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異国トーキョー漂流記
異国トーキョー漂流記
高野秀行/集英社
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総合評価

84件)
4.2
26
37
14
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    外国人から見ると、見慣れた東京の街が異国の「トーキョー」だった。辺境を旅する作家•高野秀行さんがこれまで出会った外国人との邂逅を綴ったエッセイ。 フランス語を教えてくれたシルヴィ先生は『語学の天才まで1億光年』に、盲目のスーダン人マフディさんは『移民の宴』にも登場していた(あちらではアブディンさん)。マフディさんの有能ぶりには舌を巻く。目が見えないハンデの中で、異国の地で暮らす苦労は想像を絶するけど、それを感じさせない明るく陽気なキャラクターで微笑ましい。 「どうして日本人はこんなに英語ができないのか」 「日本人はわかりもしないのにイエスと言う」 先週まで北米出張に出かけていた私には刺さる。 また中国人が日本企業に見切りをつけて外資系企業に転職する「日本離れ」のエピソードも印象に残った。日本も外国人から“選ばれる”国にならないと、豊かにならないのではなかろうか。そんなことを思った。

    24
    投稿日: 2025.11.01
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    積極的に謎の企画を立ち上げて海外にいってアホをやらかしてくる多言語話者で貧乏な著者が、逆に様々な境遇で日本にやってくる外国人と東京を歩き、それぞれの国の文化や価値観、そして「トーキョー」という外国人から見た都会を見つめ直していく、笑いあり涙ありのノンフィクション。アメリカを非難しつつもマクドナルドを美味そうに平らげるイラク人や、暗黒舞踏に憧れて貧乏生活を送るフランス人など多種多様な人々と著者が織りなす台本のない喜劇に腹を抱えて笑い、時に鋭い指摘に極東に位置する日本という国の異様さにもハッとさせられる。一筋縄では行かないのに読みやすく、世界についての扉を開いてくれる良著である。

    6
    投稿日: 2025.07.28
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    探検は無いが、高野さんのとてつもない優しさとそそっかしさが満載で面白い。 マクドナルド好きのイラク人の話と、飛行機でたまたま隣に座ってたペルー人の話は、まさにノンフィクションはフィクションより滑稽なりである。またどちらも切ないオチがあって印象深い。

    20
    投稿日: 2025.07.25
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    20代〜30代前半の高野秀行作品は恋やら愛やらが出てきて趣が違う。ゲラゲラとバカ笑いさせられる中でもちょっと泣けたりする。スペイン語教師の話はムズムズする内容だった。笑 外国人に積極的に関わることでどれだけの人が救われてきたのか。差別や分断に対抗する人の優しさが身に沁みる。 特にイラク人との話では交流の中で「もうこれ以上立ち入れない」という局面に至る。彼の様子からイラク社会が恐怖に満ちていたことが見て取れる。国際的な問題の困難さに打ちひしがれる場面だ。 それでも、次の盲目のスーダン人とプロ野球を見る話では、高野秀行の優しさが彼を助けている。世界平和を実現するためにはこれしかないのだ。

    2
    投稿日: 2025.06.15
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    言語は覚えようとしないのにブトー(舞踏)には夢中になるフランス人。お金に窮してビザの申請用紙に手数料をとるザイール大使館。ウエキと称して日系人となりすますが入管を却下される百一人のペルー人。日本語を話せずバイトの口を断られ続けるイラク人。東京ドームでお手盛りの実況の下、野球を解説する盲目のスーダン人。…国内にいながら異国を旅する。外国人の視点に立って、自国を体験する。必ずしも同調はしなくても、彼らの靴を履いて漂流してみる。いつしか東京はトーキョーになる。移民国家になりつつあるこの国で折り合いをつけていく。

    2
    投稿日: 2025.04.28
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    『語学の天才まで1億光年』をだいぶ前に既読していて。ためになったし超絶!面白かった(ゆえに星五つ)のだけど、何て感想を書いていいものか分からないくらい完結していたので星だけ付けて寝かせていました。 そこに出てくるユニークな外国人たちとほぼリンクしていて少し違うエピソードもありつつ、こちらもまた面白かった。 『語学』のほうはタイトル通り、どのようにして多言語を習得し、それを活かしながら多様な国々人々とコミュニケーションを取ったか。そしてそれがいかに魅力的か。 『異国トーキョー』は、関わった外国人たちの異文化習慣や価値観に触れることで高野氏の中でいろいろなことが芽吹き培われていったこと。 言語、文化、習慣etcが違えど、人間同士のやりとりが微笑ましく…いや、もう、ただただ、 高野氏や外国人たちの純情さが愛おしく切なくなる。 端々に外国人たちの姑息さだったり高野氏が自虐する動機のセコさがチラチラと見えますが。相手に向き合った途端に読んでるこっちが心配になるほど人が好い。 読後、何故だか「じゅんわり」あたたかくなっちゃう。 今のところ(他の既読本も良作だけど)一番好きな高野本です。 ちなみに、サラサラッと読めて(物理的に)薄めなところもまた他の作品と違っていいところ。

    26
    投稿日: 2025.01.22
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    ちょっとググれば知りたい情報仕入れて大抵の言語を多少なり学ぶ術があって、面倒な人付き合いもそこそこにしてあちこち飛び回れる、大層便利な時代になった。もーこんなまわりくどいこと好き好んででもしないと体験できない。真面目で不器用で真っ直ぐな高野青年が、ひとつひとつの出会いの中で、いろんなものの見え方、捉え方を発見しながら国際人となる過程を見届けているようでとても面白い。

    0
    投稿日: 2024.11.11
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    高野さんの他の著作を読んでいると、状況や当時人物に共通しているものがあって、ストーリーを補完してくれる楽しさもある。 高野さんが狂言回しとして、トーキョーにやってきた7人の外国人の物語が綴られる。 スペイン人とペルー人、イラク人の話が好み。みんな、話に少し寂しさというか、ビターな雰囲気があって、そこが良い。

    1
    投稿日: 2024.01.23
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    フランス、イギリス、コンゴ、スーダンなどなど東京にいながら、異国の珍妙な話しが盛りだくさん。 時代背景が”携帯電話がなかったころの東京”、というのもいい。 ずっと読んでいられる幸せな時間でした。

