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原稿零枚日記
原稿零枚日記
小川洋子/集英社
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総合評価

35件)
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    作家である主人公の、日常 取材のための温泉 運動会の、パーティーの、子泣き相撲の、新生児室の、荒らしたちの観察 生活改善課 素寒貧な心の会 あらすじ係 どれもこれも、現実なのか、妄想なのか 「ふときずくと、今語っているのは本当に経験したことなのか、自分が書いた小説のあらすじなのか ‥」

    52
    投稿日: 2024.11.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    苔料理専門店で食事を終えた翌朝、爪が緑色になっており、"本物の苔を食べた証拠ですよ。"と言われたり。 自分の親族がいるわけでもない近場でやっている色んな学校の運動会に、こっそり混ざってみたり。 その参加賞で貰った学習ノートを、原稿を書くのに良さそうだ、判子を押すところもあってよくできましたの判子を押したりして、モチベも上がりそうだとやってみたり。 あらすじ係をやっていたら、技量に磨きがかかり、ついには本編よりあらすじの方が面白くなってしまい解雇されたり。 "ドウケツエビの宇宙"というタイトルのトランペットオリジナル曲だったり。 クスッと笑えるところがたくさんあって、こうゆう視点を大事にしたいなと思った。

    0
    投稿日: 2023.02.18
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    エッセイかと思って読み始めたのですが、苔料理が出てきたあたりから、あ、違うかも、と気付いた次第。果たしてこれは全くのフィクションなのか、それとも実は・・・。曖昧な境界線に立たされる読者の心を見事に翻弄しますね。なかなか書き進まないある女性作家の日常なのですが、白昼夢の中で迷わされ、独特の濃密で不穏な世界の底に沈んでいくような不思議な感覚を覚えました。様々な「荒らし」を行う彼女の隠された背景に、ぞくっとした震えを感じるのに、もっと覗いていたいという欲求にかられる空気は小川さんならではという感じです。

    2
    投稿日: 2022.10.27
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    最初は小川洋子さん自身の日記なのかと思いながら読みました。途中で違うって気が付きました。タイトルから想像していたより哀しい話でした。いや、作家さんにとっては、このタイトルはとても哀しいのかな。私の夫に本のタイトルを見せたら、「一冊分の原稿が書けてるじゃん」と言われてしまいました。運動会や赤ちゃんのお相撲や新生児室に行く話は何だか本当にありそうだなあ。って感じました。

    3
    投稿日: 2021.12.03
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    「最果てアーケード」「ことり」「いつも彼らはどこかに」「夜明けの縁をさ迷う人々」など独特の世界を醸し出す小川洋子さん、「原稿零枚日記」、2010.8発行。飛び飛びの、時に続いた26日分の日記をもとにした小説。入院中の母親を介護し、生活保護を受けている女性小説家の話。「健康スパランド」で、8歳の時死んだ娘にそっくりで許されるならあなたの顔に触らせていただきたいとお願いされる日記。公民館の「あらすじ教室」の講師で、タイトルを聞いてパッとあらすじを語る日記。押しの強い生活改善課の人と盆栽祭りに行った話。印象大。

    0
    投稿日: 2020.07.13
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    小川洋子が、数々の体験を日記という形で表現する不思議な雰囲気の小説。 宇宙線研究所の見学の後、F市の旅館の近くで不思議な苔料理を食べる。盆栽祭を見に行って、チャボを見る。近所の運動会に紛れ込み、父兄でもないのに観戦する。現代アートの祭典を見に行き、バスの集合時間に集まれなかったメンバーがひとりひとり消えていく…。 てっきり本気の日記でエッセイだと思いこんで読み始めたが(相変わらずあらすじは読まずに読み始めるのである)、旅館に向かうタクシーの辺りで気がついた。これは偽日記だ。そもそも「宇宙線研究所」って何だ? 小川洋子らしく、妙な生物のディテイルなどが細かく書かれているが、ドウケツエビなど、本当だかどうだかわからない解説が出てきたりする辺りが非常にらしい。 後半へ進むごとに、日記っぽい浅い表現がどんどん深くなていき、小説らしさが出てくるが、個人的には浅い淡々とした表現の面白さというものがもう少し味わいたかったと思う。吾妻ひでお「不条理日記」を思い出す。「くるむへとろじゃんのへろが!?」 そして何より、これを読んでいると、偽日記形式の小説が書きたくなってくるのだ。描きかけのイラストのように、読んでいるだけでアイデアが湧いてくる。決してガチガチに組み上がった小説ではない(ように見えるだけかもしれないが)。しかし、その未完成然としたところが良いのだ。 アイデアがわかないときのためにずっと手元においておきたい1冊である。

