
総合評価
(36件)| 7 | ||
| 5 | ||
| 12 | ||
| 6 | ||
| 1 |
powered by ブクログ黄河の源泉の湖の星宿海。出口にはひょうたん形の湖がある。行方不明の雅人探しではなく、雅人の真実を追求する。物乞いの親子というのは重い。最後に行方が分かれば良かったが…
4投稿日: 2024.11.18
powered by ブクログなかなか読み進まず 読了までに時間がかかってしまった 血の繋がりが全てではないが それがない弟が戸惑いながら兄を想い 行動することに心動かされた 情景が鮮明に浮かぶ作者の言葉選びには この作品でも魅了された
15投稿日: 2024.03.30
powered by ブクログここ最近宮本輝先生の本を立て続けに読んでるのですが、読んでてずっしり来過ぎて咀嚼するのにパワーが入ります。適当に読めないのです。そのぐらい、心に響きます。
44投稿日: 2023.08.20
powered by ブクログこのタイトルが目に入ったとき、以前、テレビで星宿海についてのドキュメンタリーを見たことを思い出したので読んでみた。瀬戸内海へ行きたい。
0投稿日: 2023.05.21
powered by ブクログ人は自分のルーツをたどりたくなるものなのかしら?自分の子が生まれるのに、自分のルーツをたどって消息を絶つなんて…不幸な事故に巻き込まれたのか?それとも自分本位な勝手なのか?母と子が逞しく今を生きているラストが救いになりました。
0投稿日: 2022.04.03
powered by ブクログずいぶん久しぶりに宮本輝の小説を読んだ。何でこんなにしばらく読むことなかったんだろうと思うくらいいい小説だった。いや、この小説がいいという以前に、宮本輝の小説ってやっぱりいいなと思った。貧しいけど品がある人々の物語という感じがするのだ。この小説なんかもそうで、物乞い生活をしていた幼い雅人とその母親の様子が悲惨さがなく仲よく明るく楽しそうに見えたというのなんか、物乞い生活の人をそういう描き方をするのも含めて象徴的だと思う。 しかし、自分なりに清貧だけど満足しているらしき暮らしをしているように見えた雅人だけど心のなかではずっと母親の面影だけを抱えて生きていたんだね。それはどこか実生活でありながら現実に価値をおかないような生活だったんじゃないだろうか。それが千春との間にせつができたことで、人生を清算しようという気持ちになりカシュガルで消息を絶ったんじゃないかなあ。あるいは生まれてくる子どもに亡き母の名をつけてくれるよう頼んだことでやることをやり尽くした気で消息を絶ったかもとも思う。 狼に育てられたため結局人間の生活に慣れることのなかった子のようだと書かれてもいたけど、心に巣食ったものに抗えないように雅人はその生い立ちや経験からそういうふうにしか生きられなかったのかなあ。ちょっと勝手な気もするし、一方でこれだけ周りに気にかけてくれる人がいるというのにかわいそうな人だという気もする。
0投稿日: 2021.08.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
雅人は異族として瀬戸家に紛れていただけだった。弟のきよしはずっと一緒に住んできた兄のことを全く理解できていなかった、本当の家族にはなれなかったことを知った。雅人にとって本当の家族はせつだけだったのだ。雅人にとって星宿海はいなくなってしまった母の思い出。母から聞かされた昔話と先生から聞いた黄河の源流の風景の妄想が生み出した、雅人と母が作った場所。 それぞれの道を辿って「星宿海」に辿り着いたことで、千春も雅人も家族になったんじゃないかなあ 宮本輝の小説からは、町工場の油臭さと泥の匂いがする。 お母さんが身体を売るところを見るのは辛くなかったのかな。あの親子が一緒にいるときはいつも屈託がなく幸せそうだった、というのが印象的。人の居場所を奪うのは大概人の目だったりする。 千春と雅人が関係を持つとき、雅人がまるで大きな赤ちゃんであったというのはなんでだろう。雅人はずっと大人になれなかったのか?それとも千春に母を重ね合わせていた?行為から娼婦としての母を千春に重ね合わせていたのか?わからん…
