Reader Store
純平、考え直せ
純平、考え直せ
奥田英朗/光文社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

55件)
3.5
3
22
20
3
1
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画(2018年)を先に見た。21歳の部屋済みのヤクザが、鉄砲玉になって対立相手の親分を殺す。怖いもの知らずの若者の無鉄砲さが、愛おしい。映画同様、「若者が死を恐れないのは、人生を知らないからである。」というジイサンの言葉に、感じ入った。

    0
    投稿日: 2025.08.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    チンピラの下っ端見習いの純平は組長から暗殺の指令を受け決行までの三日間様々な人と出会うが…。出てくる人たちのキャラ個性的でユーモラス。純平についてネットで盛り上がるのも現代風でウケる。疾走感がある話でハラハラした。純平の短絡的な思考に苦笑。

    0
    投稿日: 2025.05.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     日本の組織そのものだと思う。  上から指示が順番に落ちてきて、実行するのは末端。  鉄砲玉とはヤクザでの話だろうが、弊社では一般兵と呼ばれる俺らは敵前逃亡は銃殺刑と呼んでいます。  良いか悪いかの私情を挟まず、ただ指示受けたことを実行するのはヤクザも会社員も同じこと。  それが日本の組織なのだと思う。  だから、考え直したところでどうしようもないという諦めが漂っている。  歌舞伎町のヤクザの末端、坂本純平は兄貴分の北島を慕ってこの世界に足を踏み入れた。  しかし、毎日が雑用の日々。  そんな純平にだったが、組長から直々に鉄砲玉に指名される。  それすなわち、10年近く刑務所での勤めをすることを意味する。  手渡された30万円で模造銃を手に入れ、余った金を残り3日で使い切ることになる。  その鉄砲玉役を受けた裏には、組長が直参の中で地位を上げることや、純平が鉄砲玉を引き受けることと北島が独立しするといった裏事情を耳にする。  不安を抱えながらも、この三日間、最後の時間を満喫する純平だった。  組織に属している限り、自分でコントロールできる仕事などない。

    0
    投稿日: 2024.08.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    え、、そこで終わるんかい。そして後書き?(裏表紙)に一気読み青春小説って書いてあったけど全然じゃない?ってかんじ。 まず「漢」としてかっこつけきれないヤクザ、これは少し愛着がわいて可愛らしい一面もあるけど、それなら最後の結末まで書いてくれないと。決行したけど人間違いしたとか、警察に止められたとか。それか、私が予想したラストみたいに踏みとどまったとか。純平が取った決断とは?って書いたくせに、読み手の想像に任せるってなにそれ。いただけない。 あと、ちょくちょくSNS掲示板のやり取り出てくるけど、テーマは「SNSの無責任感、野次馬感」なの?無関係な人たちが、誰かと関わりを持ちたいがためにあーだこーだ野次馬になってオンライン上で意見している。その問題を取り上げたいの?だとしたらこのストーリーじゃなくてもいいんじゃない?って思うし。 すっきりしない。 自分で買ったわけじゃないから、まあいいけど。

    0
    投稿日: 2024.03.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すっと入り込める世界観で一気読み出来ます。 たった数日の間に新しい人と出会い、関係を深めていく様は主人公のキャラクターならではでしょう。束の間の休息で手を出してもいい作品です。

    1
    投稿日: 2023.06.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    鉄砲玉を命じられた若いヤクザが、当日までに与えられた3日間の自由時間の中で、初めての贅沢と、多くの人との出会いを経験する話。ネットのスレットからの制止や、「若さの価値は歳を取らないとわからない」と元大学教授からの説得があり、果たして純平は決行するのか。奥田英朗らしいユーモアある登場人物たちに感情移入しながら、読み進められる作品