    1
    投稿日: 2023.12.29
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    高野さん6冊目。 高野さんの本は海外に行ってアレコレ面白いことをする者がほとんどだけど、今回は海外から日本に来た外国人と高野さんが関わった中でのお話。 やはり”ヘン”な人は“ヘン”な人と縁があるのだなぁと、高野さん流の外国人との交流を笑いながら楽しく読ませていただいた。 この中に、高野さんが大学を無事7年生で卒業できるキッカケとなったエマニュエル・ドンガラさんも出てくる。高野さんが訳した(卒論にもなった)この方の著作も読みたいなとカチカチ調べていたら、メルカリでドンガラさんの名前で検索すると「ジョニー・マッド・ドッグ」という映画のDVDが出てくる。これは大学の平和についての授業で、先生が映画好きなのか毎回内容に関連しそうな映画を紹介してくれるのだが、実際の内容と日本版の予告があまりにも乖離していて先生が苦言を呈していたものだったので記憶に残っているものだった。どうやらこの映画の原作は未翻訳ふだがドンガラさんの著作らしい。自分にも意外なところで縁があったのだなあと感じた。本の内容とは全然関係ないが笑

    2
    投稿日: 2023.09.17
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    面白いけど、少し考えさせられる。 人の行かないところへ行く、人のやらないことをやる、というのが辺境ライターたる私のテーマである。 変なところに行ったり変なことをすることで出会える人がいる。面白い話ができる。

    0
    投稿日: 2023.08.17
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    いつものように高野さんが外国に行くのではなく、日本で出会った外国人たちとの交流についての本。 日本での異文化交流のような大きなテーマではなく、あくまでも知り合った個人同士のエピソードがまとめられている。仲良くなって相手の人物像を理解したと思ったら、それぞれの文化や出身国に関わる面を見たりと色々な側面を描いているのがすごいと思う

    0
    投稿日: 2023.07.30
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    いつものような外国での冒険ではなく、東京で出会った外国人との交流、というかもっと積極的なやりとりな感じですが、異国に来た彼らの感じた日本や筆者との友情をリアルに感じさせる一冊。外国人てこんな感じ、外国人の見た日本ってこんな感じでしょ、という凝り固まった考えを吹き飛ばしてくれる本でした。

    0
    投稿日: 2023.04.27
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    著者の出会った様々な外国人との出会いと別れ。時に笑えて時に切ない。日本人どうしですら関わり合うことを避ける世の中になってきたが、著者と異国人との様々な交流の中に何かすべてを包み込む愛のようなものを感じられて少し感動した。

    2
    投稿日: 2022.02.23
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    東京も、外国人とすごせば異国"トーキョー"に見えてくる…… 登場する日本で暮らす外国人たちがみな個性的でおもしろいのは、(わざわざ日本に来るような人たちだ、)各人の個性も十分あるだろうが、同時に著者の目線のおもしろさもありそうだ。 どのエピソードもおもしろく、また興味深いものだった。 なかなか海外旅行に行けないいま、すこし他人の視点を想像すれば、ここ日本でも異国を感じることができるかも、というワクワクを感じることができた。

    0
    投稿日: 2022.01.10
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    日本に居ながら海外を旅したような気分になれる、高野秀行が出会った面白おかしい『ガイジン』との数々のエピソードを交えた物語。

    0
    投稿日: 2021.11.17
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    高野さんが東京で出会う外国人との交流。 本当に日本の話?と思うほど、 高野さんが色々な人種の人と、濃かったりそうでもなかったたりの様々な出会いをして、助けたり助けられたり、野球を観たり、バイト先を紹介したりというごく普通の日本人の私からすると目が回るような接触をしている。 恩人の息子さんから言われた「あなたの一生は生き甲斐がある」という言葉にうんうんしてしまう。 どの話もジーンとしたり、笑えたり(苦笑いを含む)、不条理を感じたりして、陳腐な表現だが面白かった。 私からすると高野さんは十分変わり者だが、 世間の目を気にせず、興味のあることに時間と体力と適当な額のお金を使えるのは羨ましい! 死ぬ時に、無茶もしたけど記憶に残ることばかり!とニヤリとできそうだな。 もっと若い時に読んでいたら、人生が少し違っていたかも。 今はコロナ禍だし、そうでなくても私の中では911の前と後では海外旅行に対する意識もだいぶ変わってしまった。 それに母親という役割があるからね! 好きな話は  百一人のウエキ系ペルー人  大連からやってきたドラえもん  トーキョー•ドームの熱い夜

    7
    投稿日: 2021.10.31
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    2021/01/13 自然消滅していく、お話がものすごーく好きです。 少し悲しかったり、光が見えたり、笑えたり、高野先生の冒険も好きですが、エッセイもいいですね。

    0
    投稿日: 2021.01.14
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    外国に住んでる人は、ちょっと変わり者が多い。 他の国と言語を共有しない日本に住んでる外国人は、さらにバラツキの多い「変さ」があるように思う。 高野氏の文章は実感をそのまま記していく筆致で、「本の雑誌」らしい。それはネット時代には見つけづらくなった堅実なものだ。 意見の押しつけを出さず、感想も偏見もストレートに出してくる向こう側に、社会の寛容性やグローバル化、それぞれの自意識とかが透けて見えてすばらしい。 ヨーロッパ人、アフリカ人、アラブの人と、アジアから遠い、普段馴染みのない人たちがたくさん出てきて面白い。

    0
    投稿日: 2020.04.14
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    在日外国人との交流を通し、著者のペーソスがかたられる。 著者の得意な冒険記的な作品ではなく、命を預ける相手という濃ゆい付き合いではない。東京という大都市の中で袖擦り合う程度の淡麗な関係であるため、外国人諸氏との付き合いも淡麗である。何度か一緒に飲んだことがある痴人と友達の間くらいの関係、といった程度の濃度である。 長い人生の中で少しの間交わった外国人たちとの交友がテーマであるため、著者の関心は2つに絞られる。在日外国人の東京における生き方と、在日外国人との交友を通した著者自身の生き方である。 個人的には、日本野球に詳しい盲目の青年の話が印象的だった。障害という日本で生活するためのハンデを笑い飛ばし日本での渡世をしてゆく姿は痛快。その痛快さが彼の持つ奇跡的な知性の産物だとしても。 反対に、就労ビザを取れなかった青年の話はとても切なかった。もっと交流すればよかったという著者の後悔はとてもよく理解できる。

    1
    投稿日: 2019.12.06
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    高野秀行さんは若い頃から人と違って視点で世の中をみていて視点が面白かった。 世界の様々な場所へ実際に行く行動力も持っておられ、やっぱり行動することが一番大事だと感じた。 タイトルにもある通り、慣れた東京も外国人と一緒に歩くことで「トーキョー」になるという言葉が印象的だった。 見慣れたはずの場所なのに、別の人の視点が入るだけで全く別の世界に見えてしまう。これは何にでも本や、人の話でも同じ。本当に人によって感じ方・捉え方が違うんだなと改めて認識できた。

