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powered by ブクログミャンマーの辺境•ワ州に世界で初めて長期滞在した経験を持つ辺境ノンフィクション作家の高野秀行さん。その経験を買われたのか、今回は冒険小説作家の船戸与一さんの付き添いとして“合法的に”ミャンマーを訪問。二人は早大探検部の先輩後輩という関係だったのは驚き。 高野さんらしくユーモラスなエンタメ系ノンフィクションに仕上がっている。ミャンマーを江戸時代の日本に見立て、国軍と情報部を徳川幕府と柳生一族と対比して描いているところは、わかりやすくて面白い。アウンサンスーチーは千姫かよ(笑) こういった例えは後に『謎の独立国家ソマリランド』や『イラク水滸伝』でも用いられ、いまや高野さん流の表現手法として定着している。 また、奔放で豪快な先輩•船戸与一を若干ディスりながらイジっているのも笑える。取材メモなど一切とらずに、「タイトルさえ閃いたら小説書ける」と宣う船戸さんもやはり大作家なんだなぁと。ホームズが好きという高野さんの意外な趣向も知れてよかった。多様な民族と宗教、そして読書好きな人が多いという意外な一面もあるミャンマー。歴史や国民性など勉強になった。 本書と合わせて読みたい作品達↓ 『ビルマ•アヘン王国潜入記』高野秀行 『西南シルクロードは密林に消える』高野秀行 『河畔に標なく』船戸与一 『マヌサーリー』ミンテインカ
31投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ高野さんが先輩作家・船戸与一さんの取材旅行に同行した2週間のミャンマー旅。 20年くらい前のことですが、ミャンマーの社会が日本の武家社会みたいなことに気づいた高野さん。 旅の監視役となるミャンマー国軍の情報部がまるで柳生一族じゃないか!から始まります。 ミャンマー国軍を徳川家にたとえて、柳生一族、老中、大目付まで出てきて、おもしろく、ミャンマーの国家の対立の様子などがわかりました。 柳生一族とも打ち解けてしまう高野さんの人間力が大好き。 辺境と言われる場所の、普通は知ることのできない人々の素の姿や魅力を引き出す力もさすが高野さん。
8投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログ舩戸与一の付き添いという緩い立場の高野秀行がのびのびと笑いの才覚を発揮されており、面白くて仕方ない。 他のミャンマー2作もとても面白いが、これは病気になったりヒルに襲われたりしないので軽く読めて良い。 ミャンマーにおける秘密警察のような役割を担う柳生が、次第にアホな高野・船戸ペアに懐柔されていくのが笑える。トイレの前で待つ三十兵衛、本当に勘弁して。 外国の小難しい政争を日本史になぞらえて説明するという意味不明な技法を開発しており、これは後にソマリランドなどでも活かされることになる。 とにかく笑えて楽しい馬鹿な小説だ。
1投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログ名門?早稲田大学探検隊部の先輩作家、船戸与一に誘われた著者は、2004年、初めて合法的にミャンマーへ入国を果たす。現地取材名目の二人の旅にはミャンマーの「柳生一族」が同行し、彼らの動向を窺う。著者は、ミャンマーの現代史を素人にも分かりやすく日本の江戸時代に準えて説明する。これが滅法分かりやすい。ミャンマーにおける柳生一族とはすなわち、江戸時代に政権の中枢で暗躍した柳生宗矩以下いわゆる柳生一族に準えた当時政権を掌握していた権力的背景を軍情報部にもつキュン・ニン首相と、その諜報機関のことである。非合法入国を繰り返し、ミャンマーの暗部を取材した著作も出版している著者は、ビザの発給と入国や取材の困難さを予想したが肩透かしを食らう。入国はスムーズだし、柳生一族たちとも、酒を酌み交わしつつ打ち解けていったからだ・・・。 面白過ぎて一気読み。抱腹絶倒の紀行文でありながらミャンマーの現代史が手に取るように分かるコスパ感がすごい。正直、アウンサン・スーチー=民主化のリーダーVS軍部的な、ステレオタイプのイメージしかミャンマーに持っていなかったが、その視野がいかに矮小化されたものかを思い知った。そもそもミャンマー仏教、ヒンズー教、イスラム教をキリスト教をバックボーンにもつ多民族からなる(かなり危うい)連邦国家であことを本書で知り驚いた。例えばイタリア人だってそもそも国家をひとつのまとまりとして見ていない。ミラノに暮らす人とナポリに暮らす人々は、同じ国家だとは思っていない、ということをどこかで読んだけど、多民族国家である中国や東南アジア国々も当然その傾向があり、きっと日本的な国家観の方が世界的に稀有なのだろう。その辺りを説明するために現代ミャンマーを幕藩体制に準える著者のセンスが天才的。他にも鎖国状態、芥子の栽培が国家財政を支えているとか読書家が多いなど興味深いトピックがたくさんでてきます。さて本書のもう一つの魅力は福田和也に採点不能と称された豪放磊落な船戸与一の一挙手一投足、マジで笑った。
1投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログ椎名誠氏のミャンマー本を読んだので続いてこちらを。 「柳生一族」の意味を知らないまま読み始めたので、日本から逃げた誰かの話だと思い込んでいた。反省。 ミャンマーで江戸時代の柳生一族のようにスパイ活動をする集団と、船戸さんの取材に通訳として同行する高野さんの現地取材小説。ミャンマーにはほとんど正規入国していないという高野さんが、おもしろおかしく、しかし真面目にミャンマーの現状を紹介している。そして、最後の最後にまたミャンマーに変化が起きてびっくりである。 ミャンマーの周縁部の統治状況、パンロンでのアウンサン遺構の紹介の雑さ、ミャンマーの識字率の高さ、椎名本で出てきたタナカ(こちらではタナッカー)の様子など、色々と興味深い話が続く。個人的には、それまで監視/護衛を怠らなかった三十兵衛がパゴダの中では全てを忘れて祈りを捧げているシーンが印象的であった。 その後みなさんどうなったのでしょうかね……
3投稿日: 2025.04.12
