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不思議な少年
不思議な少年
マーク・トウェイン、中野好夫/岩波書店
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総合評価

59件)
3.9
13
28
14
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    トウェインの晩年のペシミズムの代表作。 サタンと名乗る美少年(彼は天使だという)が村に現れ、人間の文明の軌跡やその愚かさを嘲笑い明らかにする。 善悪とはという問いを起点に、 幸せとは、運命とは、人間とは何なのかという問いに繋がっていく。 サタンが魅せる人間の愚かさのいくつかの描写や緊迫感が見事で、物語に引き込まれた。 いろんな問いがある中で一番刺さったのは、サタンが良心を語るシーン。 人間は良心なんてもので善を選択しているつもりになっているが、カインとアベルから始まり人間の歴史は戦争と殺戮の歴史じゃないか。 ほとんど間違った選択をしている中で正義を振り翳して生きていて、それで得をしているのは一握りの奴らだけ。 良心がなければ善も悪もない。良心なんてクソ食らえだ。 ハックほど切実ではないものの、俯瞰的に捉えられた良心の概念が顕になって、トウェインが人生を通して向き合ってきた題目なのが窺えて面白い。 最終章にあった人間とは思惟、夢なんだというところが完全に意図を汲み取れず、、人間とは何かの方も読んでみたい。

    7
    投稿日: 2025.09.07
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    マーク・トゥエインはこれが初めての読了です。 子ども向けの読みものだと思っていたのでショッキングな描写が多くて驚きました。 人間の思う善悪や価値観って何なんでしょうね。 内容から逸れますが、この『サタン』の行動原理や発言を読んでちょっとしたデジャヴを感じました。 彼は『悪魔の花嫁』のどんぐり天使のモデルじゃないですか???? 本書を読了したことで『悪魔の花嫁』を再読したくなりましたよ笑

    0
    投稿日: 2025.02.07
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    メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1796742197930491930?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

    0
    投稿日: 2024.06.01
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    視点や考え方の違いを理解せず求める怖さ。 追加 選挙結果でこの物語を思い出した。同床異夢、その通りと思いきや違う側面がメインだったなど。

    0
    投稿日: 2024.04.01
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    『トムソーヤの冒険』と同じ作者の作品とは思えないような暗い作風でした。作者の意外な一面を見れたような気がしました。

    1
    投稿日: 2022.10.03
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    マーク・トウェインってトム・ソーヤーだけの作家ではなかったのね。トム・ソーヤーシリーズは読み通せたことがないけれど、この小説は結構いい。全ては夢だと悟るために一生を費やしたのかという気もするけど。 サタンの人間に対する無関心さが、まさに天使という感じで気に入ってる。

    1
    投稿日: 2021.12.26
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    サタンの目から見た人間のやることと言ったら、確かにそう、その通り。でもサタンが変えてくれる運命も厳しい。少年たちが見る現実としては大変厳しい物語だった。大人の自分が読んで思うのは、自分以外の人が幸せか不幸かは、その人の一時、ただそれを見ただけでは判断ができないということ。幸せか不幸かは本人しかわからない。ただ、マーク・トウェインが3度も書きながら未完に終わってしまったこの作品との格闘には、「生きる」ということを教えてもらった気がする。しかし、Guardianのコメディー作品は笑えないのが多いなぁ。

    1
    投稿日: 2020.05.11
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    マーク・トウェインとは思えないほど、重苦しいはなし。 でも、これからの生き方を変えようと思うほど、考えさせられるものだった。

    4
    投稿日: 2019.12.10
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    トムソーヤーの冒険書いた人とは思えないほどの暗さ。 バタフライエフェクト的なくだりもありつつ、ひたすらに悲観に満ちた死生観がストーリーを取り巻いている感じ。 思春期に読んだら人間不信になりそう。 ただ、文章は重くなく読んでてストレスは一切なく流れるように読めた。