    1
    投稿日: 2019.06.22
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    異国の人と一緒に過ごし、慣れた東京が異国トーキョーを見える 高野さんが80~90年代に東京で出会った、外国人との交流を書いた本作は、およそ普通の人は誰一人出てこないが きっと彼らからは日本や日本人のことを変わった国や変な人と思われたりする事もあるのだろうと思う 日本人にとって日本は普通の国だけど、世界から見ればそうではないということに気づいた 高野さんのように新しい事に恐れずに挑戦できるようになってみたい

    2
    投稿日: 2019.05.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    東京での話なのに、知らない日本を見てるみたいで面白かった。 友人の国際結婚で両家の距離感を埋めるのに一役買った話はあたたかい気持ちになった。形式に縛られず心のこもった、かつ気取らないスピーチができるのは高野さんらしいなぁと思う。人と人を繋げることができるのは長所ですよね。 人生が交差するのを見せてもらう中で、人との仲は会った回数では決まらないんだな、というのはすごく感じる。

    1
    投稿日: 2019.05.22
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    高野さんの著作は結構読んでいるけど、その中でも読みやすかった一冊。読みやすかったということは、時間をかけずともさらっと読めるという意味。異国の人々と高野さんとの出会いと別れが描かれている一冊であるが、その舞台は東京であり、冒険先ではない。ということで高野さんからアグレッシブさはあまり感じられない。素の状態に感じられた。小説とエッセイの中間にあるお話のようだったが、高野さんの本にはよくある形なので、そこまで特筆すべきものはない。しかし、異国の人々を通して、日本を見つめなおす機能は確かに機能していたように思う。

    2
    投稿日: 2019.01.12
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    螟門嵜莠コ縺ョ逶ョ邱壹〒隕九k縺ィ縲∽ス上∩諷」繧後◆陦励′縺セ縺」縺溘¥逡ー蝗ス縺ョ繧医≧縺ォ諤昴∴繧区ー玲戟縺。縲√☆縺斐¥繧上°繧九?り送閠?′譚ア莠ャ縺ァ蜃コ莨壹▲縺滂シ亥、峨↑?牙、門嵜莠コ縺ィ縺ョ莠、豬∬ィ倥?

    0
    投稿日: 2018.12.11
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    最新文庫の「恋するソマリア」で高野秀行さんに恋をした私は、お気に入りの作家として私の読書履歴書に記入するために、早急に作品の半分とは行かないまでも、1/4ぐらいは読んでおきたいと思った。先ずはデビュー作の「幻獣ムベンベを追え」を片付けて、初期の作品で旅とは関係なさそうなこのエッセイに目をつけた。多面的に「高野秀行初期」を知るためである。 時期的にはムベンベから「巨流アマゾンを遡れ」「怪しいシンドバッド」等々の、80年代終わりから90年代の主要著書のサイドストーリー的な役割も持つこともわかった。彼は冒険を始める前に、先ずはその民族の「言語」を学ぶ。そために最も効果的なのは、その言語を母語としている人から学ぶことである。高野さんだから、その人選がいい加減でユニークで、結果的にはみんな「へんな外国人」である。しかし、その外国人の目から見た東京も「変な異国」であるのだから、結果的に高野さんの眼は「変なトーキョー」を観る眼を養うことになるだろう。 私も、異国から帰国した1日目は見慣れた日本の景色が異様に見えた。でも、2日目からは大抵は普通の日本国に戻る。そういう体験を何度もずっと長い間出来た高野さんが羨ましいと思う。

    4
    投稿日: 2018.08.14
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    世界を旅する作家・高野さんが日本で出会った外国人との交流を描いた本書。著者の本は初読だが、ぶっ飛んだ行動原理や出会った外国人たちの奇想天外ぶりで楽しく読めた。秀逸なのはスーダン人マフディとの交流。盲目でありながら日本のプロ野球をこよなく愛し、ハンデを物ともせず人生を謳歌する彼の姿は眩しい。反面、ペルー人ウエキやイラク人アリーの話は国際情勢や違法斡旋ビジネスが暗い影を落とす何とも切ない読後感。自分も外国人と接する仕事だが、メールとチャットがメインで会話はからっきし。著者の言う"国際人"とはほど遠いなあ…。

    1
    投稿日: 2018.06.20
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    外国で出会った縁、もしくは日本での出会いから東京を客観的に綴るエッセイは、著者のオモシロ探検記の背景も知ることができて、あっという間に読了してしまった。本書を読んで思い出すのが「河童が覗いたヨーロッパ」や「不思議の国ニッポン」という古い本。日本を外国人視点で見ることはなかなかできない。しかし、身近に外国人の友人がいたら……そんな希望とも憧れともつかない思いを抱いた。著者のまだ読んでいない探検記を読みたくなった。

    1
    投稿日: 2017.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    東京で出逢った様々な国の外国人達を通して高野さんが異国の「トーキョー」を体感! 改めて高野さんの発想のユニークさに驚いた。 辺境を旅するため、その国の言葉を覚えるには現地出身者に習えばいい、と色々な伝を頼りに東京にいる外国人を探しだし教えてもらう。 相手との考え方や風習の違いなんて何のその! 違う方が面白い、と相手の懐にスルリと入って行く。 ただ受け入れるだけでなく、相手や相手の国の情勢等を冷静に見る目も持っている所もさすがだ。 世界には文字を持たない言語が無数にあること、外国人も実は外国語が苦手なこと、そしてマクドナルドの重要さに驚いた。 思わず大笑いしたりしんみりしたりとこの一冊で私も色々な「トーキョー」を体験できた。 高野さんの出逢いの物語をもっともっと読みたい!