powered by ブクログ著者は早稲田大学探検部当時に書いた『幻獣ムベンベを追え』でデビュー。本書は同部先輩の船戸与一が小説の題材旅行でミャンマーを訪れることになり、案内役として高野氏に同行を依頼し、その道中を面白可笑しく書き綴っている。 たいに隣接する反軍事政権のゲリラちくを何度も訪れ、ヘロイン栽培にも手を染めた著者、その内容を書籍にもして一部は英訳されていることから、ミャンマー入国許可は降りないと心配していたが、すんなりビザが発行された。逆に船戸氏にはなかなかビザが発行されない。理由は氏の書籍が反政府軍事団体に好意的な内容が多いこと。高野氏に、ちょっぴり不貞腐れる。 トヨタランドクルーザーで各地を巡るが、必ず謎のミャンマー人が同乗する(ドライバー、ライフル携行の兵士ではない)。彼らは謎の人物達を軍事政権(幕府)の隠密柳生一族と呼び警戒するが、一緒に旅を続けていくうちに、彼らが愛すべきお間抜け軍情報部と目に映るようになってくる。流石に中国国境付近の山中では、反政府民族ゲリラ「シャン州軍」が出没する危険がある。シャン人はシャン州からマンダレーに来るとき「ビルマ(ミャンマー)へ行く」と言う。シャン州軍は仙台伊達藩の反乱軍、カチン独立軍は加賀前田藩、ワ州連合軍は蝦夷松前藩と高野氏は例える。 実は家元もほぼ同じ時期の年末年始にミャンマーを訪れ、ヤンゴン、ニャウンシュエ(インレー湖)、マンダレーなどに立ち寄った、エーヤワディー川沿いのゲストハウスでは、現地の筒スカートロンジーを着用してタナカーを顔に施しデジカメで写真を撮ってもらった(家元、まず自身の姿を写真には撮らない、テロリストなので、笑)。
1投稿日: 2025.04.09
powered by ブクログ探検部の先輩・船戸与一と取材旅行に出かけたミャンマーは武家社会だった!二人の南蛮人に疑いを抱いたミャンマー幕府は監視役にあの柳生一族を送り込んだ。しかし意外にも彼らは人懐こくて、へなちょこ。作家二人と怪しの一族が繰り広げる過激で牧歌的な戦いはどこへ…。手に汗握り、笑い炸裂。椎名誠氏が「快怪作」(解説)と唸り仰天した、辺境面白珍道中記。
0投稿日: 2024.11.13
powered by ブクログミャンマー取材旅行記みたいなもの。 ミャンマーの国状を江戸時代に例えていて、政変とかわかりやすいかも。
0投稿日: 2024.10.06
powered by ブクログ#35奈良県立図書情報館ビブリオバトル「サムライ」で紹介された本です。チャンプ本。 2部構成で1部は通常回。 2013.11.16 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-1055.html?sp
1投稿日: 2024.09.25
powered by ブクログ旅へ出ようよ、愉快な旅へ。何度も不法に入った国へ。民主化したと思ったら、また軍事政権に舞い戻る。うんざりするニュースしか聞かない国へ。…その昔、独立を目指して立ち上がった三十人の志士たち。筆頭アウン・サンは紋次郎ならぬ紋次。次席ネ・ウィンは高杉晋。時が下り暗殺されたアウン・サンは家康になる。二代目ネ・ウィン秀忠の世では大目付柳生キン・ニュン宗矩が実権を握る。軍直営の旅行会社。ツアーガイドは十兵衛ならぬ三十兵衛。何を監視しているのやら…クーデターから3年。続く混乱。憂いてばかりではなく、知ることが大事。
1投稿日: 2024.07.18
powered by ブクログ南西シルクロードは密林に消える、アヘン王国潜入記の後日譚もしくは副読本的に読むと、この2作品が立体的に捉えられる。ミャンマーという国の政府側の視点がメインなので。 単体でももちろんいつも通り面白い読み物
0投稿日: 2024.01.21
powered by ブクログ高野さんの冒険はいつだってワクワクさせてもらえる。そして面白い視点と解釈、というか噛み砕き方と味わい方。 どんな場所にいる人だって、どんな立場にいる人だって、袖触り合うも他生の縁。旅は道連れで、別れたあの人は今どうしているんだろうと遠くの空を思う。
2投稿日: 2023.11.17
powered by ブクログ船戸与一さんの取材旅行についていく中で、当時のミャンマーの政治状況を日本の江戸時代に例えて面白く説明してくれる正にエンタメノンフィクションになっている。 ミャンマーが識字率の高い読書大国とは驚いた。 この旅で関わった政府の人たちが属する派閥も高野さんの帰国後少ししてボスが失脚し大勢が逮捕されており、高野さんの旅はその瞬間のチャンスをつかんで行うことができているのだなと思う。
0投稿日: 2023.09.24
powered by ブクログ当時のミャンマーの政治状況を日本の江戸時代に例えることで読みやすく紹介してくれている。 エンタメ系ノンフィクションとあとがきに書いてあったが、ぴったりな言葉だと思った。作者が現地で体験したことを書いているが、事実の羅列ではなくわかりやすく面白く書いてくれている。
0投稿日: 2023.06.27
powered by ブクログミャンマーの政治事情を、徳川幕府にみたてて 面白おかしく綴った旅行記。 いつもの高野節で安定の面白さ。 現在の軍事政権になっているの はこういうことだったのかと納得してしまった。
0投稿日: 2023.06.27
powered by ブクログ高野氏離れが続いていたけど、先日の『語学の天才まで1億光年』によって長い眠りから覚めた。 自分への快気祝いにと今回手に取ったのは、世にもおどろおどろしいタイトルと表紙が特徴の本書。(相変わらず、刊行年順関係なしに読んでいくスタイルをキープ) いつものことながら、彼の文筆にかかれば恐怖は軽減され、寧ろ愉快な気分にさえなっていた。 早大探検部の先輩で作家の船戸与一氏とミャンマーへ取材に出かけた著者。今回は珍しく観光に近い合法的な旅行なのかと思いきや、そんなはずはなく。題して「柳生一族と過ごすミャンマー辺境14日間」の旅だ。 ここで早速、謎のワード「柳生一族」が登場。これは現地の軍情報部を徳川家の大目付であった柳生一族に準えた、高野氏による例えである。彼らの監視下で著者と船戸氏は取材をすることになったのだ。 彼は事あるごとに人や事物の呼称を独自開発しており、例えば政治の実権を握るミャンマー国軍を「徳川家」。他にも「江戸ヤンゴン」「大坂マンダレー」と双方の第一・第二都市をくっ付けたり等しているが、それらが妙にイメージしやすい上にしっくりくるもんだから侮れない。 内容よりも先に彼の秀逸なネーミングセンスに度肝を抜かれていたが、船戸氏の「(下調べや細かいことは気にしない)行けば何とかなる」マインドにも実は感心していた。 特にツアーに同行した柳生一派とお酒を酌み交わすシーンは痛快だった。ある程度考えていらっしゃるとは思うが、後は成り行き任せで現地に溶け込むというのが本当にお上手。時には現地の人まで(意図せず)翻弄する。そのスキルの高さに何度も衝(笑)撃を覚えた。 性格がほぼ真逆の高野氏とは抜群のバディだったんじゃないかな。この2人にかかれば柳生一派の監視役も大したことなく見える笑 自分も抗議デモの勃発する数年前にミャンマーを訪れたことがある。 しかし、料理は日本人の口に合うまろやかテイストのものが多く、国民性はどことなくおっとり穏やかというしょぼい感想しか持ち合わせていない…。 そのせいか、昨今のデモや「柳生一族」・更に主君の「徳川家」に見られる不穏な影と実際目にしたミャンマーがなかなか結び付かずにいる。(本書の旅は色々と腑抜けて見えたが、後日談の「政変」にて一気に意識を持って行かれた。道中では味わうことのなかった胸のざわつきも感知したし) ミャンマーの国民性について自分にはおっとり穏やかだと映ったが、高野氏は対等な立場同士だと非常に社交性・国際性が高い人々だと書かれている。(事実、一派への緊張感も次第にではなく、急激に薄れていた) 民族と宗教の多様性がそれらを養っているというのが何もかもを見てきた著者の推測であるが、それらもまた彼らの寛容さ・穏やかさに直結しているのかな。 彼が実際目にしたミャンマーを自分も恋しがっている。
