
総合評価
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powered by ブクログ憲法から国家論、情報化社会での護身術に至るまで、深い洞察がされていた。ポピュリズムが台頭する昨今において大切な本だと思う
0投稿日: 2025.03.05
powered by ブクログ個人的な意見ですが、御本人が書いた文章が少ないからか、パンチがない内容でした。 本の中に出ていた小泉元総理との対談、はぜひ見てみたいと思いました。
0投稿日: 2021.10.22
powered by ブクログ2021年6月9日読了。 P99 アンドレイ・タルコフスキー 「僕の村は戦場だった」(1962年) 「惑星ソラリス」(1972年) ホウ・シャオシェン 「非情城市」(1989年) 「珈琲時光」(2003年) エミール・クストリッツァ 「ジプシーのとき」(1989年) 「アンダーグラウンド」(1995年) P106 ギリシャの映画監督 テオ・アンゲロプロス 彼の作品というのは、普通の映画に慣れている人にとっては、もしかしたら観るのがかなり苦痛かもしれない。ところが逆に、アンゲロプロスの映画を観終わると、しばらくは他の映画が全然観られなくなる。他の映画が全部ちゃちな作り物みたいに見えてしまうんです。そういうアンゲロプロス後遺症みたいなものが私のなかにあります。 P141 実際のメディア機器のスピードと人間の理解能力にギャップが出てくる。そうすると、そこで何が起こるか。言い方が難しいんですが、自分の内面の崩壊、あるいは内面の衰退が起こる。もっとストレートに言えば、ものを考え感じる能力が、個々の内部であまり育っていないどころか、どんどん低下していく。そこで非常に古いメディアに見えるけど、活字、あるいは本、そういうものの意味があるのではないかと。つまり、人類がここまで進歩してきた過程で、活字、あるいは文字が果たしてきた役割です。自分の経験というものをただ喋るだけではなく、それを書き留めることによって定着させる。あるいはさらに深める。そういう役割です。 ★P147 読んでくれないから短く分かりやすく、というのは間違いで、読ませられる、読みでがある、読ませる力がある、というのはむしろ長さが必要だし、その方がエンターテインしているという場合も多いと思っています。世の中スピードが速いんだからということなら、インターネットにかなわない。だからネットでは読めない中身を作り出すことが必要なんです。 P150 ウォーターゲート事件(アメリカで時のニクソン大統領を失脚させるとこになる大スクープ) ワシントンポスト紙のボブ・ウッドワードとカール・バーンスタインという二人の若い記者がすっぱ抜いた。 P154 立花隆の田中角栄の件。 新聞と権力とがそういうものを書きにくい関係にある。 P161 アメリカでは今、情報源の秘匿で有罪になっている人がたくさんいる。監獄に入るんです。 P176 平野啓一郎は当たり前のことを短く書いていますが、愛国心というのは、例えば自分の住んでいる風土というものを愛したり、一緒に生きてきた家族や仲間や地域社会などを愛したりという、いわば人間の自然なところから生まれてくる心情。 それに対し、
0投稿日: 2021.06.10
powered by ブクログ読みやすく、勉強になった。 出来ればもっと早く、この本に出会っていればと思いました。 物事の本質について伝えている内容は、ファクトフルネスやスマホ脳にも共通する部分があります。 やっぱり大切な事は普遍的なんですね。
0投稿日: 2021.06.08
powered by ブクログ朝日ジャーナルの編集長だったころからファンだった。 文化的な分野でも造詣が深くて尊敬する人でもあった。 亡くなられて11年、この書籍が出て10年たっているんだと思うのと灌漑ひとしおだ。
0投稿日: 2019.11.14
powered by ブクログテレビで観ていた著者をより知ることが出来たと思う。 イギリスの文学者サミュエル=ジョンソンの言葉"愛国主義は悪党の最後の隠れ家である" 著者が映画に精通しており、年間400本も見られているとは知らなかった。 疑うことを忘れてはならないと心に刻む。 大学、大学院は疑うことを学ぶところだと書かれている。 あとがきにかえて著者が16歳の頃に書いた自叙伝が掲載されていた。 しっかりした文章で何とも感心する。 亡くなって2年。今の世を見たら著者は何と言うだろうか。
0投稿日: 2018.11.23
powered by ブクログ現代日本が抱える問題の中でも,特に周辺諸国や先進国の中での立場に重点を置き,そうした中で浮かび上がる日本人像の特徴,及び昨今の変容を説いている.こうした背景にあるものとして,芸術や日常使う言葉といった部分で,それとはっきり分からない形で浸透していくグローバル化・画一化,或いは段々と権力に飼い慣らされつつあるジャーナリズムの現状に対し,筆者自身の体験を踏まえつつ警鐘を鳴らす.その上で,そうしたものに流されず自律して判断・思考を行う,またその為に必要な知識を収集・獲得していく重要性を訴えている. 生前の講義内容を出版社側が編集した内容が中心.本職がジャーナリストということで,全体に精神論めいた主張で終始してしまっているのも如何なものか,と思うところはある.しかしそうしたものの根拠を芸術に見出しているところが,個人的には印象に残った.
0投稿日: 2015.05.25
powered by ブクログこれを読んで、社会に出ること、大人になることが少し怖くなった。けれど、その片鱗でも今学ぶことができてよかった。
0投稿日: 2015.03.06
powered by ブクログ筑紫さんがなくなる前に、集英社のPR誌「青春と読書」に連載を始められていた。「若き友人への手紙」ところが、2回の連載を終えたところで逝ってしまわれた。まだまだ書きたいこと、言いたいことが頭の中にいっぱいあったことだろう。本来なら本書はその連載が終わった段階で刊行される運びとなったのだろうが、仕方なく、2003年から2008年にかけて大学で行われた講義をもとに編集されている。本書には、現在この国がおかれている状況、そしてそれに対してどうして行くべきなのか、自分の頭で考えて行動するというようなことが書かれている。それに感じ入るところは多々あったのだけれど、それよりも何よりも、1年に映画を400本以上観るというところに私の心はひっかかってしまった。私は、映画はほとんど観ない。それでなくても、読みたい本が多すぎて、自分が読むスピードよりも早く本を購入してしまうため、本はたまる一方。これで、映画を借りてきて観始めると時間がいくらあっても足りない。それでも、本書を読んでいくらかは観てみたいというものもあった。何とか時間を見つけよう。流行語のくだりでおもしろかった話。空気が読めない人のことを「KY」と呼んだけれど、KYなら「空気が読める」と読んでもかまわないのではないか。その通りだ。中身はもっと重要なことでいっぱいです。ぜひ読んで筑紫さんの最後のメッセージを受け取ってください。
0投稿日: 2015.01.28
powered by ブクログ筑紫哲也氏の文字通りの最後のメッセージ。 細かいことは省略するが、一つ一つが心に染みる。 影響を受けたと言うのはおこがましいが・・・ Warm Heart and Cool Headを本当に貫いた人なのだろうと思う。
0投稿日: 2014.11.06
powered by ブクログ筑紫さんは肺がんを患われ、2008年に他界されました。 BSで特集番組を見ていて、過去に読んだ本書を再読しました。 本書は最後の時期に早稲田大学、立命館大学で行われた講義録を元に若い世代の人たちに、筑紫さんが残したラストメッセージになってます。 本当であれば、「若い友人への手紙」として連載されるはずであった企画は、筑紫さんの病状により2回で終わっているそうです。 あなたは何をを考えなくてはならないか あなたは何をやらねばならないか あなたは何をやってはいけないのか ジャーナリストの視点に立ち、世の中全体の論調が一つ方向で進んで行くときに、立ち止まって真実を自分の視点で考え直し、互いに論をなすことの重要性を繰り返し述べています。 憲法問題、日本人と愛国心、メディアとジャーナリズム、国家の行方情報化社会の中の知、講義の焦点は多岐に及びます。2008年の講義録ですので、その後世の中はリーマンショックと世界規模の景気後退に入りました。この前後で世の中の論調は新自由主義の支持から、景気後退後の再検討、再批判と180度転換しているようにも思います。 小泉チルドレン、小沢チルドレンではないですが、メディアが作り上げた虚像をそのまま信じてしまうリスクを、自分の頭で考え回避せよと論じられている気がします。
6投稿日: 2014.01.26
powered by ブクログhttp://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-720515-2&mode=1
0投稿日: 2013.08.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
