
ヤバい保険の経済学――〈選択問題〉で、なぜいつもコケてしまうのか?
リラン・エイナヴ、エイミー・フィンケルスタイン、レイ・フィスマン、西川美樹/みすず書房
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総合評価
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powered by ブクログ著者はスタンフォード大やMITの教授。原書名は"Why Insurance Markets Fail and What to Do About It"。これをどう解釈したら"ヤバい保険の経済学"となるのか甚だ疑問。酷い誤訳である。 保険市場の特性は、 ・第一に、買い手は売り手の知らない自分についての何らかの情報を持っている。(自分の健康状態など) ・第二に、買い手がどれほど良い顧客になるかに、この情報が影響を与える すなわち売り手(保険を提供する側)が基本的に不利な立場にあり、売り手は買い手の情報を探ろうとあの手この手を使う。それでも足りない場合は政府が介入して、義務的に保険を成り立たせる。自賠責保険もその例だろう。 保険会社はきらびやかに映っていたが、情報の非対称性を埋めるべく、もしくは企業優位にしようと奮闘する分野なのかもしれない。 流行の"ヤバい〜"シリーズの題名に惑わされてはいけないと自戒。
0投稿日: 2025.11.03
