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罪と罰 2
罪と罰 2
ドストエフスキー、亀山郁夫/光文社
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総合評価

61件)
4.1
17
21
14
0
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    第二巻(収められているのは第三部、第四部) 老女殺しは てっきり貧乏と、心気症と、老女の因業な金貸しが憎くて殺害かと思ってたけど、それだけではない様子 ラスコの考え方、思想も殺害に影響している ラスコを追い詰める予審判事ポルフィーリーがおもしろい 「選ばれた人間は思想や自分の信じる道を実現するにあたり、誰かを殺してもかまわない」というラスコの思想を指摘し、 曖昧模糊にラスコをあおって、じらして、頭に来させて、相手の内面を揺さぶり心理的に追い詰める 泳がせて、相手がボロをだす、カマをかけるみたいなやり方で 読みにくさはあるけど、おもしろさもあるので第三巻も読む

    27
    投稿日: 2025.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    長大な物語を饒舌な会話の力で一気に押し切るという本作の技法は、現代のエンターテインメントにとっても参考になるだろう。読者にとっては、程よい長距離走のような読書体験であり、読後には大きな達成感が得られる。 ただし、「殺人」というテーマの是非については掘り下げがやや不十分かもしれない。ソーニャへの悔悟に関しても、まだその入口に立ったに過ぎない。

    1
    投稿日: 2025.04.18
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    引き続きドストエフスキーの『罪と罰』にどハマりしながら、その世界の中に没入しております。 1巻目の時に書いた「ロシア名は覚えにくい」は撤回。その特殊性により逆に覚えやすく感じるようになりました。そしてその名を持つ者がどのような人物なのかがより鮮明に頭の中で結び付くようになってきた。 第3部、第4部に進むにつれ読み取らなくてはならないことが多種多様になり、人の心の動き、表と裏、表象しているもの…複雑に絡まり合ってくるけれど、そこがとくに素晴らしい。 世界一の小説に敬服する。

    8
    投稿日: 2025.04.06
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    一巻に比べかなり物語の解像度 (犯行動機、哲学的な背景)が高くなってきたが、まだイマイチ犯行動機がしっくり来ない。新しい考えを実現させるためには犠牲者を出してかまわないという持論をラスコーリニコフは持つが、ラスコーリニコフの持つ新しい考えが何か分からず、またそのせいで老婆が殺されたという因果関係もまだ理解できない。これからどうなるのか展開が楽しみ。 それはそうとやはり解説が詳しくて素晴らしい

    0
    投稿日: 2025.02.28
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    ラスコーリニコフの言動がよくわからなくなる時があり、人物も増え途中で挫折しそうになったけど何とか読み切った…!次でラスト!

    0
    投稿日: 2025.02.08
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    二分冊目は、物語の進行に加えて、作者の信条やキリスト教の話が盛り込まれており、より奥行きを感じる内容だった。 また巻末の亀山郁夫さんの解説は、時代背景の詳しい説明や、オリジナリティあふれる解釈で、読みごたえがあった。 自分の読書メモとして、下記3点を取り上げたい。 1.ナポレオン主義について 一分冊目から引き続き、当時のロシアにおけるナポレオン戦争とその後の反動の影響がうかがえる。 物語中でラスコーリニコフが展開する主張では、歴史的な英雄は、従来の社会や伝統を破壊したという意味で犯罪者だ、という。 この主張について、同時代の同じくロシアの文豪トルストイが、ロシアの対ナポレオン戦争を描いた著書『戦争と平和』で繰り広げた歴史観が思い出された。 トルストイの主張は、「一人の英雄が歴史を作るのではなく、歴史の流れが英雄を必要とする」というもので、英雄自身に焦点を当てたラスコーリニコフの主張とは視点が異なる。 以前、「ドストエフスキーを好む人はトルストイを好まず、逆もまた然り」と聞いたことがある。 まだ読んでいる途中で何とも言えないが、この視点の違いが、読者の好みを分かつ理由なのかもしれない。 2.娼婦は自分を殺したか 物語前半から、娼婦の悲惨な身の上について語られていたが、第4部のラスコーリニコフとソーニャのやり取りでは、「じぶんを殺しうらぎった」と表現される。 『地下室の記録』でも似たような見解であった。 この悲劇のヒロインのような描き方に、日本で娼婦を多く題材にした永井荷風を対比させたくなった。 彼は、娼婦をそれほど悲劇の職業とは描いていない。 例えば以下、『ひかげの花』という作品からの引用である。 「正しい職業について、或いは貧苦に陥り、或いは成功して虚栄の念に齷齪(あくせく)するよりも、≪中略≫無智放埓な生活を送っている方が、却って其の人には幸福であるのかも知れない。道徳的干渉をなすよりも、≪中略≫折々の災難を救ってやるのが最もよく其人を理解した方法である」 この荷風の冷静な人生の観察は、ドストエフスキーの描く悲劇性とは似つかない。 宗教上あるいは社会環境の違いもあるかもしれないが、恐らく荷風・ドストエフスキーが各々の信条に基づいて解釈したものであると感じる。 対照的な見解の違いが興味深かった。 個人的には、荷風の方が娼婦を一人の人間として尊重しているように感じる。 3.ユロージヴァヤ(女性)/ユロージヴイ(男性) 巻末の亀山郁夫さんの解説で学んだが、非常に興味深い。 「キリストのために愚者をよそおう」が語源で、この物語では、前出のソーニャと殺害されたリザヴェータがその役割ということだ。 『戦争と平和』でも、アンドレイの妹マリヤが貧しい巡礼と交流する姿がたびたび描かれる。 「愚者をよそおう」というのは、ロシア思想でしばしば登場する「自己犠牲の精神」を体現し、計算ずくではなく神あるいは人のために行動できるという意味ではないか。 思想家のアイザイア・バーリンはその著書『反啓蒙思想』で、「啓蒙されない自己犠牲の精神」と呼び、タルコフスキー監督の映画では、自己を犠牲にして世界を救おうとする人の姿が描かれてきた。 ロシア思想の中で、この「自己犠牲」の部分はより深く学んでいきたいと思う。 次巻も楽しみに読みたい。

    1
    投稿日: 2025.01.20
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    解説を読むことで、なぜここまで狂気と混乱の最中にいる人間の心理描写ができるのか腹落ちできました。ドストエフスキー自身が当時のロシアの社会背景も相まって、人生の中で借金や夫婦関係などにおける窮地に追い込まれていなかったら、ラスコーリニコフの目に映る景色をここまで鮮やかかつ仔細に描き切ることはできなかったのだろうと思います。 なまじ賢い若き青年の選民思想と罪悪感から逃れきれず溢れ出る傲慢で神経質な言動のなんという生々しさ…!彼を取り巻く母や妹や友、ソーニャの抱く得体の知れない恐怖心とポルフィーリーとの探り合いの緊迫感が、ますます昂るラスコーリニコフの混乱を際立たせ、物語の進行を盛り上げます。 いよいよ、ソーニャが朗読したラザロの復活で暗示された伏線を回収しに、いよいよ最終巻•第5部へと進みます…!