    1
    投稿日: 2022.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ここ数カ月色々バタバタしてて読書から離れてましたが、少し生活も落ち着いたので読書を再開しました。 本作は偶然友人宅で発見してその場のノリで借りてきたもの。 内容はというと、人のつ繋がりをメインテーマにしたハートフルなものとなっています。 21歳のぺーぺーのやくざ純平が鉄砲玉に指名されて、決行までの数日間の間に色々なバックグラウンドの人たちと出会い、絶望しかないと信じてた世の中が少しずつ崩れていく様が描かれています。 主人公の純平に影響を与えるキャラどれもどこか魅力的でいて、すごく現実味が帯びてます。また本作はネットのスレッドがひとつのキーポイントとなっているんですが、そのスレッドの内容がこれまたすごくリアルです。 現実に本作みたいな状況があっても、同じような内容の書き込みがあるんではないでしょうか。 でも、どれだけネットで批判・悪口を書いていても、そこに興味があるから書いているので、内容はどうであれ一つの人間の繋がりの可能性があるのではないでしょうか。 ネット社会についても少し考えさせる本作。すらすらと数時間で読めるので、読書復帰したばかりの私としては、良いリハビリとなりました。

    1
    投稿日: 2022.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いま奥田中毒で奥田さんのしか読めなくなった。他の作家さん読んでも面白くなくて… 純平は前に読んでたけどすっかり忘れてた。 でもやっぱりこのスピード感、うまいよなぁ。 ヤクザものも上手だしなぁ。 薬物もよく出てくるけど。よく取材してるんだなぁ。 結局ラストはこうなるのか!でも…! とハラハラ。 面白かった。 やっぱりあの元教授がいいよね。 「若者が死を恐れないのは、人生を知らないからである。知らないのは、ないのと同じだから、惜しいとも思わない。我が子を抱いた感動も、大業を成しえたよろこびも、肉親を看取った悲しみも、旧友と語り明かした温かみも、ろくな経験がないから、今燃え尽きてもいいなどと平気で言う。まったく若者はおめでたい生き物だ。おまけにやっかいなのは、渦中にいる者はその価値がわからないということだ。健康の価値は病気にならないとわからないのと同様、若さの価値は歳をとらないとわからない。まこと神様は意地が悪い」 ここ、グッときたなぁ。

    13
    投稿日: 2021.03.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    やくざ、という設定が自分にとっては非現実の世界だけれど、SNSでネタにされる純平という構図がやけに現実的で、現代的で、おもしろかった。最後、最後と言いつつも思い通りにはいかないし、贅沢する勇気も出ないし、じいさんと焼肉食べてるし、なんでこんなことに、、ってなるけど結局意識して過ごそうとする最後ってそんなもんなんだろうな。あーだこーだ言うけど、最終的に純平がどうなろうとSNSの住人には関係ないのである。そういうところも現代的。

    2
    投稿日: 2021.01.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    やっぱり大好き、奥田さんの世界! 純平が可愛すぎる。 純粋で、優しくて、強くて。 不器用すぎて、間違った強さを振りかざしてしまう時もあるのだけれど、そこがまた危なっかしてくて愛おしい。 いつもながら、主人公に幸せになって欲しいと強く思う。もっと早く、愛のある人達と出会っていれば。とかも。 ラストがちょっと消化不完全だけども、良い小説で読んで良かった^ ^

    2
    投稿日: 2020.08.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白いんだけど、なんかスッキリしない読了感。 最後はただのチンピラと変わらない。 純平が考え直した方が良かったのか、考え直さなくて良かったのか、どっちだろう。

    2
    投稿日: 2020.08.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    21歳のヤクザが鉄砲玉となって、対立する組織の親玉を撃つまでの、様々な葛藤や、揺れる思いなど、ネット上の応援や静止、はたまた現実上に出会う人々との交流などを交え、主人公純平の生き様のようなものが浮かび上がってくる。 それは、同感できたり出来なかったりと色々あるけど、もどかしさ、という感情は痛いほどわかる。 「その後」の純平の行方が気になるところだ。

    3
    投稿日: 2020.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    鉄砲玉になると決めてから昔の仲間や母に会い、なぜか新しい出会いに次々と恵まれ、今まで気付かなかったことに気付く順平。 ラスト、どうなるかは? そもそも弾は当たるのか? 順平、考え直さなくてもいいと思う。(相手も相手だし) とりあえず順平は順平のまま、生きていってほしいな。

