
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
元世界チャンピオンの最上の息子が誘拐された。彼を破った現チャンピオンに義弟・琴川が挑むタイトルマッチの2日前。犯人の要求は「相手をノックアウトで倒せ」。警察は最上と関係がある元ボクサーを追うが…。 とても面白かった。 琴川の負傷やら誘拐以外でも事件が起きたり、事件の3日間がとても緊迫感があって読むのが止まらない。
0投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログボクシングの試合の展開はすごく見応えあって、新しい別の話が始まったのかと思うくらい鮮やかで面白い。人攫いの岡嶋、とのことだが動機や方法はちょっと弱めか。とはいえなかなかスリリングで愉しめた!
0投稿日: 2025.04.03
powered by ブクログ☆3.5 元世界ジュニア・ウェルター級チャンピオン最上永吉の生後十ヶ月の息子が誘拐された。 時は最上の義弟である琴川三郎が挑むタイトルマッチの二日前。 試合相手は最上を倒した現在チャンピオンのジャクソンで、ある意味因縁の相手とも言える。 誘拐犯はその試合で三郎に"相手をノックアウトで倒せ。さもなくば子供の命はない"と要求してきたのだ。 警察に知らせるなとは言われているが、なんとか連絡を取り捜査が開始される。 警察の捜査と同時に、ボクシングのタイトルマッチを控えた三郎、そのセコンドにもついている最上の極限な心理状況がこちらの読む手を速めさせる。 このプレッシャー絶対自分耐えられんわと思いつつ、事件に追い詰められてく警察の様子も追いつつ試合当日を迎える。 この作品ですごかったのはボクシングの試合描写。 めちゃくちゃ熱い。 あまりテレビとかで試合見たことなかったけど、飛び散る汗や血まで見えるよう。 正直、犯人とかうっちゃって試合の方に気がいってしまう自分がいた。 それくらい熱い試合だったし、最後の二人のやり取りなんかとても爽やかで良かった。
0投稿日: 2023.02.14
powered by ブクログ怪我をして現役を引退した元ジュニアウェルター級の世界チャンピオンの赤ん坊が誘拐された、犯人からの要求はお金ではなく、何と二日後に控えている同じジムの次期世界チャンプと期待されている甥のタイトルマッチ戦でのノックアウト勝を要求するものだった! 相手に負けろという要求なら理解出来るが勝利しないと赤ん坊を殺すという、不思議な事件に関係者、警察は戸惑う、そんな中、甥で必勝が子供を救う手段だとプレッシャーが掛かり軽い練習中に何と右中指の付け根の骨にひびが入りノックアウトどころか出場自体が危ぶまれる事態となる。 警察やジム関係者の協力により、犯人はチャンピオンに成れなかったボクサーが有力との線で捜査は進むが、試合迄の時間が無い為に並行して、怪我を隠したまま選手生命を掛けて試合に出場するという甥のサポートが慌ただしくなる。 左だけで勝てるのか、しかも、その後の選手としては使い物にならない、だが出場しないと赤ん坊が殺される、、、 悲壮な想いで元チャンピオプの叔父の子供の為に出場を決意する挑戦者、サポートするジム関係者、医師等、 これ、ミステリーなんですが物語終盤の挑戦者の行動は感動します、読みながら頭の中でロッキーのBGMが聴こえてきます。
0投稿日: 2021.04.17
powered by ブクログ元ボクシングチャンピオンの息子が誘拐された。 犯人からの要求は、タイトルマッチを挑む義弟に ノックアウトで相手を倒す事。 子供の命がかかっているわ、勝ち方は指定されてるわで プレッシャーが半端ないです。 何が正解で、何がいけないのか分からない上に 犯人が身近なのかどうかなのかも、という状態。 心理状態に、気が狂いそうです。 どんな些細なことでも、という所から それでも手掛かりを集める警察。 時間もすぐそこ、なので、さらに焦るというか どうなるのか気になって仕方がありません。 という状態でひた走り、な最後。 なんかこう…あっけなかったような。
0投稿日: 2017.09.29
powered by ブクログ2017年11冊目。 読み始めてすぐに「また誘拐かよ!」と思ったけど^^;これまた今までの誘拐モノとは全く違う、そして相変わらず最後までハラハラドキドキさせてくれる作品だった。 岡嶋二人は競馬、野球、ボクシングと随分幅広いなーと思ったら、徳山氏がプロボクサー目指してたとかでなるほど。 競馬と違って、ボクシングは全く知識がなかったので言葉の意味とか分からないところもあったけど、素人にも分かるような書き方してくれてて助かった。試合中の描写にも何とかついていけた。 とにかく前代未聞な犯人からの条件、どうやって捕まえるのか全然見えなかったけど、終わってみれば、やっぱりそうだったかー!と。 でも爽やかなラスト、良かった! 2022.08 再読 このハラハラ感、やっぱたまらん!!
