽の身分証明書を持った身元不明の女だった。 人気脚本家コンビが放つ人気シリーズ。 訳者あとがき=ヘレンハルメ美穂 ----------------------- 2012年(平成24年)に発表された犯罪心理捜査官セバスチャン・シリーズの第3作……スウェーデンを代表する脚本家の二人ミカエル・ヨートとハンス・ローセンフェルトがタッグを組み、傍若無人、傲岸不遜、自信過剰で協調性ゼロ、女たらし(セックス中毒)の犯罪心理学者を主人公に据えて描かれた作品、、、 主人公のセバスチャン・ベリマンだけでなく、他の登場人物も非常に魅力的だし、ストーリーも波乱に富んでいて、とても愉しめる、面白い作品でした。 仲のいい女友だちふたりのトレッキング……カーリンは親友のマリアの50歳の誕生日記念に自然のなかを歩く4泊5日のトッレキング旅行をプレゼントしたのだ、、、 だが、あいにくの雨の中、道を間違えてしまう……道に迷ったトレッキング中の女性が偶然見つけたのは、泥に埋まった人骨だった。 山中に埋められた6人の遺体……大人が4人、子どもが2人、、、 ずいぶん前に埋められたらしく白骨化していたが、頭蓋骨には弾痕があり、殺されたものと思われる……早速トルケル・ヘーグルンド率いる殺人捜査特別班に捜査要請が出された。 その頃、殺人捜査特別班では、メンバーのひとりヴァニャ・リトネルがFBIの研修に応募していた……優秀な彼女は一次選考を突破し、最終審査を待っているところだった、、、 合格すればひと月後には捜査班からヴァニャが抜けてしまう……彼女の穴を埋めるのはちょっとやそっとの人材では無理だろう。 トルケルは迷ったあげく、有能だがトラブルメーカーのセバスチャン・ベリマンにも声をかける……家に居座ってしまったストーカー女エリノール・ベリクヴィストにうんざりしていたセバスチャンは、渡りに舟とばかりに発見現場のイェムトランド県に同行する。 9年前に妻とふたりの子どもを残して、アフガニスタン移民の男性2人が失踪した……警察は強制送還を恐れて自ら姿を消したと結論づけたが、残された妻シベカ・ハーンは納得しなかった、、、 夫ハーミドが自分と子どもたちを残して逃げるはずがない……『徹底検証』という番組の記者レナート・ストリードがシベカの訴えに興味を惹かれ、事件の調査を始める。 一方イェムトランド県での殺害事件を調べているトルケルたちは、6人が殺されたのと同じころに、近くで自動車の炎上事故があったことを突き止める……その車に乗っていたのは、パトリシア・ウェルトンという偽の身分証明書を持った身元不明の女だった! それぞれにややこしい事情を抱えた、殺人捜査特別班の捜査の行方は? 有能すぎる迷惑男セバスチャン・ベリマン・シリーズ第3弾 トラブルメーカーの心理学者セバスチャンが本作でもやってくれましたねー 自分勝手で傲慢で横柄で傍若無人振りな態度はさらにパワーアップ! 表面上は打ち解けた雰囲気を醸し出しているだけに悪質ですよね……邪な動機からヴァニャの人生をひっかきまわし、そしてあっさり捨てたはずのエリノールの反逆に遭うという展開、、、 濃密に描かれる捜査陣の人間関係や私生活のドラマの展開が気になる作品でした……もちろん、本筋の事件の方も接点の見えない複数のエピソードが終盤に一気に繋がってきて、心地よくひとつに納まって解決する展開が愉しめました。 しかも、この後の展開ムッチャ気になるところで結末を迎えているので、続篇が読みたくて堪りません……古書店で探してみようと思います。
0投稿日: 2025.01.26
powered by ブクログようやくセバスチャンの読み方がわかった(遅い) 通常の警察小説として読むのは誤りです。 様々な秘密を抱えている国家刑事警察殺人捜査特別班の面々、かなりこじれてきてます。 山中で身元不明の四人の死体が発見される。 上巻の冒頭、四人を殺害したと思われる暗殺者の視点で語られる。 この女性とセバスチャンの対決となるのか?と思いきや、事件は捜査班の人間関係の動きを生むきっかけの要素が強い(事件関係者間の心情もしっかり過ぎるくらいしっかり描いてる) 海外ドラマっぽい強烈な引きや謎で魅せる事もできる方々なのに、それぞれの視点で会話の中で生まれる読み合う登場人物の内面の動きを丁寧に描いていきます。人間ドラマ重視。 なので主人公が能力を発揮して事件を解決! 的な話を期待してよむと駄目かもしれません。 途中で切り替えて読んだので、下巻はかなり読書ペースが加速する面白さでした。
32投稿日: 2024.01.03
powered by ブクログシリーズ3作目。 このシリーズの魅力は、 捜査官たちそれぞれの私生活が 濃密に描かれているところにあります。 今回はどちらかというと、 そちらに重きが置かれているような気がします。 遅々として進まない捜査の中で、 チームのメンバーの人間模様が描かれていきます。 セバスチャンの傍若無人ぶりは相変わらずですが、 本作では度を越しています。 彼の言動が象徴しているのは、 誰もが密かに抱えている 寂しさなのかもしれませんね。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
0投稿日: 2022.10.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
(上巻より) 女をとっかえひっかえ、 何の節操もないセバスチャンにはあきれるだけだが、 娘の将来をつぶそうとするのには 全くもって同意できない。 もう一人の娘を自分の手の中から失ったことを鑑みても、 あまりにも自分勝手すぎる。 アメリカの連続ドラマのクリフハンガー並みのラストにも、 腹が立つし。 そして、やっぱりビリーの恋人ミィはちょっと怖い。