    0
    投稿日: 2024.11.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公の行動の原点となる思想が明らかになる。「非凡な人間は法を超越し、革新への行程においては大量殺人さえも許される」という、ちょっと聞いただけでも危うさを感じる考え。主人公の痛々しいほどの高慢さと潔癖さが、これでもかと描かれる。ソーニャ一家や妹とのやり取りからは、高潔な人柄も垣間見えるものの、偏屈さがどうにも邪魔をしている。一番の見せ場は、弱みにつけこんで妹を支配しようとしている卑劣漢ルージンをやりこめるところ。

    0
    投稿日: 2024.03.27
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    「罪と罰」の3部と4部を収録。いやはや細に入った人物とと場面の描写は病的なほど。他言語かつ新訳ではあるが、流刑のどん底期にあったドストエフスキーの鬼気迫る魂が宿る。(実生活では関わり合いになりたくないが)ラスコーリニコフ以外の人間味あふれる魅力的な人々で構成される本作品だが、特にソーニャが聖書「ラザロの復活」を朗読する箇所は必読。

    0
    投稿日: 2024.03.26
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    4よりの★3です。眠くならなかったら★4でした。 2部と3部の初めまでは。。読んでは眠くなるの繰り返し。腹の探り合いは疲れます。 4部からスヴィドリガイロフとルージンのシーンは熱いものがあり、ルージンの思い上がりから突き落とされるシーンは気持ち良かったです。ルージンは俗世に生きる人そのものです。 そしてソーニャのアパートでの会話。「ラザロの復活」の話から、ロージャの先行きも気になりますが、ロージャの言いまわしを借りれば、4部でいきなり脳天にがつんと一撃くらわせられました。

    0
    投稿日: 2023.09.17
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    来ました!すごい衝撃! 後頭部をガンガン殴られる感覚! 人間が誰でもなにかしらの罪を負っていること(自覚がある無しに関わらず)を論理的に緻密に描いている。そして、復活のお話。 カペルナウーモフの部屋、ラスコーリニコフ、聖書、女。どこにでもあって例外では無い。

    7
    投稿日: 2023.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    少し難しくなったけど面白かった。後書きの読書ガイドが親切で理解が進んだ。 全体 犯人や悪役が、"自分が選ばれた人間であり、世界を変えるため多少の凡人の犠牲は止む無し"という信念の元に犯罪を犯していく話はちらほらあるので、ラスコーリニコフの思想が明らかになった場面では少し失望した。 でも、他の話と何かが違っていて、それが何かを考えていたけど、後書きを読んで分かった。 「この動機、いや哲学にしたがっているかぎり、ほんとうの意味での後悔や罪の意識が青年を訪れることはない。しかし、現実に彼は、すでに体全体で罪の恐ろしさを感じている」 この言葉の通り、どんな場面においても裏に主人公の怖れや疑いや緊張が張りついていて、身体性が伝わってくるのがすごいと思う。犯行と、それを言えないという秘密が、全く痛快でもなくて質感を持ってずっと重苦しくのしかかってくるし、考えてることは強気な割に主人公は全く賢くも強そうにも見えなくて、怯えきって理性を失うまいとしていて、等身大に感じられた。 あと、犯行自体は社会正義のためというマクロかつ純粋なものでも、愛情と金銭と社会階層が絡むミクロで私的な問題が小説の中で熱気を持って結構な割合を占めていて、それに振り回されているから、犯人の一個の人間としての立場というか様々な面を感じた。 彼はこんなに各問題に心を遣っていて、自分の信じた思想を貫けるのか?逆にここまで曲がりなりにも貫いた(社会正義のためだから罪ではない=自白しない)のがすごいと思う。純粋だから思想に基づいて犯行まで起こしてしまったし、純粋だから素直に苦しんでるなあという揺れ方がすごい。 ポルフィーリー ラスコーリニコフは頭が良くても純粋で理想主義でコミュ障だから、ポルフィーリーみたいな実務的な正義感を持つ老獪なタイプは苦手そう。フレンドリーに接せられると動揺するのが面白かった。 ソーニャ 追い詰められた状況の中、守りたいものを自覚して現実的な選択肢を取り続けている面で主人公と違うと思った。でもある意味、神の奇跡を信じるが故に現状に囚われているとも言えるかもしれないと感じた。ラスコーリニコフは自らの行動によって世界を変えようとしたのでこの面でも反対なのかな?と思った(神についての表現と考え方は後書きを読んだけどよく分かっていない)。これ以上彼女の心を乱さないであげてほしい。 スヴィドリガイロフ 終始飄々としていてよく分からない。これだけしゃべるということは、自分の来し方を後悔しているとも思えるし、無意識に虚しくなっているのかもしれないし、あるいは別の目的があるのかもしれない。

    1
    投稿日: 2023.05.02
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    最後の方のラスコーリニコフと予審判事との腹の探り合いがなんとも面白かった。おかした罪から仮に事実上逃れられたとしても、心理的にはどこにも逃げ場がないというポルフィーリの一言に戦々恐々とするラスコーリニコフの青ざめた感じが目に浮かぶ。一旦は罪から逃れられたように見えても、さらに嘘に嘘を重ねることで、この後どんどん追い詰められる様が想像される。