筑紫さんは朝日新聞社記者、朝日ジャーナルの編集長をを経て、長年にわたりTBS「筑紫哲也 NEWS23」のメインキャスターとして活躍なされました。2008年、他界しました。 「日本人とは何者か」。日本人とは、自分がなんであるかを、まるで説明しない民族です。そのなかで、ほとんど唯一例外的に外に向かって自己説明したのが、新渡戸稲造の「武士道」です。 「武士道」は1900年に英語で書かれたものです。奈良本辰也さんという著名な歴史学者の翻訳で読まれた方が多いと思うんですが、「自分とは何者か」を考えて武士道に辿り着くというプロセスが書かれた本です。 戦時中に当然この「武士道」は特別な読まれ方をしました。それがこの「武士道」という本についてまわったある種の宿命だったと言いましょうか。 これから死ににいくという時にどうしたらいいのかを考えるのに、この本は非常に大事だったわけです。戦争という極限の場で、自分の命を捧げるための精神的な拠り所にする本として使われ、戦後は忘れ去られていたんですが、今再び、また悪用が始まっているんじゃないか、という恐れを感じています、 この本が書かれた動機、「武士道」というものを考えてみようとした動機、ここ数年、この本が小さなブームになっている動機、そういうものには共通したものがある。つまり、「自分は何者か」という問いに対する答え探しです。 新渡戸は旧制一高の校長もやりました。その校長を辞める時に、サミュエル・ジャクソンの言葉を引用して辞任演説を締めくくっています。それは「愛国主義は悪党の最後の隠れ家である」というものです。これ、痛切に今も生きていると思います。 国を愛するということは、悪いことでもなんでもないと思っています。でもそれが地球環境の問題やいろんな問題を考えた時に過剰に出てくるのは、自分にとっても世界にとってもプラスにならない。愛国主義とは、そういう両刃の剣だということをきちんと認識しておいたほうがいいと思うのです。 本書は愛国主義、憲法改正、国家論、ジャーナリズム、教育など筑紫哲学というべき考えが書かれています。 筑紫氏を表す言葉として「死してこれほど喜ばれる人はいない」といわれることもあります。 これはある意味ではジャーナリストとして評価されているのではないでしょうか。 この言葉の真意がどうあれ、日本に本物のジャーナリストが少なくなったのは間違いないでしょうね。 今日、11月7日は筑紫さんの命日になります。 筑紫さんは、今の日本の現状を、天国でどんな事を思いながら見ているのだろう。
0投稿日: 2013.04.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
気になった部分を抜粋します。 「映画というものをまともに咀嚼しようと思えば、演劇についても文学についても、ましてやその映画の背景の世界の歴史についても、もっと言えば人間とは何なのかということについても理解する能力が必要になる。」 ―― 筑紫さんは、この「若き友人たちへ」の中で、文化や歴史について学ぼうとしない、あるいは学校で習うことしか学ぼうとしない若き友人たちに対して警鐘を鳴らしているのだろうか? しかし、時代は目まぐるしく変化し、「人間とは何なのか?」という根源的な問いを放置したまま構築された新しい価値観が次から次へともたらされており、文化や歴史について駆け足で学んだところで個々の哲学を構築するための手がかりになるとは思えない状況である。 「ノーブレス・オブリージュ」「高い身分にはそれに伴う義務がある」という考え方ですが、これからの時代は、文化や世界の歴史について広く深く精通し、人間とは何なのかということについても考えを巡らせることができる人が、社会に示唆を与える義務があるのかもしれない。
0投稿日: 2013.04.25
powered by ブクログ著者の遺作となった本書。「若き友人への手紙」と称された連載は2回で終わることになり、本書のほとんどの部分は大学講義からの文字起こしが中心となっている。その分、新書としてはまとまりがない印象を受けたが、氏のジャーナリズムに対する姿勢、情報化社会に対する目は参考になった。「知の三角形」の概念は常に意識しておきたいところ。
2投稿日: 2013.02.27
powered by ブクログ自分を若き友人だと思って読み始めましたが、 どっちかというと、私は著者の側に近い気がしました。 つまり、おっさん化が急速に進んでいると言うことです。 この本を読んで、若い人と話す時の参考になった気がします。 主張の内容は、いつもの感じだと思うのですが、 著者はとても面白い人物だったのだろうなと、今更ながら思いました。 何しろ、あまりテレビで見たことがなかったので。 あとがきの代わりに、著者の16歳の時の作文が掲載されていますが、 16歳らしい内容が、16歳とは思えない文章力で書かれています。 こういう少年がああなるのか、と、 そこが一番興味深かったかもしれません。
0投稿日: 2013.02.01
powered by ブクログ昨年の衆議院選挙前から読んでいましたが、やっと読み終わりました。 知らなかった視点をつつかれた心境。 崇拝する程ではないものの、筑紫さんのような報道マンはいなくなったなあ、と寂しく思いました。 内容が今も問われている問題点だったことに驚く。3・11の影響の大きさもさることながら、民主党政権時代一歩も前進していなかったとは。 安倍政権での中国・韓国との交流に一抹の不安を抱えつつ、それでも日本国の前進を願わずにはいられない。
2投稿日: 2013.01.04
powered by ブクログ物事をわかりやすく、さまざまな角度から検証できている。こういう視点を持っている人が亡くなってしまったことが残念。もう少し彼の著書を読んでみようかなと思う。
2投稿日: 2012.11.13
powered by ブクログ筑紫さんの最後のメッセージが綴られています。 話題は多方面にわたり,楽しく読み進めることができます。今までの著書と同じように,本書で気になった映画や本なども取り寄せたくなりました。 人が学ぼうとする時一番大切なのは「好奇心」,それから「探究心」であるという指摘には,賛同します。 本書の最後には,あとがきのかわりに筑紫さんの高校時代の作文が掲載されていて,筑紫さんの原風景を見た思いがしました。
0投稿日: 2012.10.14
powered by ブクログ筑紫さんがまだ朝日ジャーナルの編集長だったころに、年末年始の郵便配達アルバイトをしていて、たまたま著者の家に郵便物を届けていた。そんなこともあり親近感を感じていた。なのでこの本もかなり好意的に読んだ。 この本は大学の講義をまとめたものなのでとてもわかりやすい。取りあげている題材が小泉政権時のものなので、若干古いが、日中韓のナショナリズム問題の構図が簡単明瞭に書かれている。この当時は靖国問題だが、現在の尖閣諸島や竹島と構造は一緒だ。中韓のナショナリズムを非難している日本も実は同じ問題を抱えている。政権の末期が三国ともたまたまこの時期に重なった。政治家の人気取りのためにナショナリズムを高揚させてはいけない。日本人も冷静になったほうがいい。 著者は新聞、雑誌、テレビとメディアを歩いてきた経験故に、それぞれのメディアの強みと弱みを語っている章も興味深い。週刊誌のいいかげんさにはあきれ返る。情報源の秘匿を盾にとり、虚偽を繰り返す姿勢はまさに言った者勝ち。週刊誌はメディアじゃない。 良くも悪くも筑紫さんのように主義主張をはっきり述べるキャスターは今いない。肯定するにしろ否定するにしろ、ある程度のたたき台を提示してくれないと素人は考えるきっかけがない。ニュースは聞き流すものではなく、ちょっと待て!と素通りを許さず視聴者にの前に立ちふさがって欲しい。最近の司会者は番組を無事に終わらせることだけに終始している。漠然とした物足りなさはそこから来ているように思う。
0投稿日: 2012.10.12
powered by ブクログ筑紫さんは生前、流行語 「KY」 についての批評をしています。 「この国の歴史のなかで、これだけはあなたたち若者が引き継いで欲しくはないと私が思い続けてきたもの、それが 『KY』 に濃縮している思考なのです。」 とあります。しかし病のためこの続きは書かれることはありませんでした。 「空気読めよ」 と突き放して、鋭く刺すような脅迫思考を他者に向ける、若者の思考に対して不安を抱いているように思いました。 この本では、憲法や国家の事、日本の現在の問題点を挙げています。そして情報社会の中で自分はどう見たらいいのかという視点を獲得する重要性を伝えています。 今の時代・世間に対して自分の考えや見解をもつ、その方向への思考を促してくれた本でした。
0投稿日: 2012.08.25
powered by ブクログ「静かな哲学的ストライキ」 社会への消極的参加・不参加という方法で、経済成長を前提とした日本の社会システムを連鎖的に破壊する。 「合衆国憲法修正第一条(ファースト・アメンドメント)」 言論・出版・集会の表現の自由 「判官贔屓」 日本人の心情の中にある弱者に対する肩入れ。「勧進帳」 「バンドワゴン効果」 賑やかで面白そうなところへみんながついていく、という現象。 日本人の中で強まっている。 「axis of evil(悪の枢軸)」 枢軸=ファシズムへの連想 言葉とは単に単語ではなくて、そこにこめられた意味が重い。 「視点」 デモ隊側から状況を撮ろうとすると、警官隊がデモ隊におそいかか構図になる。逆側にカメラを据えればデモ隊がこっちを襲ってくる。 「メディアのコングロマリット化による問題」 上の会社に都合の悪いことが簡単に抑えられ、記者やディレクターたちは意欲を失う。 「情報源の秘匿」 法的には保障されていない。 しかし、それを隠れ蓑にしてなにかをでっち上げることも可能。 平野啓一郎「文明の憂鬱」 愛国心=人間の自然なところから生まれてくる心情 国家主義=作られたもの 「知の三角形」 情報・知識・知恵(判断力) 日本の財政状況はEUに入る基準をクリアできない。 世間で言われてることに懐疑心を持つことは大切だが、そのなかに正しい答えが絶対にあるんだ、と考えることについても懐疑心をもつことが重要。 「ええじゃないか」 先が見えないという閉塞状況のなかで、先が見えないなら踊っちまえ、という状況。 今までの文明の歴史のなかで、地方をめちゃくちゃにして栄えた都市なんてない。
