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誰もいない夜に咲く
誰もいない夜に咲く
桜木紫乃/KADOKAWA
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総合評価

59件)
3.6
6
24
21
2
0
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    7つの短編集 どの話も女が強かに生き抜いている 男に騙され流されているようで、実は自分の足で踏ん張って生きている女達 行ったことのない北海道の情景が目に浮かぶような文章はさすがです これぞ桜木紫乃って感じ♪ 北海道を描き続けている桜木作品はどれも似ていて飽きちゃう?って方もいるけど わたしはこのまま北海道にこだわって描き続けて欲しいと思ってます_φ(・_・

    42
    投稿日: 2025.11.07
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     どれも暗いお話。 短編集は、どれかひとつは気に入り、のめり込んで読み込むことがあるのですが、今回は珍しくどれもピンと来ず…。ザンネン…。  また桜木さん作品を探しに行きます。

    15
    投稿日: 2025.10.29
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    良かった。短編集だからさくっと読める。なのに1つ1つしっかり内容が厚い。内容のせいで引き込まれるからさくっと読めるのかも。 特に「フィナーレ」が良かった気がする。ストリップの踊り子さんの話。

    0
    投稿日: 2025.10.04
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    人の引き出しには限界があるのかもしれない。ふとそんなことを思った。桜木紫乃さんは嫌いじゃない。むしろ、好きなほうだとは思う。ただ、モチーフがワンパといえばワンパなんだ。デビュー当時はしゃあないわなと思う。新作もぼちぼち読んでるだけに、ああ、またこのモチーフを使うのかと。むしろここから派生させたか。と勘繰ってしまう。ポテンシャルはあるだけに、一旦、そこから離れてみてはいかがなものかと思いつつ。それでも中短編のまとめ方はきれいだよなとも思ってしまう。

    0
    投稿日: 2025.08.31
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    寒い土地、 荒波、 雪の白に覆い尽くされる大地。 人の噂が広がる界隈 そして、寂れゆく街 そんな土地でのさまざまな女。となぜかパッとしない男の繋がりと生業。 どの短編も女が強い。寒さに耐え、性に耐え強くなる女 だからこそ男が情けなくなるんじゃないかなどと思うけど、だからこそその辺りが桜木さんの描く小説の素敵なところだ 毎日が天候のようにグレーでいると一時の温もり、凪ぐ煌めく海、雪の白が美しい大地が狭いからこそある人情が宝物に思える

    22
    投稿日: 2025.03.16
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    女ならではの理不尽や苦労みたいなものに、現代を生きる女性が読んでも共感する。 現代では、そういった女の苦労はかなり解決されているけれども、だからこそその問題は丁寧に隠されているようにも見えるから、著者の作品を読むことで自分の女性性や女の身体について考えさせられることが多い。 というわけで著者の作品が大好きなのだけれど、どの本も正直同じような内容だなって思う。なのについつい読んでしまう。。。 なろう小説とか、演歌とか、Bzの音楽のように、定型があり、そのため安定して読めてしまう。感動どころも似たような感じなのにいつも感動してしまう。

    2
    投稿日: 2025.03.09
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    おもしろかったし好きすぎた。川本三郎の解説を読んで、私はなぜこの人の作品が好きなのかわかった。市井の人を描いているようだけど、出てくるのはみんな芯の強い女性。そしていろんな強さがある。やっぱり「海へ」の主人公が好き。男に媚びない・頼らない女性なのだけど、その描かれ方が他のどんな作品の男性に媚びない女ともまったく違うし、繊細で、特別だと思う。

    0
    投稿日: 2025.02.06
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    桜木紫乃の作品は、どれを読んでも心の中に静かな波紋を広げてくる。 本作もどの短編においても、どんよりとした暑い雲が日光を遮っているような空気が漂っていて、どの短編にもどうしようもない社会の落語者が登場する。 彼らがその流れに身を委ねて生きているのが幸せなのか、それとも不幸なのかは他人には分からない。 そして理解する必要もない。 それが人間の儚い一生なのだから。