    1
    投稿日: 2019.11.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不思議な少年サタンくんに例によって「知った風な口を!」と思いながら読んだのだが、これはキリスト教圏ならではの発言なのかもしれないと感じた。 ゾウがアリを気にするだろうか?みたいなセリフは、米粒の一粒一粒にも神が宿るという日本的考え方では共感しづらい。『気にすることもありえる』と考えてしまう。 また何でも見透かし何でもすぐ分かる少年が、少なくとも主人公の悩みが分からないことが理解できない。悪意という概念はないとのことだが、むしろどうなるか分かっててやってるので結果論でいえばそれは悪意と言えませんかね。 「何でもカテゴライズしようとする。人間の悪い癖だね」とでも言いそうだが、まさにその言い方が人間ぽいんだよなあ(まあ作者がただの人間なのでそうなるんですが)

    0
    投稿日: 2018.03.26
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    知り合いに勧められて 当初聞いていたより、相当おもしろいお話で ある意味荘子的なところもあり、最後は唯識的でもあり、美少年も出てくるし、すごく深いわけではないけど、楽しみながら一気に読めた

    0
    投稿日: 2017.10.24
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    人間と獣は違う。いろいろな点で違う、ゆえに人間は獣よりも優れている、というのはよくある一般的な話。 この本では、人間と獣は違う、人間には良心がある、だから獣よりも劣っている、という。 人間は良心のためならなんだってする。戦争、殺人、強盗、拷問、残忍なことなんでも。ありもしない道徳をもちだして。 獣は残忍なことをしない。本能で、無心でやった結果、仲間に危害を加えていることはある。でも誰かを傷つけて喜ぶなんてことは絶対にしない。 手塚治虫の漫画ブッダの中のナラダッタという人間を救うために、動物の命を犠牲にしてしまいその罰を受け、生きながら獣として生きた人物を思いだした。獣として、人間としての良心を持つことなく、自然の流れの中に身を任せ、すべてをあるがままに生き、心美しく、天命を果たしたというエピソード。 人間である以上、この物語の中でいう良心はつきまとう。 “人間とは何か”で語られたように、良心をより高みのある理想に近づけるよう努める。 これが僕らが正しく生きるみちなんだろうか? また世界の流れが大きく変わりそうな今だからこそ心に留めておきたいと思った話。人間なんて羊と同じだという話。 人間はいつも少数者に支配される。声の大きな一握りの人間に。正しいこともあれば間違っていることもある。でもそんなことはどうでもよくて、とにかく大衆はそれについていく。例えば戦争。だれかが戦争をやると言いだす。最初は懸命になって考えて反対を唱える。でも長くは続かない。やがて聴くものはいなくなり、人気も落ち、奇妙なことに滬んどはそういったものを迫害し始める。そうするともう全員が戦争だという。あとは嘘をでっち上げ、戦争は正義になる。 今だからこそ、心に留めておきたい。

    1
    投稿日: 2017.02.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    The Mysterious Stranger, A Romance (1916) サタンがみせる人間の愚かさや醜さは凄まじい。語り手のテオドールはサタンに対して怖れと尊敬を抱いているようだ。人の死に対して私たちは、悲しみを抱くがサタンはそうでない。例えば、若くして死ぬことによってその後に待っていた苦しみを免れたのだという。私は、機械的運命論に基づいたこの思想には賛成できない。仮に、生まれた瞬間から自身の運命が既に決まっていたとしても、生きている瞬間のうちに感じる様々な感情とそれに基づく自身の行動を大事にしたい。一度は、サタンを説得しようとした主人公テオドールのように。

    0
    投稿日: 2014.10.25
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    再読。一番最初は小学6年だったのを衝撃とともに覚えている。トム・ソーヤーの人がッ?みたいな。その頃ラブクラフトにハマりまくっていた私にはツボすぎて、何度読んだかしれないが、ここ数年手に取っていなかったので、ダラダラしながら読む。嗚呼。この1冊でマーク・トゥエインが大好きになった。

    0
    投稿日: 2014.06.08
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     未完の話をまとめあげたものでなければ、★5つでした。  途中つじつま合わないところがちょっとあったりしたので。  でも最後の言葉は考えさせられた。  要約ですが、  「人間は、幻想をたゆたう一片の思惟に過ぎない。」  美しく、軽やかでありながら、  ここまで重みのある言葉があるだろうか。

    0
    投稿日: 2013.11.11
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    晩年のトゥエインがこれを書いたのだと思うと虚しくて憂鬱になる。サタンの視点から見る人間の愚かさ、そんな着想からここまで広げられたのはトゥエインならではだ。亀井氏は「ペシミズムに陥りながらも、それを乗り越えようと苦闘した」と評するけれども、むしろこの本こそ彼のペシミズムの骨頂だったという気がしてならない。名作ではあるが、気分の良い思いはしない。