0投稿日: 2012.07.09
powered by ブクログ故筑紫哲也氏の穏やかな低音ボイスは、とても聞きやすくて好きだったのですが、この本はちょっと物足りないですね。 9.11以降の世界情勢と日本の政治状況を、筑紫氏が怒り、憂う内容の本です。 講演を記述化したものなので仕方ないのでしょうが、話があっちこっちに飛んで読みにくく、また彼以外でも言えた・言える内容だと思い少々不満。 怒ったり憂いてるばかりじゃだめだし、ヘゲモニー争いを考えてもダメだし、革命することばっかり考えてもあかんのです。 どういった制度設計が必要なのかっていうのを考えないと。
0投稿日: 2012.07.06
powered by ブクログ故人を偲び、残されたことばの一つ一つをかみしめながら、読み進めることができました。語り口も柔らかく、読み物としても簡潔にまとめられていると感じました。今の日本が抱えている構造的問題や、情報化社会の中で生きることを迫られる人間たちの苦しみを、丁寧にえぐりだしていると思います。なぜなら、著者の一言一言が、的確にかつジワジワと、脳みそに直接栄養剤を注入されていくかのような感覚を得ることができたからだと思います。 この稀代のジャーナリストの凄みは、多事争論という福沢諭吉の言葉を彼が生前のテレビ番組で用いていたことに象徴されているともいます。すなわち、反対派を退けず、その対置とつばぜり合いから何か新しいものを生み出せることを信じ続けていたということ。それゆえに、相手とぶつかることを恐れないこと。かえって、そのぶつかり合いこそが、言論と表現に与えられた自由と駆使しつつ、それに伴なう義務や責任をも同時に果たしていることを証明できると思い、彼自身が発言という行動で示してきたことにあると思うからです。 相手への一方的な攻撃や封殺がさまざまな部分で見え始めているように感じう中で、私たちが発見できていないのは論点の喪失がどの程度影響にするのかということだと思うのです。言い換えれば、「人間」という種につけられた関係性を意味する文字である「間」の消失そのものなのではないかと思うと、筑紫さんが生前にいっていた、なぜ私たちが「人」ではなく「人間」であるのかを死してなお問うているようにさえ思えてならないのです。 本書では、情報分析から記事や雑誌を通じて世の中に発信してきた筑紫さんの知的生産性の向上と効率化を上げるための前提条件となり得るような含蓄のある言葉があります。とくに、I-K-Wの3つで形作られる知の三角形は大変勉強になりました。ネットやパソコン、さらにクラウドコンピューティングを通じて外部化する記憶装置が、進化により人間が手に入れた大脳新皮質の退化になりはしないかとうっすら怖がっている私には、これからの知的生き方の行く先を先んじて見せつけられた思いです。 200ページ以上の新書ですし、以前週刊朝日MOOKを読んだ(http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1399289869&owner_id=320755)こともあって、大発見の数はさほど多くありませんが、筑紫哲也は死んでも筑紫哲也でありその期待を大きく裏切ることはこの本においてもなかったと思えます。
0投稿日: 2012.05.04
powered by ブクログ考えには共感できない部分もある。いや、そちらの方が多いかもしれない。 しかし… 筑紫哲也自身が書いた文章は最初の方に少し載っているだけ。あとは講演(というか授業か?)で語ったことを編集者が文字に起こしている。この文章がとてもわかりやすい。 先にも書いたとおりこの方の考全てに共感は出来ないが、読みやすい文章であることには好感が持てた。
0投稿日: 2012.02.09
powered by ブクログ「知の三角形」 バランスよく、三角形を広げてゆくこと。 自分で考え、選んで信じたものが人生の道標になること。 それが大事だと筑紫さんから教わりました。 自分ひとりではどうすることもできないからと 知らんぷりしたり、諦めたりしていては 少しもよくならない。 本当にしなくてはいけないことは何か 考えて見極めることが大事だ。
0投稿日: 2012.01.21
powered by ブクログ切ないタイトル。 筑紫さんが私たちに残したい、伝えたい言葉がたくさんつまっている。 やわらかい口調で、どれも心にすっと染み入ってくる。 ものを考えず、流されやすい国民性。それはいかに危険であるか。 知の三角形のお話。膨大な情報にのまれるのではなく、自分の頭で判断していくことの大切さ。そして、その判断の土台となるのはやはり知識であること。 長年ジャーナリストとしてご活躍された方のお言葉には、説得力がある。 これからも本をたくさん読んでいこうと強く思わさせられた。
0投稿日: 2011.12.20
powered by ブクログ筑紫さんは新聞→雑誌→テレビと主要なメディアを渡り歩いてきた珍しい存在で、落ち着いた口調の中にも確固たる意思を感じる人でした。 中で書かれていることは日本の将来に対する不安。2007年に書かれた本ですが、不安は的中しています。(あの当時みんな不安に思っていたことだろうけど)日本はよくなっていません。震災を経てさらに悪化の一途をたどっています。 提言のように政府がやるべきことの順序を理解して問題解決にあたってもらいたい。日本の病気は以下の3つ。全く納得です。 ・経済の破綻(金借りすぎ) ・人口の減少 ・教育の崩壊 非常に心に残った一言 「学ぶことは具体的な問題を抽象化すること」 コンピューターにはできないことだと思います。人間の存在意義。その人が必要だと思われるためにはこのような考えが必要だと強く感じました。
2投稿日: 2011.12.10
powered by ブクログ筑紫哲也さんが遺しておきたい言葉があるということで始まった「若き友人たちへ」の連載だったが、たった2回で終了してしまった。その2回分と大学での講義テープを構成したものでこの本は成り立っている。 筑紫さんの人間愛が強く伝わり、日本という国を私たちの未来を真剣に心配していることがよくわかる。これがたった2回で終わってしまったことは非常に悲しいが、後のメッセージは個々が自分の言葉で後世に残して言ったらよいのだと思う。 日本国憲法には世界で例のないことがたくさんあるという話や映画の話、教育の話など興味深い話がたくさんあった。筑紫さんの危惧は2011年末でも危惧のままです。
0投稿日: 2011.11.19
powered by ブクログ著者が若い人達と交流を大切にしていた事が言葉の端々に感じ取れる。前半は穏やかな口調・調子であるが後半に入ると、政治に対する文句で、読んでてストレスが残った。一方で批判するほど、強い信念があるとも思えた。 最も、目を引いたのは「あとがき」である。そこには著者の高校生の時に書いた自分史が掲載されている。語彙の豊富さ、表現の様から「自分」との差に物悲しくなった。故人を偲びたい。 【熊本大学】ペンネーム:あたしだよ
0投稿日: 2011.11.15
powered by ブクログ若くないから対象外ではあるけれど、自分に向けられたメッセージのつもりで読んでいました。昔、朝日ジャーナルをラッシュの通学時に読んでいたからか、彼は特別な存在でしたし。あの人が、最後に伝えたかったこと、それはきっととてもとても大切なことなのだと思います。文中で触れられた本や映画はメモしました。ラストメッセージ、受け止めたいです。
0投稿日: 2011.10.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これからの日本は色々とまずいことになるよ、 今の若者がだめだとは言わない、 (なぜなら若者は大人の鏡だから) でも、将来を作っていくのは若者しかいない。 本当は、今の日本人(若者)は力も能力もあるけれど、 無知と考える力が無いことで、気付いていないこと、 力が発揮できていないことがたくさんある。 考える力を持って、 自分が持っている力(権利や資源や能力)を ちゃんと生かしてほしい。 …って筑紫さんは、言いたかった…のかな? メディアコントロールや、 ナショナリズムとパトリオティズム、 ポピュリズムの怖さ、 日本国憲法が理想に基づいて作られた『奇跡的な産物』であること (でも男女平等についてのくだりは知らなかった) なんかは他の本などで読んでいた内容なので おさらいというかんじ。 (日本国憲法については前回読んだフリーメイソンの思想も やっぱり関係しているのかな?と思えて興味深かった) 今回新しくへえ〜っと思ったのは ・知識の体系化 ・知の三角形(情報・知識・判断する力) のところ。とくに知の三角形の『知識』の領域が狭く、 『情報』の範囲が広いだけでは 『判断する力』が無いので、 情報の精査ができず溺れてしまうだけだ。 『知識』の領域を広くし、『情報』を『判断する力』を 手に入れなければならない。 というのは、今の私がこれからはそうでありたい、 とぼんやり考えていたことを、 ズバッと言葉にしてもらったので、気持ちよかった。 頭の中でばらばらに散らばっていた点のいくつもが 急にピーーーーンと線になるときがあって、 その気持ちよさがたまらない。 それが『知識の体系化』する瞬間…かな?