49投稿日: 2022.12.02
powered by ブクログ「高野秀行」の面白おかしいノンフィクション作品『ミャンマーの柳生一族』を読みました。 紀行は、昨年11月に読んだ「村上春樹」の『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』以来ですね。 -----story------------- 旅行ガイドは軍情報部!? 爆笑必至の珍道中記。 探検部の先輩「船戸与一」と取材旅行に出かけたミャンマーは武家社会だった! 二人の南蛮人に疑いを抱いたミャンマー幕府は監視役にあの「柳生一族」を送り込んだ。 しかし意外にも彼らは人懐こくて、へなちょこ。 作家二人と怪しの一族が繰り広げる過激で牧歌的な戦いはどこへ…。 手に汗握り、笑い炸裂。 「椎名誠」氏が「快怪作」(解説)と唸り仰天した、辺境面白珍道中記。 ----------------------- 軽めの本が読みたくて本書を選択… ふざけたタイトルに目を奪われてフィクション作品だと思って買ったのですが、、、 実はノンフィクション作品… こんなエンタテイメント性のある旅行記は初めて読みましたね。 ■前口上 ■序章 ミャンマーは江戸時代 ・ミャンマー柳生、おそるべし ■第一章 アウン・サン家康の嫡子たち ・柳生、仕事すべし ・幕府にたてつく人々 ・幕府の豆鉄砲狩り ・ミャンマー幕府成立とスー・チー千姫 ■第二章 柳生三十兵衛、参上! ・柳生三十兵衛、参上 ・謎の男は「裏柳生」 ・柳生一族、懐柔作戦 ・かけがえのない「元麻薬王」を大切に ・スーパー外様「ワ藩」別件 ■第三章 たそがれのミャンマー幕府 ・中国がアメリカに見えた日 ・武家社会はつらいよ ・鎖国の中の国際人 ■第四章 柳生十兵衛、敗れたり! ・アウン・サン家康の風呂場 ・柳生と老中の死闘 ・ミャンマーのシャーロック・ホームズ ・柳生十兵衛、敗れたり ■終章 柳生一族、最後の戦い ・キン・ニュン宗矩はタカノを知っていた!? ・柳生一族の没落 ■あとがき ■解説 椎名誠 2004年(平成16年)に著者の「高野秀行」が、冒険小説作家「船戸与一」の取材旅行に同行する形で、ミャンマーを旅行した際の様子を描いたノンフィクション… 解説の「椎名誠」が「快怪作」と表現したほどのユニークな辺境面白珍道中記です、、、 本書では、当時、軍事政権だったミャンマー政権を、武家社会で鎖国政策を取っていた江戸(徳川)幕府に例え、軍情報部のミャンマー人たちを、「徳川家」の隠密になぞらえて「柳生一族」と称しています… そして、「アウン・サン」は「徳川家康」、「スー・チー」は「千姫」となるという奇抜な発想により、一見すると、バカバカしい旅行記のように思えてしまいますが、時折、吹き出しそうになる場面を盛り込みながらも、ミャンマーの国政や国民性について、丹念に書き込まれており、ミャンマー入門とも呼べるべき作品に仕上がっていましたね。 識字率が高く読書大国であることや、都市部に住んでいても鎖国により外国人との交流機会はないし、他地域との交流がない辺境の少数民族が多いにも関わらず社交性に富んでいること等が、面白おかしい文書の中で、その理由等も含め鋭く考察されているのが印象的でした… こんな面白い紀行は初めてですね、、、 これまで遠く感じていたミャンマーが、少し近くに感じられるようになりました… 行ってみたいな。
3投稿日: 2022.10.26
powered by ブクログいつものような、純粋に自分の探検道中記ではなく、探検部の先輩・船戸与一との取材旅行での記録。……というか、旅行中に出逢った現地の人たちとのやりとりをからめつつ、ミャンマーの政治や現状(2004年当時)を江戸時代に例えておもしろおかしく、かつ分かりやすく説明する内容でした。最近ではさらにクーデターが起こり、未だ激動の国であるミャンマー。その国の成り立ちを楽しく知る入門編として最適。
3投稿日: 2022.09.08
powered by ブクログ『世界の辺境とハードボイルド室町時代』の中で紹介されていたので読んでみた。テンポよくスルスルとあっという間に楽しく読め、ミャンマーの地理と民主化以前の国情をザックリ掴むのに役立つ。民主化が後退しつつある今、ミャンマーの今後について考えるために読んで損はない。
1投稿日: 2021.09.26
powered by ブクログ以前はピンとこなかったので、評価が低かったが、クーデターで揺れている現在のミヤンマーについてためになった。
2投稿日: 2021.08.30
powered by ブクログーーアウン・サン・スー・チーをどう思う?オレは、彼女が政権をとっても国を運営することはできないと思うんだけど。(p.140) ーー民衆がスー・チー千姫を熱狂的に支持している理由は……彼女がアウン・サン家康の娘だからだ。……このように幕府対倒幕派は……「お家騒動」の側面もあるのだ。そして、そのいちばんの証拠は、スー・チー千姫が少数民族問題について、何一つ具体的な提案をしておらず、少数民族のリーダーたちとそのテーマで議論をすることすら拒んでいる現状だ。(p.66) なるほどねー、と思った。 何の知識も先入観もなく(映画『ビルマの竪琴』を小学生の時に見たくらい)「なんかまたミャンマーがよくニュースに出てくるなぁ。よし、読んでみるか」くらいの感覚で読んでみた。結果、大変に面白く、勉強になった。 かつて、スー・チー氏は自由の女神みたいに報道されていた。のに、国のトップに立つや否やロヒンギャ問題で叩かれるは、カレン族の動きは不穏だわで「わけわからん。何でそうなる?」と思っていた。そういう理由だったか。 つまり、彼女にはアウン・サンの孫娘という血筋と西側の思想はあるけれど、ミャンマーの多民族国家を多様性を保ったままに舵取りするプランは最初からなかったわけね。本書は15年前に初版が出てるけれど、今の混乱ぶりを見ると、現在も冒頭の指摘とさほど変わらない感じなんだろう。 大手新聞や国営放送は「民主主義の危機でござる‼︎」と喧伝するのに忙しそうだけれど、内幕のところは語ってくれない。セイギノミカタを演じることでお金もらってるのだから仕方ないけど。
3投稿日: 2021.05.08
powered by ブクログ以前同著者の「アヘン王国潜入記」を読み。 この本も読みたいと思ってました! 今回は作家船戸与一氏と取材旅行で入国。 高野氏自身に危ない事も特になく、旅行は進んでいきます。 ミャンマーの軍事政権を日本の江戸幕府のようだと、独自の視点を用いて、ユーモアたっぷりの文章で書かれています。ミャンマーの人は鎖国のような国でありながら意外と国際的だったり、民族や宗教が多様であったり、読書家が多いとか、現地の人の暮らしが垣間見れるのも良いです。 高野さんの冒険記は、謎の国が気になる私の好奇心を大いに満たしてくれます!