    0
    投稿日: 2025.01.12
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    バタフライ教室の71歳のお友達から譲り受けた本! とっても天真爛漫なザッキーのオススメで、 まさか、こんなアンニュイな雰囲気の本だなんて!! 彼女の新たな一面を見られたな!と、思いました! なんだか物憂げな、だらしないような、 でも、なんだか女としての魅力は女から見てもある女ばかりで、 不思議なんだよなぁ。 こういう女いるのよね。 なんだろうね、活力というかエネルギーというパワーというものがまるでなくって、 ぬるくてゆるくて、どこか甘ったるい空気感を纏う女。 こういう女はオトコで失敗しそうで、 なんかわからないけど失敗しそうで 失敗ってなに? みたいな雰囲気なのよね。 ホント。ある。そういう、あーもう、そう。 アンニュイな世界観。 もうその一言。 アンニュイなのよ。 調べて、意味。 そのままだから。 ただ、オススメしてくれたザッキーは、 太陽みたいなパワー溢れる、アンニュイと対極にいるような人なんだよなぁ。 そんなふうに読み終えた一冊。 #バタフライ教室の友達おススメ #譲り受けた #次はブッチーへ #決まってる #流れ #北海道 #舞台 #釧路 #夕日が綺麗なんだってね #本仲間 #増えた

    0
    投稿日: 2024.12.20
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    2024年10月1日読了。北海道の地で、どん詰まり・希望のない生活を生きる女性たちの物語たち。日本の地方都市の縮図というか…寒々しい物語ばかりで読んでいてなんとも希望を失ってくるが、それでもたくましく生きるというか「生きざるを得ない」女性たちの姿は、しょぼくれて現状を打開できない男性たちの姿に比べ、力強いというか人間の「業」みたいなものを感じさせる…。生きるのにも何をするにもお金と仕事は大事だが、それより大事なのは「未来は今より良くなる」という希望なのだろうな。

    2
    投稿日: 2024.10.12
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    自分が住む田舎町の身近な日常のすぐ隣に 男と女の様々なドラマがひっそりと存在する 田舎の狭いコミュニティで噂されながらも その土地を生きる「近所の人たち」が脳裏に浮かぶ

    19
    投稿日: 2024.03.25
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    でじゃぶ ってな事で、桜木紫乃の『誰もいない夜に咲く』 波に咲く 海へ プリズム フィナーレ 風の女 絹日和 根無草 の短編集。 読み始めから、あれ?何か見た事ある風景が頭を過ぎる… あっ、これ読んだ事ある…。じゃが、本のタイトルが違う ここで自分が読んだ本がすぐ調べられる様に # を付けとるんよね。 わしの場合は#やっさん~で、~を作家さんの名前にしてるから #やっさん桜木紫乃 で調べたら自分が読んだ桜木紫乃リストが出るから調べると『恋肌』が単行本で、更に調べると恋肌に加筆・修正、未発表の風の女が入って『誰もいない夜に咲く』が文庫版になってるとの事…。 紛らわしい… まあ、再読したけど半分はほぼ忘れてて初読みした感じじゃった 桜木紫乃さんらしく、北海道、女、生き様、苦悩、諦め、不甲斐ない男、儚い未来、女は強し、って感じでした 2022年6冊目

    0
    投稿日: 2024.02.03
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    「あ、北海道だ」と思った。カラッと乾いた寒さと眠たくなるようなどこか呑気な空を感じた。そして「きかない」女たちがたくさん描かれていた。「きかない」というのは「きかん坊」というのとは少し違って、なにくそと歯を食いしばる、根性のある性質のこと。北海道弁。 「波に咲く」以外どの作品も、そんな「きかない」女たちが人生の昏いトンネルをくぐるときの一場面を描いている。昏いのにどこかあっけらかんとしていて、それは厳しい冬をあたりまえのように乗り越える道産子そのもので愛おしい。いずれの作品も、終わりかたは読者の想像の羽を広げるものばかり。

