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風の軍師 黒田官兵衛
風の軍師 黒田官兵衛
葉室麟/講談社
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総合評価

39件)
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    「風渡る」に続く、黒田官兵衛を主人公にした小説の最終章。 官兵衛、キリシタン、九州をキーワードに、細川ガラシャ、織田秀信、イエズス会の修道士ジョアンが見事に絡み合わせながら、時の権力者とキリスト教と政治を語る。布教、殉教、棄教、そして侵略を戦国時代の視点で浮き彫りさせている。 官兵衛は何を為したかったのかを考えるヒントになる。

    0
    投稿日: 2024.07.02
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    歴史小説の題材としてど真ん中の戦国時代を舞台としているが、キリシタンがキーワードの短編小説。 合戦の描写はなく、それぞれの立場の心の動きや思いを描き、なんとも物悲しい余韻に包まれる。

    0
    投稿日: 2023.08.24
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    信長の天下統一から家康の君臨までの一連の争いの裏にはキリシタンの存在が大きな影響を与えていたという説を唱える物語。福岡出身の葉室氏だけに、地元の英雄である黒田官兵衛に対する贔屓目があるのか、いつもの静謐な雰囲気が感じられなかった。 官兵衛が優秀な軍師のように書かれているものの、少なくとも自分には卑怯で姑息な人間としか思えない。 またキリシタンを美化していますが、一方で軽く触れられていたようにこの時代の布教活動は侵略の先鞭としての役割が強かったことは歴史が証明しており、純粋な信仰心を利用した罪は大きいと思う。

    0
    投稿日: 2022.10.09
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    キリシタンを前面に出した作品で最後の短編は切ない。 もしキリスト教が広まっていたらまた違う日本になっていて、神に対する概念も違っていたと思うと徳川が頑張って日本を守ったともいえる。 キリシタン側にたった小説は初なので面白く読めた。

    0
    投稿日: 2022.06.15
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    官兵衛を題材にした作品が数多くある中で、他の作品と一線を画すストーリー展開は、狙いとしては意欲的と思うが、読み手としては、良し悪しの感じ方はさまざまかと思う。

    0
    投稿日: 2022.01.09
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     1592年太閤秀吉は朝鮮半島へ16万人の兵を進軍させた。進軍当初は連戦連勝だったが朝鮮の宗主国の明が援軍を送ってからは膠着状態が続いた。一年前には利休に切腹を命じ、また敗戦が濃厚になって来た朝鮮半島への進軍もやめず大名を次々と派遣した。  この頃の秀吉は信長に似て無謀で非道な決断が多くなって来た。  肥後のキリシタン大名である小西行長はこの戦争を明と和平し早く終わらせて秀吉にキリスト信仰を認めさせたかった。が法華経信者の加藤清正はこれを阻止しようとしている。  一方で筑前のキリシタン大名、黒田官兵衛は秀吉を朝鮮半島に引っ張り出して彼の地で抹殺を企てようとしていた。その事は細川ガラシャにも伝わって居り、亡き父が本能寺で主君を討ったのは官兵衛の策略で今回も秀吉を策謀すると知っていた。  その頃、インド・ゴアのイエズス会から長崎へ一つの指輪が送られてきた。''カンタレラ''だ指輪に細工が施して有り毒薬が仕込まれている。痴呆や異常な決断をする秀吉には側近石田三成すらも殺意を覚えて居た。  秀吉のあと目、天下人は家康か豊臣家のどちらかだが、官兵衛はキリシタンの天下人を望んで信長の孫秀信、岐阜城の大名を担ぎあけようと画策する。三成は戦の捕虜として諸大名の家族を大阪城で軟禁するが、ガラシャはキリシタン天下人の夢を遂げるべく身をもって貫いた。  官兵衛は関ヶ原の少し前に北九州の諸国を責めほぼ手中に納め中国毛利家に睨みを効かせた所、大阪城で家康と密約を結んでいた輝元は国の防備で帰国する。戦は家康が勝ったが官兵衛の謀で秀信を天下人にするという噂で家康は戦略を誤り、勝利の手柄の多くは豊臣家臣となり、輝元は大幅な減石、三成は斬首、全てのバランスを測る様に決着させた策謀だった。