2投稿日: 2019.10.27
powered by ブクログ例えが分かりやすい気がして、ちょっと読みやすかったけど、そんなに面白いとも思えなかった。 この人がいたころまでの早稲田の探検部。 面白い人たくさんいたんだろうなぁと思う。 今の早稲田って、ちょっと味が薄くなっているんじゃないだろうか。しらんけど。 30年前。早稲田の一文の受験生に着流し、角帽がいたのには驚いた。学生がやるならまだしも、単なる受験生なのに、凍える2月末にそのカッコはないだろう…と思った。 この本とは関係ないけど。
0投稿日: 2019.02.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ミャンマーに興味を持った人が最初に読む本としてお薦め。 世界の秘境ハンターとしてすっかり有名になった著書が、船戸与一の取材旅行の案内にとしてミャンマーに向かう。 タイトルがいかにも怪しげなのはいつもの癖。軍事政権下で鎖国政策を取る、ってことは開国前の日本とそっくりじゃないかということで、ミャンマーを江戸期日本に見立てて説明していくのがこの本の趣向。 取材は10数年前のこと、ジャーナリストビザはなんとか貰えた、ただし条件として軍情報部の旅行会社のお膳立てに従うこと。情報部の元締めキン・ニュンは首相でもある。彼のような人物を日本で探すと、江戸初期の柳生但馬守が一番しっくりくる、小説やドラマの中では裏柳生はおなじみだし、、ってなことで、すべてが江戸時代に例えられていく。 正直、最初の方はちょっと苦しい例えが多いというか、ちょっと滑りがちのような気がするものの、だんだんこれ以上の方法は無かったように思えだす。 というのは、やたら複雑な民族問題、領土紛争の話を、固有名詞を次々に出されて説明されても日本人にはまずついていけない。それがカレン島津藩、シャン伊達藩、タン・シュエ家光みたいな書き方してあると、すんなりイメージできてしまう。そして最後にはどんでん返し。
2投稿日: 2017.10.28
powered by ブクログ早大探検部の先輩・船戸氏に随行する形でミャンマー(ビルマ)入りした著者。入国前の審査から船戸氏との扱いに笑えたが、題名のとおり軍事政権の情報部を隠密・柳生一族になぞらえての記述は、まさにエンタメ系ノンフィクションと呼ぶに相応しい。奇しくも2015/11/11現在、ミャンマーでは千姫ことアウン・サン・スー・チー氏率いるNLDが勝利を収める報道が世界を駆け巡った日だったことは偶然にしても出来すぎ(笑)
0投稿日: 2017.08.24
powered by ブクログ掛け値無しに面白すぎる! クレイジージャーニーで見かけたヤバイ人だぁと思って読み始めたけど、ヤバさはそのままにミャンマーの体制や人びとの濃い部分を描き出している。 人を観察する視線はフラットで、そのフラットさが激ヤバな状況でもそのままだからこそのおもしろさ。
0投稿日: 2017.06.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
基本強引に徳川幕府に繋げていくのでちょっと違和感。親しみを持って例えているのは分かるがかえって混乱した。 コンデンスミルクをたっぷり入れたチャイ、飲んでみたい。その茶店の風景と共に味わったら楽しいだろうな。電気が部分的にしか通っておらず、夕陽が沈むと街が赤く染まり闇に包まれていく、終末を迎えたかのような感覚というの、ちょっと興味がある。人々の温かみや、少ない娯楽を堪能しながらゆっくりと時間が流れているミャンマーに想いを馳せた。 お酒の席での話なんかは、人種や言葉や育ち方や住むところが違っても、おじさんはおじさんでみんな一緒なんだと思えて面白かった。
1投稿日: 2017.06.26
powered by ブクログ面白かった、為になった点 3点。 p137 日本で働くミャンマー人がストレスを感じるのは上司に意見を聞かれること、つまり発言の自由。 p151 ミャンマー人の社交性はどこで身につくのか。 p158 答えは国内。ミャンマー国内で様々な宗教・民族の人="異国"の人と接するため。 p171 パンロン条約締結後アウン=サン亡くなる。その後地方を押さえるために軍事独裁体制を築いたのがネ・ウィン。
0投稿日: 2017.05.24
powered by ブクログ普通の人は行かないようなところばかりをわざわざ選んで旅をする、辺境作家の高野秀行。コンゴへ怪獣を探しに行ったり、ミャンマーへアヘンを栽培しに行ったりしていた彼が、早稲田の探検部の先輩後輩のよしみで、大作家の船戸与一からミャンマーへ一緒に行こうと誘われます。ミャンマーに合法的に入ったことがなかった高野さん。絶対にブラックリストに載っていると自負していたのに、意外にも入国は簡単に認められ、駄目だと言われたのは船戸さんのほう。作家としての知名度の差らしく、高野さんガッカリ。なんとかふたりとも入国できることになったものの、ミャンマーの某旅行会社を必ず使うようにと指定されます。これがなんと旅行会社に姿を借りた軍情報部、高野さん曰く、まるで柳生一族。ワケのわからん日本人に勝手をさせてたまるかということで、ガイドのふりをした柳生一族が監視役として同行するのでした。高野さんが行けば何でも珍道中に。船戸さんの酔っぱらいぶりも楽しい旅行記。
1投稿日: 2017.04.26
