
総合評価
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powered by ブクログ前作で「3人組」になったロレンスとホロとコル。 弟子ではないものの、気遣いができて目端の効くコルを、大人二人が可愛がっている様子は微笑ましいです。 ホロと同じように、いずれはロレンスの許を離れて自分の生活を始めるのだろうと思いますが、一緒に過ごすことができる時間を大切に、充実した思い出を作ってほしいとオジサンはコルの成長を見守りたいと思います。 裏切り者・エーブから上手く情報を聞き出して「狼の骨」の聖遺物の手がかりを見つけ、それを探しに行くのだろうと思っていましたが、川を挟んで南北で争っている町のいざこざに見事に巻き込まれてしまいました。 元貴族の血筋をフル活用して暗躍するエーブと、所属する商会の現地商館の主人キーマンの間で板挟みになってしまったロレンスが、この後どのような策をめぐらして窮地を脱するのか、早く下巻を読みたいと思います。
1投稿日: 2025.07.07
powered by ブクログ「第一幕」 追いかけてきた速さに。 誰にも言えない非正規のルートを使ったからこそ届いた手ではあるが、関係の修復は完全には難しいだろ。 「第二幕」 見えてきた金銭のこと。 どれだけ机を並べて会議をしたとしても、根本的に解決する緒を誰かが口にしなければ何も始まらないな。 「第三幕」 気付けば巻き込まれて。 今回は深追いし過ぎたわけでもないが、色んな話を聞き回っていたら無関係でいるのは難しいのだろうな。
0投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログシリーズ8巻に入り初の上下巻。シリーズはそこそこ続いているものの、会話劇と心理的かけひきの面白さが落ちてくるどころか、ますます冴えてきていると感じます。 このあたりまでくるとプロットの巧みさはもちろんのことですが、キャラクターそれぞれの性格と、小説の世界観が完全に噛み合っているからこそ、面白いのだと感じます。 今回はシリーズで初めて表紙にホロがいません。それもあってか、ある意味ではホロ以上に厄介な人物たちが、この巻では存在感を発揮します。 前巻で因縁ができたやり手の女性商人・エーブとの緊張感あふれる心理戦もさることながら、この巻ではロレンスが所属する商会すらも敵になるかもしれない、ということが示唆されます。ロレンスはエーブ、そして商会と板挟みになり、迂闊に行動できない状況に追い込まれていく。 ロレンスがそうした状況に至るまでに明白な恐喝や脅しがない点が、本当に良くできていると感じます。エーブと商会の関係性、それぞれの目的と立場。南北で対立する港町。そしてホロと同類かもしれない狼の骨を、権威づけに利用しようとする教会。 そうしたこんがらがりそうな設定を最大限に利用し、会話と駆け引きでこの上巻を引っ張っていく。そのストーリーテラーぶりは見事としか言いようがありません。 こう書くとホロの出番が少ないのかと思われるかもしれませんが、ホロはホロでちゃんと見せ場があります。ロレンスの指示に従い情報を集めに向かおうとするホロの素直じゃなさ、いや、逆に素直な言葉たるや…… ロレンスとホロのしち面倒くさく、実は甘々な会話と駆け引きは今回も非常にハイカロリーでした。そこにうぶな神官見習いの少年・コルが加わり、コルが二人の関係性を勝手にいろいろと想像して、気を回そうとするのもおかしくて面白かった。 上巻はまだまだ伏線を張っている段階だと感じます。エーブと商会の策略や思惑が入り乱れる中、ロレンスはどのような決断を下すか、楽しみです。
0投稿日: 2024.05.13
powered by ブクログ否応なく巨大な陰謀に巻き込まれるのは王道的だが、それだけに間違いは少ない。 ちょこちょこ要らん人物がしゃしゃり出てくるのが気に食わないが。
0投稿日: 2022.09.09
powered by ブクログ港町ケルーベで、エーブにあいまみえることになったロレンスたちは、「狼の足の骨」についての話を知っているというジーン商会の主テッド・レイノルズへの紹介状を入手します。さっそく訪れたレイノルズは、思いのほかすなおに話をしてくれますが、そうした彼の態度からは、エーブとの今後の関係についてなんらかの思惑が秘められているように感じられます。 さらに、ローエン商会若き館長であるキーマンも、エーブと親交のあるロレンスに接触し、こうした人びとのさまざまな思惑のなかで、ロレンスたちはしだいに身動きのとれない状況へと追いつめられていきます。 あいかわらず、一癖も二癖もある商人たちの駆け引きと、ホロとの心理的な駆け引きに翻弄されるロレンスですが、そこに朴訥ながらも頭の回転はけっして悪くない少年コルがくわわったことで、若干物語全体の雰囲気にゆとりが生まれてきたような気がします。