0投稿日: 2011.10.05
powered by ブクログ筑紫哲也さんが病床から発信した多事争論。 「今、この国はガンにかかっている」 と伝えた筑紫さんの声が忘れられない。 この本もこの国の未来を憂う気持ちが、 静かな文体の奥に、深く込められていた。 2011年というこの年の、この国のこの状況を、 筑紫さんだったらどう見るだろう、と痛切な想いとともに読了。
0投稿日: 2011.08.27
powered by ブクログ筑紫さんももうお亡くなりになってしまったのか。 よく週刊新潮に攻撃されていたようだが、その週刊誌は読まないからわからない。私も大学院で講義をしたいな。 日本人は寄らば大樹の陰だ。 フリーターと呼ばれる若者たちがグローバル化を生みだした。 大学院に学びに行くことは疑うことを学ぶため。
0投稿日: 2011.07.31
powered by ブクログ筑紫さんのメッセージが30代の私にも強く響いた。 自分の目で、自分の価値観で見つめることの大切さを改めて感じた。
0投稿日: 2011.07.22
powered by ブクログ2008年に肺がんのために亡くなった、 ニュースキャスター、ジャーナリストの筑紫哲也さんによる、 2005年ころに行われたと思われる大学院生を対象にした講義を主軸として、 他の原稿などもまとめた本がこれです。 若者たちに向けて、「こんな世の中にしてしまったのは、僕たち大人たちなんだ…」 というようなことを、自らの保身抜きで、そして自らの世代の代表として、 若者から搾取する多くの小ズルイ大人たちを告発するかのように言ってくれます。 そういうところから、この本は始まります。 「そんな常識も知らないで」と言いながら、 まるで常識を教えなかったり小出しにしたりする大人って 多いと思うんです、僕の経験からしても。 それは、勝手に自分で学びなさい、ということなのかもしれない。 でも、若者が勝手に自分で学べるくらい、 この世界は開かれていない状況になってしまっているし、フェアじゃない。 また、大人が若者にいちいち教えるのが面倒だから、他の誰かが教えればいいというような、 上の世代として持っているはずの責任を逃れようとする姿勢からくるのかもしれないし、 若者に知識を与えないことで、自らの保身のため、アドバンテージを持とうとする狡猾な考えからくる 行為なのかもしれないです。 そういうのをとっぱらって、もったいぶることなく、 筑紫哲也さんは、若者たちに言葉を投げかける。 受け手が扱いやすいようなフラットさだし、現代の物事の核心をついている言葉。 そしてその言葉は、いろいろな知の道を照らす光となり、 好奇心や探究心を刺激することにもなる。 ましてや、もたらされた知識は、世界を見る目を著しくクリアにしてくれる。 つまり、若者の「やる気」のスタートラインとしては絶好のポジションを与えてくれるのです。 僕はもう、若者といえるか微妙な年でもあるし、まぁ青年ですし、 近所のスーパーなんかでも、おばちゃんに「お兄さん」と呼ばれる感じではあります。 それでも、筑紫さんがもたらしてくれた知識と知恵のかけらと常識というものが 大変ありがたかったです。 どうして、こう、みんなが知っていたらいいのにという部分は、暗部というか、 闇の中にあって、どうにか光で照らさなければ見つけられないものなのでしょう。 大声で言ってくれる人もいないものなんですよね。 今回だって、たまたま雑誌でこの本が紹介されていたのを知って、買ってみたら すごく良かったわけで、口コミで野火のように広がる本ではないことに、 「きっと、この本に暴露される真実によって、困る人たちが多いのだろうな」ということが わかったりします…、たぶん、ですけどね。 教訓としては、やっぱり自分から進んで求めないといけないということですね。 この本でいえば、「求めよ、されば与えられん」を地で行く本でした。 「死せる孔明、生ける仲達を走らす」という本であるかもしれませんよ。 巻末に、筑紫さんが16歳の時に書いた、幼少時からそれまでを振り返る作文が掲載されています。 それを読んで、まぁ、誤解を持たれるかもしれませんが、僕はこういう感想を持ちました。 やっぱり、手持ちのカードが良い人だったんだな、と。 作家・東野圭吾さんの『時生』という小説にこんなセリフがあります。 「苦労が顔に出たら惨めやからね。それに悲観しててもしょうがない。 そら誰でも恵まれた家庭に生まれたいけど、 自分では親を選ばれへん。配られたカードで精一杯勝負するしかないやろ」 (東野圭吾『時生』P278 竹美のセリフ) 筑紫さんに比べれば、僕のカードは良くないようですが、それで精一杯やるのが人生ってもんですね。 ぐだぐだ言っても何にもなりませんからね。とはいえ、この小説の竹美に比べたら、 僕のは全然良いカードだとは思います。 このブログを読んでくださっている方々の中にも、 手持ちのカードが良くない人っているかもしれないですね。 100%の力を出せる環境がととのっていたなら!なんて考えて悶々とすることが あるかもしれませんが、大体の人間は、万全の状態で事に臨むことが難しい中で、 なんとか結果を出したりするものだと思うのですよ。例外はあるとしても。 それに、この筑紫さんの本にも出てきますが、制約のある中で作られた映画が 20世紀のもっとも評価の高い映画だったっていいますからね、 人間だって、もしかすると、そういう制約に縛られながら必死に生きることで 素晴らしい何かを得られる場合もあるかもしれないです。 悲観はしないことですね。 えーと、この本ですが、高校生以上は必読というポジションに置こうと思います。 この本で書かれている「考えない日本人」に、どうやら僕は片足を突っ込んでいるようなので、 なんとか、その泥沼から片足を引っこ抜いて、筑紫さんの最後っ屁を胸一杯に吸い込んだ者として、 またこのブログなんかで、わーわー言っていきたいです(なんだそれ)。
0投稿日: 2011.07.19
powered by ブクログ物静かに優しく語りかける姿が浮かびます。 この本の企画は、こんなように始まったそうです。 「2008年の年が明けて間もないころ、筑紫さんからひとつの提案をいただきました。 『この何年か講義をしてきて、私なりに遺しておきたい言葉というものがあります。それを新書の形にできないでしょうか』 ということでした。その時すでに病に冒されていた筑紫さんからは、『いきなり新書一冊分書き下ろすのはきついので、“青春と読書”に連載して、その後本にまとめるというのはどうでしょう』 という提案もいただきました。 こうして、2008年の夏に集英社がもつ刊行PR誌“青春と読書”で『若き友人への手紙』というタイトルの連載が始まりました。しかしとても残念なことに、病の進行のため連載は2回のみで終了してしまいました。」 ということで、これに代えるものとして、筑紫さんが大学で講義した講義録を再構成して生み出されたものだそうです。 当初の企画が完結されていれば、もっと強いメッセージが若い人に届いたのではないかと、とても残念です。
0投稿日: 2011.07.12
powered by ブクログ若き友人たちへ向けた最後のメッセージ。しかし、それは若者だけではなく、大人も何かを感じられるはず。筑紫さんの考え方が凝縮されている。特に、教育についてと知の三角形の話は必読。
0投稿日: 2011.04.05
powered by ブクログ2011/3/30読了。 大学生向けの講義などをまとめたものであり、非常に読みやすい。だが、その中に幅広い分野、観点での助言が含まれているように感じた。これを出発点にもっと学んでいきたいと思わせてくれる1冊。 ○情報(Information)と知識(Knowledge)、知恵(Wisdom)の「知の三角形」のバランスが重要。その真ん中にくるのが、キーワードの体系化と、具体的な問題の抽象化の2つ。抽象的現代社会では情報が大きくなりがちなので、いかにそれを知識や知恵に結び付けるかが問われている。 ・例え「和」が日本人らしさであっても、「空気を読め」という風潮が行き過ぎてはいけない。 ・自分の身を置いているところでもつ実感とそうでないものとには、どうしても距離がある。 ・時代遅れだから新しい憲法をつくるという意見があるが、今まで憲法をないがしろにしてきた人間が、新しい憲法が出来たからといってそれを守る保証がどこにあるのか。憲法はファッションではない。 ・誰しも自分観や日本人観を持っているが、それが本当に正しいのか。民族も人間も変わっているにも関わらず、前のイメージに自分を固定させてしまっている恐れがある。(例)判官贔屓からバンドワゴン効果へ。 ・流行のように右往左往する世論の一部となってはいけない。 ・歴史問題があるが、事実として、戦後60年日本は戦争をしていない。自国の軍隊で他国の兵隊を一人も殺していないし、逆に他国の軍隊に一人の日本人も殺されていない。理由はともかく、戦争はしていない。 ・デジタル革命は、人間の咀嚼の能力を超えるスピードで進んでいる。その結果として理解能力とのギャップが生じ、考える力が衰退している。 ・ナショナリズム(国家主義)とパトリオティズム(愛国心・郷土愛)は大きく違う。国家主義は、世界的な問題を解決する上での大きな障害となる。 ・アメリカという巨大国家が内部に存在している状態で、独立した国と言えるのか。そのことすら議論しない。いかにものを考えない国民でも、これはノー天気すぎる。 ・「なぜ日本人は、もっと人生を楽しむという観点から生きようとしないのだろう。」 ・日本の三大問題は、借金、人口の減少、教育である。