    0
    投稿日: 2021.06.01
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    「風渡る」の続編なのだが、「風渡る」はかれこれ2年以上前に読んでいた為全く記憶になく、ちょっと残念な気がした。やはり連続物は続けて読まないといかん… 内容は私が好きな武将の黒田官兵衛に纏わる話。 沢山のifで構成されていて、なかなか楽しく読み進められた。

    17
    投稿日: 2021.03.02
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    葉室麟さんの作品は大好きなのですが、この作品は読みにくかった~! クリスチャンネームが山ほど出てくるのでそのたびにこの人は誰だったっけなあ、になってページを元に戻る。 信長から家康まで、戦乱の世の中の裏では日本をクリスチャンの世界にするという思いと動きがあったとする考察がこの作品の軸になっている。 いつ果てるかもわからない戦乱の世を、未来永劫平和な国にしたいという純粋な思いが天下人をも挿げ替えようとする膨大な計画に黒田如水はことごとく関わってくるのだ。 戦国時代の策士、名軍師としての黒田官兵衛のクリスチャンからの思いが伝わる。 教科書で習う日本の歴史の裏にはもしかしたらこのような流れがあったのかと思わせるし、この話だけでなく私たちが常識的に「知っている」と思っている事も実はその裏に流れるストーリーが隠れているかもしれないと心しておくべき。

    0
    投稿日: 2020.05.10
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    正直いまいち 関ヶ原の戦い前後の時代をベースとした物語 ストーリとしては 黒田管兵衛(黒田如水)の様々な策略を語っている物語。 秀吉の殺害。 関ヶ原の戦いで、キリシタンの王国を造るべく九州での挙兵。 さらに、如水死後の後日譚。 そして、その時々の出来事を、最後いと女覚え書という形で、何が起きていたのかをいとに語らせています。 本作がいまいちと感じるところは、史実ベースに、その裏側を創作し展開していると思いますが、他の葉室さんの作品で出てくるような、登場人物の掘り下げや、武士や武将としての熱い想い、心に秘めた想い、貫く想いといったものが感じられず、淡々と史実やそれに絡めた創作が語られているところ。 なので、気持ちが熱くなることもなく、清々しく感じるところもなく、淡々と読み進めてしまいました。 ということで、ちょっと残念

    4
    投稿日: 2019.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2021.11.2 読了  スペインとポルトガルの植民地戦略とキリスト教の世界布教活動をベースに日本の戦国時代を見つめ直した作品。黒田如水の朝鮮出兵から関ヶ原合戦までの動きはキリシタン存続闘争のためだった、というストーリーになっている。

    0
    投稿日: 2018.02.07
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    結構、世評は高い作品なのですが、私は乗り切れず。最後は流し読みのように読了。 『風渡る』の続編にあたり、黒田官兵衛と日本人修道士ジョアンを主人公に新解釈を混ぜた歴史ものです。信長・秀吉・家康の時代であり、どうしても司馬さんとの比較になってしまいます。そうなると、主人公がその時代を活き活きと闊歩している司馬作品の方に軍配が上がってしまいます。 新解釈がもっと突飛で面白ければ、それはそれで楽しめるのでしょうが。。。 デビュー直後の数作品には非常に惹かれましたが、最近は面白いと思う作品に当たらなくなりました。どうも私は葉室さんとは相性が悪いようです。

    0
    投稿日: 2017.11.30
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    やはり、、、勉強不足の私には歴史がわからず、笑(;´д`)楽しめない結果となりました。。。 歴史的背景の裏側から眺める独特の世界観。と、あとがきにあるのを見ると、この作家ならではの見方で黒田官兵衛を描いたものらしいが、私の唯一の黒田官兵衛情報は、富樫倫太郎の本での黒田官兵衛のイメージしかつかづで、そもそもの歴史の流れをイマイチ把握しておらず、へーへーくらいで読み進めてしまった。 どうやら、歴史にきちんと精通している人が読めば、あの歴史の背景にそんな裏側が!? と、なるらしい。 そうなのか。そういう驚きが全くないあたり、ホントに歴史に疎い私を知りました。 かの有名な本能寺の変ですら、やっとなんとなく理解できたくらいの騒ぎ。 ビリギャルの本を読んで、私の歴史のレベルもこの程度だなと、思ったもんなぁ。 ビリギャルみたいに学研の漫画で、一度きちんと勉強したいです。。。