    2
    投稿日: 2020.02.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    キャラクター皆、いきいきとしていて、さすが奥田さん。 映画を見る前に読みました。 西尾老人と坂本純平のやりとりがおもしろいのに、映画では、なかった。 あと、映画の加奈はキーパーソンだったが、原作ではそこそこ。 原作の方が、純平の生き様が際立っているような……

    1
    投稿日: 2020.02.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久々に奥田さんを読もうとして、これにした。軽くて明るそうだ。そういうものが読みたい気分だった。読み始めると面白くてずんずん進む、これはもしかして当りかも。すぐ読みきった。 感想はいつものように感謝して甘い点をつけたかったが、辛かった。 兄貴に憧れ一途に尽くしてきた純平21歳、兄貴のようなヤクザになりたい。尽くして尽くしまくっているとき、組長からじきじきの命令だ出る。三日後に鉄砲玉になれ。 感激して、20万と貰った三日間を豪勢に暮らす。何しろ田舎出で、兄貴について見聞きしたことしか知らない、おずおずしたところが可愛らしいが、それなりに女の子と付き合い、勝手知った歌舞伎町で羽を伸ばす。兄貴に呼び出されない自由時間を満喫。そこでテキヤの兄弟分が出来、元学者の老人やコインランドリーにいるひ弱なゲイなどと知り合う。 一晩付き合ったOLになんとなく身の上話をすると、それを携帯サイトに投稿したものだから、大騒ぎ。 決行前夜は、付き合ったOLとまた会って怪しげな地下クラブで、初めてクスリを吸い、LSDでぶっ飛んでしまう。過去がミラーボールのように光って回りだし、人間離れをしたトリップ状態を経験する。 そして明ければ当日。盛り上がったサイトの「助けに行こう」も沈静化し、新聞を読もうかとやはり他人事だ。 なんかスッキリしない。侠客物では決してないし、ハードボイルドでもない人情新派にも堕ちてない。 現代風俗はそれでいいとして、ふと会いに行った母親だって相変わらヒモと場末で飲み屋暮らし。 故郷のかつての族仲間は家庭を持ち。 組に帰って留守番に聞くと、組長と兄貴の取引の道具にされているのだという。兄貴に限って。 純平はどこまでも一途だ。 面白かったのは途中で安定した家を出てグレてみたと言うたかりやの老人と、純平に心底憧れて兄弟分になってくれたテキヤの同い年。そこまでは面白い。 だが世相を反映させたと言う、むやみに騒ぐ携帯サイト、人それぞれの発言が面白いといえば面白いが。 その後の夜のクラブで、純平は何をした、読んでいて面白くもなんともない。最後の夜、もう「考え直せ」もあったものではない。 21歳の純平が、もう少し賢かったら、こういう風に沢山の人間と関わることもなかったかもしれない、一途なものは人をひきつける。 だが、撃つなら裏切り者の兄貴を撃て! 前後の話は奥田さんが面白くコミカルに書いてくれるだろう。 久々の奥田さん、 残念!!でした。☆2だと思ったが。、老人の話が面白かったし、さすがに伊良部さんを生み出したキャラ作りの見事さに☆3にした。 一気に読めるし面白いことは面白い。 光文社さんはどう思う?

    1
    投稿日: 2020.01.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    気のいいチンピラ、純平21歳がある日親分の指示で敵対組織の幹部を弾く鉄砲玉に。決行当日まで残りの数日を過ごす中での純平の心の揺れ具合が素朴で心を打つ良作。最後の2日間過ごす人間が、つい最近知り合いになったばかりというところも、歌舞伎町という歓楽街の中で純平の人間関係の少なさが如実になっているようでなんとなく寂しい。あわせて本書の中では明示されていないものの、純平が敬愛する兄貴分、北川の本音がすごく気になる。

    0
    投稿日: 2019.05.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    20190511 やはり奥田英朗氏の作品は男らしさとたっぷりのユーモアに溢れて面白い。 面白過ぎて1日で読了。 よくもここまでヤクザのしきたりや、あんな啖呵を書けるものだと感心。 映画化すれば面白いだろうなと思ったら既にされてたみたい。 純平の出所後を描いた続編も出して欲しいと切に願う。