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 探検部の先輩・船戸与一と取材旅行に出かけたミャンマーは武家社会だった!二人の南蛮人に疑いを抱いたミャンマー幕府は監視役にあの柳生一族を送り込んだ。しかし意外にも彼らは人懐こくて、へなちょこ。作家二人と怪しの一族が繰り広げる過激で牧歌的な戦いはどこへ…。手に汗握り、笑い炸裂。椎名誠氏が「快怪作」(解説)と唸り仰天した、辺境面白珍道中記。 今僕が一番偏愛している高野さんは、とにかく色々な冒険をしているのですが、場所がとか世界情勢がという以前に、現地の人達に対する愛情がほとばしり出ていて、笑いながらもとってもジンとくる文章を書くお方です。今回も行動を共にした政府の監視役と思われる人々とも仲良くなって、最終的には読んでいる方が名残惜しくなる感じでした。 ミャンマーの情勢を徳川幕府になぞらえ軍部を柳生一族に置き換えて日本人に分かりやすく説明をしてくれていますが、残念ながら僕は日本史にあまり興味がなくて残念でした。これそこに精通している人ならもっともっと楽しめます。
1投稿日: 2017.03.03
powered by ブクログ辺境作家の高野秀行氏と、早大探検部の先輩で小説家の船戸与一氏によるミャンマー珍道中。船戸氏がミャンマーを舞台にした冒険巨編『河畔に標なく』を執筆するにあたり、取材旅行の通訳兼ガイド兼雑用係として、ミャンマーに詳しい高野氏を指名したのが旅のはじまり。 なんとなくミャンマーに住む柳生一族の末裔の話かと、勝手に想像しながら読み始めたが、全く違ってて最初から戸惑ってしまった。高野氏がミャンマーの軍事政権を徳川幕府に、そして取材旅行の監視役であるミャンマー国軍の情報部の人たちを柳生一族に、勝手に例えただけだったのだ。でもこの例えが絶妙で軍事政権と反政府ゲリラ、そしてアウンサン親子との関係を理解するのに、新聞なんかより格段にわかりやすい。 しかし旅程的にはフツーの取材旅行なのだが、高野氏が参加した時点でなぜか面白くなってしまうのは、いつも通りさすが。しかも今回は、同行した柳生一族のポンコツぶりとの相乗効果で、想像以上の面白珍道中だった。それにしてもこの作品と船戸氏の小説、どちらの方が売れたのかね?
1投稿日: 2016.10.11
powered by ブクログ2004年にジャーナリストの高野氏と作家の船戸与一がミャンマーに取材に行き、経験したいろいろ。ミャンマーの政治について、わかりやい例えに沿って話が展開されていく。
0投稿日: 2016.06.27
powered by ブクログまず一言…とても面白かった!! 初めはこじつけのようにミャンマー政府を江戸幕府に例えていて柳生やら高杉やら著者の想像力に圧倒された。ただ読み進めていくうちに確かにその通りだ…と納得していく自分がいた。 小ネタや自虐、他虐が色んなところに散りばめられていてクスクス、時には大笑いしながら楽しく読めた。ミャンマーの当時の状況も大まかだが垣間見ることができた。ぜひ著者の他のハチャメチャな旅行記も読んでみたいと思った。
0投稿日: 2015.06.19
powered by ブクログ作者の高野秀行が船戸与一のお供でミャンマーを旅したときのエピソードや出来事をおもしろおかしく描いた本である。 当時のミャンマーの政情を徳川幕府と外様大名に見立てて説明し、この旅についてくる情報機関を柳生一族になぞらえたもので、それが題名になっている。 周辺国から非合法にミャンマーに入国した経験が豊富な作者が、真正面から入国し旅している。本書は、作者が周囲の人々の動向をおもしろく描くだけではない。ミャンマーは最貧国ながら識字率が高いという実態を貸し本屋や読書する少女を観察することで示すなど、現地の人々を見る視線に確かなものもある。 故人となった船戸与一の人となりが垣間見れるのも興味深い。高野秀行さが十分楽しめる本である。
1投稿日: 2015.05.07
powered by ブクログサラッと軽く読める。これを読んだらミャンマーへ遊びに行きたくなったけど。同僚のミャンマー人は確かに好い人で、おしゃべりしやすい。
0投稿日: 2015.04.15
powered by ブクログ面白い。エンタメ系ノンフィクションと作者は言っているが、エンタメの要素がすごく強い。ここの現実を伝えたいってゆう押しつけがましさはなく、起こったこと思ったことを淡々と描いているのに、その起こってることがすごく面白い。わたしの大好きな作家の船戸与一さんと高野さんの旅なのも相まって、ずっと読んでいたいと思えるような旅行記。「使い捨て歯ブラシをホテルで捨てて出かけたらホテルの人が忘れているよと追いかけて持ってきてくれた、ここはすごい国だ」って船戸さんがゆってたってゆう話だけTwitterで聞いたことがあって、それがこの本だった。読めてよかった。
1投稿日: 2015.03.22
powered by ブクログ「ミャンマーの柳生一族」っていうタイトルが秀逸ですよね。 なかなか、興味をそそられる本でしょう? でも柳生宗矩や柳生十兵衛が出てくるわけではありません。 内容は小説でも何でもなくて、筆者(早大探検部出身)が先輩である作家船戸与一氏の小説ネタ探し旅行に同行する紀行文なんです。 ただ、ご存知のようにミャンマーは軍事独裁政権の国。旅行も勝手にはいけません。軍情報部の旅行社を通じて、彼らのガイド?監視?護衛?とセットの旅なんです。 で、軍情報部というと、ゴルゴ13みたいなのが出てくるのかと思ったら大間違い。普通の親父や兄ちゃん達なんですね。 そして、このどこか牧歌的な、ある意味南アジア的な監視役兼ガイドを引き連れて、ミャンマーあちらこちらをめぐるわけなんです。 そんでもって、ミャンマーは軍事独裁政権の国だから、さぞかしギスギスした国かと思うと、これがまた、社交的で人懐っこい人たちばかりで、ある意味拍子抜け。 ミャンマーなんて「軍事独裁政権」と「スーチー」と「麻薬」ぐらいしか知らない私には、大変面白い本でした。ページも薄いのですぐ読めるよ!