    10
    投稿日: 2022.05.14
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    寒い土地に生きる色んな女性の短編集。 私の男も舞台は北海道だったけど、 寒い土地のお話はどことなくヒヤッとするものが 多いイメージ。

    0
    投稿日: 2021.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    桜木紫乃さんの小説は、これまであまり読んでこなかった部類の小説なので、こういう世界もあるかと夢中になった。 でも何冊か読んでいくと、決まったシチュエーションが繰り返され、物語の小道具となって語られることに気づいた。 物語の背景には既視感が否めないが、それでも、最後の「根無草」では思いがけぬ結末が待っていて、物語の面白さは変わらなかった。 人はここまで落ちてしまうのかという「プリズム」はいたたまれなかったが、酪農家に嫁いだ中国人の娘、「海に咲く」の海花や、「絹日和」の奈々子が、静かに自立していく姿は鮮やかだった。

    1
    投稿日: 2021.03.17
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    この人の作品は何冊か読んだがいずれも物哀しさと寒々しさを感じさせる短編集。 その寒々しさが東北ではなく北海道をイメージさせるのは先入観のなせる業か。

    0
    投稿日: 2021.02.05
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    北海道のイメージはこんな感じなのだろうか。 いや、いいかえるなら、こんなに貧しくて暗いのだろうか。 周りをみてもそこまでお金に困っているイメージはないけれど、実際には違うのかもしれない。パチンコに通っているひとも多そうだし、知らない世界が身近にははやっぱりあるのかもしれない。 自分の知らない薄闇を覗いた感じになりました。 寂しいです。そして悲しくて寒い。

    13
    投稿日: 2020.09.23
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    北の大地に生きる強く逞しい女達の浮き沈みある人生模様を描く桜木紫乃さんの傑作短編集。桜木さんの描くヒロイン達はみんな迷いがなくきっぱりとしていますよね。自らの下した決断に責任を取り後悔せずに今を懸命に生きている男以上の力強さを感じます。みんな十分に聡明で賢いのにどうして自堕落な甲斐性の無い男達に惚れるのかは謎ですが、まあ生まれついての性分なのでしょうね。本書を読んで心に思い浮かんだ2つの歌詞を書きますね。前川清「そして神戸」誰かうまい嘘のつける相手捜すのよ、さだまさし「向い風」倖せの形くらい私に決めさせて 『波に咲く』我愛爾、愛してる、国だけで性格を一括りにすべきではないと思います。『海へ』健次郎は自由への手切れ金と考えよう。加藤さんは少し気の毒ですね。『プリズム』やがて記憶が戻り現実が重く圧し掛かってくるでしょう。『フィナーレ』勇気を出せば二人の復縁も有り得るかも知れませんね。『風の女』自らの運命を悟った姉は妹の幸せを願って全てを仕組んだのかも知れませんね。『絹日和』最低の男と死の一歩手前で別れられてよかった。彼の潔さだけは褒めてあげるべきでしょう。『根無草』嘘も方便。古賀の遺した金で母娘二人お幸せにね。

    1
    投稿日: 2019.06.07
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    初めて読む桜木紫乃。7編を収録した短編集。収録作にない書題がついている短編集は珍しい。 7編の舞台はいずれも北海道。主人公は女性、ちょっと不幸だったり迷ってたり人生がうまくいってなかったり。最後にはちょっとそんな日常がいい方向に変わるような予感を誘う。でもそれはささやかなもの。きっと彼女たちはこの後も、何ども不幸に見舞われたり迷ったりすることだろう。でも、普通の人の人生もそういうことの繰り返しだ。そんな当たり前だけど、あまり小説読んでは思わなかったことを感じた。 自分が住んでいないせいか、北海道はこういう物語の舞台になるなあ。

    1
    投稿日: 2018.10.27
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    北海道を舞台にした短編集 それぞれの登場人物に諦めがあり少しだけ希望があるような 生きているからこそしたたかに明日をどうにkして生きていくという力強さを感じる どの女性にも言えるのだけど今日より明日はきっといい日だとどこかで信じているのかなと思っている