0投稿日: 2011.03.30
powered by ブクログダンナさんの本棚より。 すごく、面白かった。 もっとちゃんと、聞きたかった。 言葉をすごく大切に、重要視して扱ってくれるのが個人的に嬉しかった。 それにしても、すごい知識量。 そしてただ知識を並べ立てるのではなく、面白く分かりやすく興味を持てるように話すって、すごい。 読みたい本や調べたいテーマが広がりました。 超余談ですが。 先日のNHKスペシャルに出てきた人が、(すごく興味深いことを話していたので、メモってた。)この本にも出てきて吃驚した。 こういうワクワクする偶然があるから、本を読むのはやめられない。
0投稿日: 2011.03.19
powered by ブクログ筑紫さん大学で講義してたんですね ぜひ受けてみたかった 筑紫哲也という男の深さを実感しました 彼は縦と横にプラス奥行きがある3D。 自分はやっと縦だけじゃなく横の広がりも意識し始めた、 ぺーぺーの2D さらに奥行きもあるんだなーと教えてもらった一冊でした 彼にはかないません!! とりあえずもっといい映画が見たくなったよ。 彼の危惧が杞憂で終わる、そんな社会にしていきたいです。
0投稿日: 2011.03.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これからの未来を担う若者へのメッセージが綴られています。 憲法、ジャーナリズム、教育、政治、音楽、メディア・・・といったテーマに若者はどう考えればいいのか。「物事を疑うということを学ぶために大学に行くのだ」という言葉が特に印象的でした。とにかく自分で考える習慣が今の若者には足りないのです! 知の三角形(information、knowledge、wisdom)をバランス良く形成していかなければいけないですね。今の穣化社会ではinformationが過剰供給でパンク状態なのです。自分には決定的にknowledgeが不足しているなと実感しました。 ジャーナリズムが持つ可能性を感じさせてくれる一冊です。
0投稿日: 2011.03.03
powered by ブクログ筑紫哲也が最期に書き残そうとして途中で終わってしまった連載「若き友人たちへ」と、大学講義の内容を書きおこした内容の、まあいちおう二本立て。 分量は9割、大学講義の内容で、それもすごく面白い、筑紫さんの考えや伝えたいことがよく出ている内容なのだが。 なにより冒頭、わずか28ページの「若き友人たちへ」、特にその第1回の内容に、筑紫さんの若者に対する愛ある眼差しが感じられて、今更ながら筑紫さんの死を想って泣ける。 僕自身はかなり根本的な考えが筑紫さんに近い人間だが、意見を異にする人でも是非読んでほしいと思う。 筑紫さんの考えるジャーナリズムというものがよくわかるし、意見が違っていても筑紫さんなら話を聞いてみようと思わせるだけの人間性が伝わるし、考えさせられることは多いのでは。
0投稿日: 2011.02.13
powered by ブクログ今まで筑紫さんの書かれたものを読んだことが無かった。 テレビで見ているだけではわからない、筑紫さんの考えに触れることができたように思う。 うまく言葉にできないが、読むうちに泣けてきた。 大切にしたい本である。
0投稿日: 2010.11.15
powered by ブクログ筑紫さんのような人はそれ以前にいただろうか。現在はいない。 諸手を挙げて讃える訳ではないのだが、 これだけのジャーナリスト精神を携え、 しかもニュースキャスターとして一般に受け入れられた人は 希有な存在だったと改めて感じた。 内容は大学院生に向け、それぞれの事項の表層をなぞったぐらいで、40一歩手前の自分にとっては若干物足りなくはあるが、 想いは伝わってくる。 付録の高校生時代の文章には、ジャーナリストの産声を上げる前の 沸々と煮えたぎっている心が見え隠れしている。 読書メモ ・二元論的なモノの見方ではいけない。物事には複雑な背景がある。 ・日本人論が好きな日本人だが、本当の意味で日本人を捉えている人は少ない。判官贔屓は一つの特徴だが、最近勝ち馬に乗るような性質が見え始めている。 ・信仰心は薄いが、八百万の神といった多神教的なDNAがあり、西洋の一神教文化とは決定的な違いがある。 ・ジャーナリズムの視点に立つと、情報規制のかかる新聞と自由に発信できる雑誌では雲泥の差がある。しかし、報道のパワーは生きている。 ・国家主義と愛国心を一緒にしてはいけない。島国の日本は混同しがち。 ・国の底上げのためには教育が重要。 ・日本人はもっと人生を楽しむべき。総理大臣がオペラを観に行く事と政治を一緒の土俵に上げて議論してはいけない。 ・この情報化社会にあっては、Information、Knowledge、Wisdomの知の三角形という考え方がある。知識を体系化できるような教育が必要。
0投稿日: 2010.10.25
powered by ブクログ今は亡き筑紫さんの著書 知の三角形という考え方になるほどなーと 情報社会の中では知識がないときちんとした判断ができない そして知識を知恵にしていくことの大切だということも認識した 個人的には、著書の中で黒澤明監督の娘が 「父は、日本人はなぜ、もっと人生を楽しむために色々なことをしないんだ?僕はその手助けをしようと思って、日本人にもっと楽しく生きてほしいと思って、そのためにずっと映画を撮り続けてきたのに、なんでもっと人生を楽しむという観点から生きようとしないんだろう。そういつも言っていました。」(著書からそのまま引用) と書かれていた所に、妙に納得し、一番印象に残った。
0投稿日: 2010.10.17
powered by ブクログこんなこと考えてたのか、と筑紫さんを身近に感じられた。 でもジャーナリストの人の頭の中って凄い。 広大すぎる。そしてエネルギッシュ。 もっと生きて、若者になんやかや言って欲しかった。 最後の筑紫さんの学生時代の作文が、身近に感じられてこっぱずかしかったり。
0投稿日: 2010.10.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読書メモ ▼知の三角形 Information(情報) Knowledge(知識) Wisdom(判断) ※情報を適度に吸収し、知識を増やし、判断する能力を増やして 収まりの良い三角形を作る。 ▼プラトン 『国家』 民主主義は独裁を招く事がある。 非常に厄介な独裁は多数による専制である。 (仕組みとしての独裁化=ファシズム) http://bushido-cast.jugem.jp/?eid=258
0投稿日: 2010.09.20
powered by ブクログ私が心配なのは、にもかかわらず、「近ごろの若い者」があまりにも優しくてナイーブなために、そういう評価にふり回され、自分を見失いかねないことです。 いつも言われていることが正しいとは限らない。かつてそういう傾向があったとしても、それは変わるんだ、ということを知っておく必要がある。 ハリーポッターの世界でも9・11でも、起きたことは一神教同士の衝突です。我が信ずる以外に神なし。我が神以外に何を信じるのか、と。 自分に知識がないために、マスメディアが伝えるもののほうへ、一方的に誘導されていってしまう、ということが起こりがち 絶対に正しいものが一方にあり、絶対に間違っているものがこっちにある。簡単にいえば一元論です。あるいは宗教で言えば、一神教です。我以外に神無し。一つしか真理がない、一つしか正義がない、それがぶつかっているのが今の世界です。 世間で言われていることに懐疑心をもつことは大切ですが、そのなかに正しい答えが絶対にあるんだ、と考えることについても懐疑心をもつ。疑うことが学ぶことの意味だというのは、そういうことだと思います。
0投稿日: 2010.09.06