0投稿日: 2021.12.24
powered by ブクログシリーズをここまで読んでようやく気づきましたが、この本分かりにくいですね。登場人物たちは決してストレートに考えを言葉にしないし、互いの利害関係ももはやぐちゃぐちゃで、全然理解できません。私が馬鹿なのかな。。。楽しめない自分にがっかりしてしまいます。
0投稿日: 2020.12.22香辛料はアジアの香り…
聖書には東方の三博士が出てきますが、これはパルティアやペルシャあたりでしょう。アレキサンダーが到達したのもインドまでで、アジアというのは徹底的に辺境で、そして、未開のモンゴロイドの地上の楽園であったわけです。更にその東に至るまで。さて、香辛料からはアジアの香りがしますが、香辛料の対価に東南アジアは何を手に入れたのでしょう? さてさて、剣の話は庶民には重すぎますが…。 狼と香辛料も話題が困難になっては来ていますね。 最初は貨幣、次が密輸、そして先物、その後は、もう経済学の夢はないのでしょうね。陰謀はなかなか読ませますが、さて、続きはどうなるものでしょうか? 星は5つ。
0投稿日: 2019.07.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
エーブに追いついた街で狼の骨の話を収集しているさなか、 エーブと組合に板挟みになる騒動に巻き込まれる話。 コルが加わって物語が華やかになったかと思ったら胃が痛くなるような展開に。 キーマンのような人物とは関わりたくない。
0投稿日: 2019.05.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ホロとロレンスという、どちらというと力や金に執着しがちな者に、倫理や心を優先し、生真面目な(未来の)修道士コルが、会話と物語のバランスを別の方向に揺らしていく。 しかし、物語の軸は、大きくは伝説の「狼の足の骨」探しであり、小さくは、街の南北対立。そして、より微視的には、キーマンとエーヴの対立にロレンス一行が絡め取られていく模様だ。 前後編の前編なので、落ち着きどころは明快ではないが、自分の想像できない問題、巨大すぎる問題から、あの篤実・堅実なロレンスが逃げ出したくなるのもさもありなんとの印象はある。 どう復活を遂げ、商人らしさを取り戻していくのだろうか?。
0投稿日: 2016.12.08
powered by ブクログロレンスとホロがこういう風になるっていうのが意外だったー !なんていうか、潔くいけない感情の機微とか、逆に根拠のない決断に走っちゃったりとか、もちろん打算とか、綺麗じゃないやり取りがすごく面白いなあ。すごい。シリーズ読み終わるのもったいないけど、それ以上に続きを読みたいので、どんどん次いきます。
0投稿日: 2015.05.16
powered by ブクログ行商人ロレンスと狼少女ホロの旅物語 旅のメンツに学生のコルが本格的に加わり、三人のやり取りが微笑ましい 本筋に関しては、女商人エーブを軸に色々怪しげな雰囲気が漂っている感じ 上下巻の上巻と言うことで、盛り上がってきたところで、続く。となっている 下巻が楽しみである。
0投稿日: 2015.02.12
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ホロッホロ8巻目。 前巻が短編だったから1巻飛ばして続くロレンスと、6巻からくっついてきたコルの旅はローム川を下り港町ケルーベへ。 追いついたロレンス一行のその速さにエーブは驚きを隠せない。 一度は命を俎上に乗せられた身であるが、そこは商人、エーブから狼の骨に関する紹介状を得る。 教会が求める狼の骨、 ローム川の市場を巡る川を挟んだ南北の対立、 この街もまた、不穏な空気が漂う。 そしてついに事は起きる。 北の漁船が南側につかまり、そのまま教会へ持ち去られた。 この事件が示す真実はなんなのか。 ローエン商会のキレ者の若き館長、キーマンが言う。 壮大な絵を描き、再び途方もない額の金を奪おうとするエーブが言う。 「このことを決して口外するな。後悔することになる」 両方の板挟みに遭い、どちらにつくかで買っても負けても、どちらにせよ利益と損失を得ることになる。 この小道を通すことはできるのか。 以下、9巻の下巻に続き、ロレンスとホロの旅は続く。 ところで狼と香辛料ってアニメ三期やってくれんのかや?