    1
    投稿日: 2018.08.19
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    それぞれが独立した短編集。 北海道の風土と物悲しさしくもあるけど強い女性が一貫したテーマで描かれる。 一時はこの裏悲しさや暗さが苦手で気持ちが滅入ってしまうこともあったが 今回はまた違った目線で読めた。ひとりで生きる女性のやるせなさとある意味の諦めにフォーカスをあてると男たちが悲しい生き物にみえてくる(笑) やはり女性は強い。 ただ、それぞれの物語の設定が良すぎてここでお話がおわってしまうことがすごく残念。それぞれの続編もあればいいのにと。

    1
    投稿日: 2018.07.05
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    またお話しの数だけ、哀しいがたくましく強い女性たちが居た。自分は北海道ではないが、生まれ育った土地が厳しい季節を乗り越えなくてはならない所だから?私はこんなにも彼女たちに惹かれるのだろうか。力をもらっているのだと思う。だから読みたくなるのだ。

    1
    投稿日: 2018.04.09
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    桜木紫乃シリーズもこれで一旦休憩にしようと思う。『ホテルローヤル』よりはこちらが好みかも。 「誰に何を言われても構わないと思ったら、怖いことなんかなくなる。人は逃げてもいいんだって、」風の女より 「石のような頑固さが敵を作り、あくの強さは根強い支持者を生んだ」絹日和より

    1
    投稿日: 2017.07.09
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    静かに豊かに鮮やかな情景と、 強かに内に叫びを抱え生きる女たち。 その融和と対比が浸透する短編集。

    1
    投稿日: 2017.03.12
  • 様々な男と女の出会いと別れ

    北海道を舞台にした短編集。これだけでも寒く感じる。 農家と中国人の嫁、書道家と書道教室の娘、ローカル新聞記者とストリッパーなど、様々な立場の人間が、それぞれの思いの中で生きていく。 それぞれの物語の最後はみんな笑ってハッピーエンドではありませんが、落ち着く所に落ち着くという内容なので、安心して読めます。 悲惨な最期が待っているものはないです。 色恋小説なので、あっという間に読みきれます。

    1
    投稿日: 2017.02.25
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    私は寒い土地を描いた物語が物凄く好きです。 母が北海道出身で、小さい頃に冬の北海道の幻想的な話を良くしてくれていました。 そのイメージが頭にこびり付いていて、冬は母を思い浮かべる季節。 本書は北海道を舞台にした短編集。 北海道の情景が頭に浮かび、懐かしい気持ちになりました。 淡々と男女のアレコレを描いているのに 何だか生々しくて、実にウマいなぁと。 一番初めの、波に咲くがお気に入り。

    1
    投稿日: 2017.01.16
  • 桜木さんの鉄板ストーリー (^o^)/ 

    本作もまた桜木さんの鉄板ストーリー、どうしょうもなく負け組の男に、判って居ながら純愛を捧げる女。 桜木さんの本も5冊目位に成ると、桜木さんの男性観って、①周りに居た男の影響 ②女友達の男の影響 ③負け組の男に捧げてみたい愛情への憧れ ④こんな男とは恋愛したくないとの嫌悪感・・・?? 我々読者は、自分の生活環境、男女環境に照らし合わせてストーリー内の男女関係について、感情移入出来るか、拒絶反応を示すか等々思いめぐらせながら読み進めて行くのでは・・と爺は思います。 この本の前に読んだ「ワン・モア」で桜木さんの作風が「陰」から「陽」に変わって来たなぁ~ 桜木さんも釧路の海霧から抜けたかと思いました。 この本は7編の短編集ですが、3っ目のエピソード以外は「陽」への変化が見られます。発行日は本作の方が2年程早いので、この作品辺りから、桜木さんの恋愛感が変わったのかもしれません。 でも、勝ち組の男の出番はほぼ無いので、桜木さんは勝ち組男は嫌いなのかも知れません。(笑) 桜木さんの対談何かを読んでも「陽」の方とお見受けするので、男を組み伏せていく強い女性の男性観なのでしょう。 