    6
    投稿日: 2017.08.17
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    第8章「トーキョー・ドームの暑い夜」が秀逸でした。著者が知り合った盲目のスーダン人留学生マフディは、プロ野球が大好き。スーダンには野球というスポーツがないから、イメージできないはずなのに、ラジオ中継を聴いて独特の興奮に魅せられたマフディ。ラジオのアナウンサーから学んだ彼の日本語は完璧です。 典型的なアンチ巨人ファンで、世界の誰もが知るヒロシマ、そう広島カープの大ファン。でも松井秀喜のことだけは大好きで、「だって、あんなでかいホームランを打つじゃないですか」と言う。東京外国語大学に驚くなかれ一般入試で入学を果たし、日本語の本も実にたくさん読んでいます。三浦綾子、天童荒太、金城一紀。日本滞在たった5年で多彩は小説を読みこなす。「地租改正」をも漢字で書ける彼は、そのことについて「先生も驚いていましたよ。ほら、八番バッターがホームランを打ったらびっくりするでしょ?それと同じ」と笑います。こんなジョークを飛ばせるところも凄い。 「人間は言葉と想像力で『見る』ことができる」。見たことのないものは想像できないなんて、見える者の思い込み。高野秀行のエッセイは、面白いだけではありません。

    1
    投稿日: 2017.04.26
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    いま売ってる本はカバー画が違うようだが、私が読んだのは2005年の1刷、カバーと装丁は南伸坊 著者のサイトに画像がある http://www.aisa.ne.jp/takano/books_page/ikoku_tokyo.html

    0
    投稿日: 2016.10.17
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    自分がその気にさえなれば、東京を一歩も出なくても世界中の文化に触れることができるってことを教えてくれた。

    0
    投稿日: 2016.08.06
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    ○○語を習うために××人と会う、という行動力には 感心させられる。 結婚披露宴のスピーチ、ペルー人ウエキ、盲目のマフディが よかった。 「平凡で従順な自分は、そういう人間を好むくだらない日本と一緒に、 水洗便所のウンコのようにジャーッとどこかへ流してしまいたかった」 というくだりは、こんなに行動力にあふれている著者にしては とても意外だった。

    1
    投稿日: 2016.05.29
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    世界津々浦々を訪れてきた冒険家の、でも適度に肩の抜けたあたたかい文章で綴られた、彼が東京で出会った外国人の話。 高野さんを知ったのは「謎の独立国家ソマリランド」 これは滅法面白い本で、日本でのソマリランドの知名度を一気に高めた訳ですが、行動力と伝達力(あるいは、洗脳力…?)が両方備わっている高野さんだからこそ、あれだけ面白い本がかけたのかなと思っています。 「異国トーキョー漂流記」は「謎の独立国家ソマリランド」よりもだいぶ前に書かれた本ですが(なにせ携帯電話普及前のエピソードもある)、その面白さは変わってません。 また、どうして、面白い人の周りには面白い人が集まってくるのか。登場人物のキャラ立ちは凄まじいかぎり。ちょっと変わった知的好奇心を満たしたい時、抜群の安定感で応えてくれます。

    4
    投稿日: 2016.01.26
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    著者独特の観点が楽しい。 日本人を客観視できてるのは、おそらく著者の気質によるものではないかと思う。

    0
    投稿日: 2015.11.26
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    「辺境ライター」が日本で出会った外国人とのエピソード色々。 そもそも、「○○に行くために××語を習おうと思って」というパターンでの出会いが多い。その積極性と無謀さが良い。(主に)学生時代のいい意味での「阿呆さ」がうらやましい。 「お国の違い」というのもあるかもしれないが、それよりも人それぞれの「色の違い」といったものが際立つ。

    0
    投稿日: 2015.08.31
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    辺境作家 高野秀行が東京で会った外国人の話。やはりこの人の外向的さは特異だ。出てくる人は、舞踏家のフランス人、ザイール人、小説家の兄ともつながったコンゴ人、スペイン人、違法入国のペルー人、お父さんがお世話になった教師の中国人、プロ野球広島ファンの盲目のスーダン人(これは本当にすごい)など多様だ。著者が近づく理由は語学(フランス語、リンガラ語、スペイン語)の習得が主だったりするのだが、こうやって日本に在住して著者に言葉を教えるような人は個性的な人が多い。そして、東京はトーキョーになり、日本にいながらにして、海外につながるのだと。そういったエピソードが山盛られている。 自らを振り返れば、こんな自分の周りでさえ、学生のときには、ゲイのギリシア人、女好きで洒落たイタリア人、敬虔なイスラム信者のシリア人、などなど日本でも個性的な外国人との出会いがたくさんあったような気がする。ギリシア人には家に行きたいと言われ(のちにギリシアで妹と会って食事した)、イタリア人とは大相撲を初めて観戦し(のちにイタリアの実家にも寄せてもらった)、シリア人は一緒に銀行口座を開設して市役所に連れて行ったときに駐車場でお祈りをされた。自分にも少しは面白いものが書けたりするかもしれない。やはり東京はトーキョーなのだ。

    1
    投稿日: 2015.03.09
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    海外のことを知りたいと思ったとき、外国に旅行することとは別にもう一つの方法がある。それは、海外からやって来た外国人からその国の文化や習慣、あるいは日本の印象を聞くことである。 それにしても、かくもユニークな登場人物たちである。著者が特別なのか、それともわさわざ日本に来て住もうとする外国人たちがやはりヘンなのか。いずれにしても普段、我々の日常とは違う視点での示唆がいろいろ感じられ、また読みやすい内容となっている。 たとえば日本に来るアジア圏の外国人は実は英語を習いに来ていて、日本に滞在した実績をもとに英語圏に行くケースが多いこと、漢字という言語バリアは実は視覚障害者にとっては存在せず、日本の近代史が開発途上国にとって参考になること、、などなど、我々が当たり前に享受している国家の信用力や治安の安定といった環境が、実はもの凄く恵まれたものだと気付かされる。 それとともに海外からやって来る外国人に対して、日本人はもっと出来ることがあると著者のフレンドリーな姿勢からは学び取ることができる。駅で困ってる外国人を見かけたら、言葉が分からないからと敬遠するのはもったいない。彼らの先には異国、そして日本を違った視点で見るワンダーランドが広がっているのだ。

    2
    投稿日: 2015.01.30
  • ヘンテコな旅に出たくなる

    滑稽な英語でヘンテコな旅がしたくなる。 小さなバックパック一つで日本を飛び出し、タイはバンコクのホテルで「ルーム!ルーム!」しか言えずに狼狽した経験を持つ私には、妙な懐かしさを覚える良エッセイだった。 暗黒舞踏に入れあげるフランス人、広島カープフリークの盲目スーダン人、ドラえもんにそっくりなハーレー好き中国人、日本のマイケルジャクソンになりたいザイール人、亡命同前に日本に流れ着いたイラク人・・・筆者が出会ったどこか変わった外国人たちを通じて東京が「トーキョー」になってくる。 ヘンテコという言葉がこんなに合う作家もそういないだろう、このタカノという人、場末の居酒屋で国籍混交黒ホッピー飲み会をしたい。 片桐はいりの「グアテマラの弟」にも通ずる奇妙な国際感覚。日本人だって、言葉なんて洗練されてなくたって、人は通じ合えるんだ、と勇気が湧いてくる。 日本を訪れる外国人観光客は年間1400万人を超え、東京に住んでいると外国人を見ない日の方が珍しくなった。 外国人とのコミュニケーションにアレルギーがある人も、こういう本から入っていくと抵抗ないのではないかなぁ。