powered by ブクログ筑紫哲也氏からのメッセージ。 彼自身が新書を発行することを提案したらしい。しかし、そのために始められた『青春と読書』への連載は病気の進行により2回で終了してしまったため、本書はその連載内容に早稲田および立命館で彼が行ってきた授業のテープをおこした文章が加えられている。 書面の大半が講演テープの話し言葉をそのままおこした文章で構成されていることもあり、彼の人柄が柔らかくかつストレートに伝わってくる。本書の中でも自らが触れていることだが、編集者で培った一歩引いた立場を好み、自分自身の思想を主張するというよりも、その時その時にならすべきと感じた警笛を率直におそれずに鳴らす。自信を持ってそうするための努力や勉強は惜しまない。そういう人柄だったのだと思う。 『青春と読書』の連載一回目に記載されている通り、筑紫氏のスタンスは「心配性のジャーナリズム」、つまりは‘反体制、反大勢、少数派支持'にある。そういった視点を持ち、そしてその視点から体制に対してきちっとモノを申していく人間が必要だというスタンス。 そのような視点から見て、‘「この国の将来」は残念ながら、かなり「深刻」です。’という憂いが本書を執筆した(しようとした)モチベーションだったのだろう。 いずれにしても、刺激を受けた一冊だった。 例えば、靖国問題。小泉首相時代、「アジア諸国がとやかく言うのは内政干渉であって、気にする必要はない」と開き直って喝采を浴びたことがったが、逆の視点、アジア諸国から見ればあれはどう映っていたのか。夏になると「戦争回顧」的な番組が多数放送されるが、被害者としての日本(日本の中の被害者)ばかりがクローズアップれされていないか。同時に日本は加害者であって、アジア諸国は被害者であったのではないのか。その一方の事実を、靖国参拝が想起させているだけなのではないのか。そのことを直視することなしに、国際社会において生きていくことは難しいのではないか。 在日米軍に対して(例えば目下の普天間基地問題についても)排除するような動きを歓迎するムードがあるが、それでは日本が経済まっしぐらに突き進んでこれたことは、どういうスキームの下で成り立っているのか。横田や厚木など、首都の近傍に大量の外国軍をつきつけられる状態を長く受け入れておきながら、今になってその部分的な問題について騒ぐのはあまりにもおかしいことではないだろうか。そもそも、大戦後に変わったのはドイツとイタリアと日本だけであって、それ以外の国にとっては何も変わっていないのである。日本だけが「戦争放棄」しているだけなのではないのか。 自らの目で全体を見渡して、事の軽重をしっかりと判断すること。常に物事の表と裏を認識すること。これが大切なんですね、筑紫さん。
0投稿日: 2010.08.22
powered by ブクログ大学生に向けての講義を元にしているので、大学生は一読しておく必要があると思います。 ・菊と刀を読んでみたい ・黒澤明「日本人はなぜもっと人生を楽しむためにいろいろなことをしないんだ」 ・知識をいろんなつながりから覚えていく ・好奇心だけで終わらない。「これはなんだろう」という探究心が必要 ・大学には疑うことを学びに行く。
0投稿日: 2010.08.21
powered by ブクログ私も一応若者なので読んでみた。筑紫さんがどんな人か知らなかったけど、彼の大学の講義を聞いてみたかったな。「知」の分野を増やしつつ、新聞から情報を得たいなと。もっと考えて、日本のこの先をみていきたいなと思いました。
0投稿日: 2010.07.28
powered by ブクログ父は、日本人はなぜ、もっと人生を楽しむためにいろんなことをしないんだ。僕はその手助けをしようと思って、日本人もっと楽しく生きてほしいと思って、そのためにずっと映画を撮り続けてきたのに、なんでもっと人生を楽しむという観点から生きようとしないんだろう。そういつも言っていました。
0投稿日: 2010.07.13
powered by ブクログブログにレビューを書きました。 http://yo-shi.cocolog-nifty.com/honyomi/2010/04/post-550b.html
0投稿日: 2010.07.01
powered by ブクログ少し前の本ですが、若い人だけでなく、誰でも読んだ方が良い本です。 今日本が抱えている問題につながる内容です。
0投稿日: 2010.06.03
powered by ブクログ2010年の年初にこの書を読めてよかった。 ブレない、流されないことの大切さ、日本という国と次世代に向けた大きな愛情をしっかり引継いでいかないと、と思った。 お正月に同時に購入した松岡正剛氏の著作も、時代に迎合しないことの素晴らしさを説いていて、続けて読むと実に面白かった。
0投稿日: 2010.05.26
powered by ブクログNews23でおなじみの筑紫哲也さんが人生を終えようとしている時、伝えたいこと、残しておきたい言葉たちを綴った本です。 筑紫さんが実際に語りかけてくれているようなその文章はとてもわかりやすく、かつ心に響くものが多々あります。 憲法、日本人論、沖縄、ジャーナリズム、教育をテーマとし、今の日本の過去、現在、未来をゆっくりと紐解いてくれます。 ずっとこの本を読んでいたい、話をしていたいと思えた本は久しぶりです。 決して大きな力に流されることなく、疑いの心を持って自分の意見を持つことが大切だと感じました。
0投稿日: 2010.05.12
powered by ブクログ[ 内容 ] 愛国主義は悪党の最後の隠れ家である。 本書の中で筑紫さんが語る言葉の一つである。 誰もが反対しづらい美辞麗句、思わず振り向いてしまう大きな声には注意が必要だ、という意味である。 二〇〇三年から二〇〇八年にかけて、筑紫さんは早稲田大学と立命館大学で主に大学院生に向けた講座をもっていた。 その中で再三伝えようとしたのは、情報や情緒に流されることなく自分の頭で考えることの素晴らしさであった。 この一連の講義録をもとに、本書は構成された。 「若き友人」を「日本人」と置き換えてもいい。 筑紫哲也さんからの最後のメッセージである。 [ 目次 ] 第1章 まず憲法について話してみよう 第2章 そもそも日本人とは何者か 第3章 二つの日本人論を読む 第4章 沖縄から日本が見えるか? 第5章 さまざまなメディアを歩いてみよう 第6章 雑誌と新聞をめぐる私的ジャーナリズム論 第7章 国家、この厄介なるもの 第8章 教育こそが国の基本である 第9章 「知の三角形」という考え方 第10章 この国がおかれている現実を見つめる 第11章 そして、この国の行方は… [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
0投稿日: 2010.05.09
powered by ブクログ筑紫さんから日本人への、思いやりのある激励を感じる一冊でした。 全面的に今の若い人を擁護しつつ、愛国主義や美辞麗句に惑わされず、自分の頭で考えて判断することの大切さを説いてくれたと思います。 ただ、亡くなられた後に、大学院での講義録を元に編集された内容の為、筑紫さんの言葉の背景や思いをもっと知りたいと感じました。 もっと、色々な話を聞いたり、文章を読みたかったです。
0投稿日: 2010.05.05
powered by ブクログこれは著者の若者への遺言だったのだろうか。 政権交代したいまの政治を、この著者がどう評したか、聞きたかったなぁ。 時代を斬る視点がいいのです。 この著者は評論(ジャーナリスト)をやっている場合ではなかったのでは・・・? 巻末に所収されている若い頃の短文では、あの戦争の末期の空気が知れて、別項『15歳の東京大空襲』(半藤一利)の内容と重なる。重い時代だったのだ。 [10.3.18]
0投稿日: 2010.05.01
powered by ブクログスローライフが面白かったのでコッチも。アクティヴで思慮深くてちょっと心配症なおじいちゃんからの、孫への手紙。のような雰囲気。この人の何を知っているというわけじゃないけど、思っていたよりも随分やさしい。 読みながら、ぼんやりと今まで見えなかった日本の輪郭が見えてきて、その度に、この人を失ってしまったことが、惜しいどころかちょっと怖くなった。 以下メモ ・見つめること、疑うことの重要性 ・情報_知識_知恵、で知の三角形。最終的な判断力=知恵を身につけるには、いろんなキイワードのつながりを把握する
0投稿日: 2010.03.31
powered by ブクログ良い本です。筑紫さんに話しかけられているような感じ。意識を新たにするために、時々読み返したいです。 それにしても、筑紫さんが亡くなったことが本当に残念で仕方がありません。今の日本の大人でこんな風に言ってくれる人が果たしているのかと。
0投稿日: 2010.03.19
powered by ブクログ生前の筑紫哲也さんについて全く知らなかった。 皮肉な事に彼の最後の本が、私が最初に読む彼の本となった。 報道の最先端にたつ人は何歳になっても実にエナジェティックだ。 実際に報道の現場で働いている人を見ていてもそう思うし、メディアからも感じる事が出来るし(中にはそうでないものもたくさんあるが)、この本を読んでもそう思う。 きっと筑紫さんは常にエネルギー全開で毎日邁進する存在こそが若者であると考え、病に倒れるまで大学で教鞭をとっておられたのだろう。(田原総一朗もそういってた。) 何歳になってもそのエネルギーを探求する力こそが彼をここまでの人物に築き上げたのだと思う。 彼自身も、「ジャーナリストに必要なものは、探究心と好奇心」と断言している。 ものごとを一元論的に断言することを疎う彼がそういうのだから、そう信じるしかない。 話を本のコンテンツに戻そう。 合計11章からなる極めて読みやすい新書であったが、中でも6章「雑誌と新聞をめぐる指摘ジャーナリズム論」9章の「血の三角形という考え方」には圧倒された。 この本の中で、筑紫さんは情報化社会によってものを考え感じる能力が個々の中で低下している現状に警鐘をならしている。 このような類の説はあちこちで聞かれるが、彼が訴えると胸に響いてしまうのはどうしてだろう。 それも筑紫哲也という人間がもつ目には見えない力がもたらすものであろう。 この一冊に、今から私たちの世代が勉強しなくてはいけないこと、身につけるべきセンスなどのエッセンスが凝縮されている。情報や感情に流されず、自分の軸を常に持ちつつ事象を考えることの素晴らしさを筑紫哲也は訴え続けけていた。