    4
    投稿日: 2016.11.29
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    北海道を舞台に描かれる男女の短篇集。 桜木紫乃の作品には性に関する描写が多いように感じる。 ただ、登場する女性たちは強い心を持っている。 好きだったのは、「フィナーレ」と「根無草」。 2016.10.28

    1
    投稿日: 2016.10.28
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    北海道を舞台にした7編の短編を集めた作品。デビュー作を含む単行本『氷平線』と通じる設定のものが多く、いい意味でトーンも似ていた。 静かに運命を受け入れる諦めと、ひっそりと生きながらも芯の強さをもつ女性。対する男性は、女性に寄生しすることしかできない意気地なしがしばしば登場する。 タイトルは演歌のようで、これにはちょっと苦笑い。桜木紫乃じゃなかったら買わないな。でも、不幸を乗り越えてさらりと進んでいく女性の底力に支えられて、中身には演歌ほどの湿り気はない。 耐え忍ぶ姿を、涙ながらにじくじく描いていたら、自分とは考え方も生き方も異なる人たちの登場する作品に、こんなにも強くひきつけられることはないだろう。 一歩退くことによって生まれる距離感が絶妙で、重い内容を引き立てているのだと改めて感じた。

    1
    投稿日: 2016.05.10
  • 絶好調、桜木短編集

    北の街の性と愛の短編集。 決して甘すぎない。 心地いいですね。

    0
    投稿日: 2016.01.03
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    等身大の、生活に追われる庶民が未来も見えないような暗澹たる生活の中、一筋の光明を見つけるといった感じの短編集。「一緒にいればいるだけ、いい記憶も悪い記憶も増えて行くというのは思い違いだった。いい思い出は今を過ごすための貯金でしかなく、ふたりは記憶を引き出しては食いつぶす、夢みる貘だった。」(p53 海へ)、「後悔でも傷でも、いいんです。色鮮やかな記憶がないと、自分が死んだことにも気づかない一生になってしまう」(p164 風の女)

    1
    投稿日: 2015.12.06
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    桜木さんの作品には いつも北海道の荒涼とした景色があります。 そしてその景色の一部となる 登場人物たちは あまりにリアルでウェットで 物悲しいです。 人の深淵さ、なんて私には 到底分からないし語れない。 でもこの短編集には 潮風をまとったような 人たちの孤独が見えます。 中国人の妻を迎えた 牧場の男の話が一番好みでした。

    0
    投稿日: 2015.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    桜木紫乃作品2冊目。 「ホテルローヤル」を読み、桜木紫乃作品を毒破してみようかなっと思い、夏カドフェスにも取り上げらた、この本をチョイス。 ホテルローヤルより、湿気を帯びた暗さがある作品。 特に最後の話は、主人公の父親と母親との夫婦の愛情が理解できない。 父親が友人(というか、仕事関係の人)に、妻を抱くことをお願いするのは、いくらお金が絡んだとはいえ、わからない。 私の思考がまだまだ、餓鬼なのかな?

    0
    投稿日: 2015.07.22
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    壮絶なのに醒めている。不思議な印象が残る作品群。 全て北海道の街が舞台の短編集。 雄大で美しい風景…ではなくて、過疎が進んだ雪深い田舎や、寂れた漁師町、うらぶれた夜の街、などが主な舞台で、だからこそ寒々しくてリアル。 桜木紫乃さんて直木賞をとった時に実家がラブホテルだったって言ってて気になってたけれど、その環境が、男女の肉欲をこんな風に醒めた感じで描くきっかけになったのだろうかと考えたりした。 言ってしまえばどうしようもないダメ男とずるずる付き合ってしまう女が何人か出てくるのだけど、そのわりに溺れてるような雰囲気はなくて、醒めた諦めみたいなものに包まれてるから。 それぞれ印象に残ったからひとつを選びにくい。挙げるとすれば「海へ」と「根無草」かな。 切ない。胸が痛い。そして女は強い。 北海道、男女の肉欲、貧しさ、というワードから、佐藤泰志の小説と雰囲気が共通するような気がする。 暗部がひとつもない人生を歩んでる人はほとんどいない。 ふわっとしててどこか現実離れしている物語も好きだけど、同じくらいこういう胸が軋むような生々しい物語も好き。

