
総合評価
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powered by ブクログ故石原慎太郎のいわゆる交遊録。確かにあの頃のダンディズムは感じる。弟の裕次郎に負けず華やかな世界に生きた方だと思います。日本にとってもいい時代でしたね
2投稿日: 2025.10.07栄光の大日本帝国と日本再建
H25年にかかれたものですが、石原都知事の生きざまが目に映るような生き生きとした筆致で、華麗な人脈史に驚嘆します。時代が石原慎太郎を生んだのか石原慎太郎が時代を生んだのか…。 大日本帝国の栄光と、高度経済成長期と世界第二位の経済大国であった時期を知る石原慎太郎という人間にとって、H25年時点での日本の立ち位置を眺めるだけで、もうこの国には過ぎ去った過去しかないのだと喝破できていたのでしょう。 ですが、逃げ切ることが確定した石原慎太郎の世代より下の人間は、まだその世界で生きなければなりません。 戦後を生きた男の潔さに嫉妬しつつも、これから来る困難な時代に悲観的な目を向ける日本文壇の重鎮にして、最も成功した芸術家である政治家としての石原慎太郎がたどり着いた境地に深く納得せざるを得ません。日本人は対外的に屈服するということが分かっていないとよく言われます。そして、おそらくそう口にしていた人間の方も分かっていないのでしょう。そして、私にもわかりません。 It's Only Yesterday 星5つ。
0投稿日: 2018.03.02読んでいて、羨ましくも懐かしくも感じられる濃密な交遊録
本書は、石原慎太郎氏の交遊録です。 石原慎太郎氏の交遊録では、政治の回顧録「国家なる幻影」や、文壇、芸能界、スポーツ界の交遊録「わが人生の時の人々」があります。 田中角栄、渡辺美智雄、森繁久彌など重なる部分がありますが、本書で登場する人物は、主に、趣味のヨットの世界や、経済界を中心に石原慎太郎氏と付き合いのあった人々です。 皆さん、その分野では功成り名遂げた人々です。 これは、石原慎太郎氏が、若くして芥川賞作家としてデビューし、その才能を芸術、政治と様々な分野に広げて来たゆえに、縁あった人々なのでしょう。 全18章で取りあげられたのは、一癖も二癖もあるけれど、一本気で、芯が通っていて、義理人情に厚い人たちばかりです。 そんな彼らと石原氏とが織りなす濃密な交遊が、読んでいて、羨ましくも懐かしくも感じられました。
0投稿日: 2014.10.22
