
総合評価
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powered by ブクログいま自分の生きる日本という国がどうしてこうまでいい加減なのかよくわかった。やっぱりアメリカが元凶なのだ。 サンフランシスコ講和条約でわざと曖昧にされた領土問題が右からの軍備拡張戦争推進路線を招き、沖縄をまた危険な状況に追い込もうとしている。いや日本国民をたいへん危ない局面に置こうとしている。 ナショナリズムを持ち出す輩がアメリカの飼い犬としての立場を恥じない不思議も、サンフランシスコ体制に組み込まれた「パックスアメリカーナ」の仕掛けとそこから逃れようとせず属国に甘んじる売国奴たちの振る舞いも、すべてはアメリカが作っている。 安倍も岸田もポチとして生きざるを得ない中で、本心からのポチに落ちているだけなのだ。 GM氏の分析にはなんと多くのポチたちが登場することか。とりわけ与那国島の教科書採択問題をめぐる真相が教えてくれたこと。辺境の小さな島で道理を曲げて無理を通そうとするのは自衛隊を受け入れる意識を広めたいが故だったとは呆れるしかない。
0投稿日: 2022.11.24
powered by ブクログ【由来】 ・確か図書館の新書アラート 【期待したもの】 ・タイトルが既に魅力的。 【要約】 ・サンフランシスコ条約。日本の「属国」根性。「従属的独立」。 【ノート】 ・尖閣の問題については、某元都知事の言動には眉をひそめるが、自分たち日本に落ち度はなく、経済成長で調子にのった中国がイチャモンをつけてきていると思ってた。従軍慰安婦問題については、戦後、日本がずっと援助などの形で埋め合わせをしてきたのに、それには触れずに、一方的な被害者としてのシュプレヒコールだけをヒステリックに世界中に喧伝している、そう苦々しく思っていた。しかし、本書を読んで、自分にも日本のフィルターがかかっているのだと認識させられた。世界が見ている視座とは隔たりがあるのかも知れないということに気づいただけでも、本書を読んだ価値があったと思う。 ・北朝鮮についても、その独裁体制や周辺諸国に対する恫喝的外交は容認できるものではないが、彼らが現在のような被害妄想がかった思考を持つに至ったのは、朝鮮戦争において、国連軍の旗を掲げたアメリカ軍に、太平洋戦争の時に日本に投下した以上の爆弾で徹底的にやられたことに起因する。また、今の曖昧な境界については、サンフランシスコ講和において、中国や韓国を除いた戦勝国と日本との間で締結されたもので、そこでは尖閣や竹島の領有権について「注意深く」曖昧なままに設定されており、火種を残すことによってアジアの連携に楔を打ち込んでおきたいアメリカの陰謀的な意図があったと、著者達は豊富な資料を根拠に主張している。 ・また、沖縄についての記述でも蒙を啓かれた。戦中は言うに及ばず、戦後でもどれだけ日本政府に不当な負担を強要されてきたか。そこで蓄積している思いがあり、それが一触即発に近い形にまで膨れ上がっていると、佐藤優さんの文章で読んではいたけど、正直に言うと、危機感をあおるために誇張が入っていると感じていた。しかし、本書を読むと、それが決して誇張などではないことが分かってくる。 ・本書のトータルな印象としては、敗戦国日本がアメリカから押し付けられた状況の不条理さに対して理解を示しながらも、行き過ぎた忖度というか従属根性については厳しく指摘し、また、アメリカに対する卑屈な姿勢に対してアジア諸国に対する上から目線な態度も意味不明だし、沖縄に対する扱いもおかしいでしょ、というスタンス。総じてリベラルであり、中立的でバランスよいと感じた。日本における愛国がアメリカへの従属が倒錯している(P249)とのご指摘はごもっとも、と感じた。 ・その場をやり過ごすだけだったり、ごまかすためのダブルスタンダードは、いずれ破綻する。だからこそ、敗戦ということについてのちゃんした総括を日本人である我々自身が行わねばならず、それを、ジャイアンなアメリカが「許してやれよー、何だよ、俺が許すって言ってるのに文句あんのかよー」と周りに言ってくれたその陰で舌を出すような精神的態度を選んでしまったのが、この国の戦後なのだろうか。これはなかなかに個人にとっても国家、民族にとっても重大なテーゼなのかも知れない。 【メモ】 ・「安保条約の成立」岩波新書によれば、沖縄を売ったのは昭和天皇? ・注釈などで挙げられている文献をできるだけ読んでみて精読したい。また、その反証になる資料がないか、自分で考えて探してみる訓練をしてみたいかな。 ・本書で言及されている通り、日本のマスコミはやっぱりダメだと思うが、だからと言って他の国だったら違うのかと言えば、そんなこともないのだろう。だから、こんな時代なので、自分で資料を探して検証するという姿勢が必要なんだろう。本書に偏り過ぎないように、田母神本でも読んでおこうかとも思う。もちろん、深めることも大事なわけで、そのためには加藤典洋「敗戦後論」辺りかな。 ・困らせるような状況を作っておいてから、救いの手を差し伸べる(P165) 【目次】 第1章 サンフランシスコ体制-その過去、現在、未来 1.サンフランシスコ体制の歪な起源 2.問題を孕む八つの遺産 沖縄と「二つの日本」 未解決の領土問題 米軍基地 再軍備 「歴史問題」 「核の傘」 中国の日本の脱亜 「従属的独立」 3.現在の不確実性 4.恐怖と希望 第2章 属国-問題は「辺境」にあり 1.サンフランシスコ体制が生んだ「根本的問題」 2.沖縄-ないがしろにされつづける民意 3.馬毛島-秘密裏に進む軍事基地計画 4.八重山諸島、与那国島-四つの難題 5.尖閣(釣魚)諸島問題-五つの論争点 6.辺境の島々と北朝鮮-「正常化」交渉の挫折と核実験 7.「辺境」は「中心」へ 第3章 対談 東アジアの現在を歴史から考える 1.属国の代償 2.歴史問題論争-戦争の記憶と忘却 3.朝鮮半島問題-核と拉致をめぐって 4.改憲-揺らぐ反軍国主義の理想 5.領土紛争と東アジアのナショナリズム 6.台頭する中国のゆくえ 7.「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か
0投稿日: 2018.10.28
powered by ブクログ知らなかった。 現在の日本の外交上のいろいろな問題が、60年以上前のサンフランシスコ講和条約に起因しているということを。サンフランシスコ講和条約は、部分講和であって、全面講和ではなかったということを。 そして、それ以来長く日本の政権の座にあった政党が、アメリカから多大な援助を受けていたということを。 この著作は、アメリカ人とオーストラリア人によって書かれた。日本を外から見ている人たちだから、逆に日本のことがよくわかったということなのであろうか。 渦中を生きている当のわたしたち日本人は、この本に書かれていることをどれだけ知っているのだろう。 この本を読んで、現在の日本の政治状況がどうなっているのかということを、あらためて知ることができたように思う。沖縄が抱えている問題の深さも、大いなる憤りとともに、たいへんによく理解できたし、朝鮮半島の現在も、朝鮮戦争の悲惨な状況から生み出されていることがよくわかった。 とにかく、一人でも多くの日本人に、この本を読んでほしい。 そして、自分にできることは何か、それを考えたい。それを具体的な行動に移していきたい。
0投稿日: 2017.01.19
powered by ブクログ『敗北を抱きしめて』のジョン・ダウアーと東アジア近現代史専門のガバン・マコーマックが、転換期を迎えた東アジアの中での日本の状況について分析したもの。マコーマックは、その著作履歴を少し調べると、米国に批判的な人のようである。構成は、第一章でダウアーが、続いて第二章でマコーマックがサンフランシスコ講和条約によって始まり現在にも禍根を残す日本・米国と東アジアの状況について分析する。第三章は、二人の対談形式となっている。 1951年の冷戦下に行われたサンフランシスコ講和条約のゆがみが、今もまだ影を落としているという考察は、驚きだ。ダウアーは、そのゆがみとして次の8つの問題を挙げる。これらが、著者らに共通する問題意識だ。 1) 沖縄と「二つの日本」、2) 未解決の領土問題、3) 米軍基地問題、4) 再軍備、5) 歴史問題、6) 核の傘、7) 中国と日本の脱亜、8) 従属的独立。 実際に日本が現状抱えている領土問題をサンフランシスコ講和条約まで戻って考えることはあまりなかったように思う。講和条約が、韓国、中国、ロシア(ソビエト)を除いて締結されたことが、東アジアでの領土問題の元となったと分析する。 もともと日本を軍事戦略上は米国の属国とするためのものであったという認識がある。著者らは、冷戦下に米国の属国であることを前提とした外交政策を改めて、東アジアとの連帯を進めるべきだという主張だ。 確かに領土をめぐる韓国や中国とのいさかいは、その正当性の議論とは別に、日本に責がまったくないとも言い切れないだろう。そもそもが51年の時点であえて曖昧にされてきたままだった。その後に世界情勢が変わってしまったのだ。 ただ、やはり対談ものは詰めが甘くなるという印象は、この本でも同じではあった。