0投稿日: 2021.02.25
powered by ブクログ私が読むには早すぎたかも。。。 面白さがイマイチわからなかったです。 もうちょっと後に読むとまた印象は変わるのかな? 終盤は読むのが辛くて流し読みしてしまいました…
0投稿日: 2021.02.05
powered by ブクログ人間を書くのが上手すぎるなあ、 1人1人魅力的やし、エピソード1つ1つが鮮明。 一生読んでたくなる。
0投稿日: 2020.09.30
powered by ブクログ星宿海への道 雅人という1人の男性が抱えていた、戦後から現代に至る壮絶な人間模様を描いた物語。 雅人に関わってきたひとりひとりの人生や想いがそれぞれ交差して、読み終わった後何とも言えない気持ちになりました。 再度、丁寧に読み返したくなりました。
1投稿日: 2020.07.04星宿海に消えた雅人、娘は新たな星宿海を見つけられるだろうか。
久しぶりに読んだ宮本輝小説。氏の小説は何を読んでも『何となくいい』としか言いようがない。星宿海に行くと言って失踪した雅人とその母の数奇な運命は非日常的だが、それを取り巻く人々の生活は多少の波乱があるものの平凡に過ぎて行く。これらの人たちの何気ない会話や関わりを通して“何か”を問い詰めようとする氏の文学は何とも言えない味わいがある。雅人の娘『せつ』は、母親である千春の愛情を受けて新たなる星宿海を見つけるのであろうか。
2投稿日: 2020.02.15
powered by ブクログ「星宿海への道」 読み終わった後、鳥肌がたつような一冊。 弟の語り口から壮絶な過去を持つ兄との回想シーンから始まる。 全ては繋がっている。 輪廻転成や縁を感じずにはいられない。 本来の星海宿、兄が想う星海宿。 母が見た星海宿、全てはつまるところ繋がっていた。 家族というものをもう一度じっくり考えてみたい人におすすめ。
0投稿日: 2019.12.30
powered by ブクログあらすじ 中国旅行中にタクラマカン砂漠近郊の村から、自転車に乗ったまま忽然と姿を消した瀬戸雅人。彼の帰りを待つ千春と幼子のせつ。血のつながりのない弟・紀代志がその足跡を辿るうちに明らかになる兄の人生──。少年期からの憧れ、黄河源流にある「星宿海」とは? 雅人が抱えていた戦後から現代に至る壮絶な人間模様を、抒情豊かに貫く感動巨編。
0投稿日: 2019.11.05
powered by ブクログ中国旅行中にタクラマカン砂漠近郊の村から、自転車に乗ったまま忽然と姿を消した瀬戸雅人。 物語は、雅人の2歳年下の弟・紀代志と、彼の子を身ごもった千春の視点で進んでいく。 雅人は彼が8歳の時に、瀬戸家の養子となった。 それまでは、盲目の母と橋の下で物乞いをしていた。 母の死をきっかけに、紀代志の両親が雅人を養子にしたのだ。 進学を勧められながらも、中学を卒業してタツタ玩具に就職して30年以上。結婚もせず、地道に、地味なおもちゃを売って生き抜いきた雅人。 雅人が少年の頃から憧れていた「星宿海」。 そこから遠く離れた場所で、彼は突然に姿を消した。 「もし子供が女の子だったら『せつ』という名前をつけたいと思います」 「せつ」は雅人の実の母の名前。 宿命に翻弄され、どん底のような境遇にありながらも、強く明るく生き抜いた母子。 弟の紀代志が、恋人の千春が、雅人の人生をたどっていく中に、幾重にも深い人生の様相が見えてくる。 宿命の嵐に晒されても、人は生き抜いていく。 人間をだますのも人間。だが、人間を救うのも人間だ。 胸の奥に手を入れられて、心をがっちり捕まれたような重さがこの小説にはあった。 宮本輝の人間賛歌、ここにあり。
1投稿日: 2019.07.12