    0
    投稿日: 2019.09.26
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    夢日記ふうで、頭の中がすこしぐらつく。 出てくる海の生き物もこうなると虚構かなと思ったら実在している。

    0
    投稿日: 2019.09.07
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    日記風の小説ですが面白かったです。 作家の「私」の奇妙な日々と、ひたすら原稿が進まないのがかわいいです。 再読なのですが、今回は、好きなエピソードの、現代アートの祭典を見に行くお話が、西岡兄妹さんの作品のように脳内再生されて、更に好きになりました。ガイドさんのしわしわぶりが千晶さんの独特な老人で表れた、と思うとそのまま、あの世界に。楽しかったです。 眠れない夜に図鑑を写すお話も好きです。「光の射さない深海で、少しずつ自分を失ってゆくのはどんな気分だろうかと考える。」

    1
    投稿日: 2018.08.08
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    執筆が思うようにはかどらない作家の『私』。出かける度に現実と幻の狭間に陥り、その出来事を日記に綴る。不思議な世界が日記形式で紡がれる長編小説。 苔料理に運動会荒らし、そしてあらすじ教室と、ありそうでない奇妙で独特な世界観が面白い。小川さんの発想力にただただ感服する。

    0
    投稿日: 2017.07.26
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    日常からいろんな世界に入り込んでいく。変な世界だけど、キレイに整理されていて、すっと入ってくると、いつも思う。不思議な心地。 「苔料理専門店」「ドウケツエビ」「あらすじ教室」「カワウソの肉球」「盆栽フェスティバルの桂チャボ」「子泣き相撲」「イトトンボの付け爪美女」どの話も魅力的。

    1
    投稿日: 2017.06.04
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    日記の中で異界が次々に立ちのぼる。メタな物語。どこまでが本当なのか。梨木香歩の『家守綺譚』などのテイストに似ている。最後のMが生きていてくれるだけで、という部分。お母さんが声を向こうにやってしまう部分。そこが染みる。

    0
    投稿日: 2017.03.21
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    タイトルから、エッセイなのかと最初思った。 (違うこれは小説だ、ということを分かった上で読み始めた) 作家の“私”はなかなか思うように執筆がはかどらない。小説の取材で、宇宙線研究所や盆栽フェスティバルなど、様々な地を訪れる“私”だったが、いつも知らず知らずのうちに不思議な世界へと迷い込んでしまう。 苔料理を出す料亭、海に繋がる大浴場、神隠しのように人が消えてゆくアートの祭典。これは果たして現実なのか。幻と現の狭間で、作家は日々の出来事を綴り続ける。 日記形式で書かれている不思議な短編集。 遅々として原稿が進まない作家の日常は、お世辞にも立派とは言えない。派手さもなく心が浮き立つようなこともないけれど、少しの抑揚や楽しみを見つけながら生きている。と、いう風情。 それなのに日々起こることが不可解すぎて、まさに“夢か現か”状態。 よくある日常とおかしな世界が地続きでゆるやかに繋がっていて、普通の日記を読んでいたはずなのに、いつの間にかファンタジーの世界に引き込まれているような。 小川洋子ワールドすぎるなぁ、と思いながら読んだ。 読み進めていくと、ある1日の出来事とだいぶ先のまたある1日に繋がりを見つけたりする。 まったく繋がっていないような部分で繋がっている。そういうところも、読んでいて不思議な気分になる所以。 うっすら気づいて「あぁ…」と淡く呟いてしまうような感覚。 「あらすじ教室」と「健康スパランド」「子泣き相撲」の章がとくに印象に残った。 小川作品に漂ういつも通りの静謐さ、そして少しの哀しさは、すべての章に共通していた。 1日の日記の終わりに(原稿●枚)という記述がある。その日書き進んだ原稿の数。 “零”の日が一番多いのは、言うまでもない。