1投稿日: 2010.03.17
powered by ブクログ読んでいる途中から、筑紫哲也が亡くなったことを恐ろしく感じた。 今の日本の大人でこんな風に言ってくれる人がいるだろうか。 日本の良心が死んじゃった、そんな気がして恐くなった。 分かっている。自分で考えなくちゃいけないことくらい。 けれど、私はそのための知識が何もない。 それだから考えることができないのだ。 要するに自分は怠け者なのか笑? けど、私が日本の将来を憂いて政治家になった所で、 この日本が好転していくはずもないと思ってしまう。 ジャーナリストになって、それでどうなるというのだ。 例えば建築家にだって、映画監督にだって、 詩人にだって、主婦にだって、人事部の社員にだって…… 世の中を少しでも良くしていくことが出来るんじゃないか、 そう思わせてくれる言葉が欲しかった。 自分が目の前にあることを一生懸命にやれば、 必ず日本は素晴らしい国になるよ!って。 けれど、そうできるのも恵まれた環境で、 きちんと勉強ができる人たちだけなんだろう。 いつかの二宮金次郎みたいな子ども、もういないんだろうな。 読めば読むほど、日本の政治がイヤになる。 テレビにでて喋っているあの人たちの頭の中に何があるのかしら。 日本の将来を本気で良くしようとしているひとたちが、 本当にいるのかしら。 もはや希望もあまり抱けない国だ。 それに人間自体も。 どう考えたってこんな理不尽な生活続けられるはずないのに。 恐竜が作った一億五千万年の歴史を人間は更新できるのか? 筑紫さんへ 日本は政権交代、しましたよ! でも、今の私には何も変わっていなくて、 みんなが混乱してがっかりしているように感じます。 明るい国がつくれるように、 まずは自分が明るくなって行こう、今必死でそう思おうとしています。 最期に素敵で恐ろしい本を残してくれてありがとうございました。
0投稿日: 2010.03.14
powered by ブクログ読んでどうだったかと言えば、申し訳ないけどあまり良かったとは言えない。 というか判断のしようがないといったところ。 この本は彼の死語に大学での講演を紙に起こしたらしく、語りかけるような文体。文字にして紙に起こす上での言葉の選択がなされていないからか、その崩れた文体どおりに柔らかさやゆるさがある。 講演の骨子はもう飽きるぐらいに聞かされている自分で考え判断しろということ。 できれば、講演を聞きたかった。
0投稿日: 2010.03.11
powered by ブクログ最近友人に、「どんな人になりたい?」と聞かれて ほんとうはシャルロット・ゲンズブールとか言うところを、 「筑紫哲也みたいになりたい。」と答えて一瞬距離が開いた。 子供の頃、大人は若い人間に対して無神経だし鈍感だと思ってた。最高に美しくて楽しい雪の日を邪険にあつかうし、切実に隠してる羞恥心を一言でぶちまけたりする。そんな大人にはならないぞ、と誓った。 同時に大人は「近頃の若者は、」と肩をすくめる。古代の文字が刻まれたロゼッタストーンにも、プラトンの文章にも、『近頃の若者は、』と記してあったそうだから、ぼくらは数世紀もこの対立をくりかえしたことなる。 例えば少子高齢化において、このVS図が作られたら、若者が厚生年金を支払うのはただのボランティアでしかない。 この国の税金を死ぬまで払い続けようとは思うだろうか。 この悪政の国で、どうやって将来の家族と生活するのだろうか。 若者も老人達も、考えるのを止めてはいけない。知ることに臆病になってはいけない。事実はつねに変わっていて、多くの面を持っていることを忘れないようにしたい。 だって! 筑紫哲也みたいな大人達がいたんだ!
0投稿日: 2010.03.03
powered by ブクログ2010/3/21 なぜ素晴らしい方ほど早く亡くなってしまうのでしょうか。 筑紫さんは本書の中で知の三角形という表現をしています。 I=Information:得る情報 K=Knowlegde:判断する知識 W=Wisdom:本当の知恵、判断する力 このIKC。現代はIが非常に多く、Kが少なく、Wがもっと少ない傾向にある。つまり個々についてIKCが逆三角形になっている。 これが通常の三角形にならないと、的確な判断ができずにデタラメな政治家や社会のいいなりになってしまう。 ジャーナリストは好奇心を持ってこそと語っていますが、これはジャーナリストに限ったことではない。 何でもネットで済ますのではなく、自分の体験として獲得することで本当の意味のKnowlegeが身に付きそこからWisdomが増えていくのだと思います。 日本はすでに崩壊の危機に瀕している。 誰もが知りながら、知らないふりをしているこのシンプルな事実。 もう一度、この重大さを考えてみたいと思います。 2010/2/15 とても素晴らしい一冊と思い読んでいたのですが、出張中に紛失。 鞄の底から本日、発見されました。
0投稿日: 2010.02.15
powered by ブクログ映画についてのお話で、映画の表現について「鍵はスピードです」と仰られているのが至言だと感じました。 その国固有のもの、その作家固有のもの、その作品固有のもの。映画についてそれはなによりもスピードで表現されるのだと思います。それが映画が映画たるゆえんなのだと思います。
0投稿日: 2010.02.12
powered by ブクログ●「近頃の若い者」は、昔の若者よりはるかに心優しい。他者を傷付けることを恐れ、過剰に丁寧な言葉遣いをすることで自分が傷つくことを恐れている。 ●日本国憲法第14条と24条には「男女平等」が謳われているが、この男女平等という仕組みが憲法に入っている国は唯一日本だけ。 ●日本は中国という巨大文明のすぐそばに存在し、昔から多大なる影響を受けてきた。だから、他人と自分との関係が非常に気になる傾向がある。 ●【映画】アンゲロプロス(ギリシャの監督)→詩であると同時に演劇的であり、小説的であると同時に音楽も素晴らしい。 ●ナショナリズム=国家主義、パティオリズム=愛国心。愛国心とは、自分の住む風土や一緒に生きてきた家族や仲間や地域社会などを愛したりという、人間の自然なところから生まれた感情。それに対し国家主義とは、人工的につくられたもの。 ●メディアリテラシーについて。 情報information、知識knowledge、知恵・賢さ・判断する力wisdom。この3つが作る三角形のバランスを正常に保つことが非常に大事。 他律的にものを考えるということから我が身を守るのが、情報社会の中で生きるための一種の護身術である。
0投稿日: 2010.02.11
powered by ブクログ情報が多すぎる現在、 情報Information 知識knowledge 賢さwisdom をバランスよくとることが大切。 知識を増やせば、あるときに自分はここまで来たんだなぁと感じる時がくる。 そしてそれに基づいて自分で考えらるる。 大学へ行くのは、世間一般に言われていることを疑うことを学ぶため。
0投稿日: 2010.02.07
powered by ブクログ本当に日本が大好きな人なんですね 憲法や過疎や外交 皆がちゃんと考えなくちゃいけないことはたくさんある あとがきの筑紫さんが高校生のときに書いた作文だけでも 読む価値あり
0投稿日: 2010.01.30
powered by ブクログ【概要】 2008年になくなった著者の最後のエッセイ2編と、大学での講義を載せたラストメッセージ。 この国はどうなるのか・・・ということを、少しでも考えたくなる本です。 【活かせる点】 偶然先週読んだ池上彰さんと同様、メディアに深く携わる人が書いた本。新聞畑で育った池上彰さんは新聞こそ一番だとおっしゃいますが、すべてのメディアを渡り歩いた筑紫さんはそうは言っていないというのが興味深かったです。 筑紫さん曰く、人のプライベートにまで踏み入り、国の政治を動かす力を持っているのは雑誌。(筑紫さんは、ご自身の経験上雑誌が一番自分にあっていたと振り返っています) 同じ物事を違う視点から見ると違って見えるという、いい例だなーと感じました。 (あっき)
0投稿日: 2010.01.26