powered by ブクログ久しぶりに凄い小説を読んだ気がする。 実はスケールが非常にに大きくて深い。 ウイグル族とのつながりが気になっていたが、なるほどなあ。 尾道が好きで二度行ったが、やはり日帰りではなく、時間をかけて島まで渡ってみる必要があるなあ。
2投稿日: 2018.08.27
powered by ブクログ人気小説ということで図書館で借りましたが、チョイと私の波長には合わなかったようで。 完読できず、残念です✨
0投稿日: 2018.03.25
powered by ブクログ平成29年3月 あまり面白くなかった。 話のネタが好きじゃなかったんだな。 兄弟、その兄の妻。その三人を中心とした話。 兄と言っても、訳あって中学くらいに養子になった兄。 その訳もイマイチぴんとこなかったです。 兄が中国で行方不明になり、兄の過去を探る。 そこで、兄の妻と弟が初めて出会い兄が分かっていくような、いかないような。 兄は、母を求めてたってことなのかな。 その後もなんとなくぴんと来ないまま終了(-_-;)
0投稿日: 2017.03.21あなたの星宿海を探して下さい
不遇の幼少期を母親と過ごした雅人が行方不明になるところから雅人の近親者が本当の雅人(星宿海)を探して行く物語です。おそらく飽きずに読み進める内容です。読み終えた後に要所だけでも読み返すと、雅人の幼少期が千春の娘「せつ」であり、雅人が行方不明になったのには雅人の母親「せつ」と重なってくるように思えてなりません。良い映画を観た後と同じように心がふるえる感じがします。
1投稿日: 2016.12.18
powered by ブクログんー 少し無理矢理読みきった感じがあったかな。 星宿海、綺麗な名前、 どんなところなんやろ。 昭和の情景といい、 雅人やその周りの人々のキャラといい、 星宿海がある中国が絡んでくるところといい、 それから大阪が舞台であるところといい、 なんというかドロッとすごい濃い感じのイメージ。 ちょい苦手かなー
0投稿日: 2016.11.17
powered by ブクログ中国旅行の途中、カシュガル郊外の村でその足取りを絶った兄の雅人。失踪の謎を追ううち、兄の生い立ちを改めて辿る決心をした紀代志は、幼い頃の記憶を行きつ戻りつしながら、兄と関わった人々を訪ね歩く…。 兄が憧れ続けた星宿海とは何なのか、あれほどまでの執着にはどんな理由があったのか。知りたい気持ちとすべてを暴くことへのためらいとの間で揺れながらも、次第に兄の核心に近づいていく。最後に見えてきたものは、限りなく切ないものだったが、残された人々の希望がどこか爽やかな印象も残した。
0投稿日: 2016.04.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中国で消息を絶った義理の兄探しをするために、弟がいろんなツテを辿って、その兄に知られざる半生に触れていく。この手の失踪者の足跡をたどるヒューマンミステリーみたいのが、平成の宮本輝作品に多いが、類作同様やや凡作の感じが否めない。 出だしは印象的なのだが、途中、ペースが落ちる。 物乞いをしていた実母を失い、その実母を喪わせた原因のある家庭で養われながらも、決してひねくれていない兄。第一章の家族愛は涙をそそるのだが、関西特有のいぎたないチンピラとか娼婦とか、この人の作品にテンプレ的に出てくるあたりや、特にヤマもなく伏線もなく淡々と進む筋書きに飽きて、一旦投げ出した。 母への思慕が深いのはわかる。が、五十男が仕事も、産まれたばかりの母子を放り出して、自分探しってどうなんや! アホか! と言いたくなった。 ↓ 飛ばし読みしたところ、確かに失踪するやむを得ない事情はあったろう。母の復讐のために人生を棄ててしまった。ただ金貸しというテーマ、おそらく作家の青春時代の痛恨事なのだろうか。 全体として、火曜サスペンスみたいな感じ。 この人の初期作はおもしろいのに、年とともにつまらなくなってくるのが哀しい。