1投稿日: 2014.08.31
powered by ブクログ【本の内容】 探検部の先輩・船戸与一と取材旅行に出かけたミャンマーは武家社会だった! 二人の南蛮人に疑いを抱いたミャンマー幕府は監視役にあの柳生一族を送り込んだ。 しかし意外にも彼らは人懐こくて、へなちょこ。 作家二人と怪しの一族が繰り広げる過激で牧歌的な戦いはどこへ…。 手に汗握り、笑い炸裂。 椎名誠氏が「快怪作」(解説)と唸り仰天した、辺境面白珍道中記。 [ 目次 ] [ POP ] ミャンマーと柳生一族が一体何の関係があるのか? 江戸時代ってどういうことだ? 疑問噴出、不審続出なタイトルも読めば解決、大爆笑でした。 探検部の先輩船戸与一とともに出かけたミャンマー旅行は、行く前から高野氏の思い込みと勘違いで笑いを誘い、行けば行ったで、常人にはわかりにくいミャンマーという国内内部を江戸時代にうまくリンクさせ、またまた笑わせる。 その筆力と強引さに脱帽です。 笑いすぎて脱腸ですよ。 しかし、この国の不安定さ、高野氏の冒険的潜入の過去などは本当は笑い事でない。 綱渡り的、ギリギリ断崖絶壁的な怖さがあるからこそ余計面白いのかもしれません。 二種類の作家(著者と船戸氏)のせめぎあいというのもいい味をだしていました。 それよりもなによりも、私はミャンマー人を好きになった! 彼らの社交性、人の良さには目を見張ります。 お友達からはじめてくださいと思わずくちばしりそうになります。 そんな彼らのいる国が平和になればいいんですけれど。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
0投稿日: 2014.08.28ミャンマーについての知識も習得できる紀行文
書籍説明には辺境面白珍道中とあり、突拍子もない旅行記かと思いきや、当時のミャンマーの政治体制や人々の暮らしぶりが伺える、立派な社会書のようでもあります。面白おかしく読み進めながら、ミャンマーについての知識も習得できる、正に一石二鳥の紀行文なのです。
0投稿日: 2014.03.20
powered by ブクログ著者本で唯一途中棄権したことのある本である。ビルマの政治状況を徳川幕府と柳生に例える手法にどうしても馴染めずなかった。ところで個人的には『アヘン王国潜入記』と『西南シルクロードは密林に消える 』が著者のベストだと思う。本書を合わせて“ビルマ三部作”ということになっているのでいつか再挑戦せねばと思っていた。偶然、博多の古本屋で見つけ釜山からソウルへ向かうバスの中で読み始める。数カ月前に氏族社会を戦国武将に例えて説明する『謎の独立国家ソマリランド』を読み切っていたこともあり今回はスイスイ読める。リベンジ成功!
1投稿日: 2013.11.10
powered by ブクログ面白かった!ミャンマーの情勢(10年前ですが)を江戸時代に例えてわかりやすく、おかしみを加えつつ描き出してます。タッチは軽いけどこれを読んで考えることは多かったです。
0投稿日: 2013.06.11
powered by ブクログすっっっっっごく面白かった。 例えはとてもわかり易く、難解に思えたミャンマー事情が頭に入っていった。 日本史の知識が時代小説によってるところもちょっと親近感。 人物描写もユーモラスで楽しく読めた。 先輩には頭が上がらず、尊敬もしてるけど、困った人だとも思ってるけど大好きなんだねw
0投稿日: 2013.06.11
powered by ブクログミャンマー軍事政権の情報部を徳川幕府の柳生一族になぞらえている。 柳生一族の末端とめぐるミャンマー周遊ツアー。 上層部では大河レベルの政争が繰り広げられている中、著者と柳生一族はなごやかな旅を続ける。
0投稿日: 2013.05.11
powered by ブクログ国に行って、ただ観光するだけでなく、 その土地、人、自然が、どういう理由で今ある状態にあるのか、 つまり、その国の歴史を知りたいと最近思う。 ミャンマー人が読書好きなのは、停電が多いから、かもしれない。 ミャンマーは監視社会なので、互いにやさしくしあう。 ミャンマーは日本の江戸時代に似ている。 とか、いろんな仮説を立てると面白い。
0投稿日: 2013.05.09
powered by ブクログ題名が気になって買ってしまった。軍事政権下のミャンマーに探検部の先輩である作家船戸与一と共に入国する。彼らに同行する軍情報部の連中に著者は警戒するのだが…… どうして「柳生一族」なのかというと。著者はミャンマーの複雑な歴史や権力構造を徳川幕府で例えて解説していて、軍情報部はさしずめ「柳生一族」ということだ。当時鎖国状態だったミャンマーの事情や国民性を著者の笑いを誘う文章で描写している。何度か爆笑してしまった。この著者の本をもっと読みたくなった。
0投稿日: 2013.03.02
powered by ブクログ高野さんのミャンマー三部作の内の1冊。 今回は不法入国ではなく観光旅行に近い。 それでもさすがに高野さんだけあってミャンマーの現状を 非常に分かりやすく説明してある。 自分はこれでアウンサンスーチーさんの現状が少し分かった。 あとがきも含めて非常に興味深い1冊。
0投稿日: 2012.12.31
powered by ブクログミャンマーの現状を徳川幕府に例えて説明している。わかりやすいと思うときもあればわかりにくいときもあったけど、テレビでスー・チー女史をみると、「あ、千姫だ」と思うようになったので、親しみを感じさせるという高野氏の作戦(?)は成功したと思う。 今までの旅と違って国賓待遇の旅とのこと。確かに今までより快適なようだが、国賓でもこの程度かと思ってしまうなミャンマー。でも現地の人たちはニュースで見るよりずっと幸せそうに感じた。
1投稿日: 2012.11.05
powered by ブクログ軍事政権下のミャンマーを柳生家に例える着眼点はさすがですね~。ただ何でもかんでも柳生一族(と江戸幕府)に例えようとし過ぎてやりすぎ感とクドさが少々あります。 秘密のベールに包まれているミャンマーを茶目っ気たっぷりに書かれていて面白いです。
0投稿日: 2012.04.18
powered by ブクログそもそもミャンマーのことも柳生一族のこともほとんどよくわかってないんだけど、それでも、たとえがすこぶるうまいんだろうなというのはわかったし、おもしろかった。でも柳生一族に詳しかったらもっともっとおもしろかったのかも。ミソっ子、三十兵衛がおかしかった。(どうでもいいけど、高野さんはミソっ子、っていう言い方が好きだよね、かわいい)。 クライマックスみたいなところがないというか、終わりもなんとなく終わってしまったような気がするけど、それもまたよし。
1投稿日: 2011.12.27
powered by ブクログ高野秀行にしてはパワーダウンを感じる内容 旅の行程、内容、現地の人とのからみも いまひとつに感じたが 唯一船戸与一が笑わしてくれた 柳生一族に例えるくだり全てが煩わしく感じたが 自分だけだろうか?