    0
    投稿日: 2019.05.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    純平が考え直さないのを若さというのは惜しすぎる ようやく自分の意図とは裏腹に人が集まり始めてるのに それを兄弟分たちのしがらみで無に帰すのは 歯がゆい

    0
    投稿日: 2019.02.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今日は1/22なのだが、昨日歌舞伎町で発砲事件があったので、そういえば記録してないなと今書いてる次第。 逃走もバイクというのがシチュエーションがよく似ている。暴力団の抗争らしいのだが、犯人らしき人物は中年男性とのこと。

    0
    投稿日: 2019.01.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2019/1/21 910||オク (3階文庫) 純平は歌舞伎町で女にもてもての下っ端ヤクザで人気者。  組の対立で相手幹部の命を奪う命令を受け気負い立つが、それを女に漏らしたことからネット上で声援・忠告・冷やかしが飛び交って・・・ さて、最後に純平が選んだ運命は??

    0
    投稿日: 2019.01.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    純平、考え直せって言うんだから考え直すのかと思ったら、直さないのね。 奥田英朗ってミステリでもなくホラーでもエロでもないエンタメ作家として上手い人だなとおもう。これもイッキに読まされた。 でもなあ、面白いけど、別に読む必要もない感じはする。マンガでも映像でもいい。が、歌舞伎町の若いヤクザが歌舞伎町や東松山で喧嘩したりウロウロしたりする映像を見たいかと聞かれると、あんまり見たくないか。やっぱりマンガだね。映画化されたらしいけど、ヒットするとも思えない。 ジイサンは在りし日の鈴木清順で読んだ。他の人はだれでもいい感じ。

    0
    投稿日: 2018.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白く最後まで一気に読めた。歌舞伎町の風俗が絡んで 実行までの時間をスリリングに楽しめた 最後もあれでいい終わりなのかも。

    0
    投稿日: 2018.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    タイトル通り、「考え直せ」と思いながら読了。それでも、自分の思い込んだ道を突っ走ってしまうのは若さ、青さなんだろうなあ。

    0
    投稿日: 2018.09.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    坂本純平は気のいい下っ端やくざ。喧嘩っ早いが、女に甘くて男前。歌舞伎町ではちょっとした人気者だ。そんな彼が、対立する組の幹部の命を獲ってこいと命じられた。気負い立つ純平だが、それを女に洩らしたことから、ネット上には忠告や冷やかし、声援が飛び交って…。決行まで三日。様々な出会いと別れの末に、純平が選ぶ運命は?

    0
    投稿日: 2018.06.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    奥田英朗の本だから、きっと最後はナオミとカナコみたいに翻意して、明るく逃走!みたいな結末を予想しながら読んだけど、そんなことなかったなぁ。言語化できないけど、奥田英朗の書く人間関係はすごく作り物じみていて、新しいテンプレートのようで、ものすごく温かいという不思議な感じがする。ポップな任侠モノはやっぱりそれだけで魅力的だなー。

    0
    投稿日: 2017.01.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    歌舞伎町早田組のチンピラ坂本純平は、組長に言い渡された鉄砲玉の使命を受け、実行までの3日間を描く。 幼い頃ころから親にも見捨てられ天涯孤独で自分がどうなろうと誰にも気付かれない存在だと思っていた。 だが、この三日間で沢山の人と出会い昔の仲間や母にも会う。自分はみんなに慕われ心配してくれる人々にもたくさん触れ、自分の存在にやっと気づいたときには既に実行直前。 今回はなんか消化不良の作品でした。

    0
    投稿日: 2016.09.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    鉄砲玉に指名された舎弟の純平が、新宿歌舞伎町で様々な人々と接し関わりいろいろな思いをめぐらせる話。奥田英朗の描く文章は楽しくも心を動かされるリズムがある。リアリティがあるのか何なのかわからないが、一緒に駆け回りはらはらし思い悩んでしまう。

    0
    投稿日: 2016.07.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    テンポのよいストーリーで一気読み。みんなに好かれる純平はヤクザには向いてないんじゃないかなぁと思う。鉄砲玉は成功したのかどうか分からないけれど、何年か後の純平の物語を読みたい気がする。