    0
    投稿日: 2017.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終えてから日にちが経ってしまい、正直ほとんど内容の記憶がありません。 ただ、これまで読んで来た葉室麟 さんの作品はどれも感情移入して入り込んでしまうものが多かっただけに、少々期待外れ。その理由が思い出せず・・・

    0
    投稿日: 2017.03.08
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    風渡るの続編。関ヶ原ではこれまでの徳川対石田の決戦だけではなくキリシタンとしての如水が第三勢力として天下を狙い毛利輝元も凡将ではなく策略家として描かれているので新しい関ヶ原として楽しめた。短編の伽羅奢では細川家の為に犠牲になったガラシャが秀信、咲庵に出会い激動の時代にあって唯一心の安らぎを得られたのではと思わずにはいられない。

    0
    投稿日: 2016.06.06
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    黒田官兵衛について知りたいと思って手に取った本。 だけど、この本で描かれているのは軍師としてではなく、キリシタンとしての一面の方が多く描かれている。 もちろん政治に関しての策略はなかなかだが。 期待は外れたけど、それはそれで黒田官兵衛というか如水を理解できた気がする。

    0
    投稿日: 2015.11.08
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    なぜなのかさっぱりわからないのだけれど、葉室先生の作品にしては、あまりにも人物に魅力を感じなかった。 流石に、関ケ原の策謀の裏にキリシタンの存在を持ってくる所といい、視点やストーリーは半端なく面白い。 ぐいぐい先を読ませる所も健在だ。 だが、特にキリシタン側の人々が、随分と「自分の論理」だけで自分勝手に動いているようで、なんだか腑に落ちなかった。 読み終えて、思わず「葉室先生って如水たち好きじゃないのかな?」と首を傾げたくらいだ(出身地を確認してますます混乱したのだが)。 「風渡る」の続編だというのに、肝心の1作目を読んでいなかったせいもあるのかもしれない。 まずはそちらに目を通して、考え直してみたいと思う。

    0
    投稿日: 2015.10.14
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    大河ドラマを見て興味を持ち、異なる切り口の物語を期待して手に取った一冊。 面白かった。 キリシタン、キリシタン大名の視点で策をめぐらす如水。 宗教で繋がる外国との遠謀策略が絡む。 飄々としているが筋を通す武士、後藤又兵衛。 明智光秀の娘のガラシャの態度。 本編後の短編が歴史のもの悲しさを追加している印象だった。

    0
    投稿日: 2015.07.23
  • 「風渡る」の続編

    読み始めて、「風渡る」の続編であることを知ったが、そのまま読んでも、問題なかった。

    0
    投稿日: 2014.12.15
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    ★2014年8月28日読了『風の軍師』葉室麟著 評価C 今流行の軍師黒田官兵衛を題材に書かれた歴史小説。 黒田如水は、キリスト教を信仰しており、海外から渡ってきた優れた暗殺薬を使い、秀吉を衰えさせ死亡させる。 石田三成の大坂蜂起の際の徳川方についた大名の身内人質拉致のドサクサに紛れて、細川忠興は、妻のガラシヤ夫人が、明智光秀の娘であることとキリシタンであることから、厄介払いのために、殺害した。 また、黒田如水は、織田信長の孫である秀信を担ぎだして、秀吉無き後の盟主にしようとしていた。 など、新しい仮定に基づく小説を短編で5つ収録。 それぞれはそれなりに新しい視点にもとづいているので、面白いとも言えるのだが、この葉室氏の作品には決定的に何かが足りない。小説の中の人物に気持ちが入っていない、生きていない気がする。だから、面白くないのだろうと思う。

    0
    投稿日: 2014.09.21
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    「心の底にあるものを見せつけるのが、悪魔なのかもしれませんね」 いとの娘が不干斎に言った言葉。 自分の心の中にある 蓋をしていた黒いもの その蓋を開けるきっかけを 悪魔がつくる あとは気がついたら 自分で開けてしまって もう後戻りができない。 誰にでもそんな経験が あるような気がする。 今の時代、 そのきっかけをつくる悪魔が あらゆるところに存在している それも、 天使の顔をして。 蓋を頑なに閉じる術を身につけておかないと、大変なことになる。 そんなことを最後の最後で 考えさせられた言葉だった。 黒田官兵衛の物語としては 吉川英治の『黒田如水』の方が 読み応えはあったかな。

    0
    投稿日: 2014.07.28
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    風渡るの続編。別の視点から描かれる短編集。 キリスト教が正義とばかりに全面に押し出されるのが少し飽きてしまった。