    0
    投稿日: 2023.04.30
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    前半は個人的に心理描写系の場面が多くてちょっとつまらなかったけど、後半からはストーリーが大きく動いて面白かった。特に最後の方のポルフィーリによるラスコリーニコフの尋問はハラハラして面白かった。 ルージンさん、確かに嫌な奴だしウザい場面もあるけど、そこまで結婚反対するもんなのかな?一応は金持ちだし仕事出来るし。ラスコリーニコフが突っかからなければ形式上はそこそこ良い関係は続けられそうだけど、、、 それだけラスコリーニコフの妹に対する愛情が強かったの?それなら母は自分の娘をそこまで大切に思ってなかったって事にならない?それとも母は人の本性が分からないお人好しかバカって事? 罪と罰というタイトルは何を表しているのだろうか。ラスコリーニコフの犯した罪と、それに対しての罰のあり方を考えるという事?それならラスコリーニコフは最終的に捕まらず、罰として自殺するとか? とりあえず続きが気になる。早く3巻を読みたい。

    1
    投稿日: 2023.04.17
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    相変わらず好き。 何が好きなのかわからないけど好きなんだ。 ドストエフスキーは、このラスコリーニコフの犯した罪に罰を与えるのか、それとも救いを与えるのか。結末をどう描いているのか、それだけがとても気になる。

    3
    投稿日: 2023.03.08
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    みんみん激推しの『罪と罰を読まない』を読むにあたり、『罪と罰』を知らなくてもめっちゃ面白いとのことでしたが、みんみんと同じじゃつまらないじゃないかねワトソン君 というわけで読まない言うてるのにあえて読むという天のジャッキーなスタンスで読み始めた『罪と罰』ですが思いのほか面白くてなんか得した気分 たまたま寄ったスーパーが特売日だった気分(違う) 久しぶりに着たコートのポケットに百円入ってた気分(違う) さて罪も罰も続くといった感の第二巻ですが、なんといっても罪を犯したラスコーリニコフと対決する予審判事ポルフィーリーに惹かれましたよ どこまで確信をもってラスコーリニコフと対峙しているかは伏せられたままですが、彼の方がすこい上手なような気がしますし、この二人の心理戦がすごい面白かったよね また、この二巻ではラスコーリニコフが罪を犯すに至った潜在的な動機が明かされるんですが、選民思想的な感じがもうどんどんラスコーリニコフから心離れさせられます 同時にラスコーリニコフの善なる部分もこれでもかってほど押し付けてくるので、どう思ったらええねん!という迷路 そしてさらに重要度を増してきそうな登場人物たちがガンガン深掘りされていくことで物語は混迷の一途 どうなるの?!

    39
    投稿日: 2023.03.02
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    殺人の動機が徐々に明されていく第2巻。ラスコーリニコフが語るその主たる動機の根拠となる思想は、先般ウクライナを侵略したロシアの大統領も、同様に持っているのではなかろうか。

    0
    投稿日: 2022.12.06
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    母と妹の登場、予審判事や妹の婚約者との対決、そして明らかになっていく犯罪の理由。福音書が彼に寄り添う。 加速感のある第3部と第4部を収録。追い詰められていくラスコーリニコフ。愛する母と妹に再会しても喜ぶ余裕もない彼の横で展開する家族ドラマ。超絶美人な妹の、傲慢な婚約者やストーカーとのすったもんだ、親友ラズミーヒンの人物像など、人間描写が魅力的で引き込まれる。 いっぽうで事件の方も進行しており、予審判事ポルフィーリーとのやり取りでラスコーリニコフの選民思想が明かされる。『非凡人』には犯罪の権利がある――良心にしたがった殺人を許容する、という結論は極端だとしても、命の価値を判断する=軽い命がある、という考えには現代においても答えが出ない人が多いのではないか。 ソーニャと聖書のエピソードが胸にくるものの、難解でもあり今ひとつ理解がおぼつかない。彼女の境遇が絶望的すぎてひいた。これを冷静に見きっているラスコーリニコフすげえ。「きみにひざまずいたんじゃない、人間のすべての苦しみにひざまずいたんだ」という言葉が心に残る。

    1
    投稿日: 2022.10.21
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    3回目なのにすっかり忘れているから、やっぱりおもしろいなあと読み進む。 忘れるからと、第1部と第2部はあらすじを追って書き出したが、何のことはない『罪と罰 2』巻末の「読書ガイド」に、翻訳者の亀山先生が第1部と第2部のあらすじを完璧にまとめてくださっていたのだ。第3部と第4部は最後の『罪と罰 3』の巻末にあった(それも忘れていて)。 この文庫本がある限り、そこを見ればよい、ということで、ここからはラクをしよう。 第3部の感想 もうろうとして母と妹に再開し、妹ドゥーニャの犠牲的婚約の話が面白くないラスコーリニコフなんだけど、自分の罪にもおびえて複雑。そりゃそうだ。でも、妹アヴドーチャ(ドゥーニャ)がすごい美人で、だから家庭教師先でも追いかけられ、お金目当てで婚約したルージンにも執着されるのだが、嫌気がさして彼を振りそうな時に、ラスコーリニコフを献身的に看護してくれた人のいい友人ラズミーヒンとも速攻、恋に落ちるとは…、都合よすぎ。しかしそこがまた面白くさせ、うまいのかもね。 ラスコーリニコフはちょっと変人。殺人を疑われていると知りながら、予審判事ポルフィリーや警察官にちょっかいを出すのだもの。幽霊や悪夢を見てしまうのも当然。過去雑誌に「犯罪の研究」の文章を発表していたのをバレるなぞ、SNS時代じゃないのに、わかってしまうのは昔の斬新なリアルかな。 第4部の感想 スヴィドリガイロフがラスコーリニコフの前に登場。妹ドゥーニャを子供の家庭教師なのに追いかけて困らせた張本人。この人もおかしな人、不思議なことを言う人で物語を複雑にしている。 登場人物多数なのに皆がみな、個性的で饒舌で、長い長いセリフ。策士策に溺れる、じゃなくて小説家小説に溺れて、読者読みに溺れるというところ。 妹ドゥーニャのしみったれ婚約者ルージンをみんなでやっつけるところは痛快。しかし予審判事ポルフィリーとの息詰まるやり取りは真に迫ってすごい。ソーニャとの邂逅は唐突感を抱くのだけど。

    1
    投稿日: 2022.06.04
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    時間がかかったけど読了。登場人物の呼び方がコロコロ変わるのが大変だけど、翻訳の精度が高く現代の感覚でも着いていける。