    0
    投稿日: 2013.09.15
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    「人間とは何か」に続いて、マークトウェインを読むのは二冊目。 これも彼が絶望的・悲観的視点で書いた著書。その中には人間の愚かさや無知さなどが露呈されている。 この中に出てくるサタンという不思議な少年は子供たちにその人間の愚かさを説明していくが、しかし、唯一人間が持つ能力を肯定的に捉える。それは「笑い」だという。 つまり、人間はどうしようもなく絶望的な状況になるが、その境遇を笑い飛ばす事ができる強さを持っているという。この部分には深く共感する。というのは、自分もちょうど同様のことを考えていたからだ。 失敗したりしても、それをネタにして、笑い飛ばせることってすごく大事な事だと思う。失敗し、そこから必要最低限学び取って、その失敗を繰り返さないように努めればあとは笑い飛ばせばいいと思う。そしたらもっと楽観的に生きられるだろうと。 ちなみに、最後のオチはこの人間世界そのものが夢であるというものであり、なかなか面白いがちょっとあっけない感じがした。

    0
    投稿日: 2013.07.01
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    「人生そのものが幻じゃないか」 「あるものは君だけなんだ」 人生や世界が自分自身がつくりだした幻にすぎないとして、それならどうして自分の人生の中身に喜びだけでなく悲しみなどの負の感情が多いのか。そのようなことは決して望んでいないはずだ。もしかしたら、悲しみは決して否定的な要素ではなく、あくまでも喜びを相対化させるために存するだけの要素なのかもしれない。そうすれば自分の作り出した自分の世界の悲しみにも何か積極的な意味を見出せるのかもしれない。というようにあっさりと最終的に自己を肯定してしまって完結していいとは思えず、肯定も否定も全てひっくるめて幻の人生であり、独我論なんだろう。そもそも独我論というカテゴライズされる話ではないという感想もよぎるが、やはりこの小説の最後の主題はキリスト教的な倫理観と鋭く対立する個々の主体を考えさせる独我論だと思った。

    1
    投稿日: 2013.04.20
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    イデア論の極みか。 これまで読んだマークトゥウェインとはまるで別人の様なペシミズム。 神の否定、というかキリスト教カトリック批判。 後半終盤にかけていきなり、流れの展開が急過ぎて違和感を覚えたのだが、後書きを読んだら納得。原本は未完な上に、原著者他界により他人の手によって再編されていたんですね。 人間とは。 この壮大なるこのテーマ。 こりゃ、著者『人間とは何か』を読まねばなるまいな。

    0
    投稿日: 2013.01.15
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    人間とは何か?の小説版みたいな感じ。 やっぱりこういうペシミスティックなのに惹かれてしまいます。

    0
    投稿日: 2013.01.06
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    岩波文庫には古典になって初めて採録されるという印象があり、岩波文庫を無条件に信頼してしまう自分がいる 何かおもしろそうな小説はないかと書店に行ったとき、タイトルとあらすじにひかれて購入した ほんとうに、不思議な少年 全ては幻想で、一瞬何が何だかわからなくなりそうになった後に、振り切れた感覚があった 久し振りのあたり、また読み返してみたいと思う

    0
    投稿日: 2012.10.12
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    とことん否定をされて、いろんなことがどうでもよくなった。ので、がんばれるきがしてきた。 章ごとのつながりがわからない部分もある。

    0
    投稿日: 2012.09.30
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    いわゆる良心や、宗教的価値観(著者はカソリック教会の価値観に対して述べている)、正義や善といったものが、いかに残酷にひとの命を奪ってきたか、不幸の種となってきかたを描きだしている。 人間社会にとって、良心は不要であり、むしろ害となるのだという論理は、一面では正しいが、他方では現に人間社会にはルールや規範が必要であり、それなくして集団生活は円滑に営み得ないという現実が軽視されているようにも思える。 著者の人間に対する絶望は、痛いほど伝わってくる。 救いはないが、忘れてはならない大切な事実を、著者は教えてくれている。正義では世界は救えない。