0投稿日: 2014.06.20
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前後編の前半部。 シリーズ通して、ロレンスが罠にかからないと話が動き始めないような気がしてきた。 エーブ再登場。魅力的。
0投稿日: 2013.07.25
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本編に戻り、相変わらずの知的な表現に酔いしれる。 会話のやりとりの直接的ならぬ間接的な比喩な表現などは他の小説では味わえないかもしれない。 コルを含めての3人旅となり、どうなることかと思ったけど、予想以上にコルには好印象を得た。 命のやり取りをしたエーブとの再開も、旧知の仲のような振る舞い。商人は利益が見込めれば決闘した相手とも握手をする。 一巻完結と思いきや、後半は次の巻へ持ち越し。 最後の場面でのローエン商業組合とエーブからの誘い、ロレンスはどちらと組むのか。どういった利益、損得を天秤にかけるのかが楽しみ。
0投稿日: 2013.03.03
powered by ブクログ再読。新しくコルが旅の仲間に加わり、2人の掛け合いもコルを介することでまた新鮮な感じ。会話内容自体は、相変わらず砂糖を吐きそうになるような甘さだけれども。 内容は一度読んでいたお陰か、前に読んだ時よりも状況が把握できたような気がする。 権謀術数に長けた商人たちの商戦が行き着く先は、果たしてどうなるのか。
0投稿日: 2013.02.05
powered by ブクログ今までよりも大きな組織と抗争に巻き込まれていく話。 知っている人間の間で片方に味方すれば片方には敵対するという人間関係のジレンマに陥った焦燥感と、それでいて解決方法が見当たらないという重圧感がこちらにも伝わって来ました。
0投稿日: 2012.09.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
コルやエーブといった役者が揃い、登場人物としt絵継続して出演することになり いよいよ物語も本格化といったところ。 個人的には、コルがパーティに参加したお蔭で ロレンスとホロのやりとりが減ったので読みやすくはなった。 エーブは非常に魅力的なキャラクターだし 一体この先どうなるのか、今までで一番のピンチとも言えるところで 上巻が終わっており、下巻の展開が楽しみ。
0投稿日: 2011.07.24
powered by ブクログコルとの3人旅になり、旅の目的が変更になり、エーブとは確執を抱えながら一時的に協力関係になり…と、これまでと大きく方向を変えた一冊。 ロレンスとホロの些細な意地の張り合いがいつのまにか二人の間に大きな亀裂を生じさせ、はらはらさせられてきたこれまでよりは安心して読める。 ただ、行商ルートを外れてしまったことで「商売」の話がまともなものからどんどん遠ざかり、ヤバそうなものばかりになってしまっているのが残念。
0投稿日: 2011.04.03
powered by ブクログ上下巻の上巻なので、伏線の展開が中心になりますが、いつもの二人旅から三人旅になり、個性の強いエーブやキーマンというキャラクターが絡んで、あっという間に読みきってしまいまいした。
0投稿日: 2011.03.18
powered by ブクログ商業活動とか経済に興味を持てるようになる(かもしれない)物語。 言葉には必ずウラがありウラのウラがある。 読み取るためのかけひき。 そして、人間のありようについても少し考えたりできたりします。(2009年1月19日読了)
0投稿日: 2010.10.04
powered by ブクログ狼の骨の話を聞くためにエーブをケルーベで待ち伏せするロレンス。しかしこのケルーベは北と南でもめ事があり、ロレンス達はそれに巻き込まれていく。 コルが旅の仲間に入り、初めての巻。 いい感じに味がついた会話になるから、今までの会話に飽きていたらちょうどいいかも。 今回は上巻なので、話自体は状況説明が多かった。ただ、非常に分かりやすく描かれているので、誰でもわかる所がいい。 次回はロレンスのかっこいい所を久々に見れるらしいので、期待!!ただ、ホロの存在が非常に薄くなってしまうのは嫌なので、いい感じに絡ませてほしい。