    0
    投稿日: 2022.05.28
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    推理ものを見ているようかの気分だ。ラスコーリニコフは冷静ではなく、聞いてもいないのに自分に不利になるような挙動を取り続ける。罪の意識は人間をこんなにも非合理に走らせるのだろうか。

    0
    投稿日: 2022.03.08
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     1を読んだときもそうだったが、物語の流れはわかっても、登場人物の心境や意図はガイドがないと自分にはまだ難易度高いなと思う。だけど色んな人が出てきてたくさん展開があっておもしろいとは感じるし、当時の農奴解放や貧困、"生きる"だけの日々はひしひしと伝わってくる。    頭が冴えている朝読書におすすめの本。

    1
    投稿日: 2022.02.22
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     1巻(第2部7)初登場で「かなり美しいブロンド娘で、青い目がとくにすばらしかった」と描写されたソーニャが、2巻(第3部4)の再登場では「美人とはとても呼べない顔だちだったが」となっている。同室にドゥーニャがいたので、格を下げたのだろうか。  新潮文庫版では第3部6、スヴィドリガイロフとの初対面で上巻を終えている。絶妙の引き。続きが読みたくならない者はいない。

    1
    投稿日: 2021.11.29
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    ついにスベが出てきた!何この人!!怪しすぎるし、1人だけホラー小説のキャラのよう。ラスコとの掛け合いもおもしろい。 ドゥーニャがルージンをばっさり言うシーンが大好き。ドゥーニャ、もっといろんなことをばっさり斬ってくれ。ご意見版番になってくれ… こんなにおもしろいものをなんで今まで読まなかったんだろう。ドストすごすぎ!

    1
    投稿日: 2021.09.28
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    2巻は母と妹が上京(ではないのか)してくるところからスタート。私のイチオシラズミーヒン大活躍。そして妹の婚約者ルージンの小物感もすごい(笑)今でいうモラ夫だよな。 ポルフィーリーがラスコーリニコフの論文の話をするところは手に汗握る展開!うぉぉぉっ!ってなった(笑)やっとここでラスコーリニコフがなにを考え殺害に至ったかがわかる。そう言うことかぁ。 後半は私のもう一人の推しキャラであるスヴィドリガイロフ(名前が長い!)が登場。会話が成立していない感じが好き。ソーニャと聖書の朗読シーンは聖書がイマイチわかんないからアレだったけど、ラストのポルフィーリーとの対決は面白かった! いやぁ、盛り上がり場面が多くてページをめくる手が止まらん。わくわくしながら3巻へ。

    1
    投稿日: 2021.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    罪と罰〈2〉 (光文社古典新訳文庫) (和書)2009年09月25日 16:22 フョードル・ミハイロヴィチ ドストエフスキー 光文社 2009年2月 ソーニャの部屋で聖書を読むシーンが好きなのです。 読み易くとても興味深く読めました。 次の巻も楽しみ。

    0
    投稿日: 2020.09.25
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    “「でも、きみの罪はなにより、きみが自分をむだに殺し、自分をうらぎったからだ」”(p.314) “ご自分の猜疑心のせいで、物事に対する健全な目までうしなってらっしゃる、てことを言いたいんです。”(p.376)

    0
    投稿日: 2020.05.26
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    第二巻。いよいよ盛り上がってきた。ラスコーリニコフは、秀才でありながら、殺人を犯した罪悪感には耐えられない弱いメンタルの持ち主だと判明。ソーニャも動きはじめたし続きが気になる。

    0
    投稿日: 2020.02.08
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    主人公ラスコーリニコフの精神状態をどう読み解いていけばよいのか。夢かうつつか。予審判事のポルフィーリーはいったい何を思って手の内を披露しているのか。いったいどこまでわかっているのか。何を知っているのか。それにおびえ、追い込まれていく主人公。おもしろい。だけど、そんななか私の琴線に触れたのは予審判事の次のような言葉だ。「われわれみたいな中流の人間になるっていうと、そろいもそろってはずかしがりやで、口べたなんですな・・・・・・つまりひっこみ思案ときている。・・・社会的な関心ってものに欠けてるんでしょうか、それとも、われわれが真っ正直すぎて、たがいに相手をだましたくないからってことでしょうか、・・・」自分はたぶんこれに当てはまるなあと思って、思わず付せんをはってしまったのでした。もう一つ気になったのは、主人公の妹ドゥーニャに対するその婚約者ルージンの倒錯的な思い。なんか、もっと素直に自分の思いが伝えられれば良かったのに、と思ってしまう。どちらも、訳者の読書ガイドには全く触れられていないけれど、私にはとても印象的でした。さてこのあとはどうなっていくのか。

    1
    投稿日: 2019.10.17
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    ますます面白くなってきた ますます趣深くなってきた ここに描かれていることは 人間の暮らしがある限り 時代を超えて 国境を越えて 時を超えて ありうる感情なのだ と 改めて思ってしまう そして いよいよ 第三巻へ