    0
    投稿日: 2012.08.12
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    【あらすじ】  ニコラウス、セピ、テオドールの3人の少年は、16世紀のオーストリアの小さな村に暮らしていた。そこにある日不思議な少年が現れた。一見感じの良い美少年の正体はなんと天使だった。その上彼の名前はサタン。3人の少年たちは、サタンの巧みな語り口、魅力的な魔法に誘われ不思議な世界へと惹きこまれていく……人間とは、良心とは何か。善悪、幸福は存在するのか。運命とはどのように決まるのか。人はなぜ戦争をするのか。ニコラウスは天使サタンと過ごすうちに、このような疑問にぶつかる。はたしてその答えは―― 【解説】  作者は、『トム・ソーヤの冒険』、『ハックルベリー・フィンの冒険』などの著作で知られるマーク・トウェイン。アメリカの楽天主義を代表する作家だといわれているが、晩年に書かれたこの作品では彼の異なった一面、人間不信とペシミズムが色濃く出ている。ひどく悲観的な物語はしかし奇妙に人を惹きつけて離さない。中野好夫訳。亀井俊介解説。 【感想】  私は、同じくマーク・トウェイン晩年の代表作『人間とは何か』を読み、そのあとがきに本書のことが紹介されており興味をもったのでこの本を手にとった。どちらの本も訴えるメッセージは似たようなものである。『人間とは何か』が青年と老人の問答が終始続くのに対して、本書は構成されたストーリーになっている。

    3
    投稿日: 2012.06.08
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    中野好夫訳ということで手に取ったわけだがww アメリカのドラマでは、ミカエル、ガブリエルといった聖書に出てくるような大物の天使たちがよく登場するが、彼らがなぜかだいたい残酷で 人間を理解しようともせず、バカにして、嘲笑っているのはなぜだろうと 正直不思議だったのだが この作品を読んで、アメリカ人の「残酷な天使観」がマーク・トゥエインの時代からあったのかと、ちょっと新しいことを知った気がした。 しかし、この作品において天使の名前が「サタン」というのはいくらなんでもww 物語の終りはどうなるのだろうと気になっていたが 結局こうした虚無でしかないのかと、なんだかこけた。 トゥエインの抱える現実への厳しさと皮肉が、どれほど彼を打ちのめし信仰心を去らせてしまったのかと、そこに興味を感じる。 それともうひとつ、ここにキリストの言葉こそ登場するものの 仔羊とその父に関する具体的な言及は行われていない。 やはりそこまですることはできなかったのかと思われるが、どうなのだろう。

    0
    投稿日: 2012.05.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    天使(サタン)という超越した存在からの視点で「人間」について言及されていく。人間の「良心」があるために残酷なことが平然とおこなわれる。正義を追求するためには悪とみなされた側の視点はなくなってしまう。 畜生の生き方。人間は畜生より低俗な生きものという意見にはまったく反論できない。

    0
    投稿日: 2012.03.12
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    中学時代に読んで世界観が変わるほどに影響を受けた作品。 良心とは何か。幸せとは何か。世界とは何か。 そもそも自分自身は存在しているのか。 考えることを教えてくれた作品。今でも時々読み返しています。

    0
    投稿日: 2012.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間とはどういう生き物なのでしょうか・・・。 そんな答えのない問題をいくら探しても意味がありません。 しかし、考えるべきなんではないでしょうか。 なぜなら私たちは人間なんだから・・・。 考えることをやめてしまえば、それはきっと狂人になったも同じです。 それでも人間、何が幸せで何が不幸せなのか・・・。そして優しさって・・・。 どうあるべき事が人間にとって幸せなのか・・・。相手にも・・・。 考えてみませんか? 私がこの本に出会ったのは、学校の図書館で偶然目に入ったことからでした。 話は、主人公がその「不思議な少年」に出会うことからはじまります。 その「不思議な少年」は、自分は天使だと言います。 ありとあらゆる能力が使え、あらゆるモノを自在に操り、生み出すことができます。 そこで事件が起こります。 この本で私は人間とはという永遠の問いに目覚めました。 哲学家気取りではなく、それが人間であることだと思ったからです。 そして、ストーリーが進むにつれてどんどん話しにのめりこみました。 ストーリーは読んでいただいて感じてもらいたいです。 なぜなら、小説の中に答えがあっても、現実には答えがないから、 各々考えてもらいたいのです。 「人間とは?」という本だと聞くと、きっと難しい哲学書なんでしょと思う人もいるかもしれません。 しかしこの本は小説ですので、ストーリーもちゃんとしていて、読みやすいと思います。