    3
    投稿日: 2016.12.04
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    【それは、鏡を通してみる世界】 この本を読み終わったとき、あなたは必ずあらすじが好きになる。 作家の私はさまよい続ける。旅を続けながら、いとしい人に思いを馳せながら。物語の一番最後、その名前が明かされて、さらに読者を不思議な世界に誘い込む。 鏡に映った私は、私だけど私ではない。誰かの見ている私が、私でないように。小さな不思議が散りばめられた、ホントウの話。

    0
    投稿日: 2016.06.15
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    ただのエッセイ本かと思ったら心地好く騙された。夢と現の狭間の世界をこんな風に幻想的に描き出せたら。文章から薫ってくるユーモアと感傷のバランスが絶妙。

    0
    投稿日: 2016.04.14
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    どこからが現実で、どこからが夢なのか。はたまた、小川さんの眼前に広がる世界そのものなのかも。 少し不穏で甘く、少し浮いてるようで沈んでいる。 見た目の差は少なくとも、隔たりが大きい。 水族館の水槽ガラスみたい。

    1
    投稿日: 2016.03.07
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    作家である「私」が創作活動の合間に起こる出来事や過去の回想を徒然なるままに綴る日記形式の物語。不思議なことが次々と起こる小川作品が凝縮したような作品。 山の中の温泉旅館のさらに奥、ひっそりと佇む苔料理専門店やただ物語のあらすじを話すだけの公民館のあらすじ教室。参加者がひとりずつ消えてしまっても集合時間を優先する現代アート展ツアー。 確かにおかしい何かが当然のように存在するので、むしろおかしいのはこちらなのではないかという錯覚さえ覚える。 さらには文体が日記であるという点と病院、母親、市役所、取材など現実のような単語が出てくるので事実と勘違いしてしまい、まるで明晰夢をみているようだった。 ある有名な作家とバスに同乗したという話が好きだ。極端に人物の抽象性が高まったため一つのおとぎ話のような印象になっている。 いままで読んだ小川作品の中で一番ぶっ飛んでるので初めて著者に触れる人にはオススメはしない。

    1
    投稿日: 2016.01.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小川洋子作品は「博士の愛した数式」ぐらいしか読んだ覚えがない。この本はなんとなく関西在住(小川さんは確か芦屋在住)の作家さんが書いたエッセーを読みたくなって手に取ってみたのだが…。 純粋なエッセーというより、日記文体を使った現実と非現実の境をフラっとさまよう、的な奇譚小説という体。この手の作品はそういう気分で読まないと、リズムに乗り損ねてしまう、そして残念ながら完全に乗り損ねてしまった。 小川洋子さんをもっと良く知っているファンであれば、その知識や作品を読んできた蓄積で、乗り損ねを取り返すことも出来るんだろうけど、俺にはちょっと無理だったみたい。 もうちょい読みやすい小川洋子入門的な作品を、いくつか読んでから、出会えたら良かったなぁ。

    0
    投稿日: 2016.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日常のような非日常のような、紙一重のあちらとこちらを行ったり来たり。 苔や骨や深海魚、イトトンボのネイルに時計草…私の好きなモチーフが随所に散りばめられていて、耽読してしまいました。

