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総合評価

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  • まさに明治時代前半の自由民権運動にかかわる歴史書:主役の岩神兄弟の最後がなんとも切ないが・・・。

    上巻の感想にも書いたが、まずはこの本が坂東眞砂子作品だという驚き。やはりプロの作家は筆力がある(何でも書けるんだ)。明治時代といえば、鹿鳴館や瓦斯灯などなど明るいイメージ(良くも悪くも西洋化)があるが、庶民の目線からすると、必ずしも江戸時代よりも良くなったわけではなかった(独裁政治の主役が変わっただけ)。この小説で、明治前期の底流に流れる自由民権運動の本質が少しだけ理解できた気がする。一方で、岩神親子の物語は、むめのたくましさ・したたかさを楽しみながら、面白く読み進められたが、大洋・東吉の最後がなんとも切ない。いつか再読しようと考えているが、それでも坂東氏が彼女の子宮で考えた物語の真意は、男にはわからないかも知れない。

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    投稿日: 2017.05.07
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    家を出て大学に入り、ロンドンに留学する兄 新聞社に入り、自由民権運動に走る弟 女性の権利を主張し、再婚した母 ロンドンでの殺人事件がようやく本編と繋がる

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    投稿日: 2011.10.20