    4
    投稿日: 2014.10.28
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    紹介されて読んだ本。タイトルが示す通り、東京を舞台にしたエッセイ。でも「トーキョー」と書かれているだけあって、外国人の友人と一緒に東京で過ごす日々を描いている。 フランス、中国、スーダン、イラク、スペイン、ペルー、コンゴ。 よくぞこれだけ集めたねってくらい世界各国の友達との話が書かれていてそれだけで盛り沢山。 同じ東京という街での出来事を書いているのに、驚くほどそれぞれが見た東京は独自の色をした「トーキョー」になっている。 でもなんといっても、著者の文体にやられた。大半はゆるーい感じで書いていてニヤニヤしながら読んでしまう。だけど、突然鋭くしかも真剣な口調で書かれる言葉は洞察力があってハッとさせられる。 野球で例えるなら、ずっとスローカーブを投げてるのにいきなり150キロのストレートが来る感じ? 文章の緩急っていうのかメリハリっていうのかな。すごく参考になる。 高野さんの他の作品も読みたくなった。

    1
    投稿日: 2014.10.27
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    筆者が日本で出会った外国人との交遊記。 世界を旅した挙句、東洋の神秘「ブトー」にハマったフランス女・シルヴィ。 コンゴの作家とその弟の切れ者留学生のドンガラさん。 不法入国っぽいペルー人。 荒れる中東から平和な日本に来たアリー。 野球を見たことも見ることもない野球ファン・マフディ。 どれもすごく面白かった。 あとがきに「『変な外国人』って、もしかしたらトーキョーに来た彼らが私に対して抱いた感想じゃないのか?」「私は彼らが自分で書くべき話を代筆していたのにすぎないのかもしれない」と”ハタと気付いた”との記述があるが、これは作者一流の謙遜であって、本当のところは最初からこの着想があって書かれたものではないかと思われる。 それは第一話、作者が頑張って探した外人長屋に足を運んでシルヴィの話を目をキラキラさせながら聞く構図に象徴されるように、精力的・主体的に動いているのは常に作者であるにも関わらず、主導権は相手にあるような描写からも伺える。 作品を通りて謙譲・謙遜にあふれた語り口は、あるいは「日本人」を際立たせる手法なのかもしれないけれど、作者の人柄が察せられてとても心地がよい。 しかしガイジンよりもトーキョーよりも感嘆したのが作者の語学力! 英語は当然のように操り、そこからフランス語、スペイン語、リンゴラ語!(←普通存在も知らないよねw)をいかに習得したかが楽しく書かれているが、何の前触れもなく中国語も操っている。南米へ飛ぶことも多いようなのできっとポルトガル語も出来るのだろう。 個人的には、そこに至るまでの努力とバイタリティこそ、是非見習いたい部分である。 恐れ入りました。

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    投稿日: 2014.10.22
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    自分にとっては何冊目かの高野作品、今回の舞台は海外ではなくトーキョーなのである。 外国人から見た日本を描くというのがこの作品のテーマなのだが、怪しい舞踏に傾倒するフランス人女性や、マクドナルド好きのイラク人青年など、これだけ多様な、というよりチョット変な外国人と知り合えるというのも、ある種高野氏の才能なのだと思う。 特に面白かったのは、最終章に登場する盲目のマフディ君。二日酔いの朝に、コーヒーよりも蕎麦が食べたいと言い出す始末。しかも彼は日本のプロ野球事情に精通するスーダン人、しかもなぜか大のカープファンなのである。 あまり海外経験のない自分にとっては、本書に登場する人々は多様でチョット変に感じるのだが、国際人の高野氏から見れば愛すべき普通の隣人なのかもしれない。 コンゴ人のジェレミー君の結婚披露宴で、高野氏が友人代表として彼の家族についてスピーチするシーンには感動してしまった。

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    投稿日: 2013.12.08
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    当初の着想では、外国人の目から見れば東京はトーキョーとして、新しい相貌を見せるのではないかという狙いだったようだ。残念ながら、その目論見は実を結んだとは言い難いが、その代わりにトーキョーを舞台にした、実にユニークな交友録が生まれた。全編、電車の中などでは読めないくらいに抱腹絶倒の連続だ。しかし、それだけではない。その裏側には著者の実に暖かい「愛」と読んでもいいような「情」が垣間見えるのだ。そして、そのことが本書を単に面白いだけのものに留まらせてはいない。行間からは時として哀愁とペーソスさえ漂うのだ。

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    投稿日: 2013.09.26
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    あいかわらずこの人の本は面白い。よくもまぁこれだけ個性豊かな(外国人の)人々と出会えるものだ。それをひけらかすでもなく軽妙に書いてくれるので最後まですっきりと読める。

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    投稿日: 2013.09.14
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    この人の行動力とコミュニケーション能力にはいつも感心させられっぱなし。あとはこの何でも面白くしてしまいそうな文才に嫉妬。人との繋がりに疲れた時に、是非読んでほしい本です。

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    投稿日: 2013.07.01
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    外国人を通して見える「トーキョー」。ただの日本論に終わらず、外国人のトーキョー論を素直に表現していて、毎回楽しく読んでいる。

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    投稿日: 2013.07.01
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    高野氏ならではの面白いエピソード満載。まあ、でもトーキョーが舞台ということで驚きととんでもなさはおさえめかも。やはり、外国人にとって日本は住みにくいのかなぁと、ちょっぴり寂しくなる。