    0
    投稿日: 2015.10.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これ!純平どうなったの!?どうなっちゃったの?純平考え直さなかったよね? っていうちょっとぼやかしすぎだろー!!! と、ツッコミたくなるようなオチでした。 もうひとつひねりと納得が欲しかった。 で?っていうね。 いや、どっちでもいいよくらいのオチなら、どっちかにつけて欲しかった。 そんな一冊でした。

    0
    投稿日: 2015.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ヤクザの純平、21歳の鉄砲玉を命ぜられた人生と葛藤。 主人公に感情移入し、題名の台詞を心の中で唱えながら読みすすめる。最後は考え直すのかと思いきや、麻薬に手を出したのが運の尽きか。考え直す結末なら予想通りの展開だが、それでも考え直す結末を望んでしまう。 時折語られる深いセリフもいいですね。 元大学教授が予測不能で面白い。

    0
    投稿日: 2015.07.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ネット書き込みの部分はしっかり読む気にならず読み飛ばしてしまう。 意味があったのかよくわからないエピソードが多い。 最後にどうなったかも描かれず、全体的にがっかり。

    0
    投稿日: 2015.06.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    兄貴と慕う北島に憧れて、地元で暴走族をしていた純平は歌舞伎町を庭にするヤクザの一員になる。出世を望む純平は、親分の頼みで鉄砲玉になる決意をする。その実行までのシャバで過ごす3日間を描いた物語。いざ、あと3日間となると、やることが無いようでいて、めまぐるしい。新しい出会い。以前から付き合いのある人々との関わり。中には鉄砲玉になることを止めようとしてくれる人もいるけれど...中盤は盛り上がった(母親との再会や、じいさんを助けるあたりとか)けど、終盤になるにつれて「んん??」な展開に。ラストも読者の想像にお任せな、パターンだったのが少し物足りない。結局ネットの書き込み部分はこの物語に必要だったのか。まあ必要だったから描かれているのだろうけれど。キャラクターは皆とても良いので、もったいなかった。

    0
    投稿日: 2015.05.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    新宿歌舞伎町の早田組に属する21歳のチンピラ坂本純平。女に甘くて男前、気がいいので街の人気者である彼が、敵対する組幹部を殺る鉄砲玉の命を受けて決行するまでの三日間を、コミカルに時にビターに描いた異色の青春小説。 孤独感を癒す為に入った極道の世界なのに、鉄砲玉になると決まってから、何故か様々な人びとと出会って得る人と人の繋がり。ラストシーンははっきりと描かれていないが、確実なのは純平は孤独ではないということだ。

    0
    投稿日: 2015.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    難しい。 読後の爽快感とか、エンターテイメントとしてハッピーエンドを期待して読むと、それはそれは裏切られる。 それに、設定となっているヤクザの世界、終盤のクスリの使用のシーンなど一般的にわからないところが多いし、倫理的にイメージも悪い。 (もちろん、自分にとっても。) ただ、(現代の)若者の群像として考えさせられるところも多い。 自分に自信がない、認めてもらいたい、信頼できる上司がほしい、気のおけない仲間がほしい、地位、お金、名声がほしい。 弱い心は救いを求めて安易な選択に流れやすい。そのことについての葛藤。 わからないではない。学ぶところも多い。 ただ、登場人物たちの選択、言動がダサい。 自分にとっての、「好きな本」、「嫌いな本」の判断はそれで十分。

    0
    投稿日: 2014.10.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    鉄砲玉として突っ込むまでの濃い3日間の話。昔ながらの義理人情的な話とネットの書き込みという今風の話を織り交ぜており、面白おかしく読めた。