0投稿日: 2011.07.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ミャンマーは厳しく規制されているということしか 記憶にない。。。 船戸与一氏。。。 アウンサンスーチンさんのこととか、話題になったし、レビュー読んだらもう一度読み直さなくては…と思った。
0投稿日: 2011.02.20
powered by ブクログ誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやる。そんな辺境作家の 著者が、早稲田大学探検部の先輩でもある作家・船戸与一の取材にガイド 役として同行したミャンマーでの珍道中エッセイである。 軍事政権下のミャンマーを日本の江戸時代に模して政治背景を解説している ので、少々複雑なミャンマーの勢力構図も分かりやすい。 そして、非常に怪しい日本人ふたりの監視役が軍情報部。これが本書の タイトルになっている柳生一族なのである。 でも、全然怖くないし、これが軍政国家の情報部なのかと思うほどの へたれぶりを発揮するのだ。 ミャンマーに非合法入国すること8回、時にはアヘン栽培の地に半年も住み 着き、その栽培・収穫に携わった著者だけあってミャンマー情勢の分析には 鋭いものがある。 でも、お堅い話ではなく、かなり砕けた書き方をしているのですんなりと 頭に入って来る。 著者も著者だが、その上を行くのが船戸与一だ。あのミャンマーで、誰彼 構わず「スー・チー女史は好きか?」と聞くわ、いきなり麻薬王に会いに 行くとか言い出すわ。傍若無人にもほどがある。 本書では何が怖いって船戸与一が一番怖かったよ。
1投稿日: 2011.02.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2004年当時ミャンマーの権力機構の中枢にいたキン・ニュンとその一族を江戸時代の柳生一族にとらえて読み解くという本である。この本は旅行記であるのはあるものの早稲田大学探検部の先輩であり作家でもある船戸与一氏の取材のお供で高野氏は同行しており、旅自体も柳生一族のコーディネイトで行われているので安全かつ順調であう。それども普通の人ではとらえきれないミャンマーの実情をとらえられるように思われるのはさすが高野さんである。この本を読むと船戸与一氏の小説を読みたくなくなるという副作用もある。
1投稿日: 2011.02.01
powered by ブクログ今度、ミャンマーに行くことになったので、同行者に勧められて読んだ本。自分たちについたお目付け役を柳生一族に見立てて、旅行記を展開させていくのだが、これがとてもおもしろい。ミャンマーについての下手な解説書より、この1冊で政治的なこともあっさりとわかってしまうところもよい。
0投稿日: 2010.07.19
powered by ブクログ高野秀行に外れなし。 ズバリタイトルそのものにもなっている、この本全体をパッケージしているその設定が秀逸を通り越して芸術。 ミャンマーの軍事政権を江戸時代の徳川幕府に、その中で公安的な役割を担う一団を柳生一族になぞらえている喩えが絶妙すぎてもう笑ってしまう。 もちろん笑っているばかりではなくて、ミャンマーという国を、行かずともできる限り理解するという点において、これほど分かりやすくためになる書籍もないのではないだろうか。 日本で普通に生活していても、「アウン・サン・スー・チー氏が自宅に軟禁されました」などというニュースを見聞きして「ほおー」なんて分かった風に無知のままうなずくことはあるが、その裏に潜む本当の事情や内実(その一部に過ぎないのかもしれないが)に、この本を読むことによって初めて触れた気がして、何だか目から鱗。 冗談じゃなく、学校などの教育現場で、東南アジアの歴史の一端を教える際の教材として使ったらいいんじゃないか、と思ったぐらい。 とてもじゃないが私はきちんと知っているとは言いがたかったミャンマーという国家が持つ特殊性が、とてもスムーズに脳内で咀嚼されたような気がする。 無論いつもの高野節も冴え渡り、ノンフィクションの体をとりながら綴られる物語は読者を惹きつける。 著者のあとがきも含め、現在進行形で混沌が止まないミャンマー国内の政情は、地べたに沿った彼の語り口だからこそ我々にもとても身近に感じられ、特に本編を読み終わる頃にはおそらくほとんどの読者が親近感を抱いているであろう三十兵衛ことマウン・マウン・ジョーを始め、愛すべき柳生一族の行く末は、高野氏ならずとも非常に気に掛かるところである。
1投稿日: 2009.12.23
powered by ブクログミャンマーの支配構造は日本の江戸時代に酷似している。 アウン・サン・スーチーさんはあの人に似ていたのか!
0投稿日: 2009.11.30
powered by ブクログ確かに江戸時代だなあ、「西南シルクロード」や「アヘン王国」それから船戸与一の「河畔」と読みたくなる本満載。ミャンマーが読書大国というのもすごいなあ、料理もうまそうだし行ってみたいなあ。
0投稿日: 2009.11.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ミャンマーを、江戸時代に例える……。 う〜む、そう考えると確かにわかりやすい! 現に私は今、もう何度も挫折した高野さんの「アヘン王国潜入記」を読んでますが、柳生の方を読んだ後だと、すんなり入れました。 ミャンマーの人を「柳生」「柳生」言ってるのがもうおかしくてたまらない。 裏柳生とか、柳生家のミソっ子だから三十兵衛とか……。 しかしミャンマーという国は、複雑な事情を抱えたところだったんですね…。 「ビルマの竪琴」(古いな)くらいでしかあまり認識してなかったので、とても興味深かったです。
1投稿日: 2009.11.24
powered by ブクログ「アヘン王国潜入記」を読んで、その先が気になっていたので。 ミャンマーを柳生一族に準えるなんて、凡人には絶対できない業。 非常にわかりやすく読み込みやすい。 内容は冴えまくりの笑いまくり。あーおもしろかった。
0投稿日: 2009.10.23
