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機動戦士Vガンダム5 エンジェル・ハィロゥ
機動戦士Vガンダム5 エンジェル・ハィロゥ
富野由悠季、美樹本晴彦/KADOKAWA
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    機動戦士ガンダムから続いたシリーズの延長上に、ギロチン、マリア、ザンスカールのベスパ……奇っ怪とも面妖ともつかぬ幻影楼閣を打ち立てておいて、それをぶっ壊す。三巻以降めまぐるしく移る事態展開の速さは読者も振り落としかねない気はするものの、年数をおいて再読を重ねてみればこれが楽しい。音のみ聞こえて影も形もなかった巨大兵器エンジェル・ハィロゥは最終巻に忽然と姿を現わす。 エンジェル・ハィロゥの発想にあるペシミズムは人類への絶望とか侮蔑より、これはもう率直にブラックユーモアの創造物だと思います。フォンセ・カガチのというか、富野由悠季のユーモア感覚はこの『小説V』中にも横溢し、最終決戦の最終局面、艦隊特攻が三次元の塹壕戦に変わり、狂騒する戦闘空域が突如、爆走サーキットに変わるあたりは「どうしてだっ!」と、どうしても嫌な笑いが浮かんでくる。凄惨になりすぎたストーリーは少年少女のジュブナイルとしては難解になったでしょうが、シュラク隊ノルマにせよ、クロノクルとカテジナにせよ他にどうなりようもなかった(だろう)切実さは、客観的にはユーモラスで、これら愛らしくもドライな悲喜劇はアニメ以上にサウンドトラックのない小説版の筆致で読ませます。

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    投稿日: 2025.04.02
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    Vガンダム最終巻。「あなたを殺すことなんてしたくなかった!抱かれたかったのに!」という言葉を、ウッソくんが吐いているあたりが小説的。クロノクルとの関係でエロいカテジナさんが見られるのも良き。出番が少なく、ウッソくんに相対するといきなり怖い女になっているのがなんともだが……。エピローグは小説版ならではの詳細さが欲しかったところ。全体の感想として、色々とブッとんでいるのはアニメ同様、自分はそこが好きなので楽しめた。

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    投稿日: 2021.09.03
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    一通り読み終えた結果、やっぱりTV版の方がインパクトに勝るかな。という感想です。向こうは映像があるのでそれは当然なのかもしれませんが、富野作品にはもっと振り回されたい。というひねくれた性根を持つ私だからそう思ったのかもしれません。それこそ、アニメの前期オープニングテーマの一節『終わりのないディフェンスでもいいよ』くらいの気構でいるので、小説版は少し(富野由悠季としては)小ぶりかな? という印象です。

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    投稿日: 2012.11.23