    0
    投稿日: 2011.10.06
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    それぞれの価値観というか常識が違うってこわい。こんなにも必死なのに伝わらない。 作者は人間に絶望していたのかしら?人間なんて生まれなくても良かった 「『いかにも君たち人間という卑しい連中のやりそうなことなんだな。嘘ばかりついて、ありもしない道徳なんてものをふりかざしたがる。そして、実際はほんとうに道徳をわきまえている、人間以上の動物に対して、道徳知らずなどとけなしつけているんだな。第一、獣はけっして残忍なことなどしやしない。残忍なことをやるのは、良心なんてものを持っている人間だけなんだ。そりゃ獣も他を傷つけることはあるよ。だが、それは無心でやっているんであって、したがって、けっしてそれは悪じゃない。第一、獣にとっちゃ、はじめから悪なんてものはないんだからね。獣には、他を傷つけてよろこぶなんてことは、けっしてない。それをやるのは人間だけなんだ。良心なんて、糞っくらえの代物にあふられやがってね!」

    0
    投稿日: 2011.09.23
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    主人公たちは天使の話を聞いた翌日、サタンという名前の天使に会う。彼は不思議な力を使い、たちまち出会った者たちを魅了してしまう。彼は善悪と言うものを知らず、人間がいかに愚かなものかを語る。

    0
    投稿日: 2011.07.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    子供たちと突然現れた不思議な少年(サタン)との出会いを通して、運命や人間について考えさせられる物語。 サタンの力により様々な不思議なことが起き、運命を変えられる人々も出てくる。 現実とはなにか、運命とは、幸福とは、生死とはなにか等考えさせられおもしろい。 ・・・ただし、サタンの考えとして「苦しい現実の生より、天国の死のほうが幸福」というようなことをしばしばいうので、気持ちの面で元気のない時に読むと引きずられる可能性も出ると思うので注意。

    0
    投稿日: 2011.06.09
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    人間に対する徹底したペシミスティックな視点 「君たち人間の進歩ってやつは、どうもあまり感心しないね。もう一度新たに出直すことだな。」p182 生まれ落ちたが最後なんです。

    1
    投稿日: 2011.05.26
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    『不思議な少年』には贋作とそうでないのがあって、こちらは贋作のほうだと私が数年前に書いたメモ書きに記してあるのだが、どうもよくわからん。 ちなみに「ニセモノのほうだった割には面白かった」ともメモには書いてある。

    0
    投稿日: 2011.05.22
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    こうやって、絶望しか残してくれない作品が好きだ。何くそ!って皆で生きることについて考えるから。千絵はサタンの言っていること全て知っていたし、頷ける。未来が見えないからというより、未来に対する想像力が欠けているために幸運と不運の区別がつかなくなっている時がよくある。 こうやって俯瞰して達観しても、痛みは消えないんだよ。見方を変えなくてはきっと永劫人や社会に絶望し嘲笑するしかないだろう。もし幻に過ぎないのなら、いいじゃない!果しない想像力をパンプス箱の中に閉まって鍵をかけて、千絵は素晴らしい幻の中で生きていきたいと思うよ。 人間は少数の者に支配されていて、多数の者に支配されることは決してないっていうくだりには鳥肌が立った!千絵にとっては、完全に思索を深め心を強くする本。 皆にはどうかな、現代人にとてもウケる本だと思うよ。

    0
    投稿日: 2011.05.05
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    2011.3/19読了。 最後にサタンが語る正気の人間で幸福なんてありえない。狂人だけが幸福になれる。 そしていつだって正気の人間は一人としていない。という言葉はマークトウェインの抱く人間の姿であり人生なのだろう。

    0
    投稿日: 2011.03.19
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    ある村の少年たちの目の前に不思議な少年が現れ、いかに人間が愚かな生き物なのかを示す。それだけの話だと思っていたら、最後にどんでん返しが待っている。長くない話だから読みやすい。