    1
    投稿日: 2019.08.25
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    いよいよ、本巻ではラスコーリニコフが追い詰められていきます。本巻でのメインイベントは妹アヴドーチヤの婚約者である成金弁護士のルージンとの対決、ラスコーリニコフと娼婦のソーニャの密会、そしてラスコーリニコフと予審判事ポルフィーリィーとの2度の対決と盛り沢山。 まずは、ルージンですね。彼の人間性自体が今の時代ならセクハラ(笑)。大きく歳の離れたアヴドーチヤに対しての彼の歪んだ愛情(これは愛情と呼ぶよりも所有欲と言ってしまった方が近いかもしれない)が描かれます。 そのルージンの「愛情」とは、『金銭的に不自由している若くて美しく、それでいて不幸な女性に対して、自分と結婚することにより、大金と弁護士の妻という地位を与え、未来永劫、自分に対して神のごとき忠誠を誓わせる』ということに無情の喜びを感じるということです。あまりの成金趣味で男の風上にも置けません。 でも、こういう男って今でもいますよね。奥さんや恋人の人格を無視し、ただ単に「弱き存在」として認識、それを自分の庇護の元に置いてやっているということで自分の自尊心を満足させている男が。しかもそれが絶対的に正しい「愛」なのだと勘違いしている。 もしかしたら大昔はそうだったのかもしれません。でも、約150年前のロシアにおいてすら、このルージンがひどく滑稽な男として描かれているのですから、そこはちゃんと理解しなければいけませんよね。それがどのくらいかっこ悪いことかってことを。 次は、ラスコーリニコフとソーニャとの密会の場面。ソーニャとの密会は、これは非常に精神的でキリスト教的なものがあります。 ラスコーリニコフは純粋無垢な美少女ソーニャが家族を守る為に娼婦に身をやつしていることに対して心を痛めるとともに、変な意味で「仲間」と認識しています。 つまり、ラスコーリニコフは殺人を犯した「罪人」であり、ソーニャも娼婦という職業についている「罪人」であると。そして、無理矢理ソーニャに聖書の一節「ラザロの復活」の章を朗読させます。 このラスコーリニコフの自己本位の考え方は、ちょっと気持ち悪い。 ソーニャもラスコーリニコフのことを「この人、ちょっとキモッ」ってたぶん思っていると思います(当然、そのような描写は本文中にはないです←)。 もし、現代社会の日本でこんなことを突然言ってくる男がいたら、いかに恩人とはいえ 「いきなり聖書読めとか、あんた何なの?バカなの?死ぬの?」 と言われて蹴り出されるのは間違いないと思いますが、我らがソーニャさんはそんなことはしません。涙ながらに美しい声で聖書を朗読します。 その美しい声を聞いたラスコーリニコフは「いずれ、あなたに金貸しの老婆の妹リザヴェータを殺した犯人を教える」と言い残して立ち去ってしまいます。もう、ラスコーリニコフはかなり参ってますね。 キリスト教徒でない人にとってはあまりピンときませんが、この「ラザロの復活の奇跡」とは何かを調べてみると「キリストの友人であるラザロが死に、四日後にキリストがラザロの埋葬されている墓に呼びかけるとラザロが生き返ってきた」という話です。 この話の解釈はいろいろあるようですが、人類全体の罪(ラザロの死)をキリストが贖罪し、生に立ち返らせること(ラザロの復活)の予兆として解釈されているということが主だったもののようです。つまり、ラスコーリニコフはここで「罪を償い、もう一度人生をやりなおしたい」と考えているのだとも言えます。 そして本巻のクライマックスである予審判事ポルフィーリィーとの戦い。 最初の戦いでは、予審判事からラスコーリニコフが以前に書いた犯罪論文について追求されます。ここにかの有名な理論 『選ばれた非凡人は、新たな世の中の成長のためなら、社会道徳を踏み外す権利を持つ』 が書かれているのですね。ラスコーリニコフは予審判事から『非凡人』とは誰であるかという問いについて、「ナポレオンのような英雄」であると答えるんですけど、最後に予審判事からこう言われるんですね。 「あなたは自分のことを非凡人だと思っているのですか」と。 ラスコーリニコフはここで当然はっきり「そうだ」とは言いません。しかし、そこは「それはおおいにありえますね」と言ってしまいます。 『この期に及んでラスコーリニコフ、プライド高過ぎ!』と僕は心の中で、壮絶に突っ込みを入れてしまいます。 自分が凡人であるとは認めたくない。しかし、非凡人であると言えば「殺人を肯定している」、ひいては自分が犯行を犯したことを暗に認めてしまうことになる。このやりとりでポルフィーリィーのラスコーリニコフに対する心証はかなり悪化します。 そして二度目の戦いでは、ポルフィーリィーの刑事コロンボばりセリフ・ラッシュに思わず、ラスコーリニコフがギブアップするか!と思いきや、そこに「自分が殺りました!」と当時殺人現場の同じ建物でペンキ塗りの作業をしていたミコライが突然乱入! この訳分からんミコライの乱入によりポルフィーリィーとラスコーリニコフの対決は最終ラウンドに持ち越されることになるのです。 ちなみに、刑事コロンボのモデルはこの予審判事ポルフィーリィーなんですね。見た目は冴えないけど、推論や心理テクニックを駆使して犯人を追い詰めていく姿は確かにコロンボと同じです。そんなことを思いながら読むと本書もまた違ったように感じます。 と言う訳で、ラスコーリニコフは逃げ切れるのか、予審判事ポルフィーリィーが追い詰めるのか、謎の男スヴィドリガイロフの目的は何なのか、ルージンとアヴドーチヤの関係はどうなるのか、そして我らがソーニャは幸せになれるのか! いざ、最終巻へ参りましょう!

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    投稿日: 2019.08.16
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    【由来】 ・ 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】

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    投稿日: 2018.10.28
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    原書名:ПРЕСТУПЛЕНИЕ И НАКАЗАНИЕ 著者:フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(Dostoevskii, Fedor Mikhailovich, 1821-1881、ロシア・モスクワ) 訳者:亀山郁夫(1949-、栃木県)

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    投稿日: 2018.10.13
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    本編4部まで読み終えて「恐ろしく面白い物語だな!」と思ったあとで巻末の解説を読んだのですが、これがとても理解の助けになりました。それぞれのキャラクターが持つ個性的な持論も解説してあり、また物語の至るところに散りばめられた作品解釈の鍵のありかも示唆されています。作品内で引用されている聖書のエピソードについても、ざっくりとですが解説があります。

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    投稿日: 2018.04.20
  • ラスコーリニコフの殺人思想とは。

    第二巻になると、いろいろ、佳境です。 第一巻では、ラスコーリニコフの金貸し老女殺害の動機はちょっと掴みかねました。 ラスコーリニコフの思想も理解できるか否か、というよりも ラスコーリニコフの過剰な精神ならあるかも……と思ってしまいます。 しかし、登場人物たちが、想像の斜め上を大きくうわまわって ドラマチックに激情のままにわめき、激情のままに突っ走るので 第二巻もあっという間に読み終えてしまいました。 ドストエフスキーって、とにかく重くて、いろんな意味で 「偉い」と思っていましたが、ちょっと違いました。 ただ、本当にスゴイ小説だと思います。こんな面白い小説を読めるって幸せです。

    1
    投稿日: 2017.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もういまや本文については3巻まで読み終わってしまったので、ややはなしがどこまでだったかの区別はついていないのだが・・ この2巻は、第3部と4部が収録されているのだが、ひたすら、罪を犯してしまったこと(というか、失敗したことへの、というのがあとで分かるわけだが)への苦悩と人への猜疑心・怯え、自殺等含めた今後の対処への逡巡、などがひたすらだらりと繰り返されるので、「こんな風に思うんだろうかねぇ」と興味深くもある半面、ちょっぴり中だるみして面倒くさくなる部分があることも事実。 最後の解説によって、ドストエフスキー自体が、牢獄に長いこと入っていたことがある(彼が何か今で言う犯罪を犯したわけではないが、要は、思想犯だった模様。)ということが分かって、少しだけ納得した。

