こいつはクレイジーだぜ！ 大災害、マッドマックス、宇宙、復讐、ヤクザなどの具材をぶち込んでバカという秘伝のタレをかけてできた破天荒過ぎる漫画。

ギャグなのか真面目なのかの判断で評価が分かれる作品だと思います。 こんなタイプの作品はアストロ球団以来です。 設定と展開がぶっ飛んでいるのですが私は真面目なストーリーと感じました。 万人受けはしないでしょうが全3巻と短く纏まって一気にぐいぐい引き込まれる魅力のある作品です。

好事家の間では話題になっていた破天荒な漫画で、家族を殺し殺された因縁から組長の命を狙うヤクザが、天変地異に巻き込まれて、各地を旅しながら仇の組長を追い求める……という内容。 主人公のヤクザがとことん頭が悪い（でも、極道の筋は通す）し、出てくる登場人物は誰もが変で、作者はたぶん確信犯的に描いているのはありありと感じられる。ただ、荒廃した世界を旅する物語としては、かなり基本に忠実だし、ロードムービー的な体裁は思った以上に整っていると思う。 ただ、最後の宇宙に行くのはなんだかな〜と思った。もう少し作者に引き出しがあれば、新しいバイオレンスジャックくらいにはなれただろうに、惜しいところだと残念に思う。