
総合評価
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powered by ブクログ『トムソーヤの冒険』や『ハックルベリー・フィンの冒険』で知られるマーク・トウェインのタイム・スリップ小説。 イギリスのウォリック城を見学していた”私”が、奇妙な男に出会うところから物語が始まります。その男の話す内容は、アーサー王と円卓の騎士について、まるでその時代にいたかのような口ぶりです。驚きから我に帰るといつの間にか男の姿はなく、夕刻に宿泊先のホテルにいると、男が部屋に訪ねてきて自分の来歴を語りだしました。 男の父は鍛冶屋、叔父は蹄鉄工で、2人の元で手先の腕を磨き、軍需工場に勤めてからは、当時考えられるあらゆる技術を身に付けて現場監督の親玉にまでなります。しかし、手下と喧嘩して鉄梃で殴られて気を失ってしまい、目覚めるとそこは1300年以上の昔、528年のアーサー王在位の宮廷でした… この物語、前半のマーリンとの魔法比べとその後に地位を固めてしばらくの間がとても面白い。持ち前の技術力の高さと豊富な知識や学力で、次々と改革をして行く様を、風刺の効いたギャグで笑いを誘います。 中盤は、アーサー王と2人で身分を伏せた隠密行動で、民衆の不満を垣間見る旅に出ます。しかし、奴隷制や教会への不満、選挙や共和政治など、風刺を散りばめて語っているのは、ちょっと欲張りすぎかなと思いました。そのせいで全体が560ページもある長篇になってしまっているのが残念。言いたいことはわかるけど、もう少しコンパクトにして欲しかった。 終盤は、ある経済政策がもとで内戦状態になり、力を持った教会の騎士たちとの戦いで、著者が生きていた19世紀の技術力と兵器による圧倒的(一方的)な戦いが繰り広げられますが、ちょっと残酷な気もしました。 ラストは”私”に手記を手渡すくらいなので、当然、元の時代に帰ってくる方法があるのですが、それは読んだ人だけのお楽しみ。 それにしても、タイムパラドックスもなんのそののやりたい放題な描きっぷりは、ある意味で著者の晩年に訪れる精神状態を垣間見ているようで興味深かったです。
19投稿日: 2024.04.02
powered by ブクログ元祖?知識無双系転生もの。6世紀のイギリスにタイムスリップした19世紀のアメリカ人が、魔術師マーリンを科学知識で押しのけアーサー王の側近となる。石鹸、爆薬、電信、銃、機関銃、等々を開発したり、人々を啓蒙し民主主義を定着させようとしたりもするのだけど…。 明治期の作品なのに、ユーモアというかギャグが全然さび付いていないのが凄い。
2投稿日: 2023.04.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
19世紀のコネチカット出身の男が6世紀のアーサー王の時代にタイムスリップして、もっている知識で王の側近にまでなっちゃう話。 題名が「ヤンキー」なので、どんな話だとビビってたが、いわゆる「ヤンキー」は出てこない。アメリカのヤンキーのことだった… 雰囲気は「吾輩は猫である」に似てる。笑いどころもあるし、社会批判チックなところもあるし。「猫」物に飢えてた私としては満足。 にしても、貴族ヤバすぎ。やりたい放題すぎて読むのに手が止まる箇所もあった。あの時代に生まれなくてほんとよかった… 教育の重要性も感じた。小さい頃からの教育は洗脳にもなり得るよね。自分にも子どもがいるので、ちゃんと考えさせる教育をしようと決意。 あとラスト。マーリンってずっと小物扱いだったけど、ちゃんと魔法使いじゃん…19世紀まで眠らせるとかそんな魔法使えるんじゃ、一流だよ…
1投稿日: 2021.01.12
powered by ブクログ6世紀ブリテン島に転移した19世紀の兵器製造工場主は、遍歴の騎士に「魔法使いだ」と捕らえられアーサー王宮廷に引っ張っていかれた。火刑になる寸前、予言した日蝕が起こって運命逆転、宮廷付き大魔術師となったが…/密かに火薬を作り銃を作り、教会以外で読み書きと科学知識を与える軍人学校も…電信電話網も/アリサンド・ラ・カルトルワーズ美女を割り当てられて「魔物退治」の旅に出て、よくわからない結末でなぜか「大成功」となって美女が妻となり愛称サンデー/中世に馴れ段々に残酷になっていく/しっぺ返しに国王とともに奴隷に売られ
0投稿日: 2020.10.01輝ける闇の中
「輝ける闇」という開高健さんの小説の中で、著者の実体験であろう従軍記事の主人公が、戦場でこの物語を読んでいます。 そして、ベトナム戦争でのアメリカとベトナムの関係を、この物語と対比し、その類似に言及しています。 この無邪気とも言える善意と、拒絶の関係は、現代においてもあらゆる場面で顔をだしていると思います。 実は、この物語は、人は何を侵略と感じ、拒絶するのか、とういことを寓話的に伝えているのだと思います。
0投稿日: 2015.11.30
powered by ブクログアーサー王の時代にタイムスリップした”ヤンキー”がまず作ったのが特許制度という設定に興味を持ったので読んでみたが、特許制度についてはほとんど出てこなかった。トムソーヤやハックルベリ・フィンといった、夢あふれる少年小説かと思いきや時代風刺色が強く、真剣に読むと難しい。マーク・トウェインが生まれたのは1835年。篤姫、小松帯刀、坂本龍馬、福澤諭吉、松平容保、土方歳三らと同級生らしい。アーサー王宮廷のヤンキーが出版されたのは1889年。南北戦争が終わって24年、日本では大日本帝国憲法が発布された。日本の特許法が公布されたのは1885年。その時代の小説と考えると、確かに興味深い。