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    投稿日: 2016.10.09
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    今月の4冊目。今年の6冊目。 1巻を何年前に読んだか忘れていましたが、やっと2巻を読み終わりました。自身の知識不足もあり、解説を読んだけど、やっぱり内容の理解が深められませんでしたね。まあとりあえず読んだっていうだけでもなにかしらのためにはなると思います。

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    投稿日: 2016.04.25
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    この粒だった登場人物たち。ひとりひとりの末路はどうなるのか? (みんな名前は覚えにくいけど...) 殺した犯人は、司法的に、そして気持ち的に、許されるのか?逃げ切るのか? テーマがセリフで厚塗りされて、その左官作業の果てに、ひとりひとりが人間らしく跋扈しはじめます。 分厚い。分厚いです、ドストさん。 つかみは正直、入りにくいですが、車輪が回りだしたらとまらないカッパエビセン。 もう最終の第3巻を読み始めているので、忘れないうちに、第2巻の備忘メモ。 第1巻では、極貧のインテリ青年、ラスコーリニコフさんが、いろいろあって、高利貸の強欲老婆を殺す。 そして、意図していなかったけど、帰宅してきてしまった老婆の妹も殺してしまう。 もともとは金品強奪のために殺したのだけど、神経衰弱気味、心神喪失気味のラスコリさん、まともに金品も奪えず、目撃されそうな危機をなんとかかいくぐって脱出。 その後も、逮捕される恐怖と熱にうなされて、盗んだわずかな金品も隠して、結局懐具合はもとのまま。 2巻では。 時を同じく、故郷から母と妹がペテルブルグにやってくる。 妹は、兄の出世のために、俗物根性嫌な奴、ラージンとの結婚を進めようとしている。 この俗物根性野郎と、ラスコリ君が全面対決。嫌味と議論の応酬の末に決別。 同時にラスコリの親友の「情熱家の良いヤツ君」が、妹に一目ぼれ。妹の守り神に立候補。 この俗物君が、それなりに素敵な嫌味男で、これが「金の力」で迫ってくる。 第2巻の中で、この男を最終的に妹が、完膚なきまでに袖にして、破談にする場面があって、これがなかなか溜飲が下がります。スカッとします。 そこまでのストレスのかけかたと、破談の快感が、実に小説らしい魅力でエンターテイメント! 殺人者になったラスコリ君は、罪悪感と疲弊感と猜疑心でぐちゃぐちゃになって、犯行現場を再訪してしまったり。 警察に目をつけられて、ポルフィーリーという刑事には、「証拠はないけどお前が犯人だろ?」的な追い詰められ方。どきどきの心理戦。 このポル刑事vsラスコリ君、手に汗握るありさま。 読者としては、心神喪失で感情的になりがちなラスコリ君が「俺がやったんだ!」と激情しないか、ハラハラドキドキ。 そして、「超人たる者は、目的の為には殺人もOKだ」という、ラスコリ君の「思想」も、暴かれて行きます。 一方で、ラスコリ君とひょんなことから知り合った、極貧アル中の中年失業者のおっさんが、馬車に惹かれて、野垂れ死に。 その葬儀の場で知り合ったのが、そのおっさんの娘で、娼婦に身を落とした少女、ソーニャ。 このソーニャが、汚れても清らかで敬虔な少女なんですね。 思想のバックボーンがあっての、確信的な殺人だったんですが、やはり罪の意識もぬぐえないラスコリ君。 そして、司法の手におびえるラスコリ君。 自分が殺人者だと判ったら、親兄弟は?親友は?... ラスコリ君は、自分の心の中では、自分はもう、死んでいるような状態。汚れて堕ちてぐちゃぐちゃなんですね。 そんなラスコリ君は、同じように「娼婦」というところに堕ちて、「死んだ方がましじゃない?」という境遇でも謙虚で清らかなソーニャさんに惹かれます。 2巻の終盤では、ソーニャさんに、新約聖書の「ラザロの復活」を朗読させるという場面があって、 これがどうみても、筆者としては相当に「クライマックス」として書いていることが分かるんですが、 キリスト教的な基盤が無い読者にとっては、悲しいかな、いまひとつピンとは来ません。 なんだけど、そこでつまずかずに、「よくわかんないな」とスルーして読んでも面白いから、国境と言語を超えた名作なんですね。 第2巻ではさらに、「スヴィドリガイロフ」さんという、やたらと濁点が名前に多いオッサンが登場します。 このスヴィドリさんは、「ラスコリ君の妹さんが、故郷で家庭教師として働いていた家庭の主人さん」なんですね。 そしてこのスヴィドリさんに、ラスコリ妹は言い寄られて、仕事を失って色々苦労しちゃってる。いわば仇敵。 ところがこのスヴィドリさんが、どうにも「最終兵器」的なダークサイドの魅力をギラギラに輝かさせて登場します。 もはやモラルも宗教も飛び越えた、「絶対虚無」というか、ニヒルそのもの、というか。 これにくらべれば、ラスコリ妹に迫る「俗物君」なんてかわいいものです。 そしてこのスヴィドリさんは、最早、「善玉」だか「悪玉」だか、表層レベルでは分からないくらい、悪魔的なんですね。すごいですねえ、ドストさん。 刑事のポルさんは、頭脳明晰経験豊富に、ラスコリを自白に追い詰めつつある。 ラスコリ妹に迫る俗物おっさんは、破談にされたけど、貧しい一家にまだまだ意地悪をしそう。 娼婦ソーニャは、希望ゼロの最低負け組人生を清らかに生きて、罪悪感で潰れそうなラスコリ君の心の支えとなりつつあり、超ディープながら、恋、愛の予感。 ラスコリ親友の「情熱的で良い人君」は、ラスコリ妹に惚れて惚れてしまって、うーん、この恋、応援したくてたまらない。 自分の犯罪捜査と、妹の将来と、ソーニャを支えたい気分とで、大変に大忙しなラスコリ君の前に、スヴィドリ君が目的不明に表れた。 たったの2冊で、これだけの人生模様と、格差の悪夢が濃霧のように立ち込める非情の町・ペテルブルグを描き切っている、ドストさん。 たしかに、語り口は、くどいです(笑)。演劇的も言えます。 強引な力技も目立ちますが、とにかく怒涛のように畳み掛けてくる、ジェットコースターのようなエンターテイメントでもあります。 殺人。犯人を応援したくなるスリル。そもそも、「許されて良い殺人」とは? 不公平で理不尽な格差と貧困の中で、どのように救いを見いだせるのか? たちはだかるコロンボのような味わいの名刑事。 さあ、全てが決まる第3巻へ。