0投稿日: 2015.01.01
powered by ブクログアメリカは日本中で原子エネルギーの平和的利用を増進することで、核軍拡競争からの世の注意を逸らす運動を集中的に展開した。 中国が今後何十年にもわたって直面することになると法もない国内課題を考えるならば、軍事改革の目標はアメリカによる中国沖合水域への戦力投入を弱体化すること、ないし抑止することを可能にし、軍事的包囲の悪夢を追い払うだけの強い軍事力の開発を進めていくことにあるこれはA2AD能力の追及と言われているもので、特に戦略的関心の高い区域は中国人が第一列島線としているもの。 アメリカの軍事戦略家の多くは、中国の台頭に応じるためには新たにハイテク化されたパックスアメリカーナを作り出すのが望ましく、またそれが可能であると館gなえている。それがエアシーバトル論争の本質。
0投稿日: 2014.09.03
powered by ブクログ著者らの中国への認識の甘さについては違和感を覚えるところもあるが、日本はアメリカの属国という点や沖縄軽視の現状について再認識させられた。
0投稿日: 2014.08.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1952年のサンフランシスコ講和条約から始まった、アメリカの利益を優先させる従属的独立による「パックス・アメリカーナ」から、協商主義・勢力均衡を重視したアジア共同体による「パックス・アジア」への転換を提言している。いまの日本の立ち位置が戦後どのように形成されてきたかを理解するのに役に立った。 領土や歴史、米軍基地や再軍備などの問題について、感情的なナショナリズムを脇において、色々な意見が存在することを認めたうえで冷静な議論ができる国であってほしいと思う。
0投稿日: 2014.07.12
powered by ブクログ沖縄、馬毛島、与那国島等のマコーマック教授曰く「辺境」に関する情報は初めて知る事もありとても参考になった。 自分が日本を語るとき、それは本当に日本の端から端までを思い浮かべて話せていなかったことにハタと気づいた瞬間だった。 第一章に関しては、どうも訳者と相性があわず、大変読みにくい文章に感じた。果たしてダワー教授本人の特徴的な文体なのか、原文をあたるしかないのでわからないですが。
0投稿日: 2014.07.01
powered by ブクログサンフランシスコ講和の罪を理解する手助けになります。日米同盟に潜む残酷さが伝わってきます。沖縄の人々の苦しみを日本人はもっと理解する必要があります。いつまでアメリカの属国であり続けるのか、中国や韓国との友好関係を築く道はないのかと考えさせられます。日本、中国、韓国の人々はそれぞれが他国の政府や党の考えや行動に嫌悪するのであって、一般の人たちを嫌うのではないと信じたいものです。楽観的すぎるかもしれませんが、ここから出発しないと永遠に冷え切った関係は氷解しないでしょう。
0投稿日: 2014.03.28
powered by ブクログ再軍備に対する制限を取り除くために改憲を支持する人々は、改憲すれば日本は国連が後押しする平和維持活動に参加する「当たり前の国」になることができ、自国を防衛する自立的な能力を高めることができる、と論じる。だが実際のところ、日本は再軍備すればするほど、アメリカの戦闘活動に実質的な貢献をしなければなくなるという、逆らい難い圧力の下に置かれることになるのだ。
1投稿日: 2014.03.03
powered by ブクログパックスアメリカーナからパックスアジアへ その遷移を担うのは中国・日本・アメリカ だが、日本はアメリカの属国であり独立していない 独立していないがうえの間違った歴史認識や 辺境・沖縄への差別がある。との論調 パックスアジアを目指すためには、間違った歴史認識 をただし、米国からの属国を解消し、沖縄をその本当の 意味での要石にする。 鳩山ってみんなが馬鹿にするけど、本来目指していた 所は間違っていないのだろう。実行力がなかったのか。。 孫崎享氏の戦後史の正体にも書かれてあった内容と 同じような内容もあり。
1投稿日: 2014.02.24
powered by ブクログアングロサクソンの差別的な見方が散在するが 中国・韓国・北朝鮮から見た立場や沖縄を中心としてみたときの政府の従属性は事実として納得。
1投稿日: 2014.02.01
