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総合評価

7件)
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    「蜩の記」の世代が受け継がれた物語。 「草笛」は真実の友を呼ぶ。 信頼しあった仲間の絆を爽やかに描く。 青春群像劇。  泣き虫と言われ、それを自分だと思った己の姿からの颯太の成長。  困難に立ち向かう時に自信が生まれ、自分への信頼も生まれる。  人の強さは自分への信頼から生まれるものだと思う。  

    7
    投稿日: 2024.10.28
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    最高。素晴らしすぎる。全てが収束していくラストの展開は見事の一言。良くあるお殿様の勧善懲悪の物語のフレームワークを踏襲しつつも完全に換骨奪胎して全く油断ならない完璧な物語に仕上げてるこの手腕よ。悪役も潔いまでに悪役で素晴らしい。葉室麟の物語は凄まじい。蜩ノ記の続編として読者も嬉しい仕立てになってるしもう一度言うけど最高。羽根藩にやっと名君が現れる予感に満ちたラストも最高。

    0
    投稿日: 2024.06.22
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    羽根藩シリーズ残念ながら最終作。 「過ちて改むるに憚ることなかれ」と言う若き藩主の言葉、平凡ながら頷く。

    0
    投稿日: 2022.03.28
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    蜩ノ記の続編 蜩ノ記の16年後を描く羽根藩の物語 戸田秋谷の息子順右衛門は藩の要職についています。 そこに、新藩主となった吉通、しかし、それを良しとしない御一門衆の三浦左近達は、お家騒動の陰謀を目論みます。 吉通の幼馴染である主人公の颯太と、その陰謀に立ち向かっていきます。 しかし、颯太って頼りない(笑) いつもの勧善懲悪なストーリ展開なわけですが、そこに至るまでのそれぞれの想いが凛として清々しい 登場人物の中で一之進が印象的! 敵方とおもいきや、最後の最後でよい味出しました。 戸田秋谷が残したもの 薫の言葉 「父が自らの死によってひとびとの過ちや罪業を背負ったのは、ひとを生かす道だったからではないかと思います。この世のひとは皆、おのれの罪業に苦悶しております。そんなひとびとの中のひとりとして、罪を背負う生き方もあったのではないでしょうか」 ひとを生かす道 いいですね。 蜩ノ記を読みなおしたくなりました。 とってもお勧め

    5
    投稿日: 2021.07.23
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    『蜩ノ記』の16年後の羽根藩が舞台。 戸田秋谷の息子順右衛門は藩の中老となっている。娘薫は、秋谷の監視役でありながら彼の覚悟に接し、最期を見守ることになった庄三郎と平穏な日々を送っている。 しかし、新藩主となった吉通を巡って、藩の実験を奪わんとする一門衆の暗躍が胎動し、それに抗する戦いが開始される。 ある人物に、「戸田秋谷という御仁は生きていたときだけでなく、死んでからも何事かひとに語りかけてくるひとのような気がする」と言わしめる。 その言葉のように、順右衛門たちの行動は秋谷の教えが指針となり、見事な逆転劇を果たす。 今作の主人公的役割を担うのは、13歳の赤座颯太。それに彼と同じ年頃の少年たち。それゆえ、小説も清々しい物語になっている。

    6
    投稿日: 2020.12.09
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    とても良かった。 若い世代の人たちに繋がる 秋谷の思いに感動。 後半は 目が離せなくて 一気読みしてしまった。 羽根藩シリーズは これが最終話。 さみしい気持ちもわいてくる もっと読みたかったな

    0
    投稿日: 2020.11.25
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    とても面白かった。この前日譚である蜩の記をまた読みたくなった。爽やかに少年が成長する話は時代小説では珍しいのではないか。それでいて、全く違和感なく読めて楽しめた。オススメ。

    0
    投稿日: 2020.10.01