    3
    投稿日: 2015.07.16
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    寂寥を北海道の風景に重ねて暗くもからっと描いた作品。寂しさに胸を締め付けられつつ、女たちの強さと欠落に引き込まれた。

    1
    投稿日: 2015.06.28
  • 小説を読み慣れた人向け

     なんだろう,正直あまり共感できない。現実にはこんなことがあるんだろうなぁ,とは思うけれど,知らないでいられるなら,それでも良いんじゃないかとも思えます。 小説としては面白い部分はたくさんあるとは思うのですが,読んで良かったという感想をもつのは難しいかも。

    2
    投稿日: 2015.05.04
  • 力強い物語の数々

    ひたすら「厳しい」としか思えない世界の中で、特に女性の「生きる力」を感じる事が出来た短編集でした。他人が思うような一般的な「哀しみ」や「孤独」のような「記号」に埋もれず、ある意味「クール」で颯爽としていすらあるそれぞれの登場人物の姿に、読み手である自分も凛としていたい、と思わせる力を持った物語だと思いました。それぞれの登場人物の気骨溢れる姿を際立たせる為の背景としての北海道という舞台も物語として素晴らしく機能していると思います。

    0
    投稿日: 2014.08.24
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    北海道の、しかも地方部に住む希望がない人たちを描いた短編集。 本人がいくら頑張っても仕方がない状況に追い込まれたら、女より男の方が遥かに弱いということか。

    0
    投稿日: 2014.08.23
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    初めて読んだ桜木作品。どちらかといえば、社会的にはあまり恵まれていない男女の愛を描いた短編集。 閉塞感を覚えるような陰鬱な話が多く、人間のダメな部分を書くのが上手な作家さんなのだなと感じた。 「プリズム」なんて救いようがないし、「絹日和」の若い嫁なんて読んでてイライラして、ノブちゃんそいつとの結婚なんてやめちゃえと思った。 「フィナーレ」と「風の女」がまだ希望が持てて好きかな。

    0
    投稿日: 2014.08.22
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    著者作品も順不同にて数冊目。悲しみを心の奥底に秘めながらも、強い意思の女性力を描ききる各短編。行き詰まりとさまよいの、、このゾクゾク感が堪らない!。解説がこりゃまた絶品♪。

    0
    投稿日: 2014.08.11
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    北海道を舞台にした物語。 男性と女性との性的な関係もあり、すこしエロス的な要素もあった。 全体的に暗めなストーリー展開で明るい話題が一つくらい入っていても良かったなあと思う。

    0
    投稿日: 2014.05.11
  • 読み応えのある短編集

    非常に読み応えのある七編の短編集です。 どれも重いお話ですが、最後に開放されるという内容でした。 決して明るく楽しいおはなしではありませんが、ジメジメした内容でもなく、最後にちょっと光が差すようなそんな物語なので、読了感は悪くありません。 好感がもてるのはすべての登場人物が絶望しているわけではなく、大成功したわけでもなく、ちょっとした小さな出来事なんだけど、そういうことが大切なんだなぁと感じさせてくれる繊細な描写と構成が気持ちよい作品でした。 直木賞を受賞され、はじめて知った作家さんさんの初読みでしたが、非常に楽しめました。他の作品も読んでみたくなりました。

    4
    投稿日: 2014.05.09
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    ダメな男の話ばかりで、「世の中に、普通の男はいないのか?」と叫びたくなる。 女性の方が、ずいぶんまともでしっかりしている。

    0
    投稿日: 2014.04.09
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    『ホテルローヤル』より面白かった。今の日本の平均的な生活よりすこし下、と思える世界に生きる男女のストーリー。このような人生特有の、文学的な退廃感に未だ憧れる自分が居る。男女のことだから必ずと言って良いほど色事の描写があるのだが、一向にエロくないのがすごい。諦め>エロスなんだと思う。「何か」を諦めている人って魅力的だ。