    0
    投稿日: 2014.07.13
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    黒田官兵衛の話と思って読み始めたら、長政が成人後の、黒田如水キリシタンとしての部分がテーマでした。 如水やガラシャ夫人、織田信長の孫の秀信などを取り上げた短編集のような作りで、今までとは違った視点でこの時代を考えることが出来た。

    0
    投稿日: 2014.06.04
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    黒田官兵衛の人生を、キリシタンとしての側面にスポットを当てて描いた小説。彼がキリシタンのための国家をつくろうと策を巡らせたという斬新な解釈が面白かった。 着想は面白いけれど、メインのテーマがキリシタンなので、キリシタンを守るために官兵衛がどう寄与したかというふうに読め、官兵衛の活躍メインで読みたい場合には肩透かしかもしれない。

    0
    投稿日: 2014.04.20
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    完全に読む順番を間違えた。。。風渡るをすっとばしてる。 なんか、フィクションだというのをわかりながらも、歴史上の人物たちの印象がどんどんと変わっていく。。 あ、如水を完全に岡田准一にあてはめてたのは内緒。

    0
    投稿日: 2014.03.16
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    大河ドラマを見ていないので、どんな感じかな~?と思って、手にした本です。 イメージとして、覚えているのは、秀吉の軍師で、あったが、この本に依ると、竹中半兵衛と示しあわせて、明智光秀を、使って、謀反を起こさせて、織田信長を死にもたらしたことになっている。 そして、黒田官兵衛が、キリシタンであったのも知らなかった。 この本は、官兵衛の後半の部分が、書かれているのおり、秀吉の軍師として、朝鮮戦争での参加から、キリシタン側からの構想を描いている。 黒田官兵衛こと、如水=ジョスエ=モーゼ。 イエズス会、毒薬のカンタレラの使用、インド、フィリピン、ルソン、ローマ、と、この時代にして、世界との、交流を、キリシタンとしての観点から書かれている部分がある。 もう少し、この時代に合った策略家としての、官兵衛の活躍を読みたかった。

    0
    投稿日: 2014.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最近、大河ドラマで官兵衛やってるから本屋にはコーナーが出来てたりしますね~。 いろいろある中から見開きなどを読んで興味を持ったこの本を買いました。 秀吉死後の官兵衛、九州を席巻した場面を主に描いているとみたいなことを書いていたので新刊で買ったのに…。 僕にとっては駄作でした。 知ってるし。 しかも、私の苦手な宗教を絡めた書き方。 テンションが下がるようなぁ~。

    0
    投稿日: 2014.02.04
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    大河が始まった黒田官兵衛の晩年期の話。 九州からキリシタンの目線で観ると戦国時代は、この様に読み解く事が出来るのかぁ。 歴史モノは正直とっつきづらいので、あまり読まないが、読みやすいし「花の慶次」以来に面白い!と思った本と出会った。

    0
    投稿日: 2014.01.22
  • 個人的にはちょっと

    最近の黒田官兵衛の本は、キリシタンであることをクローズアップしすぎのような気がします。 面白いですけどね。

    3
    投稿日: 2013.12.04
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    豊臣秀吉の軍師黒田官兵衛、秀吉から離れたその後。 大名を含むキリシタンの人達が、この時代を生きる思いがちょっと驚きで新鮮だった。

    0
    投稿日: 2013.10.21
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    妙に若者向けで写実性がない表紙の絵は気に入らなかったけど、お話の内容は「ほぅ~」って感じの官兵衛さん小説です。 秀吉さんが壊れて朝鮮出兵をするあたりからお話は始まるんだけど、官兵衛さんが如水さんとしてキリスト教を信仰していた部分に物語の焦点が当てられていました。 織田信長さんを本能寺の変で殺害した黒幕は官兵衛さんだったとかね。 歴史はいろんな説があって当たりまえなので、こういう説を小説で楽しむのもオツなものだと思いました。

    0
    投稿日: 2013.09.21
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    キリシタン「黒田官兵衛」は、キリシタンを弾圧する秀吉を討つ謀略のために文禄の役で朝鮮に渡る。そして、伴天連の王国を造るべく関ヶ原の戦いで九州で挙兵。異国の風を受け、夢を追う男のキリシタン側から見た戦国。 筋に少々無理があるが、関ヶ原で従来の豊臣恩顧、反石田、徳川側という単純な構図だけでなく、キリシタン勢力をどう取り込むかという着想はなるほど有り得る。

