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燃ゆる樹影
燃ゆる樹影
藤田宜永/KADOKAWA
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総合評価

5件)
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    藤田宜永さんの小説はどれも読むと心が穏やかになる。どんな結末を迎えようとも。非常に優しい言葉で溢れかえっていて、誰一人として傷つけない。まだまだ彼の小説を読んでいくだろう。彼の人生観が詰まっていて、本当に人生訓を読んでいるかのようだ。

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    投稿日: 2025.08.12
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    様々な事件は起こるものの、淡々としていて大きな盛り上がりに欠けているように思うのは、主人公たちが結婚する気がないところにあるのかな? 後半の美枝子の娘、陽子のくだりなんかは、もっと怖く書きようがあったと思うのに、あっさりと解決しちゃうし。 帯にあったような「燃え上がる」とか「韓流」的な無茶苦茶さは、感じませんでしたね。 ただ、自然の豊かな情景や樹木医という職業が描かれている点は面白かった。 藤田さんが書く男性は装蹄師や、仕立て屋、樹木医と一風変わった職業の人が多いですね。

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    投稿日: 2015.07.22
  • 大人の恋愛は未だによくわからない

    小説前半は、『焼けぼっくいに火がついた』的な雰囲気で熟年どおしの恋愛が連綿と展開(再開)される。単なるまどろっこしい恋愛小説(?)と思いながら読み進めていくと、後半には、色々なものが重層をなしながら、小気味よく流れるようになる。前半(導入)を我慢すれば、後半は一気読みか。もういい加減いい歳の私でも、この手の恋愛はよく分からない。

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    投稿日: 2014.06.13
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     八ヶ岳の麓にあるアカマツの診察を終えた樹木医の沢村は、自身のホームページを通して知り合った陽子という若い娘を見舞うため、諏訪湖畔にある病院へ向かった。和やかな面会の最中、陽子の母親が病室に入ってきたが、彼女は、二十数年前、愛し合い、片時も離れたくないと思っていた美枝子だった。運命の再会を果たしてしまった55歳の樹木医と46歳の画廊喫茶の女店主。情趣豊かな風景の中で燃えあがる恋情を描く、珠玉の恋愛小説。

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    投稿日: 2013.01.06
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    大人の恋愛は激しくもせつないものだと思いました。 静かに流れる時間に浸りながら物語に引き込まれていきました。決してハッピーエンドではないが、悲しすぎるわけではなく、登場人物の幸せを願わずにはいられませんでした。

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    投稿日: 2012.10.03