    0
    投稿日: 2010.11.18
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    良心って、良心ってなんなんでしょうね? 持ってた方がいいの?悪いの? 子供にかえって、聞いてみたい。 山下和美さんの漫画の方を先に読んじゃったんだなぁ。 マークさんには悪いが、アタシはあちらの方が好き

    0
    投稿日: 2010.10.14
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    図書館で借りた。 ある村で3人組の少年たちがサタンと名乗る美少年と出会って魅了されながらも反発することもある物語。 サタンは人間に対して非常に冷淡な態度を取る。人間が虫を振り払ったり、潰したりして殺しても何とも思わないような態度を人間に対して取る。 山下和美の同名のマンガからの興味で読んでみた。内容は近いながらも違う。こちらは人間に対して興味がない。マンガは人間に対する興味がある。 ファウストに似ているとも思ったが、こちらの結末には救いがない。

    0
    投稿日: 2010.06.20
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    大人になって「ガリバー旅行記」を読んで、子供の時に受けた印象がガラリと変わったように、マーク・トウェインのこの本もまた、作家の印象を反転させる。 アメリカという国の陽気で楽観的なイメージを体現していたかに見えたマーク・トウェインが、このように暴力性さえ感じさせる悲観主義だったことは、逆に彼の国の奥深さを表しているといえる。 これで逆にこの作家にハマってしまい、「人間とは何か」を読んだのだがあわせて読むと、何故こうも人間不信に陥るのか、というのがよくわかっておもしろい。 と思っていたところ、なんとこの物語は作者が本来意図していた形とは違って…「44号」が出版されて当時かなり驚いた。

    0
    投稿日: 2010.05.19
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    トム・ソーヤなどの少年向け冒険譚で知られるマーク・トウェインが晩年に書いた、これでもかと反動的でペシミスティックな作品。 前に「人間とは何か」を読んでそのあまりの暗さに思わず快哉を叫んでしまったのだが、この「不思議な少年」はその思想を小説に表しているので、物語か対話かで好きな方を読んだらいいと思う。 まあ片方を読んで面白いと思ったならば、もう一方も読みたくなるに違いないのだけど。 思想としてはまあベタっちゃベタだよね。 ちょっと使い古されているというか、限界きているというか。 なので色々な小説を読んでる人で新しさを求めている人には向かないかも。 しかし人間ここまで作風が変わってしまうだなんて、本当に嫌なことがあったんだろうね。 解説でも少し触れてはいるけど。 結構オプティミストってその反動でペシミストになるような気がするなー。 というか自分がモロにそのパターンだったりするのだが(笑)。 でも自分自身そんなに嫌でもないという。 まあ実際しんどいよね。 子供の頃にある程度人間の汚さを教えておいた方がいいんじゃないかとは思う。 人間や人生を全肯定するのもそれはそれで狂っているよね。 ゆるい厭世感は常に携帯しておく余裕は欲しいところだ。

    0
    投稿日: 2010.05.01
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    ぼくが君に見せてあげたもの、あれはみんな本当なんだ。神もなければ、宇宙もない。人類もなければ、この地上の生活もない。天国もない。地獄もない。みんな夢—それも奇怪きわまる馬鹿げた夢ばかりなんだ。存在するのはただ君ひとりだけ。しかも、その君というのが、ただ一片の思惟、そして、これまた根なし草のようなはかない思惟、空しい永遠の中をただひとり永劫にさまよい歩く流浪の思惟にすぎないんだよ。

    0
    投稿日: 2010.01.24
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    他の作品にたとえるのはナンセンスだけど、エヴァの渚カヲルを思い起こした。 マークトウェインの繊細さを知った。 ハックルベリーフィンの冒険が好きでたまたまみつけたのだけど、印象強い。

    0
    投稿日: 2009.12.08
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    16世紀のオーストリアの小村に、ある日忽然と美少年が現われた。名をサタンといった。村の3人の少年は、彼の巧みな語り口にのせられて不思議な世界へ入りこむ…。アメリカの楽天主義を代表する作家だといわれる作者が、人間不信とペシミズムに陥りながらも、それをのりこえようと苦闘した晩年の傑作。 なるほど! 作者の気持ちがよく表れた作品かもしれません!?