0投稿日: 2010.06.26
powered by ブクログ読了。 「<上>」と在ることから上下編の導入部。 初期の頃の雰囲気に近く商売話の色が濃く、ロレンスが大きな商売の流れに飲み込まれていく話。 ホロパーティーに新たにコルという比較的商売には疎いキャラが加わったことで、商売関連の話は多少分かりやすくはなった。 反面ホロとロレンスの会話が多少減っちゃったけれどね;; 上編ということで、まだまだ物語は導入部。大きな商売話に巻き込まれたロレンスがどう転がっていくか続きが楽しみ。
0投稿日: 2010.06.20
powered by ブクログロレンス達一行は「狼の足の骨」の伝説を追って、三角州の町に降り立つ。 前出で煮え湯を飲まされた女商品エーブもでてきます。つか、彼女との狸と狐の化かしあいみたいなところが、やっぱ面白い。 ホロとロレンスのにやにやするやりとりも面白いんだけど、商売の話になるとがぜん面白くなる。どうやら支倉凍砂、理数系の人らしい。だからなのかな。 でも、ホロとロレンスのかけあいも、放浪の少年コルの前だとさらに面白いので、所詮バカっぷるも観客がいなきゃいまいちってことなんでしょうか。つか、観客がいるとさらに燃える? ともあれ、なんせ(上)なので色々差し支えさせていただきますが、ロレンスの魅力は「地に足がついている」ところで、そのロレンスが三角州の町にいるという相反するような状況が面白いです。
0投稿日: 2010.06.18
powered by ブクログアニメ見たことないし声優事情もわからないのですがエーブは緒方様にやってほしい!と一瞬思ったりなんだり。
0投稿日: 2010.06.15
powered by ブクログ最初から最後まですごく熱中して読んでしまいました。エーブ再登場!エーブ、もう本当に大好きです。何度も読み返してしまった巻です。
0投稿日: 2010.03.10
powered by ブクログ上下巻に分かれた、久し振りの大長編。 こちらも久しぶりの「商売」をテーマに進めた話である。商人としてものすごい力を持った2人の人物・初登場のキーマン・女商人エーブの間で自分はどう立ち回るか思案するロレンスの描写がいい。
0投稿日: 2010.01.31
powered by ブクログエーブとロレンスの会話が濃密ですばらしい。 さぐりあいのさぐりあい。 今回はホロの賢さがすこーし減っている気がするのは気のせいかな。 いつもなら切れ味鋭い回答があるきがするのだが....。
0投稿日: 2009.12.18
powered by ブクログ●2009年8月読了 前回の短編・中編とくれば今回は大長編(?)です! 6巻で聞いた狼の足の骨の噂の情報を求めてエーブと再会します。 しかし、エーブはやはり一筋縄ではいかないようです。
0投稿日: 2009.09.03
powered by ブクログ3人旅の続き。 エーブを追ってたんだっけか。 あっさり追いつきまして、ゴタゴタに巻き込まれる感たっぷりで下巻へ。
0投稿日: 2009.06.15
powered by ブクログライトのベルは発行間隔が短いな。 --- 03/03 買った。 --- 03/11 コルが全然邪魔にならないところが素晴らしい。 そして、エーブかわいすぎ。
0投稿日: 2009.02.12
powered by ブクログ久しぶりに商売の話題で盛り上がってきて,状況が徐々に緊迫してきた所で終了.下巻が楽しみ.心配していたコルの登場だが,今のところ2人の関係に良いスパイスとなっていると思う.
0投稿日: 2008.10.05
powered by ブクログ上下巻の上。薄いです。 商人エーブと商会キーマンに挟まれてウンウンなやんでるロレンス。 そして、気に入られまくるコル。
0投稿日: 2008.05.11
powered by ブクログ久々の賢狼ホロとのご対面。 港町ケルーベに着いたロレンスご一行。 女性豪腕商人エーブ・ボランより早く着いてしまい、しかもあっさりとご対面。 少年コルも旅の友に加わりさらにこれからの展開が楽しくなってきました。 今回は上巻ということで次回に続くのですが、 相変わらずホロやその他の人物との話の駆け引きが奥深く面白い。
0投稿日: 2008.05.09