0投稿日: 2017.02.16
powered by ブクログ一体いつ頃から「人さらいの岡嶋」と呼ばれるようになったのかは分かりませんが、初期作品である本作でも既にその片鱗がうかがえるように思います。 誘拐を扱った作品の定番とも言える身代金受け渡しがなくても、面白い物語を作り出す手腕はさすがですね。 特に終盤での、ボクシングの試合と犯人追跡の様子を交互に描く場面は、徐々に高まる緊迫感に手に汗を握るようでした。
0投稿日: 2015.03.01凡作
「この後どうなるんだろう」という展開や話への引き込み方はさすがの一言です。ただ、この本に関しては「ああ、やっぱりそうなったか」という、こちらの予想を裏切らない展開であったため、"岡嶋二人"を楽しむという点では少しマイナス評価になってしまうと思います。
0投稿日: 2014.06.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
犯人の要求はノックアウト勝ちすること。これは世界チャンピオンを狙うボクサーに対して無理な要求。なぜならノックアウト勝ちは狙ってできるものではないから。 人質に対するプレッシャーの中で人間として無理な要求。つまり実現不可能な誘拐犯の要求の真の意味は?ということになる。ボクシングの知識が全くないのに、対戦相手を組むボクシングジム同士の駆け引きなど面白かった。
0投稿日: 2012.02.06
powered by ブクログボクシングの世界チャンピオンタイトルマッチをかけた試合の2日前、 挑戦者の甥っ子が誘拐された!! 犯人からの要求は 「相手をノックアウトで倒せ。さもないと子どもの命はない」 推理小説は("読むのが"ではなく、"推理しながら読むのが")苦手なので 犯人はあいつだろう、ネタが分かったぞ! …的な楽しみ方が出来ません どこかで大どんでん返しがあるのだろう、、と思いながら読むのはとても楽しいです。 誘拐事件のストーリーであるのに、 (私は)怖い思いせず、ドンドン世界に引き込まれました。 ミステリーとしても楽しんだつもりでいますが(笑)、 ボクシングの世界を知ることが出来た楽しみも同じくらい。
0投稿日: 2010.03.29
powered by ブクログ世界ジュニア・ウエルター級タイトルマッチ15回戦 チャンピオン アルフレッド・ジャクソン VS. 挑戦者 琴川三郎 この試合は、因縁の対決と言われていた。引退した前のチャンピオン最上永吉は、琴川の姉と結婚していた。世間は、琴川にとって義兄の雪辱戦になるからだ。 この試合の二日前、ジムで琴川を待ってた最上の元に青い顔で駆け込んで来た妻。この時間は、仕事をしてるはずでは?と、疑問に思い妻の話を聞くと子供が誘拐されたという。駐車場で突然襲われ、育児所に預けるはずの生後10ヶ月の息子を誘拐されたのだ。妻の手には、子供を誘拐した手紙。そして、ジムの電話が鳴った。琴川を呼び出す電話だった。琴川が出ると入り口のマットの下に手紙があると言う。その手紙には、「ジャクソンをノックアウトで倒せ。さもなければ子供の命は無い」そう脅迫文が届いたのだ。 ジムの会長は、それを知りこっそりと交番に駆け込み警察に事態を知らせる。 警察は、試合を存続させるために報道規制をひかずにひそかに捜査する。試合は、2日後。たった三日間で犯人を探し出さなければならない。身代金でなく、ノックアウトで倒せと言う犯人の意図は?そんな中琴川は、いらだって素手でサンドバックを叩いてしまう。それは、拳を傷めるボクサーにとって致命的な行動だった。中指を骨折してしまう。果たして試合は、どうなるのか?誘拐された子供は助かるのか?犯人は?怒涛の勢いのノンストップ誘拐ミステリーです。
0投稿日: 2009.01.10
powered by ブクログなにかちょっとおもしろいものを読みたい時、気軽に読める、ボクシングをからめた誘拐もの。最後の展開はやや強引さを感じたけど、うまいし、飽きさせないし、緊張感が続く。
0投稿日: 2008.12.13
