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プラテーロとわたし
プラテーロとわたし
J.R.ヒメーネス、長南実/岩波書店
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総合評価

13件)
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    そのときの景色や空気を、文字がほんとうにつくっている。わたしの語彙力ではうつくしいとか、きれいとか、そういう形容詞しか出てこないけれど、そんな言葉じゃ足りないくらいうつくしい言葉たちの集まりだった。なにより、プラテーロがとってもかわいい。読んだすべてが素朴で、穏やかで、天国がこんな場所だったらいいのになあと結構本気で思った。

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    投稿日: 2025.03.10
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    内容紹介(amazon) 真っ青な空と真っ白な家が目にいたいほど明るい,太陽の町モゲール.首都マドリードで健康をそこなったヒメーネス(1881-1958)は,アンダルシアの故郷の田園生活の中で,読書と瞑想と詩作に没頭した.月のように銀色の,やわらかい毛並みの驢馬プラテーロに優しく語りかけながら過ごした日々を,138編の散文詩に描き出す.

    2
    投稿日: 2019.10.19
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    詩人の感性が凝縮されたエッセイ。ロバのプラテーロへの愛情が、作品に柔らかい光をそそいでいる。 「道ばたの花」という章がある。まさに詩のような短い文章。娘が弾いた、同じ題のピアノ曲に情景がぴったりで、びっくり。

    1
    投稿日: 2018.09.10
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    真っ青な空と真っ白な家が目にいたいほど明るい,太陽の町モゲール.首都マドリードで健康をそこなったヒメーネス(1881-1958)は,アンダルシアの故郷の田園生活の中で,読書と瞑想と詩作に没頭した.月のように銀色の,やわらかい毛並みの驢馬プラテーロに優しく語りかけながら過ごした日々を,138編の散文詩に描き出す.

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    投稿日: 2014.06.04
  • 何故か「エレジー」という単語が脳裏をよぎった一冊

    アンダルシアを舞台に、プラテーロという名前のロバに語りかける形で綴られる散文詩は、とてもカラフルで、柔らかい文調ながら時折強い哀愁を滲ませます。 読了して痛感したのは、私自身にスペイン(あるいはアンダルシア)に関する知識がないこと。そのため巻末に収録されている注釈と首っぴきにならざるを得ず、それが最後まで読書ペースに影響してしまいました。 もうちょっとすらすらと読めれば、より楽しめたのではないかと……(自分の知識不足が)残念。 あと動物に聞かせる優しい口調でそれとなく深い話をするパターンとして、カレル・チャペックの『ダーシェンカ』を連想しました。(勿論、作風は全く違いますが。) 色鮮やかなアンダルシアの四季を、ロバのプラテーロと共に過ごす、優しい詩集です。 子供への読み聞かせにもいいかもしれません。 (ただし、たまにしんどい作品も混ざっていますから、そこだけ注意)

    1
    投稿日: 2014.04.06
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    ノーベル文学賞作家ヒメーネスがロバのプラテーロを熱烈にかわいがる話です。 もう本当にかわいがりすぎて読んでいるこちらまでロバってなんてかわいくてやさしくて美しい生き物なんだろうという気になってしまいました。 そして、愛するものと見る世界のなんと哀しく、美しいこと。 この本の挿絵がまたかわいい。土手に額をすりつけるプラテーロとか背中に背負った花をもぐもぐ食べてるプラテーロとか見てるだけで笑顔にさせられました。

    0
    投稿日: 2013.11.17
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    飼っていた、大好きなネズミが死んでしまった次の日に、とある雑誌でレビューをみかけて、購入。 小学校のころに図書室にあった気がするんだけど、まさかプラテーロがロバだとは思ってなかった。 美しいものも、悲しいものも、醜いものも、ロバの目に映ればやわらかくて優しい。 動物は、何も言わないからこそ、ヒトが言えないことがよくわかることがある。 難しいことを、余分なことを、ヒトみたいに考えていないから、尊いこともある。魂なんて、余分なもの、持ってないから、動物は愛しい。 疲れている人。大好きなペットをなくしてしまった人におすすめ。

    0
    投稿日: 2012.02.22
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    ファンラモン・ヒメネスさんのロバ、プラテーロ。 時には、優しく。 時には、物悲しく。 そして、全文を通してスペインのモゲールという町の穏やかさが描かれている。 小さく、か弱い動物を静かに慈しむ目。

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    投稿日: 2012.02.01
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    ノーベル賞受賞詩人の詩集です。 易しい言葉で、人生の深淵を水彩画のように、みずみずしく描いています。アンダルシアからの風を感じられます。小さきものたち(人も動物も含めて)を見つめた詩です。 一生、手元においておきたい一冊です。 最近、藤城清治氏がプラテーロを題材に影絵制作をしていました。そちらも素敵です。

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    投稿日: 2011.07.28
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    2011.03.08- 理論社の愛蔵版は、かなり省略されてたんだな。と思った。 「71あらし」 今の状況と合っていて、胸に染みた。 きっといつ読んでも、そのときの心に寄り添ってくれる詩が見つかるだろう。

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    投稿日: 2011.03.09
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    まだ途中だけどちょっとずつで大変読みやすい。読みやすいがうえに読みにくい。 家でまったりぺらぺら読むのに最適。 かわいいはずなのに、どうしてか私はツァラトストラと似た感じを受けるんだよなー

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    投稿日: 2009.09.26
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    情熱と血の赤ではなく、太陽と花の赤に彩られた美しいアンダルシアを切り取った散文詩の数々は、読んでいるだけでまどろむ様な心地よさを与えてくれます。 美しい情景描写の中に時折現れるヒメーネスの孤独は、透明で美しくとても胸に迫ります。

    0
    投稿日: 2007.10.05
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    江國香織がエッセイの中で紹介?しててずっと気になってたので読み始めたけど…だめだったー苦手なんだ、詩って。また機会があったらチャレンジしよう。 (06/07/13)

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    投稿日: 2006.07.14