    0
    投稿日: 2014.09.03
  • 奥田さんって読み心地が抜群

    ヘンなタイトルだなぁ、と思ったら全編タイトル通りだった。 ヤクザの構成員、純平は心から慕うアニキの啖呵を真似てみたり、ヤクザの道(?)に外れた汚いことを心から嫌ったり、女の子や友達にはいいカッコをしようとし、とにかくなんだか憎めないキャラだ。おまけに言うことが的を得ていてカッコイイ。 このまままっすぐ育ってくれよ、と思わず願ってしまうが彼の生きている世界がそれを許さない。 組の親分から敵対する組の幹部の命を取ってくるよう言われる。 純平は待ってましたと喜び勇んでこの指令を受けるわけだが・・・ とにかく純平がカッコかわいい。 普段は目にすることのない裏社会の話だが、過剰にアンダーグラウンドの凄惨さを醸し過ぎず、映画のようにキメ台詞をビシッと言ったり外国かのようなアクションシーンがあるわけではなくて、そこがいい。 全編が純平にとっては日常のことでその雰囲気がよく伝わってくる。だから止めようもなく人生を転落して行こうとしているはずなのにそこに危機感は感じられない。 純平に悲壮感がないからだ。 殺人という罪の話でもあるはずなのに、道徳の教科書のように真正面からそのことを書くことはしない。 人と関わり多くを感じ純平がどう決断するのか、皆さんもぜひ一緒に見ていただきたい。

    1
    投稿日: 2014.06.16
  • 確かに「考え直せ」という物語かも。

    全く自分とは接点の無い世界を描いていながら、それでいて主人公を始めとした登場人物それぞれに余り嫌味なく感情移入出来てしまう奥田さんの語りのうまさが出ている作品だったと思います。確かに「考え直せ」という内容だったとは思いますが、ラスト直前の「幻想」シーンがラストに繋がっているようで、読者に結末を「選ばせる」効果が出ているような気もしました。ネットの書き込み描写は「今風」を狙ったものかもしれませんが、今作では余り効果は出ていないのでは?

    1
    投稿日: 2014.05.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    テンポの良いストーリーと感情移入できるキャラクターでスイスイ読み終わった。ラストは突然色彩が変わって消化不良だが、読者がそれぞれ考えるというスタイルなのか?

    0
    投稿日: 2014.05.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ヤクザの下っ端が鉄砲玉を命じられて、実行しようとするお話し 設定はなんだか重いけど、主人公が暴走族あがりでスカジャンとジーンズにブーツという出で立ちで、カッコイイ兄貴の真似をして昔ながらの羽振りのいいヤクザの立ち居振る舞いをしようとするあたりに、奥田英朗の文章もあいまってコミカルに描かれている ゆきずりのはずの女の子が、ネットの掲示板に相談を書き込んでそっちはそっちで盛り上がったりと、ある意味で現代っぽい 2ちゃんのノリも展開によってはあんな感じになりそう 教授がさらわれた先でどうなってあんな事をしてたのかが気になる この展開は明らかにコメディだよなぁ~ だけど、終盤になるとやはり緊張感は高まるし、最後のランドリーのアレもある意味で興醒め そこまで盛り上げたのに結局はその選択なのかという逆期待はずれ 途中までは面白く読めたけど、読後感はなんだかすっきりしない感じ

    0
    投稿日: 2014.04.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    老人が言った「覚悟」という言葉が響いた。 人と会うこと、誰でもいいわけではないけど、大切なことだと思った。だれかとつながっていたいという気持ちより、意識が広がるなあと思う。 憎めないキャラ、信じるもの、頭を使うこと、覚悟。 一気読み。

    0
    投稿日: 2014.04.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大半がコミカルに描かれているので、意識の枠外に置きがちな陰惨な現実と過去に突如、グッとフォーカスするラスト前15ページの酩酊の描写にやられた。読後に得られるのはカタルシスの反対。なのだけれど、良い。良い小説です。

    0
    投稿日: 2014.04.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    21 歌舞伎町 ペット代わり埼玉県東松山市 青梅街道 中野坂上 半日で百万円 時給千円千時間 バレエダンサー カオリ 敷金 北岡 鉄砲玉 標準精度 早稲田大学元教授 グレる 無銭飲食 コインランドリー 三島の初版 新宿署の山田 30以上は皆ババア伊勢丹メンズ館 靖国通り 奈良 東武東上線 左官 手に職 沖縄崇拝 琉球人 左翼 S=LSD コカイン 兵隊 新宿プリンスホテル 防刃チョッキ 賃貸 ボトルキープ四千円 ゴロー 夢 ニューヨーク 焼肉 殺す価値 開き直り ヤギ髭 バイク 曼荼羅 北関東連合 若頭 長渕剛 北島 サンチェ マッコリ ユッケ 給食費払わない足立区