    0
    投稿日: 2013.08.28
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    葉室さんは「蜩の記」を最初に読んだから本作は戸惑うばかりでした。トンデモ設定満載の異説関ヶ原なんですね。写実的で静かな時代小説を書く人だと思ってました。まぁ方向転換して正解ではないでしょうか。

    0
    投稿日: 2013.08.01
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    歴史小説として読むと、従来のイメージとあまりに違いすぎてえ?!となる部分が多いです。 けれど「キリシタン」というものを筋の一本通った人として見たらこういうストーリーも全然ありだなぁ、と。 官兵衛がかっこよすぎるんじゃないか、と微笑ましく思うところもありましたが、面白い作品です。 表題に黒田官兵衛と書いてありますが、数多のキリシタンたちが主人公である、と捉えた方がいいかもしれません。

    0
    投稿日: 2013.06.23
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    「風の軍師 黒田官兵衛」読了! 来年の大河ドラマの主役 黒田官兵衛を描いた作品。 秀吉の懐刀として知られた軍師・黒田官兵衛。 しかしその頃の話ではなく、秀吉晩年の頃からの話。 キリシタンの黒田官兵衛が細川ガラシャ、織田秀信などとつながりながら 秀吉を討ち、キリシタンの天下を作ろうと画策する。 筆者の想像が多分に入っているので、 まずは官兵衛に関する知識を多少もって読んだ方が良いかも。 人は殺すよりも使え。  戦いに勝つ最大の秘訣は情報を作る事。 先が見えるのではなく、先を作る事。 智力で敵を下す。 さすがは葉室麟、面白い!

    0
    投稿日: 2013.06.23
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    官兵衛が活躍する中盤まではおもしろい。 でも、官兵衛が亡くなった以降、謎が次から次へと明かされていく後半は、若干食傷気味。

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    投稿日: 2013.05.27
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    黒田官兵衛の話だが、官兵衛が登場するのは全体の半分くらい。 関ヶ原以外見せどころがないのも残念。 どっちかというとガラシャと織田秀信主体のキリシタンの題目にした方が合っている感じ。

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    投稿日: 2013.05.02
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    直木賞作家、葉室麟の初めて読む小説。来年の大河ドラマの主人公でもあり、期待して読んだのだが、少し違うという感じ。何か深みがないのだ。黒田官兵衛の後半生を描いており、魅力があるのは、中国から大返しの辺りだと思うのだが、何故その辺を描かないのかと不思議に思っていたら、解説を読んで漸く理解できた。この小説は続編なのである。最初の小説を読まないと、この小説の魅力はよくわからないのである。こういう失敗は今まで2度している。続編ならば、はっきり続編と分かるタイトルにしてほしいものだ。

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    投稿日: 2013.04.01
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    全1巻。 「風渡る」の続編。 http://booklog.jp/users/bullman/archives/1/4062772507 前作も、何がテーマなのか分かりにくい話だったけど、 今作はさらに。 もはや何の話か分からなかった。 黒田勘兵衛の歴史ミステリーとしては 仮説は面白いものの描写が淡白で盛り上がりに欠け、 キリシタンの物語としては 前作主人公があまり出番なく、変わりになる主人公もいない。 後半にはスピンオフの短編を3篇を収録。 より多角的に当時のキリシタンを描いている... のだろうけど、 とりとめのない印象。 前作もあわせて、 たたき台って感じだった。 残念。

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    投稿日: 2013.03.01
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    大胆な構想を胸に策謀を巡らせる黒田官兵衛が本作の主人公ではあるが…彼と行動を共にしている修道士、そしてその修道士とぶつかって最終的に棄教する別な修道士、黒田官兵衛の家臣で武辺者の後藤又兵衛、細川ガラシャとマリアこといとの主従、彼らと関った織田秀信…更に“敵役”的な石田三成と嶋左近主従や、彼らに近い小西行長…或いは黒田官兵衛とは別箇に己の大胆な構想を胸に動こうとする毛利輝元…こう言った面々の“群像劇”という趣も在る… こういう「本当はこういうことだったかもしれない?」的に纏めた時代モノ…凄く面白い!!

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    投稿日: 2013.02.24