    0
    投稿日: 2015.11.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2015年の41冊目です。 主人公である”作家”の私の奇妙な日常を、日記風に書き綴っています。小川洋子作品に欠かせないな「奇妙な職業」を持つ人を始めとし、「奇妙な料理」、「奇妙なツアー」が出てきます。日常の中に描かれている非日常的かる不思議な世界が、現実から読み手の意識を引き離していきます。引き離された意識が自分なのか?置き去りにした無意識が自分なのか?奇妙な世界から、「あなたは何者?」と問われている気持ちになる。 苔料理店、ツアー参加者が次々に迷子になりながらも時間通りに進んでいく現代アートの祭典見学ツアー、物語の”あらすじ”をまとめるあらすじ係という職業、楽譜めくり係、、、。この奇妙な世界に入り込むと、自分の日常の平凡さが、実は、本当の姿ではないのでは?と思ってしまいます。

    0
    投稿日: 2015.09.12
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    小川洋子版、洋子in wonderland. 赤ん坊にまつわる描写が、まるで赤ん坊のむっちりした太ももを触っているかのようにリアルで生々しく、思わず傍らの我が子を見直してしまった。

    0
    投稿日: 2015.05.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もっと気楽に読めるエッセイ風かと思いきや。 知らず知らず奇妙な世界に迷い込んでいくのよね~ でも、その奇妙さは私の中にもあるのかもと思ったり。 肌に合わなかった一冊。

    0
    投稿日: 2015.05.06
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    原稿を書かずに日記を書くのは、ラーメンと半チャーハンを頼んで半チャーハンをおかわりするような醍醐味がある。

    0
    投稿日: 2015.04.25
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    書棚を1周するたび、未読の小川洋子に遭遇。あっち行って、こっち行って、小川洋子。深いブームにはならないけれど、年に数冊は小川洋子。 「日記」と称してるだけ、エッセイのようでもある。どこからが空想なのか。 惹かれたのは、あらすじ係。 怖かったのは、暗唱の先生。 真似したいのは、◯◯あらし。

    0
    投稿日: 2015.01.11
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    ブログに掲載しました。 http://boketen.seesaa.net/article/390585832.html 奇妙な味の小説家、昔ならさしづめ阿刀田高 文庫コーナーで、お、小川洋子のエッセイがでたか、と購入。 原稿がさっぱりすすまない日々をエッセイにしたんだな、と思ったのだ。 うかつなことに2ページくらいまで読んではじめてエッセイではなく小説だと気づく。

    0
    投稿日: 2014.03.14
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    小川さんの世界観はやはり好きです。 静謐な感じがクセになります。原稿が書けないという状況。書こうとするけど違う方にいってしまい結局書けない。 なんかふわふわしたような気持ちでした。 いつもは登場人物の名前を出さないのに、最後にヨーコという名前がきたのは驚きました。

    0
    投稿日: 2014.03.02
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    運動会の話は秀逸。 小川洋子の本領発揮、つまりは女性独特(いやこの作家特有のと言うのが正しいか)の感性による生きるということの残酷、冷徹そして希望に満ちた描写が素晴らしい。 ただ全体的になぁ、、、本作の独特の構成を成立させようと拘った結果、本筋が曖昧になっている。 最近見た某時代劇邦画でもそうだが、形式って諸刃の剣だと思う。

    0
    投稿日: 2013.11.16
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    ああ、これは恐ろしく美しい。とても美しい、という意味でもあるし、恐ろしくて美しいという意味でもある。 日常と異界と間にあるはずの境界がふと揺らいでなくなってしまい、頭では「逃げなくては」とわかっているのに目も足も動かない。美しさに釘付け。 『博士の愛した数式』ではなく『薬指の標本』の方の、ファンタジーホラーな小川洋子。しかも円熟味を増して怖さに色気艶渋みが加わり、ある日ふと友人から「お前、最近痩せた?」と聞かれたら真っ先に「この本の精に取り憑かれたから」と思うくらい楽しんだ。 売れない中年独身女性作家が日々狼狽しこっそり人混みに紛れて誰にも気づかれないように何かしてくるだけの話しなのに。 見てはいけないもの、あってはいけないこと、それが「わたしだけ」の目の前に現れ他の人はまだ誰も気がついていない時の背徳感。本当はアンダーグラウンドで入手しないといけない小説です。