    3
    投稿日: 2016.03.22
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    2015年21冊目。 ラスコーリニコフが過去に書いた論文が出回っており、そこにある「天才はその偉業を残すために凡人を踏みにじる権利を持つ、その義務すらある」という思想が一巻で展開された殺人の根底にあるものを映し出す。 犯した罪を明かそうと決意するも、予審判事ポルフィーリーとのやり取りの中で自身の罪が“不当に”明かされそうになるとむきになってしまう。 まるで「自白」にこそ美徳があるとしているように思えた。 彼の犯罪はどう帰結するのか、三巻に期待。

    0
    投稿日: 2015.02.04
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    2015/1/8読了。 段々と主人公の動機がしっかりしてくるとのことであったが、元々金がないという理由で殺してただけだと思っていたので後付け感があるというか無理矢理シリアスにしようとしているとしか思えない。あと一巻読んだらそれもまた違う感想になるのかしら?

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    投稿日: 2015.01.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    殺人事件以外では比較的動きが緩やかだった一巻に比べて、ラスコーリニコフを初めとして事態が大きく動き始めた。相変わらず難解な本であるが、登場人物の心理描写やセリフの言い回しが絶妙でそのおかげか苦も無く読了する事が出来た。全ての登場人物が三巻でどのように明らかになるのか楽しみである。

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    投稿日: 2014.10.03
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    学生時代に読んだ際にはポリフィーリーに心理的に追い込んでいかれるやりとりがスリルに富んでおり最も興味深かった部分であり、ソーニャが福音書からラザロの復活の件を読んだ時の緊張感を最も覚えていた部分です。今回読んでみて、主人公ラスコーリニコフだけでなく、全ての登場人物の心理の動きが手に取るように感じられたことが驚きでした。その中ではむしろポリフィーリーは脇役として全く意味がない存在であり、ラズミーヒン、ソーニャ、スヴィドリガイロフ、ドゥーニャらが重要な位置を占めていますね。特にスヴィドリガイロフの一見紳士風であり、余りにも俗っぽい欲望に充ちた所に存在感を感じます。

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    投稿日: 2013.08.17
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    エリート大学生の選民思想ってのは珍しい話でもないく、現代にも通じるところ。流石にシラミ殺しはしないだろうが、虚無から自暴自棄になり無差別殺人的なものは起きているし。が、一方で無神論者としての社会主義への傾倒が並存しているのは面白いところ。理想国家の実現の為には殺人もOKという事か? この巻でなんと言っても興味深いのは成り上がり小金持ちルージンの考え方。このカネが全ての自分中心主義を非難できる現代人はどれだけいるんだろうか?

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    投稿日: 2013.01.27
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    展開が気になって一気に読了。 この版は、登場人物が混乱しないように、わかりやすく書かれているから、 スムーズに読み進められます(^^♪

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    投稿日: 2012.11.28
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    ドストエフスキーの罪と罰1の続編。 あいかわらずラズミーヒンは良いやつだし思想も面白い。 巻末の作者の解説もためになる。

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    投稿日: 2012.10.05
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    ラスコーリニコフとポルフィーリィの対面では、互いに腹を探り合うような緊迫感の中で繰り返される駆け引きに、疑心暗鬼に捕らわれハラハラドキドキ。 私自身もすごく混乱して、実は気が狂った彼の思い込みや幻覚で、本当に彼は殺してないのかも‥とか。 そう思わせるくらい壮絶な心理戦・頭脳戦だった。 あと、ラスコーリニコフの言う″天才は凡人の権利を踏みにじることが出来る″云々の『犯罪論』も非常に興味深い。

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    投稿日: 2012.07.07
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    いやはや、物凄いモンをアッケラカンと読んじゃっているような、何とも奇妙な感覚にとらわれちゃいました ^^;  主人公であるラスコーリニコフも一種病的だけど、彼をとりまくすべての人たちがどこか普通じゃない感じ・・・・・(笑)。  この切迫感 & それによって生み出されたよくわからない高揚感 と言うかマグマが燻っているような感じ、これこそがあの時代のロシアにうごめいていた未だ形ははっきりしていないある種の「雰囲気、ムーブメント」だったんでしょうね。 まだ残り1巻を残しているのであまり多くは語りたくないんだけど、この巻でとにかく印象に残ったのは、ラスコーリニコフがある意味で1人勝手に自分を追い詰めていく狂気にも似た自虐性と辛うじて彼を正気の瞬間に留めようとするエゴ丸出しの自意識・・・・とでも呼ぶべきものでしょうか。 (全文はブログにて)

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    投稿日: 2012.01.20
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    最後の数ページ、愛というものを見つけたことによって、あんなに展開ががらっと変わり、希望が見えるとは、驚いた。

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    投稿日: 2011.11.02
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    罪と罰 第二巻。やっぱり分厚い本なので、第一巻からだいぶ時間が経ってしまった…。それでも物語の密度の濃さというか、登場人物の緊迫感に満ちた問答や、生々しい描写はつくづくすごいと思う。 金貸し老女とその妹を殺害したラスコーリニコフ。犯行後、数日の彷徨。殺人に及んだラスコーリニコフの危険思想が明らかになってきて、ドキドキしました! あとソーニャが聖書を朗読するシーンは、ぐいぐい!ひきこまれました。 相変わらず、訳者による「読書ガイド」や論文?が充実!そこだけでも読み応え十分ですし、理解の助けになって大変◎です。

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    投稿日: 2011.08.27
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    さすがのロシア文学。 名前や文体、長い台詞、情景描写にはなれてきたけど、 精神の揺れ動きはもう、ほんとにどっと疲れる。けど、とめられない。 聖書の引用なども多く得てきて、その辺が詳しくないのでなんとも。 ただとにかくエネルギーがすごい。 健康なときに読まないと一緒に引きずられそう。 罪と罰、いろいろと考えさせられる。