0投稿日: 2015.05.06
powered by ブクログ中国を旅行中に姿を消した雅人。 血の繋がらない弟や籍を入れずに彼の子供を産んだ女性、学生時代からの友人たちが彼の安否を想う。 雅人には簡単には語れない過去があり、姿を消した地にはある思いがあった。 真実はわからないが、それに近づいた時、彼に関係する地に引き寄せられる。 そして、雅人の人知れず抱えていたであろう出来事に胸を揺さぶられる。 2014.12.13
0投稿日: 2014.12.14
powered by ブクログこういう小説がかける人ってどんどんいなくなるのかなぁ。荒々しい感じ、が今の脱力感、と比較されてとても新鮮です。新鮮といっては失礼かもしれないが。
0投稿日: 2014.06.10
powered by ブクログ宮本輝らしい作品 ラストは少し消化不良 読み応えあり。 雅人という人間性にひかれ ラストまでずんずん読める。
0投稿日: 2014.04.20
powered by ブクログミステリー!?と思ったら、やっぱり宮本さんワールドでした。 ちょっと重たく、読み進むペースが出なかった
0投稿日: 2012.04.15
powered by ブクログ宮本輝の本はいつもそうであるが、壮大な空間で展開する。この本もしかり。戦後の貧しかった日本がストーリーの根源。ストーリーに終わりがあるようでない。ひとつの区切りとしておわっていく。私は、宮本輝の海外に展開する話が好きだ。
0投稿日: 2011.11.27
powered by ブクログ宮本輝の作品は もともと割と すきなのだか コレは読み始めても どぅも・・と首をひねりながら 少しずつ ページを進めて行った。 砂漠で自転車に乗ったまま 突然消息を絶った兄の人生。 何か・・思っていた展開とは 違った感じで ヨイ意味で 裏切られたというか 不思議な読了感だった。
0投稿日: 2010.11.19
powered by ブクログ久々に宮本ワールドに浸ってみる。 やっぱり著者の作品を読んでいると、何故か涙が溢れてくる。理由は解らないのだけれど、自分の琴線にふれる何かがあるのだろう・・・ 著書は、僕と同世代の団塊世代の主人公「雅人」が、自分探しのために黄河源流にあると言われる、星宿海を探しの旅(行方不明)に出るのだが・・・ ストーリーは、以前読んだ「草原の椅子」と似ているような気がした。
0投稿日: 2010.09.27
powered by ブクログタクラマカン砂漠の村から、自転車とともに消息を絶ってしまった兄。 血のつながらない弟が彼の過去に迫っていくうちに、自分の知らない間に兄と将来を約束していた女性と兄の子どもとも出会う。 いつも兄との間に“溝”のようなものを感じていた。 いったいに兄の過去、人生とはなんだったんだろうか・・・。 過去を追って、いなくなってしまった人の人生に迫る話。近くにいたはずなのに、いつも遠くに感じていた。人間って、結局は理解し合うことは難しいのかな、ってやっぱりなんだかドンヨリしてしまうのよね。 ただお兄さんが、その過去を抱え込みながら、前を向いて歩いていこうとしていたんじゃないか、っていう終わり方のような気がしたのだけは救いだった。
0投稿日: 2010.08.15
powered by ブクログ子供を身ごもっている時、一気に読みました。 輝さんとの出会いは高校生の時ですが、この作品と出会い、自分の中で第二次宮本輝ブームが起りました。 作中にあった「生きなおす」。 このフレーズが今でもココロに浮かびます。 子供を育てる事で「生きなおす」。 息子は今6歳ですが、子育てを終えた時、私は私を好きでいたい。
0投稿日: 2010.08.12
powered by ブクログ宮本輝の小説は、とてもたくさんのものが詰まっていると思う。この小説では、特にそのことを強く感じました。生と死、愛と恨み、孤独、人生における偶然、運命、意志の力、幸せ。いろいろな事が思い浮かびます。あと、しまなみ海道に行きたくなりました。本文中の風景を自分で見てみたい。