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    投稿日: 2013.06.24
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    おもしろいなあ。高野さんは何を読んでもいいけれど、私はトンチキなスチャラカ話が一番好きだ。これなんか本当にいい。愉快で、笑えて、ちょっと切ない。 八王子の長屋に住み暗黒舞踏にはまっているフランス女性とか、「日本のマイケル・ジャクソンになる(意味不明)」と言うザイール青年とか、登場するガイジンさんもユニークだが、そもそも、こんなにいろいろな人と出会っていく高野さんこそ実にヘンな人だ。 「私は子どもの頃から『まじめだ』『おとなしい』『協調性がある』などと言われて、優等生路線を歩み」と書いてあって、なぜか笑ってしまう。 「このままで行くと、大学を卒業し、どこかの企業に就職し、『まじめだ』『おとなしい』『協調性がある』と言われて、会社でほどほどに重宝され、やがて時は過ぎて、定年を迎える……。そんなシナリオが目に見えた」 そこで大学生の高野さんは「冗談じゃない」と思い、「これまでの平凡で従順な自分は、そういう人間を好むくだらない日本と一緒に、水洗便所のウンコのようにジャーッとどこかへ流して」しまおうと、海外へ出ようと決めたそうだ。海外の旅は「水洗便所のレバー」らしい。 旅をする時、まず現地の言葉を勉強するのが高野さんのポリシーで、しかもリンガラ語とか習おうとするから、ちょっと他ではない出会いがあるわけだ。 コンゴ人のジェレミー・ドンガラさんとの縁を綴った第二章がとても良かった。彼のお兄さんが作家で、ひょんなことから高野さんはその小説「世界が生まれた朝に」を翻訳し、それをワセダの卒論とし、小学館から出版する運びとなる。 何年か連絡が途絶えていた後、突然ジェレミーさんから結婚式にただ一人の友人として招待され、高野さんは驚く。堂々たるエリートに見える彼も、十年に及ぶ日本での生活で孤独な異国人だったのだ。このときの高野さんのスピーチがいい。コンゴのドンガラさんの家を訪ねた時、歓待してくれた彼の家族のことがあたたかく語られている。コンゴを知らない新婦のご両親や親戚の方が「安心した」ととても喜んでくれたと書いてあって、ほろっとする。ジェレミーさんは目を真っ赤にして、空手で鍛えたバカ力で抱き締めてくれたそうだ。高野本屈指の名場面ではないだろうか。 第八章で登場する盲目のスーダン人「マフディ」は、最近高野さんプロデュースで「わが盲想」を出版したアブディンさんのことだね。これは近々読もうと思っている本の一つだが、これを読んでますます楽しみになってきた。

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    投稿日: 2013.06.07
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    【韓国語版】著者が東京で出会った外国人達との交流を通して東京を“異国トーキョー”として再発見する話。韓国に来る前に原書を読んだことがあるが、その時は著者である高野氏と登場人物達の珍妙なやり取りに腹を抱えて笑ったものだ。但、大阪が“オーサカ”に見えるなんてことはなかった。今回読み直してみてここでは私も外国人なんだなあと今更ながら気付いた。そしてSNSやプログを通して私なりの『異国ソウル漂流記』を書き綴っているんだとも。氏の文章は不必要な修飾語のない簡潔な文体で書かれている為、韓国語多読教材としても超お勧め!

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    投稿日: 2013.03.13
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    今回も面白かった。高野さんの魅力は“吸引力”だなあとつくづく思う。 何も物怖じせず屈託なくチャレンジするし 常に好奇心に満ち満ちていて 「この人のそばにいると何か楽しいことがありそう」と思わせてしまう人。 高野さんの語りは関西人かと思うような自虐ネタを大いに含んだお笑い話満載で飽きない。 様々な外国人たちの目を通して知る東京。それは大笑いだったり、目からウロコであったり 奇妙であったり、なんらかの哀愁がただよっていたり本当に色々。 日本人であり井の中の蛙であることを実感。 高野さんの本を読むと自分なりでいいからもう少し視野を広げて行きたいな~って思わされる。 今度は幻の獣ムベンベの話を読みたいな。

    2
    投稿日: 2013.03.07
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    読み終わった直後、自分の知り合った外国人たちの顔を一気に思いだした。深く関わるわけではなく、自分の人生に突然現れ、強烈な印象を残し突然去っていく。そういう外国人との記憶をまとめた一冊。 高野さんは言語に対してじゃなく、人に対して興味を持つ人なんだなぁと思う。だからこそ見知らぬ外国人に対しても親切で、言語の習得も早いのだろう。外国語を学ぶ身としてよく心に刻んでおきたい。 ちょっと面白かったのが高野さんの元カノ、ナナの話。ナナがどうして高野さんと勉強をしていたか分かるような気がする。多分とてもうざくて、それでいてすごく魅力的だったのだろう。 ああ、あの人は今どうしているのかな、と居ても立ってもいられない気持ちになる一冊。

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    投稿日: 2013.02.16
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    著者が出会った、日本に住んでいる外国人の話。著者を含め、それぞれが個性的で魅力ある人たち。おもしろい♪ 世の中、ホントいろんな人がいるんだなあと、しみじみ感じた。

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    投稿日: 2012.11.25
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    イスラム飲酒紀行に続き、高野氏の、今度は日本での冒険を読む。 前作に比べると、ライブ感というか生々しい現場潜入記みたいな感は少なくて、むしろ物語としてすごくよかった。 異国である日本で暮らす外国人を、見る高野氏の哀愁のようなものを感じた。 異邦人として暮らす彼らが日本にたどりついた動機はヒッピー的な憧れだったり、亡命だったり、国を背負った留学だったり、いい気な身分を満喫できる場だったりと様々だけど、それぞれに故郷と日本の間の現実で打ちのめされたり、居場所を見つけたり、新しい何かを発見したりする。 世界をまたにかける高野氏の周囲の外国人も、やはり「国際人」(この言葉、今もう聞かなくなったなぁ)で、日本も通過点のひとつで、その一期一会の出会いが面白おかしくて、どこか哀愁漂っていて、前作とは違うちょっとしんみりした読後感だった。 とはいってもまぁ~~みんなぶっ飛んでて爽快なんですけどね。 解説というものが、自分を語らない「語り手」をよく照射することがある。 高野氏は自分をなんでもない人のようにいうが、よく考えれば凄まじい語学の達人で、すごいコミュ力なんである。それだけで、世界中どこにいっても通用するんである。狭い東京でこれだけ縦横無尽に楽しめるんである。

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    投稿日: 2012.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    かなり面白かった。著者については前知識一切ナシ。確か2年くらい前の集英社夏の文庫フェアに本書がセレクトされていて、さしたる理由もなく購入したのだった。 カバー買いするようなも類いでもないのに、何に惹かれたんだか。 狭い島国に収まりきれない生来の「冒険家」である著者が、世界レベルの願望達成のためにまず必要な基本事項「語学」を身につけるため、トーキョーに住まうさまざまな国籍の外国人に臆せずガンガンぶつかっていき、彼らについて外国語を習得しつつ、それぞれに個性的でユニークなトーキョー漂流を綴ったエッセイ。 ご多分に漏れずこの著者も、よくいる海外住みエッセイスト同様、日本があまり好きじゃないという。しかし、彼ら(よくいる海外住みエッセイスト)と共通なのはその一点のみで、ほかは明らかに違う。何というか、上から目線じゃない。そしてビンボー。けっこうダメな印象を与える。 そのおかげだろう。語学を習得するってこれでいいんだ、大上段に構える必要なんてない、まずはお友だちから始めましょう的気軽さで、落伍者に大いに希望を抱かせる(笑) 笑えたり、感心したり、少し淋しくなったり。読み進めていくうちに気がつけばどっぷりハマっている。 著者のような「国際人」こそ、真の理想像かもしれない。他の作品も読んでみたくなった。 一つだけ残念なのは、せっかくの読後の楽しいひとときが、微妙な解説で台無しになってしまう点。 たとえダメな感じは演出しているだけで、実際には著者は語学の天才で交渉力のあるスゴイ冒険人であったとしてもだ、それをわざわざ種明かし的に解説してしまうとは。アムンゼンてあんた…… 解説は読まないほうが余韻を楽しめます。