powered by ブクログ(2007.11.21読了)(2007.11.03購入) アマゾンで「ミャンマー」をキーワードにして検索したら表示されてきた本の一冊です。題名を見たときは、タイで活躍した山田長政のように、ビルまでは、柳生一族が活躍したという話なのかと勝手に想像して、よく調べる気にはなりませんでした。 ところが、朝日新聞の書評コラムで、最近読んで面白かった本の一冊として「ミャンマーの柳生一族」を取り上げているのを見て、読んでみる気になりました。 現代のミャンマーを日本の江戸時代に見立て軍情報部を柳生一族になぞらえて、日本人に分かりやすく説明しようという本でした。 作家の船戸与一氏から、ミャンマーを舞台にした小説を書くために、取材旅行に行くのでガイド兼通訳兼相談役として同行して欲しいと頼まれ、同行した際の旅行記でもあります。 船戸与一氏の成果は「河畔に標なく」として出版されている。 「もっとミャンマーのことを深く、そして楽しく知りたいと願う方は、高野秀行著「ビルマ・アヘン王国潜入記」と「西南シルクロードは密林に消える」をお読みいただきたい。」(229頁)ということです。 ●2004年のヤンゴン(34頁) ヤンゴンは十年前と比べて、びっくりするくらい変わっていなかった。確かに、高層ビルはいくつもある。車も何倍にも増えた。だが、逆に言えば、それだけである。 ●服装(35頁) ジーンズ姿の若者もいるのだが、正装としても私服としてもロンジー(ビルマ式腰巻き)を着用し続けているというのは驚くべきことだ。ロンジーはさっと洗えて、しかもすぐ乾く。日向に置けば、15分くらいではけるようになる。 ●大学(55頁) 1997年にヤンゴン大学を市内から追い出し、郊外へ移転させた。しかも、大学院だけを残し、学部はもう学生をとらないことにしたという。ヤンゴン大学だけではない。マンダレー大学も同じ処分を受けたという。 ●豆鉄砲(57頁) タクシー運転手、ゾウ・ティンの話 「この豆はマ・ペというんだけど、10年くらい前まで政府が栽培を許さなかった。これは銃弾になるからだよ」 ●中国国境ムセー(128頁) ヤンゴンをはじめ、ミャンマーのどこにも売ってないようなしゃれた衣服が店の軒先から、露店からあふれている。仔細に見れば、それは私が中国で見慣れた「箸にも棒にもかからない安物の化学繊維」なのだが、どういうわけか、ここではそれらが光り輝いて見える。 電気製品にしても、DVDプレーヤーのほか、CDラジカセ、ビデオデッキ、液晶テレビ、パソコン、デジタルカメラまで何でもある。 ●ビルマ人が日本の会社で働くときのストレス(138頁) 「日本の会社では上司が自分に意見を聞く。会議でもどんどん発言して欲しいといわれる。それが辛い」 ●民主主義の恐怖(144頁) 徳川幕府がキリスト教を恐れたのと同じくらい、ミャンマー幕府は民主主義を恐れている。そして、それが排外主義=孤立化=鎖国へとどうしても発展してしまうらしい。 ●読書大国(192頁) ミャンマーは知る人ぞ知る、読書大国である。 ヤンゴンやマンダレーはもちろん、地方のどんな小さな町にでも貸し本屋がある。実際に、ミャンマーでは電池やライターといった日用品を売る店より、貸し本屋のほうがたやすく見つかるくらいだ。それくらい、ミャンマー人はよく本を読む。 現代ミャンマーがよく分かる。ミャンマーについて知りたい方にお勧めです。 著者 高野 秀行 1966年10月21日 東京都八王子市生まれ 1989年 早稲田大学探検部在籍時に『幻獣ムベンベを追え』でデビュー 2006年 「ワセダ三畳青春記」で酒飲み書店員大賞受賞 (2007年11月29日・記) ☆関連図書(既読) 「アウン・サン・スーチー 囚われの孔雀」三上義一著、講談社、1991.12.10 「ビルマ 「発展」のなかの人びと」田辺寿夫著、岩波新書、1996.05.20 (「BOOK」データベースより)amazon 探検部の先輩・船戸与一と取材旅行に出かけたミャンマーは武家社会だった!二人の南蛮人に疑いを抱いたミャンマー幕府は監視役にあの柳生一族を送り込んだ。しかし意外にも彼らは人懐こくて、へなちょこ。作家二人と怪しの一族が繰り広げる過激で牧歌的な戦いはどこへ…。手に汗握り、笑い炸裂。椎名誠氏が「快怪作」(解説)と唸り仰天した、辺境面白珍道中記。
1投稿日: 2009.10.09
powered by ブクログ高野作品で実は一番好きな本! 作家の船戸先生がこんなひとだったのか!という笑いもこみ上げます。なにより、歴史観や民族感が高野さんのフィルターを通してみたとき、すごく魅力的である部分どうしようもなくて、愛おしいような、不思議な気分になるのです。 そして切なさも少々。
1投稿日: 2009.10.09
powered by ブクログ異国の政権に武家社会って例えを当てはめる。 すると本当に不思議と同じに見えてくる。遠い国の理解出来ない価値判断で動いていると思ってしまいがちな政治情勢が、あっさり抵抗なく理解できる(つもりになる)
0投稿日: 2009.08.13
powered by ブクログ著者が早稲田大学探検部の先輩である船戸与一のミャンマー取材旅行のガイドとして同行した際の紀行文。ミャンマーの軍政を徳川幕府の初期の執政体制になぞらえて解説。面白い。
0投稿日: 2009.08.04
powered by ブクログミャンマーの閉鎖性を知る上で非常に興味深い内容ではあったけど、ちょっとエキサイトメントに欠けたかな。
0投稿日: 2009.06.30
powered by ブクログいやあ面白いナァ。 何だか始終ドタバタしていますが、東南アジア近辺ってこんな感じかもしれません。本好きが多いというミャンマーに興味を覚えた一冊。
0投稿日: 2009.03.25
powered by ブクログミャンマーのことは知りたくなるし、船戸与一の小説は読みたくなるし、ついでに時代劇も見たくなる。あたしだってそれなりに忙しいんですから、こんなにその気にさせられても困るんですけど。あと、夫に指摘されるまで気づかなかったけれど、読みながら相当にやにやしてたらしい。電車の中でも読んじゃってたんだよなあ。
0投稿日: 2008.07.29
powered by ブクログこの旅のメンバーが面白い。 著者もだけど、著者の先輩の作家さんも、柳生の一味も…、笑える。 ミャンマーの政治権力者の相関図が柳生一族の系譜に当てはめられていて、そもそも柳生一族についてそんなに知らなかったけど、ミャンマーの政治の状況が結構理解できました。 良くも悪くも強力な指導者が存在しないと国はまとまらないということが分かり、考えさせられました。
0投稿日: 2008.06.24
powered by ブクログ<探検部の先輩・船戸与一と取材旅行に出かけたミャンマーは武家社会だった!二人の南蛮人に疑いを抱いたミャンマー幕府は監視役にあの柳生一族を送り込んだ。しかし意外にも彼らは人懐こくて、へなちょこ。作家二人と怪しの一族が繰り広げる過激で牧歌的な戦いはどこへ…。手に汗握り、笑い炸裂。椎名誠氏が「快怪作」(解説)と唸り仰天した、辺境面白珍道中記。> ミャンマーって普通の人は行けないとこなんだなー。
0投稿日: 2007.07.01
powered by ブクログ読んだらきっとミャンマーに行きたくなる。 当時の軍情報部を柳生一族にたとえた珍道中。 奇想天外というか面白いというか・・・ガイドブックとは一味違ったミャンマー この本より前にミャンマーへ行ったことがあるけれどどこかに柳生がいたんだろうか(笑)
1投稿日: 2006.12.02