    0
    投稿日: 2014.03.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    みんな誰かと繋がっていたい。 どんな形でもいいから。 嘘も誠も、誠実さも軽薄さも、 無意識に人とのつながりを求めている。 一人で生きて行くのは、ハードな道なんだね〜。

    0
    投稿日: 2014.02.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大好きな作者だが、「らしさ」があまり見られない作品だった。どんでん返しもほとんどなく、起伏があまりないように思えた。

    0
    投稿日: 2014.01.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    純平がどう決着をつけるのかが気になって気になって一気に読んでしまった。 なのに、このおわりかたーー?? 読み終わった後の虚脱感がすごいんだけど。 猪突猛進型の純平だけど、優しく素直なよいヤクザだったので、もう少し違うラストを想像したのになぁ。 ラストはともかく、テンポよく楽しく読めた。

    0
    投稿日: 2014.01.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    個人的に、ヤクザや不良などのアウトローには何ら共感しないどころか、嫌悪感など抱いてしまうこともあります。しかし、本作に登場する不器用で純情な純平は、アウトロー嫌いな私的には悔しいほど憎めない、妙に好感が持てるキャラでした。 読みやすくてなかなか面白かったのですが、はっきりしない感の残るラストシーンはかなりモヤっとしました。

    0
    投稿日: 2014.01.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    下っ端ヤクザの純平が鉄砲玉として敵対ヤクザ幹部に突っ込むまでの3日間を描いた話。テンポの良いストーリーに魅力的な登場人物、先が気になり一気読み。もう少し決断までの悩みや葛藤、恐怖感があればまた違った作品になったのかな。それでも奥田英朗作品、ハズレ無し。

    0
    投稿日: 2014.01.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    14/1/6 殺しを命じられた21歳のヤクザの話。殺せるもんなら殺せ!と言えるのは、自分が相手にとって殺すだけの価値がないことを知っているから。いつの間にか仲間って出来てるものなのね。

    0
    投稿日: 2014.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あ~~、この後は自分で考えなさい…の終わり方だよ。 途中最高面白かったのに…。 最後まで責任持ってオチつけてもらわないと困るよ。 正月ヒマだからハイペース読書♪

    0
    投稿日: 2014.01.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    下っ端やくざが鉄砲玉になる話。 やくざの話なのに純平も周りも軽い性格なせいか終始軽い雰囲気。 現代に育った若者たちだ。 考え直せというより もっと考えろという感じです。

    0
    投稿日: 2013.12.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2013/12/21読了。奥田英朗さんの新刊(文庫だけど)ということで、迷わず購入。 舞台は歌舞伎町。やくざの若い衆である純平が、組織の偉い人から鉄砲玉になることを命じられて、実行にうつすまでの数日間の話。 そんなに任侠の世界観は出てこなくて、若い純平のちょっと綱渡りな毎日にドキドキハラハラ。背中を押したいのか、思いとどまってほしいのか、両方の気持ちを持ちながら読みました。 ラストシーンが!!スカッとしてるけど、その後が気になる!!

    0
    投稿日: 2013.12.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルはそういうことだったのか。 ヤクザって言ってもまだまだ若い。人とのつながりによって考えなおすことを期待したのだけど。。 スリルとかはまったくない。

    0
    投稿日: 2013.12.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公純平氏、気のいい下っ端ヤクザで人気者、とゆう設定らしいのですが・・・。 なんやら中途半端な感があり、消化不良気味でアリマス。 考え直させる人々(ネット住人ですね)の活躍が、思ってたより弱かった。 その他モロモロ。

    0
    投稿日: 2013.12.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    うーん…。 いくらなんでもちょっと力が足りんのとちゃうやろうか…。 沈黙の街で、はまだ長編やったから、いろいろおもしろいなと感じれるところあったけど。 これはなぁー。 うーん…。

    0
    投稿日: 2013.12.17
  • いいな、純平。

    笑って、泣いて。

    0
    投稿日: 2013.09.28