
総合評価
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powered by ブクログ暴力的で残酷ないじめっ子が、自分の飼っている犬には優しくて、すごくかわいがっている。なぜなのか。という、弟の疑問に答える兄の言葉が印象的でした。 「どんな奴だって笑うだろ。 ごはん食べたりTV見て笑ったり、遊園地行ったりゲームやったりするだろ? 殺人犯だって、一日中24時間殺人犯をやっているわけじゃないんだよ」
0投稿日: 2015.02.06
powered by ブクログ【ネタバレ有】●兄弟は、田舎の施設に暮らしている。 すっかり穏和な性格になってしまった父親が、家を弟夫婦の借金返済に当てた結果、兄弟には行き場がなくなってしまったのである。 兄は、その論理的思考力と落ち着いた性格がわざわいして、教師から迫害を受け、とかく暴走しがちである奔放な弟は、乱暴ないじめっ子たちと抗争する日々ではあるが、ともあれそれなりに施設には馴染んでいる。 一方、病人となった父親は、父親の妹すなわち彼らにとっては叔母が引き取り、つきそわれている。 夏休みに叔母の家に遊びに行き、二人を見た兄は、彼らを見て、「華ちゃん(=叔母)はまるでお父さんの恋人みたいだった」と表現する。・・・ ●・・・ほーら、えげつない。苦笑。とはいえ、たいへん美しい画&構図と端整なネームのおかげで、決して醜くは感じないのでした。基本的には、何かにつけて暴走する弟を常に止める兄の組み合わせですが、いざ追い詰められると弟よりも突き抜けた行動をとるお兄ちゃんがよいです。 そして二部もいいところで終わるので、続きが気になるところ。
0投稿日: 2007.08.19
powered by ブクログみんなどこかしら、欠けてる処があって、だから強くて、美しいなぁと。こういう、ぎりぎりの危うさは吉野作品ならではかなぁ。
0投稿日: 2006.09.17
powered by ブクログ現在連載中。 父親の虐待を受けた兄弟の、日常。 一冊目ではなんというか、どこまでも白い静寂と虚無感を感じた。 二巻は養護施設が舞台。 人間の心理がぞっとする程生々しいの中で、正義のヤクザが先生を成敗しに学校へ来るような非現実が、心地よい。 全てを圧倒する傑作。
0投稿日: 2005.10.06