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    投稿日: 2011.08.23
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    「ぼくをなぶりものにはさせませんよ!」―予審判事との駆け引きで明かされる、ラスコーリニコフの… 殺人思想、と続くわけですがなにこれBLの帯?って一瞬思った。 台詞長い!思い!疲れる! 「殺人思想」とやらの議論、ソーニャによる聖書の朗読、と非常に印象深い場面が登場して、中だるみしなかった。 とにかく登場人物がみんな強烈で複雑ながら象徴的なところがあり、誰も彼も少しずつ共感できるところがあるから困る。

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    投稿日: 2011.01.20
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    「だれもがみな、平等な権利をもっているんです、そうして<永遠の戦争、万歳>、むろん、新しいエルサレムが生まれるまでの話ですけどね!」

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    投稿日: 2010.12.05
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    第二巻では殺人を犯した主人公の苦悩が綿密に描かれる。一度は自首する事を決意するがそれもできず。自己嫌悪に陥りながらも他人を攻撃するという人間の心理の二面性を生々しくえぐり出す。ここで主題におかれるのはキリスト教における罪や救いの観念であるので、馴染みのない我々にはすこしわかりにくい。それにしてもロシア文学の登場人物は雄弁だ。うんざりするくらいによく喋る。

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    投稿日: 2010.11.01
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    やっぱり訳は苦手。けど訳者の方の読書ガイドはありがたいです。ラスコーリニコフの心理描写がやっぱりすごいな。難しい言葉を使っていても、飛びぬけた行動をとっていても、周りの登場人物から変に思われていても、読者が感情移入できるように書かれてる。褒めることもできないけど、嫌うこともできない風に書かれてる。

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    投稿日: 2010.09.23
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    二巻ではラスコーリニコフがおばあさんを殺した動機が詳しく語られていきます。 自分の思想にもとづいて、社会の敵を殺す ということをやってのけたはずのラスコーリニコフは、 あるときは何度もかけられる殺人容疑に辟易して自首を試み、 警察の迷走を見て逃げ切る確信を得る ということを繰り返すのですが、 その間に避けられずやってくる周りの人間との関わりが、彼の言動をどんどんぐらぐらさせていくのがとても興味深いです。 思想なんかでひとくくりにできないのが人間の世界なんだと思います。

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    投稿日: 2010.09.02
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    善良な老婦人を殺した罪の意識に心を蝕まれはじめたラスコーリニコフは挑発的な行動や異常な行動を繰り返す。様々な状況から犯人ではないかと思い始めた予審判事によって追い詰められようとするが、突然「自分が殺人を犯しました」とペンキ職人が名乗り出たことによって事件捜査は終結するかに思われたが、予審判事はラスコーリニコフが真犯人であるという確信を捨ててはいなかった... 【開催案内や作品のあらすじ等はこちら↓】 http://www.prosecute.jp/keikan/061.htm 【読後の感想や読書会当日の様子などはこちら↓】 http://prosecute.way-nifty.com/blog/2010/05/61-9b3a.html

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    投稿日: 2010.06.01
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    〈ラザロの復活〉 第1巻、第2巻合わせて850ページ余りを約8時間、100p平均約60分で読み終えました。 自分にとっては、けっこうなハイペース。読み飛ばしした感覚はほとんどなく、むしろ「しっかり話を追えている」という強い手応えを感じながら、ゴリゴリ読み進めることができている。 しかし、早く読めてるってのは時間的にありがたいのだが、体力的にかなりの消耗を強いられた。まるで酒を飲んでいるときみたいだ。酒席でトイレに立ち、自分が予想以上に酔っていることを知るように、いったん本を閉じるととてつもない疲労感を体に感じた。まだまだ読み進めたいって気持ちが集中力をもたらしてくれるのだが、いささか体力がそれについていけないようだ。だから第3巻は一寝入りしてからにしよう。

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    投稿日: 2010.05.05
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    2010/3/16(〜26) 17(〜76) 18(〜133) 19(〜196) 21(〜228) 23(〜256) 24(〜342) 25(〜465) 仕事の合間に読んでいたから大分時間がかかってしまた。 内容は相変わらず翻訳の仕方が独特(かつ若い人にもわかりやすい)おもしろい喩えなどが多くてよかった! 愛する家族(母と妹)と友人を拒絶し、人を嫌い始めるロージャ。彼は次第に自分の存在を忌み嫌い、悲しい末路になってしまうのではないかと次読むのが楽しみだ!

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    投稿日: 2010.04.12
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    ラスコーリニコフの殺人の動機が明らかになる。ポルフィーリーとラスコーリニコフの掛け合いは眼が離せない。 何よりラズミーヒンが良い奴すぎる。酔ってベロベロになることもあるけど表情豊かで情に厚い。『罪と罰』はずっと抵抗があったけれど思ったより登場人物が多く無く、一人一人を丁寧に描写するからとても読みやすい。

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    投稿日: 2009.09.27
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    09/09/27 ★★★☆ メルマラードフの死。故郷から妹と母親がやってくる。 妹の婚約者との婚約破棄。妹の元主人の登場。 何かと犯行の全てをぶちまけそうになるも、思い留まるラスコーリニコフ。 警察署での予審判事との討論では、すんでのところで、 ミコライが自白をしたことにより、告白を免れる。 なんか揺れに揺れています。 ついに自白か!なんて思うと留まるし、逮捕されるのかーとか思うとされない ただ確実に主人公は逮捕に近づいているような感じ。 しかし良く意味がわからない ソーニャとの会話の時、なんでいきなり聖書の話になって ソーニャに朗読をさせるんだ?つかソーニャも読むな 神がこの女を支えてる唯一のもんだということのアピールですかね まぁ続きがまだ気になるところ

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    投稿日: 2009.09.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    目の前にとつぜん現れた愛する母と妹。ラスコーリニコフは再会の喜びを味わう余裕もなく、奈落の底に突きおとされる。おりしも、敏腕の予審判事ポルフィーリーのもとに出向くことになったラスコーリニコフは、そこで背筋の凍るような恐怖を味わわされる。すでに戦いは始まっていた。  2009年7月21日購入

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    投稿日: 2009.07.21