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花しぐれ 御薬園同心 水上草介
花しぐれ 御薬園同心 水上草介
梶よう子/集英社
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総合評価

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    御薬園同心・水草様と千歳様の物語 ずっと続きが気になってはいたのですが ようやく完結編を読みました! 今回も連作短編集になっていて 園丁頭の娘さんの 結婚話に関わる問題を解決したり 急に不仲になった嫁姑の謎を突き止めたり 千歳様や蘭方医の河島先生らと共に 大小さまざまな出来事があります。 中でも『接骨木(にわとこ)』は 診療所に発生した疫病の話で やはりハラハラしました。 水草様には紀州に医学の勉強へ行くという 近い将来の目標があって それまでに身を固めさせようと ご母堂から見合い話ラッシュ(笑) 一方、蘭学を目の敵にする役人が 水草様と河島先生を陥れるべく 虎視眈々と狙っている。 このふたつの問題が、どう着地するのか。 見届けられてよかったです。

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    投稿日: 2025.07.14
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    鳥居耀三が登場したけど、単に蘭学憎しの分からず屋だけではなくて新鮮だった! 悪役や蘭学憎しの石頭でしか見かけないからなぁ>鳥居耀三

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    投稿日: 2024.10.27
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    『味くらべ』で読んだ「大根役者」が面白かったので、御薬園同心シリーズ3冊借りてきました。 今は小石川植物園(御薬園および養生所跡)となっている幕府御薬園。そこに同心として勤める水上草介が、御薬園界隈で起きる事件や揉め事を本草学の知識を活かして解決していく連作短編。 と書くと頼りがいのある頼もしい人間のように見えますが、園丁たちからはのんびりした性格から「水草さま」と面と向かって呼ばれる始末(そう言われてもまったく気にしないのが草介のいいところ) それでもそののんびりなところにホッとすると言われ、たまに物事の核心を突く発言もして、鈍いのだか何なんだか。 まあ、物事に動じない優しい性格なのは間違いない。剣術はできなくても心根が強い。そういうところが千歳さんの心を動かしたんでしょうね。 若衆髷の千歳さん、登場したときは『剣客商売』の三冬さまを思い出しました。 (三冬さま、大好きなのでちょっと嬉しかった) 各話の事件がどう解決するか読むのも面白かったですが、出てくる植物の蘊蓄も興味深かった。印象に残っているのは2作目『桃のひこばえ』の「相思の花」。 彼岸花は、花のあるときに葉はなく、葉のあるときに花はない。そのため「葉見ず、花見ず」と呼ばれているとかで、それを親子の情に重ねる草介の言葉にじーんとしました。彼岸花のイメージが変わったなぁー。 出てくる人たちもクセがあって面白い人たちばかりで、そんな人々と出会い、たくさんの出来事を通して草介が成長していく良いシリーズでした。

    3
    投稿日: 2023.03.19
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    202110/小石川御薬園の御薬園同心の水上草介シリーズ全3作まとめて。これはめちゃめちゃ良作!読めてよかった!御薬園という設定も、個性豊かで魅力的な登場人物達もいい。言動や外見等の描写も見事なので、どのキャラにも息吹を感じこの世界を楽しめる。 1)柿のへた 御薬園同心水上草介 2)桃のひこばえ 御薬園同心水上草介 3)花しぐれ 御薬園同心水上草介

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    投稿日: 2021.11.24