0投稿日: 2015.09.22確かにSFの先駆けでした。
この作品は、時間移動、タイムシフトものであり、なおかつ類を見ない長大な長編だと思います。私はマーク・トゥエインのものとしては、王子と乞食を最初に読んだのですが、読後、こういった作品を書けるから、あのような作品を書けるのだなあと思いました。この話自体は、アーサー王と円卓の騎士が下敷きにあると思われますが、歴史の重苦しさを感じさせない軽妙かつ、感動的な物語を紡いでいるように感じられます。一読の価値あり。
1投稿日: 2015.04.29
powered by ブクログhttp://blog.goo.ne.jp/shirokuma_2007/e/04a580c6fffc7c9464b54d88cbc3db7c?fm=rss
0投稿日: 2014.07.19
powered by ブクログマーク・トウェインにこんな作品があるのを知らなかったのだが、朝日新聞の読書欄の紹介で知った。本屋さんでタイトルだけを見たなら購入しなかっただろう。構想は、なんとなく『ドン・キホーテ』を思わせるもの。痛快と言えば痛快だが、筆者の主張がダイレクトに語られ過ぎている点は、物語としての妙味に欠けるか。正直に言えば、中盤以降はやや退屈かな。
0投稿日: 2013.09.23
powered by ブクログこの作品のことはずっと前から知っていた。作者が誰かもわかっていた。だが、作品名がずーっとわからなくて、どうやって探したらいいか困っていた。
0投稿日: 2013.03.17
powered by ブクログロラン夫人の「自由よ、汝の名の下でいかに多くの罪が犯されたことか」に対する反論のようなテーマ性を持ちつつも、「モンティ・パイソンのホーリー・グレイル」よりシュールでブラックなギャグが多数散りばめられている。
0投稿日: 2010.10.05
powered by ブクログハラハラしてワクワクして、そしてラストにちょっとウルウルした。中学時分に読んでそんな印象を持った思い出の一冊。改訂版ということで久しぶりに読んでみた。 こんな理屈っぽい話だったか。もっと、、、こう、、、何というか、タイムトラベルもの、そんな楽しさに満ちてたんじゃなかったか。 同窓会なんか出なきゃよかった。そんな気分を味わいました。
0投稿日: 2010.08.28
powered by ブクログ19世紀の人間が、6世紀のアーサー王時代にタイムスリップする話。 手に職ある大人がタイムスリップすると、いろんなことができるんだなあと。 普通、時代に干渉しない方向に行くのがセオリーなのに、コネチカットヤンキーは違うよ。 積極的に変えたろう、政治ぎゅうじったろうという志だよ。 さすがアメリカ人は考えることが違うよ。
0投稿日: 2010.06.16
powered by ブクログ未来人が過去にいったら?的な中世?ファンタジー 第二次世界大戦前?くらい?の技術者がアーサー王の時代にタイムスリップ!未来の技術をつかって大活躍!?てきなかんじ 普通に楽しく読める読みもの。 主人公も普通の人っぽい設定だけど、実はかなりすごい人なきがする。
0投稿日: 2010.03.06
powered by ブクログ読んでる途中。 展開が早い。 和訳が不満だった本(犬の力)を読んだ直後なので、この訳の安定感は心地いい。
0投稿日: 2010.02.05
powered by ブクログPipoさん、ありがとうございます!堪能しました。「SFの元祖」(カヴァーより)とか、どーでもいいです。…、ってくらいに、面白かった、です。面白がりながら、ちょっと切なくなったりもしました。例によって引用しますが、「コネチカット生まれのちゃきちゃきヤンキー」「中世円卓の騎士」「アーサー王」「…現代文明を痛烈に批判」、なんて謳い文句を「ほほー、面白い!」と感じる方に、お薦めします。何よりも、マーク・トウェインはジャーナリストだったんだ、ということを、身に凍みて思い知らされました。もちろんパロディではあるけれど、単に「オモシロオカシイ」だけのパロじゃ、ない(これこそ、ホンモノのパロディの真髄です)。「批判」は、現代(刊行1889年?当時)とともに、円卓の騎士の時代に対しても、つまり「なべて人間社会」への、大いに痛烈なる批判となります。面白かったから、詳細は省きます。だって、細かい描写がいちいち可笑しいし、「あー、そう言われればそーだよね!」の連続ですから。多数の挿画(ダニエル・カーター・ビアドによる)が、また魅力的。ちょっと分厚い「大人向け文庫本」ではありますが、第四十四章まで分けられていて、それぞれタイトルが附されています、児童書としてもじゅうぶん。やっぱり、トムとハックと、そして「不思議な少年」のトウェインだ!最後に「しまった!」を一言。「トウェインの、こんな面白いのを見つけたよ!」って、自分の手柄のようにして報告した(Pipoさん、ごめんなさい)のに、わが父からは、「あぁ、あれね、挿し絵がたくさんあっていいだろ?」と一蹴されたこと。お父さん、いつこんな本読んでたの?まずもって、「A Yankee at the Court of King Arthur (A Connecticut Yankee in King Arthur's Court)」ってだけでも、タイトル賞!
0投稿日: 2010.01.31
