
兵馬の旗(10)
かわぐちかいじ、惠谷治/小学館
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総合評価
(3件)3.7
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powered by ブクログ大きく戊辰戦争について、徳川方からの目線で描かれている。主君に忠義を尽くす武士をどこまでも貫いていくのか、それとも新しい世の中を造りだしていくのか。時代が大きくかわるタイミングでは、これまでの考え方や習慣にとらわれない考え方ができる人が時代を作っていくんだろう。 登場人物は実在の人物ではないというが、概ね実在なんだろう。宇津木兵馬も村田新八郎のアーニャも創作とは思えない戊辰戦争へのはまり具合だ。どうしても官軍からみる明治維新、戊辰戦争であるが、孝明天皇とも親しかった松平容保達の目線は非常に新鮮で、物事の見方を改めるきっかけになったような気がする。
0投稿日: 2017.08.30
powered by ブクログ戊辰戦争終幕。 敗軍が歴史に何を残したのか、ということを兵馬通して書きたかったのかな、と思います。敗軍・賊軍のイメージとして、時代を逆行させる存在というのがありますが、そうではないよと。 勝者がいて敗者がいるから、歴史が動く。旧体制の清算という意味もあるし、先取りゆえの相容れなさもありますし。 何を信じて、何のために戦って、何を伝え継いでいくのか。 それが兵馬の場合は共和政樹立か。 エンタメ性は薄かったですけど、読むたびに違う発見しそうかなと思います。幕末関連の書籍を新たに読むごとに。
0投稿日: 2016.09.09
powered by ブクログ二股口の地形が現物と違い過ぎて、そこは失笑した。が、作品全体を通じては、徳川側の宇津木兵馬と薩摩側の村田新八郎という架空の人物を通じて戊辰戦争前後の時代を描いた点では『獅子の時代』かわぐちかいじ版という感じ。脇で出てくる大鳥圭介が土方歳三と結構いい関係で、史実ファンとしては結構嬉しくなる。
0投稿日: 2014.10.01