1投稿日: 2021.01.06
powered by ブクログシリーズ3作目、後半。 事件は当初、被害者の身元もつかめなかったが、チームの奮闘により次第に手がかりが見えてきます。 そこには、大がかりな背景が…! 移民の女性シベカはイスラム教の指導者に厳しく諭されますが、最初は心配して何かと反対していた息子と心が通い合うようになり、いい読後感でした。 捜査班の若い女性ヴァニヤがFBIへ行くのを阻止しようとひそかに手を回したり、身勝手な考えで忙しいセバスチャン。 理由は切ないものですが… ヴァニヤにはいい迷惑。しかも、ヴァニヤの父にも事件発覚、その発端というのが… セバスチャンは捜査ではあまり活躍せず、迷惑男の真骨頂!な話だけど。 捜査班の人物像が次第に立体的になってくる印象で、それが面白かったです。 捜査班リーダーのトルケルは、同僚ウルスラとの関係に悩んでいます。トルケルが愛するウルスラは有能で大人だが鬱屈ある変わった女性、そして思わぬ事態に?誰が一番つらいのか… とんでもないラスト! 続きをすぐ読まないと☆
9投稿日: 2020.03.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み終えてみると、今作はセバスチャンの心理捜査官としての冴えはあまり発揮されなかった。 事件の解決もすっきりせず、何人もの人間が命を落とした。 けれど、セバスチャンだけでなく、捜査班の面々全員が、困難な事件を追いながら、自分の内面と、あるいはプライヴェートな悩みと戦い、変化しつつあることが、じわっと重い読み心地。 不思議と、悪くない。 それより!ラスト!!ウルスラがあんな事になるなんて。 しかもセバスチャンの部屋で! うわわわわ。 またまた関係者一同…とりわけトルケルは、どれほどの傷を負うことか… 早く続きを読まなくては。
3投稿日: 2019.06.26
powered by ブクログとにかく人物がよく描けていると思う。特に失踪した男性の妻と息子の心情が泣かせるじゃないの。物語は続編を読んでスッキリしたい!と思わせる含みをもたせて終了。5作目まで刊行されているとのことで、早く続きが読みたい!
1投稿日: 2018.12.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あらすじ 6名の白骨のうち、2名はハイキング夫婦で無関係だった。おそらく何かを目撃したため。犯人の目的である4名は父母と子どもの一家。父親は公安警察の捜査員で、アフガニスタン男性2名が失踪した事件を処理していた。捜査班は公安捜査員の兄で、軍にいた男性を訪ねる。どうやら事件の裏にはアメリカのCIAや、怪しい人物をたれ込むヨセフという人物もいるらしい。セバスチャンたちがいる捜査班以外でも、TV番組の記者、記者に夫の行方を依頼した妻・その息子、警察庁の事務手続き担当までがそれぞれ徐々に昔の事件に近づいていく。 一方、セバスチャンはヴァニアのFBI行きを阻止する。ヴァニアの父は昔の詐欺罪で捕まるが、それはセバスチャンが資料を手に入れ、セバスチャンのストーカー・エリノールが警察に持ち込んだためであった。 途中まで話が広がりすぎて、登場人物が多くなって、楽しめるか心配だった。けど、ラスト4分の1になって、事態は着実に終結に向かっていく。犯人たちの顔がだんだんはっきりしてきて追い詰められてきた。アフガニスタンの家族も、前へ前へと行動していて、読後感がよかった。捜査班のメンバーたちの私生活もこのシリーズの魅力だ。セバスチャンとヴァニアの血縁関係とかトルケルとウルスラの不倫関係とか、昼ドラかと思うようなドロドロのはずだが、作品全体の中で量も濃度も丁度いい感じで、読みやすい。
1投稿日: 2018.11.17
powered by ブクログうっ、うっ、うわぁぁー! …と、思わず最後声がでた。 犯罪心理捜査官セバスチャンシリーズ3作目となる本作、今までで一番面白かった。 事件は過去のもので血腥ささはほとんどなく、登場人物たちの人間ドラマに焦点があてられている。 相変わらずと言えばいいのか、もう本当にセバスチャンがサイテーである。ここまで主人公が人としてサイテーな話って他にあるのだろうか?主人公最低人間ベストテン(犯罪者のぞく)とかやってみたい気がするが、セバスチャンは断トツトップなのではないだろうか? 続きが気になって仕方がないので、早速次を読もうと思う。 …あぁぁ、どうなるのだろう?
1投稿日: 2018.01.21
powered by ブクログハラハラドキドキソワソワしながら楽しく読んだ。けどセバスチャンはまったく活躍しなかったなぁー。もっとあの人間性はダメダメな彼の犯罪心理捜査官らしいシチュエーションが欲しいなぁ。 とはいえ、セバスチャンの行動はいろんな意味でそわそわさせられる。 続き読まなくては…!
1投稿日: 2018.01.05
powered by ブクログおもしろく読んだけれども、そのおもしろさはシリーズ前二作からの継続(貯金?)があったからで、本作事件に限って言えば・・もし先の二作を読んでいなければ、凡作どまりという消極的感想になったかも。というのもこれまでの三作を通じ、登場人物たちの抱えるそれぞれの問題・・チーム内の人間関係に絡まるそれらの多くは元凶である主人公セバスチャンをめぐるもので、その波乱含みの状況(推移)が本作の魅力の大部であるから。ただ本作の事件関係者(被害者)の生活感ある人物像はよく描けていて、筆力を感じさせる物語運びは手堅く好印象。
1投稿日: 2017.12.03