    0
    投稿日: 2013.10.25
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    内田百閒の「サラサーテの盤」と同じように、二重写しの写真のごとくこの現実世界から少しブレた世界で、著者を思わせる女性作家の書く日記。不思議で孤独で幻想的なお話で、失われていくものに対する哀惜の念のようなものや、(再)生への憧憬のようなものを強く感じた。

    0
    投稿日: 2013.10.10
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    なんかしみじみと通じるな~と思うところと、そうでもないところとがあったが、全編通じて流れる静かな不可思議さはたいへん心地よかった。

    0
    投稿日: 2013.10.10
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    とある作家の日記。苔料理を食べ、小学校の運動会に忍び込み、あらすじを語り、生活改善課の職員はトランペットを吹き、現代アートの祭典では人が消えていく。 夢と現の狭間をたゆたう小川洋子ならではの作品でした。幻想的でありながら肉体的である筆致に圧倒されます。こういう世界に浸れるのも小説の持つ魅力ですね。

    0
    投稿日: 2013.10.08
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    現実なのか空想の世界なのか、その境目がわからないままに、ちょっと怖い世界へと入っていく感じ… 小川洋子さんらしい一編だな~って思います。 苔料理って、ホントにあるのかしら??

    0
    投稿日: 2013.09.26
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    夢か現か幻か,科学に境界条件は重要ですが,文学では何のその.でも,筆者と読者との境界だけは厳然として存在します.それが小川女史の女史たる所以.

    0
    投稿日: 2013.09.05
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    苔、食べてみたい。 小川洋子の、主人公が物書きの設定の小説は、主人公が小川洋子自身じゃないかと錯覚する。 不思議な感覚。

    0
    投稿日: 2013.09.05
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    とてもユニークな作品だ。現実か、夢か、はたまた妄想か。苔料理とか、運動会あらしとか、あらすじ係とか、聞きなれない言葉が出てくる。ありそうで、ありえない、あったら面白そうだなと、感心する。著者の小川洋子さん、顔はテレビの週刊ブックレビューで見たことある。どこにでもいるおばさんというと失礼かもしれない。でも、自分の身の回りにもいるよな、こんな人。同姓同名の知り合いがいることから、何となく興味を持って読み始めた。いつの間にか、新作が出ると、買ってしまう。文体は美しく洗練されていて、ついつい読み込んでしまう。この作品も、確か週刊ブックレビューで紹介していた。ウィットに富んで、本当に楽しい作品だ。

    0
    投稿日: 2013.09.04
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    数年前の年の暮れ、運転中にFM放送で小川洋子さんのブックレビューを聞いていたことがある。川上弘美さんのエッセイで炬燵の中で原稿を書き始めるのだが、1枚も書けないという記述に「とても共感します」と話されていた。 そんな雰囲気を予想していたのだが、安閑、のんびりした話では全くなかった。主人公の作家は小川さんとは違う作家だろうな。小川さんの処に市役所から生活改善指導の職員(?)が来るわけないもの。 奔放で不気味な幻想を読んでいると、聞いちゃいけない話を聞かされたような共犯意識とでも云うのだろうか、冷や冷やする感触を味わう。さほど厚くない本がなかなか読み進まない。 子供や赤ん坊、乳房や母乳に対する執着。母性本能ってこんな怖いものなの。 誰もが去って行き、いつも独りぼっちになる。小川さんの小説は皆そんな物語だとも思う。深海魚の記述はそんな孤独を感じる意識すら消え失せていくことを願っているようで、深い底に沈んでいくような静けさ。 追記 ピンバッジのスカンクが肛門腺を解放せんとするようという記述に、小川さんってチョッと変な人だなと認識を改めた。

    4
    投稿日: 2013.08.27