    1
    投稿日: 2014.02.25
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    北海道を舞台に暗い陰気な話が続く短編集。最後の二篇は珠玉と言っていい出来かと思います。 しかし、北海道を舞台にした明るい小説って無いんだろうか?漫画だとかなり明るい作品が多数あるけど小説だと途端に思いつかない。最近読んだ本だと盛田隆二にしろ馳星周にしろ、絶望的に暗かった。

    0
    投稿日: 2014.02.21
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    初めて読む桜木紫乃さんの小説。 主に出てくるのは駄目な女と駄目な男。女流作家さんの小説にありがちな内容ではあるが、どことなく高尚な気もする。でも、やっぱり新鮮味はないかな。

    0
    投稿日: 2014.02.09
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    桜木紫乃さん初読み。佐藤泰志氏を筆頭とする雪に閉ざされる鬱屈とした厳しい暮らしの中での人間ドラマという道内作家特有イメージが強い短編集。未読ではあるが受書作ホテルローヤルは設定の勝利であったように思うがその特殊な舞台を離れてのメイキングはどうか?というとこれが悪くない。とは言っても酪農家に嫁ぐ外国人花嫁とか炭鉱閉鎖で職を求めて各地を転々とする家族であるとか本土の我々から見れば充分に特殊な環境なのだが…きっと桜木さんが永遠に追い求めるテーマなんだろう。灰色の雪空の下ですっと前を見つめる女性の姿に清々しさを感じます

    0
    投稿日: 2014.02.07
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    桜木紫乃さんが描く、北海道を舞台とした短編集。 7つの短編に描かれている男女、どの人物も決定的に悪者もなく、成功者でもなく、地道にそれぞれの生き方をしている。 そんな一般市井の人々の中で起こる、ほんの小さな出来事が、とても大事な大切なものとして作者が描いていることが、とても嬉しい。 華やかで脚光を浴びる、人々の羨望の的のような人ではなく、すぐ隣にいるような人、地味に生きている普通の人に、作者のあたたかい目線があるだけでも、世の中捨てたもんじゃないと思わせる。 文庫で読みましたが、解説の川本三郎さんの1文もまたいい。

    0
    投稿日: 2013.12.05
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    北海道を舞台にした短編集。 主人公は概ね恵まれてるとはいえない環境にいる。 北海道に限らず地方に住んでると、このような生き方をしている主人公がより想像できる。 人生において全ての川が大河につながってるわけではなく、主人公は厳しい自然環境の中で今日の天候や季節に合わせて正直に生きている。 直木賞を受賞した「ホテルローヤル」よりもこの作品の方が好きだ。

    1
    投稿日: 2013.11.03
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    短編7つ。 どれもしっかりしていて、小説らしい小説なんだけど、抑揚がなく、寒くて陰湿な感じ。 嫌いとは言えないけど、好きではない。 なんとなくわかるけど、わかりません。

    0
    投稿日: 2013.10.29
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    氷平線を読み、興味を持ったので購入。こちらも短編集で同じようなテイスト。北海道の厳しい環境の中で自分の人生を歩む女性たちの物語。割とすぐに読み終わってしまうボリュームだった。やっぱり登場する女性たちは自立していて強いなぁ。