    0
    投稿日: 2009.05.29
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    中野好夫さんが訳した本を見つけるとついつい買ってしまう。 訳も好きだが、今まで読んだ中野好夫訳本には外れがなくどれも面白い。 良心とは善のことだろう。 それが正義になったとき恐ろしい力、残虐性を持つ。 人間の描写に納得。

    0
    投稿日: 2008.10.17
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    中学生のときに見つけて読んだのですが、 ペシミズムという概念が当時まったく周囲になかった 私には衝撃が強すぎた作品です。 今では、ラストの突き放した感が後味が悪くなくて 気に入っている作品。

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    投稿日: 2008.08.25
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    キリスト教的にやばいところを取り除いて出版された と 後書きに書いてあったけど これで 取り除いているんなら 相当きてたんだと思う・・

    0
    投稿日: 2008.06.05
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    内容(「BOOK」データベースより) 16世紀のオーストリアの小村に、ある日忽然と美少年が現われた。名をサタンといった。村の3人の少年は、彼の巧みな語り口にのせられて不思議な世界へ入りこむ…。アメリカの楽天主義を代表する作家だといわれる作者が、人間不信とペシミズムに陥りながらも、それをのりこえようと苦闘した晩年の傑作。

    0
    投稿日: 2008.05.23
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    【2008/04/18】  トム・ソーヤの冒険で知られるマーク・トウェインの作品中で目立つ暗い作品。ハッとさせられる一言が多い。モーニングの漫画の原作だろうか?  作者は、人間のくだらなさを悪意なく、ただそういうものだとありありと見せつける。全知全能な者の視点で見れば、たしかに人間はくだらない存在なのだろう。感情に左右され、エゴに満ち、欲を追求し、運命に翻弄される。常に少数の支配者が他の大多数の上に君臨しているという現状もずっと変わらない。  だがその後で、一つの解決作を提示する。「笑い」である。我々はほんとにくだらないなぁと笑い飛ばすことだけが、すべての人間のつまらなさを克服できる、人間の持っている唯一の特技だという。 ・「なに、そんなことはない。あれこそが人間のやり口なんだよ。獣みたいだなんて、とんでもない言葉のはきちがいだな。あんなことは、獣はしやしない。」 ・「残忍なことをやるのは、良心なんてものを持っている人間だけなんだ。 〜 この良心なんてものがあるおかげで、下劣も下劣、あらゆる生物の最下等にまで堕落しきってるってわけさ。」 ・「この人間ってやつは、いわば苦痛の機械と、幸福の機械を一つに組み合わせたようなものなんだ。そして、この二つの機能は、いわばギブ・アンド・テイクの関係というか、その上にたって、実に正確に、緻密に、ある調和をもってはたらくんだね。」 ・「煉瓦をずっと数インチおきに並べる。そして、誰かが端の一つを倒すと、ついでに隣の煉瓦も倒れる。そんなふうにして、次々と倒れて行って、最後には全部が倒れてしまうというやつだよ。これが人生ってものなんだな。 〜 つまりまず最初の行為が、次の行為を決定し、さらにそのあと、すべての行為を決定してしまうわけだな。 〜 ただの一つだって輪が抜けるなんてことはけっしてないー一度だってあったためしはないんだよ。」 ・「もちろん人類最大の野心というのは人間を殺すことであり、現に人間の歴史はまず殺人をもってはじまってるわけだしー 〜 その意味で誇るに足る勝利を記録したのは、キリスト教文明ただ一つってことさね。もう二、三世紀もすれば、もっとも有能な殺し屋というのはキリスト教徒だけってことになるんじゃないかな。」 ・「ぼくは人間ってものをよく知ってる。羊と同じなんだ。いつも少数者に支配される。 〜 感情も信念も抑えて、とにかくいちばん声の大きなひと握りの人間について行く。」 ・「君主制も、貴族制も、宗教も、みんな君たち人間のもつ大きな性格上の欠陥、つまり、みんながその隣人を信頼せず、安全のためか、気休めのためか、それは知らんが、とにかく他人によく思われたいという欲望、それだけを根拠に成り立ってるんだよ。」 ・「正気で、しかも幸福だなんてことが、絶対にありえないってことくらい、君にもわからないのかねえ?つまり、正気の人間にとっちゃ、当然人生は現実なんだ。」 ・「権力、金銭、説得、哀願、迫害ーそういったものにも、巨大な嘘に対して起ち上り、 〜 たったひと吹きで、それらを粉微塵に吹きとばしてしまうことのできるのは、この笑いってやつだけだな。笑いによる攻撃に立ち向えるものはなんにもない。」 ・「人生そのものが単なる幻じゃないかね。夢だよ、ただの。 〜 神もなければ、宇宙もない、人類もなければ、この地上の生活もない。天国もない、地獄もない。みんな夢ーそれも奇怪きわまる馬鹿げた夢ばかりなんだ。存在するのはただ君ひとりだけ。しかも、その君というのが、ただ一片の思惟、そして、これまた根なし草のようなはかない思惟、空しい永遠の中をただひとり永劫にさまよい歩く流浪の思惟にすぎないんだよ。」