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    投稿日: 2012.08.27
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    高野さんの行動力に圧倒される。 この人すごいなぁ! 対外国人のエピソードってどれも、なんだか外人さんがチャーミングにうつるけど、これも例外ではないです。みんな一生懸命でパワフルで、すこしブッとんでいる。 盲目の外国人との野球観戦の話は、とってもあたたかくて、高野さんの人柄がわかる。 笑いもあるけどじんとくる、おすすめの本です。

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    投稿日: 2012.08.16
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    いつもは辺境探検家として海外を見ている高野氏が、「外国人」というフィルターを通して「トーキョー」という海外を見た短篇集。 まず着眼点が面白い。「東京を外国人がみた『トーキョー』はどんなものなのだろう?」という発想、普通は思いつきません(笑) そして東京にいるだけなのにこれだけイベントを巻き起こせる行動力、いつもながら感服させられます。 どの章もおすすめですが、第三章のスペイン語授業の話が特に好きです。憶測ではありつつも、最後のエピソードがそうであるなら、あのスペイン人は日本人以上に「粋」ですね!

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    投稿日: 2012.04.18
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    冒険記じゃなくて、高野さんのユニークな外国人の友人たちの話だけど、やっぱりすごくおもしろい。とくに派手な話ではなく、友人たちとのあれこれを書いてるだけで、でも、その友人の母国の状況とかいろいろ奥深いものが伝わってくるようなところがすごい。 あと、高野さんって、どういう人かいまひとつつかめないのだけれど、社交的ってわけではなさそうなのに、すぐ友達ができて。すごく自然にしているみたいなのに、(いや、自然にしているからこそ、かな)相手が高野さんに心ひらいていて、心が通じているというか。自然に気遣いができる人、なのかな。尊敬します。

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    投稿日: 2011.11.06
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    様々なガイコクジンとの出会いによって、東京にいるのに異国の地にいるような気分を味わえる、アドベンチャー的短篇集。(ゆるく時系列順になってる) 著者は辺境冒険家。一般と少しずれた部分に興味を抱き突き進む。それゆえ様々な出会いが生まれ、物語がどれも粒ぞろいで面白いんだろう。一方で冒険家ぽくない文章表現も好感。 個人的には最終話が好き。

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    投稿日: 2011.08.28
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    面白い!世界を股にかけて自由に生きる人生の達人が、日本に何かを見いだしたと思いきや日本をインド化してる勘違い外人で国にもどって日常暮らしが実は最もリラックスしてたというのは、結局人生の幸せは日常にあるということかなと感じた(´Д` )さらに世界には言語がない国のが多いんだ。言葉があろうがなかろうが、体系化されてようがされてなかろうが言語をこんなに色んな手段で覚えて生きて身につける作者に感動。現地にいる外人でも日本語をすぐ覚えちゃう人もいれば何年も覚えられない人もいて、人種じゃなくて人なんだと改めておもう。

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    投稿日: 2011.05.13
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    人は違ってて、違うところがいいんであって、違ってても通じるものは通じる。 そういうことが本当におもしろい。

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    投稿日: 2011.04.09
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    面白い。 外国語が話せたら国際人かと言ったら必ずしもそうじゃない。 言葉が通じなくても、わかりあおうと努力できる人が 国際人なのだと思う。

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    投稿日: 2011.03.28
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    不思議都市「トーキョー」^^ 楽しい話しがいっぱいです。キーワードは、ウエキ系ペルー人、トーキョー・ドーム☆ Special Thanks to T.T-san.

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    投稿日: 2011.03.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高野秀行にハマるきっかけとなった本。同時に海外へ行ったり、外国人の友達がたくさん欲しいと思うようになったのは高野秀行の本を読んでからかな。 外国人の友達を通して不思議な都市「トーキョー」を描いた本だが出てくる外国人たちがすごい個性的でみんな面白い。特に盲目の野球実況者の話が大好き。 自分もこんな体験したいと強く思わされる本。高校生当時にはじめて読んだが読みやすく何度でも読み返してしまう。 文章の面白さもさすが高野秀行と言った感じ。文句なしの五つ星。

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    投稿日: 2011.03.03
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    某出版社の本の案内冊子で穂村弘が好きならコレ、と紹介されていたので読んでみた。その流れはどうかと思うけど面白かった!もっと若いころに読んでたらどうだったろうなぁ。いや、若いころはこういうの食いつかなかったかな。でも、学生の方に是非読んでもらいたい一冊です。

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    投稿日: 2011.01.10
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    もう何冊読んだだろうか高野さんの作品。。。 やっぱりいいんだよ~!!!! 面白いんだよ~!!!! 言葉や文章のセンスと物事に対する視点がずば抜けています。 この本は日本で知り合った8人の外国人のお話。 外国人の目を通して東京をみると異国「トーキョー」だった。 トーキョーとして捉えてみるとトーキョーは 時にとてもおもしろく、寂しく、いじらしい。 時に笑い時にほろっとさせられる やられたなぁ~といいたくなるそんな一冊です。

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    投稿日: 2010.11.26
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    2010.11.20読了。 国際人っていいなぁって思わせる作品でした。 内容はノンフィクションで面白い外国人がたくさん出てきます。 語学の壁も作者にとっては関係なし。 外国人の友達とか恋人を作ることが語学上達には一番ですね!