    0
    投稿日: 2013.10.13
  • 北海道という土地

    『恋肌』という題名で出た本に一遍短編を追加し、改題して文庫化されたものだ。 桜木紫乃は村田沙耶香と比べると精力的に作品を発表している。 彼女の作品を読むのはこれで三冊目、短篇集としては二冊目。『氷平線』に収められた作品と比べると、若干、幅が広くなった感じがする。というのも『氷平線』の場合はどの話からも何かしらの閉塞感が感じられたのだが、今回はそれが少ない。もっともそんな風に感じるのは僕が男だからかもしれない。 というのも基本的に桜木紫乃が描くのは女だ。といっても語り手が女性だというわけではない。視点人物が男である話も多いのだが、しかし、男が視点人物であってもそこで描かれるのはというか主人公は女なのだ。 男である僕はどうあがいても女にはなれないわけであって、どうしても男の視点で物語を読んでしまうのだ、だからほんの僅かな書き方の違いで、閉塞感が生まれたり消えたりしてしまう。 それと同時に、桜木紫乃が描いているのが北海道という土地だということも影響するだろう。 ある特定の土地を舞台にした小説しか書かない、という作家はそれほど珍しくはないのだが、桜木紫乃のような描き方をする作家となると少ないのではないだろうか。その違いをうまくは言えないのだが、例えて言うならばコーネル・ウールリッチを彷彿させるといえばいいかもしれない。 ウールリッチが都会を自分の物語に必要なエッセンスの部分だけ取り出して都会らしい都会を描いたように、桜木紫乃も自分の物語に必要な北海道を取り出して描いているように思える。そういう意味では桜木紫乃がミステリを書いてもなんの不思議でもないのだと思うのだ。

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    投稿日: 2013.09.27
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    はじけるような出来事は何もない。淡々というより重々しい人生。孤独感の叫びが聞こえてくるような短編集である。 お気に入りは「波に咲く」。日本の農村部にありがちな、どうしようもない雰囲気がいたたまれない。でもラストの余韻が見事だ。その他の作品もラストに一筋の光が美しい。後に直木賞受賞も納得の筆力。

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    投稿日: 2013.08.05
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    ホテルローヤルに続いて読了。 舞台は違うもののホテルローヤルと似ている。共通して男と女の切なかったり、寂しい関係を描いている。 嫌いじゃない。

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    投稿日: 2013.07.27
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    『恋肌』を改題、大幅な加筆修正、1話追加にての文庫化とのことで読んでみた。単行本のタイトルが良くないなぁと思っていたのだけど、改題後が良いかと言うと微妙ですが(笑)とはいえ、内容は著者らしく深みのある(そして救いのあまりない)寂しさに満ちていて良い。

    0
    投稿日: 2013.07.22
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    女の業を書かせたらこの方の右に出る者はいないのではというくらい、女を書くことに秀でた方だなぁと。決して楽ではない道を選ぶ女ばかりなのに、それでもどこか明日が輝かしく見えるなんて、どんな筆力だろうと。羨ましくもあるわけです。

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    投稿日: 2013.07.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    7つの短編小説集で、舞台は全て北海道 道東の過疎の町だったり、留萌、釧路、旭川、札幌、函館 物語と景色が容易に目に浮かぶので、すらすらと読める ストーリーは、暗く惨めて悲しいけれど 女は一度決めると強いのだなと、つくづく思ってしまう 40歳の息子の結婚で、息子にもお嫁さんにも相手のご両親にも 散々な目に会ってしまう、息子をひとりで育て上げた女性の 「やっぱり自分はひとりだなんてことを自覚しました」 という言葉が、胸に痛いほどささってきました

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    投稿日: 2013.04.25
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    北海道を舞台に描かれた叙情溢れる七編の短編。いずれの作品も女性を主人公に据え、人と人との複雑な心の交錯と別れなどが描かれており、余韻を残すエンディングが素晴らしい。男の視点になるが、いずれの作品に登場する女性も強く、逞しいように感じた。

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    投稿日: 2013.02.02
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    『氷平線』以来、気になる作家さん。 単行本の『恋肌』からタイトルもデザインもすっかり変りましたね。 波に花が咲くなんて良くも悪くも素敵な光景だろうな。 ほっこりしたカバー絵からして『氷平線』のように、暗闇に差し込む一条の光のような希望を抱けるような短編集…と思ったけどその光があまりに淡いか全くない。 全体的に侘びしくて暗くて一気に読むという元気が出ません。 性行為はしても男女の間には恋心も絆も伺えないからか、自分はそれを楽しむこともできないです。 侘びしさや寂しさ虚しさを味わいたいときにどうぞ。

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    投稿日: 2013.02.01