0投稿日: 2009.10.21
powered by ブクログ中国慮国中にタクラマカン砂漠近郊の村から、自転車に乗ったまま忽然と姿を消した雅人。 彼の帰りを待つ、千春と幼子せつ。血のつながりのない弟・紀代志がその足跡を辿るうちに明らかになる兄の人生。
0投稿日: 2009.10.13
powered by ブクログ忽然と姿を消した瀬戸雅人。 血のつながりの無い弟が雅人の足跡を辿るうちに明らかになる 兄の人生。
0投稿日: 2006.08.08
powered by ブクログ中国旅行中にタクラマカン砂漠近郊の村から自転車に乗ったまま行方不明になってしまった、血の繋がりのない兄・雅人。 その兄の消息を探す弟と、雅人の帰りを待つ恋人。。。。 黄河源流にあると言われる「星宿海」をキーワードに、雅人とその周囲の人々の壮絶な人間模様が描かれている。 この作品は、少々重かった。 雅人は元々は物乞いの母と一緒に物乞いをしていた少年で、母の死後、その死に関連して後ろめたい気持ちのある紀代志の両親が引き取って、紀代志と雅人は兄弟として育つ。 作られた家族は、どこまでいっても作られた家族で、本物のの家族にはなりえないのか。 雅人の心の奥底には亡き母の姿がずっとあって、その姿を星海宿に照らして、ずっと星海宿に 恋焦がれるように執着する雅人。 家族とは何なのか?人と人との繋がりって何なんだろう。 読んでて切なくて哀しくて。。。 最後は、未来に希望を見出そうとする人達の姿が描かれているけれど、スッキリしない読後感だなぁ。。。。
0投稿日: 2006.06.04
powered by ブクログ宮本輝の作品は恐らく殆ど読んでいると思う。 かなりの確率で、「あ〜面白かった!」となるわけだが、今回は・・・ なんだろうなあ。 読み始めては気乗りせず止めて、ずっと日が経ってまた読み始めては何となくストップし、またまたずっと日が経っては・・・ 何度繰り返しただろう(^_^;A ずっと最初の数十ページのままだったんだけど、やっと読み続けることが出来ました。 読み始めてみれば、確かに宮本ワールド。 面白かったんだけど。 なんだろうなあ。 やっぱりこうして自己流に評価してみると、宮本作品としては★3つ(面白かった)とまでは行かないかな〜 なんだろうなあ。 主人公が、弱いのかな。 話の核は行方不明になった男なんだけど、話は、彼の子供を産んだ女と、彼の弟の視点で続いていくのね。 それがなんとなーくぼやけちゃったのかしら。 あんまり良くわからないけど(^_^;A
0投稿日: 2006.05.09
powered by ブクログ中国旅行中、タクラマカン砂漠均衡の村から、自転車に乗って出かけたまま行方知れずとなった瀬戸雅人。雅人の血の繋がらない弟・紀代志は、兄を探して現地を訪れ、兄の友人を尋ね、兄の幼子を連れた女と、行きつけの店と、、、兄の痕跡を追いかけるうちに見えてきたもの。少年の頃から、雅人がこだわった「星宿海」。黄河の源流として、伝説の中に瓢箪の形で描かれたその地に、憧れた続けた兄の心は何を見ていたのか。戦後から現代に、壮絶な生い立ちの中を歩いた男の足跡を辿る。 -------------------------------------------------------------------------------- しみじみ。本当に、しみじみ。私なんかに、雅人の生い立ちのすさまじさとか、そんなのは分かるわけもないけれど、「星宿海」という言葉の持つ美しい響きと、幻想的な雰囲気になんとなく引き込まれてしまいました。 雅人にとって、星宿海に行くっていうのは全然現実的な欲求とかではなかったのかな、とも思いました。ただ、心の中に「星宿海」っていう瓢箪があれば、それでよかったのかな、と。そういう、心のよりどころみたいな者が、人には誰しもあるのかもしれませんね。
0投稿日: 2005.09.16