powered by ブクログ日本がこれでまでに犯してきた罪や過ち、現在抱えている問題についてジャーナリスト筑紫哲也の考えを述べています。多くは日本の現状、未来を嘆く内容なのですが、その背後にある筑紫さんの強い愛国心が伝わってきます。 筑紫さんは本書で、「このままだと、この国は相当にひどいことになりそうなのです。そういうことにしたのは大人の責任であり、あなたのせいではありません。しかし、その負の債務を被らなくてはならないのは次の世代、つまりあなたたちだし、やがてあなたがこの国、社会を担う主役になるのはあっという間です」と述べていますが、この一言に筑紫さんの伝えたかったことが集約されているように思います。 筑紫さんの考えが取り越し苦労で終わるように、若者である自分たちの世代がこのラストメッセージをしっかりと受け入れ、託されたこの国の未来を明るくしなければと思わされました。 ◆memo この国の歴史のなかで、何を残し、何を捨ててもよいから、これだけはあなたたちが引き継いで欲しくはないと私が思い続けて来たもの、それが「KY」に凝縮している思考なのです 国を愛するということは、私自身、悪いことでもなんでもないと思っています。私は年をとるごとに、自分の国の文化というものに対する愛着、あるいは誇りというものが深まっています。だから私の気持ちの上では愛国主義が強まっています。でもそれが地球環境の問題やいろんな問題を考えたときに過剰に出てくるのは、自分にとっても世界にとってもプラスにならない。愛国主義とは、そういう両刃の剣だということをきちんと認識していたほうがいいと思う 本土から行った軍人たちは沖縄語、琉球方言というのを一切解しませんから、方言を喋った者をスパイ扱いされるわけです。分からない言葉を使う連中は米軍と通じているのではないかという疑いをもって、島民たちを殺してしまったというケースが、久米島を始めたくさんあります 沖縄は珊瑚礁の島ですから洞窟、ガマといいますが、それがいっぱいあります。地上はメチャクチャに砲撃されますから、日本軍はガマに潜んだ。そこへ当然、住民も逃げ込んできます。赤ん坊連れもいます。赤ん坊が泣くと場所がバレてしまうというので、赤ん坊を殺させたという例もあります。自分の子供を泣く泣く殺させられた母親が、かなりいるんです
0投稿日: 2010.01.14
powered by ブクログこの本を手に取ったきっかけは、 憲法の個所で日本国憲法に男女平等を書いたベアテ・シロタ・ゴードンに言及していたから。 読んでみると、イメージしていたものとは少し違って、 良い意味で期待を裏切られた。 特に「知の三角形」に関しては、耳が痛く、 私はもう筑紫哲也が対象として描いた「若い友人」の年代からは外れているだろうに いまだにこの「知の三角形」の構築をおろそかにしてきたためにドキッとした。 あとがきに代わって掲載されていた筑紫氏の高校時代の文章は、 なんだか悲しいのに力強く、学生たちに向けたこの本のメッセージが より暖かいものに感じられる。 帯の写真ともリンクして、身近に、感じられた。 さらっと読んでしまったので、もう一度パラパラ読んでみるつもり。
0投稿日: 2010.01.12
powered by ブクログ・メディアに対しての「疑うことを学ぶ」ことの重要さを再確認させてくれた本。例えばテレビで喋るコメンテーターの考えをそっくりそのまま鵜呑みにしても建設的ではないということ。きっかけとしては、ありやと思うけど。 ・情報と知識の違いを知る。この情報社会で、情報だけを得るのではなく、物事を理解するための知識や物事を判断していく知恵を身につけていかんとねってこと。 もっともっと自分の頭を使っていかなー
0投稿日: 2009.12.28
powered by ブクログ・ジャーナリズムに求めることは物事の裏表・メリットデメリット共に報道してほしいし、自分たちもそれを探していかなければいけない。表しか見ないから新政権に対しても無責任な批判が横行されているのだろうな ・昔は選挙でAは今一歩で勝てるかもしれないと書かれると世論はAを応援しようと動いた。今はAがBに大差で勝っていると書くと皆Aに入れる。「判官贔屓(ほうがんびいき)」という日本文化の薄れ
0投稿日: 2009.12.18
powered by ブクログ鳥越俊太郎と違い物静かなところが好きだった。 高校生のころに書いた文章が妙に大人びているのに びっくり。 うちの顧客とは・・・・
0投稿日: 2009.12.18
powered by ブクログすばらしい!! 多面的な見方・本質を見抜く大切さを教えてくれます!! 日本人全員に読んで欲しい!!
0投稿日: 2009.12.06
powered by ブクログ日本インターネット新聞JanJanさんからの献本です。 著者の筑紫哲也氏は、多くの方がご存知のように、2008年に肺がんで亡くなるまで、ニュース番組「NEWS23」のニュースキャスターを長年勤めていた。 氏は昭和10年大分県生まれで、子供の頃、第二次世界大戦を体験した。そして新聞、雑誌、テレビと様々なマスメディアで仕事をし、膨大な事件とそこに関わる人間の生き様を見つめてきた人である。テレビでの仕事の傍ら、2003年から2008年まで大学で大学院生向けの講座も担当していた。この本はその講義をテープから興し、若い人が気軽に手に取れるように新書版にしたものである。さらに、話している事をなるべくそのまま本にしているため、読んでいて、あたかも筑紫哲也氏が目の前で、同じ視線で語りかけてくるような感覚になる。 この本には、氏が「若いひとたち」に伝えたい、最後の大事なメッセージが沢山詰まっている。憲法、日本人の本質、沖縄問題、マスメディアにジャーナリズム、教育、この国の行方と現実...さまざまな分野で、彼は問いかけ、その答えを、私たちの「気づき」を、待っている。 気の遠くなるような借金を抱える日本。 戦後60数年経っても、どこか自分の生まれ育った国としての誇りを持てないでいる日本。 そして「日本人」の数は毎年減っている。 本書に書かれているのだが、日本人には移民を受けいれるのを非常に嫌がる人が多い。私も漠然とした抵抗感は正直言ってある。人種差別のない国であるといっても、本当は在日の方や既に移民になっている人達との争いや差別もある。もし移民をどんどん受け入れたら、日本の中で人種別コミュニティができ、激しい差別が激化するのではないか。そうすると、ドイツのようにネオナチ的考えを持つ人間がもっと増えるだろう。 しかし、日本では人が減り労働力が減る以上に深刻な問題をいくつも孕む「少子化」についての政策があまりにも貧相で、政策も遅々として進まない。未だに「子ども手当」というバラマキ政策を国も、国民も選挙公約という惰性に任せて期待している節がある。 しかし、移民問題を解決したいのなら、日本の女性に子供をたくさん産ませるような政策、というより「改革」を実行しなければ、現在の日本人が思い描く日本人像は消えてなくなると思う。家庭の収入が減り、専業主婦が贅沢になりつつある現状を考えると、日本の女性をガンガン働かせて、子供をガンガン産ませれば、経済活動は自ずと活発になり、核家族で孤立していた女性が、より多くの人々と繋がることができるはずだ。そうすれば生活に物理的にも精神的にも余裕が生まれ、家事も家族と協力して精力的にこなせるようになると思う。 この国では男女平等に多額の税金を投入して大学まで学ばせる事をしても、その後が全くフォローされていない。そしてこの大きな矛盾点を、どうしても「理解したくない」人間が多い事に愕然とする。 以上、本書で私が印象に残ったパートを取り上げてみた。筑紫氏は気になった日本の問題について、ウイットを交えながらつぶさに語りかけてくる。そこにいつも感じるのは、彼なりの精一杯の「愛国心」だった。 アメリカで黒人初の大統領が誕生し、自民党から民主党に政権交代したところを氏は見ることができなかった。彼が健在だったなら、今何を思うのだろう?
0投稿日: 2009.11.30
powered by ブクログ筑紫哲也さんのメッセージ本。 かれの杞憂が正夢にならないよう、 僕ら若者はもっと考え、進んでいかないといけない。 日本という贅沢なフィールドで自殺する人がいてはいけない。 世界の人を幸せにする義務は先進国にあると思う。
1投稿日: 2009.11.17
powered by ブクログ雑誌連載+大学院の講義をまとめた本。 巻末にある、若き日の自叙伝?を読んだあと、 本編を読むと、不思議な気持ちになる。 自信を得つつある、学生のときの筑紫さんが、 大人になって、晩年になり、 学生(それはきっと学生のときの筑紫さん)に伝えたいこと。 それがこの本に書かれてあることだと思う。 特に記憶に残るのはメディアについてのお話。 取捨選択。難しいよなぁ。 だけど、この本はそのたいせつさをきちんと教えてくれた。 また近いうちに読み直します。
0投稿日: 2009.11.08
powered by ブクログ学生時代制作したドキュメンタリーの作品が 筑紫さんが毎年ゲストでこられるゆふいん映画祭で上映されたこともあり、 勝手に親近感を頂いている。 昨年、癌で亡くなった著者の若者へのメッセージ。
0投稿日: 2009.10.25