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    投稿日: 2010.11.21
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    文化や価値観が違うって、どういうことなのか。 それは新しいことを知る喜びでもあるし、相容れない哀しさでもある。 逆に、国は違えど、分かる分かる(笑)と思ったりすることも勿論ある訳で。人間って面白いなあと思う。

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    投稿日: 2010.10.27
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    作者の行動力に脱帽 日本に住んでいる外国の方に外国語を教えてくださいなんて頼めない。 そこまで積極的だったら海外でもやっていけるんだろうな。 国際人はさばさばしてて、アクティブなイメージだから。

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    投稿日: 2010.10.04
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    最近読み返したワセダ三畳がおもしろかったので、また高野秀行さんの本を買ってしまいました。東京での様々な外国人との出逢いを描いていますが、これもおもしろい。やっぱり高野秀行さんの本、おもしろいなあ。 フランス語を習うために電車で見たフランス人女性に声をかけたり、リンガラ語をならうためにザイール人とコンタクトしたり。おもしろいです。 私も仕事の関係でインドの人とよく一緒にいましたが、異文化の人と話をするのって楽しいですよね。知らなかったことだらけで。そんな気持ちを思い出しました。 しかしこの人、ワセダ三畳、ではグータラしている印象でしたが、すごい多言語を勉強してるんですね。フランス語も話せるなんて。すごいです。お父さんが英語教師だそうなので、もともと語学の素養があるんでしょうね。

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    投稿日: 2010.09.19
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    この人はすごい、 すごいことをしてるのに それを全然ひけらかさない。 最後にマフディが物凄い一言を 言ってるのに、それを全然 大袈裟に書かない、素晴らしい。 「目の見える人は可哀想だね」って。 目が見えなくても国籍が違っても 同じ人間なんだなんて、 ありきたりな言葉よりこれ一冊読んだ方が 手に取るようにそれが理解できる。 それが偏見とか嫌な感情なしに、 すーって理解できる、変わらないんだって。 すごいなぁ高野さん。 こんな人が世界を救うんじゃないかな、 って本気で思ってしまいますなー。

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    投稿日: 2010.08.20
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    東京じゃなくてトーキョー 高野さんに、トーキョー観光をさせてもらった 語学 ああ語学 学生時代に戻ったら、語学を やりたい ものの見方で、街も変わると

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    投稿日: 2010.07.25
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    面白いのひとことにつきる。 起承転結、そしてオチへつながる文脈はワクワクしたりドキリとしたり、そしてジーンと。 うーむ、唸るほかないのである。

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    投稿日: 2009.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高野さんて………、すごいなぁ。 この行動力、度胸に圧倒される。 この人、一体何ヶ国語しゃべれるんだろう。 「百一人のウエキ系ペルー人」と「アリー・マイ大富豪」、「トーキョー・ドームの熱い夜」が読んでて切なかった。 大連からのドラえもんが言っていたように、高野さんは一生を無駄にしてないなぁ。 読んでて、ホントおもしろい。

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    投稿日: 2009.11.19
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    彼が東京で知り合った外国人に関するエッセイ。暗黒舞踏の稽古をするフランス人、巨人ファンの盲人スーダン人など、おかしいエピソード満載。

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    投稿日: 2009.10.10
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    スクランブルしたエッグ、のくだりで早くも吹き出し、読めば読む程笑い、切なく思い、温かい気持ちになる。 高野さんは素敵な人だなあ〜と、妙な憧れまで抱いちゃう。どこが笑っちゃうかたくさん書きたいけれど、読みやすいので気になった方は手に取ってもらいたいです。 また野球狂のスーダン人や日本をインド化するフランス人に会いたくて、読み始めちゃう。そんな本です。

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    投稿日: 2009.10.09
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    自称国際人・高野秀行の、東京で出会った外国人たちに関するエッセイ集。一流の日本人論として通用するほど、雑学的に勉強になる内容でありながら、笑えるほど面白い。なにより高野さんの人柄が憎めなくて、この人のファンになってしまった身としては読まざるを得ない。気楽に読めて面白い、最高。

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    投稿日: 2009.06.30
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    2009年6月6日購入。読書期間2009年6月6日〜10日。 面白かった。 筆者は異国の人と接することで、日本にいながら感じた異国感を8つのエピソードにまとめている。 筆者の言う「東京」を「トーキョー」に感じる感覚には共感できる。 たしかに自分のなじみのある街が不意に知らない街に感じられることはある。

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    投稿日: 2009.06.09
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    人と接するとき、ものすごく緊張するのはアタシだけだろうか? 特に(あまり機会はないが)外国人とかだったら緊張度は10倍増しだ。 この高野氏のエッセイとも小説とも思える体験記を読むと、その隔たりの低さに感心する。というか、尊敬する。 こんなにいろんな味のある人たちと関わる機会をもつことができるというは、その人が○○人という括りでなく、異文化で育った、いろんな考えや価値観をもった一人の人間として、その人を楽しむ姿勢があるからじゃないかと。 数ある出会いの中から友情というのは、どう育つか判らないものだなぁ。

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    投稿日: 2009.06.06
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    なんか高野さんの作品はどれも、「そんなに人生馬鹿まじめに生きなくていいじゃん」って言ってくれてる様で気が楽になる。いろんな世界、人々がこの世の中に存在するんだよってことを教えてくれるような作家だな。

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    投稿日: 2009.05.17
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    高野さんの短編集的な編集になってます。 東京で色々と出逢った外国人の方々との意味不明な行動。 恋愛や社会問題、語学・・・色んなところに関わってる。 ホンマに意味不明で、何してるんかツッコみたいくらい。 でも、あくまで日常の1コマみたいな感じで書かれてて、そのギャップが良い!! スラスラ読める、でも、笑えます。

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    投稿日: 2009.04.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    東京に住む外国人達とちょっと風変わりな著者の交流記。著者は風変わりながらも、所々で面白い分析の仕方をするので、興味深い。この本を読んでから、高野氏の本を少しづつ買い求める事になった。これからもこの方向性で本を書き続けて欲しい。 *2014年 再読。やはりこの著者は物事の捉え方や切り口が面白いんだな。◎。

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    投稿日: 2009.03.25
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    久しぶりに高野秀行を読みました。作者の人柄の良さが作品の面白さに繋がっています。ペルーにはウエキ・キンタロウという、子だくさんの日系人がいるそうです。

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    投稿日: 2009.01.16
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    著者とトーキョーに住む外国人の皆さんとの交流を描き、他の高野作品とのつながりも感じられて何度もオイシイ珠玉の短編集。 どの話も、笑えて少しためになる。「なるほどねぇ」が結構ある。 特に「トーキョー・ドームの熱い夜」は、なんとも胸に残る一遍。

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    投稿日: 2007.11.15
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    この本は強烈だった。 この本・この人に出会えたのは未だに「運命」だったと思っている!! なんていうのかしら…。 やってることが普通じゃない。感覚がおかしい!! だから、それ自体が笑えるのに、彼はそれを全く普通の事のように書いているのだ。 だから、つぼにはまる!! オススメです☆ 今までに出会ったことのないような本です♪ 同時に、彼の行動力に憧れを抱くとともに拍手喝采!!

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    投稿日: 2005.12.22