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    投稿日: 2008.04.22
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     魅力的な全知全能の神がかり的な不思議な少年、サタン、彼はすべてお見通しの運命論者。16,000歳という年齢。  晩年のマークトウェインはペシミスティックに陥って、このような小説を書かせた云々なる解説がよく書かれるが、そんなことよりも中野が解説にチョコッと書いているように、この原作にはいろいろな「版」があった。その後の研究で、当時の編集者が勝手に加筆修正した箇所が多々あり、「原作のオリジナリティーって、なんやねん!」なる論議が起こってくる事しきり、ぷっつりと終わってしまう本作よりもこっちのほうが後日談としては面白い。いずれにせよ、世紀を超えた冒険譚に我々21世紀少年を導いてくれることだけは保証できる、この面白さ!

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    投稿日: 2008.03.18
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    トム・ソーヤやハックルベリー・フィンよりも、こちらのマーク・トウェインが好きです。サタンの目を通して見る人間社会のバカバカしさ。

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    投稿日: 2007.10.14
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    16世紀のオーストリアの小村に、ある日忽然と美少年が現われた。名をサタンといった。村の3人の少年は、彼の巧みな語り口にのせられて不思議な世界へ入りこむ…。アメリカの楽天主義を代表する作家だといわれる作者が、人間不信とペシミズムに陥りながらも、それをのりこえようと苦闘した晩年の傑作。

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    投稿日: 2007.05.24
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     少年たちはある日不思議な少年、サタンと出会う。サタンは天使で、人間たちをまるで昆虫観察するかのように見に来たのだった。社会に満ちた偽善を濃厚に描いたマーク・トウェイン晩年の作品。

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    投稿日: 2007.01.17
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    『人間とは何か』の内容を分かり易く物語化した作品。 この本に登場するサタンは、『人間とは何か』の老人の役を担っています。 マーク・トウェインはサタンに人間の本質、世の中のしくみの本質、そして真実とは何かを語らせます。 コレを読み終わるとどぅしよぅもなぃ孤独感に支配されます;

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    投稿日: 2006.12.26
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    読んでいる自分もサタンに夢中になってしまう。何故ならば彼は上からものを見ていて確かに正しいのだから、それ故に悲しくもあり認めてほしくもあるのだ。最後は息が詰まる。

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    投稿日: 2006.12.05
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    人間の愚かな面を徹底的に描いた残酷寓話。救いがないけど、奇妙にテンポがよく一気に読んでしまう。変に心に残る一冊。

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    投稿日: 2006.08.15
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    何で読んだのか覚えてません、トム・ソーヤのあの御方のシニカル短編集。こっちが本領なのか…ちょっと病んでます。

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    投稿日: 2005.10.31
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    マーク・トゥウェイン本人が書いたとされる『不思議な少年第44号』よりこっちが好きだ。大人になる前に読んだらちょっとおかしくなるかもしれない。

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    投稿日: 2005.06.03
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    岩波文庫のものは原作者がニセモノとのこと。 でも、そんなこと関係なく大好きな本。 I'm here. I'm glad you are there. の別の形、と思ってる。 限りなく人間への愛情です。

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    投稿日: 2005.05.30
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    16世紀のオーストリアの小村に、ある日忽然と美少年が現われた。名をサタンといった。村の3人の少年は、彼の巧みな語り口にのせられて不思議な世界へ入りこむ…。アメリカの楽天主義を代表する作家だといわれる作者が、人間不信とペシミズムに陥りながらも、それをのりこえようと苦闘した晩年の傑作。

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    投稿日: 2005.05.16