王子様高尾が花日のこと子ザルと呼んでいたなんて…！！ はじめは読み切りだったんだ まりんも名前無かったし！

隣の席のイケメン､やんちゃ男子｡それぞれに恋した二人の女の子｡12歳という､大人に近づき始める年頃をメインにしたストーリー｡

　12歳の少女たちの身に起きる、様々な問題について描くシリーズの第1巻です。 　1巻ではクラスのボス格の女生徒による授業放棄や、初潮、男子のいやらしい視線についての問題が描かれます。 　しかし、どれも主人公が悩んで具体的な解決策を練るというよりは、「困っていると、最終的には格好いい男子がなんとかしてくれる」という内容なので、読んでいて釈然としない場面が多かったのは事実です。 　一部のキャラクターが陰湿な行動をするという「リアルさ」を強調しているようで、手助けをしてくれる男子キャラクターは「こんな子は現実にはまずいない」というリアリティのない造形なので、現実味のあるものを想像して読むと肩透かしを食らいます。 　あくまでも12歳の少女たちが主人公の恋愛少女漫画として読むことをお勧めします。